越前市議会 2022-09-08
09月09日-05号
令和 4年 9月定例会 令和4年9月
越前市議会定例会(第5号) 令和4年9月8日の会議に引き続き、令和4年9月9日午前10時から会議を再開した。 =======================================1
議事日程┌─────────────────────────────────────────
┐│ 令和4年9月
越前市議会定例会議事日程 ││ 令和4年9月9日午前10時
開議 ││ 第 5 号 ││ 第1 一般質問 │└─────────────────────────────────────────┘ =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問 =======================================3 出席議員(21人) 1 番 能 勢 淳一郎 君 2 番 土 田 信 義 君 3 番 畑 勝 浩 君 4 番 近 藤 光 広 君 5 番 佐々木 哲 夫 君 6 番 橋 本 弥登志 君 8 番 中 西 昭 雄 君 9 番 桶 谷 耕 一 君 10番 砂 田 竜 一 君 11番 大久保 健 一 君 12番 小 玉 俊 一 君 13番 川 崎 俊 之 君 14番 題 佛 臣 一 君 15番 三田村 輝 士 君 16番 安 立 里 美 君 17番 大久保 惠 子 君 18番 小 形 善 信 君 19番 川 崎 悟 司 君 20番 城 戸 茂 夫 君 21番 前 田 修 治 君 22番 吉 田 啓 三 君 ───────────────────────────────────────4 欠席議員(1人) 7 番 清 水 一 徳 君5 議 事 開議 午前9時58分
○議長(
吉田啓三君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議の欠席届
が清水一徳君から参っ
ておりますので、御報告いたし
ておきます。 ================
△日程第1 一般質問
○議長(
吉田啓三君) 日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 9月8日の会議に引き続き一般質問を続行いたします。 まず、発言順位12番、
安立里美君。 なお、
安立里美君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。
安立里美君。
◆(
安立里美君) おはようございます。会派創至、安立でございます。 まず、先般の豪雨災害に遭われました皆様には、お見舞い申し上げますとともに、一日も早く平常の生活に戻れますことを心からお祈りいたしたいと思います。 それでは、通告に従いまして質問いたします。 まず、家屋の
都市計画税の誤徴収と課税漏れについて質問します。 この件に関しましては、7月23日に新聞報道されました。そのことで、市民の中から理解しにくいという御意見をいただきましたので、質問させ
ていただきます。 今回、大野市における
都市計画税の課税誤りの報道を受けたことで、本市も課税状況を精査し判明したとのことで
あります
が、まず誤徴収についてお伺いしたいと思います。 大野市の件
が表面化されなければ、2005年から今年度までの18年間をさらに延長したことになるような事例だったと思います。 どのような方法で精査され、対象者にはどのように通知し、謝罪されたのかお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 安立議員の質問にお答えをさせ
ていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、市税の賦課、いわゆる課税というものは、大前提といたしまし
て正確ということ
が当たり前で
ありまし
て、その正確性を失うということは市民の皆様の信頼を損なう可能性
があるというふうに考え
ております。 今回の課税誤りにつきまし
ては、合併当時から7年前のものとはいえ、市民の皆様に不安を与える結果となり、大変申し訳なく、おわびを申し上げたいと思います。どうも失礼いたしました。 精査の方法でございますけれども、
都市計画税の課税対象となる土地及び家屋につきまし
て課税台帳を打ち出し、担当課の職員で全件を調査いたしました。その結果、誤徴収
が8件、課税漏れ
が2件確認され、その該当者は、2法人、7個人で
ありました。 今回、課税誤りの対象となった全ての皆様に戸別訪問をさせ
ていただき、謝罪するとともにこの課税誤りの経緯及び誤徴収となっ
ていた方に対しては今後の還付の手続などを御説明し、課税漏れとなっ
ていた方には納付のお願いを行い、全ての皆様に御理解をいただいたところでございます。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) まず、18年も気がつかなかったということに対しては、ちょっと疑問を持っ
ております。 今回、
都市計画区域外の地域の家屋に課税をしたことで発生した懸案なんですけれど、まず
都市計画区域外とはどの地域を指すのか教え
てください。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 本市におけます
都市計画区域外の範囲でございますけれども、坂口地区及び白山地区の全域、大虫地区、
王子保地区、
味真野地区、岡本地区、服間地区の一部でございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 誤徴収した対象の方、1法人、6個人の方には全額還付することになるのですけれども、地方税法上、平成30年以前の期間に関しては時効になります。そこで、その部分への還付はどのようにされるのでしょうか。また、還付手続についてお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 市税の還付に当たりましては、地方税法で5年間遡ること
ができるというふうに規定をされ
ているところでございます。それ以前の還付につきまし
ては、国家賠償に基づくと最長で20年間遡ること
ができるということでございます。 今回の誤徴収におきまして最も古い課税は平成17年度で
ありますので、18年間分の還付ということになりますので、
国家賠償法の期間に倣い、対応をしたところでございます。 誤徴収の対象となった皆様には、戸別訪問時に
還付申請書の提出をお願いし、全員から御提出をいただい
ておりますので、8月末に全て還付のほうを済ませ
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 皆さん御理解いただけ
てよかったなと思います。申請書を出さなければいけないというのは、御自分でしなければいけないということで、手数
がかかったということ
が本当に申し訳なかったなと思っ
ております。 次に、課税漏れに関して質問したいと思います。 2011年、平成23年から今年度までの11年間ということなのです
が、システム入力ミスで
あれば誤徴収と同じ年度で
あると思うのです
が対象年度
が違う、これには何か理由
があると思うのです
が、それについてお答えください。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 今回の課税誤りは、家屋の新築評価及び制度改正時における
データ入力、これを誤ったこと
が原因で
あるということでございます。 入力を誤った年度と件数を申し上げさせ
ていただきます。 まず、誤徴収分は、平成17年度で1件、平成20年度で2件、平成21年度で1件、平成25年度で3件、平成27年度で1件でございます。次に、
課税漏れ分でございます
が、これは平成23年度の2件でございます
が、合併後5か年の
経過措置終了により、
当該年度平成23年度から
都市計画税の課税の対象ということになったことによるものでございます。当時の担当職員の入力誤りによるもので、その確認
が不十分で
あったために生じたものと考え
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 平成17年の合併時に、協定により今立地区の
都市計画税が5年間免除されましたよね。そのことに対しての、要するに多量の入力
が必要だったということで、入力ミス
が発生し
てしまったというふうに取ればよろしいということですね。これは、個人的なミスということなので責めることはできませんけれども、地方税法によりこの方たちには5年分納付し
ていただかなければいけない、そしてその部分に関してきちっと謝罪されたということなんですけれども、納付のお願いは聞い
ていただけたんですか。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 追加徴収となります1法人、1個人につきまし
ては、課税誤りを謝罪するとともに経緯について説明し、御理解をいただいたところでございます。 今後、この1法人、1個人につきまし
ては、12月に納付書を持参いたしまし
て、再度丁寧な説明と納付のお願いを行っ
ていきたいと考え
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ無理のないようにお願いしたいと思います。 それよりも以前の分、7年間分に関しては時効になると思うんですけれども、未納入扱いにするこの部分、いつの時点で徴収不能の処理をされるのかお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 地方税法の規定により、遡及すること
ができない平成23年度から平成29年度までの
都市計画税、これは2件合わせまし
て合計の金額でいきますと4万円ということになります。なお、地方税法により、5年を超え
て遡っ
ての課税ということ
ができないということになっ
てございますので、この2件は不納欠損という、その対象にはならず、徴収不能の処理も行わないということになります。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 分かりました。徴収不能にも処理的には記載されないというふうに取ればよろしいんですね。では、今後このようなこと
がないようにぜひお願いしたいと思います。 続きまし
て、子供
が安心し
て生活できる越前市になることを願いまし
て質問したいと思います。 ここ数年、全国的にも、下校時の不審者からの声かけや付きまといの事例を多く耳にすること
があります。越前市においても例外ではないと思います。 現在、越前市において、在校時や登校、下校時の子供の安全のための取組
がありましたらお示しください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 児童・生徒の在校時における安全に係る取組といたしまし
ては、過去に発生した事件、事故、
自然災害等を踏まえまし
て、各学校の実態に応じた様々な取組
がなされ
ております。 各学校は、
学校安全計画及び
危機管理マニュアルを策定いたしまし
て、地域の関係機関と連携し、対応し
ているところでございます。 登下校時の安全につきまし
ては、保護者はもとより、地域の実情に応じまし
て、各学校
が地域の見守り隊等と連携をし
て見守り活動を行っ
ています。また、年度初めはもとより春休みや夏休み前に、集団登校の班ごとに実際の通学路において危険と思われる場所を
子供たちが出し合いまし
て、子供目線での安全点検も行っ
ております。
教育委員会では、学校から報告を受けた箇所につきまし
て、警察や
道路管理者等関係機関で構成いたし
ております
通学路安全推進会議において議論し、対応をし
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 各学校
がしっかりと対応され
ているなというのは分かります。 しかし、子供の見守りの一つとして、市内に子ども110番の家の看板
がまだ
あります。これは、平成6年の岐阜県羽島市において下校時の子供
が殺されるという事件
が発生したことをきっかけに、平成8年度に岐阜県可児市から始まったこの事業なんですけれども、全国的に広がった事業で、通学路で犯罪に巻き込まれそうになったとき駆け込まれる場所として設置されたの
が子ども110番だったと思います。越前市でも、全国に広がると同時期に全市対象に設置されたということを記憶し
ております。 数年前の、
次世代育成支援対策推進行動計画の中には、子ども110番の家の充実及び
ネットワーク事業として、見直しと
マップ作り、そして学校での利用方法の指導
が明記され
ておりました
が、残念なことにその事業は実施されないまま終了しました。現在では、ほとんど形骸化し、地域によっては空き家にまでそのままかけられ
ている、そんな状況
が見られます。 現在の市内における子ども110番の家については、どのように把握され
ているのかお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
橋本教育委員会事務局理事。
◎
教育委員会事務局理事(橋本美帆君) 現在、市内に設置され
ています子ども110番の家の把握をし
ているかとのお尋ねでございますけれども、福井県の
県民安全課が毎年実施をし
ております調査によりますと、令和4年3月末現在で市内におよそ300か所と聞い
ております。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 今のお返事で、置い
てある場所は把握でき
ていると。しかし、それ
がほとんど機能してないような形になっ
ている。誰もいらっしゃらないおうちにかかってるところがたくさんあると思います。 (資料を示す)今ここに出させ
ていただいたのは、岐阜県のチラシなんですけれども、岐阜県では現在1万9,773か所に設置されてるそうです。やはり、幸いなことにほとんど利用はされてないということを言っ
ています。しかし、子ども110番の家はこれからも必要じゃないかということで、しっかりと新しい看板、これ見えますよね、子ども110番というこの新しい目立つ看板を作られ
て、毎年小学校区でマップを配り、
子供たちへの周知や指導を行っ
ているということをお聞きしました。 越前市でも動き始めた地域
があるとお聞きし
ています。子ども110番のマップを作り、自分たちの地区を回っ
ている、自治振興会
が行ってるそうなんですけれども、こういう地区も
あるということなので、ぜひ市内全地区で同じような活動
が広がればいいなと思っ
ております。この辺しっかりと、
あるよだけじゃなく
て、これ
が機能し
ているという形でぜひ活動し
ていっ
ていただきたいなと思います。 地域の
子供たちの安全を守るということは本当に必要なことですけれども、そのこと
がきっかけで地域の連携
がつくられ
ていくのではないかなというふうに思いますので、越前市としてもぜひやっ
ていただきたいと思います
が、もしお考え
がありましたらお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
橋本教育委員会事務局理事。
◎
教育委員会事務局理事(橋本美帆君) 議員御紹介のとおり、市内で子ども110番の家の事業を実施され
ている地区のうち、昨年度、国高地区と
味真野地区の
自治振興会で、子ども110番の家の
協力者リストの見直しや看板の再整備
が行われました。 このうち
味真野地区では、看板の再整備後、小学校のPTAと連携し、親子で実際に場所の確認を行う子ども110番の
家ウォークを開催し、
子供たちへの周知徹底と地域の防犯意識の向上を図る取組を行ったと聞い
ております。 また、国高地区では、IT技術を活用し
て昨年
自治振興会が作成したウェブ版の
地域安全マップに、危険箇所だけでなく110番の家の最新情報
が反映され
ているとのことでございます。 このように、地域、学校、事業所など
が連携し、情報共有しながら、児童や保護者に子ども110番の家の場所の周知を図っ
ていくこと
が重要で
あると考え
ております。 市としましては、
青少年健全育成越前市民会議などと連携をいたしまし
て、今申し上げたような事例を各地区に紹介し、参考にし
ていただくなど、地域の実情に応じた取組を支援し
てまいりたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ積極的に皆さんに進め
ていっ
ていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、子供の在校中の安全確保の視点から、学校内での防空頭巾の配置を要望し
て質問したいと思います。 近年、国内の様々な地域で地震
が多発し
ています。
直下型地震で
ある福井震災から74年
がたっ
てます。越前市においても、
直下型地震に襲われる可能性は否定できません。大規模地震
が予想され
ているいろんな地域で、何年も前から
小学校入学時に各自治体から座布団型や背もたれ型の防空頭巾を全児童に配布し
ているという実例
があります。 今回、このような要望をするのは、一昨年小学校の
地震防災訓練に参加しました。予告なしの地震発生なんですけれども、児童は全員自主的に机の下に隠れるという、物すごい、防災訓練のそれまでの効果
があるんだなと実感したんですけれども、その後訓練と知らされた後、児童は全員校庭に避難するため廊下に整列しました。そのとき、児童の左右の頭上
が全部ガラスだったんです。ガラス窓の中に
子供たちが立っ
ている。熊本地震のように本震を超える余震
が起きたとき、両脇のガラスは全部児童に降りかかります。それを考えたときに、やはり肩まで保護されるような防空頭巾
があったらいいなっ
て実感したんです。でも、都市部のように全児童に配布というのは予算的にも全く不可能です。そこで、防災備品として、各教室に人数分配置する。それを提案したいと思います。 越前市では
防災備品用の予算
が毎年計上され
ております。ぜひ、その一つとして、全学校一遍ではなく
ていいので用意し
ていただけないかなと思っ
て、ここに要望したいんですけれども、御意見をお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 今ほど学校での訓練の様子を御紹介いただきました
が、児童・生徒におきましては、地震や風水害、火災など、いろんなケースの避難訓練、防災教育、安全教育を通じまして、自分自身の安全を守る方法を学んで
いるところでございます。訓練の際には、授業中だけでなく休み時間などの発生場面や、教室、トイレ、体育館、グラウンドなど、様々な発生場所も想定し訓練を行っ
ています。 現段階では、速やかに身を守ること
ができるよう、身近に
ある体操帽子やかばんなどを活用するよう指導し
ております
が、よりよい方法につきまし
ては、引き続き研究を行っ
てまいります。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) これは
教育委員会のほうじゃなく
て防災かなと思っ
て質問したんですけれども、備品として置い
ていただきたい。各教室に人数分置いとけば、何か
あったときにそれで逃げること
ができる。それも全部に配布するのでないので、備蓄品として置くので、毎年それは使い回しできるということで、1回の予算でできるんじゃないかなと思うので、ここで質問させ
ていただきました。 ちなみに、保育園なんですけれども、全園児の防空頭巾は用意し
てあります。避難訓練を見
てますと、ちゃんと防空頭巾を
皆さんつけて、子供たちは外に避難し
てます。ですから、子供にとってはずっと保育園でやってることなので、学校に入っ
てからもやることには全然抵抗ないと私は思いますので、ぜひ考え
ていただきたいんですけれども、防災のほうでは返事できませんよね、今。できますか。
○議長(
吉田啓三君)
見延危機管理幹。
◎
危機管理幹(見延政和君) 防災頭巾の学校への配置についてで
あります
が、まずは教育現場において
地震災害発生時の児童・生徒の避難行動などを検証し、その上で効能、必要性などについて検討する必要
があるというふうに思っ
ております。 したがいまし
て、現在のところ市の防災の備蓄品として配置することは考え
てございません。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ、この縦割りの形を改め
ていただい
て、しっかりと本当に何
が必要なのかというのを、今ここに予算的には付けられませんよではなく
て、今後
子供たちのために何
ができるかというのを、ぜひ話し合っ
ていただきたい。 これ
がつくまでずっと質問しようと思いますので、これは今日はこれでいいと思います。(笑声起こる) 続きまし
て、校内の児童のけがや急病について質問したいと思います。 学校内での児童のけがや病気の対応については、しっかりと各学校
がマニュアルを持っ
ているようです。 そこでお聞きします。 その後の通学時に車椅子を必要とする児童への対応はどのようになっ
ているのでしょうか。また、現在エレベーター
が設置され
ている学校も
あります。しかし、市内には少しの学校でしかないと思います。そこで、設置され
ていない学校での対応はどのようにされ
ているのかお聞きします。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 現在、エレベーターを設置し
ている学校でございます
が、武生南小学校、国高小学校、王子保小学校、南中山小学校、北新庄小学校の5校でございます。 エレベーターを設置し
ていない学校におきまして、長期間車椅子を使用する児童・生徒
がいる場合には、階段昇降機、これを設置し
て対応をし
ております。また、短期間の場合には、教職員等の人手を使っ
て対応し
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 今の児童のけがや病気の質問だけではなく
て、これからは車椅子を利用する教員の方
が、どの学校へ行っ
ても自由に活動できる、そんな環境を整備すること
が必要じゃないかなと思います。これから、改修する部分
がありましたら、ぜひ車椅子対応の学校を増やし
ていくことを考え
ていただきたいと思います。 そこでお聞きしたいんですけれども、現在越前市では、一時的に車椅子
が必要な児童への車椅子の貸出しの情報というのはどのようになってるのでしょうか。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 児童・生徒用の車椅子
が必要になった場合でございます
が、社会福祉協議会などに連絡をいたしまし
て、借用できるかどうか確認をし
ております。なお、学校によっては、様々な学習のために車椅子を体験用として置い
てある学校もございます。 以上です。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) その件ですけれど、なかなか社協さんとの連携等
が取れてないので、本当に必要になったときに、個人の方
がどうしていいか分からないという状況
があります。それから、社協さんは大人用の車椅子です。ですから、ぜひこれから先、子供用の車椅子を市のほうでも用意し
ていただけたらいいかなと思いますので、これはお願いしたいと思います。 続きまし
て、学習障害について質問します。 ここ近年、学習障害の子供
が増え
てき
ています。これは増え
ているのではなく
て、今まで見逃され
ていた障害に早い時点で気
がつくようになったんだと考えられ
ています。 越前市におきましても、療育支援はとても充実し
ています。今回、学童期への療育支援の事業も拡充する予算
がしっかりと計上されました。これは大いに評価したいと思います。しかし、今のは療育支援の部分です、その中に学習障害の
子供たちのことは含まれ
ていないということなんです。現在、学習障害への支援
がどのようにされ
ているのかお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 学習障害でございます
が、こちらは全般的に知的発達に遅れはないけれども、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するといった学習に必要な基礎的な能力のうち1つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、またうまく発揮すること
ができなくなったりすることによって、学習上、様々な困難に直面し
ている状態のことを言っ
ております。 学習障害の支援でございます
が、一例を申し上げますと、読み書きに困難
がある場合、個別に通級指導等、通級指導というのは支援
が必要な子供さんを別のところで指導するというふうなものでございますけれども、通級指導等を行いまし
て、週に一、二時間程度、所属し
ている学校の別の部屋で読み書きの力を高めたり、学習への意欲付けを行ったりする指導を通級指導担当教員より受け
ているところでございます。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 学校に任され
ているということなんですけれど、学習障害というのは、気
がつかないまま成長し
て、中学校、高校に入ったときに気がつくというようなこともたくさん
あります。それで、やはり早い時期に支援をし
ていくことで、その障害
が少なくなっ
ていくという事例も
あります。 今、学校の教室を、ほかの教室に行っ
てやってるんですよっておっしゃいましたけれども、ほかの自治体では、ことばの教室とか読み書き教室など、専門的な方
がいるところに通うというのを学校の指導で行い、学校の授業の一環としてやっ
ているという自治体も
あります。 早期発見のための早期の支援を行っ
ているということのもう一つの事例としまし
て、愛知県常滑市ではICTを活用し
て学習支援を始めました。 (資料を示す)ここに示され
ていますけれども、これは茨城の大学の先生
が開発した音声ペンというものです。これを利用することによって、大いに効果を上げたということ
が常滑市の報告で出され
ています。 また、京都市では音声ペンをはじめ44種類の品物を用意し
て、小・中学校に貸出しし
て、学習障害への支援をし
ているということです。 今後のインクルーシブ教育の推進としても大いに考え
ていくべきだと思います
が、御見解をお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 今現在の取組状況を申し上げますと、音声読み上げ機能やルビ振りの
あるタブレット上の音声教材──デイジー教科書と呼んでおります
が──を令和2年度までは特別支援学級に、令和3年度より全学級に各教科導入をし
ておりまし
て、実際に使用し
ている児童・生徒からは学習に取り組みやすくなったと好評な状況でございます。 また、配布され
ているタブレットに入れ
ております、文章を撮影画面にかざしますと漢字の振り仮名
が浮かび上がるルビ振りアプリ、こちらも活用し
て対応をし
ております。 全ての児童・生徒
が、授業内容
が分かり、学習活動に参加し
ている実感と達成感を持ちながら充実した時間を過ごせるよう、そして生きる力を身につけ
ていけるよう、そのために保護者と学校
が児童・生徒の抱える困難さを共通理解し
て、適切な支援や配慮を工夫し
てまいります。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) (図示説明)ここに示したこの図なんですけれども、これは福井県特別支援教育センター
が出してる資料の中から出させ
ていただきました。ということは、今おっしゃったように、県内でも大いに取り組んで
いるということは理解できてるんですけれども、まだまだ全ての生徒にそれ
が行ってるってわけではないので、その辺しっかりと充実させ
ていただきたいと思います。 また、各学校に支援教員
が配置され
ているんですけれども、お聞きするところによると、やはり専門的な資格を持ってない方
が結構いらっしゃるということなので、今後その有資格者の支援を増やし
ていただくことをお願いしまし
て、次の質問に移りたいと思います。 地域防災の在り方について質問します。 近年、全国どこにでも起こる豪雨災害に危惧し
ている中、7月には今立、そして8月には今庄で豪雨災害、身近に災害
が起きるんだなということに気象変動の脅威を覚えるこの頃です。このことによって、自分たち市民でどこまで防災や減災に取り組んでいけるかなという、考えるきっかけをいただけたなと思っ
ています。 越前市で、昨年5月に洪水ハザードマップを市内家庭全部に配布しました。それで、自分の居住する地域の危険度を理解し
ていただくにはとても意義の
あることだと思ったのです
が、果たしてこのハザードマップをどのぐらいの家庭で広げたでしょうかと思います。これを理解し、危機感を持った家庭
がどのぐらい
あったかなと本当に疑問に思っ
ております。 市では防災の出前講座の中でこのマップを利用し
て説明し
てますよっておっしゃいました。しかし、災害可能地域に居住し
ている地域皆さんに周知したかというと、そうではないようなので、いま一度今後への取組
がありましたらお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
見延危機管理幹。
◎
危機管理幹(見延政和君) 浸水等
が想定される地域へのハザードマップの周知に関するお尋ねだと思います
が、初めに昨年改定しました市洪水ハザードマップは1,000年に1度以上の確率で発生する、いわゆる想定される最大規模の降雨による浸水想定区域も図面で示し
てございます。このため、市内の広範なエリアで浸水
が想定されることになっ
ております。また、その一方で、最近の大雨災害を見たとき、極めて短時間の集中的な大雨で道路冠水や用排水路などの内水氾濫も多く発生し
ているということから、自分の住まいの状況のほか地域からお聞きした災害時の危険箇所も掲載し
てありますので、浸水区域に限らず全世帯でマップを確認いただきたいと考え
ております。 そこで、洪水ハザードマップの認知度向上の主な取組で
あります
が、昨年度につきまし
ては、議員
が言われましたとおり、市民全世帯への配布、市広報紙5月号で特集記事を掲載したほか、市政出前講座を22回開催、丹南ケーブルテレビの情報ナビで見方や活用方法を紹介しました。 また、毎年400人以上
が参加する自主防災リーダー育成研修会の中で、昨年度は区長をはじめ自警消防隊などの防災担当者にハザードマップの見方やマイ・タイムラインの作成の推奨など活用法を説明し、地域に持っ
て帰っ
ていただい
て、地域住民の皆さんに十分お伝えし
てもらいたいと強くお願いをしたところでございます。 また、今年度も、市広報紙5月号で水害に備えるための特集記事を掲載したほか、丹南ケーブルテレビの丹南見聞録でも自然災害への備えを促し
ております。 今後も、市政出前講座や地区の防災訓練などでの活用など、平時から認知度を高めるための地道な取組を継続し
てまいります。 長くなりました、すいません。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) よく分かりました。いろんなことをされ
ている。 しかし、今回ハザードマップのことで質問しようと思ったんじゃないんで、洪水のほうじゃなく
て地震防災マップ、これを市のほうでは作成し
ております。しかし、ホームページのみに表示されてるんです。この中には3つのマップ
が表示され
てました。ゆれやすさマップ、地域の危険度マップ、液状化危険度マップ、この3つ
が記載され
てまし
て、ホームページを見れば、地域別になっ
てますし、とても分かりやすいマップだったんですけれども、これ
がホームページだけだということ
がちょっと残念だなと思います。 (資料を示す)今ここに出し
てもらっ
ていいですか。この3種類の地震対応のマップの中のゆれやすさマップの中のこれ
が1つです。その中に県内の断層
が5つ出されてるんです。こういう形で見ると5つ断層
があります。越前市に影響を及ぼす断層、これを見
ていただくと、いつ起き
てもおかしくないんじゃないかな、あとは直下型も
ありますし、あとここには出
てません
が鯖江にも断層
があります。こういうことを考えると、やはり地震防災のためのハザードマップのように全戸配布という予算はないと思いますけれども、せめて各町内に数枚ずつでもいいので配布し
ていただきたい。これは無理でしょうか、お聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 地震防災マップにつきまし
ては、その内容につきまし
ては議員御紹介のとおりでございます。 地震防災マップを各町内に数枚ずつ配布をし
ていただけないかという御質問でございます
が、地震防災マップにつきまし
ては、市ホームページに掲載し
ているというところでございます。さらに、市出前講座におきましても地震防災マップを活用し、地震への備えの重要性について周知に努め
ています。 市では、安全対策に役立てられるよう地震防災マップを多くの方に周知することは、市民の生命や財産を守るため重要で
あると考え
ております。今後もさらに多くの方に周知するため、効果的な配布や掲示方法につきまし
て考え
てまいりたいと思います。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) これ、私
が何で町内に数枚ずつってお願いしたかといいますと、防災というのは、まず自分の命は自分で守るということ
が基本です。 しかし、高齢の方や障害を持った方、それから小さい子を見
ている方など、緊急時への対応
が難しい方
が地域にはたくさんおられます。それで、各町内では今町内福祉連絡会というのを定期的に開いてる町内、それを今福祉のほうでは進め
ております。その連絡会の中には、区長、民生委員そして福祉関係のメンバー
が入りまし
て、町内の気がかりな方を把握し
ている。この組織の中に配布し
ていただくことで、それなりの効果
が持てるのではないかと考えますので、ぜひこの町内福祉連絡会の中に今言ったマップを配布し
ていただきたいと思いますので、強く要望したいと思います。 昨日の同僚議員の答弁の中で、自主防災組織
が239か所、ほぼ市内全ての町内で出来上がりましたということでした。危険箇所の見直し
が進んで
いる町内も
あるということですので、ぜひこのマップを中心に、町内ごとの、または地域ごとの防災計画を作成し
ていくための支援をお願いしたいと思います。それで、強くお願いしまし
て次の質問に移ります。 在宅介護の現状と課題について質問します。 6月議会でも高齢者在宅介護の質問をさせ
ていただきました。それを再度質問したいのは、いろんなこと
が出
てき
ているからです。 高齢化
が進む中で、お一人暮らし、高齢者のみの世帯
が増え
ています。元気に生活でき
ている方はたくさんいらっしゃいます。しかし、どんなに元気な方でも限界
があります。現実に介護
が必要になったとき、どこまで在宅で頑張っ
ていけるか誰も
が心配になる、そんな状況
が今
あります。 現在は、老老介護になったとき在宅で生活するためにはどのような支援
があるのか教え
てください。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 高齢者のみの世帯につきまし
ては、近くの地域包括支援センターの職員
が随時訪問しまし
て、いろいろな困り事など相談に応じ
ております。また、高齢者のみの世帯
が利用できる食事の支援、家事支援など、高齢者のみで老老介護になっ
ても在宅で生活する上で必要な様々な支援についても紹介をし
ております。 さらに、地域包括支援センターの職員は、民生委員や御近所の方々と密接に連携しまし
て、見守り活動などを通して地域の高齢者の変化に早い段階で気づき、対応をし
ております。 老老介護になった場合には、本人だけでなく家族全体の状況なども把握しまし
て、状況に応じ
てふさわしい介護サービスの利用につなげ
ております。 まずは、身近な地域包括支援センターへの相談をお願いしたいと思います。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 地域包括支援センターへの相談をお願いしたいと思いますというお話
がありましたけれども、自分の地域の地域包括支援センター
がどこに
あるということを理解し
ているお年寄りは少ないです。 そのような中で、どうやっ
て今地域包括支援センターを皆さんに知らせ
ていくかなというのも課題の一つだと思いますけれども、今地域包括支援センター
が地域を理解し
てますよっておっしゃっ
てました。 お一人暮らしの高齢者に対しては、見守りの対象になっ
ているために民生委員さんや地域包括支援センター
がきちっと把握され
てます。しかし、介護認定を受け
ていないような元気な高齢者のみの世帯は対象から外れ
てます。しかし、そのような方たちも、もう時を待たずし
てどっちか
が駄目になるとかそういう状況
が出
てきます。しかし、今言ってた地域包括の見守りの対象からは外れ
ています。そのような方たち、そのような高齢世帯、いわゆる老老世帯、その方たちへの対応はどのようにされてるのかお聞きします。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 高齢者の中には地域の人との関わりのない方もたくさんおられ、それは課題で
あると考え
ております。このような、地域との関わり
が少ない高齢者の状況把握及び包括的な相談支援につきまし
て、気がかりな高齢者世帯、独り暮らしでなく
ても気がかりで
あると地域から情報
が得られた高齢者世帯とか高齢者の方につきましては、市内6つのエリアに分け
てそれぞれ設置し
ております、繰り返しになります
が、地域包括支援センター
が地区の第2層協議体や町内福祉連絡会などと連携しながら対応を行っ
ているところでございます。 また、地域包括支援センターは、地域からいただいた情報を基に気がかりな世帯の方などを定期的に訪問し、信頼関係を築い
て相談に応じ、様々なサポートにつなげ
ております。また、介護予防教室へのお誘いや介護保険の申請などもお手伝いをし
ております。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) 今これを質問したのは、本当に元気で老後を楽しいんでいらっしゃる御夫婦
がたくさん
います。けれども、しかし必ず老いというのは訪れ
てくるんです。住み慣れた自分の家で最後まで生活するため、やはり切れ目のない社会支援の充実、これ
が必要だと思います。ぜひ地域包括支援センターの職員そして市の職員、民生委員
が連携しながら、今見えないような形の高齢者世帯にも目を向け
ていっ
ていただきたいと思いますので、これはお願いしたいと思います。 今回、今年に入っ
てからオミクロン株の感染拡大
が広がっ
てき
ています。在宅介護をし
ている方にとってはとても大きな影響を与え
ています。デイサービスやショートステイを利用することでどうにか時間を調整しながら介護し
ている方たちにとって、今施設利用者や職員の方
が感染されたということで閉鎖され
ている事業所
が多くなっ
てます。その中で、在宅介護に影響
が出てるんですけれども、今後市としてはどのような対応
ができるか。レスパイトとして緊急的なお願いをし
ても、コロナに感染した方
がいっぱい
いるので無理ですということで断られてるという実態
があります。このことに対して何
ができるのか、お知らせください。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) コロナ禍によりまして、緊急時の利用
が困難な場合もございました
が、現在は少し介護サービス事業所間で補い合う体制
ができ
ており、対応困難事例は減少傾向にはございます。それでも、ケアマネジャー
が対応し切れず、市に困難事例の相談
がある場合は、市の職員
が直接配食支援などを行ったりすることも想定をし
ております。 市のほうでは、介護事業所のサービス継続に向けまし
て、ガウンやマスク、消毒剤などの感染対策物品を配布し
ており、引き続き感染対策、感染の拡大防止に努めるよう指導をし
てまいります。 今後も緊急的な対応を求められるケースの増加も予想されますので、介護サービス事業所の必要量を見込み、来年度策定予定の第9期介護保険事業計画に盛り込むことも検討をし
ております。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ第9期の計画のときには、しっかりと市民の声も入れながら作成し
ていただきたいと思いますので、要望したいと思います。 このような中、在宅介護に係る費用は家計に大きな打撃を与え
ている事実
があります。年々、年金
が減額され、それに円高に加え原油価格の高騰で物価の上昇はとどまるところ
がありません。 そのような実態を踏まえ、前の議会で、高齢者福祉サービスの中から支給対象を変更した紙おむつに関して支援をお願いしたいとお願いしましたけれども、全く応じ
ていただけませんでしたので、再度またここに出します。 (資料を示す)これは前も出しましたので同じ資料です。県内7市の紙おむつ支給の状況を前回同様出しました。見直し
がされる以前から、越前市の支援の実態はもう最悪です。このようなことの中で、越前市は、これを見
ていただくと分かるんですけれども、もう認定の時点から違います。介護認定2からとし
ています。しかし、ほかの市では全て要支援か要介護1から
が対象者となっ
ています。せめて、県内ほかの市に合わせる、そこまでの支援はし
てもいいんではないかなと、最初の出発
が低いのですから上げることに対してはそんなに大変ではないと思うのですけれど、その辺をお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 本市では、紙おむつの購入支援につきまし
ては、国の示す支給要件の下で実施をし
ております。 議員からの資料にも
ありますとおり、県内他市の状況は様々でございます
が、国の支給要件に合わない部分は市単独の一般財源や65歳以上の方
が負担し
ております介護保険料を充て
て支援を行っ
ております。 本市といたしまし
ても、来年度策定予定の第9期高齢者福祉保健計画・介護保険事業計画をつくっ
ていく中で、国の動向も注視しながら、紙おむつの購入支援について改めて検討し
ていきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ、次の計画のときにはしっかりと考え
ていただきたいなと思うのですけれども、国の方針に従ってということなんですけれど、越前市では介護2から5の認定を受け
ている本人
が非課税でなければいけないということで、本人
が非課税というと、年金生活をされ
て老老介護をされ
ている中には、介護し
ている方は本当に低所得者なんだけれども介護され
ている方の年金で生活し
ているという老人家庭
があります、老老介護の家庭
が。そうすると、その介護され
ている方
がどんな小さな金額の納税者で
あっても支給はされないということになります。しかし、不思議なことに、介護者
が高額納税者で
あってもその介護され
ている本人
が非課税だったら支援し
ていただけるんですよ。これ本当に支援
が必要なのはどっちかなというのは聞い
ていても分かると思うんです。私も現実にそのような状況で、何でうちにはもらえないんかねって言っ
てくる御婦人
がいます。私は基礎の年金しかもらってないのに、主人の所得
があったために年金
がちょっと多いためにもらえないんですって言っ
てくる家庭
があります。そういうことを考えると、本当に必要にし
ている方への支給、これ
が今は一番大切じゃないかなと思うんですけれども、この辺に対して何か考えること
ができないか、その辺をお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 今、議員から御指摘
がありましたとおり、現状と合わない部分も確かに国の定める支給要件には
あるかと思います。今回、基準を超え
ての対応となりますと、必要性や財源など慎重な見極め
が重要となっ
てまいりますので、先ほどお答えいたしましたとおり、来年度策定予定の第9期高齢者福祉保健計画・介護保険事業計画の中で国の動向を注視しながら検討し
ていきたいと思います。
○議長(
吉田啓三君)
安立里美君。
◆(
安立里美君) ぜひ、次期の計画を待つのではなく
て、できるところはできるんじゃないかなと思いますので、その辺国の動向関係なく、越前市として、今
いる、介護され
ている方の負担を少しでも少なくするために何かできたらいいかなと思いますので、その辺も強く要望しまし
て質問を終わらせ
ていただきます。ありがとうございました。
○議長(
吉田啓三君) 以上で
安立里美君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午前11時といたします。 休憩 午前10時48分 再開 午前10時58分
○議長(
吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位13番、三田村輝士君。 なお、三田村輝士君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 皆さん、こんにちは。(笑声起こる)市民ネットワークの名前は三田村輝士です。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、一般質問をさせ
ていただきます。 まず初めに、マスクを取らせ
ていただきます。並行在来線と福武線の利用促進からお聞きをいたします。 北陸新幹線の敦賀開業まで1年半に迫りました。今議会でも多くの議員
が越前たけふ駅周辺整備について、いろんな角度から一般質問をされ
ておりました。これについては、多くの市民も大変関心事で
ありますし、大きな期待も持っ
ているところで
あります。 いよいよ、この越前たけふ駅
が開業になるわけです
が、そうしますとこの越前市内には越前たけふ駅そしてJRの武生駅、大きな交通結節点
が2か所できることになります。そして、それぞれの駅の利用客を増やすこと、そしてその周辺のまちづくり、活性化をさせることは越前市にとって大きな課題になっ
てまいります。 そこで、この越前たけふ駅そして武生駅の利用促進、福武線の利用促進、そしてこの大きな交通結節点を結ぶ二次交通、この在り方について課題
がたくさん
ありますので、何点かお聞きをし
ていきたいと思います。 まずは、福武線の支援スキームで
ありますけれども、福武線を支援する第2期のスキームは、平成30年から今年度まで5年間、線路、車両の改修そして発電所の更新、維持修繕などの支援を県と沿線3市、福井市、越前市、鯖江市、3市で行っ
てまいりました。こうした支援
があってこそ、福武線は地方鉄道として地域住民
が安全で安心し
て乗ることのできる移動手段として、これまで休むことなく運行され
てき
ております。 この支援スキーム
がある中で、利用者も徐々に増え
てまいりまし
て、令和元年度には200万人利用されました。しかし、令和2年度には、新型コロナウイルスの感染拡大、この影響を大きく受け
て利用者は大きく減少をし
てしまいました。最近になっ
て、ようやく利用客
が戻りつつ
あるようです
が、引き続き安全で安心し
て乗ることのできる地方鉄道として維持し
ていくためには、この第2期の支援
が必要ではないかなというふうに思っ
ております。 令和5年度からの3期目となる福武線の支援スキームに向けた協議
が始まっ
ていると聞い
ております
が、その進捗状況と越前市の考え方、方針について、まずお聞きをしたいと思います。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 三田村議員の質問にお答えをさせ
ていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、福武線の第3期支援スキーム、これは令和5年度から9年度の5年間の支援スキームでございますけれども、福井鉄道から提示されました今後5年間にかかる維持修繕内容や事業費につきまし
て、県と沿線3市において、現在同社から聞き取りを行う中で、今詰めの作業を行っ
ているという段階に入っ
てき
ております。 年内には、学識経験者、県、沿線3市等で構成いたします福井鉄道福武線活性化連携協議会、こちらにおきましてエリアの公共交通における目指すべき将来像や目標の指標、主な施策を定めた福井鉄道交通圏地域公共交通計画、この素案をまとめ、その後パブリックコメントを実施することとし
ているところでございます。 今後も、県と沿線3市
が連携し、第3期支援スキームをしっかりこれからその内容を詰め
ていった上で、同スキームに基づきまし
て、鉄道インフラの更新、維持修繕、安定運行、こういったことをしっかりと支え
ていきたいと考え
ているところでございます。 また、福井鉄道や沿線のサポート団体等、地域
が取り組むイベント開催、環境美化活動などについても、市も積極的に応援し
ていきたいと考え
ているところでございます。 議員
がおっしゃられましたように、通勤、通学の定期利用はコロナ前の水準に戻りつつ
あります。しかしながら、定期以外の状態はまだ厳しいという状態
が続い
ておりますので、高齢者のお出かけや学校、公民館などの学習活動時の利用など、福井鉄道に対し、営業活動、こういったものを強化し
ていただきたいとお願いをし
ていきたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) しっかり協議をいただいてるということで
あります。引き続き、地域住民の地方鉄道として、移動手段として継続確保されるようしっかり協議し
ていただきたいと思います。 次に、北陸新幹線
が敦賀まで開業し、越前たけふ駅
が開業されることになれば、この北陸本線は並行在来線として、ハピラインとしてこの地元に移管をされます。このハピラインには、昨日も能勢議員
がその新駅について、それから活性化、進捗状況とかあるいは利用促進について一般質問をしました
が、私のほうからはそのことは省きまし
て、新駅の駅名について1点お聞きをしたいと思います。 北陸新幹線の越前たけふの駅名は、住民から公募した中で5つをJR西日本に提案をし
て、その中から決定をされ
てまいりました。ですので、このハピラインふくいにおいても、畷町の新駅については、越前市としても、立地自治体として南地区の方
がなじみやすい、あるいはこの地域にふさわしい駅名を市民公募するなりし
て、市から提案をし
てはどうかなというふうに思います。この駅名についての越前市の考え方をお聞きします。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 新しく設置する駅名につきまし
ては、駅の開業の1年前頃に決定するというふうに聞い
ているところでございます。それからすると、令和6年の春頃に決定するのだろうというふうに推測
ができるわけでございますけれども、命名に当たりましては、しっかりと地元の意見を反映し
ていただくよう、市のほうからもハピラインふくいに強く求め
ていきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 何といっ
ても、地元の方
が利用しやすいように、それはあの設備も
あります
が、愛着を持てる駅となるように、そういう取組をお願いしたいと思います。 次に、越前たけふ駅と武生駅を結ぶ二次交通、これについても今議会で川崎悟司議員
が質問をされ
ておりました。ですので、私のほうからはその部分を除きたいと思うんです
が、まず二次交通についてJR利用者の皆さんに需要調査をしたとお聞きをしてるんです
が、その結果をお聞きしたいと思います。 それから、川崎悟司議員の答弁の中では、この両駅をつなぐこの部分について貸切りバスをつくるほどの需要はない、費用対効果
が合わないような答弁で
ありましたし、一方ではシャトルバスの要望も
あったということです。そうしますと、私
が思うのは、この越前たけふ駅と今の武生駅を結ぶコース、ここは必ずこうシャトル的な行き来
ができる交通
が必要だと思います。ですので、そこのコースの延長線に現在の路線バスをつないでいくとか、あるいは観光地、広域的な交通結節点、例えばこの前も議論になっ
ておりましたけれども紫式部公園とかあるいは鯖江駅、こういったところをつなぐことを整備することで、この越前たけふ駅とそれから武生駅を結ぶ二次交通、路線バス含め
て双方
が充実、生かされるように思います。 こうした具体的な二次交通の在り方、利便性向上に向けたコースの設定、これについて交通事業者と連携しながら集中的に研究をし
てはどうかと思います。提案をしたいと思います
が、お考えをお聞きをいたします。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) まず、一番最初に、アンケートを実施し
ているというところです
が、その結果はどうなったのかという御質問
があったかと思います。 今、川崎悟司議員の質問にもお答えさせ
ていただきました
が、まだ集計途上という段階でございまし
て、完全にこういった答え
が全てですというのは明らかにできないんですけれども、方向性というもの
が見え
てき
ているという中で先般答弁をさせ
ていただきました。 その中では、やはり本市、丹南地域を訪れる観光客の多くは小グループ、少人数で、レンタカーあるいはタクシー、こういったものを使いながら点在する観光地を巡られるということ
が多いということで、JR武生駅と越前たけふ駅、これの間を、今ほどおっしゃられましたようにシャトル的なバス、そういったものを望む声も
あるというところでございます。 したがいまし
て、今議員
がおっしゃっ
ていただきましたように、路線バスを、現在JR武生駅で終わってるものをそちらまで延伸するとか、あるいは市民バスののろっさ、こういったものもあちらのほうまで行くようにするとか、様々な今動い
ている路線を延伸するというものも一つの大きな利便性の向上、こういったものにもつながっ
ていくというふうに考え
ているところでございます。 まずは、そういったところを急いでやっ
ていく必要
があるのかなと考え
ているところでございます。しかしながら、長期的にはいろんな交通手段というものを検討する必要
があると考え
ておりますので、先般、そういった点を川崎議員に答弁をさせ
ていただきました。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 交通事業者の皆さんもノウハウを持っ
てますので、連携し
て集中的に議論をいただきたいと思います。 次に、福武線の越前武生駅は、名称
が今度変わりまし
てたけふ新駅になります。そこからJRの武生駅に乗り入れることについてお尋ねをいたします。 この2つの駅は300メーターほど離れ
ております。この2つの駅
がつながるようになれば、福井市あるいは鯖江市から武生商工高校に通学される方、また南越前町あるいは南地区や王子保から福井の仁愛高校あるいは北陸高校に通学される生徒さんにはすごく便利になり、また利用者も増加するものと思います。また、鯖江の神明駅から越前市に、また越前市から鯖江の神明駅周辺に通勤される方についても非常に便利になるんではないかなというふうに思います。 この乗り入れることにつきまし
て県議会でも議論になりまし
て、知事も現場を見られ
て、簡単にはなかなかいかないと言いつつ、まちづくりの観点も
あるので、越前市の意見も伺いながら引き続きよく検討し
ていきたいという答弁
がなされ
ていたと聞い
ております。 また、先ほど西野部長の紹介も
ありました
が、福井鉄道交通圏地域公共交通網形成計画、これにおいて目標を達成するために行う事業の項目のところです
が、利便性向上のため越前武生駅以南──南のほうですね──への延伸可能性研究となっ
ております。要するに、今の新しいたけふ新駅からJR武生のほうに、南のほうに向かうということで研究ということになっ
てますから、以前からここに記載されてるということは、その必要性も認識され
てきたんではないかなと思います。 (写真を示す)それで、この乗り入れる方法についてパネルを用意しました。この赤い線です
が、これは福武線のたけふ新駅から平和堂の東側の空いてるところに乗り入れ
ていくという場合、それから次は青い線です
が、武生新からJRの1番ホームに乗り入れ
てくるという線、それから黒い線になりますけれども、これは武生駅の東のほうに地下を造っ
て、以前の南越線の社武生、今は駐輪場の
あるところ、ここに乗り入れるという方法、それから黄色い線です
が、これは路面電車でJR武生駅の前に路面電車で乗り入れ
てくると、こういう方法
が考えられるんではないかなというふうに思います。 そこで、これは北パーキングとJRの間です
が、この隙間、間のところに上がっ
ていけるのかどうか、スペースとして大丈夫かどうかという、そういう課題
があるかと思います。また、高低差、1メーター50から2メーター近くの高低差
があります
が、その課題は大丈夫なのかという問題。そして、これは駅のホームから見たところです
が、この草の生えてるところ
がゼロ番線になるんです
が、こういったところに乗り入れた場合、あるいは1番ホームに乗り入れた場合、並行在来線との兼ね合い
がうまくいくのかどうか、様々な課題
があるかと思います。 しかし、確実に利便性は向上いたしますので、可能性を探りながら実現に向け
て検討いただきたいと思います
が、市のお考えをお聞きいたします。
○議長(
吉田啓三君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 福井鉄道福武線の、今現在の駅名でいうと越前武生駅、こちらからJRの武生駅、こちらのほうへの延伸につきまし
て、議員
が御紹介いただいたとおり、3月の県議会におきまして知事
が本市の意見も聞きながら検討し
ていきたいと答弁をされたということは、私も承知をし
ているところでございます。 まちづくりの観点から、中心市街地の活性化そして並行在来線への乗換え時間短縮、こういったことを考えると、一定の効果
が見込まれるということは認識をし
ているところでございます。 しかしながら、延伸を考える上で重要となりますの
が、今この4つの案を議員からお示しをいただい
て写真等で御紹介いただきましたけれども、まず地形で
ありましたり、この周辺には建物
がたくさん
あるということもございますので、そういった地理的な条件、そして費用対効果というんですか、これ高低差
がありますから、いきなり電車というは車みたいに登ることはできませんので、かなり前のところからゆっくり上げ
ていく必要
がある、そういったいろんな課題
があると思っ
ております。そういったことを検討するには、これらを十分に検証し
て、検討し
ていく必要
があると考え
ているところでございます。そのためにも、両駅を相互に利用される人数、こういった基礎データをしっかり得るなどし
て準備作業を行っ
ていきたいと考え
ているところでございます。 なお、現在福井鉄道の福武線の線路の用地につきまし
ては、福井市、鯖江市そして本市の3市
が持分3分の1でそれぞれ共有し
ているということもございますし、維持補修費につきまし
ても、先ほど冒頭の質問をいただきましたように、県及び沿線3市で負担し
ているという状況でございますので、県や他市との協議も、もし実現するということになっ
てくると、必要になっ
てくるのかなと考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) いろいろな課題
があることも承知をし
てますし、費用対効果のことは検討
が必要だろうなと思います。 山田市長、杉本知事も現地を見られたということですので、ぜひ現場を見
ていただい
てお考えいただきたいと思います。 市長、何かお考え
がありましたらお聞きしたいと思います。
○議長(
吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 現地は子供の頃からよく見
ておりますので、よく分かっ
ております。 それと、県で、えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れをずっと私は担当としてやったこと
がありますので、そういうまちづくりも含めたいろんな視点から、この鉄道をどう使うか、鉄道によってどうやっ
て人の動きをつくり、この町に人に来
てもらうかという、そういう観点
が大事だと思いますので、一つの夢として考え
ていきたいなというふうには思います。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) ぜひ御検討いただきたいと思います。越前市のまちづくりにとって活性化につながるものだというふうに思います。 それでは、次、2点目に行きます
が、順番を変えさせ
ていただきまし
て、新型コロナウイルス感染症と物価対策についてを先にお聞きをしたいと思います。 新型コロナウイルスの感染者
が国内で初めて確認をされ
てから2年7か月
が経過をいたしました。この間、感染症の対策として、政治、行政、医療機関、事業者など、国を挙げ
ての取組
が進められ
てき
ております。経済活動における休業要請や外出自粛要請、学校教育における臨時休校、オンライン授業による学力の格差など、地域経済や学校教育においても深刻な影響を及ぼし
ているところでございます。しかし、残念ながらいまだに肝腎の効果的な感染予防策
が見いだせ
ていない状況に
あります。 こうした中、今年は3年ぶりに行動制限のないお盆
が過ぎ、そして2学期の学校
が再開されましたけれども、引き続き県内においては1,000人前後の新規感染者
が発表され、高い感染状況
が続い
ております。 また、ロシアのウクライナ侵攻による各国の経済制裁などで、原油価格それから電気、ガス、小麦をはじめとする食料品約2万品目の値上げラッシュで、物価高騰は私たちの日常生活に深刻な影響を及ぼし
ております。 そこで、感染拡大予防策そして物価高対策について何点かお尋ねをいたします。 国は、第7波の出口
が見えない状況の中でも、全数把握や水際対策を見直し
ております。また、コロナに感染した人の自宅での療養期間を10日から7日、また無症状の感染者の場合は検査で陰性
が確認できれば5日間で解除すると、ウイズコロナへ向けた新たな段階へと移行し
ていこうという方針
が示されたところでございます。 そして、これらの中にはその判断を地方自治体に委ね
ている部分も
あり、これからますます地方自治体の対応、判断
が重要な時期を迎え
てまいります。 そこで、これまでの市の取組を客観的に振り返り、現段階での課題を整理し
ておくこと
が今後の感染危機に向けた対応の基礎になっ
てくるんではないかなというふうに思うわけで
あります。これまでの経緯を振り返り、全体総括に向けた会議、協議を行う必要
があると思います
が、お考えをお聞きをいたします。
○議長(
吉田啓三君)
見延危機管理幹。
◎
危機管理幹(見延政和君) 新型コロナウイルス感染症対策の全体的な総括への会議等の対応についてで
ありますけれども、新型コロナウイルス感染症は、今ほど議員
が詳細に述べられましたけれども、令和元年12月に中国において確認され
て以降、瞬く間に全世界に拡大し、またウイルスは独自の変異を繰り返すなど、今なお収束の見通し
が立っ
ていない状況ということで、議員の見解と一致し
ております。 本市では、今年の1月から始まりました第6波はオミクロン株の感染力
が極めて強いことから、6月には一旦減少傾向に転じましたけれども、切れ目なく7月からの第7波に入り、新規感染者の数は急増し、現在もなお高止まりの状況に
あり、日々警戒感を持続し
ているというようなことでございます。 こうした状況を見ますと、現時点では総括するような段階にはまだ至っ
ていないのではないかというふうに考え
ております。 市の対策本部会議では、これまでの県の対応や県民行動指針などを全庁的に情報共有し、これまでの知見などを基に、市民の感染防止、ワクチンの接種促進対策などを協議し、市民に周知を図っ
てきたところでございます。 本部会議での総括につきまし
ては、今後国や県の感染症対策の動向を踏まえまし
て、市内の感染者の状況などを含め
て総合的に判断させ
ていただきたいと思います。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) まだ、中間総括には早いというような答弁だったかなと思います。 いずれ、地方自治体にどんどん判断を委ね
ていく時期
が来ると思いますので、それに遅れることなくしっかりと対応いただきたいなというふうには思います。 そこで、ちょっと時間
が過ぎ
ておりますので1点飛ばさせ
ていただきまし
て、新型コロナウイルスの感染症対策として、国の地方創生臨時交付金を活用しながら経済対策をこれまで実施し
てきたかと思います。 これまでの状況を見る中で、コロナの影響を、中小企業は相当大きな影響を受け
ております
が、どの業種
が最も大きな影響を受け
ているのか、それをどのように把握し
ているのかをお聞きしたいと思いますし、その業種に対して、国や県の支援策も
ありますけれども、市はどのような対策を講じ
てきたのか、その効果はどのようで
あったのか、どのような検証をし
ているのかをお聞きしたいと思います。 そして、今この3年近くになりますと、また物価高も含め
てです
が、中小事業者は相当大きな痛手、影響を受け
ております。事業継続
ができないんじゃないかということで
あったり、あるいはその経営者
が生活困窮に陥る、そのようなことも出
てくるというふうに思います。そこで、引き続き、越前市としても中小の事業者を応援する支援策を、引き続きというか力強く打ち出し
ていただきたいと思います。お考えをお聞きいたします。
○議長(
吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。
◎産業環境部理事(宮田尚喜君) 令和3年5月に武生商工会議所及び越前市商工会
が実施された新型コロナウイルスの影響に関するアンケートによれば、回答した事業所の約8割
がマイナスの影響を訴え
ております。特に飲食業や旅行関連業者への影響
が大きいという結果
が出
ているところでございます。 これらを踏まえ、コロナの影響を大きく受け
ているのは、外出自粛など移動制限の影響を受けやすい業種で
ある飲食、観光、交通、小売業
が大きいものと考え
ているところです。 次に、支援策につきまし
ては、これまで本市では国のゼロゼロ融資に伴う利子補給制度などの金融支援、国のものづくり補助金等の決定者に対し上乗せ補助する設備投資支援のほか、事業所
が前向きに取り組むコロナ対策支援で
ありますコロナに負けない事業所等応援事業補助金、これの創設をするなど、幅広い業種に対して支援し
てまいりました。 また、子育て世帯等を対象にした飲食店応援!家族で食事券発行事業、ふく割を活用しました電子クーポンえちぜんし割発行事業など、市内飲食店や小売店を中心とした需要喚起策も実施し
てきたところでございます。 さらに、今年に入りまし
て、原油、原材料などの高騰により仕入価格
が増加したことで利益
が減少した事業所に対して10万円を支援する原油・原材料等高騰対策支援事業補助金を、今議会上程し
ているところでございます。 結果としまして、これらの金融支援、設備投資支援、需要喚起の各事業、これを実施し
てきたことで、市内飲食店、小売店などの中小、小規模事業者に対して大きな成果
があったものと考え
ているところでございます。 なお、今後の支援につきまし
ても、武生商工会議所、越前市商工会など商工団体と連携をいたしまし
て、市内事業所の効果的な支援策について検討し
ていきたいと考え
ております。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 今議会、9月議会にも原油等の物価高に対する支援策の補助金
が計上され
ておりました。これは適切な予算だなというふうに思っ
てはおります
が、まだそのコロナから続い
てきた中小の非常に苦しい状況を救うところまでは来てないのかなという感じはします。物価高による減少は、今回の補助金の中で少しは支援につながっ
ていい政策だなと思います
が、その点について、コロナと物価高を加えた厳しさをもう少し商工会議所やら商工会の方と、アンケートで出
てきた課題について少しでも解決できるようにまた検討いただきたいなと思います。 次に、この感染拡大や物価高騰は多くの市民の雇用環境、生活環境に大きな影響を及ぼし、経済的、社会的、時間的に多くのもの
が奪われました。そして、所得の減少による影響は、新たな生活困窮者層の存在を浮き彫りにしたもので
あります。 市の社会福祉協議会に聞きました
が、生活福祉資金貸付制度というの
があるんです
が、これは以前はほぼほぼ年間に一、二件で
あったかなと思うんです
が、令和2年と令和3年の2年間で延べ1,200件、金額にし
て約4億円、670世帯に資金を貸し付けたと、こういうお話をお聞きしました。 これまで一、二件
が1,200件ですから、とんでもない急増につながっ
ているんです
が、この現状をどのように捉え
ているのかお聞きをしたいと思います。 市の福祉総合相談室にも相談
があると聞い
ておりますので、その件数と併せ
て見解をお聞きをいたします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 新型コロナウイルス感染症拡大や物価高騰による影響についてでございます
が、この影響は、全国的にも新型コロナで独り親、若年層、非正規雇用など、以前から生活
が苦しい立場に
いる方
がより苦しくなったとクローズアップされ
ていらっしゃいます。 この現実につきまし
ては、本市の相談者を見ますと、市福祉総合相談室
が設置された令和3年4月から令和4年7月末までを見ますと、延べ16か月の相談件数として、実件数として402件、そのうち3分の2の方
が経済的な困窮などの相談で
いらし
てらっしゃいます。月別の新規相談件数のピークを見ますと、先ほど議員から御紹介の
あった市社会福祉協議会の生活福祉基金貸付制度を御利用後、自立
がさらに必要な方に市
が給付する自立支援給付金制度
がスタートした令和3年7月、ここ
がピークでございまし
て、実件数として38件
ありました。その後、令和3年12月には一旦減少いたしました
が、春から微増し、7月には23件と変化し
ているところでございます。 コロナ禍
が長引く中、相談内容を分析し、影響の広がりを注視しながら対応し
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) コロナ禍における原油価格、食料品等の物価高騰に対して、大変住民の皆さんは苦しんで
いるわけで
あります。 国の政策として、一律的に分ける給付金はこれまで実施をされ
てきましたけれども、生活困窮者への支援というのは十分になされてないのではないかというふうに思っ
ております。 福井市では、物価高に対して、低所得高齢者
がいる非課税世帯や生活困窮者に対して年間の電気代、灯油代の高騰分のうち3分の2に相当する2万5,000円を支援するという、こういう策
が9月補正で計上され
ているとお聞きをしました。しかし、本市の9月補正では、コロナ禍における原油価格、電気、ガスあるいは食料品等の物価高に対する最も苦しむ生活困窮者への支援策
がありません。 今や貧困対策、生活困窮者支援は福祉だけの課題ではなく事業者を担当する産業でもその対策
が必要になっ
てき
ております。 国は物価高に対して、住民税の非課税世帯を対象に、1世帯当たり5万円を給付すること
が新聞で掲載をされ
ておりました。この支援によって非常に助かると思います
が、国とか県の支援策というのは非課税世帯という一律的な支援です。じゃあ、非課税世帯というのは、本当に非課税世帯なのかというと、いろんな形態
がありまし
て、必ずしもその人だけでなく
て周りに支える人
がいる世帯も
あるわけです。その実態を把握できるのは地方自治体、そうした本当に生活に苦しんでる人たちを応援する仕組みを考える必要
がある、市民に寄り添える基礎自治体だからこそ、生活困窮者の実態を把握をし
て、実情に応じたきめ細かな生活困窮者対策を強化する必要
があると思うんです。 一律的な発想は、国とか県はそういう発想というか、対策しか取れませんので、基礎的自治体だからこそできるきめ細やかな対策
が必要だと思います
が、お考えをお聞きいたします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 今、生活困窮相談の、市
が受け
ている相談の中には、新型コロナウイルス感染症に限らず高齢や病気をきっかけとしたもの
が多い状況ではございます
が、自営業者の方でコロナ禍の影響を受けた方も見られます。 市は、今ほど議員
がおっしゃったとおり、寄り添い支援としまして社会福祉協議会など関係団体、機関と連携しながら、仕事を失うなど一時的に収入
が減った方には貸付を利用し
ていただき、就労を支援することで安定した生活に結びつけ
ている状況で、実際自立、就職できた方もいらっしゃいます。 しかし、自立、就職、収入増に結びつい
ていない方に対しては継続的な支援
が必要で
あるため、引き続き、市福祉総合相談室と市社会福祉協議会
が連携し
て支援し
てまいります。 そういった中で、福祉、労働、保健、教育等、関係機関で構成するつなぐ・つながる支援会議、これを今年度からスタートし
ておりますので、そこにおきましても情報を共有し、さらなる支援策を研究し、自治体
ができる支援策に取り組んでまいりたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) そういうところに入っ
てくる情報
が、一律的でない新たな仕組みを考えられる情報かなと思います。しっかり検討いただきたいと思います。 先般、新聞にも載っ
ておりました
が、コロナ禍に加え急激な物価高は、特にひとり親家庭、母子家庭の生活困窮者
が深刻な影響を受け
ております。 母親
がアルバイトやパート、派遣職員といった非正規の待遇で、収入
が減少、家計の負担
が増、こういったところから子育てにも負の連鎖
が生じ
てしまうと。こういった世帯に対する支援
が何か
あってもいいんじゃないかと思います
が、どうでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) ひとり親世帯、特に脆弱な世帯に対する支援
がどういったこと
が必要かということで、まずは実態把握のために、本市としましては、ひとり親世帯に対しては、ちょうど本年8月の児童扶養手当の申請受付時期に約530世帯のひとり親世帯と面談を実施いたしました。 また、これまでも子供に関する一元的な相談窓口で
ある子ども・子育て総合相談室を中心に、地域の見守りネットワークを活用し
て、子供さんまたひとり親家庭のSOSをキャッチするよう努め
ております。 そのような中です
が、今現在、8月の児童扶養手当の面談のときには、直接的な相談は今現在は把握できなかったこと、そういったことはございます。ただし、今後もあらゆる機会を生かし
て、支援漏れ、そういったことを防ぎ、きめ細やかな対応に努め
ていきたいと考え
ております。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) ぜひ、そういう情報を生かし
ていただきたいと思います。 先ほど、生活福祉資金のお話をしましたけれども、この返済は年明けから始まると思います。そして、10年間にわたって返済をし
ていくわけです
が、現在、先般の議会の中で、生活保護世帯は横ばいで推移してるという答弁
がありました
が、この新型コロナウイルスの影響そして物価高、これ
がさらに進むということになりますと、年明けから生活福祉資金の返済
が始まるわけです
が、その世帯
が一気に生活保護世帯になるんではないかなという心配もされます。 この人たちへの支えというか、支援
が必要だと思うんです
が、その点についてのお考えをお聞きします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 御指摘のとおり、生活福祉資金制度を今御利用され
ている方につきまし
て、年明けに返済
ができずに、さらに困窮に陥る世帯も
あるのではないかということは危惧し
ております。 ただし、今この世帯につきまし
ては把握し
ていること、この生活福祉資金
が終わるときには、こちらのほうから市の支援制度につきました御紹介を全員に対しまして郵便で送らせ
ていただい
ております。そういった中で、これまで生活福祉資金
が終わられ
て、1割の方につきましては、こちら先ほど御紹介いたしました自立支援給付金を御利用いただきながら就労支援に努め
ているところでございます。 平成20年度末にはリーマン・ショック
がございまし
て、そのときには生活保護制度で受け止めるしかなく、生活保護ケースワーカーを増員し、対応したところではございます
が、今後増加
が見込まれる困窮世帯の対応につきまし
ては、先ほど申し上げました福祉、労働、保健、教育等、関係機関で幅広く構成するつなぐ・つながる支援会議においてさらなる支援策を研究し、必要な政策に取り組んでいく考えでございます。 生活保護受給
が必要な家庭につきまし
ては、生活保護につないでいきます
が、今のところこちらの貸付を利用された方から生活保護につながった方はゼロという状況でございます。 今後につきまし
ては、考え
てまいりたいと思いますので、国の動向を注視しながら検討もさせ
ていただきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 年末から年明けにかけて、その返済
が始まった頃
が一番厳しいのかな、生活
が苦しいこと
が表面化し
てくるのかなと思いますので、よろしくお願いします。 さて、新規感染者は県内で1,000人近くの高止まりをし
ているんです
が、高齢者の感染
が非常に増え
ている、あるいは子供の感染者
が非常に増え
ている、他市に比べ
て、市内の新規感染者も多いという状況
があります。 7波
がなかなか収束しない中で、なかなか高齢者のワクチン接種も進んでないと聞い
ております。また、小児ワクチンの接種者も少なく、10歳未満の感染者も増えてる状況です。 こうした中で、5歳から11歳の3回目の接種
が可能となりましたし、オミクロン株に対応したBA.1とかあるいはBA.2に効果の
あるワクチン接種の開始時期
が予定よりも前倒しされ、今月中旬からいよいよ始まるというようなことも報道され
ております。 一気に接種者
が増えること
が想定をされます。ですので、これまでよりもワクチン接種体制を強化する必要
があるんじゃないかなというふうに思っ
ております。 また、子供のワクチン接種について、親世代の接種勧奨、子供への働きかけも取り組む必要
があると思います。 また、オーストラリアでインフルエンザと同時感染爆発をしてるということですので、これは両方のワクチンを同日に接種することは可能ということも聞い
ております
が、同時接種についての考え方あるいはワクチン接種の体制強化についてお考えをお聞きします。
○議長(
吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 今、議員のほうからも言われましたとおり、8月の下旬から本日までの国からの通知によりますと、生後6か月以上は全ての国民
が新型コロナワクチンの接種対象者となること、5歳以上12歳未満の3回目接種、12歳以上59歳までのオミクロン対応株の4回目のワクチン接種に向けた接種体制を準備するようにとの内容の通知
がございました。このことから、接種体制の強化は必要で
あると考え
ております。 具体的な接種体制の強化策につきまし
ては、詳細な内容
が国から入り次第、接種率や接種のピーク時期を見込みまし
て武生医師会と協議をいたします。 また、接種者拡大や接種体制強化に伴います経費につきまし
ては、できるだけ速やかに試算を行いまし
て、補正予算として計上させ
ていただきます。 親世代の接種勧奨につきまし
ては、5月に保育所等や小・中学校を通しまし
て、接種勧奨のチラシを配布し、その後接種を促す個別通知も送付したこと
が功を奏しまし
て、親世代の対象年代で
あります30代、40代の3回目接種率は県の平均を上回っ
ております。子供の接種への働きかけにつきまし
ては、現在国のほう
が動画や啓発ポスターなどを行っ
ております
が、本市でも12歳以上で3回目接種
が未接種の子供には、接種を促す個別通知を送付し
ております。 子供への接種に対する考え方につきまし
ては、日本小児科学会
が意義
があるという表現から推奨しますという表現に変更する方針のほうも8月に示しました。今後も、日本小児科学会や市内の小児科医の考え方を参考に、子供への適切な働きかけを工夫し、取り組んでまいります。 また、議員
が今言われましたインフルエンザのことになります
が、今年は過去2年とは異なりまし
て、国内外でインフルエンザウイルスの検出報告
が出
ていること、また社会全体のインフルエンザに対する集団免疫
が低下し
ていることなどによりまして、インフルエンザの流行
が予測されます。国のほうでも、記録に残る中で過去最高のワクチン量を必要と見込んで
いると聞い
ております。そこで、ワクチン接種の同時接種のほうも言われ
ておりますけれども、国のほうは同時接種可能とし
ております
が、効率的に接種できる反面、医療機関では予約の管理また接種時の対応など
が煩雑となりますので、間違い接種になりかねないというような声も出
ております。インフルエンザを集団接種で市で実施するというような考え方につきまし
ては、接種体制の強化以前に、ワクチンの管理や接種費用の設定など、そういったこともございますので、現実的ではないかなと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 分かりました。次なる感染危機、第7波です
が、8波、9波に向け
て様々な準備
が必要だろうと思いますので、しっかり中・長期的な具体策を考え
てほしいと思うんです
が、対策本部長として、市長、何か
ありましたらお願いします。
○議長(
吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) まだ新型コロナウイルスは市内含め
て収束し
ておりませんし、国や県も、ウイルスそのもの
が変わったら社会の情勢も変わるので、対策も日々動い
ているということで、なかなか次なる感染症まで思い
が及ばないところは
あると思いますけれども、とはいっ
ても新しい感染症は待っ
てくれませんので、現時点で得られた知見というものをベースに、特に感染症法に基づく国、県、市の役割
がある中で、どうそこの連携を図るかという情報共有の問題、あるいは市民の皆様への注意喚起の方法の問題、それからクラスターなどの初期対応の問題、さらには備蓄品、備品等の確保の問題、あるいは市の業務の継続の問題、そういった課題については今の段階から中・長期的に考え
て、しっかり対応する必要
があるというふうに考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) よろしくお願いします。 次、3点目の中学校の部活地域移行についてお尋ねをいたします。 この件については、せんだってもう川崎俊之議員
が一般質問されましたので、重複は省い
ていきたいと思います。 来年度から3年間、改革集中期間ということで国は進めようとし
ているわけで
あります。 そこで、今越前市の中学校の部活の休日の地域移行についての進捗状況、それからこれには人材確保とか受皿となる組織
が非常に大事かと思うんです
が、そこの今の取組状況をお聞きをいたします。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) まず、進捗状況でございます
が、6月に
教育委員会内に関係する教育振興課、スポーツ課、文化課による、局内準備委員会を立ち上げまし
て、市の考え方、生徒や教職員へのアンケート、外部の関係団体を入れた検討委員会の在り方を協議し
てまいりました。そうして、8月24日、局内準備委員会に関係団体等の代表の方を入れた準備会を開催しまし
て、子供たちの新たな活動環境構築に向け市の考え方を説明し、各団体の現状、課題などの情報共有を行ったところでございます。 また、運営組織等のお尋ねでございます
が、指導者の育成、発掘、指導者養成等、人材育成、人材確保は課題で
あると認識をし
ております。 検討委員会には、スポーツ、文化関係団体と共に指導を担っ
ていただける可能性の
ある関係者、団体の方にお願いする予定ですので、委員の皆様から御意見をいただきながら、本市に合った人材確保について検討し
てまいりたいと考え
ております。 また、運営組織につきまし
ても、今後の検討課題として委員の方から意見をいただきながら検討し
てまいる予定でございます。
○議長(
吉田啓三君) 三田村輝士君。
◆(三田村輝士君) 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(
吉田啓三君) 以上で三田村輝士君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時といたします。 休憩 午前11時49分 再開 午後 0時57分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位14番、畑勝浩君。 なお、畑勝浩君の一般質問に関し、資料をお手元に配付し
てありますので、御了承願います。 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 畑勝浩です。通告に従い、一般質問いたします。 まず、先般の豪雨災害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。 初めての議会です。今回初めての選挙で、多くの方々にお世話になり、また多くのことを学びながら、今この場に立たせ
ていただい
ております。 選挙中、市民の方々からいろんな御指摘、要望を受けました。当選後は具体的に疑問とされる点を直接お尋ねしようと思い、まとめ
ておきました。この機会に、市長の考えを直接お聞きできれば幸いと思い質問いたします。よろしくお願いいたします。 私自身、これまでカメラを持っ
て世界を歩き回っ
てきました。その中で、日本での評価と現実の世界での評価の違いを見
てきました。自分の目で見、肌で感じることの大切さを知りました。これからも時間の許す限り、世界歩きを続け
ていければと思っ
ております。 その中で、まず1点目は、越前工芸品国際化の進め方といいますか、世界市場への売り込み方についてです。 この丹南地域は、改めて紹介するまでもなく、越前ブランドとしての和紙、打刃物、漆器、木工品で
あるたんす、陶芸、織物といった伝統産業
が立地し
ており、海外の人々から熱い視線を受け
ているのは周知の事実です。 共に繋がるをテーマに先般開催されました千年未来工藝祭も大盛況で、市長も鯖江市長と一緒に会場を回られたと報道され
ております。 (写真を示す)写真を御覧ください。これ
が千年未来工藝祭1日目です。にぎわっ
ております。 会場で市長にお会いした際には、若者と一緒に工藝祭のはっぴを着
て小まめに歩き回られ
ていて、手作り工芸品全体のセールスマンのようでした。 コロナ禍でなければ、海外からのバイヤーや工業工芸品愛好家
が押し寄せ
ていたことと思います。 印象に残りましたの
が、工藝祭でなんですけれども、この工芸品アイドルさくらいとの皆さんですか。かわいらしいお嬢さん方なんですけれども、一生懸命工芸品のPRにお努めになられ
ていて、僕
が尋ねたわけじゃないんですけれども、自分から夢を語っ
てました。私の夢は新幹線越前たけふ駅
が開業するときにテープカットに加わることなんですって。非常に面白い夢だと思いました。 このとき、ふと思ったんです。そうか、そこで公募枠を一つでもつくれば市民の関心
がいくんじゃないかとか、駅の中、待合室やら自動販売機やらお手洗いやら売店やら全部にテープをつけ
ておい
て、1枠1万円とか、お金
がなく
てもそこで記念になること
ができる、オリンピックのときの聖火リレー、そういうアイデアも面白いんじゃないかなと思いました。 私自身も、この越前伝統工芸品を世界に紹介し、なるべく多くの人に愛されることを願っ
て自分なりにPRをし
てきました。そのことも
あり、このたびポーランド国立博物館から名誉学員の称号をいただくことになりました。その一つのきっかけなんですけれども、もう福井
が大好きというか、越前和紙
が大好きで、最近七、八回もこの越前に来られ
ているヨアンナ・ココッチさんという博物館勤めの学芸員の方
がいらっしゃるんですけれども、その人
が越前和紙にほれ
て作ったの
がこの本です。 (資料を示す)越前和紙について書いた本じゃなく
て、日本の紙、要は和紙について書かれた本で、ポーランドでこういう本は初めて出版されたそうです。なんですけれども、内容は越前和紙8割です。五箇の方の紙すきの姿を紹介したり、またそれにまつわる神事、春に行われる祭りの、これを紹介したり、あと人間国宝の岩野市兵衛さんの日頃の顔、あと右のこの下なんですけど、これは大みそかの様子です。こういうものも紹介し
てきました。 名誉学員の件は置いとい
て、日本の自治体に感じますのは、生産地としての取組
がいまいち弱いということです。トップセールス
が必要だと思います。別な公務のついでにというのではなく、積極的な市場開拓のため、年に一、二回程度、海外へのトップセールスの機会を持つ必要
があるのではないかと思います。この必要性について、市長の認識をお聞きいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 海外における首長のトップセールス、知事と一緒に台湾、バンコク、中国、いろんなところにトップセールスに歩きましたし、あとヨーロッパではミラノ博のときに、これ私は行っ
てませんけれども知事
が行っ
てます。オランダは隣の龍田副市長
がこれも和紙を中心にし
てトップセールスに行っ
てます。そういったことはいいことだなと思いますけれども、今の段階で具体的に考えてるわけでは
ありません
が、打刃物はヨーロッパあるいはアメリカでやっ
てますし、和紙も、先ほど申し上げたオランダで、レンブラントつながりでやっ
ております。ミラノ博でも実際の実演をやったと、いろんなこと
がありますので、そういったその産地の取組を積極的に応援するというふうなことをまず考えたいというふうに思っ
てます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) それは頼もしい限りで、越前の伝統工芸品をどんどん売り込んでいただきたいと思います。その際、越前市独自の道をぜひつくっ
ていただきたいと要望いたします。 調べ
てみますと、海外輸出の窓口となる国、県の機関も
あります
が、やはり産地独自性を、今市長
がおっしゃられたようなときには、前面に打ち出し
て売り込んでいただきたいと思います。特に、零細企業、小企業
が多い地場産業には、自治体のトップの姿勢
が何よりも大切だと思いますので、今のような活動をどうぞお続けください。 北陸新幹線敦賀駅までの開業
が近づい
ております。私も、それに際し、越前たけふ駅周辺の開発の実現に期待する者の一人で
あります。 大阪開業運動に関し、越前福井を力強く印象づけるために、2025年大阪万博に越前ブランドに特化したパビリオン展示
ができないかと声
が出
ております。 当然、多額の費用
がかかりますので、福井県全体での独自パビリオン設置になるかと思います。 県は、現在一般公募でアイデアを募集し
ています
が、丹南地区
が一つになっ
てそうした催しに参加することに効果
があると思うのです
が、考えをお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 大阪・関西万博は、3年後の2025年4月から10月まで、いのち輝く未来社会のデザインをテーマに開催され、想定される来場者数は国内外から約2,820万人というふうにされ
ております。 福井県のほか8府県
が合同で自治体パビリオンを設置する予定とお聞きをし
ております。 今ほど議員
がおっしゃいましたように、本県では現在、展示スペースのアイデアを募集し
ているというふうにお聞きし
ております。今年度中に基本構想を策定するというふうにも伺っ
ているところでございます。 万博は、世界に情報発信し、コロナ禍で冷え込んだインバウンド需要を呼び込む好機で
あるというふうにも思います。さきに開かれた千年未来工藝祭においても、鯖江市や越前町と連携し意見交換を行うとともに、来月に各工房を舞台に開催されるRENEWなどを通し、伝統工芸の活性化に向け
て取り組んで
いるところでございます。 引き続き、丹南地域の他市町と連携しながら県へ提案をし
てまいりたいと考え
ております。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 近隣市町村と連携されるというのは非常に心強い、これも山田市政の一つの表れかと思います。続け
ていただきたいなと思います。 では、次の質問に入ります。 私の住む今立地区、粟田部、西樫尾において、随分と高齢化
が進み、空き家
が増え
ております。 まずは、若者の人口流出を抑えたいところです
が、大学進学先に大都会圏を選ぶのも理解できるところで
あります。 最近の傾向としましては、県
が実施する私立高校授業料無償化、施設設備費減免補助により高校進学の志望先
が、従来の公立から私立への変更ではなく、最初から私立高校の進学コースを選択し、志望し、そして指定校推薦枠で県外の大学を選ぶ、そして地元を離れ、そのまま移住し
ていく人
が増えるのではないかと危惧し
ております。つまり、若者の人口減少は低年齢化し
ていくと考えられるからです。 そして、数少ない地元に残った若者の話をいたしますと、賃金格差について口にすること
が多いです。武生地区に
ある大企業との比較をされますと、返す言葉
がないの
が正直なところで
あります。また、零細企業の経営側も、土日は別の会社で働き、その賃金を自分の会社の運転資金に充て
ているという実態も
あるようです。これでは展望
が開かれません。実際のところ、産業経済活動
がなければ、なかなか定住には結びつきません。 そんな中、武生西小学校、南小学校、大虫小学校校区においては、ブラジルの方々
が多く住み、まちに活気
が出
ているように見かけられます。 大切な新住民、市民です。ブラジル系市民、ベトナム系市民と外国系市民の方々に情報はうまく伝わってるのだろうかと越前市ホームページを見
てみました。すると、目次の下のほう、ここにFor Foreignersと書かれ
ております。そして、その横に、ポルトガル語、中国語、英語、ベトナム語と紹介され
ております。こういう言葉を母国語とする方々も同じ越前市民と考えるので
あれば、ここで外国人というのではなく、せめて、In multiple languages、多言語でというような表現にし、そして同じ市民です、あなた方を疎外し
ていませんということを伝える、そういう表記にしたほう
がいいのではないかと思います。そして、ここに長く住んでもらえるといいなと思います。この表記について、御見解をお願いいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 今ほど議員
が御指摘いただきましたFor Foreigners、外国人の方へという表記につきまし
ては、他市の事例等を参考にしながら、より適切な表記に早急に変更し
ていきたいと考え
ています。御指摘いただきまし
てありがとうございました。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) Foreignersというのは、あまり聞こえはよくないので、ありがとうございます。 私の地元、今立地区、特に花筐地区におきましては、ベトナムから働きに来
ている若者
が目につきます。礼儀正しい若者たちです。100名弱では
あります
が、それでも地域にはすごくインパクト
があります。交流
ができ、町としての新しい魅力づくりにつながればと思っ
ております。 伝統工芸は、越前市
が誇るものです。ただ、修行、鍛錬
が必要な職人の世界に飛び込むのにはかなりの決心
が必要でしょう。伝統工芸を基にした新技術の創出で働く人
が集まり、そして住んでもらえたらと思っ
ております。 例えば、和紙関係では、自社で独自に開発し、販売し
ているフードペーパー、食品から作る紙
がいい例です。脱プラスチック、食品の無駄な廃棄防止の世界の流れにも沿い、人気を集め
ている紙です。和紙と洋紙の間に位置づけられるこの新技術のおかげで、この企業では県外の若者2人
が就業しました。 フードペーパーとは言います
が、食べられる紙では
ありません。企業秘密
がたくさん入っ
ているようですので、簡単にタマネギの場合の説明をいたします。 (資料を示す)タマネギの皮です。中は人間
が食べました。この皮だけ、食べない部分の皮と水をミキサーで混ぜます。混ぜたものを再生こうぞ、一度こうぞ奉書にしたんですけれども、B品になったりとかという理由で置かれ
ているものをもう一回溶かし
て、そして純粋なこうぞだからできるんです。そのこうぞとこのタマネギをミックスしたものを混ぜます。そして、この桁に流し込みます。そして、出来上がるの
がこういうタマネギペーパーで
あり、ジャガイモ紙で
あり、ニンジン紙、ミカン紙とかブドウとか、人間は食べないほう
がいいと言われました。でも、食べたくなるようなフードペーパーでございます。これ
が新技術です。これだけでその企業では2人も働きに来るようになりました、県外からです。すばらしいことだと思います。 すいません、話
が少々飛んでしまいました
が、零細企業の人員確保には、零細企業と大企業の賃金格差是正には、公的資金の活用
が必要だと思います。昨日の話に出
てまいりました保育士就労助成金のようなものです。そういうもの
が、この零細企業、中小企業と大企業との賃金格差を埋めるための一つの方法として活用できないのかと、そこをお伺いいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 宮田産業環境部理事。
◎産業環境部理事(宮田尚喜君) お答えします。 労働条件や福利厚生等
が企業により異なるため単純な比較はできません
が、ハローワーク武生の最新の賃金情報によりますと、例えば機械製造業におきましては、最低額の18万5,000円から最高額の34万5,000円と16万円の格差
が生じ
ている現状
がございます。 賃金は、労働力を提供したことに対する報酬でございます。当然、企業の事業実績等に応じ、変わるものと考え
ております。 市としましては、企業の業績
が上がること
が賃上げにつながるものと考え
ており、新商品の開発、販路開拓、従業員の能力向上につながる取組について、そういった各事業に対し応援するほか、雇用対策として企業紹介のウェブサイト越前WORK魂、こういったもので市内企業の魅力を伝えるほか、高校生を対象とした企業説明会あるいは見学会を開催するなど、支援を行っ
ているところでございます。 議員から御提案のございました賃金格差是正に対する公的資金の活用は、極めて困難で
あると考え
ているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 困難だという回答をいただきました。また、次の議会にでも目先を変え
て質問いたします。 明るいニュースと暗いニュース
が結構多いんですけれども、今日もお亡くなりになった方
がいらっしゃいまし
て、朝から昼からずっとニュース番組で取り上げられ
ています。 そういう中、明るいニュースとして、2023年の国道417号冠山峠道路の開通予定
があります。岐阜はもとより中京方面から越前市方面に向かっ
てこられる方も多くなると推察されます。どんと来
ていただけるといいんです
が。 (資料を示す)この417号、ずっと岐阜から来まし
て、ずっと来
て、池田を通り過ぎちゃっ
て、ずっとここです、ちょうど大体岐阜を車で出
て2時間弱です。2時間弱というと一休憩したいなとか、子供
が、お父さん、お母さん、休憩しようさというようなところに
あるかと思います。 ここに粟田部地区
があります。おいしい食べ物、飲物を提供する店は何件も
あるのです
が、ゆったりと自然の空気を楽しんでもらえる場所
が少ないんです。さっき言ったような、退屈になった
子供たちが力いっぱいはしゃぎ回れる場所、そういうところ
がないんです。それを鑑みまし
て、私の住む花筐地区ですと、ここに桜や山紅葉
が存在感を示し、継体天皇の歴史まで遡る風致公園で
ある花筐公園
があります。そこで、花筐公園や隣接する佐山姫公園の一帯の整備を、そういった面を解決する場として活用するというところ
が考えられないかということです。 現在ももちろん、そうですね、4.2ヘクタールの自然を楽しむ、地元に根づいたしっかりした公園です
が、時代に対応した機能を持っ
ていないこと
が残念なところで
あります。この問題をクリアすれば、県外からのお客さんも観光の中継地として十分満足し
ていただけるように思います。 宮城県女川町のまちおこしで、
子供たちが本当にわくわくする遊具を提案したいのコンセプトの下、地元若手とパブリックアーティスト、そして行政と地元住民
が力と知恵を結集し
て製作した、その土地独自のデザイン遊具のようなもの
が設置できれば、観光地としての魅力
が1つ増えます。これは女川町ですので、海に
いるうみうしくん、サンゴから造ったさんごちゃん、ちょっと正体不明なちんあなごくん、奥に
あるのはこれヒトデです。マッシュパーク女川。このような遊具
が設置できればと思います。越前市民全体にとっても、町なか公園とは違い、ピクニック感覚で来
て楽しめる場所です。自然と歴史文化を堪能する一日を過ごし
てもらえます。また、メイン入り口近くに
あります、いろり
が使えるふるさとの家は、実生活の中でいろりを経験したことのない今の若者に人気の
ある施設です。越前の飛騨高山になるんじゃないかと一部で盛り上がっ
ております。 越前市東部の市民憩いの場、そして観光客誘致の手段の一つとして、花筐公園一帯の将来構想を考える時期に来
ていると思います
が、市長の御所見を承りたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。
◎産業環境部長(奥山茂夫君) まず、花筐公園について申し上げますと、今議員から御紹介
がありましたとおり、約1,000本の桜
が咲き誇りまし
て、ツツジ、アジサイ、秋の紅葉など、四季を通じて豊かな自然に触れること
ができる市内唯一の風致公園となっ
ております。風致公園は都市計画法におきまして、自然環境を保全し
て市民の憩いの場となるような公園というふうな公園となっ
ております。また、周辺の継体天皇ゆかりの岡太神社や神事、蓬莱祀など
がありまし
て、自然や歴史、文化の息づく粟田部地区の中心となる公園として整備し
ているというところでございます。 また、四季を感じる観光スポットとしまして観光客や学校の遠足、そして地域の振興会によるイベントなど、多くの地域住民そして観光客でにぎわっ
ていますので、現在観光のボランティアガイドの派遣、また越前市の観光地に500円の定額タクシーで行ける迎車でGOという観光企画
があるんです
が、そのタクシーの乗降場所として誘客のサービスを行っ
ているというところでございます。 今後、北陸新幹線の開業、国道417号の冠山トンネルの開通などによりまして、新たな圏域からの誘客に向けまし
て花筐公園の美しい自然環境や和紙産地とともに、歴史、文化の
ある観光スポットとして、引き続きPRを行っ
ていきたいというふうに考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 理解いたしました。 最近の痛ましい出来事といえば、驚いたことといえば、隣町南越前町の水害
があります。 私は、越前市災害ボランティアに参加し、市借り上げのバスで現地、南越前町下新道に入りました
が、悲惨な状況に言葉を失いました。 その水害から1か月遡ること7月9日に今立地区に発生した水害も地元住民にとっては非常に怖いものでした。ちょうど2か月前です。7月9日といえば、理事者側の方は次の日の準備に忙しく、そしてこっちの議員側は最後の力を振り絞っ
て選挙活動をし
ていた日です。なので、議場にいらっしゃる皆さんの記憶にしっかり焼きつい
ている一日かと思います。 しかし、午後からなんです粟田部地区で、花筐地区でこういうこと
が起こってたということは想像できますか。 (写真を示す)浸水し
ております。ちなみに、同じ場所で4年前にも水害
が起こっ
ております。このときの被害をお聞きしましたところ、今立地区3地区内で29件
が床下浸水、一部農作物の被害
があったと今立総合支所でお聞きしました。粟田部町では26件
が床下浸水被害に遭いました。 今、写真を見
ていただきました岡太神社参道付近では、近くの山からの雨水
が一気に家屋を襲い床下浸水
が発生し
ております
が、しかしこれは越前市全体ではあまり問題とならなかったのではないかと思います。 今回のように、短時間で局所的災害
が発生した際には、市としてはどんな対応を取られるのでしょうか。また、今回の場合、防災危機管理課と今立総合支所では、どのように連携されたのでしょうか。局所災害の場合、例えば今回の今立地区で発生した場合です
が、今立総合支所にある程度の権限を渡し、そして現地での即対応ということはできるのでしょうか、お尋ねいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) まず、今回のように短時間で局所的災害
が再発した際の市の対応というところで、通常の状況でございますけれども、集中豪雨によります災害対応につきまし
ては、災害待機班としまして建設部及び今立総合支所の職員によります5班体制を取っ
ているところでございます。 大雨警報発令後に、初動態勢としまし
て、速やかに本庁舎と総合支所の双方に参集しまし
て、河川の沿川や山間部を中心に巡回パトロールを行います。 また、降雨予報
が継続する場合でございます
が、内水対策としまして、市内3河川、吉野瀬川、服部川、鞍谷川、この3河川の6か所におきまして排水ポンプを設置し、家屋の浸水のおそれ
がある場合には、床上や床下浸水を防止するため排水作業を行います。 さらに、河川の越水や土砂災害などの災害発生箇所につきまし
ては、市民の安全を確保するため、災害協定を締結し
ております越前市建設業会や越前造園協会などの協力を得まし
て、河川への大型土のう設置や市道の土砂撤去作業などを行います。 続きまし
て、今回の7月9日の今立地区を中心とした大雨についての対応でございます
が、今回の雨につきまし
ては、短時間で局所的に想定外の降雨量で、その後雨
が降り続かなかったことから災害対策本部の設置は行わず、警戒態勢の下、各部局で対応に当たりました。 今回の対応につきまし
ては、速やかに災害待機班の職員を増員しまし
て、総合支所で1班、本庁舎からの応援で3班、合計4班体制によります旧今立町4地区の河川と山間部を中心に巡回パトロールを実施しました。また、市道の冠水や山からの土砂流出
が発生したため、速やかに市道の通行止め措置や土砂撤去作業を行うなど、スピード感の
ある対応により市民の安全を確保したところでございます。なお、降雨後には市長も現場に赴きまし
て、今後の対策を進める上で、土砂流出箇所や市道冠水箇所について直接現場確認を行いました。 次に、今立総合支所にある程度の権限を与えるというところでございますけれども、権限につきまし
ては、市地域防災計画におきまして、今立地区など市東部地域で災害
が発生するおそれ
があるときは今立総合支所に現地対策本部を設置することとし
ており、今立総合支所長を現地対策本部長として強い権限を持っ
て対応することになります。 災害対策本部会議では、現地対策本部の設置に備えまし
て、今立総合支所長は今立総合支所からリモートで本部会議に出席することとし
ておりまし
て、現地での即時対応
が取れるような体制を図っ
ているところでございます。 以上です。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 理解いたしました。 最後に、今ワイドショーや週刊誌で取り上げられ問題となっ
ている安倍晋三元首相の銃撃事件以降に係る旧統一教会の問題についてです。 山田市長におかれまし
ては、旧統一教会に集票依頼等の応援を求めたことはないと思っ
ております。 旧統一教会に関して、霊感商法や教会の献金による家庭崩壊
が大きく取り上げられ
ております。さらに、政治的にも関連性
が指摘され、国会ではいずれの方も今後は一切関与しない旨の釈明に追われ
ているようです
が、最近は地方にも及んで
いる事実
が明らかになり、そしてさらに波及し
ていくおそれも出
ております。 お聞きしたいのは、この霊感商法に関し、もしこういうこと
が越前市内で出た場合、これに対応すること
ができるのかということで
あります。不安の声
が市民から届い
ております。対応方法をお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 霊感商法に関しまして御説明させ
ていただきます。 被害の内容に応じた対応
が必要となることから、販売などの契約に関わる問題につきまし
ては消費者センター
が対応させ
ていただきます。ほかに、被害額
が大きく、法的な回収手続
が必要な場合は、弁護士に御紹介したいと思っ
ております。詐欺や脅迫などに関わる問題につきまし
ては警察に相談することになります。 本市では、市消費者センター
が市民プラザたけふの4階にございます。本年度、霊感商法に関する消費者契約関連の相談は寄せられ
ていないの
が現状でございます
が、国の国民生活センターでは相談件数
が増え
ていると聞い
ております。心配なこと
が、もし市民の方で
あるんで
あれば、越前市の消費者センターに気軽に御相談をいただきたいと考え
ております。消費者ホットライン188というところで
あれば、お住まいのところにつながるようになります。 ほか、国のほうの動きとしましては、旧統一教会問題に関する合同電話相談窓口
がございます。こちらは、警察庁、消費者庁、法務省、厚生労働省、ほか関係省庁によります合同の電話相談、省庁を超えたものでございます。フリーダイヤルとして0120-090-590、こちらは9月30日まで今のところ開設と聞い
ておりますので、この場を借り
て御紹介したいと思い、させ
ていただきました。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 畑勝浩君。
◆(畑勝浩君) 今お伝えいただい
ても、私のほうも覚え
てられないんですけれども、そういうことを広く市民に告知し
ていただき、御自分やまたその家族、知り合いの方
がそういう悩みを持ったときにはすぐ対応できるということをぜひお伝えし
て、市民の力強い味方になっ
ていただきたいと思います。 今回初めての議会でし
て、ちょっと戸惑うこと
がありまし
て、この場をお借りし
て1つ、2つお伝えできればと思います。 びっくりしましたの
が、というか違和感を感じましたの
が、あまりにも横文字
が多いと、横文字、片仮名
が多く
て、理事者側のお話
が伝わっ
てこないこと
が多いと。特になんですけれども、昨日、おととい出
てきたフォレストシティです。何かマヤ文明のときに、ジャングルの中で発掘された遺跡かなとか、そういうふうに、すいません、不勉強なもので、聞い
てましたらどうも話
が合わないんです。どうもおかしいなと思っ
て調べましたら、こういうことか、ああいう新しい言葉を越前市でつくるときには、やはりもうちょっとセンスの
ある言葉というんですか(笑声起こる)、分かりやすい言葉をつくっ
ていただけたらと思います。 厳しくないです、通じないんです。僕たちは市民に説明をしたいんですけれども、市民にこれは越前市でつくった言葉なんです、フォレストというのは英語で、シティというのも英語ですと。でも、フォレストシティというのはどこの国でも通用しない、もちろん英語じゃない言葉なんですって、越前語なんですよって。いや、それをおっしゃるなら、多分緑に囲まれたまちづくりとか、万が一譲っ
ても、例えば英語を使っ
てグリーンシティーというとか、何かそういうふうにし
ていただいたほう
が伝わります。 それで思いましたのは、こう市民に不都合なこと、もやもやとしてごり押しでもやっちゃ
いたいというときは、ぜひこれから片仮名や横文字を使っ
てください。真意を伝えたいときにはきっちりした日本語で伝え
てください。そうしますと、私としましては突っ込みどころ
が分かりやすいんです、ここは伝えたくないからなと、次の議会からもうやりやすいので、ぜひそういうことに御協力し
ていただければと思います。 すいません、まだまだ越前市への理解
が足りない中、初めての一般質問に立ちました。今後も市民の皆さんと話合いを重ね、疑問に思ったこと、お願いを市にお伝えし
ていきたいと思います。よろしくお願いいたします。これで私の質問を終わります。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で畑勝浩君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後1時50分といたします。 休憩 午後1時39分 再開 午後1時48分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位15番、城戸茂夫君。 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 会派郷働の城戸茂夫でございます。発言通告に従いまして一般質問を行います。 まず、市長の政治姿勢についてということで、山田市長就任後1年をそろそろお迎えになるということで、昨年の10月の選挙で越前市の6つの新時代宣言を掲げ当選され
て、これまで公約に対し現状をどのように認識し
ておられるのかお聞きいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) この公約につきまし
ては、4年の任期の中で実現をする、あるいは実現に向け
て前に進めるということ
が必要だと考え
ております。 その中で、できることあるいは早急にやるべきことについては既に着手をし、予算で
ありますとか、組織で
ありますとか、事業の中で実行し
ているところでございますけれども、全体としてこれを具体化するために、今回総合計画というものをつくらせ
ていただい
て、その策定のプロセスの中に市民の皆様のお考えあるいは市の職員の考え、市議会の皆様の御意見、そういったものを含め
て、一体となっ
て具体化し
ていきたいというふうに考え
ております。 ぜひとも、この越前市には多くの宝
がありますので、それを磨い
て発信し
て越前市の活力につなげ
ていきたいと、そういう考え方でおります。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) すいません、着座のまま質問させ
ていただきます。
○副議長(橋本弥登志君) はい。
◆(城戸茂夫君) 今お聞きいたしましたけれども、それではこの1年、まだ1年はたっ
ておりませんけれども、1年間の主な成果としてどのようなこと
があったとお考えになっ
ておられるのかお尋ねをいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 昨年11月の就任以来、誠心誠意、越前市の発展のために努め
てきたところでございますけれども、少し具体的に申し上げさせ
ていただきますと、就任直後に3つのプロジェクトチーム、これをセクションとか若手の人に入っ
てもらうという考え方でつくりまし
て、そっから出
てきた提案を当初予算等に反映をさせ
ていただきました。一例では、メタバースといったものを活用し
て情報発信をするということで、これは市民の中、学生さん方の中に広がり始め
ているということ
があると思います。 それから、今回の災害あるいは感染症対策で
危機管理幹をつくっ
て、一元的に情報を収集、発信する、県との連携を深める、こういったことをやっ
ております。 また、昨日もいろいろ議論
がありましたけれども、企業誘致の関係では、龍田副市長共々トップセールスをし
て、具体的な企業
が検討する候補の一つとするというところまできたもの
が幾つか
あるということでございます。 さらに、5月には大河ドラマに紫式部
が主人公に決まったということでございます。私は、県時代10年ほど大河ドラマの誘致をし
ておりました。戦国時代あるいは幕末
が中心でしたけれども、県の計らいで今回こういう形で紫式部
が決まったというのは大変うれしいことかなというふうに思っ
ています。NHKに対しての働きかけも続け
ているところでございます。 また、県との連携という観点でいいますと、例えば7月末の魚市場の廃止に対する対応ですけれども、情報を得
てからほんの僅かな間に今回県は予算を組んでくれました。それから、丹南総合公園の体育館の空調も急遽二、三週間の間に予算化するというふうなことになっ
て、これも普通は市の負担
が発生するんですけれども、全額県でやっ
てくれるというふうな話になっ
ておりますし、先日は武生の商工会議所でD-LABというDXの拠点
ができました。 観光についても、県との連携、近隣の市町との連携
が始まったということでございます。 まだ緒に就いたばかりですけれども、こういったことを進め
ていきたいと考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) るるこの1年間の主な成果を述べられましたけれども、それではこの1年を振り返り、今後特に力を入れるべき取組は何か考え
ておられるのか、お示しをいただきたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 総合計画の改定をまずやらないといけないと思っ
ております。8万人活力の維持、それから人生100年の幸せ、そして安全・安心、ふるさとの強靱化、この3つ
が柱だと思っ
てます。それを具体化するというの
が大事ですし、それから新幹線
が目の前に来
てますので、そのために越前市の認知度を上げる、首都圏では多分10人に1人ぐらいの認知度だというふうな状況ですので、これを上げ
て、来
ていただい
て、来た人
が満足できるようにこの宝物を磨い
ていくということ
が、今やらなければいけないことだと思います。 そうやっ
て地域ブランド
が出来上がれば、住んでる人も住み続ける、出
ていった人も帰っ
てくる、そういうふるさとにできるんじゃないかなというふうに思っ
ておりまし
て、まずはそこに力を入れたいというふうに考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) それでは、2番目の質問ですけれども、市長のリーダーシップと、それから市の行政の意思決定についてということでお聞きをし
てまいりたいと思います。 去年の10月、市長選挙で市のトップ
が替わり、私の知るところでは、小泉市長時代から続い
てきた庁議、部長会
が、山田市長になっ
てから開催され
ていないとお聞きをし
ております。 迅速な意思決定を進め
ているとお聞きし
ております
が、どのように変え
ておられるのか、またどのように変えようとされ
ておられるのかお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 近年、社会情勢
が目まぐるしく変化をし
ている中、市政の適正かつ確実な運営に当たってはスピード感
が重要で
あると考え
ているところでございます。 そのため、迅速に対応すべき案件については、形式的な会議にとらわれず、市長、副市長そして関係部課長など
が適時協議し、庁内での意思決定を行っ
ている、そして対応し
ているという状況でございます。 また、毎週、部長ミーティングを開催し、情報の共有と連携を密にし
ているところでございます。 しかしながら、一方で新たな政策や市総合計画での重点政策などの案件については、新政策ディスカッションといたしまし
て、市長、副市長のほか関係する職員により、若手職員も自由に発言できるような環境をつくり、協議を深め
ているところでございます。 なお、各部局におきましても、若手職員には常に意見を求め
ていくような意見交換、こういったところに心がけ、提案やアイデアを取り入れるように努め
ていただい
ているところでございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 組織力を高め
ていく上において、職員の士気を高める必要
があります。特に、政策立案において若手職員の意見を十分聞き取る、吸い上げる、今おっしゃいましたけれども、何か具体的なこと
があるんですか、若手職員の考えを吸い上げる具体策は
ありますか。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 具体策っていいましょうか、実際やってることを御紹介させ
ていただければと思います。 まず、政策形成に当たりまして、若手職員の斬新なアイデアまた新たな切り口、こういったものは非常に重要で
あるというふうに考え
ております。 今ほど
企画部長から回答させ
ていただきました市長、副市長
が出る新政策ディスカッション、この場におきまして、若手職員も参加する中で、自由に発言できる、そういう環境を設けながら協議を深め
ているというの
がございます。 また、本市の重要施策を進めるに当たって、プロジェクトチーム、これを若手中心でも設置をする中、メンバーの一員として若手職員
が政策提言、こういったことも行っ
ているところで
あります。 そのほか、市長と若手職員
が懇談をするアフターランチミーティングというの
がございまし
て、これにつきまし
ても継続をし
て実施する中で、若手職員と市長
が懇談をすると、こういったことも日常的に行いたいということで実施をし
ております。 そのほか、各職場におきましても、日頃からミーティングなどの場で若手職員
が意見を出しやすい、こういう雰囲気づくりに努め
ているところで
あります。 今後もこうした取組を通しまし
て、自由闊達な意見交換、これ
ができる風通しのよい職場環境、これを醸成し、職員の士気向上を図ることで組織力を高め
ていきたいと考えてるところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) ぜひ、実の
あるものにし
ていくようにお願いしたいと思います。 3つ目の質問に入るんですけれども、越前市の主要な市の課題に対して県との連携を深め
ていただきたい。山田市長も龍田副市長も元県の幹部職員で
あられます。その人脈を大切にし
て、県と連携した事業に取り組んでほしいと願うのは私だけではないと思います。 杉本知事の先日のミーティングのあれなんですけれども、福井県は新幹線開業に向け
て官民連携のまちづくりを進め
ておりますけれども、私は今その町なか再生そして民間のチャレンジ応援とこういう大きなくくりの中で、福井は福井駅を中心に、そして西口を中心に2つ県との連携の大きな事業に取り組んで、西武百貨店の周りへ行きますと、もう今盛んに工事
がかかっ
ております。もう一つは敦賀の駅、西口のにぎわい創出そして金ヶ崎周辺の魅力づくりということで、敦賀も県との連携で大規模な事業に取り組んでおります。 市役所はこんな立派になりましたけれども、市役所の上から周りを見渡すと、東地区はどこも空き家
が多く
て、そしてなるべく早く取り壊したほう
がいい家屋もだんだん増え
てき
ております。 こういった観点から、私はその町なか再生をどうしても進め
ていただきたいと、これには越前市だけの力ではなかなか、これまで訴え続け
てまいりましたけれども、進んで
いないの
が現状です。そこで、県との連携の中で何とか少しでも応援し
ていただければと思うんですけれども、これについて御所見は
ありますか。
○副議長(橋本弥登志君) 龍田副市長。
◎副市長(龍田光幸君) 今ほど、中心市街地などの町なかのにぎわいを取り戻すために、定住人口の増加ということの観点から、多分空き家、空き地等の有効活用に県と連携し
て取り組んではどうかというようなお尋ねだと理解し
ております。 今ほど議員に御紹介いただきました福井駅周辺につきまし
ては、国の市街地再開発事業という大規模な公共事業を入れまし
て、町なかへの居住をまず増やそうということで、マンションをまず建てたりとか、商業施設、オフィス、駐車場あるいは福井県で一つもない都市型ホテル
が必要だというようなことも
ありまし
て、そのとき県でそれを造られたのは、横の山田市長でございますけれども、そういったものの誘致といったようなことをやっ
ているの
が現状でございます。 また、もう一方の敦賀駅周辺につきまし
ては、これは土地区画整理事業というようなものを主に活用いたしまし
て、こちらについてはホテル、商業施設、あとライブラリー的な機能、先日オープンしたottaという施設
があるんですけれども、そういったもの
がオープンしたところでございます。 この2つの事例につきまし
ては、いずれも規模
が大きく費用も大きいですし、時間もかかります。また、これを町の景観等を刷新し
てしまうような事業になりますので、議員
がおっしゃられたような形で武生の町並みのよさを損なわないようなやり方という視点は非常に重要なことなんではないかというふうに考え
てございます。 また、その一方で、私も武生でお借りし
ている住まいは町なかでございまし
て、その際に、道の狭さといいますか、武生の方はみんな運転上手だなっ
て私は感心するわけでございますけれども、そういったところで駐車場への停めにくさ、と言っ
ても私は今車を持っ
てき
ておりませんけれども、そういったことから考えると、若い人たちのニーズといいますか、そういったことはどうなんだろうかなという部分もございますので、こういったことを考えますと、今県外からのUIJターン、やはり町なか居住を希望される人のほう
が多いと思いますし、私は県におりましたとき、若い国から来た課長なんかも免許を持ってない人もたくさんでございますので、そういった方々の施策、あるいは今後はワーケーションですね、今はやりの、そういったシェアオフィスといったような展開も含めながら、どうやっ
て町なかをやっ
ていくのかという視点
が非常に重要かなというふうに考え
てございます。 また、こういった事業をやります上には、民間
が主体となっ
ていくプレーヤーと、その所有者の方
がどれだけ御協力いただい
て、どれだけのことなのかということと、それをまとめ
ていくコーディネートする方の熱意なり、その能力なりといったようなところ
が非常に重要になっ
てくるかと思いますので、その点の課題について、しっかり庁内でも議論させ
ていただきながら、今市では総合計画改定の作業中でございます。そういった、UIJターンとか、今言った空き家、空き地の対策等を含め
て、しっかりと議論を重ねた上で、こういったことで進めますということを県にもしっかりお伝えし、そういった中で、今言った方法で事業
が実現できないかということについて、汗をかい
てまいりたいと考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 私は、その町なかのにぎわいというのは、町なか居住
が先に来
て、その後にぎわい
が出
てくるというふうに思っ
ておりまし
て、これまでも何度となくこの場で訴え
てまいりましたけれども、現状、今副市長お住まいの吾妻町だと思いますけれども、あそこもすごい状態になっ
ています。 これを何とか山田市長の代に少しでも改善できればと願っ
て、これからもこれに取り組んでまいりたいと思います。 それでは、通告の2番目の令和3年度越前市決算の監査意見書の中から3点お聞きしたいと思います。 初めに、監査意見書の12ページを開い
ていただけたらありがたいんですけれども、監査意見書の12ページ、市職員数の推移と状況についてお聞きをし
てまいりたいと思います。 ここには、市職員の平成29年度から令和3年度まで5年間の職員数の推移それから会計年度任用職員数、退職者数というふうに書い
てあるわけですけれども、職員数の状況に至っ
ては、このほかに再任用の職員も入っ
てまいります。人口減少をにらんで、市もダウンサイジングし
ていく、こういう観点
が非常に重要だと思います。 そういった観点から、この令和3年の決算の数で、職員数は横ばいなんですけれども、再任用職員それから会計年度任用職員を入れますと、この5年で100人ぐらい職員数
が増え
ています。1,078ということになりますけれども、これについてまず御説明をいただきたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 今ほど会計年度任用職員ということのお尋ねでございますので、この制度
がどういったものかをまず簡単に御説明をさせ
てください。 この会計年度任用職員といいますのは、地方公務員法等の改正により、これまで臨時職員また嘱託職員と呼ばれ
ていた職員
が令和2年度から会計年度任用職員に移行したもので
あります。そして、その勤務体制にはフルタイム制とパートタイム制、この2種類
がございます。 まず、フルタイム制でございます
が、こちらのほうは主に学校の教育補助員、公民館主事、図書館の司書など専門的な資格や技能、一定の経験等を必要とする業務、こういったものになっ
ております。一方で、パートタイム職、こちらのほうは臨時特別給付金やマイナンバーカード、ワクチン接種など国の事業に関する業務をはじめ、繁忙期における臨時的な任用、育児休業取得職員の代替え、保育園の早朝パート、こういうふうな定型的かつ作業的な業務や事務補助など、期間を限定したり短時間の勤務など様々な任用形態により行政サービスを支え
ていただい
ているものでございます。 今ほど議員の御指摘の会計年度任用職員の数でございます
が、平成29年度の臨時職員、嘱託職員の人数を比較すると約100名程度増加をし
てございます。このうち約4分の3
が学校や保育園、公民館など出先職場に在籍をし
ています。 この増加をした主な理由を申し上げますと、まず1つ目にマイナンバー関連事業、臨時特別給付金など国の政策による臨時的な業務
が増加及び長期化をし、その窓口業務を行うための職員
が増えた。2つ目に職員の若返りや男性の育休取得率、これ
が増え
てございます。こういったものに伴い、産休、育休に入る職員数
が近年急激に増加をし
ており、その代替職員として雇用
が増え
ています。3つ目に障害者雇用率の向上を図るため、令和3年度から障害者の会計年度任用職員としての雇用を増やし
ています。4つ目に以前は県で雇用し
ていた学校運営指導員や部活動の支援員、これ
が平成30年度から市の雇用に切り替わりました。最後に、学校等において多動児など補助を要する児童・生徒
が増えたことに伴い、必要となる教育補助員等の数
が増えたといったことで会計年度任用職員
が増加をし
ております
が、こういった方々の協力、一緒に働くことで行政サービスの低下
が招かれないといったことにつきまし
てもぜひ御理解をいただければと思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 会計年度任用職員のことを大変丁寧に御説明いただきましたけれども、私
がここでお聞きしたいのは、この20年近くの間越前市では自治振興事業を起こし
てまいりました。何か
あると
自治振興会のほうに問合せし
てくださいとか、職員
が今までやっ
ていたようなことまで
自治振興会にお願いをする、そういう協働のいい面も悪い面も出
てきたと思います。 そして、この議会で指定管理者の質問も
ありましたけれども、今まで市
が直営でやっ
ていたことをアウトソーシングをし
てまいりました。また、水道事業なんかも民営化
が進んでおります等々、市のことを民営化を進めたり外注に出したりということを進め
てき
ているにもかかわらず、この5年を見
ても会計年度任用職員だけ
がここで増え
ているような形になっ
てますけれども、職員はほとんど変わっ
ておりません。私は、人口減少の視点
が足らないんじゃないんかなという質問なんです。今後、越前市はさらに8万人を割っ
ていくこと
が確実視され
てますけれども、今の8万人規模で抱えてる職員数はやがて抱えられなくなっ
てくると、そういうことの視点
がちゃんと
あるのかどうかという質問なんです。 それも答え
ていただきたいんですけれども、もう一つ、ここで退職者なんですけれども、退職者
が増え
ています。定年でお辞めになる方は仕方ないと思いますけれども、定年を待たずに途中で退職される職員
が増え
てき
ている。そして、私たちではちょっと考えづらいんですけれども、期中に辞め
てしまうと。3月を待たずに。このようなことの数
が目立っ
てくると、その所管の課で負担
がかかったりいろいろ問題
が起き
てくるんじゃないかと思うんですけれども、この辺に対してどういう認識をお持ちなんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) まず、最初の城戸議員のお尋ねの今後の職員数の在り方といったところでございます。 今回、9月議会で条例でお出しをしました
が、来年次以降定年延長
が入ることにより2年に1年は退職者
が出ません。そういったことで、令和13年度までにこの5年間ずつ延ばし
ていくという制度で
ありますから、この間において適切な職員数、こういったものを研究をし
ていきたいというふうにも考え
てございます。 次に、退職者の状況でございます
が、平成29年度から令和3年度までの5年間の退職者数は152人。その内訳は、定年退職者
が87人、それ以外の退職者
が65人となっ
ております。団塊の世代の大量退職期
が終わりまし
て、年度にばらつきは
あるものの以前と比べ減少はし
ています。ただ、早期退職者数、これはここ5年平均11人程度で推移をし
てございます。 なお、この早期退職の理由でございます
が、結婚、転職、出身地への帰郷、病気、家族の介護など様々でございます。ただ、この早期退職というのは公務員、民間両方とも若い職員
が一定程度発生をする、これは官民問わず時代の潮流となっ
てきてるんじゃないかなというふうにも思っ
てございます。ただ、今後につきまし
てはこれらを踏まえた定員管理、これらを行っ
ていく必要
があると認識はし
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 今、退職の理由の中でいろいろ御説明
がありましたけれども、数年前より県外の職員を採用し
てまいりましたよね。大阪会場で面接をしたりいろいろ市も努力をされ
てきたと思うんですけれども、この県外採用の職員
が越前市の職員として越前市に住み始め
て、そしたら大阪と違っ
て居酒屋もこの市役所周辺に
ありませんし、1年たち2年たち3年たちってすると、ここは来
て失敗だったなと思う人
がいるんじゃないかなと思うんですけれども。そういう心配をするときに県外採用の職員をどのようにサポートし
ていったらいいのかとか心配になりますけれども、御所見
ありますか。これは無理ですかね。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) まず、県外の採用職員の離職状況でございますけれども、この10年間において採用した県外からの採用者数は36人ございます。そのうち9人
が早期で退職をし
ているわけで
あります。ただ、今議員御指摘のどのような対応ということになりますと先ほどのお答えと若干重複をします
が、全国的に見
ても近年若い世代の離職率、これは増加傾向に
あり、例えば入庁後に数年で退職し
てしまう理由として、今ほど議員も御指摘された実際に入っ
てみたら思っ
ていたのと違ったといったものを採用時のミスマッチと言ってるんです
が、こういったものも要因の一つかなと考え
ております。この根底には、若年層の職業観の変化により退職することへの心理的ハードル、抵抗感も下がってるのかなというふうにも感じてるところで
あります。そういった意味で、今後で
ありますけれども、少しでも職員の定着を図るため、これには採用時に業務内容や労働環境、こういった職場や仕事の実態についてしっかりと情報提供を行う、このことによってミスマッチを少しでも防いでいきたいというふうに考え
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 日経新聞なんかの報道によりますと、ソニーとかの大手企業は若手職員の精神的な負担とか、それからモチベーションを高める意味でいろんな取組をしてるようで
あります。会社の中に社内大学をつくって
て、DX学部とか。ソニーなんかもすごいなと思っ
てましたし、そのほかの会社も社内副業制度、公務員で副業を市役所で認めるというのは難しいかも分かりませんけど、それほど多くの企業
が若手職員の離職を防ぐ様々な取組をし
ています。 ぜひ越前市も若手職員の市への貢献度といいますか、自分の努力してる、また勉強したこと
が市の政策に少しでも反映されてるんだと感じれるような取組を形にし
ていっ
ていただきたいと思います。 それでは、2つ目の質問ですけれども、市税についてお聞きをしたいと思います。 監査意見書の16ページの中ほどのところに市税の内訳という表
がございます。この市税の収納率なんですけれども、令和3年度は95.8%で
ありました。ちなみに、固定資産税とかは94点台で
あります。この数字を見る限り、通常100%に近い数字で
あってほしいこういう収納率
が94とか95というレベルを見たときに、ちょっとつらいときに納税しなく
てもいいんかなとた
がが外れ
ていっ
てしまう、そういうレベルの数字だと思いますけれども、これについて御所見をお願いしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 今ほど議員に御紹介いただきました、監査意見書16ページのちょうど中ほどにございます収納率、BスラッシュAでございます
が、この割合
が載っ
ているわけでございます。じゃあこれの意味するところはというところなんですけれども、実は市税にはその右ページ、17ページの上から2番目の表を御覧いただくと分かるんです
が、現年課税分というのと滞納繰越分というものの2種類
がございます。令和3年度の決算でいう現年課税分といいますのは令和3年度に賦課をさせ
ていただいた分、令和2年度以前の分
が滞納繰越分というわけになりまし
て、その95.8%という数字は、現年課税分は99.1%の方
が納付をいただいたんですけれども、滞納繰越分については23.8%の方しか納付をいただけなかったということで合計95.8ということになったわけでございます。 一方、5年間のこの数値の推移を見
ていただきますと、この5年間では両方の数値とも上昇傾向に
あり、いい傾向では
あるんですけれども、そんなに威張ったような率なのかというの
がどうかというのを比べるために県内の9市の状況で申し上げさせ
ていただきますと、実はまだ令和2年度しか公表され
ておりません、令和2年度の現年課税分98.8%というのは9市中3位の上から3番目といったところでございます。これに対し、滞納繰越分は9市中6位、あまりよくないというところでございますので、議員
がおっしゃられますように滞納繰越分というのは何か事情
があって納めらなかった方
が多うございますので、それを回収し
ていくのはなかなか大変だというふうに認識はし
ておりますけれども、しかしながらしっかりと納め
ていただく必要
があるというふうに考え
ておりますので、今後とも滞納整理、こちらのほうをしっかりと進め
ていきたいと思いますし、何よりも滞納にならないためには現年課税をしっかりと上げ
ていくことで滞納を減らし
ていく、このような取組を私どもも一生懸命進めさせ
ていただい
ているところでございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 今、
西野企画部長が言われたように現年度分、99.1%で最高の収納率で
あったことは認めます。現年度分をこういう数字を出し
ていくということは滞納
が減っ
ていくということですから、後々現年度分と過年度分を合わせた市税の収納率の改善につながるのはそこしかないかなと思います。 越前市は非常に不祥事も
あって収納課というのを何年か前につくりましたけれども、その折、今市役所の1階の東玄関のところに納税ボックスみたいな電話ボックスのちょっと大きいみたいな、あそこをちょっとお聞きしましたら1年間の実績
が1万9,000件で3億2,000万円の納付実績
があるというふうにお聞きをし
てちょっと驚い
ております。かなりの効果
があって、職員
がそういうお金をなぶらない分、仕事に集中できるのかなというふうに評価もしてるわけで
あります。 もう一つこの取材のときにお聞きしたのは、越前市はブラジル人の方
が非常に多うございます。このブラジル人
が県外へ、また国外へ出る、越前市を離れるときに納税管理人を設定し
ていただく、こういうこと
ができたらしいんです。この納税管理人
が代わりに払っ
ていただけるということで
あれば、税金を残さずに越前市を去っ
ていただくということで、外国人の滞納者
が大きく減少し
ていくこと
が期待できると思います。これについてもまた御認識
があれば短くお答えいただきたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君)
西野企画部長。
◎
企画部長(西野吉幸君) 今ほど議員に御紹介いただきましたように、過去ここ5年間を見
ても99.1%というのは一番いい数字でございますし、実は越前市始まっ
て以来最もいい収納率
が現年度では99.1という数字でございます。 それで、このような収納率向上に向けた取組というのは幾つか行っ
てきたわけなんですけれども、今ほど議員
がおっしゃいましたように東の玄関のところにそういう納付窓口を設けさせ
ていただい
て、市民
が相談にお越しになられた際に市税の納付相談、こちらのほうに職員
がたくさん向けられるようになったというふうに聞い
ております。 そして、納付方法の多様化、今では口座振込とかコンビニ納付、こういった方々
が非常に多くなっ
てき
ておりまし
て、実を言いますと一番多いの
が口座振替でし
て、45.3%の方
が口座振替され
ております。コンビニ納付は30%を超えました。30.6%の方
が納付され
ております。今、徐々に伸び
てき
ているの
がスマホ決済というやつです。2.8%までき
ておりますので、これは今後だんだん伸び
てくる要素かなと見
ております。 そして、外国人労働者の方等
が移動される際、それで私どもは人材派遣会社のほうにお願いをいたしまし
て、今まで普通徴収、納付書を送っ
て税金を納め
ていただい
ていたものを特別徴収といいまし
て給料から天引きする形に切替えをさせ
ていただきまし
て、これ
が非常に進んだこと
がこの滞納
が減ったことにも大きく影響をし
ているというところでございます。こういった取組を行っ
ていくことで今後さらに収納率向上に努め
てまいりたいと考え
ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) ぜひ自主納付を増やし
て収納率のアップに努力をし
ていただきたいと思います。 それでは、監査意見書の25ページにふるさと納税
がございます。令和3年度の決算では6億9,597万円ということで、ほぼほぼ7億円ということで
あります。前年度比で47.5%アップとすばらしい伸びで
あります。これについて、最後残りの時間を使っ
てお聞きをし
てまいります。 まず、このふるさと納税、言葉は納税なんですけれども寄附で
あります。この寄附額に対して返礼品の額
がどれぐらいになるのか、そして返礼品を送るとか、それからこれにまつわる経費はどれぐらいなのか、まずお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。
◎産業環境部長(奥山茂夫君) まず、ふるさと納税のルールとしまし
て、返礼品は寄附額に対しまして30%以下の金額の品を設定するということになっ
ております。 また、返礼品の発送や募集サイト運営などの募集に係る経費、これは返礼品の額と合わせ寄附額の50%以下にしなければならないというの
が国の基準ということで定められ
てございます。 本市におきまして、令和3年度の決算額での返礼品代の割合は28.3%、ふるさと納税の募集に係る経費としましては47.6%となっ
ており、今申し上げた国の基準内で運用し
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 返礼品は30%以下だという御説明です。越前市の場合は、この令和3年度の決算に見合いで28.3%という御説明でしたけれども、私の素朴な感覚としてそれにまつわる経費
がすごいなと。これはどうしようもないんでしょうか。この役務費とか委託料とか膨大な金額なんですけれども、これを少し抑えるという方法はないんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。
◎産業環境部長(奥山茂夫君) 少しその経費の中身を御紹介させ
ていただきたいというふうに思います。 令和3年度決算額のふるさと納税推進事業費の主な内容としまし
て、寄附者の返礼品代として1億8,981万6,000円、これ
が28.3%で
あります。それから、運送会社への運送費や寄附サイトの収納代行手数料、これ
が約4,000万円、4,022万9,000円となっ
ております。それから、寄附サイトの管理や業者間との返礼品の発注、管理、支払い等の業務委託料として5,535万7,000円、そして最後にふるさとチョイスや楽天ふるさと納税などのシステムの使用料、そこに3,918万4,000円ということになっ
ております。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) だから、今の役務費、委託料、システム使用料で1億3,000万円を超える金額
があまりにも多いと私は感じてるんです。これを圧縮する手だてというのはないんでしょうかという質問なんです。なけりゃないって答え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 奥山産業環境部長。
◎産業環境部長(奥山茂夫君) すみません。国の基準の中で運用をしてるということで、効率的な活用ということで毎年度精算し
ております
が、実際は決算額は以上のような状態になっ
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) 今御説明いただいたほかに、越前市の市民の方もふるさと納税をし
ておられますね。この令和3年度の決算額に見合う越前市のふるさと納税をされた方というのはその1年前の令和2年度の納付をされた方じゃないかなと思うんですけれども、頂いた資料には1,917人で6,332万1,000円のふるさと納税をされ
ているということで6,300万円は出
てっ
ているわけです、越前市の市税の中から。そうすると、7億円近いふるさと納税って喜んで
ても、いろんなのを引い
ていくと最終的に歩留りというのは期待したほどではないんだなというの
が分かっ
てまいります。 最後、この出口なんです。ふるさと納税の使い方として、私はどうしても特定財源的に使っ
ていただきたい。それも、これからふるさと納税
が少しずつ伸び
て10億円を目指すとかそういう規模になっ
てきますと、一過性のクラウドファンディングみたいに何か1つの短期的な事業でお金を集め
てよかったねというんじゃなしに、山田市長
が答え
ておられた6本の柱とか、その中でも特にこのふるさと納税はこれとこれとこれに充て
ていきますとかというそういう打ち出し方で、もっと実感を持っ
てふるさと納税に応じ
ていただけるような。 私は、一般財源で越前市の税収の中でどこか行き場所
が分からなくなっ
てしまうというの
が非常に不安で
あります。この貴重なふるさと納税を、例えば武生でいうと中央公園の大型遊具とか、これからいろんなさらにレベルアップを図っ
ていくのに見える、非常に分かりやすくそれに使えますとか、それから子育て支援に使えますとか、何かポイントを絞っ
てやる方法はないんでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 私らの基本的な考えは全く同じでございます。一般財源にするというのは、もともとその寄附税制の中でそれは一般財源として扱えばいいんだと思うんですけど、集めるときのこと、それからお金を出す人のことを考えると、私
が出したもの
が何になったのかというの
が分からないと出しがい
がない。特に、ふるさとにゆかりの
ある人からもらうときには、たまに里帰りしたときにあれは自分
が応援したもんだと思っ
てもらえるようにするの
が大事だと思います。そのこと
がたくさんお金を集めることにつながると思いますし、やはり返礼品の工夫も大事だと思います。地元の産品を買い上げ
てお渡しするわけですから地元振興にもなるので、先ほどコストのお話も
ありましたけれども、なるべくパイを大きくし
て利幅は小っちゃく
てもたくさんもらうほう
が地域のためになるかなと思いますし、目的をはっきりさせるというのはぜひ私はやりたいと思っ
てますので、具体的なテーマを選定するときまた御相談させ
ていただきたいと思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 城戸茂夫君。
◆(城戸茂夫君) ぜひふるさと納税の納税者にとって見える化を進め
ていただきたいと思います。 これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で城戸茂夫君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時50分といたします。 休憩 午後2時37分 再開 午後2時48分
○議長(
吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位16番、題佛臣一君。 なお、題佛臣一君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 会派創至の題佛臣一です。発言通告に従いまして、一般質問させ
ていただきます。 私の質問は同僚議員の方々と数多く重複する項目も
ありますので、省い
て質問をさせ
ていただく。少し答弁
が少なくなるかもしれません
が(笑声起こる)、よろしくお願いいたします。 それでは、まず最初に、今回もはざまの制度で置き去りにされ
ている方々で
あるとか支援を求め
ている方々の現場の声をまずは質問させ
ていただきたいと思います。 孤独、孤立対策についてで
あります。 先ほど城戸議員のほうも質問されました、離職した、早期退職とかそういった面で、私のほうも少し角度を変え
て質問をさせ
ていただきます。 まず、離職した若者の就労支援についてお聞きします。 1月越前市
が発表されました非課税世帯、1万3,000ってびっくりしましたけど、あれも少し変わるのかなというふうに、今ここではお聞きしませんけれども。私
が今ここで質問したいのは、実は厚生労働省
が令和2年度における新規学卒就職者の離職状況を発表をいたしました。これによりますと、中卒で約6割、高卒、短大で約4割、大卒で3割
が就職後に3年以内に退職し
ておる。年々により増減は
あるものの、離職率はほぼ横ばいになっ
ているということになります。 厚生労働省では、新卒応援ハローワークなどで引き続き離職した学生、生徒に対する相談、支援を行っ
ているともお聞きします。新卒の離職者の主な理由で
あります
が、先ほど言いましたように就職のミスマッチ、人間関係、労働条件
が合わないなど
があります
が、実はこれはもう先に出
ているので見
ていただきたいんですけれども、
ある企業の調査をしたところ、実際の退職理由を見
ていただきます。 (資料を示す)これを見
ていただきますと、人間関係
が悪かったこと
が断トツに多いこと
が分かります。これです、人間関係
が悪かった。 私も今日まで数々の相談をよく受けるんですけれども、その内容から見
てもコミュニケーション
が取れなかった、上司にも何も言えない、自分
がコントロールできなくなった、自信
がなくなったなど、様々な退職要因
があります。人間関係で仕事を辞めた方は、人に対しての接し方に不安を持ちながら再チャレンジすることになります。人間関係で失敗するとどうしてもトラウマ
があり、再就職できない状態
が続い
ている若者も少なく
ありません。ハローワークにすら通うこともできなくなり引き籠もっ
てしまう若者
が越前市においても多いことは事実で
あります。私は、離職した若者
が不安の中でいきなり就職するのではなく、自信を取り戻し再スタートのできる中間的就労の場
が今こそ必要になっ
ていると思います。 全国でも中間的就労支援の必要性
が求められ
ております。現在、福祉事業所などでの作業体験や作業実習などは行っ
ております
が、一般での企業の就労体験の場
があまりにも少な過ぎるんです。そこで、市内の企業の皆さんに協力をいただき、企業内での中間的就労支援の取組に早急に取り組んでいただきたいと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 宮田産業環境部理事。
◎産業環境部理事(宮田尚喜君) まず、本市の若者に対する就労支援を少し御紹介させ
ていただきますと、ハローワーク武生と連携をいたしまし
て高校生を対象とした企業説明会の開催のほか、働く現場を見
て回るツアーを開催するなど、県内高校生の市内就職を応援し
ているところでございます。 また、武生商工会議所等と連携をいたしまし
て、入社数年の方を対象とした新入社員フォロー研修あるいは人事担当者向けの若手社員の定着セミナー、こういったものを開催し、企業への定着を支援し
ているところでございます。 しかし、残念ながら早期に退職する若者
がいることも企業からお聞きし
ております。今後は市内企業に対しまして、すぐに働くこと
が難しい方を対象に就労体験の場を設け
ていただくよう中間的就労支援を呼びかけ
てまいりたいと考え
ております。 以上です。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) そうなんですよ、ないんです、そういう体験をする場
が。今、早期に退職される方々、先ほど言いましたように3割以上の方々
が夢を持っ
て就職し
ても辞められ
てしまう。しかしながら、再チャレンジをしようと思っ
てもなかなかできないんです。だからこそ、いきなり一般就労に入るのではなく
て、先ほども言いましたように自信を取り戻す、一般企業の方々にぜひともお願いをし
て就労支援をやっ
ていただき、自信を取り戻し
ていただい
て再チャレンジをやっ
ていただく、これを今やらないと本当に引き籠もっ
てしまう方々も多い状況になっ
てきます。若者のひきこもりも当然また増え
てきます。こういう状態にならないように越前市
が先頭になっ
てこの中間的就労支援、これを早期に進め
ていただきたいと私は強く要望をします。この中間的就労については、生活困窮、後から質問しますその中にも入っ
ておりますので、改めてまた質問をいたします。 県は、特別支援学校などを対象に共に働く就労応援サポート、企業
が登録をし
てそういう方々を何とか就労体験をし
て就労に結びつけようというこの登録や、また犯罪を犯した方
が社会復帰するのに協力することで就労体験などをやり、雇用に結びつける協力雇用主の登録制度など
があるんです。これはそれぞれの支援の在り方で
ありますけれども、やはり全体的な若者の早期退職のこの支援を早急にやらないと、今現在やられてるのは若者サポートステーション
が福井のほうに
あるんですけれども、それはどうしても本人
が来
てくださいということになっ
てしまうので、そういうふうに離職し
て長期化、なかなか仕事に就けない方々にとってはすぐに動かせないということになっ
てしまうので、やはり早急な中間的就労の場というものをつくっ
ていただきたいと私は強く願っ
ております。 そこでお聞きしたいんです。実は、先ほど質問でも
あったんです。早期に退職される方、当然この市役所内でも先ほど言いました年間大体11人ぐらい
が辞められ
ておられるということです
が、私は今このグラフにも
あるようにミスマッチというよりも人間関係にやはり問題
があるのかなと思います。やりがいとか生きがいとか、そういうものをこれからこの市役所内でも考え
ていかないと、今の時代の流れだから仕方ないやろというんではなく
て、せっかくこの市役所に就職をし
て、夢を持っ
て大きなハードルを越え
てここに就職をされた若者
が早期に退職するんでは非常に寂しいじゃないですか。そういった面も、やりがい、生きがい、そしてそういった人間関係を楽しい職場にし
ていただきたいと思います
が、その件についてお願いします。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 今ほど議員御指摘のとおり、若い世代の退職者、こういったの
が増え
ておりまし
て、官民問わず時代の潮流となってるというふうに先ほどもお答えをしました。背景には、若年層の職業観の変化、こういったもの
があるとは思います
が、今議員御指摘のとおり、市の職員として働くことのやりがいですとか自己の成長、達成感、こういったもの
が感じられるような職場環境、職場風土、こういったものを醸成し
ていくこと、またワーク・ライフ・バランス、こういったことも非常に重要かなと思っ
ておりますので、こういったものを整備する中でより働きやすい環境、これをつくっ
ていくこと
が大切で
あると考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) ぜひとも早期退職、
ある面仕方ないところも一部では
ありますけれども、せっかくこの市役所に、何遍も言いますけど本当に夢を持っ
ていろんな思いを持ちながら就職された方
が、辞める方を見てるとちょっと寂しいなというところ
がありますので、どうかよろしくお願いをいたします。 それでは次に、精神障害者への支援についてをお聞きをいたします。 先般、私は県の主催による共生社会推進タウンミーティング2022、第7次福井県障
がい者福祉計画の意見交換会
があり参加をさせ
ていただきました。 障害者の現状は、平成29年度と令和3年度との比較で分かっ
てきたことは、身体障害者の方
が減少し
ているが、知的、精神障害者の方
が増加をし
ており、特に精神障害者の方
が大きく増え
てき
ているという現実
があります。また、通院患者
が大幅に増加し
ていることも分かっ
てき
ており、また働きたい精神障害者の方も増え
てき
ており、就労支援B型事業所
が平成29年度は71か所だったの
が、令和3年度には111か所になり40か所
が増え
てきた。これも新たに精神障害者の方の就労に結びつい
ているのだと私は思われます。 このような精神障害者の方は、年々増え
てき
ております。今や5人に1人
が精神疾患になるとも言われ
ておるこの時代なんです
が、障害者の施設はもとより地域で支え合う体制づくり
が必要で
あると私は思います。市として今後増え
てくるこの精神障害者の方への支援体制はどのように考え
ておられるのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 議員のおっしゃる精神障害
がある方への支援体制につきまし
ては、地域、関係機関と市、重層的な連携によります対応
が必要と考え
ております。本市では、今年度から障
がい者基幹相談支援センターを設置いたしまし
て支援体制を強化したところでございます。引き続き、行政のみならず専門的な医療機関、保健・福祉の支援機関や民間団体、地域の方々と連携し、一人一人に合わせた支援を実施したいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 第7次福井県障
がい者福祉計画に向けた課題にもライフステージに応じた生活支援
が重要論点となっ
ております。先ほど言いましたように5人に1人
が精神疾患になっ
てしまうというこの時代に、この精神障害者の方も安心し
て地域で暮らし
ていただくためにも、精神障害者の方にも対応した地域包括ケアシステムの充実
が求められ
ております
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 精神障害者の方にも対応した地域包括ケアシステムのことについてでございます
が、精神に障害
がある方も住み慣れた地域で生活をし続ける、また病院、施設、そういったところから出
て地域で生活すること
ができるよう医療、障害福祉、介護、住まいや社会参加、生活支援
が一体的に提供される、そういった地域包括ケアシステム
が必要で
あると市も認識し
ております。 あわせ
て、周囲の理解を得ながら地域の一員として安心し
て生活できるよう精神疾患や精神障害に関する理解促進を図ることも必要と考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 前回の地域ミーティングにおいて、こういう障害者の方々も地域に根差し
て地域移行、地域定着という目的に地域包括ケアシステムの役割というの
がこれからは本当に重要になっ
てくるのかなというのは私も認識し
て全くそのとおりだなと思っ
ております。地域包括ケアシステムのこれからの事業展開に当たっては、ぜひともこういった方も取り組んでいただい
て充実し
ていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 それでは次に、生活困窮者のことについてお聞きをいたします。 ちょっとこれを見
ていただけますか。 (資料を示す)皆さん、生活困窮者の方の質問も今回は出
てき
ております。私も何点か質問させ
ていただきますのでよろしくお願いをいたします。 まず最初に、生活困窮者の住宅支援と就労支援の取組についてをお聞きします。 まず、図を見
ていただきましょう。この中には、生活困窮には必須項目と任意項目
があります。 まず、生活困窮者への居住確保支援についてをお聞きします。 生活保護受給者の方には住宅扶助として支給され
ております
が、生活保護を受け
ておられない生活困窮者の方の住居確保支援とはどのような状況になってるのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 生活困窮者の方への居住確保支援につきまし
ては、住宅確保給付金、今こちらに書かれ
ております住居確保支援につきまし
て給付金として支給いたしまし
て、住まいと就労による自立を支援させ
ていただいてるところでございます。 令和3年度の実績でいいますと、21名の方に対して66か月分支給いたしまし
て、その間に生活困窮者の方の住居確保、そして就労支援をしたところでございます。この住居確保につきまし
ては、日頃から市内の不動産事業者と連携いたしまし
て家賃
が安い住宅の情報を共有し
ています
が、問題は戸数
が少ないことでございます。今後は、家賃
が安い賃貸住宅を確保し供給し
ている専門機関や市内不動産事業所の方と連携いたしまし
て、居住確保を支援し
ていきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) そうなんです、ないんです。生活困窮者の方
が住宅確保ということでいろいろ探し
ても2万円台とか3万円とかというところ
がありません。そこら辺
が本当にこれから課題かなというふうに私は思うんです。 生活保護を受けるのにもいろんな条件も
あって、この前も私
が質問した扶養照会とかいろんなそういうようなことも
あったり、いろいろ生活保護に向かおうというのもなかなかなんですけれども、住宅においては市営住宅入居者資格は単身は60歳以上、障害者手帳を持ってないといけない、生活保護受給者でないといけない、そういった縛りも
あるんです。そういうふうになると、なかなか生活をする場
がない。先般不動産の方々と話をし
ても、そんな安いのを造っ
ても合わんのやみたいなことも言っ
てましたけど、市としてもこれは生活困窮者の方々に対してもそういう家賃の安いところも何か推進するというか造っ
ていく仕掛けみたいなのをお願いしたいなというふうに思います。 そこで、この生活保護受給者の方々も含め
て、生活困窮者の方
が住宅を借りる場合の保証人の問題
があるんです。現状どうされ
ておられるのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 生活保護を受給され
ている方や生活困窮され
ている方のうち、身寄り
がなく保証人
がいないため、より安い住宅に入居できないかということを検討し
ていても入居できない方、そういった方
が増加し
ております。現在は、市や市社会福祉協議会
が保証人不要の住宅を一緒に探させ
ていただい
ています
が、この入居可能な住宅
が非常に少ないの
が現状です。今後、保証人
が不要となる家賃債務保証を担っ
ている専門的な機関と連携し
て支援を考え
ていきたいと思っ
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 保証人
がいるところになるとさらに狭くなっ
てしまっ
て、なかなかない。これは本当に現実なんです。市長、本当に現実なんですよ、これ。本当に。ここで言うことではないかもしれません
が、今回産業の中で組合員の方々の立ち上げということで支援もされ
ております。しかしながら、その陰には住宅を失い、働く場所も失い、そして今おられる方も
いるということもよく分かっ
ていただきたい。支援というのは、後ろには必ずそういった方々も
いるんだということをぜひとも考え
ていただきたいなというふうに思っ
ております。 次に、就労支援についてをお聞きします。 生活保護を受給されますと就労意欲
が低下されること
が危惧をされます
が、生活困窮者も含め、市では現在生活困窮者の方への就労支援体制はどのように取り組んでおられるのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 生活保護を受給され
ている方を含めまし
て、生活困窮され
ている方への就労支援体制については、就労に向けた準備となる就労準備支援事業により支援させ
ていただい
ているところです。例えば、一般の企業、事業所に就労するに向け
て規則正しい日常生活を送れるよう支援したり、社会生活を送れるようコミュニケーションスキルを身につけるよう支援したり、就労体験の場、先ほど
ありました中間的就労の場の支援、そういった支援を実施し
ていただい
ています。あわせ
て、就労に必要な基本的な能力の形成、そういった研修の場や就労意欲の喚起を図っ
ているところでございます。本事業につきまし
ては、一般社団法人セルプえちぜんに委託し
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 就労準備支援、今かなり成果も上げ
て少しずつ一般に向けた、そしてまた福祉事業所に就労され
ている方もかなり出
てき
ていると思われます。私は、ここでお願いをしたいんです
が、ここの就労準備支援、その下に就労訓練事業って
あるんです。これ
がまさしく、いわゆる中間的就労支援になるんです。直ちに一般就労
が困難な方に対する支援つきの就労の場の育成に取り組みます。これも国の制度で
ありますので任意で
ありますけれども、予算もしっかりとつくと思うんです。ですから、これも並行し
てやっ
ていただきたい。これは、ぜひともやらないといけない事業だと私は思っ
ております。 就労準備支援をしっかりやっ
ているので
あれば、就労訓練事業、これは一般企業も入っ
てきます。これは認定する制度の中で、今越前市でも3団体
がやっ
ております
が、なかなか機能はいたし
ておりません。やはりもっとしっかりこれを見直し
て、この就労訓練事業を制度の中に、越前市も取り組んでいただきたい。私はこれを強く要望をいたします。よろしくお願いします。これ、もう一遍聞こうかな。(笑声起こる)
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) ここにつきまし
て、この就労準備支援事業の中ではこの中間的就労の場の企業の開拓をさせ
ていただい
ております。昨年度までに企業開拓として85社に働きかけ
ていただきまし
て、結果的に体験可能企業は21社。そういったところでますます必要となっ
てくる場として開拓をお願いし
ているところです
が、こちらにつきまし
ては周知、また理解をいただきたいと思っ
ております。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) この就労訓練事業、中間的就労支援の場をぜひともつくっ
ていただきたく強く要望するところで
あります。これはどうしてもやらないといけない事業ですからね。よろしくお願いします。 やっとの思いで一般就労に結びつけ
ても、これもまた保証人
がいないことから就労を断念したケース
があるんです。これはハローワークに問合せをしたんです。保証人
がいますかということは言えないらしいんです、ハローワークから企業には。せっかくこうやっ
て就職をする、受かりましたと、いいですよとなっ
ても保証人おりますかとなったときに、
いないんですよとなったときに断念し
てしまう。せっかくの思いで就労に結びつけ
ても断念し
てしまう。今後、保証人の問題をどのように解決し
ていくのかなというの
がこれまた大きな課題になっ
てきてるんです
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) こちらの保証人のことにつきましては課題と認識し
ております
が、今現在この保証人自体を解決する方法は持っ
ていない状況ではございます。ただし、具体的には、保証人
がいないために就労
が困難な方について言えば、保証人を必要としない社員寮を備えた就労先を紹介すること
ができたりとかそういったことをハローワークや市社会福祉協議会等と連携いたしまし
て就労先を確保させ
ていただい
ている状況でございます。これ
が現実でございます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 部長、現実、現実と、それは現実と少し離れてるところも
ありますね。今の現実ってハローワークさんともしょっちゅうお話をさせ
ていただきますけれども、現実と言いますけど、これは現実では
ありませんよ。ないんですよ、これ
がなかなか。それを現実やっ
てますよでは、これまた私としては分かりましたとは言えません。今の現実を本当に分かっ
ていただきたいんです。
いるんです、実際。本人も合わないといけないでしょう、その仕事
が。仕事
が合わないとやれないでしょ。そこ
が保証人
が要らないところだから行きなさいって、とんでもないところに行かなあかんかもしれませんよ、こうなると。そうでしょ。今は保証人
がどうしても必要になっ
てくるんですよ。そうなっ
てきたときの課題をどうするんだということなんです。だから、そういうふうにそっちのほうというわけにはいきません。絶対これは考え
ていただきたいと私は思います。せっかく今重層的、伴走型、つながる支援って今福井県を代表するような形で福祉
が進んでおりますので、やはりそこんところは本当にしっかりとやっ
ていただきたいと私は強く要望します。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 就労を断念する方
がいらっしゃる、保証人
がいないためという現実につきまし
ては、今後も研究し
てまいりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 私
が保証人ばっかりになっ
ていても駄目なんで、そこら辺のは本当に行政
がしっかりと考え
ていかないと。よろしくお願いしますね。 それでは、せっかく一時保護、一時生活支援というかそのところもまた後から出
てくるので、生活困窮の件につきまし
ては一旦ここで終わりまし
て、がらっと変わりまし
て観光の誘客について質問に入っ
ていきます。 これは、今回の一般質問の中で多くの方々
が質問をされ
ております。次世代交流拠点とは何ぞやとか丹南広域でのまちづくりをしっかり連携を持っ
てやっ
てくれということを市長もしっかりと答弁をされ
ておりますし、千年未来工藝祭の取組について、122社ですか、今回すごくすばらしいなと久々に何か感動しました。越前市でこういったこと
ができるんだなって、県外にしか見えなかったもの
がこの越前市でできるというものは、これは本当にこれまで来るまでの努力って大変だったんかなあというふうにも考えます。ぜひともこれは継承し
ていただい
て続け
ていただき、時にはしっかりとした予算もつけ
ていただきたいなと私は強くお願いをいたします。 次に参ります。 地域のブランディングについてです。 これは、市長
がよく地域の宝を磨き世界に発信するということで
ありますけれども、この地域に
ある宝といいますのは現在継承され
ていてすごく大事にされ
ているということで
ありますけれども、全くそのとおりで
あります。私は、この越前市にすばらしい宝
がありまだまだ生かされ
ていないのもまた現状だと思います。 そこで、1つ目に質問させ
ていただきます。今立の花筐公園についてをお聞きします。 次に行きます。花筐公園に入りました。 この今立の花筐公園についてお聞きします
が、先ほど畑議員もこの花筐公園については質問で触れたんですけれども、私はこの花筐公園の薄墨桜についてちょっと質問をさせ
ていただきます。 この今立の花筐公園は、桜の季節には市内はもとより県内、県外からも多くの人
が訪れる桜の名所になっ
てき
ているんです。もう本当にたくさんの方
が来
ております。この花筐公園は継体天皇のゆかりの地で
あり、先ほども言われましたように千年の桜を眺めること
ができる、越前市のこれはまた宝でも
あるんです。 また、ここに
ある薄墨桜は、ちょっと説明させ
ていただきますと1503年に現状の頂上付近に移植され、昭和45年5月に福井県指定天然記念物に指定され
ており地域の宝として愛され
てまいりました。しかし、数年前に大きな枝
が折れるなど、既に数年前から薄墨桜の存続
が危ぶまれ
ておりました。市としてはこの宝の保存というものをどのように考え
ているのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 花筐公園の薄墨桜でございます
が、こちらは粟田部の薄墨桜という名称で昭和45年、1970年に県の天然記念物に指定をされ
ております。樹齢は約450年と推定され
ています
が、継体天皇ゆかりの伝承
が伝わっ
ている桜でございます。 本市といたしまし
ては、毎年県の文化財パトロール員による状況確認で
あったり定期的に樹木医に診断いただくなど、適切に管理を行っ
ております。本年7月20日には、県、市、花筐公園保勝会役員の方
が現地で立ち会いまし
て県文化財保護審議員を務める樹木医の現況診断を受けたところでございます。その結果健全との診断
がなされました
が、桜周辺の木々
が高く育っ
てき
ておりまし
て、日照不足で
あったり土壌の養分不足の面で桜の生育に影響を与え
ているというふうなことから、周囲の木々を除去する必要
があるとの診断を受けました。診断結果を受けまし
て、今後周辺の木々の除去の可否を含め検討し、薄墨桜を良好に保つように努め
てまいりたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) そうなんです。樹木医の方も指摘をされ
ております周辺の整備、次に行きます。 (資料を示す)これは現在の右側の状況と、左側は今日までこのように愛され
てきたこの薄墨桜なんです
が、樹木医の方々
が言うのは、今現在この薄墨桜的には今この状態でも保たれるけれども、環境
がちょっと思わしくないところも出
てくるのでしっかりと整備し
てほしいということだったですね、そうなんです。 それで、それはまたお願いをしたいのと、これは地元の方々にもっと説明をし
てほしいと思うんです。関係者
が来たさかいに、ほんで大丈夫ですよと言うんじゃなく
て。そうで
あるならば、やはりこの地元の方とこういう状態ですと、それで今現在環境整備もこれから考え
ていかないといけないということもしっかりと皆さんに説明をし
ていただきたいと私は思います。 それで、時間
がないんですけれども、途中でこれをやめると駄目なんで。関係者の方に(笑声起こる)これはあかんと、もっとちゃんと言ったんかと言われるんで
あれなんですけど、後ろにたくさんの方
がこのことについて質問をし
てくれという方
がおられますので、この左側の上のほう、これはこの薄墨桜に行くまでの山道、登山道というか。これを私は、しっかりとした整備をせえというわけにもいかないんですけれども、雨
が降ったり水害なんかになるとこれは歩けるような状態でもないし危険な箇所
があると思うんです。私も何回か行きました。それで、見ましたら前の日に雨
が降った状態で行くとかなり危ないなというところも何か所か
あったんです。そこんところはしっかりとこれから点検をし
ていただい
て、最低限度でもしっかりと直すところは直し
ていただきたいんですけど、いかがですか。
○議長(
吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 今この写真で御紹介を受け
ております薄墨桜までの道路というところでございます
が、登山道ということもございまし
て、山の地形の影響も受けやすいというところでございます。これまでも擬木による階段を造ったり手すりを造ったりというところで安全策は講じ
ておりますけれども、また不具合など
がありましたら改善をし
ていきたいというふうに考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) よろしくお願いをいたします。 次に行きます。 次も、これまた越前の宝で
あります。今、紫式部プロジェクトということで大きく注目を浴びることになっ
てくると思います。 紫式部をしのんで造られた庭園で
ある紫式部公園。園内には、金箔で仕上げられた十二ひとえの紫式部像や全国でも珍しい寝殿造りの釣殿
があり、700坪の池の水面には紫式部像や月
が映り続けるようになっ
ており、四季折々のきめ細かな演出
が施され
ているとネットスポットにおいて紹介をされ
ているんです。 (資料を示す)実は、ちょっとこれを見
ていただけますか。今の現状です。 大河ドラマの放映に連動させ
て紫式部プロジェクトを進め、環境整備もし
ていかなあかんというところなんです
が、紫式部にふさわしい修景とは何をイメージし
ているのかということをまず私はお聞きするのと一緒に質問を続け
ていきます。現状を見
ていただきますと、藻
が、これは前回も私は質問させ
ていただいたんです。これを見
てください。今の現状、これは二、三日前かな、何日か前にこれを撮っ
てきたんです。これ
が今の現状なんです。これにはいろいろな課題も
あると聞い
ております。すぐにどうのこうのということもないかもしれませんけれども、やはりこのままではせっかく大きなプロジェクトを考え
ていても駄目かなというふうに思います
が、これは今日までどのように改善され、今後どのような対処を考え
ておられるのかお聞かせをください。よろしくお願いします。
○議長(
吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) まず、紫式部公園にふさわしい修景とは何をイメージし
ているかというところでございます
が、紫式部公園につきまし
ては、寝殿造庭園を再現した紫式部をしのぶ公園としまし
て昭和61年に整備を行いました。整備から36年
が経過する中、樹木
が成長し
ているため枝打ちや剪定を行いまし
て庭園にふさわしい樹形とする、また借景となっ
ている日野山や紫式部銅像を遮っ
ている樹木の伐採などを行い、平安時代の寝殿造庭園、これをイメージした修景整備を行っ
てまいりたいというふうに考え
ております。 続きまし
て、池の藻の発生状況の対策というところでございます
が、紫式部公園の池に発生する藻につきまし
ては、昨年6月議会におきまして題佛議員より御指摘を賜りまし
て、藻の発生の抑制や除去対策を図っ
てまいりました。昨年の7月でございます
が、池の水の安定した水量を確保するため、地下水をくみ上げる揚水ポンプに接続し
てあります揚水管、この管の洗浄を行いました。また、昨年8月には、池の中の水流を促すため4基の水中ポンプの更新を行ったところでございます。今年の4月には、池の水を抜いた上で高圧洗浄機による清掃を実施するとともに、水を循環させるための循環ポンプの修繕やろ過水槽内のろ材の交換を行いました。また、連休やイベントの前におきましては人力による藻の回収作業を実施し
ているところでございます。今後とも来園者に庭園の美しい景観を楽しんでいただけるよう園内施設の適切な維持管理を行っ
てまいります。 以上です。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) これは対応はされ
ていると思うんです
が、藻の発生というのは原因
があると思うんです。水温
が高いとかこのポンプ
がちょっと小さ過ぎるとか循環
がされ
ていないとか、いろんな課題
があると思うんです。それはやっ
ていかないといけないと思います。しかしながら、これは大工事になっ
てしまう可能性も
あるので、やはりそこら辺ではしっかりとまずはこの藻の状況を撤去することは早急にし
ていかないといけないし、定期的に取るということも大切なことで
ありますし、長期的にはポンプも今のようなポンプでは多分循環はし
てません。そういう状態を考えれば、これから先この紫式部公園をしっかりと見るので
あれば、そういった対応を今後考え
ていただきたいと私は思います
が。 そこで市長、お願いできますか。紫式部のこの整備に当たってのことについて。
○議長(
吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 紫式部に関しましては、何せ1,000年前のことということで、現実に残ってるものは日野山とか日野川とかそういうものしかない。当時をしのぶよりどころとして紫式部公園とか池の館を最大限生かす必要
があると思うんです。大河ドラマの誘致に向け
て、さらにいろんなものを加えたり当時をしのぶようなものを広げ
ていく必要
があると思いますけど、まずは今
あるものをしっかり整備し
て、来られた方
がなるほどと、また来たいなと、あるいは人に言おうかなと、そういうふうに思えるような場所にすること
が必要だと思っ
ておりますので、いろいろまた検討させ
ていただきたいと思っ
てます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) よろしくお願いをいたします。 この紫式部公園に関しても近隣の地元の方々も本当に心配をし
て、能勢議員も本当はこれも言いたかったんだと思いますけれども、私
が代表し
て今話をさせ
ていただい
ております。 それでは次に、姉妹都市との観光の連携についてをお聞きします。 友好都市として今日までどのような都市連携をされ
てきたのか。それとまた、どのように今後友好を進め
ていかれるのかをお聞かせください。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 越前市と友好都市などの市民
が相互に親善を深め、経済、文化の発展に資するため、平成元年7月に市友好都市推進協議会を設立をしました。この協議会では、毎年友好都市への市民ツアーですとか友好都市からのツアー受入れ、高山祭、本巣市の淡墨桜の日、これへの参加などを行う中で産業、経済、文化、観光など広範な交流を推進をし、魅力
あるまちづくりを目指し
てき
ています。 また、今年6月には高山市長の表敬を受け、今後引き続き友好都市の連携、これも確認をしたところでございます。 残念ながらここ2年コロナ禍の影響により交流
が実施でき
ていません
が、今後につきまし
ては中部縦貫自動車道ですとか冠山峠道路など、高速交通体系の完成を最大限に生かしながら交流を行いながら親交を深め
ていきたいと考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 題佛臣一君。
◆(題佛臣一君) 時間も迫っ
てまいっ
ておりますけれども、私はこの友好都市、市長
が言われるように宝を世界に発信するということで
あるならば、友好都市というのは本当に一緒になっ
てこの越前市のことも分かっ
ていただき、高山市、本巣市も分かっ
ていただくということ
が大事なことなんです。 (写真を示す)以前、これはもう9年ほど前になるんです。この有志の議員たち、左側はおられないんですけれども、この前の年に高山祭に行ったんです。この高山市の友好都市の方々は参道に全てその市町村のブース
が置い
てあって、何万人ほど来るんですかね、今僕調べなかったんです
が、外国からすばらしいたくさんの方々
がそこを訪れるんです。そこで、私はその当時の高山の議長に越前市は何でここにはないんですかって、議員さん何を言うんですか、今までそんなこと言われたことないですよって私は初めて言われ
て、ええ、それはあかんやろということで、次の年に議長にお願いをし
てテントを2張りお借りをし
て、ぜひとも高山祭に参加をさせ
てくれということで参加をさせ
ていただいたんです。参道のところはもういっぱいなので、なかなか難しいと。越前市は本保陣屋
があるので、陣屋つながりということでこの陣屋の境内の中なんです、2張りを取っ
ていただい
て、商工会議所の方々も一緒に行っ
ていただい
て、サバずしで
あるとかサバで
あるとか越前和紙で
あるとかいろんなものを置かさせ
ていただい
てすごく売れました。ぜひとも続け
てやっ
てほしいって言われたんです
が、次の年に私は議員を辞め
てしまったので続かなかったんですけれども、これを機にこのような友好で
あるならばあちらの方々も来
ていただい
て、私らもそちらのほうへ行っ
て、越前市を発信することは、やっぱり行くということも大事。向かっ
ていく、受けるだけではなく
て行くという、その場に宣伝しに行くという、発信し
ていくのもいいけれども、その場へ行っ
てアピールするということ
が大事かなというふうに思いますので、これは我々もこういうことで
あるならばぜひやりたいなと私は思っ
ていますので、有志の方々もまた集め
ていかなあかんのかなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 3分になりました。 今回のパートナーシップ宣誓制度について入っ
ていくんで
あります
が、これは一旦消し
ていただきます。 まず、この制度に至るまでの経緯をお聞かせくださいということなんです
が、これで終わっ
てしまうので駄目なので、私はこのパートナーシップ制度をつくることに関しては、本当に共生社会を考えるので
あれば、全ての方々
が幸せに暮らし
ていただけると、地域で安心し
て暮らし
ていただけるということに関してはすごくいい。しかし、どうせこの越前市
が福井県でトップバッターでこの制度をつくるので
あれば、これは入り口で
ありますので、もっともっと責任を持っ
て模範となる制度をつくっ
ていただきたい。本当はここで教育長とかにお話をし
ていただきたかったんです
が、私
がこの中で一番お願いをしたいのは、このLGBTQの方も含めた民間シェルターの設置をぜひともお願いをいたしたい。パートナーシップ宣言を進める越前市だからこそ、全ての方々を一時保護できるシェルターの設置を推進し
ていただきたい。 私は、以前にもこの話をしたこと
があります。LGBTの方
が私のところに保護を求め
てきました
が、保護をするために、越前市にも保護はないもんですから福井県の福井県総合福祉相談所女性相談部門にお願いをしたんです。県の元職員の方
がおられるのでお話ししたんです
が、その総合福祉相談所の女性相談部門では、LGBTの方は環境整備
が整ってないので受けられませんとはっきり断られた経緯
があります。そこで私はどうしたのかというと、いろんなところへお願いした。石川県の方々はぜひとも連れ
てき
てっ
て話
があったんです。緊急の保護だったんです。ところが、福井県には委託で民間シェルター
があったんです。女性のシェルターだったんです
が、いいよと。今空いてるので、そういうことで
あるなら題佛さん、連れ
てき
てくださいということで連れ
ていっ
て1か月
いて、そこで何とか再出発
ができた。今越前市でしっかりと頑張っ
て働い
ていてアパートでもしっかり暮らし
ている。本当にここなんです。先ほども言った生活困窮者のところの一時保護、生活保護支援というところにも重なっ
てきます。これも制度の中には、今や民間事業者にそういった一時保護シェルターもつくれることにもなっ
てき
ているので、これはぜひとも進め
ていただきたいと思います。最後に一言お願いします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 議員
がおっしゃる一時生活支援事業、住まいを失った方もしくは一時的に場所を離れないといけない方、こういったことにつきましては実績は昨年度はなかったんですけれど、市は民間の施設と契約いたしまし
て準備をし
ております。 シェルターという形になりますとなかなか機密性
があって固定
ができないんですけれど、今おっしゃるような事業を活用しながら、LGBTの方への配慮もしながらシェルター的な使い方、そういったこと
ができるかなどを今考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 以上で題佛臣一君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後3時50分といたします。 休憩 午後3時39分 再開 午後3時48分
○議長(
吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位17番、大久保惠子君。 なお、大久保惠子君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 大久保です。一般質問よろしくお願いいたします。 まず最初に、LGBTパートナーシップ制度の導入に向け
て。よろしくお願いいたします。 (資料を示す)この画面は、パートナーシップ制度導入を報じる8月26日の福井新聞記事です。越前市は、10月1日福井県初のパートナーシップ宣言制度を導入いたします。これで性的少数者政策において、越前市は大きな一歩を踏み出すことになります。 あわせ
て、これまでの関係市民団体、市担当課、市職員組合そして同僚議員など、日頃からの高い人権意識の下での様々な活動にも敬意を表したいと思います。この制度の導入
が越前市に住む性的少数者の生きづらさの解消に少しでもつながることを願うとともに、ウエルビーイングのまちづくり
が早くも一歩前進したのではないかと喜んでおります。 そこで、市民への周知についてお伺いいたします。当然制度
ができたら終わりではなく、次はパートナーシップ制度とはとの理解促進に向け
て様々な啓発事業を展開することになると思います。まず、9月補正予算書、総務費、総務管理費に人権擁護推進事業として92万4,000円
が計上され
ています。この予算の内容についてお伺いいたします。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 9月補正予算に計上し
ております人権擁護推進事業92万4,000円でございます
が、この予算につきまし
ては、10月からのパートナーシップ宣誓制度導入に係る周知啓発の経費となっ
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) もうちょっと内容を教え
ていただけますでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) まず1つ目に、こういうふうなこの虹色のスタンドを置い
て、それを周知を図るという一つの卓上フラッグ。あとは缶バッジを作製をするという経費。これは、12月に人権擁護の講演会を行いますのでそれに係る経費の一つです
が、この中には講師の謝礼等も含まれ
ております。こういったものを含め
て92万4,000円を計上したところでございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) その講演会の内容について、ちょっと教え
ていただけませんでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) このパートナーシップ宣誓制度を既に活用され
ているカップルの方、こういった方に来
ていただきまし
て、今のところeホールを予定をし
てます
が、こちらのほうで講演をいただくと。あわせ
て、ロビーといいましょうか、ホワイエ、あの辺にいろんなパネル展示を行っ
ていきたい、それを伴っ
て周知啓発に努め
ていきたいと考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 私は、もっと当事者の方等の講演とかパネルディスカッションなんかも企画してるというふうに聞い
ています。 それで、この後しっかり啓発に頑張っ
ていただきたいと思います。啓発の前に周知のための予算
がどうも見当たらないんですけれども、周知事業はどうなっ
てますでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 市民に対する周知でございますけれども、まず市の広報10月号、これに特集の記事を掲載をする予定をし
てございます。あわせ
て、LGBTQ等の支援団体、こういった方々にも協力をいただき、団体のホームページ、こちらでの掲載、またSNSでの発信も行っ
ていただく予定となっ
てございます。 あわせ
て、市のホームページですとか男女共同参画センターのSNS、こちらのほうで情報発信など各種広告媒体を活用し
て行っ
ていきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 当事者、関係者にとっては待ちに待った制度の導入ですし、それも県内初の制度の導入です。今の答弁では、周知の方法ですけれども、紙媒体とかネットでの周知でイベント等は考え
ていないのかなというふうに私は思いました。しないんだと思います。どうして周知事業
がないのか非常に私は不思議に思ってるんですけれども、昨年実施した男女共同参画プラン改定のための調査では、回答者778人中6割
が現代社会は性的少数者にとって生活しづらい社会だと思うと回答し、約3割
がパートナー制度の導入を選択し
ているという結果
がありました。市は、その声に応えるべく県内初の導入に踏み切ったのではないかと私は思っ
ております。 ということで、私は越前市民にまずは越前市はこのたびパートナーシップ制度を導入しましたよということを胸を張っ
て真っ先に大きな声で知らせ
てほしいというふうに思っ
ていました。県内初のパートナー制度の導入を果たした市長のお考えをお聞きしたいところでは
あります
が、残念ながら10月1日までには1か月を切っ
てしまい時間切れの状態です。 そこで、時間
がない中どうしたらアピールできるのか私なりに一生懸命考えました。そこで思いついたの
が、今9月議会の初日にNHKの大河ドラマのアピールのために理事者、議員全員
が紫のマスクをつけ、議場にそろいました。パートナーシップ宣言の折にもこの県内初の取組に誇りを持ち、そして性的少数者の人
が生きやすい越前市を目指し
てみんなでこの制度の導入を喜び合うことを目的に職員全員
が虹色マスクをつけ、またはこのようなバッジも
あります、そのようなものをつけ
て(「似合ってるね。」と呼ぶ者あり)業務に当たってはどうかというふうに思います。市長、いか
が思いますでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 市職員全員に今議員御指摘のとおりの虹色のマスク、この着用を求めるといったことについては難しいと考え、あくまでも職員の自主性に任せたいと考え
てございます。 一方で、制度導入時には、昨年12月に実施をしましたにじいろ階段、ちょうど庁舎の中央階段を虹色に装飾をすると、そのようなもんなんです
が、これを再度実施することとともに、生涯学習センターロビーにおきましては啓発展示を行ったり多様な性の在り方を尊重する、先ほど申し上げたレインボーフラッグ、これを各課の窓口へ設置をすることにより制度の導入を周知をし
ていきたいと考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 一生懸命私
が考えた名案かなと思ったんです
が。残念です
が、無条件で同意し
てくださるかなと思ったんです
が。(笑声起こる) でも、市長自ら紫のマスクとか紫の小物を身につけたように、この件に関しても市長
がいつもおっしゃっ
てらっしゃいます
が、市のPR部長として率先し
て取り組んでいただきたいというふうに思います。しつこいようです
が、マスクは時間や経費の面からも、言葉は乱暴です
が、労せずし
て周知効果は大きいと思います。それでマスコミ
が取り上げ
てくだされば、なお大きくなります。いい考えだなと思ったんです
が、残念です。この先、もうちょっと前向きに検討し
ていただければと思います。 そして、この3月議会からこれまでもマスコミによる報道は市の発信以上に越前市の大きな宣伝になっ
て、
ある意味はパートナーシップ制度の牽引役を担っ
てき
ていただいたんではないかなというふうに思っ
てます。マスクの件もぜひ前向きに考え
て、報道機関への周知もお願いしたいと思います。今フラッグという話
がありました
が、それも含め
て当日の報道をしっかりお願いしたいと思います。 あわせ
て、パートナーシップ制度宣誓のまち、10月1日導入という懸垂幕の設置をお願いできないかなと思います。紫式部の件では旗をたくさん作っ
て既に並べ
てあります。あちこちで立ってるのを見受けます。それはそれとし
て、このパートナーシップ宣言についてもぜひ懸垂幕の1枚ぐらいは作っ
ていただきたいというふうに思います
が。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 懸垂幕につきまし
ては、導入時の時限的なものとなっ
てしまうことから、重ね重ね申し訳ございません、現時点では考え
ておりません。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) ちょっと聞き逃したんですけど、何の時限的というようにおっしゃったのは、何でしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 導入をしたときの時限的だと考え
ておりますので、現時点では考え
ておりません。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 期間
が限定され
ているという意味ですか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 導入をしたということを知らしめるためには一定の効果は
あると思います
が、その段階を過ぎた場合、それだけにし
てしまう時限的なものだというふうに認識をし
ています。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 時間は
ありません
が、まだ10月1日までには時間
がありますし、いろんなスポーツイベント、団体の何か誰か
がどこかに出場するとかというときも作りますので、今のはあまり説得力
がある答弁ではないと思います。もう一度しっかり考え
ていただきたいなというふうに思います。残念です
が、しっかりお願いしたいと思います。 次に、導入後の普及啓発活動についてです。 制度導入を受け
ての啓発活動については、先ほどの答弁
がありましたので分かりました。市長は、県内自治体への呼び水となり、さらには社会全体に様々なサービス
が広がっ
ていくことを期待し
ていると発言され
ております。私も同感です。 早速、今朝の福井新聞にあわら市
が来年度、制度の導入を目指すという記事
が載っ
ていました。うれしい限りです。一人でも多くの市民に性的少数者のことやこの制度の意義や内容を知っ
てもらうためにも啓発のための事業を展開する必要
があると思います。 少数者の人権を保障する市として、また県内初の導入を果たした市として、アピールのためにも今回の補正予算1回限りの事業ではなく、少なくとも今後1年ほどは継続的な何かをし
ていただきたい、事業展開を図っ
てほしいと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 今回のLGBTのパートナーシップ制度、これにつきまし
ても人権擁護推進事業という大きいくくりの中で対応し
ております。あくまでも人権問題として、このことにつきましては越前市はこれまでも、そしてこれからも取組を進め
ていきたいと考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 期待し
ております。どうぞよろしくお願いいたします。 2番目に、職員研修についてです。 6月議会でも提案いたしました
が、窓口対応の職員だけではなく、改めて全職員の研修を求めたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 職員研修ということで
ありますのでお答えをさせ
ていただきます
が、まずパートナーシップの制度、この導入に当たり、まずは市職員
が本制度を十分に理解する、このこと
が重要で
あると考え
てございます。本市では、これまでも新採用職員対象の研修ですとか全職員対象の研修など多様な性に関する職員研修、これを継続をし
て行っ
てきたところで
あります。今回のこの制度の内容ですとか利用できるサービス、利用者のプライバシーへの配慮など、全職員を対象に研修を行い、制度に関する理解を深め職員の意識向上に努め
ていきたいと考え
てございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 分かりました
が、何となくずっと答弁
が腰
が引けてるような答弁ではないかなというふうに思っ
てます。残念です。 それで、この研修です
が、どこの課
が主体となった研修なのか。協働課なのか。
○議長(
吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 基本的には、研修をするとき、その担当課
が目的なりそういった趣旨を明確にし
て、そのやり方については例えば人事・法制課
が段取りをしたり担当課
がしたりといろんな形
がございますので、現段階ではここだというのはございません。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 主体は企画とか市民協働課というのは分かります
が、ぜひこれに人事・法制課
が一緒になっ
てやっ
ていただきたいと思います。そこ
が入ることで全然変わっ
てきますので、よろしくお願いいたします。 そして次に、この件についての
教育委員会の対応についてをお伺いいたします。 まず、職員の研修です
が、6月の議会でパートナーシップ導入に向け
て学校の教職員への研修についての質問に、4月1日にダイバーシティ室と協働で多様な性に関する講演会をリモートで実施したとの報告
がありました
が、その後の取組
が何か
ありましたら教え
てください。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 人権尊重の理念につきまし
ては日頃から十分に認識をし
ており、各学校の人権教育の推進を促し
ているところでございます。 研修につきまし
ては、現在も校内での現職教育や多様な研修の機会を活用した取組を進め
ているところでございます。講師を招いた一斉研修のみならず、学校内において支援を要する具体的な事案に即し
て対応を協議するケース会議なども開催され
ています。 6月以降の具体的な研修の機会を一例申し上げますと、本年6月に福井県
教育委員会人権教育研究協議会
が主体となりまし
て、LGBTQの生きやすい社会の実現を目指し
て活動され
ている当事者の方を講師に迎えまし
て、性の多様性に寄り添う学校、職場での体制づくりについての講義
が開催をされました。 この研修は、校長
が必ず受けなければならない研修の一つでございまし
て、受講後、職員会議や校内研修等の機会に校長から教職員に伝達し、全教職員
が児童・生徒に対し、多様性を認め自他を尊重する共生の心の醸成に取り組んで
いるところでございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 了解いたしました。
教育委員会としてもそのような研修に取り組んでいらっしゃるということを理解いたしました。 これは要望なんです
が、去る8月8日に男女共同参画センターの主催で人権オンライン研修会
が開催されました。内容は、LGBTQプラスの
子供たちにとっても安心な学校へというテーマでした。講師は元小学校の教員で、小・中学校や大学での授業や教職員や行政職員への研修や相談、PTAや市民向け講演会なども実施され
ている当事者の方です。私も受講させ
ていただきました
が、新しい気づきも
あり大変有意義な会だったと思っ
てます。このような外部の取組も
教育委員会独自の事業と合わせ
てこれまでのようにどんどん積極的に活用し
て研修に使っ
ていただきたいというふうに思いますので、要望し
ておきます。 次に、
教育委員会の今後の対応です
が、文科省
が8月26日に小・中学校の生徒指導に関する教職員向けの手引書で
ある生徒指導提要の改定案をまとめたということです。それによると、今回の内容は児童・生徒の基本的な人権に配慮し、一人一人を大切にした教育の大切さを説き、性的少数者への対応も盛り込まれたということです。その中で、教職員
が悩みや不安を持つ児童・生徒のよき理解者となるよう努めると明記し、理解を深めることで差別やいじめを許さない指導を求め、服装やトイレの扱いなど具体的事例も挙げ
て教員のLGBT対応を促し
ているというふうに聞い
ております。
教育委員会の今後の取組について一層期待し
ているところです
が、お考えをお聞きいたします。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 学校におきましては、これまでも生徒指導や教科指導、学校運営等、教育活動全般を通じて児童・生徒一人一人
が大切にされることを目指す人権教育を推進し
てまいりました。 また、各学校
が作成します人権教育年間計画には、平成28年度よりLGBTQ、性の多様性に関すること
が入れられ
ており、児童・生徒への人権教育も進め
ております。児童・生徒それぞれの個性やニーズを把握し、自分らしく学校生活を送ること
ができるように個に応じた配慮や体制づくりを引き続き進め
てまいります。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) よろしくお願いいたします。市長も教育長もよく口にされ
ている人権教育、まさしく人権教育です。
教育委員会の対応もますます加速することと思い、期待し
ております。 次に、連携した支援システムについてお伺いいたします。 同じく、6月議会で教職員
が知識を正確に持ち、児童・生徒の相談にしっかり対応できるよう努めるとの答弁
が教育長から
ありました。さきの指導提要では、学校に対し専門家と連携し
てチームでの支援も要請し
ているとのことです。担任だけ、また特定の教員だけ
が対応すればよいというものではなく、学校全体の支援システムを求め
ているところです。この件に対する対応をお伺いいたします。
○議長(
吉田啓三君)
藤原教育委員会事務局長。
◎
教育委員会事務局長(藤原義浩君) 学校におきましては、チームでの支援といたしまし
て、校内では担任、学年主任、養護教諭、生徒指導主事、教育相談コーディネーター、特別支援教育コーディネーター、外部の専門家といたしまし
てスクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカー等と連携を図りながら対応をし
ているところでございます。 相談の機会といたしまし
ては、年に数回教育相談期間を設けまし
て担任
が学級の児童・生徒全員と個人相談を行っ
ており、相談の内容によって校内外の関係スタッフを集めまし
て教育支援会議を開い
て、情報の共有で
あったり支援体制を構築しながら支援を行っ
ているところでございます。今後も定期的に担任の先生
が児童・生徒一人一人と面談したりアンケートを実施したり教育相談の機会を設け、早期に悩みを把握するよう努め
てまいります。 以上です。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) LGBTに対する支援のシステムはまだこれからだなというふうに思っ
てます。しっかり頑張っ
ていただきたいというふうに思います。 私は、市長
が初めてウエルビーイングという言葉を使われたときに涙
が出るほどうれしかったです。GDPではなく、これからは幸福度指数を指標にするということで、経済最優先ではなく、総合計画の人生100年時代に向け
ての幸福実感という視点も大変心強く思います。 ということで、大河ドラマを見据え
ての紫のマスクや紫の小物を身につけることと併せ
て、パートナーシップも市長も教育長もおっしゃるところの人権教育です。そして、SDGsの誰一人取り残さない政策です。自信を持っ
て推進し
ていただきたいと思います。一緒に頑張りましょう。それで、制度導入の折は、先ほども言いました
が、もうしつこいです
が(笑声起こる)、市長は率先し
て周知に努め
ていただきたいと思います。自信を持っ
てよろしくお願いいたします。(「言われんでも分かってるよ。」と呼ぶ者あり)何でこの期に及んでちょっと弱腰なのか、私は分からないところです。 では、2番目の質問に移らせ
ていただきます。 手話の普及に向け
てです。 越前市みんなの心をつなぐ手話言語条例
が2020年4月1日に施行され、丸2年
が経過しました。 (資料を示す)条例は前文と11条で構成され、条例に基づい
て図のように推進方針3項目、具体的施策
が15項目明記され
ています。この間の取組について、取組並びに成果を簡潔にお知らせください。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 手話への理解の促進及び手話の普及を図るため、手話を使いやすい環境の整備をするために定めた基本推進方針に基づき、施策を実施し
ております。主な実施状況としましては、まず広報として、市広報紙における特集記事掲載や丹南ケーブルテレビの市情報番組の放送、また市政出前講座などでの障害と手話言語に関する理解を深める取組、また市聴覚障害者協会の協力の下、市ホームページに手話動画を掲載いたしました。市聴覚障害者協会や市内の手話サークルに御協力いただき、市社協事業の福祉教育において、手話教材を活用しながら手話の講義を実施いたしました。また、1周年記念イベントを実施するほか、手話奉仕員の養成講座に力を入れ、単年度に入門課程、基礎課程の2課程を開催いたしました。ほか、園児に対する簡単な手話体験の実施のため、認定こども園、保育園、幼稚園職員に対し講習を実施したり、また環境を整備するために障害者用防災スカーフを作成し、地区防災避難訓練等において活用いただき、合理的配慮について啓発したところでございます。 これらの成果につきまし
ては目に見える形で変化を捉えること
ができません
が、手話普及に向けた地道な取組を行う中で確実に市民に浸透し
てき
ていると考え
ております。その浸透し
てき
ている中には、市民自ら
が手話による紙芝居を児童館等で開催したり、保育園などで手話による合唱をするなど、積極的に取り組まれ
ている様子で伺わせ
ていただい
ております。 以上でございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 当然のことです
が、条例を制定したら終わりではなく
て、聾者との地域共生社会を目指し
て、条例でうたっ
ている施策を少しでも一つずつでも形にし
ていく必要
があります。 今たくさん報告し
てくださいました
が、残念ながら数値目標
がなく
て、見えないんです。それで、目標に向かっ
て一歩でも進むためには数値目標
が必要ではないかなというふうに思います。そこで、3年目に入るに当たって、総花的な形骸的な推進計画の策定の必要はないと私は思います
が、もっと実の
ある計画、少なくとも次年度に向けた啓発は必要だと考えます
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 手話言語条例並びに情報コミュニケーション条例推進に係る連絡会を開催し
ておりまし
て、施策の実施に当たりましては、数値目標を定め
て取り組むものについては適宜数値目標を設定したいとは思っ
ております。この会議につきまし
ては、例えばです
が、指標として手話奉仕員数など
が考えられると思っ
ております。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 制定に当たっては当事者と一緒に知恵を絞っ
ていただきたいと思うんです
が、手話言語条例の第8条もそのように書い
てあります。翌年来の政策に反映するために市は施策の実施状況を検証し、関係者の意見反映のための会議を開催するというふうに書い
てあります。この会議は絶対重要な会議だと思います
が、しかしながらこの条例の8条に基づく会議は事実上一度も開催され
ておりません。コミュニケーション条例の検討会の開催で去年は間に合わせました。こういうことでは、そもそも職員
がコミュニケーション条例と手話言語条例の趣旨の違いを認識してないのではないかなと疑いたくなります。残念です。 それで、今年は当然来年度に向け
てしっかり話合いの場を開催すべきで
あります
が、予定はどうなっ
てますでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 施策の策定に当たりましては、聾者、手話に関わるものとして市聴覚障害者協会、市内手話サークル、市社会福祉協議会、南越特別支援学校PTAなどとの会議を開催し、当該年度の実施状況について検証し、必要な見直しを行い次年度の施策に反映する考えでございます。昨年度は1月に開催し
ておりまし
て、翌年度の予算に関係することから本年度は10月に開催したいと考え
ております。 また、会議開催にかかわらず関係の団体からは意見をいただい
ておりまし
て、必要に応じ
て年度の終わり頃にも開催したいと考え
ております。いただいた御意見を施策推進に生かしつつ、適宜数値目標の設定や重点施策についても検討し
ていく考えです。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 会議です
が、9月議会、この議会
が終了するとそろそろ市は来年度の予算編成に当たると思います。なので、この時期に開催の時期を確認したわけです。 今回はこの場で振り返ると同時に、来年度に向けた数値目標を話し合う場とし
ていただきたいのです
が、今10月に開催予定ということをお聞きしました
が、必要に応じ
て1回だけではなく、この会の開催に当たっては数回の開催
が必要になるのではないかと考え
ております。形式的な会にする必要は
ありません
が、当然行政側として必要な人と検証に費やす時間を担保し
て会議に臨んでほしいというふうに思います。 また、もう一つ、これは要望なんですけれども、健常者同士の意思の疎通もなかなか難しい場合
があります。まして聾者との場合です。意見交換です。それ以上のもの
があるというふうに思っ
ております。それで、そのことをしっかり考慮し
て、くれぐれもお互い
が不信感
が残ることのないよう丁寧に会議を進め
ていただきたいと思っ
てます。ぜひこれはよろしくお願いいたします。 そして、条例制定から丸2年
が経過しました
が、手話人口を増やすために手話サポートの養成講座を導入できないかというふうに考え
ております
が、これはいかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 今御提案の
あります手話サポーターに相当するものといたしまし
て、今現在、全国的な形ではございます
が、手話奉仕員養成ということ
がございます。施策の実施状況でも触れました
が、毎年入門課程、基礎課程の2課程の講座を開催いたしまし
て、手話奉仕員を養成し
ているところでございます。令和3年度は入門課程と基礎課程、いずれも10人
が受講し
てくださいました。この基礎課程を修了いたしまし
てボランティア登録を行うことで、市の手話奉仕員となります。 手話奉仕員の方々には当事者で
ある聾者と交流を図っ
ていただきまし
て、聴覚障害等についての理解や手話の技術を磨く活動、ひいては手話通訳者を目指すことも期待し
ているところでございます。手話による意思疎通支援を充実するため、手話奉仕員の養成等にこれからも努力し
てまいります。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 私は、手話奉仕員は手話通訳士や手話通訳者の資格を取るための前段階のシステムかというふうに思っ
ていました。その通訳士や通訳者の資格を取得するのは大変非常にハードル
が高いんです。それはそれとし
てしっかり力を入れ
てほしいんです
が、それで敬遠されてるのかと私は思ったので、さっき提案しましたように市独自の養成のシステム
ができないかなというような提言をさせ
ていただいたんです
が、既にそのような制度
が存在し
ているので
あれば、生涯学習の一環としてもっと広く市民に周知し
ていただきたいと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 御提案のとおりでございます。公民館などの関係機関と協力、連携をいたしまし
て、改めて周知を図っ
てまいります。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) よろしくお願いします。 次は、最後の香害についてお伺いいたします。 まず、2年前に同僚議員の橋本議員
がこの件について質問され、その後ホームページでいろいろ周知をされたということです
が、近年合成洗剤や柔軟剤、制汗剤などによる香りでアレルギーや化学物質過敏症
が発症するなど、健康被害、香害
が顕在化し
てきました。以前は住宅建材や合成のりや塗料によるシックハウス症候群
が問題になりました
が、これは法的規制
が整い、以前より健康被害は減少し
て、今や香害
が社会的な問題になっ
てき
てます。 国民生活センターの相談窓口や日本消費者連盟の香害110番には、頭痛、目まい、吐き気、喉の痛みなど、多くの苦情や相談
が寄せられるようになっ
ているということです。平成21年です
が、病名リストに追加され保険適用対象にもなったと聞い
ています。 そこでまず、質問です
が、あれから2年
が経過しました
が、全国のアンケート調査などによりますと約6%の人から健康被害の報告
が出
ているということです。私の周辺にも香害により日常生活に支障を来し
ている知人
が数人ほどいらっしゃいます。 現在、全国では香害に対し、多くの市民団体
が活動し
ており、それらの団体
が消費者庁、文科省、経産省、環境省、厚労省などに対して香害をもたらす家庭用品の規制を求める要望書を提出し、5省庁連携会議を重ねた結果、昨年の8月に5省庁連名でこのようなポスター
が出来上がり、福井県では消費者庁ルートで
県民安全課に3部、県消費者センターに2か所、そして各消費者センターに3部ずつ配られ
ているということです。越前市も平和堂の4階の消費者センターの廊下にこれ
が貼られ
ています。そして、文科省ルートで各市町の
教育委員会にも通知され
ているとのことです。 また一方、地方議会の動きも活発になり、この8月10日には香害をなくす全国議員の会
が発足し、世田谷区長など複数の自治体の長も参加し、当日はその方々からの発言も
ありました。 同じく、国に対して安全性の法的規制を求める意見書を全会一致で採択した議会や独自の啓発ポスターを作った自治体、また小学校の保護者に香料使用の自粛を呼びかけた自治体などの報告も
あり、全国では香害に対する動き
が活発化し
ています。このような全国の動きの中、越前市の今後の対応についてお伺いいたします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 本市では、2年前の香りの害の課題提供をいただいた後、直ちに令和2年10月から化学物質過敏症につきまし
ての広報につきまし
て市ホームページに掲載いたしまし
て、市民に周知を図っ
ております。 おっしゃるとおり、国では令和3年8月に消費者庁において厚生労働省を含む各省との協力の下のポスター、今ほど掲示され
ておりました、その香り困ってる人
がいるかもということでこの周知を図っ
ているというところで、本市におきましても市消費者センターのところに貼らせ
ていただい
ているところでございます。 また、産業界では、香りに関する品質表示について日本石鹸洗剤工業会もおっしゃっ
ているとおりでございますので、香りのマナーに関する啓発は行っ
ているところでございますので、その流れにつきまし
ては把握してるところでございます。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) 今の答弁です
が、これは香りの話ではなく、あくまでも公害、健康被害
が起き
ているということなので、その現実をしっかり見据え
て対応を図っ
ていただきたいんです
が、対応の部分について答弁
がなかったかなというふうに思いますので、もう一度お願いいたします。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 香りにつきまし
ては、周囲へのマナーというだけでなく体調不良を訴える方への理解も必要で
あることから、市民の方に広く周知啓発する方法として市ホームページだけでなく市広報紙への掲載、丹南ケーブルテレビの活用などを今後検討をさせ
ていただきたいと考え
ております。 一方、国では、香りと健康被害との関係について、症状を引き起こすメカニズムにまだ未解明な部分
が多いとし
ておりまし
て、規制などには慎重な姿勢を示し
ているところでございます。本市では、国のこういった動向を注視しながら、消費者グループをはじめ関係団体と協力いたしまし
て、地域住民への情報の提供に努め
ていきたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) (写真を示す)この写真は、嶺南の美方高校の9月1日発行の新聞です。香害について実施したアンケート調査によりますと、これはその新聞の一部なんですけれども、香害の認知度は12%、体調不良になったこと
があると答えた生徒は21%、目まい、吐き気など不快に感じたこと
があるという数字は43%でした。その結果、大勢
が一緒に過ごす教室には衣類などについた香り
が広がっ
ているとして、誰かを苦しめ
ているかもしれないので配慮し
てもらえたらというふうにこの新聞は結んでます。 今後、香りの害を放置し
ておくと、ますます大きくなると思います。情報提供に努めるとのことでした
が、この際学校や公民館活動を通した周知啓発もお願いいたしたいと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(
吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 地域住民への情報の提供につきまし
ては、消費者グループをはじめ関係団体と協力し
て、国の動向を注視しながら研究し
てまいります。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) このような状況、全国での動き
があります。省庁も動い
てます。しっかり対応し
ていただきたいというふうに思います。 次に、ドローンによる農薬散布についてお願いいたします。 (資料を示す)このチラシは、上広瀬農家組合と上広瀬防除組合
が農家に宛てた、ドローンによる農薬の散布を知らせるチラシです。さきの香害と同じく、ドローンの農薬散布で日常生活に支障を来し
ている化学物質過敏症の人
が、これも多くいらっしゃいます。これは農家向けのチラシはで
あるが、市民にもしっかり周知し
ていただきたいと思います。 大型ヘリの農薬散布の時代は、武生市は全戸に新聞折り込みを入れ
て周知を図っ
ていました。現在、ラジコンによる防除の場合も散布地域にチラシで周知し
ています。ドローンの場合はその周知
がないんです。ですので、その周知を図っ
ていただきたいと思います。私の知り合いの当事者は、たまたまこのチラシを目にし
て今年はN95というマスクを着用し
て難を逃れたと聞い
てます。このように周知
があれば、化学物質過敏症の人はその対応
ができます。ということで、ドローンによる農薬散布は今後散布面積
が増えることになると考えます。ドローンによる散布日の周知を実施し
てほしいと思います。 これは、画面で出せませんでしたので私
が持参しました。農薬は周りに配慮し
てという大きな見出し
が出
てまし
て、要するに正しく使用しようということです。令和4年度農薬被害防止運動ということで、農水省と厚労省、環境省、都道府県共催ということで出し
ています。ここにドローン
が描かれ
てます。そして、事前の周知をというふうにお知らせをというように書かれ
てます。ということで、このようなポスターも国のほうでは作っ
ております。越前市もぜひそのドローンについても散布日程を周知し
ていただきたい。農家だけでなく市民に対しても行っ
ていただきたいと思います
が。よろしくお願いします。
○議長(
吉田啓三君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 御指摘の案件に関しまして当該防除組合にお尋ねをしましたところ、おっしゃるように農薬を散布する際には関係する農家だけにそのチラシをお分けし
ているということでございました。そこで、今回議員の御指摘も
ありましたし、またせんだって当事者の方からもメールでございます
が切実な実情をお知らせをいただきました。あわせ
て、今後の御要望も頂戴したことから、同組合に対しましては、化学物質に過敏な市民の方もおられること、公害防止の観点からも、今お示しいただいた農林水産省のポスターだと思います
が、そのガイドライン
がございますので、それをしっかり遵守いただくということで要請をさせ
ていただいたところ同組合には御理解を賜りまし
て、次年度よりは関係集落全体にチラシを配布いただくということになっ
てございます。 今後ともドローンに関しましても広く普及
がされるというふうに思っ
ております。特に、農業の分野におきましても農薬散布のみならず肥料散布、あるいは生育調査などに活用され
ていくものと考えられ
ております。このため、今後JAや農業者団体などを通じまし
て、ドローン利用の際にはラジコンヘリと同様に飛行規制あるいは農林水産省のガイドライン、これを遵守いただき、住民への事前周知を十分に行うように要請活動をし
てまいりたいと考え
ております。加えまし
て、有機農業、あるいは環境調和型農業をさらに推進をいたしまし
て、減農薬、無農薬栽培を推進をし
てまいりたいと考え
ております。
○議長(
吉田啓三君) 大久保惠子君。
◆(大久保惠子君) もちろん周知すればよいという問題ではなく
て、今部長のほうからも答弁
がありました
が、農薬は使わないにこしたことは
ありません。散布農薬の中には、ネオニコチノイドも含まれ
ています。この先、スマート農業の一環としてドローンによる農薬散布は増える一方だというふうに思っ
てます。しかし、もう一方で、農水省は脱炭素社会を目指し
て、環境負荷の低減を目指すみどりの食料システム戦略の関連予算として環境に配慮した農業の転換を目的に、有機農業などのモデル地域を育てるための交付金も設け
ています。化学肥料や農薬を極力抑えようとする政策を進め
ているわけです。越前市もしっかりこれに向けた、コウノトリも
あります、象徴にした農業にまた力を入れ
ていっ
ていただきたいと思います。 (資料を示す)これは最後の図ですけど、これは農水省と環境省
が作ったポスターで、田んぼの農薬散布だけではなく、学校や保育所、病院などの樹木の農薬散布や家庭菜園などの農薬散布について注意を促し
ているポスターです。西小学校にはこれ
が貼っ
てあるそうです。そして、西小学校は、小学校の除草剤散布も事前に連絡するとともに、実施中も表示をし
ていらっしゃるそうですということをお知らせしたいと思います。 これでこの一般質問は終わります
が、パートナーシップ制度も障害者の制度も今の香害の件も、今日の質問は全て図らずも一人も取り残さないというSDGs、そしてウエルビーイングのまちづくりを目指し
ての質問で
あったかと思います。人生100年時代の幸せの実感ということで、今後もそんなまちを目指し
て頑張っ
ていっ
ていただきたいというふうに心から思います。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。
○議長(
吉田啓三君) 以上で大久保惠子君の質問を終了いたします。 ================
○議長(
吉田啓三君) 本日はこれをもって散会します。 次会は9月26日午前11時から再開いたします。 散会 午後4時36分...