越前市議会 2022-09-07
09月08日-04号
令和 4年 9月定例会 令和4年9月
越前市議会定例会(第4号) 令和4年9月7日の会議に引き続き、令和4年9月8日午前10時から会議を再開した。 =======================================1
議事日程┌─────────────────────────────────────────
┐│ 令和4年9月
越前市議会定例会議事日程 ││ 令和4年9月8日午前10時
開議 ││ 第 4 号 ││ 第1 一般質問 │└─────────────────────────────────────────┘ =======================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問 =======================================3 出席議員(21人) 1 番 能 勢 淳一郎 君 2 番 土 田 信 義 君 3 番 畑 勝 浩 君 4 番 近 藤 光 広 君 5 番 佐々木 哲 夫 君 6 番 橋 本 弥登志 君 8 番 中 西 昭 雄 君 9 番 桶 谷 耕 一 君 10番 砂 田 竜 一 君 11番 大久保 健 一 君 12番 小 玉 俊 一 君 13番 川 崎 俊 之 君 14番 題 佛 臣 一 君 15番 三田村 輝 士 君 16番 安 立 里 美 君 17番 大久保 惠 子 君 18番 小 形 善 信 君 19番 川 崎 悟 司 君 20番 城 戸 茂 夫 君 21番 前 田 修 治 君 22番 吉 田 啓 三 君 ───────────────────────────────────────4 欠席議員(1人) 7 番 清 水 一 徳 君5 議 事 開議 午前9時58分
○議長(吉田啓三君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議の欠席届
が清水一徳君から参っ
ておりますので、御報告いたし
ておきます。 ================
△日程第1 一般質問
○議長(吉田啓三君) 日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 9月7日の会議に引き続き一般質問を続行いたします。 まず、発言順位6番、近藤光広君。 なお、近藤光広君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。 近藤光広君。
◆(近藤光広君) おはようございます。まず、マスクを外し
て発言させ
ていただきます。 会派郷働の近藤光広です。よろしくお願い申し上げます。 発言通告に従いまして一般質問をさせ
ていただきます。 本日は、1つ目に山田市長の昨年選挙時に公約されました内容について、2つ目に南越前町への災害援助についてを質問させ
ていただきます。 まず冒頭に、8月4日から5日に南越前町を襲った豪雨による激甚災害で被災されました方々、また県内ではほかに勝山市、大野市、福井市の広い範囲での被災や新潟県村上市や東北各地域でも同じ激甚災害に見舞われました。心よりお見舞い申し上げます。 このたびの豪雨により、9月2日現在、南越前町230棟、勝山市65棟、大野市17棟、福井市14棟、合計337棟
が全半壊や浸水の被害を受けました。河川による災害も、南越前町南今庄の鹿蒜川の決壊をはじめ、県内13河川の326か所で発生するという、まさに激甚災害
が一気に襲いかかりました。今後も毎年のごとく日本に襲いかかる豪雨等の激甚災害に対しまして、防災・減災でさらなる行政のかじ取り
が大切になっ
てき
ております。過去4年間、防災士としても登録し
ております議員として、特に豪雨による災害、防災・減災の質問を数多くさせ
ていただきました
が、今後も市民の命や家財を守るための質問、提案を続け
ていきたいと思っ
ております。 それでは、画面を用意し
ていただい
ていますかね。 (資料を示す)この画面に従ってお話しさせ
ていただきたいと思います
が、昨年10月に行われました市長選での市長御自身の選挙活動時の選挙公約、マニフェストです、このように書い
てございます。 表題「共に切り開く!越前市の新時代」として、6つの新時代宣言、宝物あふれるふるさとをもっと輝かせるためにと掲げられました。以下、具体的に各項目
が列挙され
ています
が、今回は時間の関係で1から3についてお聞きし、それにまつわる新幹線駅周辺も絡めながら質問をさせ
ていただきます。 まず、1です。千年の歴史をつなぐ文化県都宣言。 ここには、小さい字でございます
が、越前市の誇るべき歴史を市民
が共有し、後世につなぐため、文化県都を宣言し、ユネスコの
創造都市ネットワークへ登録と書い
てございまし
て、越前市を世界にアピールと書い
てあります。まず、ここに書い
てある文化県都について御説明いただきたいのです
が、よろしくお願いします。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 改めて申し上げます
が、越前市の歴史は大変古く
て、継体大王の歴史も
ありますし、1,300年前の大化の改新の後には、北陸地方で最も早く国府
が置かれた、大陸や畿内と北陸を結ぶ交通の要衝としても栄えたわけでございます。古代には国府、それから中世には府中ということで、長く越前の国の政治、経済、文化の中心地として栄えたということだと思います。こうした歴史
があって、様々な文化あるいは産業
が発達し、現在も歴史
ある伝統産業
が息づい
ておりますし、趣の
ある重厚な文化の薫りといったものを市内至るところで感じること
ができると思っ
ております。これは、市民にとって大きな誇りだと考え
ております。 越前市は、このように県内随一の歴史と文化を持っ
ていると思いますので、これを文化県都ということで宣言をし
て、改めて市民の皆様
が認識をし誇りを持つと、そして宝を磨い
てそれを日本中にあるいは世界に発信し
ていくこと
が大事だろうと。そういったことをすることによって、歴史に基づく芸術文化、歴史文化、産業文化、生活文化、そういったものを地域の活力として生かすこと
ができると。この千年の歴史をこれから千年の未来につなげ
ていく、そういう気持ちを表したものでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 詳細な説明ありがとうございました。よく理解できました。 私も同じ思いでございますので、それを広げるということで世界に対してアピールする、これは本当に大切なことでございますので引き続き頑張っ
ていただきたいんですけれども、この宣言です、これはどこにどのように向け
て具体的になされるのか、そこら辺を教え
てください。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) この宣言の
タイミングとか方法ですけれども、まずは市役所の中での議論あるいは市議会の皆さんとの議論を経
て、総合計画の中にきちんと位置づけること
が大事かなというふうに思っ
ております。 その上で、
タイミングとして
北陸新幹線の開業、そしてその
タイミングで幸いにも放映される紫式部の
大河ドラマ、こういった
タイミングを見ながら、どういうやり方で発信するの
がいいのか、今ほど
ありました
創造都市ネットワーク日本というの
がありますので、それへの登録といったものと併せもっ
て、なるべくインパクトの
ある方法でやりたいなというふうに考え
ております。これから検討ということでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君)
総合都市ネットワーク、そういう手法も利用するということも
あるということで、具体的に分かりやすくより広く行き渡るように努力し
ていただきたいと思っ
ております。 ユネスコの
創造都市ネットワークへの登録、これについては、日本では北陸で唯一、金沢市をはじめ、10都市だけ
が加盟登録され
ているということでございます。福井県内では登録
がないわけでございます
が、これに登録するとどのようなメリット
があるんでございましょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) まず、
ユネスコ創造都市ということについて御説明をさせ
ていただきます。 この都市は、文化芸術と産業経済との創造性に富んだ都市、こういった都市のことを
ユネスコ創造都市と申し上げるわけでございます。そして、そのような都市
が都市相互の連携により最大限の効果を発揮するための枠組み、これを
ユネスコ創造都市ネットワークという形で呼んでおります。世界で295都市、今ほど議員御紹介いただきましたように、国内では10都市
が加盟し
ているという状況でございます。加盟することで世界へのアピール、
都市イメージの向上
が図られるとともに、加盟都市間の相互交流、こういったことを通じた人材の育成や文化芸術を活用した産業振興、
都市づくりに結びつけられるといったメリット
があると考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 様々なメリット
があるということでございます
が、この件は現在の状況はどのようになっ
ているのか、それと登録完了までどれぐらいの期間
が必要なものなのか教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君)
ユネスコ創造都市ネットワークへの加盟申請から認定までの流れについて御説明をいたします。 まず最初に、国内の公募に申請をするというところからスタートいたします。国内公募をされた中から、次は
国内推薦自治体というものを決定し
てまいります。それは、隔年の公募で異なる分野で2件以内ということ
が定められ
ておりますので、おおむね1年に1件程度
が選定されるということになろうかと思いますけれども、それに決まった
国内推薦自治体、これについては、
ユネスコ所定の書類を作成いたしまし
てユネスコ事務局へ直接メールで書類を送付すると、それでユネスコのほうで受け付け
ていただけるということになるわけでございます。 その公募から実際にユネスコの認定に係る結果公表までにつきまし
ては、期間としては約半年間ということでございますけれども、これまで認定を受けられた先例の都市、こういったところの状況を確認いたしますと、加盟に向けた取組のスタートから5年程度を要し
て加盟され
ているということ
がありますので、現在検討段階に
あり、文化県都宣言を皮切りに今後取り組んでいきたいと考え
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 最大5年かかるということで、非常に長い期間かかるということでございますね。今回の開業までに間に合えばというふうな思いも
あるんです
が、越前市の今後にこれは非常に効果
があると見込めると思います。登録できれば、新幹線開業後で
あっても、その後の今やろうとし
ている紫式部プロジェクトや伝統産業、歴史、文化、様々な
プロジェクトと絡ませ
て観光誘客の相乗効果
が見込まれると思います。さらに全国から熱い視線
が投げかけられると思います
が、今後の予定をお聞かせください。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) まず今後の予定でございますけれども、今回の補正予算でも
紫式部プロジェクトについて予算を計上させ
ていただきました。 今ほど、市長の文化県都の答弁の中にもございましたように、新幹線の開業と期を同じにいたしまし
て、紫式部の
大河ドラマが放映
がされるということになりました。本市のこのような紫式部に関する取組、こういったこと
が、ぜひ、しっかりとした文化活動というんでしょうか、そういったこととして認められること
が非常に有効で
あるなというふうに考え
ているところでございます。 特にユネスコ
が世界の偉人に選出した、これ
が紫式部ということもございますので、こういったことを前面に出しながら、移住人口、関係人口、交流人口、このような拡大、文化県都の形成につながる取組とし
ていきたいと考え
ているところでございます。紫式部のこのような
プロジェクトをユネスコの
創造都市ネットワーク加盟への大きな足がかりといたしまし
て、市民のさらなる誇りにつながるよう取り組んでいきたいと考え
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) この取組によって、移住者とか、大切なポイントなんですけれども、市長も言われてるように、2040年、6万人を切るかもしれないということを8万人に抑えたいということ、壮大な計画というんですか、思い
がありますので、それを実現するためにはこういうことの積み重ね
が非常に大切でございますので、しっかりとやっ
ていただきたいと思っ
ております。 次に、2番目、楽しく元気な
まちづくり宣言と書い
てございます。 駅の周辺に
産官学協働の異
世代交流キャンパスの整備、若者
が楽しめる
ショッピングモールや
アウトレットモール、
多目的スタジアムを誘致と書い
てございます。ここにはいろいろな魅力的な施設
が書かれ
ております
が、現段階でここに列挙され
てあります施設は、それぞれ今後造られる可能性は
あるのでしょうか。 そして、市長の所信の中にも、研究施設やホテル、商業施設など様々な企業、事業者に、これまで延べ26社に対し
トップセールスを行ったとございます。この中で、公約にも
あるショッピングモールや
アウトレットモール、両方ともの実現の可能性は
あるのでしょうか。現在、業種別でそれぞれ26社と交渉中とのことでございます
が、それぞれの可能性の度合いはいかがでございましょうか。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 企業誘致につきまし
ては、短期・中期で誘致を目指すものとしまして、先端の研究施設、ホテル、飲食施設、商業施設、物流施設、食と農の関連施設、
次世代交流拠点などに関係する企業を中心としまし
て、延べ26社の
トップセールスをはじめとしまして
企業誘致活動を広く行っ
ており、誘致の
実現可能性を高めるよう現在取り組んで
いるところでございます。 なお、
トップセールス企業の業種の内訳を御説明させ
ていただきますと、
先端研究施設関連企業が8社、ホテル、
飲食施設関連企業が5社、商業、
物流施設関連企業が4社、食と
農関連企業が2社、
次世代交流拠点関連企業が7社でございます。現在、関心を示し
ていただい
ている複数の企業と立地に向けた協議を進め
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 詳細な説明ありがとうございました。 26社のうち、たしか、今、
先端研究施設関連企業が8社ですかね。それと
次世代交流の関連施設
が7社、ポイントとなるところのこういう企業
が26社のうち15社を占め
ているということで、心強い話かなとは思うんです
が、ここら辺は一生懸命進め
ていらっしゃると思いますので、細かいことまでは、これ以上のことは、企業名とかそこら辺までは公表は難しいと思いますのでこれぐらいにはさせ
ていただきたいと思います
が、しっかり頑張っ
ていただきたいと思います。 また、そこに
多目的スタジアムと書い
てあるんですけれども、
多目的スタジアムなんです
が、福井駅周辺に2026年開館予定の
アリーナ建設計画があります。そういった計画も
ある中で、近いうちに具体化するのは厳しいんではないのかなというふうに思っ
ているわけでございます。
多目的スタジアムというこの中身
が大きいものなのか小さいものなのかよく分かりませんし、また
スタジアムは市長としてぜひとも必要で現在でも建設したいと強く思われ
ているのでございましょうか、そこら辺のことを含め
て説明をお願いします。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 多
目的スタジアム建設につきまし
ては、
サッカースタジアムのような大規模な
スポーツ施設のイメージではなく
て、スケートボートとかBMXなど
アーバンスポーツを楽しめるような施設、こういったイメージを描い
ておりまし
て、現在誘致
ができないか様々なところに働きかけを行い、今後も行っ
ていきたいというふうに考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 福井みたいなああいうイメージじゃないということで、オリンピックでも種目でそういうふうな
アーバンスポーツと言うんですか、
スケートボードとか自転車関係のBMXですか、そういうふうな競技
ができるものをイメージしてるということでございますので、比較的安価にできるのかなというイメージで捉えればいいというふうでございますね。分かりました。そういうイメージで具体的に教え
ていただきましたので、分かりました。 駅の周辺に
産官学協働の異
世代交流キャンパスの整備とございます。これ
が市長の所信にも
ありました
研究関連施設等の誘致につながっ
ていると見ればいいんでしょうかね。 また、昨日の回答にもございました
が、これら全て
次世代交流拠点ということで、その一環の中に
研究開発施設が建設予定に入っ
ていると思うんです
が、ここで建設したいということですね。それぞれ官と民
がございますから、どのような形で進め
ていくのか、もし今お分かりで
あれば教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君)
次世代交流拠点の整備につきまし
ては、先端の研究施設の立地
が進むことで関連する企業や研究者等のビジネスパーソンの利用
が見込まれる、こういったことから、それらの誘致と密接な関係
があるというふうに考え
ております。 なお、
次世代交流拠点の整備手法につきまし
ては、
商業施設等との一体的な整備とか公共の費用負担の可能性も視野に入れまし
て、今後、この秋にもスタートさせる庁内の研究会の中で研究し
てまいります。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) まだ研究段階ということでございますけれども、今お話
がありましたように、公費も入れるということも
あり得るかもしれないということの話でございますね。ポイント
がありました。 ところで、新幹線の新駅周辺への
進出交渉企業、このうち、市長の
トップセールスでやっ
ていくという話でございますので、市長の
トップセールスでの人脈や営業で新たな企業とつながったこと
があるのかどうか、教え
ていただけますか。
○議長(吉田啓三君) 龍田副市長。
◎副市長(龍田光幸君) いわゆる
トップセールスにつきまし
ては、市長、私共々やっ
ております。 申し上げますと、先ほど内訳を申し上げました
が、例えば新幹線駅周辺で申し上げますと、
商業施設等につきまし
ては比較的熱心でございまし
て、現地を見
ていただいたりというようなことも実際に進んでおります
が、いろいろな条件もございますので、誘致の実現性等を高めるために、今回の
次世代交流拠点との一体的整備などということの一例をお示ししたというの
が今回の現状でございまし
て、さらにそれを庁内の研究会で検討し、いろんな方向性からより実現性を高め
ていきたいというの
が実情でございます。 あと、ホテル等につきまし
ては、これは一番不況、コロナ禍の影響を受けやすい業種でございまし
て、特にインバウンド展開され
ていたところなどは非常に厳しい状況に
あります。ただ、国内でしっかりとやられ
ているところも
あります。私ども、具体的に申し上げますと、1社はちょっと厳しいような状況も
あったので、違うところをいろいろ探しまし
て、今、数社ほどいろいろと交渉をさせ
ていただい
ております。そうした中で、一部には現地を見に行きたいというふうな声も
ありますので、そこはしっかりとサポートし
て頑張っ
ていきたいと思っ
ております。 あと、先端研究とかもう一つの食と農です。それもいろいろ当たっ
てはおります
が、まだ交渉といいますかいろいろばらつきもございますので、さらに新たなところにも広がりを持たせるよう、数を増やせるようにアタックをかけ
ていきたいというの
が今後の展開かなと思っ
ております。 あと、来
ていただいた企業でございますけれども、当然観光系になりますと駅周辺のホテルというのも非常に重要なことでございます
が、例えばリゾート展開とかも考えられると思いますので、そういったことにつきましては、武生の旧市街のまちなかで
あったりとか白山で
あったり坂口で
あったり味真野で
あったり今立で
あったりということをいろいろ御紹介し
ていく中で、駅周辺以外から広がっ
ていくところ
があれば、そこについても行うことは
トップセールスとしては重要だと思っ
ていますんで、そういう目配りを欠かさないようやっ
ていく。 いずれにいたしまし
ても、県の東京、大阪、名古屋の事務所で
あったりとか、あと市長とか私も少しながら今までの人脈もございますし、県人会さらには同窓会とかいろんなつながりもございますので、そういった中から一つでも多くの可能性を見いだせるよう誠心誠意頑張っ
てまいりたいと思っ
ております。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 龍田副市長の熱い思いは伝わりました。私も、民間企業、ここの議員になる前は営業で日本全国の方とのお付き合い
がございました。そして、現地、また私の会社の造った、建設会社だったんです、そこへお連れする、こういうふうな技術
があるんだよということで、そこを見
ていただくというの
が非常に大切なポイントでございますので、やはりこっちへ連れ
てき
ていただくこと、これ
が非常に大切だと思いますので、どうか今後も頑張っ
ていただきたいと思います。 特に若者
が楽しめる
ショッピングモールとか
アウトレットモールでございますので、若者
が楽しめるとか現代のニーズに合うものとして、新たなイメージは具体的にどのような形を目指したいとお考えでございましょうか。また、今、交渉に入っ
ている商業施設等の企業の方々とはそのイメージに合致し
ていただけるような話は
あるのでございましょうか。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 現状としまし
て、若者を含む県内の消費者
が県外の大規模
ショッピングモールに流れ
ているということを伺っ
ております。 現在協議中の企業につきまし
ては、県外での複数の施設運営実績を有し
ておりまし
て、若者を含む様々な年代にフィットしたテナントの誘致実績
があると伺っ
ておりますので、進出に向け
ての課題について現在協議し、その可能性について検討をいただい
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 引き続き、市長の所信の中で
次世代交流拠点と
商業施設等、一体的な整備を行う方向で検討し
ておるとございました。 私も以前よりこの交流拠点施設は、気軽に子供から大人まで、全市民や観光者の方も含め
て交流し、さらに観光に誘引し
て関係人口とか交流人口、あとは移住者の人口、定住者人口を向上するということ
ができる施設を要望し
てきましたので、そこに市民や研究者
が集うオープンスペースや子供向けの施設、伝統産業を含む物づくりの発信拠点などの機能を持たせると書い
てございます。今回のこの所信の内容は、私は評価したいと思っ
ております。 ところで、フォレスト&スマートシティ構想は進めるという中で、まずここへの進出企業として、今までの経過から福井村田製作所やAPBさん等による研究拠点施設の建設確度は高いとは考え
ております。この建物で
あれば、フォレスト&スマートシティ構想にふさわしいものかとは推察できるんでございます
が、例えば現市内に
あります福井村田製作所さん
がこのエリアに生産工場も希望し
ているのではないかと思っ
ております
が、もし建設まで見込めることになった場合、工場の研究所もそうなんです
が、建設要件、これはフォレスト&スマートシティ構想で掲げたような建設要件に合致するような建設でし
ていただけるのか、それともそうでないのか、そこら辺を教え
ていただきたいと思います。 それとまた、現在市内に
ある村田の工場も、建物のタッパ、高さです、高層で建設され
ております。工場の高さ等はどのような要件
があるか教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 南越駅周辺まちづくりの計画において、越前市版スマートシティの実現に向け、新たな産業の創出に寄与する先端産業の誘致を掲げ
ております。研究施設に限定したり、生産施設の建設を妨げるというものではございません。 また、まちづくりガイドラインの中で、緑豊かな町並みの統一感を持たせるフォレストシティの具現化につなげるための開発ルールを定め
ておりまし
て、研究施設、生産施設に関わらず、その遵守をいただくということになります。 なお、建物の配置の高さについてです
が、ガイドラインの中で、岩内山視点場から村国山の稜線を侵さないよう配慮を求めるということになっ
ております。そういったことについては、企業側にもお伝えをさせ
ていただい
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 そういうことで、岩内山の視点場から村国山
が見えるということの条件という形で理解させ
ていただきました。それに従っ
ていただくということですね。 ところで、このエリアでの村田製作所さんの計画はどれくらいの日本人の雇用を見込まれ
ているのでございましょうか。結局のところは、外国人の雇用増とかそんなことで
あれば、若者層のUIJターンを見込むことは厳しいんじゃないかなと思っ
ているわけでございます。このことに対して見解をお願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 今、研究施設の誘致につきまし
ては、誘致の実現を図るため、その用地の確保
が重要なポイントということでございまし
て、地元や地権者、関係団体と協議を進め
ているという段階でございます。まだ立地を決定したわけではございませんので、雇用計画等につきまし
ては、企業誘致
が決定した段階で進出企業から発表されるものだというふうに考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 今の現在のところはそういうふうな状況だということでございますね。 UIJターンを図るには、例えば東京圏で働い
ているいわゆるホワイトカラーの仕事
ができるような企業進出
がもっと欲しいと、そういうふうな要望
がございます。そのような企業の進出にももっと力を注ぐべきではないかとは思うんです
が、現状どんなものでございましょうか。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 越前たけふ駅周辺のエリアには、商業施設や飲食施設の誘致のほか、研究施設や本社機能を有する企業などの多様な産業の集積を目指し
ているということでございます。 その中で、研究施設や本社機能を有する企業など
が立地しますと、企画とか管理業務などの事務労働に従事する労働者も当エリアで働くことになるというふうに考え
ています。あらゆる産業や業種
が集積することで多様な雇用
が創出されますので、UIJターンの対策にもつながっ
ていくというふうに考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 そういった形で進め
ていくということでございます。分かりました。 じゃあ、次に行きます。 大きい項目の2と書い
てございますね。2つ目の中のポツ2番目ですね。 JR武生駅と新幹線越前たけふ駅の2つの核を新しい交通システムで連絡するということについては、昨日の質問で出ましたので、デマンド型の実証実験もした上で、開業後は当面タクシーやシャトルバス等での組合せで対応すると。長期的視点では、例えば20年後にオンデマンドの自動運転車、小型モビリティーですか、との共同利用、交通システム等の動向を見ながら研究し
ていくという回答でございました。そういう方向では理解しました。 じゃあ次に、大きい項目3番で、ここには未来産業都市宣言とございます。 新幹線越前たけふ駅、武生インターチェンジ付近に脱炭素、宇宙産業技術の先端研究センターを整備と書い
てございます。これを核に、国、県と連携し、新たな公営産業団地を整備とございます。ここに記し
てあります、新たな公営産業団地を整備と明記
がございます
が、今回の産業団地のような例かなと思います。 今回は、脱炭素、宇宙産業技術の先端研究センターを整備ではなく今回は村田製作所ということで今進め
ているということなんです
が、この脱炭素、宇宙産業技術の先端研究センターの整備の予定はどのようになっ
ているのでしょうか。市長として目算
があるからこそこの話
が出
てきたものと思っ
ております
が、現況を教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
奥山産業環境部長。
◎
産業環境部長(奥山茂夫君) 宇宙産業技術の先端研究センターにつきまし
ては、関係する企業に対して
トップセールスを行いながら誘致を行っ
ている状況でございます。 また、脱炭素につきまし
ても、当エリア内の立地に関心を示す企業に対しましては、脱炭素の取組について企業側と協議を行っ
ているという状況でございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 進め
ては
いるということでございますね。この思いも、後ほど市長のほうから何か
あればお答えいただきたいと思います。 次の農業は越前市の重要産業、電気柵や防除ネット、これはワイヤーメッシュ柵のことだと思います
が、AI、ドローンなどを組み合わせたスマート農業を推進、公共事業による鳥獣害対策を提案とございます。このことについても、現況を御説明ください。
○議長(吉田啓三君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 我が国は、これから人口
が減少し
てまいります。また、高齢化も進展するということでございます。そうなりますと、農業の分野におきましても、スマート農業、これを推進し、できるだけ少ない人数で農業をやっ
ていくと、あるいは鳥獣害対策を講じるといったこと
が必要になっ
てまいります。 それとまた、中山間地の鳥獣害対策につきまし
ては、従来から、国の支援というのは資材の購入、あとは地元で設置いただくと、こういう仕組みでございましたけれども、この設置もなかなかままならないということでございますので、国の支援をできるだけそちらのほうにも振り向け
ていただくように、重要要望で上げ
ているところでございます。今後とも中山間の農業を守るために、公共の関与といったものは深まっ
ていくんだろうというふうに考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 福井県内も稲作
が主でございますし、いろいろ農作物を変えるとかそんなことというのはかなり困難さとか、あと人手不足とか後継者
がいないとか、そういう課題
がいろいろございます、鳥獣害対策もございます。しっかりとそこら辺はまた市としてサポートし
ていただきたい、県にできることは県に要望し
ていただきたい、しっかりと対応をお願いしたいと思います。 ここには、具体的に示され
ている公約内容でございます
が、1年たとうとし
ている現在、急激な世情の変化に伴い、ここに書い
てある内容は変わることはないんでしょうかね。変わるんならその理由なんかも示し
ていただい
て、説明いただけるとありがたいんです
が。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 今回お示しいただい
ているこの6つの項目、この理念と思想というものは変わることはないというふうに思います。 ただ、それを具体的に実行する方法とか時期とか、これは、今ほどおっしゃっ
ていただいたように、社会、経済情勢の変化によって変わることも
ありますし、新しく外から提案した部分
がありますので、当然市役所の中での議論、もっと細かい情報、それから市議会の皆さんとの意見交換、総合計画でお聞きし
ているように市民の皆様の声、そういったものを具体化しないといけないというふうに思っ
ておりまし
て、それは総合計画という形でこういった考え方を具体化するための手続、手段として、プロセスとしてやっ
ていきたいなというふうに思っ
ておりますので、引き続き様々な御提案をいただければというふうに思います。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 総合計画、そこに反映するような形ということで、ここに公約されましたことにつきまし
て、実現できるような、時代とともに変わるというのはよく理解し
てます。大きくぶれはないような形でお願いいたしたいと思います。 ところで、大阪延伸開業まで20年間、終着駅
が敦賀で、その1つ手前
が越前たけふ駅となっ
ております。歴史文化、伝統産業
が豊富な越前市や丹南地域に観光客の誘客の促進を図っ
て、交流人口、定住者人口、それからUIJターン促進のために、まずは大阪延伸開業まで20年間、利用者の利便性の向上とそれから観光客数の向上のため、私から昨年来かがやきの停車についての活動を要望し
てはどうかとお話しし
ております
が、これについてはどのような状況か、進展
があれば教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 越前たけふ駅へのかがやきの停車につきまし
ては、毎年実施し
ておりますJR西日本への要望の中に、利便性確保という形で新たに盛り込んでいきたいと考え
ているところでございます。 先般、あわら市、坂井市の両市議会の友好交流議員連盟
がJR西日本、東日本に対し、芦原温泉駅へのかがやきの停車について要望を予定し
ているということ
が報道されたわけでございます。したがいまし
て、かがやきの停車は1つの県で1つの駅ということも言われ
ているところでございますので、本市の要望活動につきまし
ても、
北陸新幹線越前たけふ駅設置促進期成同盟会、それとか市特急・新幹線対策促進期成同盟会、こういったところに御参画いただい
ております丹南地域の各首長さんで
あったり議員の皆様、そして経済等各界の皆様、そして地元選出の県会議員の皆様、こういった方々の御協力をいただきながら、政府やJR各社への働きかけを行っ
ていきたいと考え
ておりますので、また議員各位の御協力につきまし
てもよろしくお願いしたいと考え
ているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 各県に1駅、これはよく理解はしてるんですけれども、メリット、市民にとっての利益になることはやはり可能性を見いだす、これを頑張っ
てやっ
ていただきたいなというふうには思っ
ています。 それでは、次の2つ目の質問の南越前町への災害援助について質問します。 8月5日の南越前町を中心に深刻な被害をもたらした記録的な大雨により、道路
が各地で寸断され、9つの地区
が孤立状態となり、8月7日夜からは一部の地区で緊急車両は通れるようになりました
が、一般の車は通行できない状態
が続き、さらに今庄地区の一部では断水も続いた。町
が支援物資を運んで
いる状況
が続きました。大桐地区も含め全ての地区で、断水は14日午後4時10分になっ
て解消されました。越前市も給水車による応急給水支援を行っ
てまいりました。 災害時には、人、もの、金、情報を確保し活用すること
が重要でございます。特に、人の確保は被災自治体にとって重要なことでございます。被災自治体の南越前町は、被災自治体以外で
ある越前市にも職員派遣の依頼をし、そしてそれに応じ、南越前町への職員派遣をしたとのことでございます。 その対応状況についての質問を予定し
ていました
が、昨日の中西議員の質問の中にもございましたので、回答としては、南越前町のボランティアセンターの運営スタッフ不足のため、ボランティアセンターに市職員を派遣し、市民活動団体のNPO法人のっぽえちぜん等からの協力もいただく中、8月10日から28日までの19日間、職員と合わせ
て延べ36人
が支援を行ったと。そして、2トンの給水車の車両を1台貸与し、町の窓口業務支援のため、2名の職員を派遣された。県の要請に基づき、家屋被害認定調査の支援に職員延べ7名を派遣などなどございました。これでよかったですかね。 それで、災害現場では、被災者の心身の疲労やボランティアのけがへの対応で、医療関係者や保健衛生担当者
が不足する状況
があったとお聞きし
ております。この件につきまし
て、越前市としての支援状況でございます
が、昨日の回答でもございました
が、昨日の回答は8月13日から19日まで、妊婦、高齢者等を訪問支援するため、保健師を延べ7名派遣したという回答
がございました。そうでございます
が、この件につき、説明
があれば求めたいと思います
が、お願いします。
○議長(吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 南越前町災害におきましては、議員おっしゃるとおり、被災住民の健康観察
が急を要したこともございましたので、本市の保健師を8月13日から19日、6日間に保健師を7人派遣したところでございまし
て、特に初日につきまし
て、13日は妊産婦、乳児のおうちに行かせ
ていただきましたところでございます。これによりまして、被災世帯家庭訪問をし、体や心の状態、生活状況の把握や相談などを南越前町の保健師と共にさせ
ていただいたところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 この災害時の要支援者、これは誰も
がなり得るということでございますね。そこには、災害の犠牲者になりやすい人を包括的に捉える必要
があり、被災者支援には、命を守ることを最優先する医療と被災者の生活を重視する福祉、その両者のかけ橋となるの
が保健の役割で
あり、この連携
が重要で
あるとされ
ております。今回、そのような視点からの医療従事者や保健師の派遣は
あったのかどうかお願いします。
○議長(吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) おっしゃるとおり、まずそれぞれの役割ではございますけれど、県
が、市町
が被災した際には、被災地の情報を把握しながら、市町の要請に応じ
て医療従事者、保健師を派遣するという体制を取っ
ております。 その中で、県
が8月5日から12日の間、県の保健師2名ずつを被災世帯戸別訪問に派遣したほか、8月7日から17日までは、県
が調整し、日本赤十字社福井県支部の救護班、その後、医師会の災害医療チームによります医療支援
が、医師、看護師、薬剤師、調整員のチームで行われました。こちらにつきまし
ては医療支援になります。 その後、8月17日から8月末まで、災害の後二、三週間後には心のケア
が必要で
あるというところから、精神科医のDPAT派遣によります心のケア
が県のほうで行われまし
て、これによりまして、医療従事者や保健師の派遣、こういったところ
が災害時要援護者の支援になったところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 当然これだけの大きい災害でございますので、県からの派遣ということで、医療従事者の方の派遣というのは越前市だけでは当然応援し切れません。そういったところで、くまなくやっ
ていっ
て、その情報はきちんと入っ
てき
て、それに対して対応をし
てきたというふうに理解すればよろしいわけでございますね。 厚生労働省
が、地域における保健・医療・福祉、介護等の包括的なシステムやネットワークの構築とその具体的な運用において主要な役割を果たすとして、保健師にこのような幅広い役割を求め
ております。その点、今回のケースでは、包括的支援体制への支援策として保健師の役割をどのように考え
て派遣したのか、いま一度教え
ていただけますか。
○議長(吉田啓三君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 今回の南越前町災害での保健師の役割について取り上げさせ
ていただきますと、3つの大きな役割
がございました。 避難所やボランティアセンターでの住民やボランティアの健康観察、小傷の対応、医療従事者へのつなぎ、2つ目としましては、被災住民に対する健康観察、医療、福祉、介護等における困り事の実態把握と相談業務、3つ目としまして、被災後3週間以降に表出すると言われ
ております住民の心のケア、この3つの役割を保健師は担っ
ていたと言えます。 このうち、県の保健師は、そのうちの2つ目の住民に対する健康観察のための初動態勢を整え、町の保健師と共に各戸の訪問活動を行っ
ていったところでございます。その後、南越前町につきまし
ては、孤立したり道路
が封鎖され
ていたところもだんだん徐々に広がっ
て通れるようになりましたので、県の保健師
が担っ
ていた訪問活動をそのまま引き継いだ形で、本市の保健師は町の保健師と共に訪問活動を行いました。これによりまして、被災地の幅広い健康観察
ができたと考え
ておりますので、包括的に支援体制を整えること
ができたと考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 被災され
てから1か月たっ
て、ある程度被災された状況から復興へ向け
てという形になっ
てくるんですけれども、そのときには心のケアというのは非常に大切なポイントだと思います。引き続き、支援できるものに対してはしっかりとサポートし
ていただきたいというふうに思っ
ております。 復旧から復興へと今後は移っ
ていくんですけれども、激甚災害の認定を国から受け、国や県の支援もございます
が、そんな中での越前市としての今後の支援の在り方を御説明いただけますか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 本市では、南越前町で災害
が発生した当初から、町と連絡を密に取りながら、必要とし
ている人的、物質的な支援を迅速に行っ
てきたところで
あります。今後、南越前町の復興に向けまし
ては、町からの要望や依頼、県からの要請などを踏まえまし
て、必要な支援を行っ
てまいりたいというふうに考え
ております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 同じ南越消防組合市町で隣接自治体の南越前町での被災でございます。その一番近隣市の越前市
が、かつての東日本大震災のときには、市長、職員
が協議を進め、市の業務として塩竈市に職員を派遣した経験
があったというふうに教え
ていただきました。そのときは、市全体で送り出そうというふうな機運
があったそうでございます
が、このたびのこのような特に隣接自治体におきます市役所内の機運というのはどのようなものだったんでございましょうか。このことにつきまし
て、何か思い
がありましたら教え
てください。
○議長(吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 今回、南越前町への災害支援といたしまし
ては、これまでに延べ48人の職員派遣を行っ
てき
ています。今後、引き続き同じ丹南地区を構成する市町の一員として、南越前町の要請に基づき、しっかり支援をし
てまいりたいと考え
てございます。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 分かりました。 本当にしっかりとサポートし
ていただきたいというふうに思っ
ています。 最後になります
が、市長の1年前の後援会のリーフレットに、国や県との連携による財源を伴う政策提案、選択と集中により将来世代に負担を残さない持続可能な財政を確立しますと書い
てございました。 そんな中で、時間の関係上、そういうふうな市長の思いもございます、今回そのほかにお話しすることも
あったんですけれども、総括し
て、今回の私の質問の中で市長
が思うこと
がありましたら御発言いただきたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 今ほどおっしゃっ
ていただきました公約に掲げた政策、理念を維持しながら、組織の力をもうできるだけ引き出す、職員の能力、やる気を引き出し
て全庁挙げ
てやっ
ていきたいと思っ
ております。その中で、専門家、有識者の知見をいただい
て、そして市民の皆様の御意見をいただき、議会の御意見もいただきながら、これを総合計画に反映するというプロセスを経ながら具体的に実行し
ていきたいというふうに思っ
ております。 基礎自治体という越前市ですので、私
が長く経験した県と事情
が違う部分
がかなり
あるというものもよく分かるようになりましたので、そういったことを踏まえながら、国とか県に対して実情をしっかり訴え
て引き出せるものを精いっぱい引き出す、そういう考え方で進め
ていきたい。一つでも確実に実行するということを旨に進め
ていきたいと考え
ておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 近藤光広君。
◆(近藤光広君) 市長の思いは分かりました。 そして、副市長、龍田さんも県から来られ
ている、小泉副市長、市政に十分精通し
ておりますので、しっかりと三位一体となっ
て頑張っ
ていただきたいし、理事者の方々も一生懸命頑張っ
ていただきたいと、かように思いますので、よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(吉田啓三君) 以上で近藤光広君の質問を終了いたします。 暫時休憩します。 再開は午前11時といたします。 休憩 午前10時49分 再開 午前10時58分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位7番、能勢淳一郎君。 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 皆さん、こんにちは。会派創至、能勢淳一郎と申します。 新人議員の初めての一般質問ということで、発言時間の遵守で
あるとか、いろいろ不手際
がありましたら申し訳
ありません。また、無作法なところ
がありましたら、またそれもお許しください。 今回一般質問をすることで、何をやればいいのか、新人議員ですので、2か月前まで市民でした。議員になる前、当然市民でした。それまでにやったこと、身の回りに起こったこと、考えたこと、そんなことを身の丈目線で今日質問できたらなと思っ
て用意し
てまいりました。 じゃあ早速、今日は3項目について御質問をさせ
ていただきます。 1番目、
北陸新幹線延伸に伴う並行在来線の南地区に計画され
ている新駅についてということです。 これに関して、我々の情報、地区の情報、町内の情報というのは報道を超えるものはほとんどなく
て、今日、新しいニュースとかお聞かせいただければなと思っ
ております。 おさらいです
が、2024年、令和6年に
北陸新幹線が延伸され、越前たけふ駅
が開業されると。それに伴い、敦賀以北の北陸本線福井県部分
が新会社ハピラインふくいに経営分離され、同時に県内に3つの新駅
が設置される予定で
あると。そのうち、南地区、畷町付近に有力候補とし
ている新駅
が1年建設
が前倒しになったという、ここまで
が私の立場で知り得る情報で
あります。 ここで質問なんです
が、現在の並行在来線新駅に関する新しいニュースを含め、状況を御説明お願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 能勢議員の一般質問にお答えをさせ
ていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 畷町地係に設置される並行在来線の新駅につきまし
ては、現在、ハピラインふくいにおきまして、基本設計に必要な測量や地質調査
が行われ
ているという状況でございます。 市では、駅前広場に当たりますロータリー部分などの測量、基本設計を行っ
ているところでございます。6月から市では測量作業を開始し、8月には関係する地権者の下、境界立会いというものを行ったところでございます。 また、7月には武生商工高校生徒会によるワークショップ
が開催されました。駅や駅前広場の整備に関する意見
が出されたところでございます。これらの意見を、ワークショップに一緒に参加され
ておりましたハピラインふく
い、こちらのほうにもしっかりと伝える中、地域に愛される新駅となるよう、今後の設計作業に反映し
ていきたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) ありがとうございます。 今、お聞きした武生商工高校、ここ
が新駅開業と同じ年に、商業高校、工業高校の最終的なキャンパス統合
が行われるという
タイミングで
あります。この新駅
ができることとキャンパス統合
が始まるということの時期的な
タイミングについてはいかがなものでしょうか、お答えください。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 新駅の開業時期については、ハピラインふくいから武生商工高校のキャンパス
が統合する令和7年度、こちらを目標としたいと考え
ているというところでございます。なお、新駅
がこの計画どおり開業されますよう、先般、私
が県の担当部長のほうに強くお願いをし
てまいりました。 また、本市の担当部署におきましては、事業進捗状況、先ほど申し上げましたハピラインふくいでやっ
ている設計とうちの測量設計と、そういったものの情報共有をしっかりする中で、共にその進捗に遅れ
がないか、支障となっ
ているもの
がないか、そういったものについて確認をし合っ
ていると、そういう状況でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 商工高校の統合と時期
がどうか、いま一つ微妙なところでは
あります
が、同じ年には出来上がるで
あろうということです。 これは、商工高校の統合キャンパス
が出来上がりますと、規模でいうと750人程度の高校になり、中規模ぐらいの高校になるかと思い、かなりの数、この数読みもまだ分からないんですけれども、新駅を利用するのではないかということも、先般、校長先生とお話ししたときにそういうお話をなされ
ていました。 この
タイミングって非常に我々も気になるところなんですけれども、商工高校の、これからそこを進路として決めようという、そういう生徒さん、今、中学生です
が、方々にとっては大変な問題と、不安の一つでも
あるんじゃないかと思います。進路を決める
タイミングは、入学の年ではなく
て、前の年の夏ぐらいによくオープンキャンパスとか学校紹介の中でどこにしますかというところの、いわゆるアクセスというのも非常に大事な要素の一つになるんじゃないかと思います。 現在、校長先生のお話ですと、ほとんど
が越前市内の生徒さんの現状
が、もし新駅の
タイミングが合えば県内、例えば金津で
あるとか敦賀で
あるとかからの通学も可能になる、そこの進路を見据えた進路の決め方
ができるんじゃないかと、そうおっしゃっ
ていました。 7年春ではちょっと遅いような気
がします。1年前倒しぐらいの6年の夏ぐらいですか、夏、秋ぐらいには何かしらの情報を出せる具合に持っ
ていっ
てほしいなと思います。その際に気になるのは、ダイヤです。どれぐらいの本数
が何時に何本通るのかとか、果たしてそれの料金は幾らになるんだとか、そこら辺のデリケートな試算も出
てくるかと思います。そこら辺も含め
て、早いうちの情報の提供をし
ていただけたらなと、我々も生徒サイドもそう思っ
ていると思います。 それで、この新駅は、まだ仮称は決まってないということなんで南の新駅と呼ばせ
ていただきますけれども、南の新駅は地域の新しいランドマークになる、これはもう間違いなく駅中心のまちづくりのデザインに変わっ
てくると、変わらなければいけないと思っ
ています。もちろん人の流れや駅前の姿、その利便性からもそれを求め
て人口
が増えるかもしれない、そういういいものになるはずです。 そのメリットの一方で、近隣の町内、地域も含め
て、交通量
が増えること、人の流れ
が増えること、例えばごみで
あるとか騒音で
あるとか、犯罪、事故のリスクも予想されると思います。 そこで、質問です。 地元町内を含め、近隣の町内、また地域への説明、話合いはどのようなプロセスをもっ
て本番を迎えるのでしょうか、お願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) まず、直近の説明ということで、今ほど御説明いたしました
が、設計等を進め
ているという状況でございますので、この設計
がある程度進捗いたしまし
て図面として提示
ができるような状態、この状態になった段階でまた地元のほうに説明に入っ
ていきたいと考え
ているところでございます。 時期といたしまし
ては、できるだけ今月中、これを目標にし
て今進め
ているところでございますので、地元畷町のほか、南地区の自治振興会、武生商工高校、こういったところにもしっかり御説明をし、また御意見をいただければ、図面のほうでまた変更すべき点
があればそれに反映し
ていく、そのような作業をしながら進め
ていきたいと考え
ているところでございます。直近の状況で申し上げますとそういった対応をし
ていきたいと考え
ておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 分かりました。 今月からいよいよその説明
がスタートするということですね。振興会のほうでもお待ちし
ています。ぜひともお呼びください。 いろいろ危惧される、まだ図面もできてない間から危惧もないとは思うんですけれども、また地元の人にとってはいろんなことの今もう心配
が始まっ
ていると思うんです。見えないだけに不安は広がると思うんで、南の新駅の駅前となるべき道路の交通量の多さというの
が私一つ気になるところ
があります。近くには大きな交差点も
ありますし、当然そこは通学路にもなっ
ています。その辺の命を守るようなところの不安というのを図面上で示し
ていただけるような機会になればとは思うんです
が、交通量
が多い駅前になり得るべき道路について、その対策は今のところ何かございますでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 新駅を利用される際の、もちろん車で送迎される方もいらっしゃると思いますし、歩い
て駅を利用される方もいらっしゃると思います。そういった方々
が安全かつスムーズに通行できるということ
が大事でございますので、現在、駅前にロータリーや歩道、こういったものを設置する方向で基本設計を進め
ているという状況でございます。 また、ロータリーや歩道の基本設計に当たりましては、道路法という法律、これに基づく道路管理者で
あったり、県の公安委員会、こういったところとも協議
が必要となっ
てまいりますので、こういったところとも一緒に協議をし
ているところでございます。何しろ安全性を十分に確保できるように十分気をつけ
て進め
てまいりたいと思いますので、また地元の皆様方とか利用者の方々からの御意見をいただければと思っ
ております。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 今、ロータリー
ができるという新たなニュースをいただい
て、一安心、道路にそのまま止め
ての乗降
が始まるのかなと思っ
ても
いましたので、ロータリー
ができることというのは非常に朗報で
あります。地元の方もそれは喜ぶと思います。一旦車
が中に入るということは、あの道路には絶対必須のことだと思っ
ていましたので、朗報です。早い段階で地元の近隣町内への説明
が始まるということで、安心いたしました。 それで、開業までにいろんなこと
が、まだ図面もできてない間で何なんですけれども、対応できるものはもう既に始め
ていいと思うんです。そういうのも含め
て、先ほどおっしゃいました愛される県民鉄道というところを目指し
ていかないといけないと思います。 一方で、これはもう市民目線というか、町内、地区を離れまし
て、ハピラインふくいというの
が、これも情報なんですけれども、特急
がなくなると、各駅と快速
ができるかもしれないと、これは何か飛車角抜きで将棋をやるようなそんな感じもし
ているんです。ハピラインふくいの株主でも越前市は
あるわけで、その中で、沿線市町の人口減少を考えるとなかなか経営には暗雲
が立ち込め
ているんじゃないかと、素直に、この駅の乗降者の推移はともかく、全体は一体本当に大丈夫なのかなという気
が市民目線でし
ております。旅客人員の確保、減少を止める方法みたいなものを含めたハピラインふくいの経営戦略みたいなこと
がもし
あるんで
あればお教えください。お願いいたします。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 令和3年度に福井県並行在来線対策協議会、こちらのほう
が策定いたしました経営計画というもの
がございます。その経営計画の中で、まず基本理念といたしまし
て、これは当たり前のことなんですけれども、輸送の安全、安定の確保、地域に密着した県民鉄道に一新しますよと、まちづくりへの協力、こういったことも掲げ
ているところでございます。 具体的に少し申し上げさせ
ていただきますと、まず1つ目に、新駅設置や、これは本市にも1つ設置されるわけなんですけれども、利用しやすいダイヤ編成など、利便性の向上を図っ
ていきます。2つ目に、駅や駅周辺でのイベントなどによる駅を中心としたにぎわいづくり。3つ目に、共通フリー切符や企画切符、こういったものの発行によるほかの交通事業者との連携。4つ目に、サポーター形成といった活動を通してのいわゆるマイレール意識の醸成、こういった地域に親しまれる鉄道への転換、こういったことに取り組んでいきたいということでございます。こういった取組を行うことで利用促進を図っ
ていきたい、このように定め
ているの
が経営計画でございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 具体的に、開業した時点
が一番目安のベースの数字になるかと思うんですけれども、その旅客人員というのはどれぐらいを今見込んでられるんでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 今ほど申し上げました経営計画では、開業年度に当たります令和6年度、こちらの1日当たりの利用者数を約2万100人という形で予測をし
ているところでございます。 その内訳を申し上げますと、通勤、通学のいわゆる定期券を利用されるような方、こういった方
が1万4,600人で全体の73%を占める。そして、それ以外の方々
が5,500人で27%を占めるのではないのか、そういった予測を立て
ているわけでございます。 JRからの経営分離後は、地域に密着した、先ほど申し上げました、県民鉄道という形で、県、市町、そして地域
が連携いたしまし
て、利用しやすいダイヤの編成、こういったことを行いながら利用促進を行い、開業から11年間は、先ほど申し上げました1日当たりの利用者数2万人を11年間は続け
ていくことを目指し
ていきたいと計画のほうに記し
てあるという状況でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) ファイティングポーズとしては非常にいいとは思うんですけれども、なかなか難しいんじゃないかなという気
がし
ています。 そうやっ
て経営戦略でキープするんだと、ややもすれば増やし
ていくんだというのは分かるんですけれども、その際に福武線との競合というところ
が1つ出
てくるのではないかと、越前市としては両方減っ
ては困る、両方増え
てもらわないと困るという非常に矛盾したことになるんですけれども、どちらかから取っ
てどちらかから埋めるということでは何か歯がゆいなという気
がします。そこら辺はいかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) ハピラインふくいは、まず駅間の距離
が長いということ
がございます。そして、速達性
が高い、そして県外への移動にも利用される路線で
ある、こういった特徴
があります。 それに対しまして、福井鉄道の福武線は、本市と福井市、その間の移動に限定されるという点。しかしながら、停車する駅
が多いので、例えば沿線の病院で
ありましたり、商業施設で
ありましたり、あるいは学校で
ありましたり、そういった面において日常生活で非常に利用しやすい路線となっ
ておりまし
て、それぞれ性格
が異なっ
ているのかなという、すみ分け
ができ
ているのかなというふうに思うんですけれども、利用される方はそういったそれぞれの特性を生かし
て利用され
ているというふうに思います。 学生や高齢者といった移動制約者、あるいは通勤などに利用され
ておりますので、市といたしまし
ては、両路線とも重要な公共交通機関で
あるという認識を持っ
てございますけれども、今ほど議員のほうから、いわゆる競合というんでしょうか、料金等の競合というもの
が出されましたので説明をさせ
ていただきますと、ハピラインふくいの経営計画によりますと、運賃による水準、こういう利用者と行政の負担バランスを考えながら運賃体系を定め
ていきたいということを申し
ているわけなんですけれども、現時点で想定され
ている料金で申し上げさせ
ていただきます。 開業5年までの定期料金や普通料金については、現料金の1.15倍、開業6年目から10年目までは1.20倍に設定し
ていき、通学はこれより安い。これはちょっと分かりにくいので少し現時点の料金を例に挙げ
て御説明をさせ
ていただきます。 現在、JRで武生駅-福井駅間は330円でございます。そして、福武線で申し上げますと、福武線の越前武生駅から福井市内までは400円でございます。したがいまし
て、70円の差
があるというところでございます。ハピラインふくいは、今330円の料金を開業5年目までは380円にしたいと、この時点でもし福鉄
が変わらなければ20円の差。そして、開業6年目から10年目については、今の福井鉄道と同じ料金400円にしたいと、そのように考え
ている。ただ、これはあくまでも福井鉄道の料金
が変わらないということを前提にし
ておりますので、それによって変更するというものかと考え
ております。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 市民のほうへのメッセージとしたら、どちらも乗っ
て残そう福武線、乗っ
て残そう並行在来線みたいなことになっ
てしまうんじゃないかと思います。どうも歯がゆいし不安だし、潜在的な需要を掘り起こす必要もこの先出
てくるんじゃないかと、車で行っ
ていた人にこういう公共機関を使っ
てくださいみたいな、そういうキャンペーン
がこれから必要なんじゃないかと思います。地元として何を望まれますか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) ありがとうございます。 まず、鉄道というものはしっかり経営というもの
が成り立つ必要
がございますので、そのためには料金収入というの
がまず第一でございますので、そのためには市民の皆様に乗っ
ていただくというの
が大事です。 福井鉄道におきましては、パーク&ライドといいまし
て、駅のところへ車を置い
ていただい
て、通勤で乗っ
ていただい
て、また駅から御自宅までは車を使っ
ていただく、そういうシステムにより利用
が伸び
てき
ているという状況もございますので、そういったところを、また、地元、当市といたしまし
て、そういった協力
が求められるので
あればそういった検討は積極的に行っ
ていく必要
があるのかな、これは私ども市
が行うべき仕事としてもしっかり考え
ていく必要
がある。 その一方で、地元ということで、議員のお膝元で
ある御町内あるいは地区に対しても、いろいろな取組をし
ていただけるとありがたいなと思っ
ていること
がございます。 そういったことを少し申し上げさせ
ていただきますと、これは今まで行われ
てきた先例でございますけれども、沿線の地域団体
が市民の活動団体という形で駅の花壇の花植えで
あったり、あるいはイルミネーションの装飾、駅前広場を活用したイベント、あるいは駅の清掃、管理などをされ
ているという地域もございます。そして、
ある小学校では、駅の利用者への挨拶運動、清掃などのボランティアというものも行っ
てきたこともございますので、こういった地域の活動を通じて、先ほど申し上げましたマイレール意識の醸成、これにより駅に愛着を持っ
ていただくことで、公共交通をより身近に感じ利用促進に結びつけ
ていきたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 自分
が生きてる間に新しい鉄道の駅
ができるって、こんなことってめったにないことでわくわくはしてるんですけれども、もろ手を挙げ
て喜んで
いるだけでは駄目だと思うんです。一人一人に愛される県民鉄道となるには、一人一人
が経営者で
ありオーナーで
あるという目線で厳しいところも見
ていかなきゃいけないと思います。 もちろん地域では、そういうイベント事業を含め
てそういうアクションを起こし
ていけたらなとは思っ
ています。酸いも甘いも多角的に捉え
て、これからいい新駅になっ
ていくように私たちも努力します。そういうふうに思っ
て、相手方
があることですのでなかなか勝手にはできないと思うんですけれども、そこら辺を詰め
ていい県民鉄道になっ
ていけばと思っ
ております。県民鉄道新駅に関する質問はこれで終わります。 続きまし
て、自治振興会の現状と課題についてということで質問させ
ていただきます。 自治振興会の課題は、17地区それぞれにいろんな形
があると思います。それらは、それも含め
て自治で解決すべきだと私は自分の立場でそう思っ
ております。 そんな中でも、多くの振興会で共有し
ている課題というの
があります。役員の担い手
がいないんだと、なかなか若い人
が入っ
てこないんだということ、役員
がだんだん高齢化し
てき
て結構しんどくなっ
てきた。それと、役員のそれも兼ね
ているんですけれども、負担
がだんだん増え
ているんじゃないかと、そういうの
がある。これらも振興会サイドで、自治のほうで何とかすべきところも多いんじゃないかと思うんです
が、1つ行政のほうにやんなきゃいけないということ
が、お願いしたいということ
があります。 これは、質問です。 行政からの協力依頼
が増えた感
がある。私も含め
てそう思います。私、区長を11年、今、会長を5年目なんですけれども、増えたなと、余裕
がなくなっ
てきた、年を取ったのかなとも思うんです
が、行政依頼
が増えたことに対して、その認識
があるのか、それをどう思っ
ていらっしゃるのか、質問1としてお聞きします。
○議長(吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 現状といたしまし
て、市から各自治振興会に依頼をする協力業務、これ
が昨今増え
ておりまし
て、従来の振興会事業に加え、新たな業務
が加わることで振興会の役員の皆様には大きな負担となっ
ている、こういったことにつきましては認識をし
ているところです。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 認識を共有し
ているということで、この先の話に進めるわけですけれども、同時に住民主体のまちづくりというの
が目的のはず
が、何か行政主体になっ
てき
ているなという、そんなことを言う人も
いますし、乱暴ですけれども、行政の下請じゃないかと、こんなことを言う人まで出
てきてる次第でし
て、それについてどう思われますか。
○議長(吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 自治振興事業、これにつきまし
ては、住民主体のまちづくり、これを目標としてこれまで進め
てきたところです。 しかし、その中で、自治振興会に対しまして行政から新たに協力を依頼する場合、こういったこと
が昨今出
てきました。この場合は、自治連合会と毎週実施をし
ている協議の場でまず担当課から説明をさせ
ていただき、定例の自治連合会幹部会、こういったところで協議となります。その後に、自治連合会の事務局長会、理事会において改めて担当課
が説明をした上で、御承認をいただいた場合のみ協力業務として自治振興会にお願いをし
ているところで
あります。 担当課におきましても、地区での取組を自治振興会だけに任せるのではなく、依頼をした後も地域の現状を把握するとともに、しっかりとサポートすること
が必要だと認識をし
ています
が、協力業務
が増える中、振興会事業
が行政主体になりつつ
あると、こういう御指摘につきまし
ては否めないの
が現状で
あると考え
てございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 今のお答えの中で、それは自治を尊重し
てのことだと思うんですけれども、振興会に任せるだけではなく行政からも協働の一環として課題を解決するという、そこの一歩をぜひやっ
ていただきたいなと、もちろん自治の私たち
がやるんだよということは踏まえつつも、そこに踏み込んでいただい
てもいいかなと、私はそう思います。 振興会
ができ
て20年足らず、うちは18年なんですけれども、潮目
が変わっ
てきたというか、発足当時に例えば60だった人
がそこで80近くになっ
てきた。そこでいろんなまだ御活躍いただいてる方たちも
いるわけですけれども、社会情勢も変わっ
てきた。言葉
がどうか分かりません
が、悠々自適の方
が減っ
てきたなと、退職金をもらっ
て、それでさあ地域のことをやりましょうかみたいな人も何か減っ
てきたような気
がします。働き方改革というのもその社会情勢の一つの要因ではないかと思います。 そこで、自治を尊重するという点では同じなんですけれども、それを尊重しつつ振興会と協働の在り方をいま一度仕切り直しし
て見直し
てみる時期に来たんじゃないかと思っ
ております。いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 自治振興会におきましては、人口減少や核家族化の進展、若者の転出超過、高齢者のみ世帯の増加、さらには定年延長や様々な働き方の創出など、社会情勢の変化に伴い、地域で活躍できる人材の減少による担い手不足、これ
が大きな課題で
あると認識をし
てございます。 また、自治連合会におきましても、各地区における後継者の育成や人材の発掘について課題の共有
がなされ
ているといったところにございます。 あわせ
て、自治振興会役員、この現状といたしまし
て、例えば長期間同じ方
が役員を担っ
ている場合、その方の退任後には急激なノウハウの低下
が起きまし
て、事業のスムーズな運営に支障を来すと、こういったことも予想されます。このようなことから、自治振興においては、若い人にも興味を持っ
て参画をし
てもらえる事業、また人を呼び込める事業、こういったことに地域で活躍できる人材の発掘といった点で創意工夫をしながら取り組んでいただいてるところでございます。 今後につきまし
ては、連合会、振興会との連携により、これまでの事業の見直しなど地区振興会の負担軽減に取り組む中で、市と振興会の協働のまちづくりの在り方、今、議員御指摘いただいたこの在り方について見直しを進め
ていきたいと考え
てございます。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) ありがとうございます。 振興会に課題解決
が振られ
てしまうと、それすら負担になっ
てしまうというところも今
あるわけでし
て、ぜひともぐいぐいき
ていただければ、私は構わないと思います。私もあと一年半会長の任期
が実は
あるわけでし
て、その間この課題を見守っ
ていきたい、自分も現場のほうからの声をこの場に届け
ていきたいと思っ
ておりますので、よろしくお願いいたします。2番目の自治振興会のテーマを終わります。 届出3つ目、紫式部関連事業についてお尋ねをし
ていこうと思います。 これまで、南地区は紫式部公園も含め
て、地区の宝と位置づけ
て清掃活動や、その近隣の紫蘭街道というのを約5キロにわたって今整備し
ているわけですけれども、もう20年近くこれをやっ
ているわけです。紫式部ということ、今度
大河ドラマで始まるということには並々ならぬ興味
があります。そこで、ぜひとも紫式部関連事業をうまくいくほうに、これもやっ
ていただきたいなと思っ
ています。 再来年、2024年、これも2024年なんですけれども、NHKの
大河ドラマで紫式部をヒロインにした「光る君へ」
が決定し、新幹線開業と併せ、知名度アップ、観光客アップの絶好のチャンスと本市でも捉え
ているということです。今、懸垂幕やポスターなど、市民の機運向上のプロモーション
が始まったとお聞きしました。 それと並行し
て、全てここから始まるんですけれども、オンエアの瞬間の見た人の動向、ここ
が一番肝で
あって一番大事なところ、ここを取り逃したらいけないと思います。ここの視聴者の動向を予想し
て、オンエアの
タイミングで多くの人
がどう動くかということを予測し
て、越前市はいいところだな、行っ
てみたいなと思うような、特にネット環境も準備を始めるべきだと思います。 まずは、もうこれは想定なんですけれども、視聴率を約10%として、1%
が、諸説
あります
が、約100万人、そうすると1,000万人の人
がその瞬間、越前市だの紫式部公園だの紫の館だのの文字を見る、紹介を受ける。そこでそのうちの何割か、たとえ1%でもネット検索をしたとする、それでも10万人、これ
が5%なら50万人、かなり大きな、今までのプロモーションの中で大きな数字になると思います。まずは、この仮定
が間違ってると話なりませんので、この仮定についていかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 今ほど議員さんのほうから
大河ドラマの視聴率とそれに対して見られた方
がどれだけ検索をするかという割合を御提示をいただいたところでございますけれども、確かに紫式部に関心
があって、越前市は紫式部公園といういろんなワード
がございますけれども、こういった形で検索される方の多くは、
大河ドラマを御覧になっ
ていて、そういったところ
が出
てくるとかなりの割合でそういった方
が検索されるだろうというふうに思います。ただ、これ
が、具体的な割合
が今何%かと、ちょっと想定できないところではございます。 そういったところももちろん大事なんですけれども、ドラマの最後に流れる紀行というの
がございますけれども、そういったところで御紹介いただくとか、あるいは越前市ではこういったイベントというの
が行われ
ていて全国的に話題になっ
ているとか、そういった取組
がメディアに取り上げられる、こういったこと
がこの検索に非常に大きな影響を及ぼすというふうに考え
ておりまし
て、これも、今プロモーション、いろんな予算を計上し
てきたところでございます。 6月補正の機運醸成、そして9月においてもロゴマークとかキャッチコピー、そして加え
て県では9月の補正で1,500万円余りの予算を計上いただいた。こういったところで、これらの効果もまた一定程度見込め
てくるのではないのかというふうに考え
ております。 今ほど議員御指摘いただきましたように、ネットでの配信、特にSNSというの
が今は非常に中心になっ
てこようかと思います。ハッシュタグをつけ
ていろいろ発信し
ていくとか、いろんなこと
が重要になっ
てくると考え
ておりますので、また一緒に研究し
ていきたいと思いますので、どうぞお知恵をよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 今現在、そういう検索をし
てみると、印象なんですけれども、謙虚な御紹介という印象を免れないんですよね。何かぐいぐいくるもの
がない、来
てくださいといういざない
が何か感じられないような、謙虚で
あれば謙虚でいいんですけれども、まだまだ10万人以上の方々をこちらに向かせ
て、一歩でも半歩でもこちらに向かせるような、そういう力
がまだない、これからだと思うんですけれども。ここは、知恵とお金もかけるべきじゃないかなと思います。 何年か前に中心市街地の研修で大野市へ行っ
て、そのとき大野市は何で湧い
ていたかというと、天空の城大野城ということで一躍有名になっ
て、もうすごく全国的にもこういうすごいところ
があるぞ、まあ一歩出遅れたんですけれども、それでも大野城
が一躍有名になったという瞬間は
あるんですけれども。そこで、大野の職員の方なんですけれども、実は大手広告代理店にこれを委ねたんだと。いい
タイミングで夜のニュースの最後に、今日は天空の城大野城を御紹介しますという感じで、そこで流れた。あれから火
がついたということ。やはりプロはプロだと思います。そういう仕掛けというと何か汚い感じもしますけれども、そういう戦略みたいなことも考え
ていただければなと思います。 検索してるときに、次に気になるのは、これ、紫式部公園と紫の館への客の入り込み数は結構短期的な目標達成のバロメーターになると思うんで、紫式部公園とあの周辺へお客さんを入れるためのアクセスというの
が一緒に御紹介されるんですけれども、見
ていると車中心になっ
ていると。武生駅から徒歩30分というの、これは論外だと思うんですけれども、武生インターチェンジから15分、気軽な動機で行っ
てみたい、行けたら行っ
てみようかなという人には、車はちょっとしんどいかな、ちょっとハードル高いのかなという気
がします。 2024年ですと新幹線もでき
ている、並行在来線もでき
ている、そこからの気軽なアクセスというの
が、御紹介にちょっと足りないような気
がします。今、既存のものとしたら、のろっさの南ルート、8回も止まる。ここまでなかなかネット上たどり着けないんで、ここへの誘導を打ち出すべきではないかなと思います。いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) ありがとうございます。 のろっさの南ルート、これは1日8本運行し
ておりまし
て、紫式部公園の前にバス停
があるというところでございます。のろっさはJR武生駅からの移動手段として格安で乗車できる最も利用しやすいもので
あるというふうに考え
ておりますので、市のホームページで
あったり、いろんなこれからつくっ
ていく広告の戦略、こういったものにも公園へのアクセス情報という形でしっかり掲載をし
て周知をし
ていきたいと考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 御提案なんですけれども、どうでしょうか、無料シャトルバスという、湯楽里に行くような感じのバスを、短期間で結構ですので、それもいかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) まだ現時点では無料シャトルバスの運行というものを考えてるわけではございませんけれども、非常に多くの方に訪れ
ていただけるとかそういった状況になった場合には臨機に対応できるような準備はしっかりと整え
ておく必要
があると考え
ておりますので、その節にはまた御協力をよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 2024年には新幹線も開業すると、そこのルートも合わせ
て、まだ打ち出せません
が、検討も始め
ていただければなと思います。その翌年には先ほど御質問をさせ
ていただきました南の新駅もオープンする予定ですので、そこをつなげた線でルートの検討を始め
ていただければと思います。お聞きします。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 路線バスとかタクシーとかいろんな公共交通
がございますけれども、こういったものをどのようにし
ていくか、そして新しい駅とかについては、必ず延伸をし
てどの
タイミングで寄っ
ていくか、どのルートで寄っ
ていくのか、そういったことを検討するというの
が利用者の利便性向上というものに非常に大きな影響を与え
てくるだろうなというふうに考え
ております。 それを運行され
ております福井鉄道さんあるいはタクシー会社さん、いろいろございますので、そういったところと一番いい方法というものをこれからしっかりと私どもも中に入りながら協議をし
ていきたいと思いますので、また地元のほうからこういったことを考えてるんだという御要望
がありましたら私どものほうにもお寄せいただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) 先日、
大河ドラマテーマ館というのをお聞きしまし
て、具体的にこれは、何か候補地とかこんな感じになりますよというの
が、もし今現在で
あればお聞きしたいんです
が。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君)
大河ドラマ館につきまし
ては、先般フルオーダーでというような話をさせ
ていただいたところでございまし
て、金額的にもかなりの高額になるというふうな想定をし
ているところでございます。 したがいまし
て、その金額についてしっかりと経済効果、そしてそれだけのお金をかけ
てどれだけのお客さんに来
ていただけるかといういわゆる集客見込み、そういったものをしっかりと想定をし
て検討し
ていく必要
がありますので、近く立ち上げを予定し
ております準備組織、こちらにおきましてその実施等についてまずは検討し
ていくという段階でございますので、具体的な場所等について今検討し
ているというような、そういったものではなしに、まずやるかやらないかということをしっかりやっ
ていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 能勢淳一郎君。
◆(能勢淳一郎君) ありがとうございました。 全て
が相手方
があること、NHK
があること、どういう打ち出し方をするか、本当はここにかかってるんですけれども、ここはまた別の御担当の方に御尽力いただい
て、いい形での出し方をお願いし
ていただけたらなと思います。 相手方の
あること、非常に歯がゆい思いでやっ
ているわけですけれども、今後とも不確実な要素
が多い中で、これも短期的な数字
がどうこうよりも、一番のレガシーというか、次どうなっ
てこうなっ
てこういう実を結んだんだという、そういうところに焦点は向け
ておくべきだと思います。もちろん、短期的な客の入り込み数なんかも気にはなるところでは
あります
が、これ
が将来どうなるんだというのもこれから見
ていきたいと思います。ありがとうございました。これで質問を終わります。
○議長(吉田啓三君) 以上で能勢淳一郎君の質問を終了いたします。 暫時休憩します。 再開は午後1時といたします。 休憩 午前11時47分 再開 午後 0時59分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位8番、砂田竜一君。 なお、砂田竜一君の一般質問に関し、資料をお手元に配付いたし
てありますので、御了承願います。 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 市民ネットワークの砂田です。 発言通告に従いまして一般質問を行います。 私のほうからはテーマ
が2つ
ありまし
て、1つ目
がコロナ禍における保育所の体制について、そして2つ目
が行政DX推進と市民サービスについて、その2つについてお聞きします。 まずは1つ目、コロナ禍における保育所の体制についてお聞きします。 今年7月以降、コロナの陽性者
が爆発的に増えました。昨日9月7日ですと1,093人、今日お昼に発表
ありましたのは、9月8日
が955人とかなり感染者
が増え
ているような状況でございまし
て、福井県の感染拡大警報は9月30日まで延長され
ているような状況に
あります。 国のほうからは、9月26日から感染者の全数把握の簡略化
が行われるというような話も
ありますような状況でございます
が、年明け以降、特にオミクロン株
が感染拡大し
てからは、特に子供の感染
が目立っ
ているような状況
があります。市内の幼稚園とか保育所では、感染者
が出
ているというふうに思うところです。 保育所というのは、保護者
が働い
ていて家に一人で
いること
ができない年齢の子供
が保育所を利用するというもので
ありますので、コロナ禍で
あっても原則として開所を続けないといけません。小・中学校など、夏休みなどで子供
が長期で休むこともなく、
いつ感染するか分からないような状況の中で、保育士さん、そして保育所に預ける親の心配というのは本当に増え
ているというふうに思うところでございます。 国からは、感染を防ぎながら、自治体より極力支援をするようにと指示
が出
ていることと思います
が、自治体の対応も限界
があるというふうに思います。既に感染対策、御努力いただいてることというふうには思うんです
が、コロナ禍における本市の保育所の体制について幾つかお聞きいたします。 まずお聞きします
が、本市の保育所等において新型コロナに感染し
てしまった子供
がもし出
てしまった場合、市としてはどういった対応を取っ
ているのかお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 保育所等において新型コロナに感染した子供さん
が出た場合の対応につきまし
ては、市は厚生労働省や県からの通知、そして所管で
あります丹南保健所の指導に基づい
て対応し
ております。 まずは、公立園、民間園に対しまして、陽性になったお子さんの行動履歴、そして園内の活動状況の把握の徹底をお願いし
ております。それを踏まえた上で、園から市や丹南保健所への速やかな報告を求め
ておりまし
て、その状況の中で休園、クラス閉鎖などの速やかな決定を行わせ
ていただい
ております。 各園ではそもそも備蓄をし
ていただい
ては
いるんですけれど、感染状況に応じまし
て、各園で備蓄し
ている抗原検査キットや消毒用アルコール、ガウン、フェースシールドなど
が不足する場合には、市から速やかに提供し
て、各園の保育
が継続できるよう支援し
ているところで
あります。 あわせまし
て、陽性者発生の状況、クラスの閉鎖など今後の対応につきまし
ては、緊急メールというもの
が保護者にすぐ出せるようになっ
ておりますので、周知を行うよう徹底し
ております。保育の継続と子供への感染拡大の防止をこのように図っ
ている状況でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 国のガイドラインに沿っ
て、しっかり連絡体制も整え
て感染対策をされ
ているというふうに理解いたします。 市の職員関係の新型コロナ感染につきまし
て小まめに議員のほうに連絡をいただい
ているんです
が、そういった連絡を見ますと、庁舎の職員もそうなんです
が、保育所の職員の感染も目立つような状況です。7月以降、これだけ爆発的に感染者
が増えるとすれば、当然
いつ誰も
が感染し
てもおかしくない状況に
ありますんで、それはもう感染者
が出
てしまっ
てもしょうがないというふうには思います。幾ら感染対策を頑張っ
ても、感染者
が増え
てしまいまし
て、残念ながら今年度も休園となっ
てしまった保育所
があるというふうに思います。 ここでお聞きします
が、今年度、本市において、保育所は新型コロナ感染の影響でどれくらいの数
が全面休園となったのか、参考にその実績を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 本市の全面休園となった実績でございます
が、本年4月1日から8月末まで、延べ6園、延べ17日、平均いたしまし
て3日程度でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) ここで資料の表示をお願いします。 (資料を示す)こちらの資料です
が、No.1ですね。 これは、厚生労働省のホームページで見られる資料でございまし
て、日本全国の保育所等における新型コロナウイルスによる休園等の状況でございます。こちらの資料は、今年の8月25日14時時点ということで、定期的に更新されるわけでございます
が、最新のデータはこちらになっ
ています。こちらの資料で分かるように、全面休園し
ている保育所等
がある都道府県の数
が24、そして全面休園し
ている保育所等の数
が56
あるというふうに分かります。 あくまでも参考なんです
が、次の資料のNo.2のほうに移りますと、これ
が感染者数と臨時休園数の推移のグラフとなっ
ております。グラフで見るように、今年の年明け、感染者
が増え
て、一気に休園の数
が増え
ている状況でございまし
て、7月以降、感染
が爆発的に増え
ているんです
が、休園はあまり上がってないと。こちらは、恐らくです
が、休園する基準
が緩和されたせいかなというふうには思うんです
が、今のところはこういうような状況になっ
ています。 もしです
が、自分の子供
が通う保育所でコロナ感染
が原因で休園となった場合に、自分の子供
が例えば濃厚接触者でなくとも、大事を取っ
てその保護者
が、職場に行けなくなる方
が、休まないといけないというふうになる方
がいるということを聞い
ております。また、保育所
が休園となることで、子供を見るために仕事を休む方というのも聞い
ております。 ここでお聞きします
が、コロナ感染で休園とする場合、どういった判断基準で休園とし
ているのか教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 休園するかもしくはクラス閉鎖するかということにつきましては、丹南保健所の指導に従いまして、市と当該園との協議によりどの範囲にするか休園等を判断し
ているところでございます。これまでの丹南保健所の指導としましては、全面休園とする場合につきまし
ては、複数のクラス閉鎖
が出た場合、陽性者の発生クラスのほかの園児の状況やほかのクラスの状況、職員の状況など、総合的に判断し
て丹南保健所の指導に従っ
ているところでございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 丹南保健所の御判断で休園され
ているというふうに分かりました。 急に休園となりますと、保護者の方は本当に大変だというふうに思うところです。 ここで、すいません、資料を消し
ていただきますようにお願いします。 現在、今のように感染者
がたくさん出
ている状況では、保育所で感染者
が出
てしまっ
て臨時休業となっ
ても致し方ないかなというふうに思うんです
が、例えば休園になった場合、保育園の利用者の負担の費用について気になるのでお聞きしたいと思います。 保育所
が臨時休園となった場合に、保育所の利用料とか給食費は、例えば日割計算などで臨時休業となった日数分を払う必要はないのか、気になるのでその状況をお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 保育園につきまし
ては、全国共通でございまし
て、子ども・子育て支援法施行令に基づき、臨時休園やクラス閉鎖の場合、日割計算による減額を実施し
ているところでございます。 一方、給食費につきまし
ては、食材費で
あり保護者の実費徴収金となっ
ておりますので、保育料とは取扱い
が異なります。公立園につきまし
ては保育料と同様に給食費も日割りで減額を実施させ
ていただい
ていること、民間園につきまし
ても公立園と同様に日割りで減額を行っ
ていると聞い
ております。実際減額し
ていただいた場合は、市のほうからも補助金で補填させ
ていただい
ている部分もございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 分かりました。 しっかりそういった対応をされ
ているということで、保護者の方も安心できると思います。 続け
てお聞きします
が、今度は、もし子供
がいる家族に体調
が悪い方
がいるとしたとしまして、保育所を自主的に休んだ場合の保育料の利用料は減免されるのか、参考にお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 保育料につきまし
ては、自主的な欠席については日割り減額の対象とは申し訳ないんです
がし
ておりません。ただし、家族のコロナ感染者陽性判明
が分かりまし
て欠席された場合は、子ども・子育て支援法施行令に基づき、日割り減額の対象とさせ
ていただい
ていることになります。 ただし、自主的な欠席の場合は、給食費のことなんです
が、食材は既に納品され
ている場合もございますので、本来日割り減額の対象外となっ
ております。公立園は市の判断で保育料と同様の取扱いとさせ
ていただい
ています
が、民間園は経費の関係で法人の判断にさせ
ていただい
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 分かりました。 恐らく気にされ
ている保育園を利用され
ている保護者の方もいらっしゃると思います。そういった周知はされ
ていると思うんです
が、ぜひとも周知いただくことをお願いしたいと思います。 質問変わりますけど、今年の3月18日付で、国の子ども・子育て本部のほうから各指定都市、中核市のほうへ、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針というもの
がもともと
あって、それ
が変更されたという通知
が届いたようです。これまでの通知で、2歳児未満児はマスクをしないような指示ですとか、午睡とかプール遊びでの感染症対策なども指示され
ているというふうに思います。 昨年のコロナ感染蔓延から、現在では保育所における感染対策というのは変わっ
ているだろうなというふうに思うところなんです
が、ここでお聞きします
が、現在の本市の幼稚園や保育所で行っ
ている新型コロナ感染の対策について教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 幼稚園、保育園、こども園共通の対策としてお答えさせ
ていただきます。 厚生労働省
が示す感染症対策ガイドラインに基づきまし
て、消毒、換気、手洗い、職員や保護者など周囲の大人のマスク着用、登園前の体調管理など、基本的な感染対策の徹底を継続し
て実施し
ております。 園児に体調不良
が見られたクラスなどは、異年齢児との交流を避け、クラス単位や小集団での活動を実施し
ております。具体的には、感染状況に応じ
て園行事の保護者参加人数の制限、または飛沫感染を防ぐために集団でのうがいにつきましては一時休止なども実施し、保護者に御理解いただい
ているところです。 玄関掲示や保健だよりを活用し、保護者に対し小まめな情報提供を実施し
ております。外国籍の保護者に対しましては、分かりやすく翻訳、通訳をさせ
ていただい
ております。 お話に
ありましたマスクにつきまし
ては、マスクは個々の状況に応じた対応をさせ
ていただい
ているところでございまし
て、マスク
ができない子供さんのための対策を徹底し
ているところでございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 今、いろいろ保育所でのコロナ対策につきまし
てお聞きしました
が、どちらかというと、ちょっと浅めに、ちょっと広めに聞かさせ
てもらったかなというふうに思っ
てます。ただし、やはり今特に心配な子供の感染
が増えてる状況で、しっかり本市でもそういった国の方針を捉えながら対策をし
ているというふうに理解はできました。 特に、保護者の方、本当にいろいろ心配されてるというふうに思います。その保護者の心配ももちろん
あるんです
が、保育士さんの負担の心配も
あるところです。国からの通達では、コロナ感染対策としまして、保育士さんの早期ワクチンの接種とか幅広い感染検査を指示されてるというふうに思います。これは実は知り合いの方に聞いたんです
が、基礎疾患
がある家族を持つ保育士さんは、自分
が感染し
てしまう、職場のほうで感染をし
てしまうことで家族に迷惑をかけないのか心配で、働き続けることを悩んでる方
が実際にいらっしゃいます。ただでさえ、大事な命を預かる大変な仕事な上、こういった感染
が爆発的に増え
ているような状況では、保育士さんの心身、そしていろんな負担
が相当なものだなというふうに思います。 5歳児未満のワクチン接種もまだ行われてない状況で、そういったコロナ禍の中でも頑張って
て大事な命を預かってる、幼稚園そして保育所の職員さんへのさらなるケアや支援につきまし
ては、新しく、来年度から何かしらの形で行っ
ていただきますように、こちらは御検討をよろしくお願いしたいと思います。要望といたします。 同じテーマで次の質問へ行きます
が、こういった、ただでさえ人材不足に悩んで
いるところに、このコロナ禍という苛酷な状況な中で、今後の保育士さんの確保
が心配になるところではございます
が、今年度、保育士さんを確保する本市の新規事業としまし
て、就労助成金の事業を始められました。まずは、この取組の紹介をお願いします。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 本市では、保育士確保のため、市内の保育園、認定こども園、小規模保育事業所に、正規職員として就労した保育士や保育実習を行った学生に、助成金を本人に支給する事業でございます。今年度から始めさせ
ていただきました。 内容としましては、新採用の方への就労奨励金と県外者の支援金、また3年目の方への継続奨励金、そして学生の方に実習支援金の4つ
がございます。 奨励金の中の就労奨励金は、民間園に就労した1年目の正規保育士に、1人当たり20万円を支給させ
ていただい
ております。 県外者支援金は、公立園、民間園問わず就労した1年目の正規職員を対象として、県外から就労した場合の引っ越し費用などを対象に20万円を上限に助成する基本分と、県外から市内にUIJターンした場合に1人当たり5万円を支給する市内移住加算分
がございます。 3年目の継続奨励金につきまし
ては、民間園での就労後3年目となる正規保育士に、1人当たり10万円を支給し
ております。 さらに、実習支援金についてでございます
が、こちらは学生さん対象です。公立園、民間園問わず、市内の保育園等で保育実習を行った学生に対し、1人当たり1万円を支給させ
ていただい
ております。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) (資料を示す)資料を表示いただい
ております。資料No.3になります
が、ただいま御説明いただいた内容を表した資料でございまし
て、こちらは令和4年度の当初予算の概要の説明から、ちょっとお借りしてるような資料でございます。 ただいま御説明いただいたように、越前市内の保育所などに採用された正規の保育士さんなどに最大55万円も助成されるという、全国規模で見
てもレベルの高い保育士さんへの就労支援というふうに理解いたします。 コロナ禍の中で心身に負担もかかるような、そういった負担もかかってる保育士さんにとって、こういった就労支援
が一体どういう効果を出してるんかというのを参考までに幾つかお聞きしたいと思います。 こちらの資料を見ますと、基本的に市内の私立保育園で働き始めた方に20万円支給されると
ありまし
て、そして県外から来られ
て、働いた方に20万円というふうに
あります。そして、県外対象の支援金として、UIJターンの方には5万円加算し
て支給されるというふうに
あります
が、この事業を利用し
て県外から来られ
て、今正規の保育士さんとなった方の人数を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) この事業につきまし
ては今年度からで、周知につきまし
ても3月議会でございましたので、今年度の採用につきまし
ては、この影響によるものではないかもしれません
が、就労奨励金につきまし
ては、9月1日現在で11人の支給実績、そして県外から市内の民間園の正規保育士となった方の例は今年は
ありません。 ただ、県外者支援金につきまし
ては、公立園も対象とし
ておりまし
て、令和4年9月1日現在、2人の保育士に支給をさせ
ていただいてるものでございます。 以上でございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 分かりました。 次に、私立園に就労され
て3年目の方に、継続奨励金としまして10万円支給となっ
てます
が、この3年目の対象となっ
ている方の人数を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 令和4年9月1日現在ではございます
が、3年目の保育士に対しまして、継続奨励金を5人の方に支給させ
ていただきました。こちらは全て民間園となります。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) また、続け
てお聞きします
が、実習支援金としまして、市内の公立、私立の保育所等で保育実習を行った学生さんに1万円支給することになっ
てます
が、この支給の実績を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 研修につきまし
て、実習につきまし
ては、毎年7月下旬から9月、また2月から3月頃に集中し
ております。そのため、現時点では実績はございません
が、本年度は、予定といたしまし
て、公立5園、民間12園におきまして39人の保育実習
が行われる予定で
あることを把握させ
ていただい
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) じゃあ、資料のほうを消し
てください。 今、幾つかお聞きしました。 この議会のほうで、以前より私のライフワークにもなっ
てます保育所関係の質問につきまし
て、その目的というの
が、やっぱり待機児童を出さない、そのための対策としましては、保育士さんを確保するということ、そしてその保育士さんを確保するための対策としましては、手当、処遇の充実というのを何度かお願いをし
てきたところなんです
が、手当の直接アップというのは法令的に厳しいという御返答もこれまでにいただい
て、まあ難しいんだろうなというふうには思ってたんです
が、保育士さんの確保としまして、今年度、こういう充実した就労支援事業を展開し
ていただいたということは、本当に感謝し
ているところでございます。 この事業を始めたことで、保育所などから幾つか反応
があったというふうに思います。保育現場では常に人材不足の悲鳴
が上がっ
てますんで、そういったところでのこの新規事業は私とし
ても大変期待し
ているところでございます
が、始め
てそんなにたってないんです
が、本市としまして新規の就労支援事業を始めたことで、その効果をどういうふうに感じ
ておられるのか教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 効果につい
てでございます
が、令和5年度の保育士の採用につきまし
てはまだ確定はし
ておりません
が、現在の時点で市内全民間園に対して採用状況を確認させ
ていただいたところ、現時点で8名
が内定し
ております。今後も採用活動は継続すると聞い
ておりますので、今後のことについて、とても期待し
ているところでございます。 民間園から声をいただいたことにつきまし
て、御報告、御紹介させ
ていただきます。 お聞きし
ている声としましては、まず民間園としては、採用のアピールポイント
が増え
て、正規保育士の採用活動を積極的に行いやすくなったこと。助成金
があることで、市外からの転職者
が就労先を当園に決め
てくれたこと。県外からの実習生にこの制度を紹介したところ、越前市内の就労を検討するようになったこと。現在勤め
ているパート職員
が、この助成金をきっかけに正規職員への転向を検討するようになったこと。こういったことでより獲得しやすくなったという声をお聞きし
ております。 新採用の保育士、本人さんからは、本市で就労し
てよかったと、また採用3年目の保育士さんからは、仕事上の悩みや迷いも
ある中で、就労継続のモチベーションになっ
ていると聞い
ております。 保育士養成校の方からも御意見をいただい
ておりまし
て、実習に来る学生にとってなんですけれど、実習期間はアルバイト収入
がなくなる一方、実習に行くための経費もかさむことから、歓迎の声をいただい
ております。 これらのことを踏まえまし
て、今後の保育士採用者や志望学生の増加に期待し
ているところでございます。 今後も、ぜひ御協力をお願いします。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) たくさんの声の御紹介、ありがとうございます。 この事業を始め
てまだ半年もたってないような状況なので、今ちょっとお聞きするのは早かったかもしれません。支給に当たった実績もそこまで多くないのかもしれませんけれども、間違いなく、この就労支援には結びついてるというふうに理解いたします。 ぜひとも、この事業を続け
ていただきたいというふうに思うところでございます。この本当にすばらしい、すてきな、レベルの高い就労支援なので、せっかく始めた就労支援を、ぜひとも来年度以降もこの事業を継続し
てほしいと思うところなんです
が、来年度以降もこの事業を継続し
ていただけるか、今のお考えをお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 出口市民福祉部長。
◎市民福祉部長(出口茂美君) 公立園、民間園ともに、市民の保育ニーズに対応するための保育士確保は喫緊の課題と考え
ております。 これにつきまし
ては、県内外からの保育士の呼び込み、潜在保育士の掘り起こし、そういった積極的な採用活動の支援策の一つとして、来年度以降もぜひ事業継続
が必要と考え
ているところではございます。 また、今後の議会のほうで御相談させ
ていただくと思いますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) ぜひとも、継続に向け
て検討し
ていただきたいと思うところでございます。 産休とか育休
が充実しまし
て、ゆとり
あるような子育て環境というの
が進められてる一方、この福井県では有効求人倍率
が日本でトップということも
ありまし
て、やっぱり職場のほうもできれば早く復帰し
てほしいとか、実際に子供を産んで育てる方もできれば早く復帰したいという方も一定数
いるというのは感じ
ておりまし
て、そういったライフワークバランスですか、そういったところの充実に向け
ても、やっぱりこの保育園の受皿の体制という、その強化というのは、ぜひとも今後ともしっかり進め
ていただきたいと思うところでございますので、こういった就労支援というのは本当に大変ありがたい事業だなというふうに思います。 保育士さんの手当
があまりよくないと言うと失礼なんですけど、そこまでほかの仕事に比べたら少ないという状況も
ありますんで、できたら手当のほうを上げ
ていただきたいんですけど、なかなか厳しいような状況なんで、そういった別のところのサポート、そういった拡充というのは本当に保育士を目指す方、そして保育の仕事に関わる方には大変ありがたい事業だというふうに思いますので、ぜひとも継続を続け
ていただきたいと思います。さらには、やっぱりこのコロナ禍の中、すごい大事な命を預かってる大変な仕事だというふうに思いますので、また別な形でもいろんな支援
ができるように、そしてその支援を進めることで、保育所の受皿の拡充というのをぜひとも調査し
ていただきまし
て、また御検討いただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。 それでは、次のテーマに移ります。 次は、行政DX推進と市民サービスについてお聞きします。 本議会の9月議会の補正予算のほうで、庁舎情報システム管理事業ということで、この本庁舎に新しいデジタルシステムを取り入れるという予算案を提出されました。 令和2年に、総務省より自治体DX推進計画というの
が策定されまし
て、各自治体でこのDX、デジタルトランスフォーメーション、すなわちデジタル技術を行政に取り込む計画というふうに理解はしてるんです
が、いまいちこのデジタルシステムというのは市民の方に理解をし
てもらえるのか、また浸透できるのか、気になるところでございます。 今回の予算補正で一体どういったものを導入するのか、そしてどういうふうに市の職員の業務に影響
があるのか、市民サービスへもどのように影響
が出
てくるのか気になりまし
て、幾つかお聞きしたいと思います。 まずは、国
が示す、先ほど言いました自治体DX推進計画につきまし
て、総務省から出されてるその計画につきまし
て、どういう計画なのか、内容を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 竹中デジタル統括幹。
◎デジタル統括幹(竹中忍君) 国
が示します自治体DX推進計画でございます
が、デジタル社会構築に向けまし
て、各政策を効果的に実行し
ていくために、例えば行政手続のオンライン化、人の手作業を自動化します技術で
あるRPAの利用促進、テレワークの推進、セキュリティー対策の徹底など、自治体
が重点的に取り組むべき事項や内容を具体的に具現化するとともに、総務省及び関係省庁における支援策を取りまとめました内容となっ
ておるところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 私自身もいろいろ調べ
てみたんです
が、なかなか難しい言葉
が出
てきまし
て理解に苦しむところなんです
が、ちょっと調べた中に、自治体によるDX推進の意義としましては、デジタルの活用によって多様な幸せを実現できる社会を実現することというふうに出
てきました。これ一体どういうことかなと思うんです。デジタルを活用し
てウエルビーイングを充実させるような、そういったことだと思うんですけど、一体どんな幸せなんかなという、気にはなるところでございます。 ここで資料の表示をお願いします。 (資料を示す)こちらの資料は、本議会、9月議会の補正予算で、補正予算の概要説明で出された資料になっ
ております。 この資料、今すごい見にくいので、一番下の下段に4というところ
があるんで、それをちょっと拡大したの
が次のNo.5の資料になります。 この資料に記載されてる、4、導入の効果について幾つかお聞きします。 こちらのほうに、ウェブ会議で窓口相談できるようになるような、そういった記載
があるんです
が、こちらについてどういうふうな相談窓口というのを想定し
ているのか、教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 竹中デジタル統括幹。
◎デジタル統括幹(竹中忍君) 今回、補正予算で計上させ
ていただい
ておりますデジタル業務基盤では、職員
が手軽にウェブ会議を開催すること
ができるようになるため、対面で行われ
ております相談につきまし
て、必要に応じ
てウェブ会議に代えること
ができるようになるということでございます。 例えば、介護認定の事前相談やサービス内容の相談で、対象者や御家族
が市外や県外に在住の場合で
あっても、ウェブ会議により、遠方から来庁しなく
てもよくなり、負担軽減につながるんではないかということは考え
ております。 福祉の分野では、聴覚障害者との連絡をする場合など、音声でやり取りできない場合にウェブ会議機能を使い、手話でやり取りできるということや、また保育の分野では、外国籍の保護者と通訳を挟んだやり取り
が必要となるため、通訳者
が現在巡回し
て対応し
ているところです
が、ウェブ会議を利用することで、いつでも通訳者を交えたやり取り
が可能となったり、これまでできなかったこと
が実現できるようになると考え
ております。 このように相談業務などを必要に応じ
てウェブ会議に代えることにより、市民皆様の負担を軽減することのみならず、これまでできなかったこと
が実現できるようになると考え
ているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) ちょっと聞い
て、おおっと思ったの
が、障害を持つ方への相談にもつながる、しやすいというのを聞きました。いいなというふうに思います。遠方の方とも相談できるということで、ちょうど本日9月8日の福井新聞のほうで、勝山市のほうで、市民相談窓口をズームで、ビデオ会話システムを使っ
てこういう窓口で相談できるようになったというふうな新聞報道
があったので、そういったサービスをイメージすればいいのかなというふうに思うところです。 次に行きます
が、電子申請についての記載
があります。職員
が申請フォーム作成機能で電子申請を作るというふうに
あります
が、この市民の方は電子申請
ができないのか気になるところです。 もしです
が、マイナンバーカードなどを利用し
て庁舎に来なく
ても申請
ができるようになれば、仕事などで忙しく時間を取りにくい方はとても助かるというふうに思います。庁舎の受付時間外や、体
が不自由で移動
がしにくい方でも、簡単にこういった行政手続申請
がデジタルでできるようになればいいなと期待するところでございます
が、今回のデジタルシステムの導入で、新しくどのような電子申請
ができるようになる想定をされ
ているのか教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 竹中デジタル統括幹。
◎デジタル統括幹(竹中忍君) 今回予定をし
ておりますデジタルシステムでございます
が、迅速かつ簡易に申請様式の作成
が可能となります。 本市におきましては、例えば、年間合計2,000件ほど開催され
ている生涯学習センターや公民館の講座、各課で実施し
ているイベント等の講座申込みや受講後のアンケートなど、簡易な申請を電子申請できるように進め
ていきたいと考え
ているところでございます。 迅速かつ簡易に申請様式を作成可能で
あるため、これまでの電子申請システムで作成するには作業コスト
が大変煩雑になっ
ていたような事務でございまし
ても、簡単にできるということで、デジタル化を一層進め
ていきたいと考え
ているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 今まで複雑だったというような申請も結構簡単にできるのかなと期待するところです。 次に、事務効率化、そしてペーパーレスにより、年間1億円の経費削減効果
があるというふうに、こちらのほうに書かれ
ています。 いつも忙しそうにされてる市の職員さんの負担、そして業務負担軽減につながればと効果を期待するところなんです
が、このシステムを導入し
てすぐに効果
が出るのかとちょっと疑問に思うところ
がありますので、このシステム
が実際に業務負担軽減に効果
が出るのは
いつ頃になると考えられ
ているのか教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 竹中デジタル統括幹。
◎デジタル統括幹(竹中忍君) 本市では導入後に段階的に利活用を進めながら、導入後2年程度で、例えばコピー用紙の使用量の3分の1削減や、電子決済率を現在の67%から90%に向上したいと考え
ておるところでございます。 また、先行導入し
ております県におきましては、導入後1年半程度で単純作業の自動化機能を使い、1所属1取組目標を掲げ、年間4,000時間の業務削減を行い、生産性を向上させるとお聞きし
ているところでございます。本市におきましても、この事例を参考にしながら、導入後2年程度で、文書取扱責任者の手間など、延べ1万時間削減する導入効果を出し
ていきたいと考え
ているものでございます。 生産性の向上を進めるに当たりましては、ペーパーレスオンライン会議の実施などのワークスタイルの変更や、デジタル効果を発揮するための事務ルールや業務手順の変更を行いながら、一、二年程度をかけ、順次、効果を生み出し
ていきたいと考えてるところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 理解しました。ありがとうございます。 資料のほうを消し
てください。 ぜひとも、効果につなげ
ていただきたいと思うところでございます。 今後、こういったデジタル技術を使えば、これまでよりも手軽に、例えばパブリックコメントを集めたりするなど、市民の声
が市政に届きやすくなるようなことも考えられます。また、イベント情報の発信、誘客や移住化促進など、これまでのデジタル手法より、これまでもしっかりされてるんですけど、これまで以上に市民の声を聞きやすく情報を常に共有できるような、市の職員から情報を常に着発信できるような、例えばそういったアプリの開発などを期待するところです。 今回のデジタル業務基盤を整備することで、市民サービスにどういうふうに影響
が出るのか気になります。 最後に、お聞きいたします。 どのようなサービス展開
が期待されるのか。また、今後この行政DXをどういうふうに展開し
ていこうとお考えなのかお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 竹中デジタル統括幹。
◎デジタル統括幹(竹中忍君) 繰り返しになります
が、ウェブ会議機能や電子申請作成機能など、新たに備わりました機能を段階的に利活用しながら、市民負担軽減のみならず、これまでできなかったサービスを順次実現し
て、市民皆様の利便性向上を図っ
ていきたいと考え
ております。 また、本市におけます行政DXの展開でございます
が、自ら
が担う行政サービスにつきまし
て積極的にデジタル技術を活用することで、住民皆様の利便性を向上させることを念頭に置きまし
て、単純作業の自動化機能や電子申請作成機能、また情報分析機能等の活用によりまして、業務の生産性向上を図ることで行政サービスのさらなる向上につなげ
ていきたいと考え
ているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 砂田竜一君。
◆(砂田竜一君) 本市のデジタルを使った、いろいろな取組といいますか事業というのは、結構福井県下でも先進的に行われてるかなというふうに感じ
てます。教育現場のほうではタブレットをしっかり活用され
てまし
て、福井県内の越前市外の議員さんからも、ぜひとも視察に行きたいというふうにおっしゃる議員さんもいらっしゃいますし、議会のほうでも、本当にいち早くこういったタブレットを導入されたと、それにはやっぱりこの庁舎のシステムといいますか、そういった導入
がしっかりされてたというふうに聞い
てまし
て、庁舎の1階の窓口のほうへ行きまし
ても、タブレットを使った通訳というのを本当にもうしっかり活用され
てまし
て、びっくりしたこと
がありました。 そういったように、本市ではしっかりこのデジタル推進というのは進められ
ていらっしゃいます
が、なかなか見えにくいような事業で
あると思います。さらにはこういうシステムを導入する、そして運用を更新するには、本当に莫大な費用
が、一般の市民の方から見れば結構大きい金額
が使われてるというふうに思うんです
が、その効果としまして市民サービスにつながれば、市民の方の理解は本当に深まっ
て、さらに推進できるんじゃないかなというふうに思うところです。 今回、この概要説明で金額の効果というのも示されたように、今後ともそういった効果というのもこの市議会のほうに報告いただけると市民の方にも説明しやすいんかなというふうに思います。
タイミングがよかったにしろ、竹中理事、一生懸命、いいリーダーシップで引っ張っ
てこられたんかなというふうに思いまし
て、今年で定年になられるってお聞きしたんで(笑声起こる)、今後ももちろん最後まで頑張っ
ていただい
て、また後継の方もしっかりその意志を引き継い
て、このデジタル推進、メタバースとかいろいろ興味
あるようなことも推進されるというふうに聞い
てますので、ぜひともこの市民の方に理解し
てもらえる、そして市民サービスにつながるこのデジタル行政、行政DXを進め
ていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 以上、私からの質問を終わります。どうもありがとうございました。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で砂田竜一君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後2時といたします。 休憩 午後1時45分 再開 午後1時58分
○副議長(橋本弥登志君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位9番、佐々木哲夫君。 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) マスクを外し
てやらさせ
ていただきます。 一志会の佐々木哲夫です。発言通告に従って一般質問をさせ
ていただきます。 先般の選挙にて、4年の空白を経
て再びこの議場に戻らせ
ていただきました。この4年間、本当にこのすばらしい立派な議場を含め、新しい庁舎の完成、まちなかには様々な施設
が出来上がり、加え
て山田市長誕生など、市政は大きく変わったというふうに思っ
ています。いろいろ変わりました
が、私たちの願いは一つで
あるというふうに思っ
ています。それは、この越前市
が元気で活力
あるまちになることで
あります。その一端を担わせ
ていただきたく、頑張りたいというふうに思います。 さて、久しぶりの一般質問で
あります。 今回は、市の羅針盤で
ある総合計画と市民の命を守る、食と農に関する2点で
あります。よろしくお願いいたします。 最初に、総合計画について質問いたします。 今年の初め頃から、20年後の越前市を見据えた総合計画策定
が始まったということで
あります。まず最初に、現在総合計画の策定作業
が進められ
ています
が、未来を考える作業というのはとてもわくわくいたします。現在の進捗状況をまず教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 市総合計画の改定におきましては、人口減少、高齢化、コロナ禍、
北陸新幹線敦賀開業、脱炭素化、デジタル化など、社会経済情勢
が変化し
ている中、中・長期的な視野を持っ
て、住んでる人
が誇りを持ち、住み続けたい、帰っ
てきたいと思えるふるさとづくりを目指し、検討し
ております。 まずは、地域ミーティングやふるさとミーティング、市民意識調査、高校生や大学生へのアンケートやワークショップなどを通して、幅広く御意見をお聞きし
ております。その中で市民の皆さん
が抱える課題をお聞きし、その課題解決のための政策を積み上げる課題解決型の総合計画に取り組んでおります。 また、市総合計画審議会につきまし
ては、市内の各種団体の代表の方々や大学の先生で25名の方を委員に委嘱し、4月21日に1回目を、8月17日に2回目の審議会を開催しました。2回目の審議会では、市総合計画における本市の課題や取り組むべきテーマ、2040年に向け
ての将来像の考え方について御意見をいただいたところです。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) ところで、今回の総合計画の策定を契機にし
て、市は一体何を目指そうとし
ているのか、お聞きをしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 市長
が所信の中でも申し上げました
が、今回の市総合計画の改定においては、2040年に向け
て、越前市の将来像として、次の3つの方向性をイメージし
ております。 1つ目に、関係人口、交流人口の増大などによる人口8万人の活力と元気の維持。さらに拡大した姿。 2つ目に、ゼロ歳児から100歳を超える高齢者までの生涯ウエルビーイング、100年の幸せ実感の実現。 3つ目に、新たな感染症や自然災害の頻発化、激甚化などに対応できる強靱なふるさとの姿で
あります。 そして、住んでる人
が誇りを持ち、住み続けたい、帰っ
てきたいと思えるふるさとづくりを目指し
ております。 引き続き、議員各位、市民の皆さんの御意見をお聞きしながら、未来へつなげるふるさとづくりを進め
ていきたいと考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今3つの大きなテーマを言われましたので、後からその点についてはお聞きしたいと思います。 これまでの総合計画では、コンパクトで機能的な都市構造の形成をうたい──いわゆるコンパクトシティーです
が──そして、中心部と周辺地域を機能的につなぐ意味で、ネットワーク型コンパクトシティーの形成と定住化を推進するとし
ていました。しかし、これまでは周辺部とのネットワークにはあまり投資
がなされず、中心市街地への公共施設をはじめとする投資
が中心で
あったと感じ
ています。 さて、これから策定される計画では、この点についてはどのように考えられ
ていくのかお聞きをしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 市総合計画の改定におきましては、市役所周辺を中心拠点、あいぱーく今立周辺を地域拠点とし、さらに
北陸新幹線越前たけふ駅周辺を広域交通拠点と位置づけるとともに、各町内の地域コミュニティ等を単位とした生活圏を維持し住み続けられるように、分散ネットワークのまちづくりを目指し
ていきたいと考え
ております。 また、本年度から見直しを進め
ている都市計画マスタープランも同様の考えに基づくこととし、検討し
ているところで
あります。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今、都市拠点、地域拠点、新幹線の拠点の話も
ありましたし、周辺地域をつなぐという考えも示されましたので、それを総合計画でさらにきちっと位置づけ
て、今後具体化し
ていくということを含め
て、今、お伝えをされたんでしょうか。その点をお聞きします。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 今ほど申し上げたとおり、各町内の地域のコミュニティ、こういったもの
がしっかり根差し
ております
が、いろんな課題も
あるの
が現実で
あります。 そういった中でも、引き続きこの生活圏を維持しながら住み続けられるように、そういったような形をしっかり支援し
ていきたいというふうに考えてるところで
あります。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) これから、今おっしゃったような周辺地域とどうつないでいくのかというのは、本当に我が市にとって大きな課題で
あり、かなり投資も含めた対策を考え
ていく必要
があるというふうに思っ
ています。それで、今回の総合計画に、市長の所信表明にも
ありましたのに、生涯ウエルビーイングという言葉
が提唱されました。 まずは、なぜその考え方を取り入れたのか、狙いと意味を教え
てください。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) ウエルビーイングとは、英語のウエルとビーイング
が合成された言葉で、意味としては、身体的に、精神的に、そして社会的によい状態と解釈され
ております。また、そういう状態
が継続的に維持される、そういったことを言ってることで
あります。 市の総合計画の改定において、基本的な支援としてお示しさせ
ていただきました
が、住んでる人
が誇りを持ち、住み続けたい、帰っ
てきたいと思えるふるさとづくりにおいて、人口減少対策に対応する上で、特に住み続けたいと思えるふるさとづくりを進め
ていく必要
があるというふうに考え
ております。 そのためには、市民一人一人
が幸せを実感し、ウエルビーイングを感じ、さらに幸せの度合いを高める、そういったこと
が必要というふうに考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今の説明で、これまでの総合計画の中にはないまちづくりの目指すべき方向、いわゆる基本的指針を取り入れたということは非常にいいことだと私も思っ
ています。ウエルビーイングの内容をいろいろ調べますと、市民にとって、この町に居場所
があり、自分
が大切にされ、自分を生かせる舞台
があるという考えで
あるというふうに受け取っ
ています。越前市
が生涯ウエルビーイングを目指すには、私
が考えるところ、町の原点で
ある集落や町内会においても、生涯ウエルビーイング
が目指す姿になるほう
がいいのではないかというふうに考え
ています。 市長の所信表明をお聞きし
て、それをまさに実現し
ていると思われる村
が鹿児島県鹿屋市の柳谷地区、通称やねだんというところ
があります。人口300人の小さな集落で
あります
が、20年以上前に消滅の危機で
ありました、この鹿児島県のひなびた農村
が見事に再生をし、奇跡の集落と呼ばれ
ています。 これまでリーダーの豊重哲郎さんの話を、幸いながら3回お聞きすること
ができました。テーマは全員野球とみんな仲よし。そして、自立を目指し村を元気にする。その取組をし
てきた結果、村を出た若い人
が夫婦となっ
て、やはりこの村で子育てをしたいと何人も戻っ
てき
ているということで
あります。 総合計画に、このような具体的に目指すべき姿を市民に見せ
ていただけると、この生涯ウエルビーイングの目指すべき形
がはっきりと理解できるのかなと思うんです
が、なかなか新しい言葉ですので、ぜひとも総合計画策定を通じて、市民に、この意味あるいは目指すべき姿をしっかりとお伝えできるような機会をつくっ
ていただきたいと思うんです
が、その点についてどういうふうにお考えでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 今回の市総合計画を改定する中では、体や心
がよい状態で
あるとともに、市民一人一人の居場所や活躍の場を、家庭や職場、町内や地域で増やし
ていくこと
が社会的によい状態で
あることにつながり、そういう機会や環境を整えることでウエルビーイングを実感し
ていただくことを、市民の皆さんにお伝えし
ていきたいというふうに思っ
ております。さらに、この取組を積み上げ
ていくことで、住んでる人
が誇りを持ち、住み続けたい、帰っ
てきたいと思えるふるさとづくりにつながるものと考え
ております。 こういったことをしっかり考えながら、地域の皆さんとも協議を深め
ていきたいというふうに思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 新しい言葉ですし、なかなかその概念、意味というの
が十分に伝わらない気
がします。ぜひとも、一生懸命市民に伝え
ていただい
て、総合計画策定の目指すべきところというのを理解し
ていただく努力を心からお願いをしたいと思います。 先般、審議会を傍聴させ
ていただきました。市長や副市長
が審議会に2時間ほどじっくりと出席をされ、市長は委員の質問にも丁寧に考えを述べ
ていたのに感激をしました。 さて、委員からも意見
がありました
が、今先ほどお話
があったように、審議会の委員の中に、若い層の委員や公募の委員も見当たらないのではないかという御意見も
ありました
が、その点も含め
て、委員選任についての考えをお聞かせください。 なお、御存じでしょう
が、同時並行し
て策定中の都市計画マスタープランには、公募委員の方や大学生などもおられますのでいいなと、私も傍聴し
て感じたところで
あります
が、ぜひその点についてお聞かせください。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 市総合計画審議会の委員の選任につきまし
ては、幅広く専門的な方々から御意見をお聞きするため、産業から文化まで、様々な分野の団体の方や県内大学の先生など25名の方にお願いし、御参加いただい
ているところで
あります。 若い方の御意見につきまし
ては、当初から個別にワークショップを開催するほか、広く学生向けアンケートを実施するなど、意見を出しやすい環境をつくっ
て、そこで若い方の御意見をいただきたいというふうなところで進め
ております。 また、市民の皆さんから広く御意見をお聞きすることに努めることとして、委員の公募については行わないというふうなところでスタートし
ているところで
あります。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) なぜ、そういうような考えとか判断をされたのかなというのはちょっと。代わりに、ワークショップとかいろいろ意見を聞く場をつくったのだからというお考えでしょう
が、何回も審議会に出ながらいろんなことを考え
て、越前市の未来をどうすべきかという意見を言っ
ていくってこと
が、いい意味では審議会の大切な場で
あるというふうに私は思っ
ております。 総合計画は、越前市の20年先をどう見据えるかの提起で
あると同時に、市民一人一人
がこれからのまちや地域を考えるチャンスだと私は思っ
ています。まさに、総合計画や都市計画マスタープランを策定するとき
が考えるチャンスだと、そしてベストなときだと思っ
ています。 ワークショップや市民アンケート、地域ミーティングなど、これまでの市の計画策定とは違い、丁寧に、丁寧に、市民の声を反映され
ている取組には敬服いたします。しかし、市民や参加者にとって、アンケートやワークショップなどでは、果たしてそれぞれの方
が市の未来をじっくりと考える機会となっ
ているのでしょうか。また、じっくりと考えた意見を十分に集約でき
ているのでしょうか。その点についてもお考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 諸山企画部理事。
◎企画部理事(諸山陽一君) 議員
がおっしゃられるとおり、市総合計画の改定は、20年先のふるさとを考える重要な取組で
あります。 市民意識調査や学生向けアンケートでは、市民の皆さん
が自ら考えることで参加意識を高める狙いも含め
て、取り組んできたところで
あります。 また、若者からは、市内の高校、仁愛大学、子育て世代などの皆さんと、話しやすい環境の中で計8回ワークショップを開催し、課題や意見をいただき、議論を深めたところで
あります。 また、8回の地域ミーティングや市内の各種団体とのミーティングにおきましても、それぞれの団体
が事前に準備される中で、じかに課題や御意見をお聞きできたと考え
ておりそういった中でしっかり意見をお聞きできたというふうには思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 8回もワークショップされ
て、対象もいろいろ変えられ
て、努力はされてるなというふうには思います。 市の20年後を見据えた総合計画は大きな計画で
ありまし
て、先ほどお話しした市の自治の原点で
ある集落や町内会のことは計画にあまり検討しないというふうに思っ
ています
が、現在市の周辺部で
ある中山間地域を含む農村部や、40%も空き家
があるまちなかの場所においては、諦め感というの
が漂ってるのではないかと危惧をし
ています。 私
が、中山間地を含む山の近くの集落の区長さん何人かにお話を聞きますと、このままでは住んでる人
がいなくなる。区長や農家組合長、民生委員など、村のお世話をする人は
いなくなるのではないか。そして、いずれ集落や町内会
がなくなっ
てしまうのではないかという声を聞い
ています。これは、今まさに総合計画をつくる、未来への取組をする中で、市にとっては一つの大きな危機で
あり、市民自治の危機だというふうに考え
ています。 まず、これらの実態を踏まえ
て、この条件についてどう感じ
ておられるかお聞きをします。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 現在、定年延長により長く働ける環境になったこと、また高齢者のみ世帯
が増えた、こういったことで町内会や自治振興会に参画する人
が減り、地域自治の維持、存続
が特に大きな課題になっ
ているといったことにつきましては認識をし
ているところです。 今ほど議員
が懸念をされた、区長
がいなくなること、また町内会
がなくなること、こういった状況下では、住民と地域のつながり
が薄れ、市民と行政との協働のまちづくり、これにつきまし
ても困難になると考えられます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 私は、これら何人かの区長さんの嘆きをお聞きしながら、本当にこのままでいいのだろうかと自問自答し
てきました。とはいっ
ても、市をはじめ、県や国はおろか、地域もなかなか対応できないの
が現実だと思います。 私は、若い頃から取り組んできた課題で
ある自治とは一体何なのだろうかと、自治の原点で
ある集落や町内会はどう
あるべきなんだろうかということを考え
てみました。 30年ほど前、私は集落づくり運動の担当をさせ
ていただい
ていました。旧今立町時代に、現在の服間地区に服間をよくする会というの
があり、リーダー
が県の新生活運動協議会の指導を受け、第1次生活圏
が集落や町内会、第2次生活圏
が小学校区の地区、第3次生活圏
が市や町で
あり、基本の第1次生活圏、集落や町内会
がしっかりしないと、地区や市町はしっかりしないという考えで
ありました。それ
が基本となり、当時集落づくり運動
が展開をされました。実は、今現在、市の地域福祉計画にもその考え
が反映され
ています。高齢者対策は、集落や町内会
が土台で
あります。 厳しいからこそ、先ほどお話しした、鹿児島のやねだん
が目指すように、まずはそこに住む人々
が、集落や町内会をどうするのかを真剣に語り合い、様々な挑戦や動きを始めること
が必要なのではないかと思うので
あります。そして、話合いの結果、一つの方法として、集落や町内会の統合や連携
が必要となる場合も出
てくるでしょう。しかし、実際、疲弊した集落や町内会
が話合いの場を持つことは非常に難しいというふうに思っ
ています。 そこで、その場をどう持つか。これを総合計画策定をきっかけに、ぜひとも市に検討し
ていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 町内のことにつきましては、先ほど議員の例にも
ありましたとおり、そこに住む人たち
が自ら考え、行動すること
が大切で
あると考え
ています。自治の原点で
ある地域のことは地域でという趣旨にのっとり、行政主導ではなく町内会
が主体となる取組、これを市は支援をし
ていきたいと考え
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今、総務部長
がおっしゃったように、僕は行政指導し
ていただきたいと言ってるわけではなく
て、恐らく、厳しい集落や町内会
が、自ら
がみんなで集まっ
て話合いの場を持つことは非常に厳しいと思うんです。このまま5年、10年たっ
て、ぎりぎりまで行っ
てしまうと、もうその地域の自治能力
が落ち
てしまうということを心配し
てます。サポートし
てほしいわけです。サポートする方法を一緒に考えましょうということで
あります。 実は、本来その役割を担うの
が自治振興会で
あります。そして、地区の公民館で
あります。しかし、現実には両者とも厳しいもの
があります。能勢議員もお話しされたように、自治振興会も大変な課題を抱え
ている。とても傘下の集落や町内会
が向き合う厳しい課題に対応できるような状態ではないと思います。自治振興会や地区公民館
がまさに集落や町内会
が抱える課題と向き合い、話合いの場をサポートできるような体制整備を、市
がサポートあるいはアドバイスをし
てほしいと思っ
ています。 能勢議員もおっしゃっ
ていたように、自治振興会
が抱える課題、本当に大きいです。それ以上に集落や町内会
が抱える課題はもっと大きい。ぜひとも自治振興会の見直しを含め
て体制整備を、これからで結構ですので、市に取り組んでいただきたいと願います
が、いかがでしょうか。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 市では、地域の取組を最大限に尊重する中で、市の職員で
ある地域支援員、あと公民館主事で
ある地域支援主事
が自治振興会の活動を支援するなど、これまでもサポート体制を整備をし
てきたところで
あります。また、地域や町内会
が抱える課題と向き合い、話合いの場をサポートする体制の一つに、地域ミーティング、これ
があると考え
ています。 今年度は、テーマを「行政との協働によるまちづくりの推進」としながら、各地区自治振興会から地域の現状をお聞きし、地域の課題などについて意見交換をしたところです。 この意見交換を通じ、明らかになった地域の課題については、担当課と情報共有をし、地域の皆様の声をお聞きするとともに、現状を確認し、しっかりと今後対応し
ていきたいと考え
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今のお話をお聞きし
ても、なかなか厳しい課題を抱え
ている集落や町内会の話合いの場を持つことは大変かなというの
が実感で
あります。ただ、本当にこの実態をしっかりと受け止め
て、どのように対応し
ていけるかということを一緒に考え
ていきたいというふうに思っ
ています。 仮に、自治振興会とか地区の公民館、今地域支援員とか主事の話も出ましたけど、その人たち
が大活躍をし
て、集落や町内会
が向き合う課題と対応できるようになったとしても、それぞれの場所で話合いを持つ場をうまく運営し
ていくこと
ができるかどうかというのを私は心配をし
ています。それは、地域の人や、それに地域支援員や主事
が入ったとしても、課題解決にうまく運んでいけないというの
が現実になかなか難しいと思っ
ています。 実は、静岡県牧之原市の前の西原茂樹市長
が提唱されました、集落や地域の重要課題は住民だけ
が話合いをするのではなかなか解決やら前に向く糸口
が見つけにくいと。お互いに意見を出し合い、解決の糸口を見つける場をうまく運営するファシリテーターという存在
が重要で
あるということに十数年前に気づかれました。そして、この牧之原市は、市
が長年市民の中から公募をし
て、ファシリテーターを育て
てき
て、そして集落、町内会、地域で話合いの場をうまく運営する役目を取られたようで
あります。私も、市長のお話をお聞きし
てまさにこのシステムを取り入れられたのは、市としてのサポーターの、あるいはアドバイザーとしてのすごい役割だなということを感じました。 こういう先進事例も
ありますので、ぜひ、今おっしゃった地域支援員、主事も含め
て、ファシリテーターの存在というのも非常に重要だというふうに考え
ておりますので、そういうことをこれから検討し
ていただく可能性は
ありますか、お聞きをします。
○副議長(橋本弥登志君) 西野総務部長。
◎総務部長(西野孝信君) 話合いの場におきまして、話合いのテーマに沿っ
て、多くの参加者から様々な意見
が出され、活発に議論されることで、よりよい結論
が導かれると考え
てございます。そのためには、話合いの場を仕切ること
ができるスキルを持った人、すなわち今議員から御指摘をいただいたファシリテーターといった専門家の存在、これも重要だと認識をし
ています。 今後も自治振興会活動をサポートする中で、必要に応じ
て、専門家を紹介するなどの仕組みづくり、これを研究し
ていきたいと考え
てございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 専門家を外から呼ぶという方法も
あります
が、牧之原市のように、市民の中からそういうファシリテーターを育てると、その後ずっとその人たち
がお世話役をできますので、現実にここをいろいろ調べましたら、高校生の人もこのファシリテーター養成講座に参加し
て、地域のまとめ役をされ
ている事例
が出
ているようで
あります。ぜひ、今後検討し
ていただきたいというふうに思います。 この質問の最後に、再度確認の意味を含め
てお聞きをしたいと思います。 総合計画や都市計画マスタープランの計画には、もちろん間に合わないと思います、総合計画は今年度末、都市計画マスタープランも次年度末でございますので。ただ、市の土台で
あり自治の原点で
ある集落や町内会における地域の在り方を語り合う場については、ぜひ取り組んでいただきたいと。どういう形で取り組んでいくか、どういうサポートシステム
があるのかも含め
て、ぜひ検討し
ていただきたいというふうに強く願っ
ています。 そういう形
が具体的に動くようで
あれば、恐らくここに
いる議員の皆さんもそのお世話役の一端を担っ
ていただけると思いますし、私も担わせ
ていただきたいと思います。ぜひその件について、市のお考えを最後にお聞きし
て、この項目の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(橋本弥登志君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 地域の課題をどう解決するかということは、非常に難しい状況に
あると思います。集落、町内会の役割、それから今
あるこの地域独特の自治振興会という組織、それ
がどうサポートするか、それに行政
がどう関与するかというところ
が課題になるわけですけれども、根っこには人口
が減っ
て高齢化
が進むという状況の中で様々な課題
が生まれ
ているということは否定できないと思うんです。ですから、そこをどうクリアするかと、そのためには再三申し上げてるように、地域に対する愛着で
あるとか住み続けられるような場所にするという大本を解決する方向で話合いをする、サポートをするというふうなこと
が必要かなと思っ
ておりますので、自治振興会あるいは自治連合会等ともお話をし、地域ミーティングあるいはふるさとミーティングでいろんな議論をしながらそういったことを進め
ていきたいというふうに思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) ぜひ、検討し
ていただきたいと思います。 本当に悲痛な区長さん、何人かのお声を聞きましたので、私もその悲痛な言葉に何とか応え
ていきたいと強く思いました。 それでは、続きまし
て食と農についてお聞きをします。 若干お伝えした質問の順番と変更になりました点
がありますので、よろしく対応をし
ていただきたいと思います。 最初に、食と農の創造ビジョンとコウノトリ
が舞う里づくり構想についてお伺いします。 農業は、国策
が一番大きいですし、現状は本当に大変で
あります。これは、もう皆さんの共有認識だと思います。その点についての市の認識は同じだと思いますので、まず食と農の
あるべき姿を求め
て取り組まれ
てきた創造条例とビジョン並びにコウノトリ
が舞う里づくり構想については、たしか2年前だと思うんです
が一本化されましたね。そして、これからこの条例、ビジョン、里づくり構想はどういう形となっ
て向かっ
ていくのか、今後の取組の方策についてお聞きをします。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 今、御紹介いただきました食と農の創造ビジョン、あるいはコウノトリ
が舞う里づくり構想に掲げる基本目標に関しましては、これまで着実に進展をし
てき
ているものと考え
ております。 中でも、有機農業あるいは環境調和型農業の取組拡大、あるいはコウノトリの野外繁殖と定着、あるいは担い手への農地集積
が71%と、県内でもいずれも牽引役を担っ
ているものと考え
ております。 担い手に農地を集積をし、安定的な経営基盤を形成するとともに、環境と調和し、生き物多様性を確保した安全な農産物を消費者の共感を得
て高い付加価値を持っ
て販売するという本市農業の長期ビジョンは間違ってなかったと考え
ております。 今後とも、この方向性を大きく変える必要はないと感じ
ているところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) ぜひ、この大きな方針をしっかり守っ
ていただい
て取り組んでいただきたいというふうに思います。 ところで、コウノトリの生育状況、いろいろマスコミ等にも出
ております
が、現在生育をサポートする市の指導員の現状と、加え
て今先ほど審議監から話
がありましたように、無農薬の米、あるいは環境調和型の米などに対する普及拡大について、課題
があるとすればお聞きをしたいというふうに思います。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) まず、前段の御質問でございますけれども、令和2年以降3年連続コウノトリのひな
が巣立ちを迎えまし
て、野外コウノトリ
が定着をし
てき
ているところでございます。コウノトリ、今御案内のとおり、その希少性から国の特別天然記念物として指定されてる部分もございまし
て、この間、県の獣医師
が常駐いたしまし
てそのサポートの下で着実な定着を見
ているところでございます。市職員におきましても、この医師と連携をいたしまし
て、住民参加の下、地域ぐるみでこの事業に取り組んでるところでございます。 それと、環境調和型農業のお話でございますけれども、課題のほうを申し上げますと、有機農産物をはじめとする高品質の農産物につきまし
ては、主に市外の消費者に購入されること
が多くございまし
て、地元の地産地消の取組、これをいかに進めるかといった課題もございます。 また、農業、有機農業の持続可能性を確保すべく、後継者の確保
が何より重要と考え
ております。 それにつきまし
ては、栽培技術、これを言葉にすると、言語化するといったこと
がまずなされるべきと思っ
ております。このため、有機農業のノウハウをDXで可視化すると、言葉にするといった取組を進め
ていく必要
があるというふうに思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 前半で
あった、昔は市の生育の指導員にしっかりとサポートし
ていただい
てたんですけど、その後、今県の指導員にお願いをし
ているという状況で
ありますし、無農薬あるいは環境調和型のお米に関して、一部大きな組織、法人
が非常に頑張っ
ておられます
が、なかなか普及拡大は厳しい現状で
あります。 市は、農協と共に長年コウノトリをシンボルとした米のブランド化を図っ
てきました。しかし、コウノトリを呼び戻す農法部会に出
ておりますと、都市からの需要は約1,000俵ぐらい
あるというんです。しかし、現実には生産量も生産者自体も答え切れ
ていない。もうちょっと頑張っ
て作っ
てくれという現状で
あります。 ぜひとも、コウノトリの取組の根幹に関わるこれら取組について、県も毎回部会に来られ
て一緒に考え
ていただい
ております
が、市も県と協議をし
てこの根幹に関わるコウノトリを呼び戻す農法米の普及拡大について取り組んでいただきたいというふうに思います
が、市のお考えをお聞きします。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 有機農業あるいは環境調和型農業ともに最も大きな課題は、先ほど申し上げましたとおり、後継者の確保で
あると考え
ております。このため、高度な栽培技術に関しまして、個々の栽培農家の経験や勘、こういった非言語のストックを徐々に言語化し
ていくと、言葉にし
ていっ
て広め
ていくと、こういったこと
が必要で
あると思っ
ております。また、特に有機農業へ新規に参入するための条件整備
が必要でございます。まずは、今申しましたとおり、高度な栽培技術を効果的に伝承するため、エビデンスに裏打ちされた科学的な論理
が必要でございます。あわせまし
て、なりわいとして成立するための販路、そして消費者に喜ばれるという満足感、農村環境を保全するという使命感、あるいは同じ意思を持った仲間など
が必要になっ
てくるんだろうと思っ
ております。 このうち、来年度にはAI技術を活用し、有機栽培などに関しまして収量と品質を同時に確保する、追肥
タイミングの実証実験などにも、民間企業あるいは関係機関と連携し
て取り組むといったことを今考えてるところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今お話
ありましたように、高齢化とか、なかなか環境に優しい農業というのは普及拡大し
ていかないというの
が現実で
あります。ただ、先ほどもお話ししましたけれども、市内の一法人は画期的に栽培面積を伸ばし
ておりますし、ぜひその取組を全市的に、農業に取り組んで
いるそういうことに関心
ある農家を集め
て、その成果を踏まえ
てみんなで考え
ていくという場をつくっ
ていただきたいということを心から求めたいと思います。 続い
て、食あるいは食育の取組について御質問したいと思います。 食の取組については、10年以上前にもともとコウノトリに取り組んで推進し
てきた元神戸大学、現在は名誉教授になった保田先生から、ごはん塾という取組を教え
ていただきました。 かまどで御飯を作る体験でございます
が、これは子供たちと親御さんたち
がその体験をします。しかし、単なる御飯をかまどで炊く体験だけではなく、炊いてる間になぜ御飯なのか、御飯を通じて子供たちや親御さんの体にどういうふうに影響するのかということを伝える場を同時につくっ
てこられた。これ
が、保田先生のごはん塾の真髄で
あります。 今現在、市でもこのことについて前向きに取り組んでおられるようで
あります
が、私
が考えるところ、さっきお話ししたように御飯の体験はできるんです
が、なぜ御飯を食べること、作ること、あるいはその意味
がどう
あるかということをお伝えする人材というの
が非常に厳しいなというふうに思っ
ています
が、その点についてお考え
があったらお聞かせいただきたい。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 保田先生
が提唱されますごはん塾につきまし
ては、今議員御紹介
ありましたとおり、食と農、環境をつなぐ食育体験学習の好材といたしまし
て、食と農の創造ビジョンの中で食育あるいは地産地消の推進に有効としてるところでございます。 そういった中で、昨年はコロナ禍のためにごはん塾の実施はできなかったわけでございますけれども、今年度は11月のまるごと食の感謝祭で実施を予定してるところでございます。また、白山地区におきましては、田んぼファンクラブ、これは10年以上続けられ
ておられますけれども、こちら田植から収穫までの経験とともに、最後にかまどで御飯を炊くと、一貫した流れの下での食育教育をやっ
ていただい
ております。 こういった広がりと定着を見てるところ
がございますので、そこをさらに、今議員
がおっしゃったような趣旨をしっかりお伝えすること
が大事だと思っ
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 幾つか取組をされるということで、期待をし
ております。 ただ、御飯を作る体験に併せ
て、なぜ御飯を食べること
が必要なのかということを伝えようとすると、少し伝える人に学びと経験
がないとなかなか難しいかなと思いますので、この食育運動の一つとして人材育成というのもぜひ考え
ていただきたいと思います。 県は、石塚左玄塾というのをやっ
ておられまし
て、実は越前市にもアドバイザー
がいるんです、その左玄塾で勉強され
て。トップクラスの方
がおられます。ぜひ、そういう人との連携を持ちながら人材育成に前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。 もう一方で、以前は地場産食材を学校給食に取り入れるという取組
がなされ
てきました。今は非常に厳しい実態です。これは単に、地場産食材の導入率を上げるって意味でなく
て、地域で取れたものを学校給食の食材に入れ
て、そのことを通じて子供たちに地域で物
が取れ、そのこと
が子供たちの体づくりにどうつながっ
ていくかを伝えようという教育の場で
ありました。 先般、報道を見ますと、画期的に米粉を利用しようという、県内でも先駆的な取組
が発表されました
が、ぜひともこの学校給食の地場産食材の取組について前向きに、厳しいですけど取り組んでいただきたいと思っ
てます
が、お考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 地場産農産物の学校給食への導入、これは安定的な供給といった面ではなかなか厳しい面
がございます
が、それでもこれまで取り組んでまいりまし
て今県平均42.8%でございますけれども、一応53%程度は市のほうでも導入してるところでございます。 それと、今議員御紹介いただきましたとおり、現在関係機関と連携し
ております
が、米粉を利用した給食メニュー、これを検討し
ております。この機会に、地産地消のみならず、フードマイレージといった環境側面、あるいはグルテンフリーといった健康側面といったことも含め
てこの効果を訴え
てまいりたいと考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) ぜひ、今のパーセンテージの話だけでなく
て、地域で取れた野菜を、あるいはお米を学校給食に入れるということを通じて、生産者との交流
があって子供たち
が学ぶという、この教育的な側面
が重要で
ありますので、その視点もぜひ考慮に入れ
ていただきたいというふうに思っ
ています。 もう時間
がありませんので、今の米粉についても、それから御質問しようと思ってたエコ・グリーンツーリズムについても、かなり長い取組
がこの越前市には
あります。2つとも旧今立町時代に取組
が始まっ
ています。これらの苦労し
て長年20年近く取り組んできた成果と課題を、しっかり共有し
ていただきたいというの
がまずお願いで
あります。それを共有し
ていただいた上で、最近新聞にも出
て今回予算にも上げられたように、食と農およびエコ・グリーンツーリズムに関する連携協定を踏まえ
て、新しい新幹線開業を見据えた農産物のブランド化の取組
が始まろうとし
ています。お話をお聞きしますと、ブドウ栽培オーナーやワイナリー体験、無農薬のお米や大豆、そしてみそ、様々なポイント
ある、魅力
ある体験商品メニュー
が目標となっ
ているようで
あります。加え
て、グリーンツーリズムもセットにし
ていこうということで
あります。 これらの取組を、今後一つの挑戦的な取組とし
て終えるのではなく
て広く広め
てブランド化を進め
ていくためには、これまでまずお話ししたように、ブランド化に努力をされ
てきた農協とかツーリズムに関しては、ロハス越前とか関係団体としっかりと合意形成をし
ていくこと
が非常に大切ではないかと私は思っ
ています
が、その点についてお聞きします。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 環境調和型農業もコウノトリの取組も、そしてグリーンツーリズム、これも全て長年の地域の皆様の取組の礎
があってのことだと思っ
ております。そういったことをしっかり踏まえ
て、新たな展開をすること
が必要だと思っ
ております。 そしてまた、それぞれ中心的に担っ
ていただいた人もまだいらっしゃいますので、そういった方々も交え
て、一回市全体の農業と食、こういったものに取り組むための話合いの場を持っ
ていきたいというふうに考え
ております。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) ぜひお願いします。 御存じのように、コウノトリのお米は十数年かけ
て市と農協
がタイアップし
て今日までそれなりのブランドになり、販売も広がっ
てきた歴史
がありますし、ツーリズムもかつては一つの団体
が頑張っ
ていたんですけど、それ
が今立から白山に広がっ
てある程度の拡充
がされたと思うんです
が、残念ながら全体的な底上げにはなっ
ていないというの
が課題で
あります。特に、グリーンツーリズムについてはつなぎ手
が問題ですよね。だから、一民間の団体とか一組織につなぎ手を頼むのは、これから拡充し
ていこうとすると非常に厳しいというふうに私は思っ
ています。 先進事例をいろいろ学びますと、そのつなぎ手に市や観光協会などのある程度しっかりしたところ
が間に入っ
てつなぐことによって、体験農家やら、民泊やら、様々な人たち
が恩恵を受け
てく事例
がいっぱい
ありますので、その点についてぜひ前向きに考え
ていただきたいと思うんです
が、市のお考えをお聞きします。
○副議長(橋本弥登志君) 川崎農林審議監。
◎農林審議監(川崎規生君) 今議員おっしゃっ
ていただきましたような、そういった団体、組織とも連携することはもとより、新たな分野の企業、団体の皆さんとも連携をしながら、広い連携組織、コンソーシアムといったものをつくりながら進め
ていくことは重要だと思っ
てます。特に、今回都市圏の住民の皆さん
が対象になります。そうなりますと、どうしてもそういったノウハウを持っ
ている方々に知恵をいただくと、取り組むということ
が重要でございます。そういった意味で9月補正予算でそういった関連予算を上げさせ
ていただいてるところでございます。
○副議長(橋本弥登志君) 佐々木哲夫君。
◆(佐々木哲夫君) 今回の予算は、企業のノウハウを持った方を招い
てデザインやらブランド化のいろいろな検討をされるということで
あります
が、今先ほどお話しした食と農の連携協定については、当面は湯楽里をつなぎ手としてやっ
ていくことになるということをお聞きしました
が、ひいては越前市全体の様々な農産物を、新幹線開業
が済んだ後もしっかりとつないでそれを根づかし
ていくには、ある程度しっかりした組織体制というんか、つなぎ手
が、あるいは人材
が必要になっ
てくると思います。 企業のアドバイザーの方は一つの大きなサポートをし
ていただくとして、その後の受皿、人材づくりについてもぜひ前向きに考え
ていただきたいということを心からお願いをし
て、今回の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○副議長(橋本弥登志君) 以上で佐々木哲夫君の質問を終了いたします。 暫時休憩いたします。 再開は午後3時といたします。 休憩 午後2時48分 再開 午後3時00分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 地方自治法第121条の規定による説明のための出席者に選挙管理委員会魚谷委員長
が本日追加されましたので、御報告いたし
ておきます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位10番、前田修治君。 前田修治君。
◆(前田修治君) 日本共産党の前田修治でございます。通告に沿っ
て一般質問を行います。 まず最初に、新型コロナウイルス感染防止対策についてお聞きをいたします。 新型コロナウイルス感染による国内の死者数の累計
が、9月1日に4万人を超えました。今年8月には、1か月当たりの死者数として過去最高になる約7,300人を記録するなど、急激な感染拡大
が際立つ異常な事態となっ
ております。身近なところに感染
が広がっ
てき
ており、訪問する友人、知人宅でもコロナのために会えないというようなこと
が広がっ
ているわけで
あります。 そうした反面、国や県の対策、この間なぜか緩くなっ
てき
ているというような気もします。これは、ワクチン接種
が従来よりも進んでき
て一定の対策
が取られ
ていく中での対応かというふうに思われますけれども、越前市の新型コロナウイルス感染症対策では、これは市長の所信でも
ありましたように、今後も県と連携しながら感染防止対策の徹底をすると、そういうことを言われ
ておるわけで
ありますけれども、福井県はこれまでの新型コロナウイルス感染者に関し、全員の氏名などを確認し
てきた、いわゆる全数把握から、軽症者らの届出を不要として、重症化リスクの
ある人だけの届出に限定をするということで、これを14日から実施するということで
ありますけれども、これはこれまでの医療機関の入力などの負担を軽減し、その分患者の診療に当たる時間を確保するなどということで、これはこれで大変重要な面は
ありますけれども、一方ではこれまでの全数把握をしないことによる影響も出
てくるんではないかというふうに懸念をするわけです
が、国の制度に基づく、県
がこれをやるということについて、市としてはどういう見解をお持ちなのか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) ただいま議員のほうからも御説明されましたとおり、県では医療機関の負担軽減のために、軽症者の発生届を不要とするため、国に緊急避難措置の届出を行い、9月14日からの適用に向け
て準備を行っ
ております。 県
が緊急避難措置の届出をする際には、先ほども
ありましたように、日ごとの患者の総数及び患者の年代別の総数を毎日公表すること
が条件となっ
ておりまし
て、今回の見直しでは重症化防止
が重要で
あることから、こうした方への発生届は継続されます。発生届を限定化することへの影響は少ないと、県のほうからも回答を得
ておりますし、市のほうでもそのように考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 今理事
が言われたように、政府
が示す今回の見直しというのは、自治体の判断で──これは県でしょうけれども──発生届を必要とする対象を高齢者や重症化リスク
が高い人などに限定できるというようにし
て、若者など対象外となった人についても感染者の総数と年代別の人数を把握するとしてるということで
ありますね。 それで、感染者数の集計、これ
が続けられるということで
あれば、感染状況は引き続き把握はできますけれども、発生届の対象外の人
が自宅で療養中に体調
が悪化し
ても、これは把握できてない、気づきにくくなっ
て、若い世代など発生届の対象外となった人
が保健所で把握できなくなるために、自宅療養中に体調
が悪化し
ても気づかれにくくなると、そういう懸念
が全国でも自治体ごとに
ありまし
て、なかなかこの取組
が今のところ8府県でしたかね、だというふうに思うんですけれども。このように、全数把握の見直しによって報告対象外の重症化リスク
が低い人は、保健所
が患者の名前や住所といった基本的な情報を、健康状態を把握する手段
がなくなるということで、非常に心配な面も
あるわけで
あります。 そこで、先行し
ている自治体の
ある医療機関では、入力の手間という点では非常に楽になってると、ただ対象外となる人は保健所に把握されず、体調は本人の自己管理ということになるので、不安
があれば本人から適切な
タイミングで連絡し
てもらわないと、重症化する場合も
あるのではないかと、非常に心配だと、こういうことも言われ
ているわけで
あります。ここでも自己管理っていいますか、自己責任、そういうもの
が非常に問われるということになっ
てくるわけで
あります。 そこで、県のほうでは丹南健康福祉センターで、総合相談センターを設置するなどし
て体調
が悪化した場合に相談できる体制を整えるというふうに言ってるわけですけれども、これで果たして本当に届出の義務のない、そういう方々をきちんと網羅でき
て把握できるのか非常に不安なこと
があるわけですけれども、そうした点でこれで事足れりというふうに市のほうでは判断をされ
ているのか、その見解をお聞きしたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) ただいま議員のほうからも御説明
がありましたように、現在軽症の方はMy HER-SYSという健康アプリで、自身で健康管理
ができるような仕組みになっ
ております。 症状悪化時には、県の陽性者・接触者センターへ連絡をする流れとなっ
ております
が、健康相談体制を強化し、自宅経過観察者の状態悪化を早期に発見、適切に医療を提供できるよう、9月14日設置に向け(仮称)総合相談センターの開設準備を県
が行っ
ております。体調
が悪化した市民の方から、市のほうに相談
があった場合には、9月14日以降は(仮称)総合相談センターのほうにつないでまいります。 また、市のほうでは、市からの広報だけではなく、学校や地域の協力も得ながら体調不良時には早めに受診することをお願いし
ております。新型コロナウイルスの受診や相談を受け付け
ている医療機関も市内に26か所ございます。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) このコロナウイルス感染対策については、当初から県主導でPCR検査とかワクチン接種とかいろいろやられ
てき
て、直接市
がイニシアティブとっ
てやれる部分というのは非常に少ないというふうに思っ
ては
いるんですけれども、今理事
が言われたように、市への相談
があった場合にこれは県のほうへ回すんだということで
ありますけれども、これは市のほうでそういう専門家の方
が直接相談に乗るとか、そういうことというのは制度上考えられないのか、市に相談し
て、また次は県へという、ワンステップ手間
がかかるわけですけれども、市で対応できるという部分はないのかどうかお聞きします。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 現在は、市のほうでそういった健康相談のコロナに関する受付は行っ
ておりませんので、県のほうにつなぐことになります。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) これは、この制度上やむを得ないということなんですね。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 制度上といいますよりも、コロナに関する専門家
が市のほうには職員として配置されてないということです。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 今後の推移を見なければ分かりませんけれども、いずれにいたしまし
ても今まで把握できてた部分を把握しないということになれば、そんだけ不備
が出
てき
てもおかしくないというふうに思いますし、また管理は自己責任でということで体調
が悪くなったら連絡し
てくれというのも、なかなか気の毒な部分も
あるというふうにも思いますので、その辺は今後また推移を見
ていきたいというふうに思っ
ております。 次に、抗原検査キットの無償配布について、これも以前もお聞きをしたかと思うんですけれども、8月25日に開かれました市の新型コロナウイルス対策本部会議、ここで示され
ている家庭内感染拡大防止についての総括では、新型コロナウイルスは現在の感染状況を踏まえると誰にでも感染のおそれ
があります。しかし、家族などへの家庭内感染を広めないためには、早期発見、検査を前提に、これまでの感染防止対策の再徹底に対する取組の工夫
が大事というふうに
あるわけで、そのとおりだと思うんです
が、ここで早期発見、早期検査の体制というの
が十分に取られ
ているのかということなんです。医療機関の逼迫といいますか、大変混雑とかそういうことで、都会ではなかなか診療
が受けられないとか、救急車で運ばれ
てもずっと何時間も待ってないといけないとか、いろんな状況
がある中で、検査
が必要なときにきちんと受けられるのかということなんです。 そこで、新型コロナウイルス感染症の急拡大によって医療機関
が逼迫し、PCR検査や抗原検査を早期に受けること
が難しい状況に
あるというところでは症状
がある方へ抗原検査キットの無償配布を行ってると、こういう自治体
があるということで、前にもお話ししたこと
があるかと思いますけれども、本市のそういう受診状況とか、あるいは検査の状況、そういう点でどうしても遅れ
があるので
あれば、こうした抗原検査キットの無償配布も必要じゃないかというふうに思うんです
が、その辺の考えと今の状況を教え
ていただけますか。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) まず、早期発見、早期検査の体制
が十分取られ
ているのかという御質問に答えさせ
ていただきます。 繰り返しになります
が、本市では市からの広報だけでなく、学校や地域の協力も得ながら、体調不良時には早めに受診することを促し
ており、新型コロナウイルスの受診や相談を受け付け
ている医療機関も市内に26か所
あります。 また、県では9月30日まで無料検査を延長するとし
ています。また、先ほど申し上げました(仮称)総合相談センターには、相談に漏れなく対応できる仕組み
がつくられると聞い
ておりますので、感染の早期発見、早期検査の体制は十分に取られると考え
ております。 また、抗原検査キットの無料配布につきまし
ては、この検査キットは近くの薬局で簡単に購入すること
ができますし、無料検査所のほうも希望者は受けられる状況と聞い
ておりますので、そちらのほうを御利用いただければと考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) このことは前もお聞きをしたと思うんですけれども、越前市のホームページなどのコロナの案内では、感染したかもと不安なときはどうすればよいかという設問に対して、発熱などの症状
がある場合はかかりつけ医や最寄りの医療機関に電話で相談し
てください。かかりつけ医
がない場合や受診先に迷う場合は、県の受診・相談センターに相談し
てくださいと、こういうふうに記載され
てます。しかしながら、かかりつけ医
がなかったり、どうしていいんか分からないというときに、確かにこの受診・相談センターに電話すりゃいいんだろうけれども、これは常時つながるんでしょうけど、つながらないことも
あったかと思いますけれども、そういう混雑状況とか今後分かりませんけど、そういう点では医療機関に行かなく
ても抗原検査キットで陽性かどうか分かれば早い対応
ができるということで、こんなのは家庭に常備、常備というのもあれですけれども、
あってもいいかなというふうに思います。 このことについては、この辺で置きます。 次に、これも濃厚接触者世帯への生活物資の配布についてということでお聞きをするんですけど、宮城県の塩竈市では、同居家族
が新型コロナウイルスに感染し
て濃厚接触者となった人
がいる市内の世帯に生活物資を無料配布し
ていると。流行第7波による感染者の急増を受け
て、買物などに外出できない市民を支援するの
が目的ということで、配付品はパック御飯やレトルトカレー、インスタントみそ汁、フルーツ缶詰といった食料品をはじめ、箱入りティッシュやトイレットペーパー、ごみ袋などで計4,500円相当のものを配布してるということで、濃厚接触者の待機期間に合わせ
て5日分を用意してると。対象は、市内に住み、住民登録し
ている世帯のうち、感染した同居家族
がいる世帯で、利用は1世帯1回だということです。こういうことも
あるんです
が、本市ではこうした制度の必要性、あるいは実施についてはどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(吉田啓三君) 山崎市民福祉部理事。
◎市民福祉部理事(山崎智子君) 現在、濃厚接触者につきまし
ては、5日間の自宅待機期間中で
あっても、生活必需品の買い出しなどやむを得ない場合は、マスクの着用と手洗いなど感染予防策をしっかり行った上で外出し
てもよいこととなっ
ておりますので、濃厚接触者世帯への生活物資配布は考え
ておりません。 新型コロナウイルス感染症につきまし
ては、収束
が見え
ていない状況で
あるため、もしものために食料品や日用品、一般薬品など必要なものを確認し、災害時と同様、事前に準備し
ておくこと
が大切で
あると考え
ております。市といたしまし
ても、もしものときの備えにつきまし
ては、市のホームページや丹南ケーブルTVの文字放送などを通しまし
て、市民の方々に周知し
てまいります。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) この質問を準備した後で国のほう
がそういう通知を出し
て、厚生労働省
が、新型コロナ対策では症状
が出た場合でこれまで10日間となっ
ていた陽性者の療養期間を7日間に短縮したと。無症状では陰性を確認し、7日間を5日間にしたと。そして、ワクチン接種
が進んで
いるとはいえ大変不安
があるという声も
ありますけれども、無症状者の外出も認めたことから、買物などは今理事
が言われたようにできるようになったということで、この質問はもうちょっと早かったらよかったんですけれど、そういうふうになったんでお使いも行けるということでしょうから、今理事
が言われたことはそうかなというふうに思っ
ておきます。 以上、コロナ感染対策についてはお聞きをしました
が、いずれにいたしまし
ても先ほど言いましたように、コロナの包囲網
がだんだん狭まっ
てき
ている中で、議会でも感染者
が出てると、あるいは市の職員の方々も市民と接し
ておられる中でそういうの
が出
てくるのも大変ですけれども、極力、注意をし
ても目に見えるもんでもないですからなかなか言いにくい部分
があるんです
が、ひとつ御自愛いただい
て、かからないようにし
てください。 次に、選挙の投票率についてお聞きをいたします。 選挙管理委員長には大変御苦労さまでございます。すいません。委員長でなく
てもいいって言ったんですけど、(笑声起こる)忙しいのに。 7月10日は、越前市では参議院選挙と市会議員選挙
が同日投票となりました。これは、参議院選挙
が3年に1回、市会議員選挙
が4年に1回ですから、12年に1回は同時選挙、あるいは今回のように同日選挙ということで、12年前にも何か僕もあんまり覚えてないですけど、同日選挙やったらしいですね。その12年前は、私ら
が最初に出たときですけれども、これは同時選挙で日にちはずれてたと。参議院選挙
があって1週間後に告示され
て。まあいいんですけど。 そういうことで、同日選挙になりました。市の職員の方とか立合いなどで協力いただいた地域の皆さんには、大変御協力いただき、またそこまで大変御苦労さんだというふうに思っ
ております。そしてまた、投票所ごとにバリアフリーとかいろいろ整備されてるというふうにも聞い
てますし、それから、
ある投票所では投票に行かれた高齢者の方々にも大変親切にし
ていただい
て、その家の60代のお嫁さんとしゅうとめさん、90代の人
が行っ
て、しゅうとめさん
が車椅子で行ってたんですけど、お嫁さん
がこれを押し
て入っ
てもいいんですかって言ったら、いいですよということで、段差
があって持ち上げようとしたら、職員の方
がぱっと駆け寄っ
ていっ
て上げ
てくれ
て、ずっとやっ
てくれたと。大変感激し
ておりました。これもひとえに山田市長の(笑声起こる)御威光のたまものかと思いますし、私たちからも大変ありがとうございます。 そういうことで、ここまではいいんですけれども、新聞報道によりますと、福井県の選挙管理委員会
が7月10日に発表した参院選福井選挙区の投票率は55.32%で、過去最低の47.64%となった前回、2019年を7.68%上回ったと。今回の参議院選挙は、福井県では投票率は少し改善したけれども、13年の53.78%から4回連続で60%を割り込み、参院選としては過去4番目の低さで、低水準
が依然続い
ていると。そういう中で、県内9市では市議選とのダブル選挙で、同日投票となった我が越前市
が63.26%と、唯一6割を超えてるということで
あります。市会議員選挙でも63.37%ということで、前回4年前の57.39%を上回っ
ている。 しかしながら、2006年の73.95、そしてこのときも参議院と同日選挙となった2010年の73.9%までは及んで
いないということで
あります
が、今回の選挙の投票率について、選挙管理委員会、行政としてどのように総括をされ、どういう評価をされ
ておられるのかお聞きをしたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 魚谷選挙管理委員会委員長。
◎選挙管理委員長(魚谷充裕君) 今回の選挙につきまし
ては、国政選挙で
ある参議院議員選挙と有権者に最も身近な選挙で
ある市議会議員選挙の2つ
が同時に執行されたことで、双方の相乗効果も
あって有権者の関心
が高まり、投票率の向上につながったものと考えられます。 また、昨年の市長選に続き、ショッピングセンターで
ある武生楽市に期日前投票所を設ける取組を行い、多くの若者世代や子育て世代の方に投票いただきました。 全国的に投票率の低下
が進む中、前回の市議選及び昨年の市長選の投票率を上回ること
ができたことは、一定の成果で
あると考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 大変御苦労さまでした。(笑声起こる) そういうことで、選挙のたびに指摘をされるの
が、いわゆる18歳から20歳代にかけての若者の投票率ということで
ありますけれども、この質問は6月議会でも同僚議員
がされましたし、その前もやってるわけで
ありまし
て、これまで国や自治体、政党や候補者
が若者への投票を呼びかけ
てきてるけれども、目立った投票の増にはつながっ
ていないというふうに思われます。 今回の若者世代の投票率はどうだったのか、データ
があったら教え
てほしいんです
が、その評価についてはいかがですか。
○議長(吉田啓三君) 魚谷選挙管理委員会委員長。
◆選挙管理委員長(魚谷充裕君) 今回の市議選における10代、20代の投票率は43.64%となり、昨年の市長選の39.48%を4ポイント以上上回りました。また、30代の投票率も55.48%と、昨年市長選の50.66%より約5ポイント伸び
ております。対しまし
て、50代以上の高年齢層では、投票率はほぼ横ばいでございました。 今回の選挙におきましては、若い世代を中心とした投票率の大きな伸び
が全体の投票率を押し上げました。このことからも、投票する若い世代の方
が増え
ていくこと
が今後の全体の投票率向上につながると考え
ております。 以上です。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) これまでの若い世代を対象にしたいろんな取組、もちろん若い世代だけではないですけれども、投票率向上を目指した取組、選挙管理委員会をはじめ行政の皆さんの努力は評価をしたいというふうに思います。 一般に若者
が投票しないということ
が全国的に言われて
て、今回越前市の場合は伸びたということで
ありますけれども、その伸びたという理由ってのは同時選挙ということも
あったんでしょうし、いろいろと
あったというふうに思うんですけれども、一般に若者の投票率はなぜ低いのかということでよく言われてるの
が、政治不信とか無関心とか誰に入れたらいいか分からんとか、いろんな要素
があると思うけれども、このことを研究し
ているある専門家は、その一つに若者は他の年代と比べ
て社会との接点
が少ないということを上げ
ておられるわけです。人は歳を重ね、会社に入ったり子供
ができたりすることで、あるいは自分の子供
が学校へ行ったりとか、地域や教育の問題を自分の問題として捉えはじめ、結果として国や自治体の政治に関心を持ち始める傾向に
あるということを言われ
ております。そうしたことから、物事の決定に関わる取組を自分たちの関係のないところじゃなしに、しっかりと子供の頃に経験すれば大人になっ
てからも積極的に物事に関わる、参加をする、そういう姿勢
ができるということを言っ
ており、私も議会でも以前質問しましたけれども、校則を定める際には例えば生徒同士
が意見を出し合い、異なる意見を参考にしながら校則を考えれば民主主義の基盤を意識できるということなども言われ
ております。 質問しませんから大丈夫です。(笑声起こる) そういう点で、教育、行政においてもぜひこうしたことも念頭に置い
て御検討いただきたいし、それから行政全般で一つ一つのこと
が若い人を含め市民
が関心を持てるような取組を、後で私もしますけれども、地域ブランディング構想にし
ても、先ほども市長
がいろいろ言われ
てました、本当に幸せ
が実感できる、そういう行政にし
ても一つ一つに若者
が自分たちも参加でき、自分たちも一緒に考えられる、これは若者だけじゃなしに一般市民も考え
て、そして行政を一緒につくっ
ていこうと、政治に参加しようと、市会議員選挙に立候補しようと、こういう思いにつながっ
ていくんだろうというふうに思っ
てますので、必ずしも選挙管理委員会だけの問題じゃないというふうに思っ
ております。 そうした点で、投票率の向上ということでは、これも小浜市さんなんかは移動期日前投票所とか回してるとか、バスを。それから、自治体によっては市内の大学や高校へ期日前投票所を設置するなど、投票率向上に向けた取組をやってるということです
が、越前市についてもこれ
が当てはまるかどうか分かりませんけど、何か検討されたこと
があればお聞かせいただきたいと思うんです
が。
○議長(吉田啓三君) 魚谷選挙管理委員会委員長。
◆選挙管理委員長(魚谷充裕君) 移動期日前投票所につきまし
ては、全国的に郊外部の投票所の統廃合
が進み投票所の数
が減少傾向に
ある中、交通弱者の投票機会の確保や投票率低下の防止のために導入されること
が多くございます。 本市におきましては、合併以降、投票所を統廃合することなく維持し
ており、有権者の少ない郊外の投票所では70%を超える高い投票率を保っ
ております。そういったことも
あり、移動期日前投票所の導入につきまし
ては、本市の現状を見ると、投票率の向上という観点からは現時点ではまだ優先度
が低いものと捉え
ております。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 分かりました。 ただ、市内の大学とか高校、大学なんかは住民票の場所の問題も
あるんでしょうけれども、高校は大体地元の方たち
が行っ
ておられること
が多いと思うんです
が、今回の投票日
が7月10日ということで、18歳の高校生というのは4月から7月11日まで、大体3か月ちょっとですか、その間に生まれた人
がということで対象人数は少なかったというふうに思うんです
が、これ
が12月とか──衆議院選挙なんかは12月によく
あったと思うんですけれども──選挙の期日によっては高校なんかで期日前投票所を設置をするということも考えられるんではないかというふうに思います。高校生の子供らに聞きますと、帰りにどっかの1部屋でそういう投票所
があれば行きやすいなとか言ってるということも聞い
ております。それはまた検討し
ていただきたいというふうに思います。 以上で選挙に関する質問を終わります。ありがとうございました。 次に、地域ブランディング構想についてお聞きをいたします。 これまでも質問した中で、越前市の魅力を酌み取ると、掘り起こすということで、これまで言われ
てきたのはメタバースとか、それからいわゆるTVerでの動画配信、それからの今ユーチューブでは越前市の公式サイトなんかではどんどんと越前市のグルメとか名所とか紫式部とかずっと配信され
てまし
て、私もずっと興味深く見てるんです
が、最近市長は出番
が少ないんでないですか。(笑声起こる)また、ぜひアップで出
ていただきたいと思うんです
が。 そうした中で、先ほども越前市の文化県都宣言とかいろいろ
ありましたけど、市長の所信の中でふるさとECHIZEN発掘
プロジェクトというの
があるんです。この中で、市民一人一人の思う地域の宝の再発見に取り組んでいただい
ているところと言われ
ているわけですけれども、市民一人一人の思う地域の宝の再発見というのは、具体的にはどういうことなのか、どういうふうに進められ
て、どういう
プロジェクトなのか、それからそこに対して市民一人一人のと言うんだから我々市民はこれにどのように関わっ
ていっ
て、どういう完成形を目指し
ておられるのか、お聞きしたいと思います。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) ふるさとECHIZEN発掘
プロジェクトでございます
が、これは市民
が地域の宝を自ら探し出し
て外に発信し
ていけるようにするための取組、そのように位置づけをし
ているところでございます。 地域の取組例を申し上げさせ
ていただきますと、各地区自治振興会や市民団体におきまして、地域の宝を発見し冊子にまとめたり、あるいはその冊子を使ったまち歩きツアー、こういったことに取り組んでおられる地域もございます。 市では、地域の宝をSNS上で発信するフォトコンテスト、あるいは市生涯学習センターの歴史講座などを通し、埋もれた宝の発掘などに取り組んで
いるところでございます。 市民の皆さんには、まず自分の身近な地域の宝を見つけ出し、身近な方への自慢、SNSなどでの情報発信、こういったことをし
ていただきたいと思っ
ております。 市では、この
プロジェクトを通じまし
て、ほかの地域にはない市のオリジナル情報として効果的な発信を行うことでイメージアップ、ブランド力の向上につながっ
ていくと考え
ております
が、いずれにいたしまし
ても、当
プロジェクトがまだ市民の皆さんに十分知れ渡っ
ていないのではないのかなというふうに考え
ておりますので、その周知について今後積極的に取り組んでいきたいと考え
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 分かったみたいな分からないみたいな。大変理解力
が乏しく
て申し訳ないんですけれども、これは要するにSNSとか、いわゆるそういうシステムに強くないと参加できないということなんですかね。我々高齢者
が簡単にSNSとかできるもんでもないし、よく若い人はインスタ映えとかインスタとか言っ
てますけど、我々インスタといったらインスタントラーメンとか何かそういう方向かなと思うんですけど、そういう点では全然疎いんです
が、そういう人たちは参加しにくいもんなんですか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) もし、そういった地域の宝を見つけ出し
て、そういった発信のすべ
がない方
がいらっしゃいましたら、ぜひとも市のほうに御連絡をいただきたいと思います。そういった情報をいただければ、市のほうで積極的に発信し
てまいりますので、情報をお寄せいただければと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) そういう方々、それぞれ皆さん8万市民
がおればそれぞれ
が、赤ちゃんやら子供は別にし
てもいろんな思いを持っ
ておられると、小さいときの風景とか遊んだ場所とか、そういったソフトな面とかハードな面とかいろいろ
あるんですけど、何でもいいから取りあえず寄せ
てもらっ
て、それを市のほうで何か集約するとかなんとかし
て何とかするとか、そういう形になるんですか、分からんでもうちょっとイメージ
が分かるように教え
てください。(笑声起こる)
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 御自分のお子さんで
あったり、そういう個人情報というものはお控えをまずいただきたいと思います。自然の中に
ある、例えば意外に知られ
ていない、ここはこういう花
が毎年咲く地域なんですよとか、ここにはここから見るこういう夕日は、実は知られた絶景なんですよとか、いろんなこと
があろうかと思いますので、そういった情報を地域の方はたくさんお持ちで
あろうというふうに思いますので、そういった情報をぜひたくさん寄せ
ていただければと思っ
ております。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) 分かりました。 それぞれの思い
がしっかりと残るような集大成といいますか、そういうもの
ができたら私もいいなというふうに思います。 高齢者の方々
が増え
てきたということは、その反面昔からの様々な出来事とか、あるいは地域の宝とか、いろんなこと
がいっぱいそうした方々には詰まってるわけですから、それをしっかりと継承し、できるものならば越前市のそういう宣伝というかアピールにつなげられるものはぜひつなげ
ていただい
て、市長
が言われる1000年の歴史を持つところでございますんで、1000年間生きてた人は
いませんけれども、そういう点ではそういう継承された歴史と伝統
が生かせるような取組、ぜひお願いしたい。楽しみにし
ております。 最後になります
が、これは市長にぜひ原発についての市長の立ち位置というのをまだしっかりとお聞きをしてなく
て、以前の市長とはかなりこの問題ではお話をさせ
ていただきました
が、山田市長は県の副知事として原発推進の一翼を担っ
ておられた方でしょうから、なかなか答弁もそうかなと思うんです
が聞きます。 原発の再稼働についてお聞きをしたいと思うんですけど、2011年3月11日の東日本大震災で御承知のように東京電力福島第一原発
が爆発をし
て、それによって広い地域へ放射能
が飛散をしたと、そうした中で今日原発ゼロを望む国民の世論
が高まっ
てます。 しかし、岸田自公政権
が決定した第6次エネルギー基本計画では、原発を唯一の重要なベースロード電源と位置づけ
て第5次計画と同様、2030年度の発電量の20から22%を原発で賄うとし
ています。これは、2020年度の実績は4%ですから、さらに27基の原発を再稼働させることになるわけで
あります。また、国連からは2030年までに撤退するように求められ
ている石炭火力についても、国内での新規建設を進めたまま30年度に19%の比率を見込んでると。福井県では、運転開始から40年を超える原子力発電所3基に対して、杉本知事は再稼働に同意をし
ているわけで
あります。 東京電力福島第一原発の事故を受け
て、原発の運転期間は原則40年と、しかし最長20年まで延長可能とするルール
ができ
て、それ以降、全国で初めて40年を超える美浜原発3号機、45年でしたかね、これ
が稼働し、来年には高浜原発1号機、2号機
が再稼働するというふうにされ
ています。 知事は、総合的に勘案し
て再稼働に同意することとしたと述べたそうですけれども、住民の安全・安心な生活も勘案されたのでしょうか、非常に疑問で
あります。 福島原発事故から11年目を迎えましたけれども、いまだ多くの人たちは故郷を奪われ、事故の収束は見えないままです。そして、大量の放射能汚染水
が太平洋に流されようとし
ている。原発は、事故の被害の大きさや使用済み核燃料の処分の困難さなど、人類の手に負えず、現在の科学技術で制御できる装置でも
ありません。市長もよく御存じのとおりです。そんな原発
が、老朽化、古くなれば危険度は増大することは明らかで
あり、新聞報道によれば、関西電力の原発4基で6月から3か月しないうちに放射性物質を含む水の漏えいや冷却水の圧力低下など計9件のトラブルや不具合
があったということ
が報じられ
ています。 市総合計画や基本構想で2040年に向け
ての市長
が言われる100年幸福実感、こうした将来像を描い
ても、一たび原発事故
があれば甚大な事故によって全て吹き飛んでしまうということで
あります。そうした点で、市民の将来にわたる安全・安心と幸福感を守るために、市長には以前はどうあれ今は越前市の8万市民を預かる市長でございますので、危険な老朽原発の再稼働に反対をし
て、廃炉と再生可能エネルギーへの転換を先頭に立っ
て求め
ていただきたいと思います。見解をお聞きします。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 県におきましては、国の方針に基づい
て昨年の4月ですか、40年を超える原子力発電所3基の再稼働について同意をしたと。この同意に基づい
て、現在美浜原子力発電所の3号機
が再稼働の準備を進め
ていると、こういう中でございます。 市の立場といたしまし
ては、原子力発電の安全性の確保は国及び原子力事業者による確実な安全対策
が大前提で
あるということ。県及び市におきましては、万が一に備え
て市民の生命、財産を守ることを第一に、迅速かつ実効性の
ある情報伝達、避難体制を確立するための取組を継続し
て推進する必要
があること。この2点
が重要で
あるといたしまし
て、これまでも国、県への重要要望において要望をし
てきたところで
ありまし
て、今後も同様の要望を行いたいというふうに考え
ております。 一方で、再生可能エネルギーの利用促進というのも極めて重要でございます、脱炭素、それから今エネルギーの逼迫の問題
がいろいろございますので、市としては国の脱炭素先行地域の選定地域にぜひ選んでほしいというふうに考え
ておりまし
て、市の環境基本計画に基づい
て取組を進め
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 前田修治君。
◆(前田修治君) これは、前の市長も同じようなことを言われ
てまし
て、確実な安全対策と言われますけどそんなのないんですよ、実際この原発の問題にし
てみれば。40年たってない原発でもいろいろと問題
が出てるのに、今45年とか50年とかめちゃめちゃ御都合主義で延ばし
ている原発で事故
が起きないほう
が不思議やと識者の間では言われてるわけで
ありまし
て、それにいわゆる安全神話にいまだに固執し
て市民の命や暮らし、安全を脅かすと、こうなってる状況を市長もぜひ分かっ
てほしいなというふうに思うんです。 私たちは、この越前市
が大好きだし郷土を愛し
て、先ほどから言われてるような100年安心の越前市にし
ていきたいし、本当に住みやすい、暮らしやすい町をつくろうと一生懸命頑張っ
てながら、一たびこういうこと
があると、いまだに福島では帰還困難区域というの
があって、もう戻れないと。私どもも原発事故
があって1年ぐらい後やったかな、落ち着い
てから議会として現地の福島へ視察に寄せ
てもらいましたけど、
ある市なんかは無人の町で、赤の信号機
が点滅してるというふうな状況で、家も新築した家
がそのまま建ってるだけとか、量販店も駐車場にペンペン草
が生えてるという中で、新しい建物
が住む人もなく放置されてると。だから、あれを越前市に重ね合わせると本当にいたたまれないというか、大変心配をしてるわけで
あります。 市長にこのことでまた議論をし
て、ああでもねえ、こうでもねえという話は今しませんけれども、そういう心配をし
ている市民
がたくさんおられ、福井県民もたくさんおられ、そしてまた近隣の京都とか関西圏の人たちもたくさんおられる。そうした中で、越前市としても近隣自治体としてしっかりと原発は要らないという、そういう立場を示し
ていただきたいというふうにお願いをし
て、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(吉田啓三君) 以上で前田修治君の質問を終了いたします。 なお、選挙管理委員会魚谷委員長には、この後の議事については退席をし
ていただい
て結構です。お疲れさまでございました。 暫時休憩します。 再開は午後4時ちょうどといたします。 休憩 午後3時49分 再開 午後3時59分
○議長(吉田啓三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続行します。 次に、発言順位11番、橋本弥登志君。 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 郷働の橋本です。 質問の前に、8月上旬の記録的な大雨で被災されました皆様には心からのお見舞いと一刻も早い復旧をお祈りを申し上げます。 では、通告に従い質問させ
ていただきます。 最初に、指定管理者制度についてです。 2003年創設の指定管理者制度はどのようなものか教え
てください。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 橋本議員の質問のほうにお答えをさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、指定管理者に関するお尋ねでございますけれども、それまで公の施設の管理主体は出資法人で
あったり公共団体、公共的団体に限定され
ていたところでございますけれども、当時の内閣の方針といたしまし
て規制緩和、行政の民営化、民間の経営の手法の導入、こういったこと
が非常に叫ばれ、行政改革
が行われました。その一端といたしまし
て指定管理者制度
が出来上がったというところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) そうですね。その当時は鳴り物入りというか、物すごく期待をされ
て、そういった公の施設の管理方法
があるんやという、どんなものかなという興味津々で見
ていたというか、世の中全体
がそんな感じ
ていたかなと思っ
ていたし期待もし
ていたのではないかなというふうに思っ
てます。 その指定管理者制度
が通常の委託契約とはどのように違っ
ているか、どのように考え
ていますか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 通常の業務委託との違いについて御説明というか、考えを述べさせ
ていただきます。 通常の業務委託は、市
が作成いたしました仕様書に基づきまし
て業務を実施し
ていただくということになります。そして、維持管理等の業務に、あるいは設計で
あったり、そういったところに限定をされます。そして、予算の単年度主義ということによりまして、多くの場合、単年度で契約され
ているというケース
があります。 それに比べまし
て、指定管理者制度というのは市の仕様書に加えまし
て独自の企画提案を求めると、この点
が大きな差として
あります。そして、選定委員会に諮りまし
て、基準点以上の者で最高得点の者を候補者として議会のほうに提案をし、議決を得る必要
があるということ、そして施設の使用許可や利用料金制など受託者側に裁量
が与えられ
ていること、本市の場合でいうと5年を標準とした単位で管理運営を任され、経営の安定
が図れる、そういった差
があるかなというふうに考え
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 確かに、業務委託との差は種々
あるかなというふうに思っ
ております
が、根本的には一つの委託契約には間違いないと。根本的に違うのは、その委託契約の相手をどうやっ
て決めるかという、指定するということなんです。これは、指定ということなので一つの行政処分というふうに考えられ
ているということで
ありますし、そして指定をし
て委託契約するときに議会の議決を得ると、そういったところ
が大きな違いかなというふうに思っ
ておりますし、さらに言うならば一定の年数
が債務負担できちっと担保できるということで、受託者側は非常に長期間のスパンで自分の会社の企業団体の経営も考えられるし、しかしいいのはその施設をどのように管理をしようか、単年度契約でなく
て長期のスパンで公の施設をどう管理するかということを考え
て計画的に維持管理
ができる、そういったところかなというふうに思っ
てますので、通常の業務委託とはまたちょっと違う、そういった流れといいますか、性質のものかなというふうに思っ
ています
が、そのときは指定管理者制度ですので安く設定でき
て企業のノウハウ
がそこに生かされると、安く委託管理
ができるという、そういったこと
が最初打ち出され
ていたというところで
ありまし
て、企業のノウハウというふうにそれを含め
て解釈をされ
ていたりし
ていました。 企業のノウハウを生かすというところで
あったんです
が、それは人件費を低く設定をし
て委託料を抑え
て、安く
ても良質な管理
ができる、それ
が企業のノウハウというような捉え方をされ
ていたのです
が、そういうことなのですか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 企業のノウハウというのは、利用者の利便性の向上で
あったり、その施設の誘客力というんでしょうか、そういったものに関して主に企業のノウハウという部分
があったかと思います。 指定管理制度というのは、複数の応募者
があって競ったりし
ていただくわけでございますので、そういった競うことによって、例えば経費
が削減されるとか、そういった効果的なものとして表れ
てくるのかなというふうに私は考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 企業も継続した経営を行うということ
が非常に大切で
ありまし
て、企業を存続させる、そういった意味では若い人たち
がその企業に就職をし
て働い
てその企業を存続させ
て施設の管理もしっかりやっ
ていく、そういった人件費の、本来ならばそういった人件費の設定
が必要なのではないかなというふうに思っ
ております
が、この2003年の創設から7年後の2010年に、総務省
が新たな通知を出し
ています。指定管理者制度は、公共サービスの水準の確保という要請を果たす最も適切なサービスの提供者を、議会の議決を経
て指定するもので
あり、単なる価格競争による入札とは異なるもので
あることという通知を出し
ています
が、これの意味するところは何ですか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 2010年12月に総務省から、今ほど議員御紹介いただいた通知
があったところでございます。この通知を一言で端的に申し表しますと、安かろう良かろうではなく、住民のサービス向上に主眼を置い
てということを意味し
ているというふうに理解をし
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) そうですね。分かりやすい、安かろう良かろうではないという。この意味するところは、住民サービスの向上よりも経費節減、管財管理に重点
が置かれ
てきた運用、創設当時はそのような運用をされ
てきたという実態
が多く
あったということです。これは全国的な話なので、それで7年後にその是正を促すもの
がこの通知で
あったということで
あります。 この辺どからは少し指定管理者制度の流れ
が変わっ
てきたのかなというふうに思っ
ています。全国ではかなり
がひどい公の施設の管理実態
があったり、毎回管理者
が替わったり。住民の要望というんか苦情
がたくさん出
てき
て毎回ころころと管理者を替え
ていくという、そういったことも出
てきたところかなというふうに思っ
ています。 それでは、越前市においては指定管理者制度についてはどのように経過をし
ているのですか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) この制度
ができまし
て、導入直後は本市も積極的に指定管理者制度を活用し
てまいりました。しかしながら、時間の経過とともにこの制度になじまない施設、こういったものについては直接管理や部分的な業務委託に切り替え
てきたという経緯
がございます。その弾みとなったものに、先ほど申し上げました総務省からの通知、こういったものによりまして見直しをかけ
てきたということでございます。 合併時の指定管理の施設で申し上げますと、50施設
が指定管理で行っ
ておりました。内訳を申し上げますと、旧武生市で40、旧今立で10、合わせ
て50でございます。その後、事業団等に委託し
てきた施設を指定管理制度に移行いたしまし
て、2010年4月時点では173施設を指定管理として行っ
てまいりました。その後、12月の総務省の通知を受け、先ほど申し上げましたように、いろんな直接管理、あるいは部分的な管理に切り替え
てきたわけでございますけれども、2019年4月には55施設となったわけでございます。なお、令和4年4月、本年4月時点では49施設
が指定管理となっ
ているところでございます。 以上でございます。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 全国的な流れの中で、また総務省の新たな通知
が出たというところも
あって、指定管理
が全てじゃなく
て違ったいろんな管理を模索をし
てき
ているという、そんな中で越前市もピークは173というのは結構驚きですけど、それ
が今現在は49になってるというところで
あります
が、制度の導入当初から比べると相当の減少になったというふうに思っ
ております
が、この要因は何だったんでしょう。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) この指定管理の施設
が特に大きく減少した原因といたしまし
ては、施設管理事業団に指定管理をお願いし
ておりました約100か所の公園、これを100施設という形で捉え
ておりましたので、それを包括業務委託に移行したことによりまして大幅に減少した、これ
が一番大きな要因で
あろうと思っ
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 今先ほどから話
が出
ています事業団という、一口で言うと事業団というところなんです
が、この事業団は経緯としては市
が、当時の武生市
が100%出資をした施設の管理公社という、それ
が名称
がどんどん変わっ
ていっ
て、今は文化振興・施設管理事業団という、そういった事業団になったのかなと思っ
ております
が、施設管理のための事業団
が管理をし
ている、それ
が施設管理のための事業団をつくっ
ておい
てさらに今度指定管理でそこに委託するという、そういった流れも不思議なところも
あったかなというふうに思っ
ております
が、それ
が包括をし
て数としては減ったと、しかし流れとしては一部変わってない部分も現状は
あるのかなと思っ
ています。事業団の取扱いといいますか対応については、今後まだまだ課題
が残ってるかなと思っ
ています
が、今回はそのことについては触れずにしたいなと思っ
ております。 令和4年度の指定管理者評価委員会報告書
がありまし
て、その評価結果の中に施設の特性に応じた現状の把握と将来の
あるべき姿を見据え、制度の趣旨にのっとり指定管理者制度による管理
が適正かどうかの検討も行っ
ていただきたいというふうに
あります。 また、指定管理者制度による管理
が20年以上経過し
ている施設も
あったり、施設を取り巻く状況
が大きく変化をし
ているところも
あります。市民活動の拠点になっ
ていたり、地域の人
が愛着を持っ
て利活用し
ていたり、交通網等の大幅な変化によりツーリズムの視点で利用状況
が大きく変化
が今後予想される。そういうところもたくさん
あって、施設の在り方と管理方法を総点検する必要
があるというふうに考え
ております
が、どのように考え
ておりますか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) この評価結果の報告書の中に書い
てある言葉でございますけれども、私も企画部長で
ありますけれども、この評価委員という委員をし
ておりますので、いろんな施設について評価をさせ
ていただいたところでございます。この文言の意味するところは、どうしても私たち市の職員というのは前例主義というんでしょうか、そういったものにとらわれ
て、例えば今まで指定管理だったから次また指定管理というんでしょうか、そういったところに意外に安易に走りやすい部分というの
があるのかなというふうに思っ
て、しかしながら常に見直しは求め
ていっ
ているところでございますけれども、この前例主義にとらわれることなく住民サービスの向上という観点から、指定管理
がいいのか直営
がいいのか、それとも業務委託
がいいのか、または民間移譲
がいいのか、そういったことを総合的に判断し
ていっ
てほしいという思いも
あってこのような文言を書かせ
ていただい
ているところでございます。 今ほど議員のほうから総点検をすべきという御意見をいただきました。それの意味するところは、恐らく設置目的というんでしょうか、それ
が当初とはやや使われ方
が変わっ
てき
ているような施設も
あるのではないのかなと、そういったところをしっかり見据え
て、じゃあどこ
が所管するの
がいいのか、どういった使われ方
がいいのかということをしっかりと内部で検討し
てはどうかという御提案というふうに私も今受け取りましたので、それぞれの所管課において、また検討を促し
ていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 今の提案というか話は今回
が初めてでなく、細かな細部の施設のところでの提案はし
ているところで
あります
が、一回全体的に総点検というか、それをし
てもらったほう
がいいなというふうに思っ
ています。 幸いにし
て、越前市のほうの公共施設の老朽化判断比率というんですか、それは県内随一、一番いいというなところで
あります。公共施設
がそんなに多くなく、老朽化率も悪くないということですね、小泉副市長、そうですね。 というような、県内の随一公共施設の在り方についてはいいというところで
ありますので、残された公の施設をしっかりどのように点検をし
ていくのか、どのように管理し
ていくのかということで総点検を一回お願いしたいなというふうに思っ
ています。 指定管理者のほうに戻りますと、指定管理者で当初選定した管理者
が一定の条件を満たす優良事業者に該当する場合、指定期間満了後、一定の期間内は引き続き公募によることなく指定期間の更新を行うこと
ができる制度も
あります
が、それは活用をし
ていますか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 今ほど議員のほうからお示しいただきました、いわゆる更新制度というものかと思います。これにつきまし
ては、本市では取り入れ
ていないという現状でございますけれども、県外の例えば倉敷市で
あったり広島市、八王子市などでこういった制度を取り入れ
ております
が、こういった例を見ますと、非公募による、公募しないでやる指定管理者施設に限定をし
て運用をし
て、それも10年以内という上限をつけ
て運用し
ているといったところを一応把握はし
ているという状況です
が、うちでは今導入はし
ていないという状況でございます。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 今回も出てるのかなと思っ
ています
が、指定管理者の更新をするときに公募、非公募かというところで区分けをし
て、越前市も非公募という取扱いをしてるところ
があると思います
が、それとこの更新制度は別ということを言ってるんですか。
○議長(吉田啓三君)
西野企画部長。
◎企画部長(西野吉幸君) 非公募イコール更新制度というものに該当するというものではなく
て、今うちのほうの制度上の中には更新制度というもの
が入っ
ておりませんよと、そういう設定をし
ておりませんという御説明でした。申し訳ございません。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 越前市のほうも指定管理者で管理者を選ぶときに非公募という取扱いをしてるところ
があるんです
が、これはそういった事務の簡略化ということと、加え
て言いますと、受ける側は、非公募ではなく
て指定期間を更新をするという更新制度に該当するという、優良事業者ということになると、受託し
ている団体、企業は意欲を持っ
てモチベーション
が上がるようなところも
あると思うので、そういった活用もいいのかなというふうに思います。 公の施設管理については、その施設の設置趣旨にのっとり、直接管理、指定管理、さらに地域づくり、住民との協働を高める委託等幅広い方法を選択をし
てもよいのではないかと思っ
ています。最近は、今年の10月ですか、法律
が施行されるところで
あります
が、働く人自ら
が出資をし
て法人を設立し、施設の管理と併せ
て地域づくり、まちづくりを行うこと
ができるようになったというところで
あります。 指定管理者制度も、単なるアウトソーシングのための手法として使うのではなく、地域や住民との協働による公の施設の管理運営を通じた地域づくり、公の施設の管理運営における地元の企業、団体との連携、障害者の雇用を通じた地域参加や雇用政策としての指定管理者制度の活用など、指定管理者制度を政策、目的、手法として活用すること
が必要ではないかと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 山田市長。
◎市長(山田賢一君) 公の施設の指定管理、今ほどいろいろ御紹介いただきましたように導入当時、官から民へとか至上主義の導入とかという趣旨で入っ
て、民間企業の弾力的、効率的な運営、ノウハウを生かすということで入っ
ているわけですけれども、20年たっ
てみますとその趣旨に合ってないものというのはたくさん
あって、むしろ行政
が直接管理をしたり、あるいは業務を委託をするというやり方を、もう一度原点に立ち戻っ
て、おっしゃるようにそれぞれの施設の役割、効用、地域の方々の気持ち、どういうふうにやるの
が一番いいのかというのをもう一度原点に立ち戻っ
て、改めて考え直すこと
が重要だと私は思っ
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) ここは、市長と意見の一致するところかなと思います
が、ではいつからという話になるんです
が、それぞれの施設のこれまでの管理のやり方、在り方、住民との関係等も
ありますので、その都度その都度的確にいろいろな方の御意見もお聞きしながら、適切な時期での取組をお願いをしたいと思います。よろしくお願いをします。 続きまし
て、地域の減災につい
てで
あります。 減災とは、災害によって被る被害を最小限に抑えるためにあらかじめ行う取組を言うと思っ
ています。自然災害の発生を防ぐことは難しいため、災害は起きるという前提の下、被害をいかに軽減させるかを目的とし
ています。特に、自然災害の発生率
が高い日本において、減災の取組は欠かすことはできないと言われ
ています。神戸大震災以降、この減災という考え
が普及をし
ていると思います。 そこで、減災で重要なことは自助、共助
が大切と言われると思います。先ほどの減災のことも含め
て、この自助、共助
が大切といったところの所見をお願いをします。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 減災を踏まえ
ての自助、共助に対する考え方につい
てで
ありますけれども、まず災害の場合、公助、共助、自助
が相まって被害防止や抑制の効果
が十分に発揮されるもので
あると考え
ております。つまり、行政による公助だけでは被害の規模や災害発生直後など、状況によって十分機能しないことや限り
があります。そこで、近隣住民など地域で助け合う共助と、自分や家族の身は自分たちで守る、いわゆる自助
が被害を少なくする大きな力となるというふうに思います。 ただし、周りの人を助けるためにはまずは自分自身
が無事で
あること
が一番大事で、自助
があっての共助となります。自分でできること、家族でできること、地域住民でできることをふだんから考え
ていただきまし
て、地域の中のつながりを大切にし
て災害に備え
ていくこと、こうした自助、共助
が減災の上で極めて重要だというふうに思います。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 減災のことも含め
てですので、減災についてはいかがですか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 冒頭に橋本議員から阪神・淡路大震災のことからというお話
がありましたので、平成7年の阪神・淡路大震災におきましては家屋倒壊による生き埋めや閉じ込められた人のうち、公的、公助によるものは僅か2%で、多くは自力または家族や隣人などによる地域住民によって救出されたという話も
あります。 災害発生直後、先ほども言いましたけれども、公的機関による被災者支援等の緊急対応、公助には限界
があるということでございます。このような状況の中で、地域住民一人一人
が自分たちの地域は自分たちで守るという共助の取組
が大変重要になっ
てきたというきっかけになったと思っ
ており、減災のスタートで
あったというふうに考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) そうですね。共助も大事です
が、自分を守る自助
が最大の大切なことかなというふうに思っ
ています。 それで、自助、共助力を高めるために自主防災組織の育成
が重要だというふうに思います。その組織数と活動の現状を教え
てください。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 自主防災組織は、複数の町内
が合同で結成し
ている、そういうところも
ありまし
て、数としては239で、市内ほぼ全ての町内で組織化され
ております。 自主防災組織は、区長を中心に町内会で情報連絡班、避難誘導班、救出、救護班などの班編成をし、災害時には地域の被害拡大を防止するための取組等を行うもので
あります。 また、平時におきましては、防災知識の普及啓発に向けた研修会等の開催、地域の災害危険箇所の把握や防災訓練の実施など、積極的に活動を行っ
ている町内も見られます。しかし、その一方で町内によっては高齢化の影響もございまし
て活動の主体となる壮年層などの人材
が不足し
ており、自主防災組織に限らずなかなか思うように活動
が進んで
いないということも聞い
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 最近の自主防災組織というか、つくるということで数は増え
ていってるんですけど、機能するかどうか、し
ているかどうかというところ
が大きな問題かなと思っ
ています。 そういった自主防災組織を機能させるための取組、機能し
てもらうための取組というのは何かやっ
てますか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 市では、自主防災組織リーダー育成研修会を毎年開催し、各町内から区長、自警消防隊、自治振興会の防災担当者、防災士など400人以上の参加をいただい
ているところでございます。 この研修会におきましては、平時や災害時における自主防災組織の重要性を説明し、地域に持っ
て帰っ
ていただい
て、組織の育成で
ありますとか活性化につながる取組を継続し
て地道に進め
ているところで
あります。 また、本年度で
ありますけれども、自治振興会の会長さんで構成する市防火・防災委員会
が自主防災組織の活性化の一つの取組として、区長に対し町内単位で作っ
ている防災マップの見直しとか、デジタル化への更新などを推奨、依頼しまし
て、その更新を一部補助するという事業を始め
ております。 市では、今後も市の防火・防災委員会、この中では自主防災組織の育成強化も趣旨に入っ
てございますので、その組織と連携しながら自主防災組織の育成及び持続可能な組織の活性化を図っ
てまいりたいと考え
ております。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 自主防災組織というと、あまりイメージ
がぱっとそれぞれの個人個人には湧かないかなと思います
が、それぞれの町内の役員とか振興会の役員はこれだなとくるんですけど、その役員になっ
て初めてそういった意識
が湧い
てくるというところで
あるので、こっからは私の提案というか考え方なんですけど、昔から向こう三軒両隣という小さな助け合いの輪
があった。それ
が一つの組織で、隣同士の小っちゃなコミュニティ
が結果的に自治会、町内全部
が救われる、地区全体
が救われるということ
があるのかなというふうに思っ
てます。
あるんだろうというふうに信じ
ております
が、隣同士で声を掛け合うことの重要性、地域のコミュニティ、御近所の必要性、個人ではなく数人の組織の力
が必要になると。人は組織をつくることで協力するようになっ
ていくというところで
あります。減災は地域コミュニティ、それからというふうなところだなというふうに思っ
ています。 さらに、備蓄倉庫を各地区に整備をすることも自助、共助力を高めるのに有効ではないかというふうに思います
が、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 各地区への防災、備蓄倉庫の整備に関する御質問で
ありますけれども、まず市では各地区には学校などの広域避難場所
がありまし
て、一定の備蓄品を保管し
ております。 今回、南越前町の災害のように道路
が寸断し
てしまい、食糧や飲料水などの備蓄品
が配送できないことも懸念されることから、市庁舎、消防庁舎、今立総合支所、エコビレッジ交流センター、県の丹南地域防災基地で分散し
てそれぞれ保管をし
ているところで
あります。 一方で、地区によっては防災、備蓄倉庫を整備し、地域住民
が管理、活用し
ており、災害に対する意識高揚や平時や災害時の自助、共助につながっ
ているものと感じ
ているところで
あります。 なお、これら備蓄倉庫、防災倉庫の整備に当たりましては、補助対象は自治振興会となりますけれども、宝くじの売上げを財源としたコミュニティ助成事業を紹介、活用、実際整備された事例もございます。また、市の防火・防災委員会のほうでは、自主防災組織を対象に備蓄品の整備に対しましてその一部を助成し
ているところで
ありますので、さらに紹介を広め
ていきたいというふうに思います。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 各地区に、公民館の近くに備蓄倉庫
があったりすることも
あります
が、なかなか備蓄倉庫は通常のイベントの物置になっ
ていたりという、そういったところも
あるので、備蓄品をきっちり置く。備蓄品を住民
が管理をし
て災害に備えたり、備蓄倉庫に
ある非常食は建物
が崩壊した人や災害時の要支援者、一時滞留者の分の備蓄とか、災害発生時において地区でいち早く対応できるよう、また平常時には地区で行う防災訓練等に活用できるよう拠点避難所となる各小学校、グラウンド等に備蓄倉庫を整備するというの
がいいのかなと思っ
ています。 地域ごとにそれぞれ地域の人
が管理する備蓄倉庫。備蓄品も、最近は非常に多目的化、多種多様になっ
ているというところで
あります。進化系防災グッズというのを御存じですか。かなり進化をし
ている防災グッズ
が最近はやってるという言い方おかしいんですけど、トレンドになってるというところで
あります。NHKでも話題になっ
ていたりするところで
ありますし、防災研修、防災展も進化をし
ているというの
が最近の状況です。 子供たち
が喜んで行くような防災展、このような取組も必要ではないかというふうに思います
が、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 近年、各地での災害を受け
て、今ほど言われました防災グッズの開発は日々進化し、商品化され
ている状況は認識し
ております。これまでも、主に大人の人
が対象となりますけれども、地区の防災訓練や外国人市民防災リーダー育成研修会などで、市では事業者などによる協力による新しい備蓄品や防災グッズの紹介なども行っ
てきたところでございます。 御承知のとおり、現在コロナの影響で地区や町内ごとの防災訓練などの参加者数
が限定され
ているというような状況にも
あります。今後、地区の防災訓練などの実施に関する相談や支援、依頼
があった場合につきまし
ては、子供さんやその御家族
が多く参加し
てもらえるよう、事業者などの協力も必要ですけれども、関心を持っ
てもらえるような防災グッズの展示で
ありますとか、子供
が多く集まるイベントの中で防災展や防災グッズを紹介するブースを取り入れるなど、何か工夫を凝らし
て市民の防災意識高揚を図る取組を検討し
ていきたいと考え
ています。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 避難所のことで個別のことになります
が、県へ空調設備の設置を要望し
ている丹南総合公園体育館も避難所、備蓄倉庫になり得るというふうに思います
が、その要望内容について教え
てください。
○議長(吉田啓三君) 松村建設部長。
◎建設部長(松村英行君) 丹南総合公園体育館につきまし
ては、夏場の運動では室温の上昇によりまして熱中症
が発生するなど、心身に悪影響を及ぼすことも
あり決してよい環境ではございません。 そこで、県への重要要望としまして年間を通して活動しやすく、安心し
てスポーツに取り組み、災害発生時には避難所としても活用できるよう空調設備の設置を要望いたしました。 本市からの要望を踏まえまし
て、県では9月定例会におきまして、事業期間を令和4年度からの2か年とし、空調設備の設置のため総額2億円の補正予算を上程し
ていると聞い
ているところでございます。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 早速の空調設備の設置は、非常にありがたいことだなというふうに思っ
ています。 空調設備
ができたので、これは地域の総合の避難所として十分に対応できるかなと思います
が、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) 丹南総合公園体育館の空調設備の整備は、防災の視点でも避難場所の環境改善として非常に望ましいことで
あるというふうに考え
ております。 市では、指定避難所として位置づけたいと考えまし
て避難所としての活用を要望内容に盛り込んだところで
あります。なお、丹南総合公園体育館は県有施設で
あることから、大規模災害時の広域的活用も含め、今後県と協議し
てまいりたいと思います。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 避難所も最近高機能化、多機能化ということで、空調設備は必須なものになっ
てきてるのではないかなと思っ
ています。各地区における避難所についても同じようなこと
が言えますので、今後空調設備も当然で
あります
が、多機能化、高機能化に向け
ての整備も考え
ていただきたいなというふうに思っ
ております。 これからの日本を背負う子供たちには、ぜひキャンプを進めたいというふうに思います。 子供たちに、お孫さんに火の使い方、夜はテントに入っ
て防災について話し合うとか、そういったこともいいですし、魚を1匹与えれば1日食える、魚の取り方を教えれば一生食べ
ていける、こんな考え方、言われ方をし
ています
が、いかがでしょうか。
○議長(吉田啓三君) 見延危機管理幹。
◎危機管理幹(見延政和君) まず、キャンプの推奨についてで
あります
が、県では災害時の対応等を学ぶ防災キャンプを推進し、子供やその家族等を対象としたアウトドア体験や宿泊研修等に防災の専門家を派遣し
ている事業
があります。具体的には、消防士や防災士などの防災の専門家を派遣し、災害時の避難生活体験や避難の重要性など、日帰りキャンプや1泊2日のキャンプを通じて防災のことを楽しく学ぶ内容となっ
ています。 一方、市のほうでは自治振興会など
が実施主体となり行われる合宿通学、この事業において今年度実施予定の12地区中9地区において防災体験学習を取り入れるというふうに聞い
ております。 次に、近年キャンプなどのアウトドア活動
がトレンド化、いわゆる流行し、家族やグループ単位などで増え
ていることは認識し
ております。その際、災害時でも役立つヘッドランプやランタン、ハンドチャージラジオ、モバイルバッテリーなどのアウトドアグッズも使用し
ているように聞い
ています。こうしたキャンプなどのアウトドア活動や毎日の暮らしを通して、ふだんから防災に役立つ体験や知識を積み重ねること
が災害時にも柔軟に対応できる取組だというふうに思います。
○議長(吉田啓三君) 橋本弥登志君。
◆(橋本弥登志君) 今ほど危機管理幹も言われましたふだん使いっていいますか、防災とアウトドアはトレンドになっ
ていて、それは身近にできる防災
が広がりを見せ
ている、それはふだん使いというキーワード
があるというところで
あります。 日常生活でも便利に取り入れられる防災アイテム
が広がっ
ています。このアイテム
がまたアウトドアに使えると、そういったところ
が非常にトレンドになってる部分かなと思っ
ています。日頃の備え
が大事で
ありますし、防災・減災を自分のこととして捉え
て、しっかりと対応し
ていく、その対応の仕方については楽しく教え
ていく、子供たちにも教える、分かっ
てもらうという、そういった取組
が大事かなというふうに思っ
ていますので、今後防災・減災の基本の輪
が広がるように期待をし
て質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(吉田啓三君) 以上で橋本弥登志君の質問を終了いたします。 ================
○議長(吉田啓三君) 本日はこれをもっ
て延会いたします。 次会は9月9日午前10時から再開いたします。 延会 午後4時40分...