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09月08日-02号

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  1. 岡垣町議会 2020-09-08
    09月08日-02号


    取得元: 岡垣町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    令和 2年 9月定例会(第3回)───────────────────────────────────────────令和2年 第3回(定例)岡 垣 町 議 会 会 議 録(第5日)                             令和2年9月8日(火曜日)───────────────────────────────────────────議事日程(第2号)午前9時30分開議  日程第 1 一般質問      1. 5番  太田  強      2. 4番  曽宮 良壽      3. 3番  太田 清人      4. 6番  平山 正法──────────────────────────────本日の会議に付した事件 日程第 1 一般質問      1. 5番  太田  強      2. 4番  曽宮 良壽      3. 3番  太田 清人      4. 6番  平山 正法──────────────────────────────出席議員(13名) 1番 木原 大輔君        2番 市津 広海君 3番 太田 清人君        4番 曽宮 良壽君 5番 太田  強君        6番 平山 正法君 7番 横山 貴子君        8番 安里 雅恵君 9番 神崎 宣昭君       10番 三浦  進君11番 広渡 輝男君       12番 川地 啓輔君13番 森山 浩二君                 ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 太田 周二君     課長補佐 神屋 聖子君──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名町長 …………………… 宮内 實生君    副町長 ………………… 門司  晋君企画政策室長 ………… 高山 昌文君    広報情報課長 ………… 石井  学君総務課長 ……………… 川原 義仁君    地域づくり課長 ……… 廣渡 要介君税務課長 ……………… 有働 貴幸君    会計管理者 …………… 下村 智治君健康づくり課長 ……… 秦   啓君    福祉課長 ……………… 吉村小百合君住民環境課長 ………… 高橋 賢志君    こども未来課長 ……… 青山雄一郎君子育てあんしん課長 … 神屋 智行君    長寿あんしん課長 …… 船倉憲一郎君都市建設課長 ………… 来田  理君    産業振興課長 ………… 秋武 重成君上下水道課長 ………… 橋田 敏明君    教育長 ………………… 佐々木敏幸君    教育総務課長 ………… 中山 朝雄君生涯学習課長 ………… 神谷 昌宏君──────────────────────────────午前9時30分開議 ○議長(森山浩二君) ただいまの出席議員は12名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。起立、礼。 直ちに、本日の会議を開きます。本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。 日程に入るに先立ち、諸般の報告を行います。門司副町長。 ◎副町長(門司晋君) 台風9号及び10号に関する報告をさせていただきます。お手元に資料をお配りしておりますので、要点のみ報告をいたします。 まず、1点目、雨、風の状況についてですけれども、風速については、9号、10号ともあまり差がなく、また、雨量についても、9ミリと11ミリに収まっております。 2点目の防災体制等についてですけれども、特に台風10号においては、9月6日の日曜日15時に災害対策本部を設置をいたしまして、職員体制75名で避難所の開設等に臨んでおります。9月7日月曜日の12時まで対策本部を継続をいたしました。 3点目、災害の状況等についてでございますけども、これは9月7日時点でありますが、倒木等が発生している以外、人的被害等は発生をいたしておりません。 裏面をお願いいたします。避難の状況ですけれども、台風10号では、81世帯156人の方が避難をされました。今回初めて、武道館、柔道場を避難所として開設をいたしました。また、急遽、避難世帯が増える見込みが出ましたので、サンリーアイウエーブアリーナを急遽避難所として開設をいたしたところです。下に写真を載せておりますけれども、サンリーアイウエーブアリーナは、このようなレイアウトで、81区画準備いたしましましたけれども、27世帯の方が利用されています。また、コロナ対策等で購入いたしましたワンタッチパーティションとかプライベートルームも今回使用をさせていただいております。 今回の台風10号では、長期間での停電を非常に心配いたしまして、上下水道施設には発電機等を準備いたしたんですけれども、使わずに済んで幸いであったというふうに思います。 以上で報告を終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上をもちまして、諸般の報告を終わります。────────────・────・──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(森山浩二君) 議事日程第2号、日程第1、一般質問を行います。 一般質問の通告書に従って、受付順に順次発言を許します。 まず最初に、5番、太田強議員の発言を許します。5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 5番、太田強。議長の許可を頂きましたので一般質問をいたします。本年7月初旬に発生した豪雨による熊本地方や福岡県南部の災害は、家屋の流失、床上浸水など、テレビでの報道は生々しく、1か月たった今も家屋等土砂の流入で除去もままならず、住むところさえないという悲惨な生活を送っている方がおられます。一刻も早い復旧、復興を願うものでございます。 その上、全国的に蔓延しているコロナ感染症も終息どころか、第2波と呼ばれるように広がりつつあります。一刻も早い終息を願うものですし、ワクチン等の早期実用化を希望するものです。 さて、限られた予算の中で、国・県をはじめ、各自治体の取組は、最善の努力がなされているものと思います。しかしながら、世論は対応が遅いとか、もっと強硬な施策を望むとか、いろんな意見が出されていますが、各自治体も手をこまぬいているわけではなく、やはり個人はもとより、家庭、職場、行政が連携して対応しなければ、終息を目指すことは難しいと思います。とりわけゴー・ツー・トラベルキャンペーンも、コロナにより落ち込んだ経済向上対策として打ち出されましたが、これだけコロナ感染症が多く出始めますと、これも思うような効果は望めそうにありません。 岡垣町においても、コロナの影響は計り知れなく、飲食業や建設業など全ての業種において、今後も影響が出て、倒産すら出るおそれも懸念されます。元気のある岡垣町が元気のない岡垣町に沈んでいくのではないかと危惧さえ感じられます。 宮内町長は、年度当初の施政方針の中で、本年は第5次総合計画の最終年度であるとともに、第6次総合計画を策定する年でもあります。急速に進む少子高齢化など、岡垣町を取り巻く環境は大きく変化しており、現在の社会情勢に対応したまちづくりを進めることが重要になります。住民の皆様と町の将来像や施策の方向性を共有できる計画となるように、これまでの施策の成果を検証しながら、審議会や住民アンケートワークショップなどでの御意見を十分踏まえた上で、令和3年度から10年間のまちづくりの方向性を定めていきますと、このように述べておられます。そこで、1.第6次総合計画の進捗状況について。(1)第5次総合計画の検証の中での問題点は何か。(2)審議会や住民アンケートの中での要望は何か。(3)進捗状況はどうか。(4)子育てと教育問題についてどう取り組むのか。第6次総合計画の中にあえて子育てと教育問題を取り上げましたのは、将来のまちづくりの中では、この課題については、私の私見としてぜひとも一言申し上げるべきと判断しております。あとで質問席から申し上げます。 次に同じく宮内町長は、当施政方針の中で、併せて今後都市計画マスタープランの見直しに着手するとともに、人口減少社会に対応したコンパクトなまちづくりを実現するため、立地適正化計画の策定に着手します。また、JR海老津駅前や周辺地域の活性化については、民間活力による土地利用の促進に向けた取組を進めます。このように述べておられます。そこで、次に、2.JR海老津駅前及びその周辺地域活性化について。(1)今後の進め方について、質問いたします。私は、町長がお考えの都市計画マスタープラン立地適正化計画を論じるつもりはございません。しかしながら、海老津駅前は町の顔であるために、その周辺地域を含めて、今以上に活気あるエリアにしなければならないと考えております。駅周辺の中心市街地の活性化については、第5次総合計画の重点プロジェクトとして掲げられ、郵便局のエリアを含めた区画整理が検討されてきましたが、財政的な理由により、事業が見送られた経過もございます。このような中において、昨年12月の全員協議会において、整備する地区を北側の商店街地区と南側の町営駐車場地区に分け、民間活力を生かして再開発に取り組むという海老津駅前周辺整備計画の概略の絵図の説明がございました。しかし、この計画を進めていくに当たっては、地権者との折衝など様々な問題があると思います。そこで、今後この事業の実現に向けて、どのような課題があり、その課題に対してどのように対応しながら進めていくのかお尋ねいたします。以上この場で御質問し、あとは質問席より質問いたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 皆さん、おはようございます。新型コロナ感染症が心配されるところではありますが、十分距離は取っておりますので、マスクを外して答弁させていただきたいというふうに思います。 太田議員御質問の「1.第6次総合計画の進捗状況について(1)第5次総合計画の検証の中での問題点は何か」に対してお答えします。昨年3月の定例会において可決していただいた岡垣町総合計画策定条例に基づき、現在、令和3年度を始期とする10年間の計画として第6次総合計画の策定に取り組んでいます。今回の計画策定に当たっては、第5次総合計画に掲げている施策の進捗状況を整理するとともに、それぞれの分野について住民アンケートでの満足度調査を行いました。その結果、第5次総合計画に掲げる施策の進捗状況では、大きく滞ったものはありませんでした。また、総合計画におけるまちづくりの基本指針の一つである協働のまちづくりに関しても、住民アンケートの結果では、コミュニティ活動ボランティア活動について、住民の皆さんから一定の評価を受けているところです。特に、第5次総合計画の期間中に行った学校施設の耐震化などの施設整備や、地域情報伝達無線システムの整備などの事業により、今後の更なる安全・安心のまちづくりを進めるための素地ができたものと感じており、住民アンケート調査でも、72.6%の方から住みやすいという評価を頂いています。しかし、この第5次総合計画の期間中は、これまで増加してきた人口が減少に転じています。平成23年度と比較して高齢化率も7ポイント増加し、令和2年度には33%となり、特に75歳以上の人口が約2,000人増加するなど、人口減少と高齢化が進んでいることが課題であると認識しています。この人口減少と少子高齢化については、第5次総合計画のみの課題ではなく、今後の課題でもあると考えています。次に「(2)審議会や住民アンケートの中での要望は何か」に対してお答えします。総合計画審議会については、これまで3回の会議が開催されましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、会議の時間も制限せざるを得ない状況でした。そのため、これまでの審議会においては、今回の総合計画における大きなポイントである人口減少に関する議論に多くの時間を割いていると報告を受けています。その中では、現在の人口減少の流れを受け、我が国の人口減少の要因である少子化の流れを解消するため、少子化対策につながるような子育て支援の充実の必要性を訴える意見が多いと聞いています。次に、住民アンケートについてです。今回のアンケートでは、住みよさの評価や、施策分野ごとの重要度や満足度のほか、今後、力を入れるべき事項に関する意向調査も実施しています。その意向調査の主な内容としては、本町の住みよさの主な要因である自然の保護を求める意見のほか、生活に身近であり、かつ高齢化も進んでいることから、医療や福祉、公共交通の利便性の向上を求める意見が多く出されています。また、前回の調査と比較すると、近年各地で自然災害が多発している状況から、災害を防ぐ環境整備などの災害対策の向上を求める意見が目立っています。 次に「(3)進捗状況は」に対してお答えします。第6次総合計画の策定に向けた取組については、昨年度に住民アンケート等を実施し、調査結果の取りまとめを行いました。しかし、昨年度末に計画しておりました各種団体の方々とのワークショップについては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、各種団体の個別ヒアリングに変更し、先月にヒアリングを終えたところです。今年度に入り、総合計画審議会を立ち上げ、具体的な議論を開始していますが、先ほども述べましたとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、会議の時間も制限せざるを得ない状況です。今後も、感染症予防に留意しつつ、審議会の皆様の御意見を頂きながらの策定となりますが、来年3月の定例会で総合計画の審議をしていただくよう策定作業を進めてまいります。 次に「(4)子育てと教育問題についてどう取り組むのか」に対してお答えします。子育てについては、第5次総合計画の重点プロジェクトとして、子育て支援プロジェクトを掲げ、子どもの医療費助成の拡充、インフルエンザ予防接種補助、保育所等の定員拡大に向けた支援などを進めてきました。また、令和元年度からは、定住促進の観点からも、より一層子育て施策の充実に重点を置いています。特に、子どもや子育て家庭に寄り添った切れ目ない支援に向け、子育て世代包括支援センター子ども家庭総合支援拠点の設置を行うとともに、本年4月には、町の組織を再編し、子育てあんしん課の設置や、庁舎内の関係課の集約配置、相談室設置など相談支援体制整備を行いました。第6次総合計画でも、引き続き重点課題として捉え、学校をはじめとした関係機関と連携し、子育て家庭の状況把握や各支援サービス子育て情報発信の充実などを図り、子育てしやすいまちづくりを進めていくように考えています。次に「2.JR海老津駅前及び周辺地域活性化について(1)今後の進め方について」に対してお答えします。JR海老津駅前とその周辺地域の活性化については、長年にわたる懸案事項であるため、私が町長に就任した当初から、様々な検討を行ってきました。その過程において、中心市街地の活性化の観点から、土地区画整理事業の計画案を検討しましたが、町の財政負担が大きいことから、民間活力を生かしたまちづくりに転換し、昨年12月の定例会の全員協議会において、将来計画の素案を説明させていただきました。その素案では、町の玄関口としてふさわしい駅前の環境を整備するため、交通拠点機能の強化、まちなか居住の促進、回遊・交流・集いの場づくりの3項目のテーマを設定し、駅前のエリアを北街区と南街区に分けて整備することとしています。北街区は、民間によるマンションを主体とした複合施設を整備するとともに、駅前の高低差を解消する公共通路を整備し、回遊性を高めることで中心市街地のエリア全体の再開発への波及効果を期待しています。また、南街区は、町営駐車場の集約と立体化によりパークアンドライド機能を強化することで駅利用者の利便性の向上を図りつつ、隣接する用地は、駅に近い利点を生かした住宅の建設や商業施設の誘致などの土地利用につなげていきたいと考えています。そこで、議員御質問の今後の進め方についてですが、この将来計画を実現するためには、様々な課題があると認識しており、現段階では、用地の取得、民間事業者の参画、財源の確保の3点が特に重要な課題であろうかと思います。まず、用地の取得についてですが、この計画は両街区にまとまった面積を確保できなければ、進めていくことができませんので、地権者の皆様に御理解いただけるように十分な説明を行い、確実に取得できるように努めていきます。次に、民間事業者の参画についてですが、北街区ではマンションを主体とした複合施設の整備が事業の核となるため、その建設を担う事業者を確保する必要があります。このため、用地の取得にめどがついた段階から、民間事業者に対して積極的な働きかけを行っていきたいと考えています。また、この取組の実現に向けては、用地の確保や町営駐車場の立体化などに一定の財政負担が見込まれているため、国庫補助金など特定財源の確保が大きな課題であると認識しています。このため、国や県からの情報収集に努めるとともに、財源の確保に必要な計画の策定に取り組みます。そして、これらの課題については、容易に解決できるものではありませんが、海老津駅前が元気なまち岡垣の玄関口にふさわしいエリアになるように、この計画の実現に向けた取組をしっかりと進めていきたいと考えています。なお、「1. 第6次総合計画の進捗状況について(4)子育てと教育問題についてどう取り組むのか」に対しては、教育長から答弁させます。以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 太田議員御質問の「1.第6次総合計画の進捗状況について(4)子育てと教育問題についてどう取り組むのか」に対してお答えいたします。  岡垣町教育委員会では、教育基本構想において、知・徳・体の調和、生涯にわたって自己実現を目指す自立した人間の形成などを今後の教育施策の柱と掲げています。この構想の実現のために毎年度の施策をまとめ、各校に周知し、それぞれの学校で特色ある教育を目指し、学校・家庭・地域が連携して取組を進めています。  第5次総合計画においても、グローバル化への対応やコミュニティ・スクールの推進などを掲げ、教育を取り巻く環境変化に対応しながら、町の特色ある教育を進めてきました。学校施設の面でも、耐震化や教室への空調の設置に取り組むなど、児童生徒が安心して学べる環境を整備してきました。令和3年度には、次期教育基本構想の検討を行います。情報化・国際化が進展するだけでなく、AIなどこれまでにない科学技術が普及する中で、現在はGIGAスクール構想の実現に向けて、新たな学習環境の整備を進めるなど、子どもたちが学校で身につけるべき知識や技能も少しずつ変化しています。第6次総合計画や次期教育基本構想においても、教育を取り巻く環境の変化に対応しつつ、これまで掲げてきた確かな学力、健やかな体、豊かな人間性を育み、新しい社会を生き抜く力を養っていけるよう、教育施策、教育環境の整備に取り組んでいく考えです。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 丁重なる御答弁ありがとうございます。私は冒頭申し上げましたように、今コロナの感染問題でいろんな行事や会議が中止となっております。このような中でございますので、コロナ対策で岡垣町もこれに集中して対応せざるを得ない状況にあるのではないかと想像いたします。こういう時期でございますから、町が抱えている諸問題もまずはコロナからとのことで、最大の課題である第6次総合計画も果たしてその進捗状況が気になるところでございます。しかし、第6次総合計画の策定は、今後10年間の岡垣町の将来像が描かれるという極めて重要な施策の策定でございます。宮内町長は、平成23年3月に発表されました第5次総合計画の発表のときの挨拶、この第5次総合計画の中の1ページに宮内町長の挨拶が載っているわけでございます。この中に、岡垣町では、住民のニーズや社会の動きに対応するため、これまで10年間ごとに第1次から第4次総合計画までを策定し、計画的なまちづくりを進めてきました。その結果、住みやすい町として評価を受けており、町の人口も緩やかではありますが増加しております。しかしながら、今後の推計では人口減少に転じる見込みとなっており、これまで培われた町の活力が失われていくことが懸念されます。今回策定した第5次総合計画は、岡垣町に住みたい、岡垣町に住み続けたい、そして岡垣町を訪れたいと感じられるまちづくりを進め、町全体を輝かせ、元気な町にしていくことを目指したものになっております。さらに宮内町長は、まちづくりに最も重要なのは人の力であり、人によってこの計画が効果的、効率的に推進されると考えます。そのためには町民と行政が共に力を合わせて取り組む協働のまちづくりや、自らがまちづくりの担い手であるという意識を持って行動する人材の育成に取り組みたいと思います。まだまだ国や自治体の状況が厳しい中において、課題や問題点を多く抱えていますが、第5次総合計画に掲げるまちづくりを進めることにより、この町を良好な状態で次世代に引き継いでいきたいと思いますので、住民の皆様の御支援とまちづくりへの積極的な参画をお願いいたします。このように町長が挨拶で述べているわけでございます。こうして町長の言葉をあえて引用しましたのは、具体的に第5次総合計画のそれぞれの項目の中で、私が宮内町長と課題や反省を申し上げるよりも、具体的にこの言葉の中に検証の課題が見つかるのではないかと思っております。そこで、再度検証の問題点として、町長の見解をお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 先ほど壇上でも述べましたとおり、第6次総合計画の課題、それは、第5次総合計画の実施状況によって、そのことは十分踏まえて第6次の策定をしなければならないというふうに思っております。第5次総合計画の策定の中では、これを実現するのは人の力だというふうに申し上げております。まさにそのとおりで、この第5次総合計画の10年間の間に少しずつ人口が減少してまいりました。約1,000人減少、そして、高齢化率が3人に1人、33%という状況であります。 したがって、これからの課題は人口減少、少子化、そして、超高齢社会のこの岡垣町において、一人一人がそれぞれの年代にかかわらず、しっかりと一人一人が町の担い手として力を発揮するということが重要になろうというふうに思っております。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 次に、コロナ問題の対応に恐らく追われていると思いますが、そういう中において、審議会の開催は、予定どおり開催されたのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 審議会の開催状況についてのお尋ねでございます。 第6次総合計画を策定するに当たって、アンケート調査、これは住民アンケート、それから中学生アンケート、それから、それに加えまして、インターネットによる町外者向けのアンケート調査をしています。その分析が若干遅れたというのが1点あって、もう一つは、議員言われたように、コロナウイルスの対応、その影響ということで、本来、昨年度中に第1回目を開催する予定でございましたが、第1回目の審議会は、今年4月の開催となってしまいました。 また、審議会の開催時間についても、感染症対策という中で時間制限をしながら行ったというふうな状況でございます。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員
    ◆議員(太田強君) 審議会は、町民の代表としての審議の場でございます。今後の開催等についてスケジュールを調整しなければなりませんが、取りまとめのスケジュールについてはどのように考えているのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 現在、第3回目までの審議会を実施しております。4回目を9月の末、今月末に開催予定でございます。その際に、この総合計画の素案ということの検討に入っていきたいと。その後、11月、それから1月の計画案の審議ということで審議会を計画しています。 議会では、今回の全員協議会でその経過を説明させてもらって、また、12月の全員協議会の中で内容を説明して、最後、3月の議会には議案として提出ということで予定しております。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) しっかりと意見を出していただき、協働のまちづくりの理念を生かしていただきたいと思います。進捗状況につきましては、答弁書の中で町長から説明ございましたので省略いたしますが、町の最大の施策でございます。今後10年間の町の進むべき方針が決まるわけでございます。町長としてしっかりリードしていただきたいと思いますが、町長の決意を改めてお伺いいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 今後10年間のまちづくりのための第6次総合計画を現在策定中であります。これの実現については、私の任期は令和3年の1月20日までしかありません。まさにそういう状況の中で、第6次総合計画を策定中であります。したがって、今回、その任期までの間に町長選挙が実施されるということでありますが、私は今期限りで、次に立候補する予定はございません。したがって、これを実現していくのは、次期町民の負託を受けた町長が、この第6次総合計画にのっとって、議会の皆さん方に諮りながら実施していくという状況になります。 ちなみに、この第6次総合計画は、まさに今審議会で審議されている真っ最中でございますが、答申については、令和3年の3月に新しい町長に審議会から答申がされる。恐らくその答申を次期町長が尊重するという方向で計画が策定され、そして、その実施については、議会に諮りながら、10年間一つ一つ目標の実現に向けて取り組んでいくという状況になろうというふうに思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 総合計画ですから全般にわたるのはやむを得ないと思います。しかしながら、町が元気で活況があり、町外から若い御夫婦が岡垣町に住みたい、こうして期待をして岡垣町に居を移していただくような体制は、やはりその課題は子育て問題と教育問題であると考えます。このことは私が演壇で申し上げましたように、重要な課題として取り上げていただきたいと考えています。子育てに関しましては、3月の定例会でも議題となりましたように、新しい課の増設を含めて、それぞれの課の連携強化で1か所にまとめられました。組織の改正をして、はや5か月がたったわけでございますけれども、コロナ感染症が拡大する中で、岡垣町に住んでいる幼児や子どもさん、こういう方々への特徴ある取組はなされたのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 神屋子育てあんしん課長。 ◎子育てあんしん課長(神屋智行君) 新型コロナウイルス感染症が拡大する中での取組ですけども、主な取組を御説明いたします。 まず、1点目が乳幼児健診についてでございます。集団で実施する乳幼児健診が3月以降中止となっておりましたので、各課の保健師の応援も受けて、対象世帯への電話での相談の実施を行っております。それから、一部の健診を指定医療機関で実施する個別健診というものを8月から導入いたしまして、感染対策をしつつ、必要な時期に健診を受診できる機会を確保しているところです。 もう一点が、子どもの安全確認についてでございます。学校の休校に伴いまして、支援を必要とするお子さんたちの見守りといたしまして、各学校で1週間に1回の電話や訪問を行いまして、子育てあんしん課に設置いたしました子ども家庭支援員が学校を訪問して、きめ細かにお子さんの状況を把握して、必要に応じて支援を行ってきたということでございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 組織の改正は、これは先取りした施策の強化であり、しかも現実に課題解決に重点的に取り組まれていると判断いたします。また、説明いただきましたように、子育てしやすい町として動き出しているということは、子育てしやすい町としてさらに岡垣町の評価が期待できるものと考えます。次に、相変わらずコロナ感染症が拡大する中において、教育関係についてはどういう取組がなされたのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 中山教育総務課長。 ◎教育総務課長(中山朝雄君) 教育関係について、どのような取組がなされたかということでございます。 休校期間中は春休みを含めますと、約3か月と長期間になりました。休校期間中におきましては、学校や保護者、そして、子育てあんしん課と密な連絡を行い、家庭訪問などで児童生徒の状況把握に努めるとともに、学習課題を配布いたしまして、学習面の定着や生活状況の把握に努めてまいりました。 学校再開後におきましては、スクールサポーター、いわゆる学習支援員制度を導入するとともに、衛生管理を行う人材の確保と校舎消毒体制を整備するとともに、夏休みの短縮や土曜日授業の実施、各種学校行事の縮小や中止などを行いながら、感染防止対策と授業時数の確保を行っております。 さらに、国のGIGAスクール構想に基づきまして、校内LANネットワーク環境の整備や1人1台端末の整備などを進め、学校のICT整備や児童生徒の情報活用能力の向上を図っているところでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 教育問題では、私は教育環境の整備だけではなく、これからは教育レベルの水準を上げるべきと考えます。教育レベルの水準と一口に申し上げましても、専門的にはいろいろ捉え方があると思いますが、やはり一番分かりやすいのは、成績がよい学校と。小学校も中学校も岡垣の学校は非常に成績がいいと。こういうことが分かりやすいのではないかと思います。町外から岡垣町に移住するには、子育て問題と教育問題、この2つがよくならなければ、若い方々は岡垣町になかなか来ない、このように思います。そこで、教育長にお尋ねいたしますが、第6次総合計画の中でも強力にこのことを進言してほしいと思いますが、いかがでございましょうか。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 答弁でも述べましたが、学力だけでもなく、体力だけでもなく、知・徳・体、確かな学力、健やかな体、豊かな人間性、それらが調和できたというか、自立できる子どもを育成していくことが、公立学校では最も大事なことであると考えています。 そのような教育を進めることで、保護者や地域から信頼される学校づくりにつなげていくというのが、私の一番の思いです。 その中でも、保護者の関心が高い、議員言われました学力については、子どもたちの現状把握を行い、その結果を分析し、次に生かすこと、そして、教員の指導力や資質の向上、指導体制の確保、施設の環境整備など様々な施策に継続して取り組み、そして、子どもたちにさらなる力をつけていきたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 思い切った教育改革を期待するところでございます。次に、JR海老津駅前及びその周辺地域活性化についてでございますが、町長の答弁に対して質問いたします。まず、用地の取得に向けて、地権者の理解を得ることが必要でございますが、現段階での進捗状況はいかがであるかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 用地の取得に向けましては、本年の7月から専門の委託業者によりまして、建築物等の物件調査に着手をしております。北街区と南街区、両街区内には、家屋等の建築物が10件ほどございますので、地権者の了解を頂いた上で現地調査を行いまして、用地の取得に伴う建築物の移転等の補償費の算定を行っております。 本年度は、用地の取得に向けた準備を進めまして、来年度から地権者との用地交渉に入りまして、御協力いただける用地から確保してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 次に、民間活力を生かした取組を考えてある、こういうお言葉でございますが、この計画案に具体的に興味を示している業者というのは、今あるのかないのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 現段階では、この計画、具体的にマンション等を検討していただいておる事業者の確保はできておりません。ただ、北九州市を中心にマンション建設を行っている事業者に対して、幾つかこの計画案を御説明させていただいたところ、町のほうが北街区の用途を取得すれば、マンション等の建設に向けた検討を進めていきたいという回答を頂いておりますので、まずは、用地の確保に努めてまいりたいと思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) それから、町の財政が非常に厳しい、こういう中で財源の問題というのは大きな課題と思われます。今回の計画案に対して、どのような部分に国からの補助金が期待できるのか、分かったら教えてください。 ○議長(森山浩二君) 来田都市建設課長。 ◎都市建設課長(来田理君) 今回の計画の中におきまして、北街区に高低差を解消するために設置いたします公共通路を整備いたします。この整備に対する補助と、あと南街区に立体駐車場を整備いたしますけれども、この部分に対しましては、国土交通省の補助金の対象となる見込みでございます。 それと、本年度から策定しております立地適正化計画、この計画の中に、今回のこの駅周辺の事業を位置づけることによりまして、補助率が若干かさ上げされるというところになっておりますので、今後も、国、県と協議をしながら、情報収集を行いまして、財源の確保に努めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) また、この計画案を実現するためには、用地の確保、マンションの誘致、町営駐車場の集約と立体化、あるいは東部公民館の移転も考えられましょう。あるいは役場の複数の部署が一体となって取組を進める必要があると私は思います。庁舎内の連携体制はどのように考えているのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 太田議員御指摘のとおり、この駅前のエリアの再開発については、役場における、行政における各部署が十分な連携を取りながら進めていく必要があろうというふうに思います。 先ほどから答弁しておりますように、いわゆる用地の権利者の理解と、そして、財源の確保、これは、国、県等の事業メニューを十分に検討しながら、そして、最終的には、それが民間活力、民間が興味を示すような一定の条件を整備すると、この3つの点が大きな課題になろうというふうに思いますので、申されましたように、東部公民館の在り方等も十分に、このエリアの中にどういうふうに入れていくのかということも想定されるというふうに思います。 北街区と南街区で、それぞれ整備する時期も違ってくるだろうというふうに思います。最終的には、北街区はもっともっと長期点な視点で取り組んでいかなければならないというふうに思っております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) ここ数年間の進捗状況を考えますと、やはりある程度町がやる気がなければ進まないと思います。この計画案をしっかりと進めていくに当たっての町長の再度意気込みをお願いいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 言われるとおり、私の意気込みというのは、第6次総合計画の中に住民アンケート等も入れると、十分そのアンケートの住民の要望等を分析して、第6次総合計画の中に位置づけるということであります。住民アンケートで、駅前のエリアに対する満足度が非常に低いという結果が出ております。したがって、アンケートでは、駅前に対する、もう少し元気、あるいは活性化と、そのことを住民の皆さんが期待をしているんではないかなと、そういうことで第6次総合計画の中に位置づけて取り組んでいくと。 したがって、この実施、実現については、次期町長が議会と十分に協議しながら、審議を尽くしながら取り組んでいくということになろうというふうに思います。その先まで、ちょっと今の段階では、任期外でありますので、責任を持って私がやりますということにはなりませんので、この第5次総合計画の中に総体的にまとめておりますように、私は、この3期12年の間に、次の世代に引き継ぐしっかりとした土台、礎、そういったものをつくって引き継ぎたいという考え方でありますので、まさに第6次総合計画策定の審議中でありますけど、その中には、住民アンケート、いわゆる住民の要望等も十分に反映されるであろうというふうに思っておりますので、第6次総合計画を任期中にしっかりと審議会の委員の皆さん方がその審議を尽くして策定されるというふうに思いますので、したがって、第6次総合計画の実現、あるいは駅前エリアの開発については、次期町長にしっかりと実現していただきたいというふうに思っております。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) 私たち議員も、過去に中心市街地活性化の成功された市町村に視察に参ったことがございます。全国的にお話を伺いますと、計画を立てて実施してからでも10年以上かかっているところが多数あると。利権者の調整とか、あるいは地元に熱心なリーダーがいない、いなきゃならないとか、そして何とかしなければならないという、その地域の気の熟し具合、こういうのが重なり合ってしかなかなか進まないと、このように伺っております。こういう意味で町もしっかりと取り組んでいただきたいと思います。最後になりますが、宮内町長は3月の定例会で、令和2年度施政方針の中に第6次総合計画という最重要課題に積極的に取り組む、こういう発言を頂いております。6月の定例会の連合審査会において、1月に行われる予定の次の町長選には立候補しない、こういうふうに述べられました。この町の10年間の計画を策定する立場にあって、そしてこういう仕事の中において、これから私は町長に立候補しない、こういう言葉でございます。こういう町の将来の体制については、どう考えられているのかお尋ねいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 先ほどから述べますように、第6次総合計画の策定中であります。したがって、この第6次総合計画の策定の答申、これは来年3月、令和3年の3月に新しい町長に審議会からその総合計画の答申がなされるということでありますので、まさに、1月17日に町長選挙が実施される予定でありますけども、そこで町民の皆さんから負託を受けた新しい町長が、来年の1月21日から就任して、そして、第6次総合計画の審議会で審議されたものを、3月に答申を受けて、それを尊重し、あるいは議会と、その答申に基づいた計画案を実現、実施していくということになろうというふうに思います。 したがって、先ほど申しましたように、この第6次総合計画には、町民の要望、町民のアンケートによる町民が何を求めているかとか、今後の課題、人口減少と少子化、超高齢社会の岡垣町にあって、これからどう10年間まちづくりをしていくのか、その基本的な方向は、町民の意思、そして、審議会の委員さんは、あらゆる各界各層の代表的な人たちが委員として参加されておりますので、そういうところでまとめられた第6次総合計画は、きちんと次期町長に答申され、そして、それが6次総合計画として実現をしていかれるというふうに思っております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 5番、太田強議員。 ◆議員(太田強君) まだ、これから数か月ある。もはやコロナでの一憂一喜はできないと思います。町長をはじめ、副町長、教育長、企画政策室長、各課長の方々のさらなる結集をお願いいたしまして、今後の10年間の新しいまちづくりに取り組んでいただくことを期待いたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、5番、太田強議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は、10時50分の予定とします。午前10時28分休憩………………………………………………………………………………午前10時50分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 4番、曽宮良壽議員の発言を許します。4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 4番、曽宮良壽。9月定例会一般質問を行います。本来ですと、オリンピックに続くパラリンピックを去る6日の日に終えて、ほっと安堵した、またたくさんの感動を胸にした、国を挙げての達成感を共にした余韻に浸っている今日の日であったはずです。残念ながら諸般の事情でそうはならなかった。乱暴な言い方をあえてすれば、社会教育のスポーツの分野での世界的な共感と感動の場が失われた、定かではないが先延ばしされた。コロナ禍でこの場でいう学校教育も社会教育も大きな喪失感を味わいながら、コロナから学び、ウイズコロナ、コロナ後の世界を考察する動きも始まっているのは、ホモサピエンスの学習するDNAのさがから来るのではないかと思ったりします。たそがれ清兵衛、2002年。「おとはん、針仕事習って上手になれば、いつかは着物や浴衣が縫えるようになるだろ」「ん」「だが学問したら何の役立つんだろ」「んー」「学問は針仕事のようには役立たねかもの」「んー」「いいかカヤノ、学問しえば自分の頭でもの考えることできるようになる、考える力がつく、この先、世の中がどう変わっても考える力持っていれば、何とかして生きていくことができる、これは、おとっこもおなっこも同じことだ」「分かるか」「はい」。山田洋次監督の映画「たそがれ清兵衛」の中の一場面です。自分が生きて行くための学習の大切さを説いています。金や地位や名誉を説いてはいません。幕末の家庭教育ですか。学校教育でないのは確かです。つい最近、NHKの番組で北九州市内の夜間中学が紹介されました。記憶のどこかにあったんでしょう。山田洋次監督の「学校・学校Ⅱ・学校Ⅲ・十五才学校Ⅳ」を立て続けに見続けて、熱い涙を流しました。同じ場面でやはり涙が出てきます。夜間中学、養護学校、職業訓練校、不登校の少年の旅をそれぞれ描いていて、30年前から20年前の制作で、そうであっても時間を超えて重い課題を面白おかしく考えさせる涙の時間を私にくれました。岡垣町教育委員会の所管するところではないと思います。つながりはありますが。手元にあるこの古本、世界ノンフィクション全集その16を読んだのは、中学校の図書館から借りてきてのことだったと記憶します。昭和36年発行時の定価は290円。このノンフィクション「いちばん長い日」が基になって、映画「史上最大の作戦」が制作されました。「いちばん長い日」の中で使われた挿入写真は、戦場写真家と言われたロバート・キャパが戦場で命をかけて撮影したものの一部が使われています。映画では、この写真を基にしたと思われる光景が描写されていますし、後のスピルバーグの映画「プライベート・ライアン」のリアルなシーンを生み出す基になった歴史的写真です。 中学校の図書室は、法で学校教育の中に位置づけられていても、利用するしないは生徒の自由で、先生から強制されたことはありませんでした。薦められたこともなかった。 この場で予定していた原稿の中の写真家ユージン・スミスについては、12月定例会で登場願うとして、サンリーアイ図書館にある「未来に残したい100の報道写真」の中に、キャパとスミスの2人の戦場写真家の撮った写真を紹介しておきたいと思います。 旧制宗像中学校で専業農家、主に果樹栽培・林業に従事していた大先輩から、30年前になりますか、曽宮君、田や畑の土はな、46億年かかってできちょるとばい、と言われたことが忘れられません。その表土、土ができる過程にミミズが関わっています。12月定例会で取り上げたいと今は考えています。 46億年の土の歴史は、私の記憶の中の学校教育では教えられなかった。農業高校では必須かもしれませんが、義務教育課程で学習指導要領にはないが、もしかしたらビワや米の生産現場で体験学習することができる当町の恵まれた教育環境の中で、農家の方が児童に教えることがあるかもしれません。これは学校教育ではくくれません。しかし、21条に明記されてもいるところです。職場体験もその一つです。46億年前から1000年前に飛びます。その時代まで遡ると、何人の血のつながった御先祖様がいるか計算してみました。1世代25年として40代。皆さんもエクセルで計算してください。私の父と母、そのまた父と母イコール祖父母、そのまた父と母。基本、父と母がいなければ生物学的に子は生まれません。2の40乗です。1兆995億1,162万7,776人になります。1000年前の私と血のつながりのある先祖は1兆1,000億人です。その累計は約2倍の2兆2,000億人です。数学的にですよ。間違っていたら指摘してください。それと同じように、私の祖先、妻の祖先のうちのどこかで何かがあったら、今の私たちはいないし、多分お互いに夫婦になることはなかった。奇跡です。ここでこうして皆さんと同じ空間を共にすることはなかったでしょう。多分、学習指導要領には、こんなことで命の大切さを教えなさいとは記されていないと思います。ホモサピエンスとしての現生人類が、あえて発生と言いますが、それが25万年前だとすると、私の祖先はとんでもない数になりはしませんか。祖先の数と今ここにある奇跡、命の大切さを子どもたちに伝えるのに一番分かりやすいと思います。変なおじさんが暇に任せて考えるとこうなります。中村哲さんの行動の源にもそれがあるのかと想像しますが、学校では習わなかった。2013年制作の映画「そして父になる」は、赤ちゃん取り違えを題材に、親子とは、血のつながりとは、を考えさせる何だか重い映画のようで、あえて考えたくないから、まだ見ていません。聞きかじりの想像で言っています。赤ちゃん取り違え60年以上経過して裁判、もネットで執行部には調べてもらったと思いますので先に進みます。私が親しくしている友人の高校時代の同級生のお話です。音楽の時間、教師が伴奏して聞かせるピアノの音律を聞いて、その同級生は、先生、そのピアノのどこどこの音がおかしいですと指摘したそうです。音楽の先生はそれを理解できたのかどうか知りません。以来、私は、調律しないピアノは家具ではあってもピアノではないと絶対的自信を持ち続けています。町が関与するたくさんのピアノの調律にも少しは関心を持っています。音の違いは分かりません。音感なんて学校では教えられません。新聞記事の記憶から。そう遠くない昔、オペラ歌手としてそれなりに活躍されているその方は、西日本新聞の連載でコラム風に自分の来し方を思い出すまま書き綴った中に、高校時代ラグビー部員だった自分がオペラ歌手になるきっかけをつくってくれた恩師の話をするくだりがありました。ラグビー部員としてグラウンドで大声を出して練習していると、君は歌手になれ、声が素晴らしいと言われ、それに従った結果として、オペラ歌手になり今があるとのことでした。よい師に巡り合ったんですね。その師の声に対する感性、数値化されないところは、学校教育以外のところだと思っています。 22歳女子大生、運転中スマホLINEで、42歳男性、はねられ死亡。何なんでしょう。電車に乗ったら8割の乗客は、何か光る四角いもの見ながら、隙だらけの体勢です。何なんでしょう。3歳児を部屋に置いて、彼氏に会いに泊りがけで行く母親。どこから来ればそうなるんでしょう。学校教育の穴のところでしょうか。少し長くなります。たそがれ清兵衛が官軍に鉄砲で撃たれて亡くなった戊辰戦争。その後の明治4年、1871年、岩倉遣欧使節団が国費を使って、今で言う大規模な視察研修を行いました。およそ2年弱、アメリカ・ヨーロッパ諸国、果てはエジプトのスフィンクスにまで登って撮った写真が残っています。その際、アメリカに何人かの留学生を連れて行きました。その中に当時6歳の津田梅子氏、現津田塾大学の前身である女子英学塾の創設者がいました。渋沢栄一とともに新しいお札に載りますが、大河ドラマの主人公にしてほしいと思います。ほかに、山川捨松、後の大山巌の妻となる人ですが、この方も留学女子の一員でした。大山巌は日露戦争で重要な役割を果たした武人ですが、戊辰戦争では新政府官軍の一員として会津攻略の際、山川捨松を討つ立場にあった西郷隆盛・従道の従兄弟に当たる人でもあります。この視察研修時、木戸孝允の通訳は、幕末、禁を破って密出国して留学した新島譲でした。同じ年、山川捨松の兄に当たる山川健次郎、白虎隊の生き残りですが、会津藩の家老職を代々継いだ家の出で、岩倉遣欧使節団とは別の便で国費留学生として米国に渡っています。捨松も兄が行くからということだったと思います。後に東京帝国大学、九州帝国大学、京都帝国大学、近くは戸畑の明専でCEOを務めました。金子堅太郎は、黒田のお殿様の随員として使節団に同行して、そのついでにハーバード大学に留学し、小村寿太郎と同宿して学びました。その中で後に大統領になるセオドア・ルーズベルトと知遇を得て、後に日露戦争の後始末をするポーツマスで、小村寿太郎とともに活躍するドラマが生まれます。吉村昭氏の「ポーツマスの旗」に詳しく描かれています。使節団のメンバー表の中には、牧野伸顕、団琢磨、武者小路実篤の父の名前も確認できます。今で言う、2年弱の視察研修を、使節団は、また当時の留学生たちは、学びの場、学校として、意識し受け止めたでしょうか。後になると、奇跡としか言いようのない出会いの中で、どんなやりとりが当事者間にあったんでしょう。後の日本を決めたと言っていい視察研修だったと思います。学校教育、義務教育、社会教育などという枠組みや、制度以前の江戸時代が意識しないで築いた目に見えない気風がそれをさせたのだと思います。それとも遣隋使以来のDNAを持つ民族性でしょうか。ほぼ時を同じくして、日本の教育制度、学制が始まって、基本、今に至っていると考えられると思います。旧帝国憲法、現行の憲法、教育勅語、教育基本法など時代のなせるものの影響はあったにしても、明治4年に国費で留学させる仕組みは、幕末藩政時代に既に藩の財政で海外留学をさせる、いわゆる武士社会にその気風が連綿と続いていたからにほかなりません。それは藩校といわれる教育機関が各藩で既に用意されていたところからもよく分かると思います。黒田修猷館、小笠原思永館、会津日新館、水戸弘道館など御存じの方もおられるでしょう。そのほかに私塾や寺子屋などが組織化されたものではないにしても、各地にたくさんあったことは覚えておきたいと思います。松下村塾もそれであり、カヤノ姉妹が読み書きを習ったのもそれに当たるでしょう。岡垣町史に岡垣の地にもあった私塾の様子が認められます。図書館、博物館、美術館を大切にしなくなった国・地域は、やがて人材や知性の枯渇を招き、産業も発展しなくなり、研究はとっくに崩壊して頭脳の流出を招来する。地元の本屋と映画館と子ども相手のおもちゃ屋も加えてください。スポーツ・美術・文化を発展させるためにも、経済・産業を発展させる必要があり、 そのためには国民一人一人が頑張らねばいけないので、 頑張る国民を育てる意味で教育が一番大事と思う次第です。若い非常勤の先生が辞めることになった。校長が、誰か代わりの先生いたら紹介してくださいと言うと、仲間を紹介できる職場なら辞めませんと言って去って行った。これは、ネット、ツイッターで拾った言葉です。手元に、明治庚子の年、修身教科書。明治37年、1904年です。明治31年、小学外国地理、矢野茂佑蔵と読むんだろうと思います。毛筆で書かれています。持ち主が、多分教師だったと思います。庚子というのは、今年がその年に当たりますが、120年前の教科書です。なぜこの本が我が家にあるのか分かりませんが、佐伯市発は明らかです。それがどうしたという類いの教科書ですが、想像をかき立ててくれます。政府・文部省の思惑、それを教える立場の先生のバックグラウンド、子どもたちや親の受け止め方など考えるとすぐ時間がたちます。何の役にも立ちませんし、金にもなりません。一般質問通告書を用意して、所管と打合せをする時間を持つことが当議会の習いですが、次の12月定例会の質問内容にまで及び、貴重な職務の時間を奪って、打合せ職員の皆さんには申し訳なく思っていますが、私の話の長いのは町内に広く行き渡っていますので御海容願います。その訳は、かなり微に入り細に入り話す必要があるなと感じ、それをしても理解してもらえていないなと感じる。だから理解してもらおうとして多くの玉を投げ続けて長くなるんです。それはなぜでしょうか。 一つは、昭和20年8月15日以前の私が生まれる前の戦争に関わる部分だけに限っても、たくさんの方たちの体験談を聞いていることがあると思います。ここにおられる中では、広渡議員、太田議員、神崎議員も、あるいは三浦議員も、戦争の話をじかに体験した人から聞かれたことがあるのではと想像しています。 いま一つは、共通一次、センター試験導入前の高校時代の国語の科目一つとっても、現代国語、漢文、古典。理科では、生物、地学、化学、物理を。社会科では、地理、日本史、世界史、忘れた科目で、公民を。高校普通科3年間の学習指導要領に沿って、成績はともかく、授業を受けて、試験を経て、落第せずに卒業しましたが、私の長男は共通一次世代で、漢文を習ったのかどうか、理科は何を習ったのか知りません。漢文はさらっとなぞっただけでしょう。多分。社会は地理を共通一次での志望大学の基準に合わせて勉強したことだけは後になって知りました。工学部の建築科受験で、ルネッサンス、ビザンチン、ピラミッド、桃山文化、姫路城、能や歌舞伎の起こりを学ぶ世界史や日本史を履修したのかどうか、いまだに知らずにいますが、それを履修せずに大学の建築は何なんだろうと思っています。いまだに。ざっとでもこれらの試験をクリアして来た私には、ある意味一般常識としてどこかに身についていて、そうではないだろう長男と会話をするとき、あれっと思うことが時々あります。国公立大学の文系でも数学の試験を課し、理系でも受験科目に国語が課されていました。それを変えたのは共通一次ではなかったのか。その枠を決めたのは文科省で、高校も大学もそれに従った結果として、お互いの会話で共通理解が生まれないで、そごが生じるのではと考えています。 当節、大学3年過程を終えて、4年時になると、PCを使って何十社も企業の採用情報にアクセスして、プレゼン、エントリーして企業からの返事を待ち、採用内定を得るための汗を流して、4年時の学業どころではないと聞きます。10年近く前に子どもたちは就職してしまいましたから、実態を知った上での話でないのは御理解いただくとして、ここで述べたいのは、世代間の意思疎通の難しさが、高校、大学を含め、国の定める学校教育によって生まれていることです。 私ごとですが、大学の教科書・教本は一冊残らず書棚にあります。しかし、それをマスターしたわけではありません。処分するのが惜しいからです。今なら3,000円はするでしょう。50年前、当時の値段では1,000円以下のものばかりです。時世の流行に関係のない原理・原則を基本著わしていて、今でも通用することが教科書にあるから、気になれば手に取ることがあるかもしれない。場所を取るが万一のため保険をかけているようなものです。 卒業してから、もっと勉強しておけばよかったと悔やむのがどうも世の常のようで、いい年をして知らないことばかりを自覚すると、知的飢餓感を覚え、教えてくれる師を探し求め、それに敬意を持って臨むのに何がしかの汗をかいたことを示す、それは後に述べる学ぶが成立する3条件を無意識にでもするかどうかだろうと思い至ったところです。懲りずに進めます。今しばらく御容赦願います。終戦前後の伯父の日記が手元にあります。下の娘はいい意味で面白がって読みました。娘にとって、私が生まれる前の私の父や母、祖父母が登場するからでしょう。たくさんの戦争を知る先輩との雑談の中から一部紹介します。学業半ばで応招され、陸軍少尉として知覧で特攻を見送ったそうです。特攻機に乗り組む予定の隊員が待機の間に、岩波文庫を読んでいる姿に問うと、先に行った仲間に話して聞かせるんだと言われたと、涙交じりで話してくれました。福岡空襲の際、高射砲小隊の指揮をして、空に向けて打ち上げる弾が飛行高度まで届かないと知って、打ち方やめ、全員退避の命令を出して、後から上官からひどく怒られた話を面白おかしくしてくれましたが、妙に納得したことを覚えています。精神で当てる式の旧陸軍の思想を表していて、精神論でコロナ対策を考える御時世と重ね合わせています。 中国南京占領に一兵隊として立ち会った方が吐き捨てるように言われました。いつやられるか分からん中、死体が浮かんでいるそばの水をすくって、それで飯ごう飯を炊いて食う、今になって虐殺だとか言われたって、俺たちはただ生きようとして戦地で銃剣を持っただけで、そんなことは知らん。 シベリア抑留経験のある元一兵士の話です。さっきまで隣に座って話をしていた仲間が黙ったまんまでいる。おいっと声をかけるが返事がない。肩に手をやると崩れて横になった、死んでしまった。 長崎で被爆した当時学生だった方の話。学校が休みで同級生はみんな寮にいた。自分はたまたま実験のために学校に来て実験室にいて被爆した。仲間はみんな死んでしまった。詳細は省きますが、書面で同窓会誌に掲載されたものをいただいて、今それは我が家にあります。母は、ブーゲンビル島で戦後の1月15日に戦死でなく餓死して亡くなった兄を思い、あんな馬鹿な戦争をしてからと悔しそうに言います。今の現役世代にとって、今日明日の暮らしに何の関わりもない、昔の戦争の話は退屈なものでしょう。25年前、家族全員で知覧特攻記念館に行ったことがあります。18歳の長男は関心を全く示しませんでした。つまらん戦争して、の風情でした。学業半ばで死地に飛び立っていった同じ年頃の青年の無念や父母への思い、国への思いは想像したくないのか、なぜ自分が家族とここに連れて来られたのか、期待した反応を示さなかったように思います。私の期待ですよ。今はどうか分かりません。戦後生まれの戦争を知らない私の、また、戦争を知らない家族との知覧での戦争体験ですが、大事にしたいと思います。この歴史体験を見聞きするとき、時間が長いと思ったことはありません。言葉のやり取りを、つまりキャッチボールをしながら、常に新しい発見をする場として、また知見を深める場として貴重な時間と思っています。それらは師の言葉として、大切にインプットするのが習慣だからです。忘れることもありますよ。しかし、何かのときにふっと出てきたりします。 師匠たち、何と古めかしい言葉でしょう。師匠たちがたくさんいて、その語らいの中には、昔の人、いわゆる故人の著した文章があり、存命の方でもこちらが勝手に師弟関係を結んで、教えてもらっている。そんなものなんですが、同時にたくさん宿題ももらって、ブーゲンビル島で戦が済んだ後に亡くなった、会ったこともない伯父に、こういう理由で戦争して、こういう理由で負けたんですよと説明してやりたくて、秀吉・秀長に関心を持ち、ヒットラーや毛沢東につなげ、それがこの場に出てくるんです。だから当面の一般質問で、答弁書という回答を用意しなければならない立場にいる諸君には申し訳なく思うと同時に、そこんとこ分かってよとの心境でもあります。 ただ、打合せ時に、世代の違いを痛感して仕方がないこと甚だしくなるばかりで、それがすれ違うのは、会話が成り立たないということではなく、話のキャッチボールができないと感じるのは、多分、私のせいなんでしょう。 例えば、山田洋次監督の学校シリーズを前提に話をしても、山田洋次監督を知らねば寅さんを語らねばなりません。山田監督の時代劇3部作を知らねば、冒頭の話は退屈で後の話はまったく別の話になってしまいませんか。 同じ教科書、同じ時代のはやり歌、ラジオ、テレビのヒーローたち、同じ風を吸って生きてきたものは風を共有して土の塊になって、深いところで世代の魂・精神・気風を生み育てた。それが風として世代を同じくする者は共感し、世代が違うと退屈な玉のやり取りになってしまう。これらの言葉のやり取りが、私たちの頭の中で一定整理されて、何というか血肉になって世代の言語空間が共有されて、そうだ、そうだというところと、でもねというところはあっても、でもねの持つ意味合いを分かって、共感できなくてもそういうこともあるか、に至ります。 そこで最低限、義務教育という学校教育の中で、言葉の交換だけはかなうようにしているというのが、今の文科省下にある義務教育制度なんでしょう。それはあんたの考えたいっち、この組織では、この共同体では考えるだけ無駄がはびこって、このままではと心配するのは年のせいなんでしょうか。法令を共通言語にしてまちづくりを語るなんて、寂しい限りと思われませんか。国が、県がこうだから、町ではこれしか、なんて、自分を縛る考え方でまちづくりを進めるなんて、教育制度のない時代にまちづくりを進めてきた諸先輩に申し訳なく思われませんか。学校教育の外を広義の社会教育、生涯学習と考えると、文化・芸術・武道を含めたスポーツの持つ力は大きなものと思います。世代や地域や歴史を超えて、共感を生む源であると考えますが。古関裕而作曲の甲子園の歌、栄冠は君に輝くは、日本国民の共通の歌として、夏にはなくてはならない土の歌になっていると思います。曲が流れるだけでアルプススタンドが目に浮かび、スコアボードと旗がイメージされます。世代を超えて。各学校の校歌は歌い継がれて、卒業生たちの土となり校風をつくる。校訓、私を伸ばす、村を興すが校風になって土をまたつくります。これは言葉抜きで、そうだそうだと共感できますよね。その共感は、文化・芸術・スポーツが生み出すもので、人間の中で土になって、いわばミミズの役割をしている。英語のカルチャーは、日本語にすると文化とされています。ほかに、教養・洗練・耕作・栽培・培養の意味でも使われますが、動詞として使われると、栽培する・培養する・耕すとして使われるようです。クルトゥーラと読むんでしょうか、ラテン語は精神を耕す意味で、カルチャーはそこから来ていると辞書にはあります。アグリカルチャーが農業というのは周知のことでしょう。文化・芸術・スポーツは世代を超え、地域を超え、言葉を超えて、ホモサピエンスである人間に共感をもたらす、金には換えられないものという仮説を持っています。岡垣の風土、土のところはどうなんでしょうか。岡垣の町域の長い歴史と伝統が生み育くみ土のところをどうイメージされるんでしょうか。その申し子である町長・教育長と、私が生まれて育った土のところは少し違うように思います。世代の違いは感じませんよ。分かりやすく、私たち一家を含め、昭和40年代初めから生活する場所として、たくさんの家族がたまたまこの地を選んで、多分、事の成り行きで住むようになった歴史そのものがあって、今の岡垣があるのは、その意味で。私はこの場では、風に当たるでしょう。土と風をつなぐもとになるのが義務教育で、互換性があってどこに行っても通用するよう、ありがたい仕組みが無償で権利として保障されています。日本のソニーの神奈川で鹿児島薩摩出身の若者が、山形鶴岡市庄内出身の上司と仕事をする上で、いわゆる学校教育の果たす役割はすごいです。費用対効果の上では合理的です。海外だと別の対応が求められはしますが。互換性を持った共通言語の上に鹿児島と神奈川と山形をつなぐ、その持っている土の部分とソニーの持つ企業風土をブレンドして共同体を維持してゆく。そのところに遊びが必要なのではないか。それがソニーの中で狭義の社会教育、社員教育と考えられませんか。それがつながって、企業風土が生まれる。町の土の部分と風を融合させて風土とするのが、文化・芸術・スポーツを主体にした社会教育と考えると分かりやすいと今の私は考えています。その意味では6月のこの場で教育長の答弁は至極当たり前だと思いますし、それを否定するものではありません。しかし、何となく議論がかみ合わない。この場で取り上げて、町長に伸び代についてお聞きしたことがあります。腑に落ちないまま胸というか、頭に残してきましたが、この頃やっと、そうか、そうだろうと早生でなく、おくての私は得心したところです。禅問答でいう考案をいただいて、その答案をこの場で披歴して、何がしかの採点を頂けるとして、答えながら質問を続けます。義務教育制度の下の学校とは、おりの中で学ばせる国のおせっかいと言えます。失礼になるかも分かりませんが、昔は富国強兵のために、今は多分、互換性のある代替可能な働く納税者を組織的に育てるため、税金で賄う仕組み。150年前の前にはその制度はなかったが、私塾や藩校、寺子屋、徒弟制度は確かにありました。個としては生きて行くために学ばざるを得なかった。また、共同体存続のための人材を育てることは、今と比較しても重かった。それが村を興すにつながっている。少しひどい言い方だと思いますが、20年前サンリーアイ図書館から借り出して読んだ、ひろさちや氏の娑婆の教育極楽の教育にはっきりと示されていることを覚えていて述べているに過ぎませんから。その中では、産業兵士を育てるのが教育の目的だと明言しています。税を使って教育制度を維持し、子どもたちを教育するのは、国家意思、国家目的があってのことで、それ以外の何ものでもないと思いますから、至極当然です。国家意思、国家目的とは、国民が間接的に決める仕組みになっていて、文科省がそれを体現して、厚労省、経産省など各省庁と連携して、互換性を持った公務員がそれを動かしている。その現場に教育長以下教育委員会があってということなんですよね。法令順守する立場の教育長が、学校教育が大事だと言われるのは当然でしょう。町長の伸び代発言も、この場にいる町長の補助機関の職責を果たすべき皆さんには、個として、また人間としての伸び代はあっても、法令や町長の補助機関を超えて伸び代を発揮してもらっては、町民ではなく町が困るんです。だから、伸び代はないんです。伸びたらいかんのです。しかし、私はそれには当たりませんから、伸びていいんです。ここに至るまで、26年、いや71年かかりました。社会教育とは、先に述べたような勝手な見解を持っています。法とはかけ離れていますが、共同体の遊び、車のハンドルの遊びのようなことを進める文化・芸術・体育は、生産とは無関係だが、共同体を維持するための潤滑油として必要不可欠なものとして、潜在意識の下に共同体内で共有されていると思います。区に入らないかんとというのは、区に入りませんか、子ども会に入りませんか、老人会に入りませんかに対して、それは義務ですか、それとも単純に仲よくするだけのものですか、目的は何ですか、ほかに区に入らない人は何世帯ですか、費用負担は強制ですかなどとお世話をする皆さんが言われている現状は、上司が誘う飲み会をあっさり拒絶されるのに似ています。多分、世代や世代が持つ風、気風や土の持つ力の弱さがそれをさせているのではと思い至ったところから、正解のない、1.岡垣の「風土」について、(1)どのように考えられるか。2.教育基本構想について。そもそも構想ですから、具体的な計画を示すものでないということは承知していますが、その構想を形にしていくものにつなげる考え方は示されなければ、伸び代が発揮できないし、どれだけ伸びたかも見えません。マスタープランを着実に進めて行く上での人づくりに関わるところが大事だと思います。(1)次期マスタープランとの関係性について、基本的な考えをお尋ねします。さらに、手元に2通の私たち自治会のトップ、区長というんですが、地域づくりのリーダーに宛てた、社協と地域づくり課からの講習・研修案内を持ってきていますが、これに対して私たちのトップは取扱いに困っている様子でした。私が参加するかどうか検討するのに預かっています。自治会の組長会議で紹介されたものです。各所管の諸計画には協働がうたわれ、かつ人材育成が必ずと言っていいほど記されています。総合的に町は人づくりをどのように考えているのかという視点でお尋ねします。(2)「協働」の基になる庁内外の人材育成に生涯学習課の果たす役割は。福岡県は、文化芸術は人々が暮らしの中で、自由に楽しみ、親しみ、創り出していくものである。 また、年齢、障害の有無等に関わらず、あらゆる人に社会参加の機会を与え、人々の心のつながりや相互に理解し、尊重し合う精神を育むものであるを基本理念に、令和2年4月1日、福岡県条例第7号福岡県文化芸術振興条例、併せて第8号福岡県スポーツ推進条例を制定しました。町が進めているサンリーアイ、公民館、自治公民館を核とした生涯学習・社会教育をさらに一歩進める意味で、新しい総合計画に合わせた形で、(3)文化芸術推進計画を、鶴岡市を例に紹介しましたが、町の風土に合わせて用意することを提言したいが、町長、教育長のお考えをお尋ねします。残余の質問は質問席から行います。よろしくお願いします。いささか長くなりましたが、連合審査会もありますので、その場で足らないところはしますので。町長、教育長、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 時間がありませんので、スピードを上げて進めたいと思います。 曽宮議員御質問の「1.岡垣町の「風土」について(1)どう考えられるか」に対してお答えします。 議員御質問の岡垣町の風土については、一般的な気候や地形等ではなく、住民の活動や意識などを風土と表現されていると思いますので、そのことについて私の考えを述べたいと思います。 第5次総合計画では、まちづくりの基本指針の一つとして協働のまちづくりを掲げ、住民と行政がともに創造するまちづくりを目指して、地域のコミュニティ活動ボランティア活動への支援を行ってきました。現在、第6次総合計画の策定を行っており、その中で、住民アンケート中学生アンケートを実施するとともに、県内の他の市町村との比較等を行うため県内在住者に対するインターネットアンケートを実施しました。 これらのアンケート調査の中で、まちづくり活動を行っている人への感謝度をはかる項目について、県内の他の市町村との比較では活動に対する感謝度が高く、現在のコミュニティ活動や各団体のボランティア活動などが、住民の生活に浸透していることが分かりました。この結果から、多くの住民の皆さんがよりよい地域をつくるために行政とともに協働し、様々な地域課題の解決を図っていることこそが、岡垣町の風土と言えるのではないかと考えています。第6次総合計画は、これまでの計画と違い、人口減少を前提としたまちづくりを行うこととなります。そのため、この岡垣町の風土と言える協働のまちづくりについて、さらに推進する必要があると考えています。次に「2.教育基本構想について(1)次期マスタープランとの関係性について」に対してお答えします。 現在の第5次総合計画においては、町の将来像の一つとして、心の豊かさを掲げており、教育委員会では、その総合計画とも整合を図った教育基本構想等で教育の基本的な方向性を定め、取組が行われています。先ほどの答弁でも触れさせていただいた、中学3年生全員を対象とした第6次総合計画のアンケート調査において、町への愛着度を調査したところ、72.8%の生徒が岡垣町をとても好き、ある程度好きと答えています。これは、教育基本構想で掲げている郷土を愛する心を育む道徳教育に基づく様々な取組の結果を示したものであると感じています。また、住民の皆さんの生活に浸透している地域活動等につきましても、同じく教育基本構想で掲げている活力ある地域社会の実現のため、生涯学習の充実に基づく取組の結果であると考えています。 第6次総合計画の策定後においても、総合計画との整合を図った基本構想を掲げることになると思いますので、現在の他の市町村に誇ることができる、協働の意識などのよい点をさらに伸ばしていただくことを期待しています。なお「1.岡垣町の「風土」について(1)どう考えられるか、2.教育基本構想について(1)次期マスタープランとの関係性について(2)「協働」の基になる庁内外の人材育成に生涯学習課の果たす役割は(3)文化芸術推進計画を(鶴岡市)」に対しては、教育長から答弁させます。以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 曽宮議員御質問の「1.岡垣町の「風土」について(1)どう考えられるか」に対してお答えします。私も町長が述べられたとおり、協働のまちづくりが岡垣町の風土と言えるのではと感じています。町には、海があり、山があり、おいしい水があります。これは、子どもにとっても、大人にとっても、人が育っていく上でとてもよい自然環境が整っていると思っています。教育委員会としては、この自然環境の中で、子どもたちが学校で自ら学び、自ら考え、自ら行動する姿勢を培い、成人してからは自らの判断で学び、自己研さんに努めることができるよう社会教育環境を整えてきました。そして、その環境で学んだことが協働のまちづくりに生かされていると感じています。また、全ての住民が我が町をかけがえのないふるさととして愛着を持てるように学習機会を提供することは、教育委員会として重要であると考えます。小中学校では、生活・社会科や総合的な学習の時間の中で校外学習や地域学習が行われており、また、各校区育成会議のイベントなど様々な交流を通して、我が町への愛着が育まれていると思います。一例として、長野県上田市とは、長年にわたり小中学生のホームステイ交流を相互に行っています。生活環境や文化の違いを体験することにより、子どもたちが町のよさを再発見し、成長することを狙いとしているものです。成人に対しては、公民館やサンリーアイなどにおいてその時々のニーズに応じた学びの場の提供に努めることや、社会教育関係団体への協力や支援を行い、そこで学んだことを地域に還元する取組がさらに進んでほしいと思います。こうした子どもたちや成人への教育や、社会教育関係団体、その他様々な分野で行われる多様な事業を通して、全ての住民が町への愛着を育み、本町の風土と言える協働のまちづくりをさらに進めてほしいと思います。 次に「2.教育基本構想について(1)次期マスタープランとの関係性について」に対してお答えします。 教育基本法に基づき、町の教育指針と基本的な方向を定める岡垣町教育基本構想を平成24年度から令和3年度まで10年間の計画として策定しています。次期教育基本構想の策定に当たっては、これまでと変わりなく取り組んでいくもの、時代や社会情勢に応じて新たに取り組むもの、今後のまちづくりにおいて目指すべきものなどがありますので、町長部局で策定されている第6次総合計画など関係する計画と内容の整合が取れるよう調整を行いたいと思います。次に「(2)「協働」の基になる庁内外の人材育成に生涯学習課の果たす役割は」に対してお答えします。生涯学習では、住民一人一人が自己の人格を磨き、豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたって、あらゆる機会に、あらゆる場所において学習することができ、その成果を適切に生かすことのできる社会の実現が図られることを目指しています。このように生涯学習は大きな考え方の中で行われるものであるため、教育委員会だけではなく、様々な部局において協働のまちづくりにつながる事業が展開されています。そういった中で、生涯学習課の役割として、サンリーアイをはじめ、公民館や体育施設など生涯学習の拠点施設を所管しており、それぞれの施設において住民相互の交流や自主的・自発的な活動が行われていることから、おのずと人材が育っていると感じています。このほかに、生涯学習課が行う協働の基になる人材育成事業として、ボランティア活動や地域コミュニティへの参画のきっかけづくりなどを目的とした公民館講座を行っており、住民のニーズに沿った学習機会を提供することで、受講生にはその学習成果を地域や学校など様々な活動に生かしてもらっています。 誰もが生涯にわたって、いつでも自由に学習機会を選択して学び、その成果を地域に還元することができる環境をつくることが役割であり、今後も生涯学習課を中心として推進していきたいと思います。次に「(3)文化芸術推進計画を(鶴岡市)」に対してお答えします。 少子化・グローバル化の進展など社会の状況が著しく変化する中で、観光やまちづくり、国際交流など幅広い関連分野との連携を視野に入れた総合的な文化芸術政策の展開がより一層求められていることなどを背景として、文化芸術振興基本法が平成29年6月に改正され、文化芸術基本法となりました。この法改正により、地方文化芸術推進基本計画に関する条文が新たに追加され、市町村の教育委員会においては、計画を定めるよう努めることとされました。 福岡県では、福岡県文化芸術振興条例が令和2年4月から施行され、現在は県レベルで地方文化芸術推進基本計画の検討が進められています。町においては、県の動向を注視し、連携して文化芸術の振興に努めていきたいと思いますが、町単独での文化芸術推進基本計画を定める考えは現段階ではありません。以上です。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) 町長、教育長に答える時間を与えまいと、何ち言うんですか、もう私がここで質問せんでもいいように長くした。申し訳ないと思っていますけど、だけど私の思いは、町長、教育長じゃなくて職員の皆さんには伝わったと思います。それで、建前上ね、風土とかっていう一般質問やらね、する人はいませんよ。これにまともに答えたら、この一般質問通告書にね、この中にまとめ切らんぐらいになるもんだと思います。私も、風土なんてこの場で質問すると言ったら、これ以上の厚さになると思います。だけど、かみ合ったらとんだことになるからということで、こういう答弁書を頂いたんだなというふうに、私は勝手に理解しています。 それで、あと質問は、連合審査会、決算の中で全て消化したいと思います。そういう類いのもんもいいかなと。 ただ、ここに関わるところで、教育長に私は聞きたいんですよ。教育長の息子さんなりお孫さんがね、じいちゃん、あるいはお父さん、俺なんで勉強せにゃいかんとち聞かれたときに、どう答えますかということは聞きたいと思います。どう答えるかち。私は、それは勉強してみんと分からんたいち言います。教育長は、どんなふうに言われるか。 それと、町長、先ほどちょっとお聞きしたんですけど、船の櫓をこぐ、今、波津で船の櫓をこげる漁師は、多分、私の想像では町長しかいないんではないかと思います。これから若い人たちは櫓をこいだことがないと思います。それで、この櫓をこぐのは誰から習ったのち、学校では教えないんです。学習指導要領にはないし、私は生きていくために、この波津で生きていくために、どうしたって、これをマスターしとかんとほかの漁師から負ける。漁場に遅く着いて魚を揚げられた後から竿を出したって駄目だと。だから、そこのところを確認したいと思います。何のために親は、町長に教えたのかなち。その2点を残りの時間聞いて、期待して傍聴に来られた方は申し訳ないけど、また連合審査会を傍聴していただいたらと思います。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 櫓のこぎ方というのは、基本的には、おやじから習いました。あとは自分で、自分は船が好きだから、おやじが乗せたというふうに思います。嫌いやったら乗せていないと思うんですね。櫓は波津でもこげる人はいると思います。私だけじゃないと思いますが、あまり若い人は今はこがないというふうに思いますけど、ちなみに、櫓はどうして前に進むかというと、右に左に抵抗をつくって前に進むということですね。そのバランスが良ければ真っすぐ進む、右が強ければ右に進む、左が強ければ左に進むということです。時間ありませんけですね。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 何で学ぶんかということで、私は、子どもなんかには、子どもというか孫、孫はまだ小さいのでそういうことは言いませんが、子どもはもう大きくなっていますので、あまり話はそういうことはしません。でも、岡垣町の子どもたちには、将来、豊かな人生とか充実した人生を送るために、勉強をしとかにゃいかんなという。小中学校は、将来のそういう基礎・基本だと思っていますということで、そういう話はしております。その後は、各自でやはりいろんなことで勉強する人もいるし、いろいろなことで、また働く人もおるかも分かりませんけど、そういうことをお話はしたいと思いますし、しております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 4番、曽宮良壽議員。 ◆議員(曽宮良壽君) あとは決算審査で続きの質問をします。終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、4番、曽宮良壽議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は、午後1時30分の予定とします。午前11時49分休憩………………………………………………………………………………午後1時30分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 3番、太田清人議員の発言を許します。3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 3番、太田清人です。議長の許可を頂きましたので、通告書に従い一般質問を行います。町長に倣いまして、マスクを取らせていただきます。昨年、中国で発生したとされる新型コロナウイルス、COVID-19、以下コロナと呼ばせていただきます。本年初めより日本にも上陸、拡大を続けており、今なおその猛威を振るっております。この間、感染拡大防止のため、執行部におかれましては前例なき事象として様々な対策を迅速に行われておりますことに、まずはもって敬意と謝意を表するものであります。本当にお疲れさまでございます。既に様々な媒体等を通じ、御案内のことと思いますし、時間を効率的に活用させていただきますため、前段のコロナ感染状況の推移等につきましては省略させていただきまして、早速本題の新型コロナウイルス感染症諸対策の検証と今後の対応等についての質問をさせていただくこととします。さて、まず質問事項1、(1)罹患時の対応についてです。最近の報道等によりますと、7月以降、第2波と言われる感染者数の増加が顕著であり、しかも一頃話題となった夜の街だけではなく、職場内、学校、家庭内といった感染の形態が多様化しており、年代ごとの分布も拡大しているとのことです。これは様々な要因があるとは考えられますが、PCR検査等を受けない無症状の方や軽症者を介して、ウイルスが市中にじわじわと拡大していたものが、検査体制が拡充してきたことによって顕在化してきたということがその一つであると推察されます。我々住民にとって避けなければいけない最大のリスクは、受入れ病院のパンクです。このため罹患者を極力軽症のうちに発見し、早めに隔離、コロナの蔓延を抑えることがやはり重要になってくると思います。翻って、なぜこの発見が遅くなるのか。その一つの要因として、無症状者はもちろん、軽い症状が出た人でも、対コロナのいわゆる窓口である保健所が多忙を極めるために電話がつながらないだとか、病院に行って自分が万一ウイルスを持っていて人にうつしたらいけないだとか、また様々な報道が錯綜する中で、一体どうしたらいいのか分からなくなっているなどの理由で動かない方が多いのではないか。実際、これは私も自分の身近なところで体験したところでございます。以前の議会で、太田強議員から、このコロナ対応の総合窓口を役場に設置してはどうかとの御意見が出されました。私も、住民にとって身近な役場に、熱が出た、身近に罹患者が出た、自分も疑わしいなどといった相談が真っ先にできる、すぐにどうしたらよいか教えてくれる、そういった駆け込み寺的な窓口を設置すべきと考えます。現在の役場のコロナ相談体制等は具体的にどうなっているのでしょうか。また、それができているならば、そのことを住民に向け強力に発信することで、住民の動きが軽くなると思われますが、いかがでしょうか。現在、予防等の呼びかけや、感染の状況、町の施設、いろいろな経済対策等の情報提供は、でんたつくん等で頻繁に行われています。また、新聞折り込み等にて問合せ先は町から通知されていますが、県などだけにせず、この罹患時や疑わしい場合の相談の受入れ呼びかけを積極的に発出することで、住民の行動を後押しし、コロナキャリアの早期発見に寄与できるのではないでしょうか。続きまして、質問事項1、(2)町独自の経済対策等についてです。町では今回独自の経済対策として、様々な施策を実施されています。初めてのことで時間もなく予算も手探りの状況の中で、迅速に実行されたことについては、冒頭申し上げたとおり評価するところでございますが、一旦夏に終息するのではと言われたこのコロナの拡大が続き、加えて秋冬に向かう中、今度はノロウイルスやインフルエンザといった流行も加わり、経済活動の停滞や医療現場の逼迫が予想されるところです。場合によっては、また緊急事態宣言の発出等もあり得る中、これら施策の検証を踏まえた次の準備が必要と思われます。あらゆる施策をつぶさにここでいろいろ聞いてまいりましても、時間の制約等がございますので、終了した事業から事例を絞り込んでの質問とさせていただきます。まず第1点、エール飯推進事業についてです。本事業は、外出自粛によって急ブレーキがかかった来店型の飲食店事業者に対し、新規にテークアウトやデリバリーの事業を始める際に、利用客への購入費補助を通して、新たなビジネスモデルの展開を後押しすることを意図したものと受け止めておりますが、その効果はどうだったのか。要請のあった事業者に対し、この火つけ効果により実際に新たなビジネスモデルとして組み込まれたのか、定着したか、そしてそれがどの程度経営に効果をもたらした、言い換えれば売上げに寄与したのかをトレースしているのか。方法はまだいろいろありましょうが、要は、町が意図した効果がどれくらいあったのか、どのような形で測定しているのか、そしてそれをどう評価し、次の施策展開に役立てようとしているのか。本事業に対する町の検証方法と評価について伺いたい。第2点、緊急つなぎ資金、休業等協力店舗支援金についてです。この事業は、国・県の対策に不足分を上乗せし、ダイレクトに事業者の収入を10万円から20万円補?するものですが、この要請を行われた事業者の顔ぶれを見、相談を受け付けることで、ちまたに言われております観光業・旅行産業・外食産業といった売上げ急減が想定された業種以外に傷んだ業種を確認することができたのではないかと想像されるところです。休業要請を行った業種なりはある程度限定されましょうから、特に緊急つなぎ資金においては、どういった業種の事業者の申込みが多かったのか。また、支援金額は妥当だったのか。町民の自粛、巣ごもり活動によりどういう分野の業種が傷んだのか、言い換えれば支援を厚くする必要のある業種が想定以上に出ていれば、次回の施策を練るときに必要なデータとなるはずです。これも同様に、効果測定の方法はほかにもありましょうから、町が独自に行っている検証の方法があれば、その狙いと併せてここにお示し願いたい。岡垣町のいわゆる産業構造がある程度再確認できたのではないかと思われますので、今回得たデータについては、今後のほかの行政施策についても大いに活用願うものであります。第3に、緊急雇用対策についてです。感染症の影響で失業や解雇または減収となった方々に、緊急避難として、また一時的に作業量が増大する役場の業務をこなすため、雇用の需要・供給のマッチングを意図した措置であったと理解しておりますが、この対策からもどんな業種が事業縮小なりで影響を受けたか。併せて失業者の数、生活苦の実際の動向もうかがい知ることができたのではなかったかと推察をいたします。報道によると、厚労省は8月31日時点で、コロナに関連する解雇や雇い止めが見込みを含め5万326人になったと明らかにしています。このデータは都道府県の労働局やハローワークの報告に基づいているものですが、実際はもっと多いと見られています。感染終息の兆しは見えず、主に非正規労働者を中心に厳しい雇用状況は続いています。既に福岡でも有効求人倍率は0.96倍とのことで1倍を切っております。雇用対策は確かにハローワークなどの仕事でしょうが、だからといって町はそれに無縁であってもよいものでしょうか。この項では、町がつかんでいるところで、どれくらいの雇い止めや解雇による失業者などが出たのか、そしてそれがどのような業種に顕著だったのか。また、本事業を通じての相談と従来から役場が持つデータベースを活用して、ジョブ、雇用の需要と供給をマッチングさせるような取組は考えられないか。繰り返しになりますが、分析、検証の方法はいろいろあると思いますが、今まで述べてきたことも併せて、町がただ対策をやったということにとどまらず、次のために本来もっと必要とされていた支援や効果のあるものに振り向ける有効な手段として、PDCAをきちんと回していただきたいと切に要望するものです。コロナ対策は国を挙げての事業です。今日この難関を乗り切らなければ明日はないとの観点から、施策はもちろんのことですが、それの裏づけとなる財政も巨額の組み直しとなりました。現段階では、町独自の対策についても、国からの地方創生臨時交付金という国庫支出金で主に手当てされることとなっていますが、その大本は巨額、補正予算1号、2号合わせて57兆6,000億円全額が国債発行という借金で手当てされています。執行部の方々に改めて肝に銘じていただきたいのは、我が町の財政が急激に悪化しなかったとか、国からの仕送りだからといった安易な気持ちでこれからの必要な対策に取り組んでほしくはないということです。十分認識されていることとは思いますが、この巨額の借金は、将来への負担を大きく強いるものであり、回り回って交付金や国庫支出金の減額といった形となって、近い将来町の財政に甚大な影響を与えるであろうことは想像に難くありません。この現状を十分認識した上で、これらの検証・分析を行い、優先すべきところはどこだったか、今回の業務で何を学び、今後の対応やひいては行政全般にどう生かしていくべきかを皆さんが議論を重ね、貴重な財源を効果的に使い、施策の内容を充実されていくことを望んでやみません。以上、(1)、(2)について町長に回答をお願いします。最後に、質問事項1、(3)ウイズコロナ下における令和2年度教育施策について、教育長に伺います。岡垣町教育委員会では、岡垣町教育基本構想及び令和2年度教育施策を策定されていますが、この基本構想に基づいて、具体的な教育施策を実行するために、毎年度策定されていることと理解をしております。今回のコロナ禍の中で、学校が長きにわたり休業を強いられた対策として、従来の長期休暇の短縮や、また、教育水準を維持する一つの方法としてのリモートでの授業も視野に入れたGIGAスクール事業の前倒しといった当初計画の大幅な変更が生じているのが現実です。子どもを持つ親はもちろんのこと、次世代を担う子どもたちの教育を心配する住民も私の周りには多くおられます。これらの方々に対し、その不安を軽減するため、基本的には令和2年度教育施策の改訂版を策定し、教育委員会、教員の方々の施策の再認識、徹底と併せ、住民に幅広く周知すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。また、実際教育行政も混乱しており、大本の国からの指示等もめまぐるしく変わるといった実態も理解できますので、広報紙等を使って広く住民に周知するといった方法等もありましょうが、いずれにしても子どもたちの教育施策については、住民の関心が深い事項と推察されますので、施策の大幅な変更や新規追加などについては、きちんと説明責任を果たすべきだと思います。質問事項は以上ですが、あとは質問席から必要に応じ質疑させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 太田議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症諸対策の検証と今後の対応等について(1)罹患時の対応について」に対してお答えします。新型コロナウイルス感染症に関する感染症防止対策や経済、失業対策などについては、各種関係法令により、国、都道府県、市町村のそれぞれの役割や責務の下で基本的な施策が遂行されています。また、これら基本的な施策に、追加的、独自的な施策が各自治体の判断で行われていることは、周知のことと思います。この中で、特に医療に関することについては役割が明確であり、医療従事者や医療の体制の確保をはじめ、感染症の蔓延を防止するために、感染者などへの検査の指示や指導、入院の調整、患者などからの相談については、保健所と医療機関が緊密に連携した中で行われます。町の役割は、住民に対して感染症対策に関する情報を適切な方法で周知することです。これまでも、一般的な相談や問合せを健康づくり課で受けており、PCR検査を受けたいという相談には、町では対応できないため、速やかに宗像・遠賀保健福祉環境事務所の帰国者・接触者相談センターを紹介し、発熱や咳、味覚異常などがあり病院受診をしたいという相談には、受診前に医療機関に電話で状況を伝えてから受診するように説明しています。また、4月から5月の緊急事態宣言下においては、町内で感染者が発生したことによる問合せや国の緊急経済対策への問合せが多数寄せられることが予想されたため、大型連休中においても職員が交代で電話対応を行ったところです。こうした全庁的な電話相談窓口については、今後も必要に応じて設置していきます。これまで、新型コロナウイルス感染症に対する相談先などについては、広報おかがきや町公式ホームページ、新聞折り込みチラシなど様々な媒体を通して周知を重ねてきており、一定程度御理解していただいていると考えていますが、今後も引き続き、正確な情報を速やかに、より分かりやすく丁寧に伝えていきます。次に「(2)町独自の経済対策等について」に対してお答えします。 町独自の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策については、国や県の施策に連動する形で、第1次から第4次にかけ、その都度、状況を見極めながら段階的に取り組んできました。 議員御質問の1点目の岡垣エール飯推進事業は、営業時間の短縮等により売上げが低下している飲食店の支援や外出自粛期間中の住民の外出抑制を目的に店内飲食を基本としている飲食店のテークアウトサービス等の推進を行ったものです。 期間中の利用件数は5,595件、テークアウトサービス等による売上は2,000万円以上となっています。また、本事業は店内飲食を基本とする飲食店の新たな取組を推進する目的もあった事業であり、緊急事態宣言解除後も参加店舗18店舗中16店舗が引き続きテークアウトサービス等に取り組まれています。 次に、2点目の緊急つなぎ給付金についてです。 この事業は、国や県の給付金の給付時期が見通せず、経営難に陥っていた中小事業者等を緊急的に支援するため、国や県の給付金が支給されるまでのつなぎ資金として町独自の給付金を迅速に支給したものです。 給付金額は、法人20万円、個人10万円を上限として、テナント賃料等の約1か月分の固定費等を想定し、設定しました。給付実績は、482事業者で業種別に見ると、土木、建設、建築等の業種が29%、飲食業が15%、小売・卸売業が12%、理美容業が10%となっており、様々な業種の事業者から申請がありました。岡垣エール飯推進事業及び緊急つなぎ給付金の事業効果の検証については、現在もコロナ禍であり、状況に応じた対応を行っているところで、詳細な検証は行えていません。感染症終息後に他の経済対策等も含めて検証を行いたいと考えています。今後も、商工会や観光協会などの関係機関から情報収集を行うとともに、日々情勢が変わる環境の中、国や県の施策を注視し、関係機関と連携しながら経済対策を行っていきます。次に、3点目の緊急雇用対策についてです。町としては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で離職を余儀なくされた方や内定取消となった方が生活費を得ながら新たな就職活動ができるよう、緊急的な支援として町の会計年度任用職員の募集を行いました。1か月間の募集期間に2名の応募と1件の問合せがあり、実際に雇用に至った方は1名です。5月中旬から7月中旬までの2か月間、特別定額給付金事業など新型コロナウイルス感染症対策事業に関する事務に携わっていただきました。雇用期間中にも就職活動を行っており、目的の支援が行えたと考えています。雇い止めや解雇による失業者数、失業が顕著であった業種などをお尋ねですが、これらは町においては把握していません。 なお、「1.新型コロナウイルス感染症諸対策の検証と今後の対応等について(3)ウイズコロナ下における令和2年度教育施策について」に対しては、教育長から答弁させます。 以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 太田議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症諸対策の検証と今後の対応等について(3)ウイズコロナ下における令和2年度教育施策について」に対してお答えします。 岡垣町教育委員会では、平成24年度から10年間の教育方針を教育基本構想として定め、総合的に教育行政を進めています。その教育基本構想を踏まえた上で、社会情勢や学習指導要領の変化などに対応する施策を各年度に取り組む教育の重点施策としてまとめ、取組を進めています。令和2年度教育施策は、令和2年2月に教育委員会で協議を行い決定したもので、その時点では新型コロナウイルス感染症の拡大に関する対応等は盛り込まれておりません。今年度記載されている多くの施策の中には、長引く休校や感染予防の観点から、縮小・延期・中止せざるを得ない取組があります。小中学校においては、臨時休校により夏休み期間の短縮を行いました。また、入学式や運動会、家庭訪問、体験学習などは感染症対策のために規模の縮小や中止としました。これらの対応については、学校だよりを通じて保護者へはお知らせをしてきましたが、地域の方々には児童生徒の様子や学校行事などについて、お知らせできていない状況です。サンリ―アイや公民館、体育施設においても、臨時休館の影響で多くのイベントや講座が中止となり、現在も利用人数の制限を継続している施設もあるなど大きな影響を受けています。新型コロナウイルス感染症の終息はいまだ見通せない状況ですが、令和2年度教育施策は、子どもたちの健全な成長を促すため、住民の学習意欲を途切れさせないために必要な取組であることは変わりませんので、今後も国や県の対策を参考にしながら感染防止を行い、取組が遅れている可能なものから順次再開していく考えです。そのため、現状では令和2年度教育施策の改訂までは行いませんが、学校においてはスクールサポーターや校舎の消毒など、児童生徒が安心して学校生活が送れるための支援や、当初4年計画であった児童生徒1人1台のパソコン端末整備の前倒し、サンリーアイ図書館では電子図書館の導入など、新型コロナウイルス感染症対策となる事業を進めるほか、公式ホームページやSNSなどを通じて、学校の様子を伝えていきたいと考えています。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 順を追ってちょっと派生する質問について述べさせていただきます。 まず、1番目の罹患時の対応の関連でございます。 先ほど答弁の中で、町のコロナウイルスの罹患時の対応等については、窓口は、今健康づくり課に一本化している。併せて何か事が起こりそうなときは、挙党一致じゃないですけれども、組織横断の全体制を組むというふうな御説明でございました。こういう形が体制だという理解でよろしいでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 窓口は、担当課ということで健康づくり課のほうで対応します。今回、いろんな相談が殺到するだろうという予測の中で、例えばゴールデンウィーク、そういう時期に職員が順番で出て電話対応、基本的に管理の方しかおられませんので、そういうときには困るだろうということで、職員対応を行ったということはあります。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 体制については分かりました。 ある程度、我々も分かっていると事前に心構えができるといいますか、住民の何かあったときの対応がスムーズになるというふうに思われるんですが、岡垣町の住民がもし罹患した場合、隔離される施設や入院する病院あたりはつかめているんでしょうか。例えば、私がちょっとやばいなと思ったときに、駆け込んであなたはコロナですよと言われたときに、いきなり八女のほうに病院がありますと言われても、あれれというふうなちょっと感じが致しておりますので、もし岡垣町だったらこの辺に大体なりますねというふうなところがつかめていれば、皆さん心の準備ができるんじゃないかなと思うんですけども、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 医療機関や宿泊療養施設については、一般的に住所地から近い施設で県のほうが調整されているというふうに考えております。 まず、医療機関については、主に重症な患者が入院する。付近でありますと古賀市に所在します福岡東医療センターをはじめ12の医療機関名については、県のほうで公表をしております。 しかしながら、重症者以外の入院治療が必要な方が入院する医療機関名については公表はされておりません。 それと、宿泊療養施設につきましては、8月26日現在でございますけれども、東横インの北九州空港ほか3施設、合わせまして1,057室が確保されているという状況です。これにつきましても公表はされております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 重症者は住所地から近いところでというふうな御案内ございましたので、これはちょっと一つ安心材料かなというふうに感じられるところでございます。 中でも、一番今厄介な感染源というふうに思われておりますウイルスを持った軽症者もしくは無症状者の把握について、町のレベルで何らかの対応を考えたり、何か行ったりはしてありますでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 軽症者や無症状者の把握についてということで、町レベルで何か対応ができるかということでございますけれども、軽症者等の重症度を問わず、感染者についての町側で把握している情報というのは、県がホームページで公表しております内容と同様の内容で、それ以外については、町としても把握することができませんので、町が対応できることは基本的にはないというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) PCR検査等を受けたいという相談は町で対応できないという、先ほどの御答弁ございましたが、8月31日付の新聞で、遠賀、岡垣の2病院、おんが病院とおかがき病院が希望者を対象に有料で新型コロナウイルスのPCR検査を始めたとの報道がされておりました。県内でも、まちまちの取組で県は詳細を把握していないということでございましたけれども、岡垣町や遠賀郡では、これに何らかの関与はされているんでしょうか。病院独自の取組でありますならば、何らかの支援等は考えているんでしょうか。今の2点についてお聞かせいただければと思います。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) まず関与の件でございますけれども、有料でのPCR検査の岡垣町あるいは遠賀郡の関与ということでございますけど、これについては一切ございません。 それと、何らかの支援についてということでございますけれども、今のところ、町民に対する支援、それと、病院が検査キット等、資材等に関する支援、様々ございますけれども、こういった件につきましては、今のところ考えておりません。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) えてしてこういうふうにきちっと役割が決まっていると、どうしても対応が冷たくなるといったら言葉はあれですけれども、どうしても紋切り型になるといいますか、これは県にお願いしますと、ぱんと突き放されたような感じを町民が受けないように、懇切丁寧な対応を、住民に寄り添った対応を今後ともお願いをいたしたいということで、この(1)の項を終わらせていただきます。 続きまして、(2)の経済対策関連でございますけれども、先ほどの御答弁の中で、全般的にいまだコロナ対策でごたごたしている。詳細な検証はまだとのことでございましたけれども、詳細は、それなら後日の機会にまた伺うこととしたいとは思いますが、その答弁の中で気になったことが、一つ終息後にまとめてするというふうなちょっとニュアンスでお答えいただきましたけども、私が要望しているのは、終息後じゃ遅いということでございまして、まだ拡大なり、継続している中で、次の手を打つために、今の検証を曲がりなりにもやっぱりきちっと回していくということが大事かなと思ったので、それを申し上げたわけでございます。検証後にまとめてやると、どうしても後手後手といいますか、次の対策がまた的外れというふうな懸念もございます。ですから、できればこれは終息後ということでなくて、やはり忙しい中でございましょうけれども、1件1件やっぱり終わったやつについては、きっちりとはいかないまでも、あらかたの検証を進めて、次回の対策に生かしていただくというふうなことをお願い申し上げたいと思います。 それから、この関連で、ちょっとテークアウトサービスの答弁の内容についてちょっと御質問いたします。 18店で16店が事業継続というふうな御答弁いただきました。ということは、2店は、このテークアウト等のサービスはこの期間はやったけれども、補助終了後には終わったということでございましょうか。それと併せて、もしその理由をつかんであれば、教えていただければと思います。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) このテークアウトサービスについてでございますが、詳細の店名は、今、私、手元に資料がございません。なぜやめたか、主な理由としましては、やはり、今まで主に夜の営業で、昼の営業にこれテークアウトサービスになっていました。ですから、従業員の負担も増えるだとか、勤務労働体系が変わるだとか、そういったことからテークアウトサービスをやめた店があるということは把握しております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) ということは、夜の営業から昼の営業が、やはりちょっと無理だったかというふうなイメージで捉えてよかったわけですか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) やはり、営業体系、スタッフの配置だとかがネックで、もう通常の営業スタイルに戻したことによるテークアウトサービスをやめたということでございます。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 続きまして、補助の対象には、土木、建築、建設業者といったところがおおむね3割を占めるというふうな答弁ございました。これの売上減少が顕著だったものというふうな補助対象だったと思いますけども、この3業種については、売上減の要因というのは、いわゆる言われておりましたように、サプライチェーンの停止といいますか、仕入れが不調だったことによって、この工事等がストップしたと、そういったことが要因の主流だったんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秋武産業振興課長。 ◎産業振興課長(秋武重成君) 主に御指摘のとおりでございます。やはり、資材の入手が止まっただとか、そのようなことから、受注だけでなく、営業ができなくなったということもございました。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) この業種につきましては、特に裾野が広いといいますか、この業種はいろいろ下請、孫請、こういった形でいろいろ絡んでおりますので、困った方々が結構増えているんじゃないかなというふうな気がいたします。次の支援のときには、やはりその辺のことも、広がりを考えて支援体制を組んでいただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、今後、十分な検証を行っていただきたいわけでございますけれども、検証の中から浮かび上がってくる適正な補助金額、金額は妥当だったのかというふうなことを、先ほど私お伺いいたしましたけれども、そういった一番困っているところ、今申し上げました例に取りましたようなところが、意外なところで1位だったなというふうなちょっと感もしております。そういったところへの、やっぱり傾斜配分も含めて、次期対策が見えてくることと思われますので、改めてその対策につきましては、次回もし何かそういう動きがあるんであれば、いろいろ熟慮の上、対応に当たっていただければと思います。 それから、ちょっと派生して飛びますけれども、医療現場といいますか、介護現場といいますか、ちまたによく言われております、一番最前線のハードなところというふうな業種への支援でございます。先ほど若干話出ましたけれども、町からマスク等の支援は行っていたというふうなことで御案内は受けておりますが、そういった業種につきましては、特に高齢者が多く、共同で暮らす施設などの経営実態の調査、病院も合わせてでございますけども、病院も赤字を抱えている。それから、次々に看護師さんがやっぱりハードなため辞めている。そういったところの現状把握を岡垣町の中ではやられていますでしょうか。もし、様々な報道どおり、それが本当に厳しいものであるならば、それに向けて何らかの手だてを岡垣町の施策で考えていらっしゃるんでしょうか、お伺いします。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長
    健康づくり課長(秦啓君) 医療機関並びに高齢者の施設等の経営状況、こういったものについては把握はしておりません。そして、また、町からの経済的な支援ということでございますけれども、こういった厳しい経済的な状況に対しての支援については、現在のところ考えておりません。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) ということは、従来どおりのマスクとか物資の供給、こういったものについては続けられるということで理解してよろしいんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 今現在、医療機関をはじめ、こういった高齢者の福祉施設の職員に対する、今後、インフルエンザあるいはPCR検査、こういったものが必要という認識はございますので、こういった部分についての何らかの支援ができないかということでは、今現在検討をさせていただいているということになります。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 分かりました。いずれにしても、この今申し上げた業種は特に、今のコロナ対策の最前線に立つものでございまして、ここがパンクすると非常に困る方が増えるということでございますので、やっぱりちょっと手厚い保護が必要かなというふうに考えております。それへの漏れのないように施策を十分練っていただければと思います。 最後に、この経済対策の面で1個、雇用の関係でございますけれども、雇用対策で、先ほどの説明の中で雇用は結局1名でしたというふうなお話がございました。そういうことであれば、岡垣町というのは、少なくとも町がつかんでいる失業者の方々についてはあまりいなかったというふうな、ちょっと雰囲気も受けるわけでございますけれども、ただ、ここの岡垣町の特性は、やはり北九州と福岡市を通勤圏とするやっぱりベッドタウンでございます。そこに働きに行かれる方が非常に多いというふうなことで、水面下での失業が進んでいるんではないかと。そしてまた、今後さらに厳しさを増していく経済状況の中で、今後増加していくんじゃないかというふうに見込まれるのではないかなというふうに考えるところでございます。 これへの対策は、一旦1人雇用ということで終了したということでございますけども、今申し上げましたような、今後の失業者なり休業者なりへの対策につきましては、引き続き何らかの措置を考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 今、終わった分といいますか、1名雇用させてもらった分は、もう5月から7月ということで、その期間だったんですけど、今後、そういうふうな動きといいますか、声が届いてくることもありましょうから、その場合はまた検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) この経済対策をちょっと総括いたしまして、改めて申し上げることでもございませんが、当然のことながら、先ほども触れましたが、次年度の予算編成は相当に厳しくなるものと思われます。直接の対策とは別に、また本年度取りやめた事業や返還を要請する各補助事業等も発生しております。 こういったことを機に、事業や業務の見直しを再び行っていく予定はあるか。例えば、本年度で終了を予定されております行政改革等の対策について、また新たに立ち上げていくといったふうな考えはございますでしょうか、伺います。 ○議長(森山浩二君) 高山企画政策室長。 ◎企画政策室長(高山昌文君) 事業をどうしてもということで、できなかった分とかいう調査はしております。したかったけどできなかったという事業がほとんどでございまして、本年度の3月にここの議会で認めてもらった事業についてはしたかったけど、コロナの影響でできなかったというふうなことで把握しております。 したがって、その事業を、じゃあ来年やめるのかということには、直接的にはならないんじゃないかなというふうに思っております。 それと、もう一点行革の考え方です。本年度、3年がかりの行政改革については、今年で最後の年を迎えます。岡垣町の考え方ずっと一緒なんですけど、3年が終わったからこれで行革が終わりだというふうな考えはございません。今の行革の精神を引き継いで、さらに、来年、再来年と引き継いでいきますので、当然そういうことで事務事業の改善に当たっていくということには変わりありません。 また、改めて来年度、行革委員会なり、行革の考え方、立ち上げ直す、そういうことについては、今のところ考えてはおりません。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 今年やりたくてやれなかった事業といったお話でございましたけども、私は、これを機に、意外とこの事業は縮小してよかったんじゃないかなと、こういった議論を期待しておるわけでございます。すべからく、全ての事業について、今年は休んだけども、再来年からまた元通りという考え方はちょっと置いておいていただいて、改めてこの事業の本質に迫るような議論を続けていただいて、もう補助金の在り方、その補助事業の在り方も含めて、取りやめた事業の在り方についても、6次計画の前でございますので、総合的な議論を踏まえてやっていくもの、やはり、もう落とさざるを得ぬもの、こういったものについては、十分な検討をしてほしいというふうな気持ちでございますので、それを一つつけ加えておきたいと思います。 最後に、教育施策の関連のところでございますけども、先ほど教育施策、令和2年度については、ちょっと施策の改定までは至らないと。ですが、周知については、いろんなことでやっていきますよということで、御返答いただきましたけれども、それでも、最後のほうは何かごにょごにょというふうなイメージがございまして、PRがちょっとやっぱり足りていないのかなというふうな気がいたしておりますので、やはり、町民の関心は次世代を担う子どもたちの育成というのが非常に高いというふうに考えております。これについては、やはり単発の修正修正ではなくて、やはり芯の通った、だからこれが必要なんですよと。そういったふうな体系をつけて、住民の周知徹底を図っていただければと思っております。 その教育施策の冊子の中に、基本構想及び施策という冊子の8ページの中に、生涯学習の重点施策の内容というところで、家庭教育の充実及び家庭・地域の教育力の向上といった項目がございまして、家庭教育はかくあるべきというふうな施策が述べられております。 今回、学校の休業が長引いたということで、家庭教育の時間がいや応なしに増えたといいますか、皆さん巣ごもりになって、家族が一体的におられる時間が増えたということはよかったでしょうけども、余りに皆さん準備ができていない中で、そういう唐突になったので、どうも親子間がぎくしゃくしただとか、どうも夫婦間がおかしくなったと、そして、子どもにどう対応していいのか分からなかったというふうな家庭内での問題がかなり発生をしたというふうなことを伺っておるところでございます。 令和2年度の教育施策の中に、今申し上げました家庭教育の充実といった項目がありますけれども、こういった事態に対応するための指針や、先ほど申し上げたいろんな諸問題の発生、こういったことに対する指針や具体的な行動などを追加するといったことを、学校を通じてなり親に示されているんでしょうか、もしくは示される考えがあるかどうか伺いたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 神谷生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(神谷昌宏君) 教育委員会では、子どもたちの健やかな成長のために、家庭や地域で取り組む目安として、岡垣町子育て7か条を定めております。各学校で行われる地区懇談会など、機会あるごとに啓発を続けてきました。このコロナ禍においても、この方針は変わるものではありませんが、この中で、広報おかがき8月号では、ゲーム依存に関する特集記事を掲載し、注意喚起を行いました。このほか、読書活動の勧め、手作りマスクの勧め、感染者に対する差別をしないような啓発などを、学校や町のホームページを通じて啓発を行いました。また、福岡県からも「家庭教育のすすめ」というチラシが作成されましたので、学校を通じて各世帯に配布を行いました。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 今、生涯学習のことでも話を課長のほうがしましたが、今回、いろいろ学校だより等は保護者には渡しておりますが、今回、回覧ではできてないのが今現状なんですよね。そういうことで、回覧を今配布しておりませんので、学校ではそういうことでしております。 それから、教育施策を基本構想から施策、その後に学校では校長が学校経営構想というのをつくります。その下に教頭がまたその下、そして、教務主任がつくる。学年主任がもう一つつくって、最終的には学級担任が出す。だから、学校だより等も出しますし、各担任が学級だよりとかいうのも出しますし、学年主任がおれば学年だよりとか、そういうことで、いろいろなことで保護者には出しておりますし、また、地域の方にもそういうことも出していますし、学校でのコミュニティスクールということで、コミュニティスクールだよりとか、そういうことも出しておりますが、今のところは、そういうふうに回覧ができていないというような状況ですので、今さっき言いましたように、ホームページ等とか、そういうことで、学校からのそういう知らせるということはしていきたいと思います。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) 大体分かりました。 ちょっと私が先ほどのことで聞きたかったのは、現実的に親子間で何かぎくしゃくして困ったと、そして、夫婦間がぎくしゃくして困ったが、これにはこんなふうにしたらうまく解決できますよといったような、そういう施策ができているかどうかだったので、ちょっと改めてその辺についてお伺いしたいと思います。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 保護者の相談とかいうのはかなりありました。それで、学校のほうに相談があったり、うちの相談指導主事のほうにもあったり、そういうことではしておりますが、じゃあこうしなさいということはやっておりません。ガイドライン等にのっとって、こういうことでやっているとか、一応学校が始まりましたので、休みのときにはいろいろ家庭訪問したり、それとか、電話連絡したりしながら、子どもたちとのそういう相談をしたり、相談に乗ったり、それとか、また、家庭のほうでも、保護者からよく連絡もあります。そういうことではしております。現在、学校が始まっておりますので、そういう相談は少なくなっておりますが、子どもたちがやはり行事が少なくなっておりますので、そういう点では、かなりストレスなんかもたまったりはしております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 3番、太田清人議員。 ◆議員(太田清人君) いろいろありがとうございました。 総じて今回のコロナ騒動については、今までの日本の経済構造なり、生活の在り方まで含めて根幹を揺るがす大きなゆゆしき事態というふうな認識をしておりまして、これは、今から行政を行っていく上でも、質の大きな転換点になってくるのではないかというふうな気がしております。 繰り返し申し上げますが、この今の対策をやっている財源は国債で借金まみれです。これは、全て未来への大きな負担となってまいります。くれぐれもこのことを皆様方は肝に銘じていただいて、大きな転換点を乗り越えていっていただきますようにお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(森山浩二君) 以上で、3番、太田清人議員の一般質問は終わりました。……………………………………………………………………………… ○議長(森山浩二君) ここでしばらく休憩します。なお、再開は、午後2時45分の予定とします。午後2時27分休憩………………………………………………………………………………午後2時45分再開 ○議長(森山浩二君) 再開します。 6番、平山正法議員の発言を許します。6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 皆さん、お疲れさまです。6番、平山正法です。議長の許可を頂きましたので、一般質問通告書に基づいて一般質問を行います。1.新型コロナウイルス感染症対策について(1)PCR検査センターの設置を(2)PCR検査の拡充と体制強化を(3)無症状、軽症者の宿泊療養施設の確保をについてです。私は、3月議会、6月議会の一般質問で、新型コロナウイルス感染症対策についての質問を行いました。その後も新型コロナウイルスの感染拡大が続き、極めて憂慮すべき事態となっています。そこで、8月17日、日本共産党中間市遠賀郡議員団で統一したコロナ対策に関する緊急申入れを作成し、7項目を各首長へと申入れを行いました。8月18日に宮内町長に申入れをしております。今回は、その中から幾つか質問したいと思います。それでは、新型コロナウイルス感染症対策について一般質問を行います。新型コロナウイルスは、6月以降、都市部を中心に感染者が増えてきました。7月22日からは、政府が推し進めるゴー・ツー・トラベルキャンペーンが始まり、その影響もあり全国的に感染者が増えています。8月21日現在、全国での感染者は1万2,426人となっています。現在の感染急拡大を抑止するには、PCR検査を大規模に実施し、陽性者を保護・療養する取組を行うしかありません。現在の感染拡大は、全国で幾つかの感染震源地、エピセンターと言いますが、感染者、特に無症状の感染者が集まり、感染が持続的に集積する地域が形成され、そこから感染が広がることによって起こっていると考えられます。例えば、東京都では、新宿区は感染者数、陽性率ともに抜きんでて高くなっており、区内に感染震源地が存在することを示しています。東京の他の一連の区、大阪市、名古屋市、福岡市、さいたま市などにも感染震源地の広がりが危惧されています。政府は、全国の感染状況を分析し、感染震源地を明確にし、そこに検査能力を集中的に投入して、大規模で網羅的な検査を行い、感染拡大を抑止すべきです。これらの大規模で網羅的な検査を行う目的は、診断目的ではなく防疫目的であること、すなわち無症状者を含めて、感染力のある人を見つけ出して、隔離・保護し、感染拡大を抑止し、安全・安心の社会基盤をつくることにあることを明確にして取り組まなければなりません。 また、全国を見ましても、20の政令市の全てで市内の地域ごとの検査数、陽性率が明らかにされていないという状況です。これではどこが震源感染地なのかを住民が知ることができません。ニューヨークなどでは地域ごとの感染状況が細かく分かる感染マップを作成し、明らかにしています。感染状態の情報開示は、あらゆる感染対策の土台となるものであります。厚生労働省は、8月7日、新型コロナウイルス感染症対策のPCR検査について、地域における感染状況を踏まえた幅広い検査を求めるなどの新しい方針を示しました。地域感染が見られる場合に、感染が発生した店舗などに限らず、地域関係者を幅広く検査対象とすることや、病院や高齢者施設で感染の可能性が高い場合は、すぐに検査できるようにするなどとしました。 各地で、感染震源地、エピセンター化した地域を特定し、網羅的な検査を進めるべきとしてきた医師会や地域住民の声を受け、さらなる検査拡大に踏み込んだものです。厚生労働省は7月15日の事務連絡で、有症者や濃厚接触者に制限していた行政検査の対象を、患者が複数発生するなど感染の確立が高いことを条件に、組織、地域に属する全員を検査の対象とする方針を示していました。今回の方針はさらに感染が発生した店舗だけでなく、地域の関係者を幅広く検査する、積極的に検査を検討いただきたいとし、地域の住民、事業所の在勤者への検査を可能とするものとなっています。 事務連絡は、PCR検査をめぐり、検体採取の負担軽減のために唾液検査の活用の促進も示しています。また、病院内や高齢者施設内感染対策の強化として、感染の可能性が高い場合は、医師の判断の下で迅速に検査できる体制を構築することが重要だとして、検査の考え方について別途通知としています。感染が広がれば、医療崩壊に直結する可能性が高い施設について、感染者の発生を前提にしない検査を示唆したものです。これらの方針を実現していくためには、最大5.6万と言われる検査能力の拡大や、既に逼迫している保健所体制を拡充することが必要です。沖縄県などの感染拡大を考えれば、自治体と県、国との協力が必要です。8月20日現在、岡垣町での感染者数は7名で、8月1日以降、感染者は出ていませんが、福岡市や北九州市では感染者数が増えています。岡垣町に住んでいる方は、福岡市や北九州市に通勤したり、高校生や大学生も北九州市や福岡方面にも通学されています。どこで誰が感染するかは分かりません。そのためにもPCR検査を簡単に受けることができる場所が必要であると考えます。そこで町長にお尋ねします。岡垣町のみにPCR検査センターを設置するというのは難しいと思いますが、県にも要請して、中間市・遠賀郡の中で設置すべきだと考えますが、町長の見解はいかがでしょうか。答弁を求めます。現在の感染急拡大を抑止するには、PCR検査を文字どおりに大規模に実施して、陽性者を保護・療養する取組以外にはありません。今こそPCR検査の拡充と体制強化を県に緊急要望すべきではないでしょうか。答弁を求めます。陽性者が確認された場合、保護・療養場所を確保しなければなりません。遠賀郡・中間市で感染が広がってからでは遅いと考えます。1市4町で協議をし、県に要請し、宿泊療養施設を確保すべきではないでしょうか。答弁を求めます。次に(4)感染症予防対策と少人数学級への考え方についてです。学校では、再拡大とともに、教職員、子どもの感染が報告されています。学校での爆発的な感染ではなく、家族から感染した子どもが登校、あるいは感染した職員が登校したケースもあり、リスクはゼロにできないという前提で3密対策など地道な対応が必要です。子どもは何気にマスク着用などを続けていますが、過剰な対応は心身の健康にかえってマイナスであり、配慮が必要です。また、なぜ、どんなときにマスクが必要なのかなどの知見を共有し、子どもが主体的・科学的に感染症に向き合えるようにしたいものです。そんな中、文部科学省は、基本的に常時着用とする指針を見直し、状況に応じて取り外すように促す方針を固めました。これは夏休みを短縮して授業を行う学校が多い中、マスク着用による体調悪化が懸念され、熱中症対策を優先するというものです。しかし、身体的距離が取れない場合は着用とし、取り外すかどうかの判断材料として、暑さ指数などを明示し、学校現場が生徒や児童がしやすくするというものです。子どものマスク着用については、日本小児科医師会も熱中症のリスクを考えて対応するよう提起しています。日本小児科医師会は、登下校や休み時間などに暑さや息苦しさを感じたら、早めにマスクを外すように呼びかけるメッセージを出しました。授業中も話す機会がない場合は、マスクを取ることを推奨。一方で、バスや電車の中、人混みでは着用するようアドバイスしています。この文科省の状況に応じてマスクの取り外しについては、現在行っていると思います。また、岡垣町では、小中学校での消毒作業も行っており、学校での感染拡大を防ぐ努力はされています。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の中、子どもたちはかつてない不安を抱え、学びの格差も深刻です。子どもたちのケアと学び、感染防止の点で少人数学級の実現は急務です。新型コロナウイルス感染症はしたたかなウイルスで、長期に共存することが必要となってきました。その中で、共存のための新しい生活様式の模索と定着が社会の課題となっています。学校でも同じです。教室での子ども同士の物理的距離を感染防止対策として求められる2メートルから最低でも1メートル取るためには、どうしても1学級20人前後とすることが必要であると考えますが、30人を超え40人近くの学級もあります。公教育こそ、コロナ禍の中でもしっかりとした教育ができるように整備すべきであるし、児童生徒への学びの保障にもつながるのではないでしょうか。そこで、町長、教育長にお尋ねします。1学級30人を超え40人近く児童生徒がいる学級では、どのような対策をされているのでしょうか。また、20人前後の学級について実施すべきではないでしょうか。答弁を求めます。 あとは、質問席から質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 平山議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症対策について(1)PCR検査センターの設置を(2)PCR検査の拡充と体制強化を(3)無症状、軽症者の宿泊療養施設の確保を」に対しては、関連がありますので、併せてお答えします。議員が述べられたとおり、新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、必要な人が、必要な時にPCR検査を受けることができる体制を整備することは、私自身も重要なことであると考えます。これまで、国はPCR検査等の体制整備について、民間検査機関での検査をはじめ、健康保険の適用、そして唾液での検査方法の導入など、段階的ではありますが検査体制を拡充してきました。さらに、6月以降の全国的な感染拡大により、検査体制の増強が求められていることから、国は県に対してさらなる検査体制の充実を図るよう働きかけており、今後も感染の状況に応じて整備されていくものと考えます。一方、PCR検査センターについては、県内19か所で地域の医師会が中心となって、医師の判断や保健所の指示に基づき検査を実施しています。遠賀中間医師会においては、県下全体の医師会加入の医療機関で検査ができるよう、福岡県と協議を行っていると聞いています。このため検査体制の整備については、今後の状況を注視していきたいと思います。最後に、無症状、軽症者の宿泊療養施設については、現在、県内4施設、1,057室が確保されていますが、利用者は200人以下であり、現状としては逼迫しているものではないと考えます。さらに、遠賀中間地域においては、宿泊療養施設となるホテル等が見当たらず、また、これらの運営に当たっては、健康管理のために医師や看護師等の専門職の確保が必要なこともあり、感染状況と併せて、遠賀中間地域に宿泊療養施設の設置を要望するのは困難であると考えます。なお、「1.新型コロナウイルス感染症対策について(4)感染症予防対策と少人数学級への考え方について」に対しては、教育長から答弁させます。以上この場でお答えしまして、あとは自席で質問を受けながらお答えしますので、よろしくお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) 平山議員御質問の「1.新型コロナウイルス感染症対策について (4)感染症予防対策と少人数学級への考え方について」に対してお答えします。町内の小中学校における新型コロナウイルス感染症対策について、まずは5月下旬の分散登校から始まり、6月の再開後も登校時の検温や手洗い、給食時や放課後の衛生管理、教室の換気、校舎内の毎日の消毒を徹底しています。授業においても、体育や音楽などは、感染リスクを考えて内容を制限したりするなど、様々な工夫や対策を行っています。マスクについては、人との距離を確保できない場合は、原則着用としていましたが、現在では熱中症対策をしながら着用指導を実施しています。議員御質問の少人数学級についてですが、現在は小学校1年生及び2年生を35人以下、3年生以上は40人以下として各学級を編成しています。学級ごとの児童生徒数は、毎年の人数によって異なりますが、現在35人を超えている普通学級は、小学校で65学級のうち6学級、中学校で27学級のうち9学級となっており、大規模校において35人を超えている学級があります。各学校では、県からの教員の加配を活用して、教科に応じてきめ細かい少人数指導を行うなど工夫しています。身体的距離を取るため、全ての学校で20人前後の学級とすることについては、相当の施設整備と教員の配置が必要となりますので、現時点では実現は難しいものと考えています。新型コロナウイルス感染症対策だけではなく、きめ細かい教育を実施するために、まずは35人学級の拡充を全国市町村教育委員会連合会から要望を行っています。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 1.新型コロナウイルス感染症対策について(1)PCR検査センターの設置を(2)PCR検査の拡充と体制強化を(3)無症状、軽症者の宿泊療養施設の確保をについて質問を行います。最近では、鞍手町、くらて病院で、新型コロナウイルスに感染したかどうかを知りたい無症状感染者を対象に、ドライブスルー方式の唾液によるPCR検査を始めました。このくらて病院がPCR検査を始めた理由としましては、新型コロナウイルスの感染者が多い地域には、無症状の感染者や軽症者が多く、その感染者から感染拡大が広がっていくということから、より多くの人が検査を受けることで、地域の感染拡大の防止につながるというものであります。国は県に対して、さらなる検査体制の充実を図るように働きかけているというものでありますが、先ほど町長の答弁書にもありましたけども、今後は遠賀郡内などでも協議して県にも要請するなどしなければ、PCR検査センターやPCR検査の拡充などは難しいんじゃないかというところもあります。医師会と県とで協議しているという話もありましたけども、やはりそれ以外でも検査体制を充実しなければ駄目なんじゃないかというふうに考えます。例えば、くらて病院ではドライブスルー方式のPCR検査ができるということですので、例えば、遠賀郡で協議していただいて、例えばですよ、芦屋の中央病院にもそういったPCR検査ができるようなところが設置できたりすると、遠賀郡の拠点にもなってくるんじゃないかなというふうに思いますが、そういった協議などは、今後行い、県に要請など行っていくんでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) まず、芦屋町立病院をドライブスルーのPCR検査の拠点とするような協議をしないかというところでございますけれども、先ほどの答弁でもございましたように、今現在、おんが病院とおかがき病院、こういったところでも有償でのPCR検査が始まったと。併せて、北九州市でPCR検査、医療機関の拡充というところ、こういったものを今現在、遠賀中間医師会と県のほうで協議していると。そういった観点からいえば、1つのドライブスルーの拠点を設けるよりも、住民の身近なところで医療機関が多数PCR検査をするほうがより効果的であるというふうに考えておりますので、現段階では、こういった要望については、今後の動き等を考えながら検討していく必要があるというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 拠点を設けるよりも医療機関のほうが効果的だということなので、始まればまた検証などされていくと思いますので、また検証しながらいろいろ策を考えていただきたいというふうに思います。東京都の世田谷区では、8月3日時点で累計1,091人の感染者が確認されておりまして、都内で2番目に感染者数が多いとされております。この世田谷区がPCR検査体制を大幅に拡充し、1日当たり約360件だったPCR検査能力を、保健所、病院外来、区の医師会運営のPCR検査センターなどでPCR検査を実施し、最終的には2,000件から3,000件の検査を目指すというものであります。世田谷区の区長によりますと、一人一人が行動制限することも重要であるが、市中感染が広がっていくとなると、PCR検査自体のハードルを低くする、もしくはなくしていく、アメリカのニューヨークでやっているような、いつでも、どこでも、何度でもということを最終的には目指していくべきだと言っています。やはり検査数を増やしていくことが感染を抑え込む方法ですので、やはり県に要請をしなければならないというふうに私は感じております。8月22日に、毎日新聞と社会調査研究センターが全国世論調査を実施しました。新聞の記事にあったんですけど、ちょっと紹介をさせていただきます。その中で新型コロナウイルスに対する日本の医療・検査体制に不安を感じますかという問いに、62%が不安を感じるというふうに答えております。その背景には、検査体制や検査数が不十分であると思っているからだと思います。厚労省は、ようやく対象を広げて幅広く検査できるとの方針を示しました。感染の流行地の無症状感染者も含めた幅広い検査が必要だと認めたことは一歩前進かなと思いますが、自治体や施設の判断との姿勢を変えていないことは問題であるというふうに私は思います。岡垣町でもそうですが、実際に多くの自治体では、幅広くどころか、検査を受けたくても受けることができない状況が続いており、住民の不安も広がっていることも事実であります。こういった自治体に任せずに、政府が主導して検査を抜本的に拡充するよう、町としてもやっぱり求めていかなければならないと同時に、県にも要請して、検査を受けたいときに検査が受けられるよう、県に求めていただきたいと思います。やっぱり住民の皆さん、安心・安全をしていただくためにも、いつでも、誰でも、何度でもを目標にしましたPCR検査の拡充に向けた取組をしなければならないと思います。先ほど町長の答弁でもありましたけども、遠賀中間医師会が県下全体の医師会加入の医療機関で検査ができるよう、福岡県と協議を行っているというふうに聞いているという答弁をされております。このため、検査体制の整備については、今後の状況を注視していきたいという答弁でありました。確かに医師会でもPCR検査ができようになるというのは、私も頼もしく思っております。しかし、それだけでは、先ほども言いましたように、検査が本当に足りるのかなと不安もございます。それから、医療機関、介護施設、福祉施設、保育所、幼稚園、そして学校など、集団感染によるリスクが高い施設に勤務する職員、また、出入り業者の方は、仕事をしながら不安を抱えています。先ほど太田清人議員も言われてましたように、最前線で頑張っている方々ですよね。そういった方々に対して、定期的なPCR検査を早く行うべきではないか。また、必要に応じて、施設利用者全体を対象にした検査が受けられるようにすべきだと思います。そうじゃないでしょうか。そうすることで職員も安心して仕事ができる。そういった点についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 議員おっしゃるように、集団感染リスクの高い施設の職員、こういった方に定期的なPCR検査等を実施することは、利用者等も安心できるというところの一面はあると思います。 これを受けまして、施設職員等に関しましては、感染症予防対策の一環として、PCR検査もそうなんですけれども、今後、今から流行っていく季節性のインフルエンザ、こういったところの感染症対策の支援については、今現在検討しているというところでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) ぜひとも、そういった希望に応えられるように御努力をしていただきたいというふうに思います。無症状、軽症者の宿泊療養施設の確保という点について、質問いたします。町長の答弁では、なかなか困難であるということでございます。今、中間市や遠賀郡内には宿泊療養施設はありません。先ほども太田清人議員の一般質問でも、北九州に行かないといけないとか、そういった話も出ておりました。宿泊療養施設を使うことになった場合、北九州市とか、そういったところに行かなければなりません。現在、県は、北九州市のホテル219室を借り上げているほか、福岡市、そして久留米市の3つのホテルを確保しているということであります。まだまだ数としては足りないのではないかなと思っております。町長の答弁で、まだ逼迫してないので大丈夫だということでもありましたけども、いつ、どこで感染者が増えていくか分かりませんので、やはり準備はしないといけないのかなというふうに思います。そこで、お尋ねしますけども、芦屋の旧中央病院ですね、今は建物だけあると思いますけども、この芦屋の旧芦屋中央病院を使って、無症状、軽症の陽性者の保護、そして療養施設として活用することを県に働きかけるとか、そういうことも大事だと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 宿泊療養施設として旧芦屋町立病院ということでございますけれども、芦屋中央病院については、老朽化しての移転という経緯がございます。こういった中で、今現在確認をさせていただきましたけれども、特に給水設備、こういったところの老朽化が著しいというところもありますし、あと療養施設については、全てやはり個室でないといけないというところで、やはり病院は4人部屋とかそういうところもございますし、あとトイレ、あるいは洗面所が共用、こういったものもございます。それと、何よりも、看護師、あるいは医師、こういったところの配置、こういった確保が必要になりますので、なかなか現状として、遠賀郡内に1つ設けるというのは、非常に軽症者にとっては、そういった方にとっては心強いところではありますけれども、現実的には非常に難しいというのが現状ではないかというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) なかなか難しいということで、向こうに行けない方は自宅療養になるのかなというようなことも思いますけど、東京都では7月20日現在で、自宅療養者が363人、入院療養等調整中が501人、陽性者の900人近くが自宅で過ごしているということであります。自宅療養者だけでも7月1日と比べると約9倍にもなっているということであります。障害や子育てなど様々な理由で自宅療養を選ばざるを得ない人もいまして、支援が急務となっている状況であります。無症状感染者や軽症者でも、家族に高齢者がいない場合や医療従事者がいない場合、自宅療養となるケースも考えられます。特に独り暮らしで自宅療養の場合、外出はできませんから、支援がもちろん必要になってくるわけであります。自宅療養となっている独り暮らしの方が外出せずに済むように、厚労省は、財源は都道府県を対象にした新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金の活用ができるというふうにしております。これを活用すれば、1食1,500円が上限で1日3食4,500円まで補助が可能であるということであります。食事以外にも必要な生活物資を届けることもできるようです。保健所設置主体でない岡垣町の場合でも、岡垣町が陽性者本人の希望に応じた生活支援事業の実施を決定して県と調整すれば可能であるということであります。そこでお尋ねしますが、岡垣町でも独り暮らしの方が自宅療養者となった場合、この交付金を使い、支援していくべきじゃないかと考えますが、その点についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 岡垣町の独り暮らしの方に対する、自宅療養者に対する支援につきましては、今現在、もう先ほどもお話しましたように、町としては、福岡県からの感染者の情報が全く公表されていないと。要は居住地等が分からないという中で、こういった支援をするのが非常にまず難しいということがございます。まず、福岡県と、そういったところの部分については、当然そういった情報を頂きながら進めるべきでございますので、そういったまずは県との協議をさせていただくことになります。また、併せて保健所のほうも、こういった事業については、保健所自らが実施していく意向がありますので、そういったことが県のほうからまず依頼があれば、実施していきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) ぜひとも県と協議をして、そういった把握が町でもできるように努めていただきたいというふうに思います。これまで、国によります行革の下で検査をはじめ、また、公衆衛生を担う保健所を削減し、福岡県所管で保健所が9か所、北九州市でも1か所にまで減らしてしまったことが、このコロナ危機を深刻にしてしまった原因じゃないかというふうに私は考えております。このままでは新型コロナウイルスとインフルエンザの感染拡大時期を迎えたら、どうなるのか想像がつきません。日本は諸外国に比べまして、PCR検査が圧倒的に少ない国ということであります。このスピードで感染者が増え続ければ、早晩、医療崩壊ということにもなってしまうと考えます。では、どうやって感染拡大を抑止するのかと考えた場合、もう一回、緊急事態宣言をやって全ての行動を制限するという道を選んだら、日本の社会は大変なことになりますので、それは回避しなければなりませんし、また、回避のため、そして経済も動かしていくには、必ずPCR検査を拡充しないと成り立たないというふうに私は思います。その際、検査をやみくもに広げても解決が得られない下で、感染震源地、これを明確にしまして、そこに面的に網羅的に検査をしなければなりません。感染力のある無症状者をどうやって見つけ出すかが、このコロナウイルス、鍵であります。国は予備費を確保しておりますが、この予備費を使ってでもPCR検査の拡充と体制強化を私はすべきじゃないかと思います。また、国が財政支援をすれば、地方でも検査を大きく拡充できますので、町長、町としまして、国に財政支援も含めて要求をすべきじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 秦健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(秦啓君) 先ほど答弁させていただいたとおり、段階的にではございますけれども、検査体制については拡充を行っていると。なおかつ、遠賀中間医師会のほうでも県と協議をして、医療機関でも検査を実施できる体制を整える協議を行っているという部分と、今回、県の補正予算においても、抗原検査、こういったものを1日当たり1,800件程度まで広げていくという部分もございますので、まずはこういった状況を注視しながら、内容を確認しながら対応を図ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 宮内町長。 ◎町長(宮内實生君) 先ほどから健康づくり課長が答弁していますように、PCR検査の在り方については、遠賀中間医師会と県が協議しております。最終的には、遠賀中間医師会会員による身近な医療機関でPCR検査ができるということが一番望ましいというふうに考えております。そういうことでありますから、現状では、その協議の在り方を注視していきたいというふうに思います。 いずれにしても、このPCR検査、あるいはコロナ対応、対策については、既に罹患している方も含めて、県の専門機関あるいは保健所等で、そしてまた、医療機関と十分に協議の上で対策を練るということが大事だというふうに思います。 そういう基本的な方向は、県のほうできちっと整備をするという状況でありますので、まずはそういうところを十分に見極めたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 県が主導してやっていくべきだということでありますが、PCR検査体制の拡充をして、受けたい人がいつでもどこでも受けられるように体制をつくっていかなければなりませんので、それが住民の命を守ることにもつながりますので、こういった医師会が主導となって、身近な医療機関で受診できるように協議を進めているということでありますので、一日でも早くそういった体制ができるように、町でもできることがあれば、努力をしていただきたいなというふうに思います。次に行きます。(4)感染症予防対策と少人数学級への考え方についての質問をいたします。教育長の答弁でもありましたが、学校関係でも様々な新型コロナウイルス感染症対策を行っております。また、演壇でもお話ししましたけども、学校内の消毒、また、スクールサポーターなど、こういったものも町としてもやられているということで、その辺は評価をしております。しかし、新型コロナウイルスがまだまだ終息しないということで、今後もいろいろ対策は必要なのかなというふうに感じております。最初に、学校での新型コロナウイルス感染症対策が重大な矛盾に直面しているということをまず申し上げたいなと思います。御存じのように、新型コロナウイルスはしたたかなウイルスで、長期に共存することが必要となってきました。その中で共存のための新しい生活様式の模索と定着が社会の問題となっています。5月14日の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の新しい生活様式の実践例では、一人一人の基本的感染症対策として、1、身体的距離の確保、人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートル空ける、2、マスクの着用、3、手洗いの3つを挙げました。これは、感染経路の中心は、飛沫感染及び接触感染と考えられること。閉鎖空間において近距離で多くの人と会話するなどの一定の環境下であれば、咳やくしゃみなどの症状がなくても、感染を拡大させるリスクがあること。そして、発症前2日の者や無症候の者からの感染の可能性があること。人と人との距離を確保することにより、大幅に感染リスクが下がるという、今回のウイルスの特徴を考えると、これは合理的な判断だというふうに思っております。そこでお尋ねしますけども、今後の対策としてどのようなことを町として教育委員会として考えているか。私は、例えば机にアクリル板を設置するとか、そういったこともできないのかなというふうに思っておりますけど、そういった点については、教育委員会のほうではどのようにお考えでしょうか。 ○議長(森山浩二君) 中山教育総務課長。 ◎教育総務課長(中山朝雄君) 学校の衛生管理につきましては、国の衛生管理マニュアル等を参考にしながら実施をしているところでございます。先ほど議員も言われましたように、この衛生管理という、感染拡大を防止するためには、3密、いわゆる密集等を回避することが重要であって、十分な換気やマスクの着用などの工夫をすることが必要であるというふうにこのマニュアルの中にも記載がされているところでございます。 お尋ねのアクリル板の関係でございますけれども、実際に今、少人数のクラスにおきましては、一定の机間の距離を保つことができているところでございます。しかしながら、30人を超えるクラスにつきましては、マスク等の着用を行いながら、また換気を十分に行いながら、密集を防いでいるという状況で、仮にアクリル板の設置ということになりますと、子どもたちが移動する際に邪魔になったりとか、あと教室の換気をしている関係で風によって倒れたりとか、そういったことで授業が止まるということも考えられますので、けがの原因になるようなこともあるということから、今後、アクリル板の設置等については、十分検証しながら検討を重ねていきたいというふうには考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 検証していただいて、効果があるのかないのかを判断していただきたいと思います。全国知事会の文教環境常任委員長で長野県知事の阿部守一さんは、平成22年に長野県の知事に就任して、段階的に小学校から30人規模の学級を導入し、平成25年度までに全ての小中学校で35人以下の学級編成を実現しております。その効果はかなりあるようです。例えば、文科省の全国学力学習状況調査の結果を30人規模学級実施校と未実施校で比較すると、実施校の平均点が改善しているという結果が出ています。平成31年度の同調査の分析では、自分で考え取り組むという学習習慣に係る項目で、小中学校ととも16人から20人の学級規模の子どもたちの割合が高くなっています。また、ある学校では、30人規模学級を導入後、問題行動が減るなど、少人数学級は学校生活の様々な面でプラスの効果があると思いますと話しております。これ、朝ですね、太田強議員が、教育レベルの水準が上がることにもというふうに言われておりましたけど、やっぱりこういった少人数学級が私は水準が上がるんじゃないかなというふうに考えております。実際に、新型コロナウイルスで学校が休業になり、岡垣町でも6月の再開前に分散登校がありました。その分散登校を体験した教員の方は、分散登校によって同じことを2回するのは、同じ授業、指導ですかね、それをするのは大変でしたが、児童が半分になったのでとてもやりやすかったとお話しされております。このことからも少人数学級はよい方向が出ているんじゃないかなと私は思っております。先ほど、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の新しい生活様式の実践例を紹介しました。やはり人と人の距離が感染リスクを大幅に下げる。だから、身体的距離の確保が新しい生活様式の筆頭となっているということです。これまで感染対策を行ってきました。今後も状況に応じて感染症対策を行っていくわけでありますけども、少人数学級こそがやはり感染リスクを大幅に下げると私は考えます。政府として、最低1メートル、人と人との距離を空けることを新しい生活様式として推奨し、テレビの司会者もスーパーのレジでも距離を取るようにしているのに、学校の教室だけ身体的な距離と無関係にコロナ前と同じというのは説明しようのない矛盾であります。国は、40人学級はレベル1の地域のことで、感染レベルが上がればそうしないと言いますが、レベル1でも身体的距離を取ることにしているのであるから、言い訳になっていないということであります。しかも、地球規模で見ますと、乱開発、そしてグローバル化の中で新たなウイルスが人に伝播する頻度が高まっており、今の状態が終息すればおしまいという話ではないんじゃないかと思います。子どもは群れで遊んで育ちます。いつでもどこでも身体的距離を求めては、逆に心がコロナにかかってしまう。それで一日で最も長い授業で座る場所は、少なくとも身体的距離の保障を大人が努力しないといけないんじゃないかというふうに私は思うんですよね。この少人数学級については、7月の初めに全国の知事会、そして全国の市長会、全国町村会の3会長が連名で、新しい時代の学びの環境整備に向けた緊急提言、これを出しました。この提言では、政府に子どもたちの学びを保障するために、少人数編成を可能とする教員の確保などを早急に図るよう強く要望しています。教育長の答弁では、県への要望についての考え方が示されました。この少人数学級については、やはり国が方向性を示し、実施していかなければなりません。岡垣町単独でというわけには、財源もありますので、いろいろ難しいのかなと思います。国会では、萩生田文部科学大臣が、コロナ後の学校の在り方というものをしっかり検討してまいりたいと思いますと答弁しております。このことからも、今後も遠賀郡内でも協議をしていただくと同時に、以前から私が申し上げておりますが、教員の拡充、これも併せて協議を進め、県や国に要望していただきたいと思いますが、最後に教育長、答弁をお願いします。 ○議長(森山浩二君) 佐々木教育長。 ◎教育長(佐々木敏幸君) まず、例えば感染症対策で、例えば山田小学校なんかは、オープンスペースというのが、廊下広くなっておりますので、そこで密を避けるためにはとか、広くもう廊下に何人かは出ているとか、そういうことでしたりしておりますし、あと学校によっては、空き教室で半分にしたりとか、そういうふうなことでも工夫をしながらやっていますが、やはり平山議員言われましたように、少人数のほうが私も当然効率もよく指導も行き渡るというふうなことでは少人数がいいと思っております。 私も昔から、校長時代のときから、少人数でというふうなことで校長会等でも要望はしたりしておりますが、今、20人とかいえば、倍ぐらいの教室も要ります。職員もかなりの人数が要ります。そういうことで、今、全国的にも、小学校1年が35人学級、福岡県が小学校2年が35人学級にというふうなことになっておるんです。だから、今の段階では20人学級とかいうことはなかなか無理だと思いますので、中学校3年まで35人学級を何とかというふうなことで、さらに要望をしていきたいと思っておりますので、そういう回答で終わります。以上です。 ○議長(森山浩二君) 6番、平山正法議員。 ◆議員(平山正法君) 少人数のほうがいいという気持ちは、教育長もお持ちだということがよく分かりましたし、なかなか急に下げるよりも段階的にやはりしていくべきだという考えもよく分かりました。やはりこういったものを県や国にしっかりと要望を伝えていただき、一日でも早く実現できたらいいなというふうに思います。日本教育学会では、子どもの状況、感染症対策からいっても、教職員やほかのスタッフの増員が必至と考え、1校当たり小学校3人、中学校3人、高校2人の教員の合計10万人、そして小中学校に4人、高校に2人のICT支援員、学習指導員の合計13万人を増員するという提案を行っております。これで20人程度で授業ができるそうです。しかし、教室の確保もしなければなりません。校舎の建設なども必要になってきます。これには財政をどうするかという問題もあります。やはり国が少人数学級を行うことで、教員や支援員の拡充、そして教室確保の問題まで責任を持って取り組んでいかなければなりません。一日でも早く、少人数学級を子どもたちにプレゼントできるよう、教育委員会としても国に強く求めていただきたいと思います。今日は、新型コロナウイルス感染症対策について、町長、教育長に考えを質問してきました。その中でやはり必要なときにPCR検査を受けることができる体制を整備することが重要なことであると考えられているということでありますので、もちろん教育長もそう思われていると思いますし、私もそう思っております。住民もそう思っているということをここで共有しておきたいなというふうに思います。終息はいつになるか分かりませんが、まだまだ安心はできる状況でもありません。コロナに関して、国と県とも連携していかなければならないというふうに思います。今後も新型コロナウイルス感染症対策への対応で、町としてはなかなか大変なときもまたやってくるんじゃないかと思いますが、住民の安心・安全のために、引き続き御努力をしていただきたいと申し上げて、私の一般質問を終わります。 ○議長(森山浩二君) 以上で、6番、平山正法議員の一般質問は終わりました。────────────・────・──────────── ○議長(森山浩二君) 以上で本日の日程は、全部終了しました。 本日は、これにて散会します。起立、礼。午後3時37分散会──────────────────────────────...