○議長(
前多喜良君) 日程第5
行政視察報告を行います。
災害対策特別委員会委員長、
中西恵造君。 〔
災害対策特別委員会委員長(
中西恵造君)登壇〕
◆
災害対策特別委員会委員長(
中西恵造君)
災害対策特別委員会の
行政視察報告を申し上げます。 当委員会は、さる10月11日から12日にかけて、静岡県袋井市及び愛知県豊橋市を視察してまいりました。 まず、袋井市の地震、
津波対策について申し上げます。 袋井市では、
東南海地震等に備えるため、
一般住宅、
公共施設の
地震対策を行っているほか、
東日本大震災の教訓を踏まえ、市民の意見を反映させるため、
地震対策地域意見交換会や
地域防災対策会議を開催し、市民と行政が一体となって
地震対策の見直しを行いました。新たに津波や液状化、
原子力災害対策を加え、
情報伝達の迅速化を含め、ハード・ソフトの両面から万全な対策を進めています。 また、ことし8月に内閣府から
南海トラフの
巨大地震に関する発表がありました。袋井市では、
最大震度7、
最大津波高10メートル、
最大浸水面積1.7平方キロメートルでしたが、あくまでも想定であるため、独自で詳細な分析を行い、
津波対策を講じることとしています。
津波発生時における
避難場所については、避難可能な海抜高がある小学校や支所などの
公共施設のほか、
民間事業所や
共同住宅と
使用協定を締結しています。さらに江戸時代に命山と呼ばれる人工の小山を築き、津波や高潮の際、その命山に避難し、助かったことから、周辺に
避難場所がない地域では、
盛り土型高台である平成の命山や
避難タワーを順次整備することとしました。今年度整備される平成の命山は海抜12メートル、敷地面積6,500平方メートル、1人当たり1平方メートルを想定し、
避難場所が800平方メートルとし、800人が避難できるとのことであります。 また、自治会においては、要援護者の登録を行っています。対象者の約1割が不同意であるため、今年度からすべての自治会で10軒を1つの班として安否確認の訓練を行うなど、
地域防災力の強化に努めていました。 次に、豊橋市の
防災対策及び
災害廃棄物の
処理体制について申し上げます。 1点目、災害時における緊急の
情報伝達網についてであります。市では、1キロメートル四方に
屋外スピーカーを市内62カ所に設置しており、豊橋ほっとメールのほか、
ケーブルテレビ、FMとよはしといった民間のインフラによる
情報伝達も行うこととしています。さらに今年度、各
町内会長に自動起動する
防災ラジオを配布し、
情報伝達の多様化を図っていました。今後の課題として、屋内では
屋外スピーカーが聞こえないとの市民からの声があることから、災害に応じたサイレンや戸別訪問なども駆使して対策を講じる必要があるとのことでした。 2点目、台風、
竜巻対策については、平成11年に竜巻による被害の後、雨に備えるための
ブルーシートが大量に必要になったことから、豊橋市では
ブルーシートを備蓄することにしました。また、災害時要
援護者対策として迅速に
避難所開設を行うことにしており、明るいうちに避難させることを重視しています。 3点目、
防災コミュニティの推進については、平成20年から
自主防災リーダー養成講座を実施し、現在約400名の
リーダーが養成されています。
自主防災リーダーは、地域に合わせた
防災訓練を立案し、
住民参加型の地図を使った図上訓練も行っているとのことです。 4点目、
災害廃棄物の
処理体制についてであります。災害時の対応では、公園や空き地など1次仮置き場を各地域でその都度決定してごみを収集し、そのごみは市内7カ所にある2次仮置き場に集めることになっています。2次仮置き場では、ごみを分別し、
焼却処理ができるごみは
資源化センターに搬出し、
コンクリートなどの廃棄物は
埋立処分場で処分することになっています。
資源化センターでは、灰が出ないようにごみはすべて溶かし、
リサイクル材に転化する
システムを導入しています。今後の課題としては、新たな2次仮置き場の確保を初め、
埋立処分場での処理量には限界があることから、
コンクリートはできるだけ
リサイクルに回し、これまでに埋めたプラスチックを掘り起こし、燃やせるものは取り出す対策が必要であるとのことでした。また、大規模な災害時に備え、
焼却処分や
建設資機材等の
応援協定を
周辺市町村や民間業者と締結していました。 今回、両市の視察において、災害に対する
危機管理意識が非常に高く、積極的な対策を講じていました。現在、本市においても
地域防災計画の
見直し作業を進めていますが、あらゆる災害に対応するため、市民、行政が一体となって
災害対策に取り組むとともに、
地域防災力の向上を図ることが重要であると改めて認識しました。 以上、大まかに
行政視察の報告を申し上げましたが、詳細な資料につきましては事務局に保管してありますので、御一読いただきますようお願い申し上げまして、
災害対策特別委員会の
行政視察報告を終わります。
○議長(
前多喜良君)
災害対策特別委員会の
行政視察報告は終わりました。
道路安全対策特別委員会委員長、
杉本典昭君。 〔
道路安全対策特別委員会委員長(
杉本典昭君)登壇〕
◆
道路安全対策特別委員会委員長(
杉本典昭君)
道路安全対策特別委員会の
行政視察報告を申し上げます。 当委員会は、去る10月11日から12日にかけて、岐阜県土岐市及び愛知県安城市を視察研修してまいりました。 まず、土岐市における通学路の
安全対策、
あんしん歩行エリア整備について申し上げます。 土岐市で視察しました、
あんしん歩行エリア整備事業は、土岐市駅北口、
セラトピア土岐及び
泉小学校周辺のエリア1.4平方キロメートル内にある路線約2キロメートルにおいて、
歩道整備と
カラー舗装などの
安全対策を施した事例です。この路線は見通しのよい
直線道路であることから、
通過車両の速度が早く、危険が指摘されていました。このため中央線を抹消して2車線を1車線にし、車道幅員を縮小することにより路側帯を拡幅しました。そして、歩行空間を明示し、ドライバーへの注意喚起効果を高めるため、路側帯や交差点部の
カラー舗装化を行ったほか、道路のバリアフリー化として車道をかさ上げし、歩道との段差を解消していました。 これらの整備に際しては、地域関係者による協議会での検討や、タウンウォッチングと言われる現地調査を行い、住民との円滑な合意形成を図りました。 特に通学路の整備においては、児童利用者数と学校からの距離により優先順位を設定し、整備計画を策定した上で、側溝の改修による通行スペースの確保や交差点内の着色、クロスマークの表示を行っていました。 歩道用地の確保が困難な現状の中、
カラー舗装の事例は今後ふえると考えられます。土岐市でも、
カラー舗装は住民の評判がよく、要望が多くあるとのことでした。しかし、地域ごとに整備を進めたため色の統一がなされていないことや、耐用年数は5年ほどしかないため維持管理の費用負担が今後の課題ということでした。 次に、安城市の自転車ネットワーク整備事業について申し上げます。 安城市は、明治用水の豊かな水にはぐくまれ、日本デンマークと呼ばれるほど農業先進都市として発展しました。豊田市などの工業都市に隣接していることから、自動車関連産業を初めとする大企業が進出しています。環境首都を都市像として掲げ、土地標高差27メートルという平坦な地形を利用した環境に優しい自転車による
まちづくりの実現に向けて、平成19年にエコサイクルシティ計画を策定しました。 この計画に基づく
取り組みの1つが、安全で快適に自転車が利用できる環境の整備、自転車ネットワーク整備事業であり、自転車歩行者道整備や明治用水緑道の整備、活用等を行っていました。 明治用水緑道は南北に5路線、26.7キロメートルあります。昭和45年から水路の管路化が始まり、昭和50年代半ばには用水路の上部利用として自転車道の整備が始まりました。用水は深さがあるため、自転車道は鉄道、主要道路との横断部分が立体交差となり、自転車はノンストップで通行できます。 平成22年度から平成24年度にかけて、明治用水緑道以外では初めて市道を改修して自転車道を整備し、中心市街地や公共交通拠点、レクリエーション施設などの主要拠点間の連携を図りました。 整備に当たっては道路形態を大きく変えることから、地域住民を交えた協議会を設置し、歩行者・自転車・自動車の分離方法や幅員を協議しました。その結果、ガードパイプによる部分的な分離方法で整備をすることとし、道路の片側にある自転車歩行者道内に
カラー舗装による自転車走行空間約1.1キロメートルを新設しました。総事業費は3億3,000万円です。 エコサイクルシティ計画策定時のワーキンググループは現在、エコりんりんという名の市民団体となり、危険箇所の現地調査や見どころを記載した自転車マップ作成などにもかかわっています。 また通学路の整備においては、歩車道境界ブロックだけではなく、必ず防護さくで分離する
歩道整備を継続的に進めていました。 しかし、自転車による交通事故件数の推移は横ばいで、小さな事故はなかなか減らないとのことでした。やはり危険な並列走行などマナーの問題が課題として残り、事故抑制の効果が数字にあらわれるのは、まだ難しいようでした。 今回の道路標示や交通体系の視察によれば、カラー表示は交通事故回避に有効と思われますが、使用する色の広域的な統一が求められることや、白山市においては除雪による影響も考慮した
カラー舗装の手法を取り入れる必要があること、さらに行政だけではなく市民との協働により対策を考えることで、交通安全意識の向上が図られること、また事故の発生抑制のためには交通安全教育の推進、交通安全マナーの向上を図ることが重要であると改めて認識しました。 以上、大まかに申し上げましたが、資料につきましては事務局に保管してございますので、御一読いただきますようお願い申し上げまして、
道路安全対策特別委員会の視察報告といたします。
○議長(
前多喜良君)
道路安全対策特別委員会の
行政視察報告は終わりました。
---------------------------------------
○議長(
前多喜良君) 本日の議事は、これをもって終了いたしました。 次に、休会の件についてお諮りいたします。 議事の都合により、明日5日から10日までの6日間は、本会議を休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
前多喜良君) 御異議なしと認めます。よって、以上のとおり休会とすることに決しました。 次の本会議は、11日午前10時から開きます。 本日は、これにて散会いたします。 午前10時40分散会
---------------------------------------(参照) 平成24年第4回
白山市議会定例会会期予定表(会期17日間)日次月日曜区分開議時刻議事第1日12月4日火本会議午前9時議会運営委員会午前10時開会
諸般の報告
会議録署名議員の指名
会期の決定
議案上程
説明
行政視察報告本会議終了後全員協議会第2日12月5日水休会 (一般質問締め切り 正午まで)午後1時30分議会だより編集委員会第3日12月6日木休会 第4日12月7日金休会 第5日12月8日土休会 第6日12月9日日休会 第7日12月10日月休会 第8日12月11日火本会議午前9時議会運営委員会午前10時 質疑
一般質問第9日12月12日水本会議午前10時 一般質問
委員会付託第10日12月13日木休会 (一般質問予備日)第11日12月14日金休会午前10時総務企画・建設企業常任委員会第12日12月15日土休会 第13日12月16日日休会 第14日12月17日月休会午前10時文教福祉・生活経済常任委員会第15日12月18日火休会午前10時
災害対策・
道路安全対策特別委員会第16日12月19日水休会 (委員会予備日)第17日12月20日木本会議午後3時午前11時午後1時全員協議会 諸般の報告
決算委員長報告、質疑、討論、表決
常任委員長報告、質疑、討論、表決
閉会
--------------------------------------- 平成24年第4回
白山市議会定例会提出事件一覧表事件の番号 件名議案第127号 平成24年度白山市
一般会計補正予算(第4号)議案第128号 平成24年度白山市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)議案第129号 平成24年度白山市介護保険
特別会計補正予算(第2号)議案第130号 平成24年度白山市水道
事業会計補正予算(第1号)議案第131号 平成24年度白山市工業用水道
事業会計補正予算(第1号)議案第132号 平成24年度白山市下水道
事業会計補正予算(第1号)議案第133号 白山市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準に関する条例について議案第134号 白山市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例について議案第135号 白山市道路の構造の技術的基準等に関する条例について議案第136号 白山市移動等円滑化のために必要な道路の構造の基準に関する条例について議案第137号 白山市移動等円滑化のために必要な特定
公園施設の設置の基準に関する条例について議案第138号 白山市水道事業の布設工事監督者及び水道技術管理者の資格等に関する条例について議案第139号 白山市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について議案第140号 白山市税条例の一部を改正する条例について議案第141号 白山市立学校設置条例の一部を改正する条例について議案第142号 白山市立公民館条例の一部を改正する条例について議案第143号 白山市体育施設及び有料
公園施設条例の一部を改正する条例について議案第144号 白山市児童館条例の一部を改正する条例について議案第145号 白山市ひとり親家庭等医療給付金支給条例の一部を改正する条例について議案第146号 白山市墓地公苑条例の一部を改正する条例について議案第147号 白山市勤労者体育施設条例の一部を改正する条例について議案第148号 白山市都市公園条例の一部を改正する条例について議案第149号 白山市営住宅条例の一部を改正する条例について議案第150号 白山市公共下水道条例及び白山市都市下水路条例の一部を改正する条例について議案第151号 白山市公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について議案第152号 石川県市町村消防団員等公務災害補償等組合規約の変更について議案第153号 石川県市町村消防賞じゅつ金組合規約の変更について議案第154号 白山野々市広域事務組合規約の変更について議案第155号 白山石川医療企業団規約の変更について議案第156号 市の境界変更について議案第157号 市の境界変更に伴う財産処分に関する協議について議案第158号
市道路線の認定について議案第159号 白山市松任学習センターの指定管理者の指定について議案第160号 美川コミュニティプラザの指定管理者の指定について議案第161号 市営住宅等の指定管理者の指定について議案第162号 「
北陸新幹線建設に伴う市道宮丸北安田線付替工事(2工区)請負契約について」の議決の一部変更について議案第163号 「白山市松任中央浄化センターの建設工事委託に関する協定について」の議決の一部変更について議案第164号 財産の取得について議案第165号
男女共同参画都市の宣言について議案第166号
専決処分(平成24年度白山市
一般会計補正予算(第3号))の承認について議案第97号 平成23年度白山市
一般会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第98号 平成23年度白山市
国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第99号 平成23年度白山市後期高齢者医療
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第100号 平成23年度白山市介護保険
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第101号 平成23年度白山市簡易水道事業
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第102号 平成23年度白山市墓地公苑
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第103号 平成23年度白山市観光事業
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第104号 平成23年度白山市温泉事業
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第105号 平成23年度白山市宅地造成事業
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第106号 平成23年度白山市工業団地造成事業
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第107号 平成23年度白山市湊財産区
特別会計歳入歳出決算の認定について(継続審査)議案第108号 平成23年度白山市水道
事業会計決算の認定について(継続審査)議案第109号 平成23年度白山市工業用水道
事業会計決算の認定について(継続審査)議案第110号 平成23年度白山市下水道
事業会計決算の認定について(継続審査)議案第124号 平成23年度白山市水道
事業会計未処分利益剰余金の処分について(継続審査)陳情第8号 平成25年度放課後児童クラブ施策の予算及び制度拡充に関する要望について陳情第9号 中小企業の活力強化と地域活性化を図る要望書陳情第10号 商工会に対する平成25年度補助金要望額の完全予算化に関する要望について陳情第11号 平成25年度税制改正に関する要望書
--------------------------------------- 平成24年第4回
白山市議会定例会陳情書一覧表陳情番号受理月日件名及び要旨提出者送付委員会89月28日 平成25年度放課後児童クラブ施策の予算及び制度拡充に関する要望について
下記事項について、抜本的改革を要望します。
記
1 老朽施設、プレイルームのない学童保育施設の現在地での全面改築
2 既存のすべての学童クラブ施設の耐震診断の早期実施と耐震化工事の施工とプレイルームの設置
3 児童数に見合った指導員の配置基準の改善と小規模クラブの財政改善
4 長期にわたり改正されていない社会保険料等の事業主負担の改善白山市学童保育連絡協議会
会長
多田孝一文教福祉
常任委員会911月13日 中小企業の活力強化と地域活性化を図る要望書
中小企業の活力強化と地域活性化を図るため下記のとおり要望します。
記
1 商工業振興並びに地域振興事業対策予算の十分な確保
2 地域の経済情勢や中小企業の実情に配慮した支援策の実施
3 公共工事並びに用度品等の地元企業への優先発注
4
北陸新幹線上の白山駅(仮称)並びに在来線白山駅(仮称)の設置計画の推進及び交通アクセス等整備
5
まちづくり・地域活性化の推進
6 松任、鶴来、白山ろくを結ぶ交通機関の整備
7 白山スーパー林道の通行料の値下げ等利用促進施策の充実
8
白山総合車両基地内における用度品等の会員企業への発注業務委託要請支援白山市経済団体連絡協議会
会長
高松喜与志
外4人生活経済
常任委員会1011月13日 商工会に対する平成25年度補助金要望額の完全予算化に関する要望について
平成25年度
予算編成に当たり、中小・小規模企業対策の一層の強化と商工会が要望する補助金の完全予算化について、特段の御配慮をお願いします。石川県商工会連合会
会長
田上好道
外3人生活経済
常任委員会1111月29日 平成25年度税制改正に関する要望書
消費税増税に当たり、立場の弱い中小企業が適正に価格転嫁できるよう実効ある措置を政府に求めるため、格別の御配慮をお願いします。社団法人石川県法人会連合会会長
角間俊夫
外1人総務企画
常任委員会...