越前市議会 > 1990-03-08 >
03月09日-05号

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  1. 越前市議会 1990-03-08
    03月09日-05号


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    武生市議会 平成 2年 3月第 2回定例会           平成2年第2回武生市議会定例会(第5号) 平成2年3月8日の会議に引き続き、平成2年3月9日午前10時から会議を再開した。  =======================================1 議事日程         平成2年第2回武生市議会定例会議事日程                      平成2年3月9日午前10時開議  第 5 号 第1  一般質問  ========================================2 本日の会議に付議した事件 日程第1 一般質問  ========================================3 出席議員(27人)    1番 山 影 忠 裕 君        2番 伊 藤 藤 夫 君    3番 高 森 保 治 君        4番 山 本 清 内 君    5番 片 粕 正二郎 君        6番 前 田 修 治 君    8番 玉 川 喜一郎 君        9番 金 子 芳 巧 君    10番 桶 谷 昭三郎 君        11番 倉 橋 武 志 君    12番 芦 田 盛 治 君        13番 道 上 利 美 君    14番 玉 村 和 夫 君        15番 光川 利右衛門 君    16番 夏 梅 治 隆 君        17番 井 上 幹 夫 君    18番 宮 本 義 利 君        19番 江 指 傳兵衛 君    20番 岩 瀬 信 雄 君        21番 西 生 和 秀 君    23番 小 泉 一 男 君        25番 木 倉 政治郎 君    26番 尾 形 清 孝 君        27番 関   俊 雄 君    28番 石 本 幸 夫 君        29番 小 原 敏 雄 君    30番 堀 江 藤一郎 君  ───────────────────────────────────────4 欠席議員(3人)    7番 玉 村 忠 義 君        22番 山 口 龍 男 君    24番 関 本 繁 春 君5 議  事       開議 午前10時04分 ○議長(岩瀬信雄君) これより本日の会議を開きます。 本日の会議の欠席届が山口龍男君、関本繁春君、玉村忠義君から参っておりますので、御報告いたしておきます。  ================ △日程第1 一般質問 ○議長(岩瀬信雄君) 本日の日程に入ります。 日程第1一般質問を行います。 きのうの会議に引き続き、一般質問を継続いたします。 6番、前田修治君。 発言の要旨、 1 保育料の算定基準について 2 ひとり暮らし老人対策について 答弁を求める者、市長。 前田君。 ◆(前田修治君) 〔登壇〕おはようございます。 本日のトップバッターでございますので、ひとつ静粛によろしくお願いいたします。 ただいま議長より御紹介をいただきました趣旨に沿いまして一般質問を行います。 最初に、保育料の問題、その考え方についてお尋ねをいたします。 毎年、国の定める保育料の徴収金基準額が引き上げられておりまして、実際に父母等から徴収する保育料との差額が拡大するために、本市においても毎年保育料はこの間値上げをされてまいりました。平成2年度の予算におきましても、残念ながら例外ではございません。 御承知のとおり1984年まで国が8割補助していた公費負担分が、85年から88年までは時限立法ということで5割となり、89年度以降も継続され、結局5割負担が恒久化をされてしまったわけであります。地方自治体の負担割合が増加し、その軽減を図るために受益者負担という名目によって負担を住民に転嫁してきているのが昨今の状況だと言えます。 本市におきましては、本年度より2人以上預けている場合に、高い方の子供さんの保育料を半額にするなどの措置を講じられて、極力保育料を抑えておられるということは伺っておりまして、その点におきましては高く評価をするところでございます。 しかし、市民生活の面から見ますならば、その金額においても決して楽なものではなく、今後さらに改善が強く求められておりますことも市長は御承知だというふうに思います。 過日、福井市では新年度からの保育料を決定する算定基準を改定いたしました。従来の同居祖父母の所得税、固定資産税、市民税を加えた保育料の算定法から、父母のみの所得税などによる保育料を算出するよう改定したそうで、これにより約1,000世帯の保育料が軽減されるそうであります。これは父母の強い要望にこたえたものとして、まさに時宜にかなった措置として歓迎をされているそうであります。 本市におきましても、かねてより強く求められていたことでありますし、武生市でもぜひ実施してほしいという声が、これを契機として強まってきているところでございますが、市長は市民の強い願いにこたえていく上で今後の方針として他市で行われているすぐれた施策、こういったものを本市でも取り入れていくお考えはないのかどうか。また、保育料の今後のあり方についてどのように考えておられるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 国の軍拡政策による福祉予算の切り捨て、補助金削減等による自治体財政の逼迫に伴い、社会福祉においても受益者負担というような考え方が住民にも押しつけられて久しい今日ですけれども、保育料に関して申し上げますならば、その前提としては保育所に子供さんを預けておられる父母だけが利益を得ているという考え方があるわけですが、市長は社会福祉としての保育所のあり方、保育料のあり方について基本的にはどのようにお考えでしょうか。保育所の利益を特定の個人に対する特別の利益と見るのか、それとも自治体も含めた地域住民全体の共同利益と見るのか、この点につきまして市長の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 次に、2点目のひとり暮らしのお年寄りの世帯のことに関してお尋ねをいたします。 私は昭和63年12月議会におきましても、このことについては一般質問をしております。当時、ひとり暮らしのお年寄りが亡くなって、何日かしてから発見されるというようなことが他市においてありました。本市においてはそういうことのないように御注意をいただきたいというような趣旨のものであり、当時の為永福祉部長民生委員さんの御努力によって家庭訪問などでの健康管理などを行いながら、そういうことのないようにしていると答弁をされております。 しかし、残念ながら2月14日に本市にお住まいの71歳の方が死後十日ほどして発見されるというようなことが起こってしまいました。新聞報道によりますと、特に病気がちでもなかったために、民生委員も10日間ほど巡回しておらず、アパートに集金に訪れた人がつけっ放しになっていたテレビを不審に思って家主に連絡し、そして発見されたそうであります。にわかの発病だったようでありますが、早期発見によっては一命を取りとめたかもしれません。この痛ましい出来事を理事者はどのように受けとめておられるのでしょうか。 現在、本市におきまして415名のひとり暮らしのお年寄りがおられると聞いておりますが、民生委員さんもそれを専門にしておられるわけでもなく、家業の傍らでの活動には限界があり、行政としては今後具体的、かつ十分な対応が必要だと思います。 今回5カ年計画で全世帯に非常電話を設置するということですが、それだけで果たして十分と言えるのかどうか。それ以外にも計画があるのかどうか。住民の生命、健康を守るべき自治体の長としての市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上、2点につきましてこの場所からの質問を終わります。よろしくお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの前田議員の質問にお答えをいたしたいと思います。 まず最初に、保育料の算定基準につきまして適正な受益者負担の考え方についての御質問でございますが、受益者負担ということにつきましては、公共サービスの提供によりまして特別の利益を受ける人から費用の一部を徴収するということによりまして、公共サービスに要する費用の一部を賄おうとするものでございまして、それが適正に運営されますならば受益者負担のない場合と比較をいたしまして、より多くの公共サービスの提供が可能になりまして、また公共事業の施行による利益の公平を期することができるものという考え方をいたしております。 負担金額の決定に当たりましては、受益の範囲内で費用の一部を負担するという原則にのっとりまして、施設等の維持管理費であるとか、また各都市の負担の水準等を勘案いたしまして、公平妥当な負担となるように配慮をいたしておるところでございます。 また、保育料の算定に当たりまして祖父母の所得を算入するのはどうかという御指摘でございますが、この算定に当たりましては措置児童の同一の世帯に属する祖父母の所得を含めることは、これは国が示す保育料の徴収基準の算出の方法でございまして、今、仮に武生市におきまして祖父母の所得を保育料算定に含めないということで試算をいたした場合、保育料が軽減になる世帯につきましてはほとんどが勤労世帯以外の世帯でございまして、勤労世帯につきましては祖父母の所得を除いたといたしましても現行保育料とほとんど変わらないというのが現状でございます。 したがいまして、市といたしましては今のところ保育料算定に当たっては祖父母の所得を除くということの考えは持っておりませんが、武生市が行っている保育料の軽減措置といたしましては今ほどもお話にありましたように、兄弟姉妹が入所の場合には高い方の保育料を2分の1に軽減する制度であるとか、また平成元年度の入所時から取り入れております今ほどのそういう制度であるとか、しかも現在の武生市の保育料は国が示しております徴収基準額の大体80%程度でございまして、福井県下7市の中でも最も低く抑えてあるところでございます。したがいまして、本来であればこの負担額を上げないにこしたことはないわけでございますけれども、最近の保育に携わる職員、また設備、それから内容につきましても非常に多様化し、また高度なものを望まれるという状況を勘案いたしまして、より充実した保育行政にいたしてまいりたいということから本案の提案をさせていただいておるわけでございまして、保育料の算定の基準または受益者負担の基本的な考え方につきましては今ほど御説明申し上げたとおりでございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 次に、ひとり暮らし老人対策についてでございますが、さきにひとり暮らしの老人が死後10日間経過した後発見されたということでございまして、当地区を担当しておいでになります民生児童委員の方々もそれに気づくのがおくれたということでございますが、独居老人がこのように孤独死をされて、死後10日間もたって発見されたという出来事につきましては非常に悲しいことでございまして、今後このようなことがないように最善の配慮をさせていただかなければならないというように強く考えております。 今日までのそうした方々に対する取り組みといたしましては、市内に民生児童委員さんが113名委嘱されておるところでございまして、これらの方々が各福祉行政の実施につきまして大変な御協力をいただいておるところでございます。その中に独居老人につきましても訪問活動などを積極的にお願いをいたしておるところでございます。 本年度からはさらに民生児童委員訪問活動に加えまして、病院、また災害時の救急連絡のためにひとり暮らしの老人等の緊急通報装置貸与事業等も開始をいたしまして、既に42台の取りつけを完了いたしております。 2年度におきましてもさらにそれらを拡張いたしまして、装置貸与希望者につきまして、緊急度の高いお年寄りに対しまして対応するため50台分の予算を計上させていただいたところでございます。 なお、今後ボランティアセンターに登録されておりますボランティアの活用をさらに検討させていただきたいというように考えております。 現在、お説のように武生市にはひとり暮らしの老人が414名おいででございまして、うち男性が73名、女性が何と341名でございます。 これらの実態掌握、さらにその方々らに対するところの対応ということになりますと、なかなか民生委員さん方だけの御協力というだけではかないませんので、いろいろなボランティア等を含めまして行政指導の行き着く限り対応させていただかなければならないというように考えておるところでございます。 今後さらに、その行政効果が上がるような方法で取り組みをさせていただきます。どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 前田君。 ◆(前田修治君) ただいまの御答弁で市長の保育に対する考え方、一定理解したわけでありますけれども、理解というのは納得したという意味ではございませんが、1つには公共サービス──特別の利益を受ける者からその負担金を徴収するというその考え方ですね。ですから私、先ほど申し上げましたように、単に父母のみが受益者として特定をされるというようなこの考え方が正しいのかどうかということにあると思うんですね。 つまり、保育というものが父母のみに限る私的な消費サービスか、それとも住民共同公共サービスかという考え方によって取り組みがかなり変わってくるというふうに思うわけですね。 市長は福祉をキャッチフレーズとして華々しく御登場されたわけでありまして、以前の笠原市長にも私、よくこの保育料の問題では申し上げましたけれども、そういった御答弁と比較いたしましても余り変わってないと、こういう言い方をするとまた失礼に当たるかもしれませんけれども、非常に残念に思うわけですが、現在のすさんだっていいますかね、ある意味では。そういう住民一人一人が私的に分断されていると。非常に生存競争の激しい、そういった生存競争が支配する社会に置かれている場合に、保育や教育といってもこれが私ごとの世界に封じ込められていると。そしてまた、私的利害の対象とみなされているということですね。ですから、私らは保育所に子供を預けているのに結局その税金からあの人らの面倒を見ているんやというような考え方、こういった考え方が今広く広まっているわけですけれども、これが例えば家庭に置きかえてみた場合、愛情を持って子供を育てていると、子供に対する費用っていうのは親が幾ら費やしても惜しくないと、こういった考え方を行政が広域的に広めていく必要があるというふうに思うんですね。たとえ、他人の子供であってもその成長と発達に我が子のような愛情を抱いていくと、深い共感を覚えるほどに住民一人一人の共同の結びつきが強い社会であれば保育や教育というのは文字どおり社会共同の事業となっていくと、そして住民共同の利益としてあらわれていくわけですけれども、市長がかねがねおっしゃっておられます福祉教育、福祉を暮らしの中に生かしていくと、そういう考え方に立てば、幼少のころから地域によって育てられると、はぐくまれてきたと、そういった心が将来の福祉社会を担っていく、そういう考え方を養っていくというふうに思うんです。 また逆に、保育料が高い高いと親が嘆きながら子供を保育所にやっていると。そういうふうにして育てられた子供が地域に対して恩恵を感じていくだろうかと。そういう意味で武生市を担う子供たちを、国を担う子供たちを、本来は国が見ていくべきでありますけれども、国がこういった施策の乏しい現状では武生市としていかに育てていくかと、そういう意味でもっともっと開かれた保育所、だれでもが安心して安く預けられる保育所にしていくためにもっともっと負担の少ない保育料としていくことがこれから必要だというふうに思うのですけれども、福祉の市長としてのお考えをこの点でもう一度お聞かせをいただきたいというふうに思います。 それから、お年寄りの問題ですけれども、民生委員さんが113名おられて大変頑張っておられると、このことは私も本当に敬意を表するわけでありますけれども、先ほど申し上げましたように家業を持ちながらのこういった活動というのは限界があると。そういうこともあってこの前の出来事みたいに10日間回れなかったという結果がああいった事態であらわれたというふうに思うのですけれども、民生委員さんにだけ任せるんじゃなしに、市として独自に、例えば福祉課で適切な人員を配置して計画的に訪問活動なり、生活状態の把握をしていくとか、そういったことが行政として必要ではないかというふうに思うわけですけれども、そういったお考えはないのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 それから、在宅福祉という点では国の指導等もありまして、新年度には一定の予算措置が講じられておりますけれども、現在社会福祉協議会で行っておりますホームヘルパー派遣事業についてちょっとお尋ねしたいと思うのですけれども、現在、老人世帯は5名の方が担当されていると。その中でひとり暮らしの23世帯をお世話をしているというふうに聞いているわけですけれども、以前から議会からもホームヘルパーの増員というようないろいろ要望も出されてきているわけですけれども、市に対してヘルパー派遣の要望というものがあると思うのですけれども、これは福祉課が窓口となっているようでありますが、この要望の実態といいますかね、その状況はどのようなものか教えていただきたいというふうに思うんですね。資格の問題でお断りをしている方々が多くあるのかどうか、要請に対してこたえ切れているのかどうか、お聞かせをいただきたいというふうに思います。 それから、現在ホームヘルパーの方は1日2軒、1世帯2時間程度で回っておられるそうでありますけれども、その交通手段として今、自転車を使っておられるということですね。また、遠方の場合はバスを利用されているそうでありますけれども、このスピード化された目まぐるしい時代に自転車をこいで10分も20分もかかって通うとか、そういったことが間尺に合ってないというふうに私、考えるわけですけれども、市内の近くであれば当然それでいいわけですけれども、遠方ですとバスがそう頻繁にあるわけでもありませんし、そういった時間待ちとか、またバス停までの時間などでかなりロスがあるというふうに思うわけですけれども、せめて1台ぐらいはホームヘルパー専用の自動車等もこういったところに配置して活動効率を高めていくべきではないかというふうに思うのですけれども、お考えを聞かせていただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 関福祉部長。 ◎福祉部長(関義臣君) 最後のお尋ねのヘルパーの実態につきまして御説明を申し上げたいと思います。 現在ホームヘルパー社会福祉協議会に委託しておりまして、老人身障世話役ということでヘルパーは7人、現在委託養護を行っております。今、お申し出の老人対象のヘルパーでございますけれども、実態といたしましてはお申し込みのあったものにつきましては全部充足をしているということで、むしろまだそのヘルパーの拡大につきまして先般も民生委員さん等を通じてこの制度を十分理解をしていただくようにお願いをしたところでございますし、さらにヘルパーの増員につきましては新年度におきまして登録ヘルパーを2名採用する予定でおります。 それから、ヘルパー交通手段でございますけれども、これまでヘルパー運転免許等の取得につきましてもお願いをしてきたところでございますけれども、何しろ平均年令がかなり高うございまして、それにこたえていただけないということでございまして、当然バイク等の配置ということも考えましたけれども、それについてもやはり運転免許を取っていただけないというようなことで、現在の場合にはやむを得ずそういう交通機関、あるいは自転車等の用具でお願いをしているということでございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 最初の方のお尋ねの件でございますが、保育料等につきまして受益者負担金の考え方でございますが、市民共同事業なので市民共同サービスという観点から亨受すべきじゃないかという御提案でございますが、これは現在の我が国の法制度、あるいは福祉制度の中におきましての判断を私もさせていただいておりまして、それを逸脱して行為を起こすということになりますと市単独の負担も膨大な予算になろうかと思います。 したがいまして、先ほど申し上げましたとおり個人のというような考え方を特別に考えるわけではありませんけれども、適当な受益者負担という意味におきましては現在行われております制度内でかなり市民の皆さん方に御理解をいただいているというような観点に立ちまして、先ほど申し上げたような基準を参考に受益者負担金の制度を今後もさせていただきたいというように思っているわけでございます。 それから、ひとり暮らしの定期的な巡回サービスを市の方で単独で行うべきじゃないかということでございますが、民生委員皆さん方だけにお願いをするというのではまだまだ行き届かないという面があろうかと思います。民生委員皆さん方はそれぞれの地域でそれぞれの事情を十分御承知をいただいて、その状況判断をしていただいての活動でございますので、最も適切な方法であろうというように思っておりますが、さらにそこで専業ではございませんので手薄になる部分につきましては、市の行政の方でもでき得る限り徹した巡回サービスをしていかなければならないというように思っておりますので、現在も行っておりますが、さらに先ほどの御提案をいたしましたようなことも含めて充実に努めてまいりたいというように思っております。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 前田君。 ◆(前田修治君) 保育料に対する市長の考え方は、あくまでも受益者ということを父母に特定してというふうにしか私は受けとめられないわけですけれども、あえてこの受益者負担という考え方で譲ったとしても、その受益者というのは直接的には目に見えるところでは父母になるわけで、その方が徴収もしやすいというふうに思うわけですけれども、理事者側にすれば。しかし、国や地方公共団体は将来の国民、市民の育成として当然この保育所という利益を受益をするわけでありますし、最も直接利益を受けるのは婦人労働力の供給を受ける事業主であると、また企業であり、公共機関であるというふうに言えるわけですね。 したがいまして、保育所に要する費用であえて受益者負担を取るならば事業主から取らなきゃいけないと、そういうふうに私は思うわけですけれども、市長のお考えもわかりましたので、今後は極力負担を抑えていく方向でひとつ御検討をいただきまして、市民生活を守っていただきたいというふうに思いますし、また保育所というのは子供の人間としての生存、成長、発達、学習の権利を社会的に保障する場としてもっともっと充実をさせていただきたいというふうに要望をしておきます。 また、お年寄りの世帯につきましても、今後十分健康状態を守っていただきまして注意をしていただきますように要望しておきます。 終わります。 ○議長(岩瀬信雄君) 次に、7番、山本清内君。 発言の要旨、 1 下水道事業の推進について 2 有機農業の推進について 答弁を求める者、市長、関係部長。 山本君。 ◆(山本清内君) 〔登壇〕ただいま御紹介いただきました武生市の下水道事業につきまして、市長の御見解をお尋ねをいたしたいと思います。 平成2年度小泉市政、実質的な初の当初予算が基本構想に基づきまして編成されたものでございまして、その所信表明の中におきましてもうたわれておりますように、まちづくりにおける快適性の追求、それは生活環境の整備でございまして、総合的な交通体系の道路網の整備でありますとか、都市基盤の整備であると提案をされております。 私もまさにその通りであると思っておるわけでございますが、その中で武生市にとりまして最も重要なもので他市に比べまして非常におくれをとっているものの一つに下水道事業があるわけでございます。 先般の代表質問の中で芦田議員の方から下水道事業につきまして質問がございまして、当市の第1次の下水道事業は昭和45年から着手をしたわけでございます。認可の事業費が158億4,000万円、処理計画人口は2万4,000人、計画面積で305ヘクタール、処理能力が1日2万5,000立米で、55年に処理を開始いたしまして以来20年を経過をいたしておりますが、現在、平成元年度の3月末現在で計画面積に対しまして84.5%の257.6ヘクタールが完成をいたしております。計画人口対比につきましては70%の1万7,521人、普及率は25.1%でございまして、これは県下の平均31.3%の下水道普及率に及ばず、近隣の市町村の鯖江市におきましては44.3%、朝日町におきましては44.1%で格差がございます。県下7市の中におきましても、この事業を施行していない大野市を除いて最低の普及率でございます。 このような状態では福井県の中核都市としては名ばかりでありまして、甚だ不名誉なものであると、近代都市構想にほど遠い感じがするものでございます。 これにつきましては、先輩諸氏の苦しい財政の中での措置であったろうと推察いたすものでございますが、当市の公債比率は県下7市最高の16.9%、これは63年の決算値でございます。下水道は金がかかって仕方がない事業だということもわからぬことはないと思いますが、ここで考えていただきたいことは鯖江市の状況でございます。ここも昭和49年度に着手をいたしまして、平成3年の工期で当市と同じでございますが、平成元年3月末の現在、計画面積の対比にいたしますと76%、783ヘクタール、計画人口に対しましては76.6%、2万7,600名に、普及率につきましては44.3%でございます。武生市が普及率で比較いたしますと、当初計画では40%であったわけでございますが、さきにも述べましたように63年末で25.4%、平成元年度の見込みといたしまして27.2%、平成2年度の末の見込みといたしまして29%と、大きく劣っておるわけでございます。 鯖江市も公債比率18%台にあったときに、もうこれ以上の公債比率は上げられないというところまでいったときもあるわけでございますが、この下水道の普及率を見るときに、何か行政の優秀さを痛感をするものでございます。 この事業の施行する財源内訳を見てみますと、建設費の補助対象、環境事業で国庫50%、残り10%を臨時債、34%は一般債で起債の合計が44%でございます。この起債の元利償還分の2分の1は交付税で措置がされるということになっておりまして、一般の市費につきましては6%ということでございます。単独の事業につきましては95%が起債の一般債でございまして、市費は5%となります。この95%の起債につきましても交付税の措置が2分の1、元利償還金の2分の1が適用されるということになっておるわけでございます。 このようなことでございまして、実質的繰出金は一方で交付金で歳入となることになりまして、補助対象事業を中心に今後集中的に下水道事業の推進をしていただきたいと思いますが、市長の方針をお伺いをいたしたいと思います。 幸い、平成2年度の当初予算の中におきましては環境事業の補助対象で6億円、単独事業で3億3,500万円、合計9億3,500万円と、平成元年度よりは1億2,000万円も多く計上されておりまして、ことしは家久、芝原地区を重点に第2次追加認可事業を着手するということで期待が持てますが、第2次の計画面積が348ヘクタールでございまして、管渠の布設延長は9万5,177メートル、ポンプ場4カ所などで、処理人口1万500人と。投資総額95億7,140万円を平成9年度に完成をするということでございます。8年間の工期でございますが、この当初予算の額でいきますと10年かかるわけでございますが、この見通しにつきましてもお尋ねをいたしたいと思うわけでございます。 また現在、年次計画区域といたしまして色塗りをしてございます国道8号線から以西、大虫地区、神山地区、大塩地区、それに先般も代表質問でありましたように東部地区を広域的な流域下水道にするか、武生市が単独でするかということも非常に問題であろうと思うわけでございます。何年度ぐらいから着手ができるか、お尋ねをいたしたいと思います。 また、これと相まちまして農村部の下水道事業といたしまして農村の集落排水事業がございます。この事業も各集落におきまして農業用水の汚染など今後深刻な問題が多くなっておる現状でございます。当市におきましても団体営といたしまして北新庄が先覚をいたしまして、もう完成をいたしたわけでございます。現在、事業実施中の塚町地区がございますが、当市の以前からの方針が1地区が完成しなければ次の地区に着手をしないという方針につきまして、市長の考え方をお尋ねをいたしたいと思います。 また、この集落排水事業の地元負担金の額でございますが、さきにも述べましたように公共下水道事業の補助対象事業との格差が非常に大きいわけでございまして、市民平等の原則からいかがかと思いますが、この点につきましてお尋ねをいたしたいと思います。 集落排水事業の補助率等につきましては国の補助金が55%、県費といたしまして10%、残りの起債といたしまして8.25%、地元の負担金は6.75%となっております。これは補助事業でございまして、単独事業につきましては100%地元の負担でございます。 例えて申し上げますと、100坪の屋敷を持っておりまして公共下水道にいたしますと、今回改正の提案をされております平米当たり384円と計算いたしますと、330平米で12万6,720円でございますが、集落排水の地元負担金につきましては40万円か45万円ということに相なるわけでございます。この点につきまして、市長の御見解をお尋ねいたしたいと思います。 次に、有機農業の推進につきましてお願いをいたしたいと思いますが、当市の農業問題等につきましては、さきの代表質問で我が会派の江指議員の方から質問もございましたので、概要につきましては省略させていただきますが、武生市におきまして農業生産振興策としての米の基幹作物を中心に、小麦、大麦、園芸作物におきましては当市の特産、白山スイカ、それにレタス、キュウリ、トマトと、おいしい「コシヒカリ」といった武生米の米作の単作地帯、それに付随した生鮮野菜の生産基地として消費者に供給していることは周知のとおりでございます。 こうしたおいしい味の武生米を全国での味つけ米として生産をする当市におきまして、転作を余儀なくされ、さらに米の消費拡大を上積みするという、まさに米余りの現象甚だしい現状でございます。これはとりもなおさず米の消費が甚だしく減少したものであるということは間違いないと思うわけでございますが、最近とみに消費者、生産者の中からこうした厳しい農業情勢に対する先行きの不透明感や、ふえ続けます輸入品、食品の安全性への不安から食糧自給率の向上、安全性の高い農産物の生産拡大、農山村の活性化運動が全国に起き高まってきておりますことは農業新聞紙上におきまして各地方をそれぞれ毎日のように今、報道されておるわけでございます。現今、食糧不足の時代とは完全なさま変わりでございまして、生産をすれば販売ができる時代から、消費者の選択購買の厳しい農業が迫られております。 ここでこうした消費者のニーズに対処できます農産物を生産、研究をするために農林水産省も本腰を入れまして、財団法人自然農法国際研究開発センターに対して正式認可をいたしまして、全国農政局に対しまして事業の支援をしておる現状でございます。 当市におきましても、昨年農業大学に自然農法国際研究開発センターの静岡県大仁農場長が土づくり生態系農業に関しまして講義をなされたわけでございます。 また、この財団法人開発センターの武生の産地支部が発足できるようになってございまして、この市におきましてもいよいよ本格的な研究がなされようとしておるわけでございます。 市長はこのような事態の中でいかようなお考えを持っておられるか、お尋ねをいたしたいと思うわけでございます。 当市の農業近代化設備の1つでございますカントリーエレベーター3号基には、もみ殻の粉砕堆肥の設備もございますが、市として有機農業のモデル試験農家の選定などのお考えをお聞かせいただきたいと思うわけでございます。 健康な身体をつくり、大切な命を次の時代に引き継いでいくことにつきましては現社会に生きています私たちの重大な使命でございます。ひとりでも多くの人が土を愛し、大自然の恵みを亨受できるよう健康な土と作物と人づくりをするということにつきまして進んでいくわけでございますが、この問題につきましても市長のお考え方をお願いいたしたいと思うわけでございます。 以上、ここからの質問を終わらしていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの山本議員の御質問にお答えをいたします。 まず最初に、下水道事業の推進についてでございますが、武生市の下水道事業はただいま山本議員の方からも御説明がありましたとおり、武生市は昭和38年の豪雪を大きな経験といたしまして、45年に着手いたし、もう20年の経過を経て、それだけの実績と歴史を持っておるわけでございますが、今日普及率につきましては、お隣の鯖江市さんとの比較をしていただきながら御指摘をいただいたところでございます。 公共下水道事業は申し上げますまでもなく都市基盤の根幹的な施設として社会資本の充実が叫ばれておるきょう今日でございます。市民の要望も最も強い事業の1つでございまして、今後とも限られた財源の中からではございますが、より一層の行政効果を上げていくために最大限の努力をいたしてまいりたいというように考えております。 武生市が鯖江市等との普及率の差異につきましてはそれぞれ理由があろうかと思いますが、一つには市有の面積が非常に広いということもあろうかと思いますし、また武生市はガス、水道が先行して整備をされておるところでございます。鯖江市におかれてはガスについてございませんので、その後を追って下水道事業を実施をいたします場合に、非常にガス、水道の事業と絡みがございまして、事業費が非常に高くついているということも事実でございます。同じ予算額をもちましても非常に単価が高くなっておりますので、おのずと長い年月の間にはその開きが出てまいったのではないかということも大きな原因であると考えております。 したがいまして、現在25.4%の普及率、63年度末でございますが、将来この第2次計画が完成をいたします折に約50%になろうかと思いますが、この間10年余りを要するというような大まかな計画をいたしております。もちろんそれだけで十分だというような考え方ではございませんけれども、この10年がたとえ1年でも、たとえわずかでも早くなるような努力をいたしていきたいというふうに考えております。 また、日野川の右岸──いわゆる川東でございますが、の下水道整備事業につきましては、先日代表質問の中でも芦田議員にお答えを申し上げましたとおりでございますが、新年度から整備計画策定に着手する予定でございます。ここにおきましても非常に大きな問題がたくさんございますので、できるだけ実現に可能な整備計画を策定いたしてまいりたいというように思っております。 次に、国道8号線の以西地域についての整備計画でございますけれども、これは現在第2次の整備計画区域を、今ほど申し上げましたように平成9年度完了を目標にいたしておるところでございまして、その完了し次第、財政の許す限りできるだけ早い時期に着手をいたしていきたい、整備をいたしていきたいというように考えておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 あわせまして、農業集落排水事業の今後の整備計画でございますが、現在までに事業完了地区といたしましては、松ケ鼻土地改良区が事業主体となりまして布設をいたしました──昭和59年度から63年度にかけまして実施いたしてきた北町地区が完了をいたし供用をいたしております。現在、供用をいたしましてその実績も非常に良好というように私も聞いておりますし、現在実施をいたしております地区にいたしましては、平成元年度から平成4年度にかけまして、武生市が事業主体となりまして計画人口約580人、計画戸数で114戸を対象に塚町地区をもって実施いたしておるところでございます。 今後の整備計画につきましては、財政状況を十分配慮しながら、現在事業実施地区の完了時点におきまして計画的に順次進めてまいりたいと考えておりますが、全国的に見ますと事業計画地区が3万6,000地区あるのに対しまして、63年度末現在の事業採択済みの地区は889地区でございますので、新規地区の採択に向けまして国、県等に積極的に働きかけをいたしてまいりたいというように思っております。 先日もその陳情に参ったわけでございますが、非常に厳しい状況でございますので、1地域に2カ所、あるいはそれ以上にダブって実施をする、また、福井県内の全体のバランスもございまして、なかなか実施をするにつきましての順番といいましょうか、それを獲得するのには至難な努力が要ることを自覚をいたしておるところでございます。 しかしながら、今後も積極的な働きかけをいたしてまいりたいと考えております。 なお、受益者分担金につきましては、今後とも武生市が事業主体となりますので公共下水道事業との整合性を図るという観点からも農業集落排水事業における完了地区及び現在実施地区の実績を踏まえて、今後の事業計画時に検討いたしてまいりたいというように考えております。 下水道全般につきましてはお説のとおり非常に生活環境の基盤でございますので、今後も一層の努力をいたしていきたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願いいたしたいと思います。 次に、有機農業の推進についての御質問でございますが、福井県におきますところの水稲振興の土づくりにつきましては、従来より有機物の使用を含めた「0、1、2、3運動」が積極的に展開されております。 私ども武生市におきましても、より付加価値を高めるという意味からも、土づくりの一環といたしまして昭和62年度から3カ年計画で家畜のふん尿を用いた展示圃を市内4カ所に設置いたしまして、地力増進と生産安定技術の確立に取り組んでおるところでございますし、また62年度におきましては東部カントリー横に生産能力1,140トン、事業費5,200万円をかけまして併設いたしましたもみ殻堆肥のプラントで生産される堆肥を有効に活用いたしておるところでございます。 今後とも低コスト及び生産性の向上を追求いたしてまいりますとともに、消費者ニーズに答えるため有機栽培、低農薬栽培につきましても試験田等の設置を含めて農業関係機関、団体等、力を合わせて十分検討させていただきたいというように考えております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 山本君。
    ◆(山本清内君) ただいまの御答弁で下水道事業が非常におくれておるということにつきましてはきょうまでの実績でございます。きょうからはその下水道事業につきまして積極的にやっていただくというような御回答であったわけでございまして、ぜひとも下水道事業はお金がかかるということでございますが、交付金で半分面倒を見てくれるんだというようなことで非常に恩恵がある事業の一つだと私は思っておるわけでございます。 鯖江市の例ばかりとりましてまことに申しわけございませんが、鯖江市につきましては本当に集中的にやったためにこれだけの普及率になったんだろうと思います。武生の場合には面積が大きいとかということもございますが、河濯川までの普及率が25.1%でございますから、これは集中的にやればまだ大きくなるはずでございます。第2次につきましてもこれは河濯川から西の8号線までということでございますから、密集地帯でございますし、これさえやれば加入者は多くなるということは間違いないと思っております。 やはりこれにつきましては財政的な問題もあると思いますが、これから先非常に金利が高くなるような傾向のときでございますので、余り集中的にやって金利が高いときにやるということになりますとまた問題も出てこうかと思いますが、よくその判断をしていただきまして財政的な裏づけもしていただきますように、財政的な裏づけができて補助金の枠さえいただければ当然これは工事ができるわけでございますから、ぜひともひとつこの点につきましては推進をしていただくよう要望をしておきます。 それから、集落排水の件でございますが、非常に全国で希望地区が多いようでございますが、この村部の排水につきましては大変な迷惑をしておるわけでございます。用水等いろんな生活排水も全部用水路に流れまして、道路の改良をしていただきまして、コンクリートの水路にいたしましてもあおみどろになってしまっております。非常に衛生的にも環境的にもよくございません。それぞれの集落におきましての希望が非常に多いわけでございますが、問題はこの負担金でございます。この負担金につきましても非常に格差がございますので、今現在塚町でやっておりますのをお聞きいたしましても1戸平均50万円ということでございます。非常に公共下水道との恩恵の点につきまして大きいわけでございますので、ぜひともこの点につきましては市の補助につきましての御検討を再度いただくようにお願いをいたしておきます。 それから、有機農法の農業につきまして今ほど御説明ございましたが、福井型農業の土づくり「0、1、2、3運動」でありますとか、堆肥を1反に1トンずつ入れようとか、もみ殻の堆肥を活用しなさいとか、稲わらを燃やさずに全量敷き込みを早くしなさいとかということでいろいろ指導はしておるわけでございますが、現今ではこれが実施されておらないという嫌いがございます。さきにも言いましたように、なるほど武生の米はおいしい米でございますが、本当においしくて安心ができるかといいますと、消費者のニーズがそういうふうになってきておりますので、これはやむを得ない現状だと私は思っております。 しかし、この問題につきましては、現在の自然農法でやっておりますと手間もかかるし、というようなことで採算性が合わんわけでございます。 それから、問題はこの堆肥のもみ殻を粉砕したものをそのまま田んぼにやったんではだめなんでございまして、これのつくり方の指導もしていただかにゃいかん。 それから、今市長の御答弁の中にもございましたように、今までこの有機農業で試験田を2年ほどつくられたようでございますが、この成績を公表していただきまして、こういうことでこうなるんだということの発表もしていただかにゃいかんと思っております。 それから、近々できます産地支部でございますが、これに対しましてもこれは実際につくっていただく産地の支部でございますから、この支部に対しましての指導、育成もしていただきたいと思っておりますが、この点につきましてもう一回お尋ねをいたしたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 市長。 ◎市長(小泉剛康君) 有機米、自然農法によります有機米の生産体制、それに対する行政の取り組みでございますが、私もここ数年来この有機米を食している一人でございますが、精神的なものを含めて安全性、あるいは安心の度合い、それから非常に味がよいということでは今お説のとおり非常に高い評価を得ている現状であろうというふうに認識をいたしております。 ただ、こうしたものを生産するのには非常にコストが高くなるという一面がございまして、それらに対する生産者農家の御理解をいただくということも、これまた非常に至難な問題が幾つかあるわけでございます。単に堆肥をつくる、あるいは農薬散布等を控え目にするとかというようなこと以上に土壌づくりにつきましては専門的な知識、またはそれに対する取り組みをしていただく諸農家を含めた団体等の積極的な、犠牲的なと言ってもいいほどの努力が今日まであるわけでございます。それらをいかに今度はシステム化していくかということについてはこれからの課題であろうと思いますので、先ほど申し上げました試験田等を通じて広く理解をしていただける行政上のバックアップ、またはPR等には今後もなお一層進めてまいりたいというように思っております。 したがいまして、これは市行政のみならず、生産者、消費者、それからそれを支えている諸育成団体等と、今後何らかの機会を通じて普及徹底の方向に向けて最善の努力をさせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 山本君。 ◆(山本清内君) 今、的確な御答弁をいただきましたので、もう申すことはないわけでございますが、ともかく農業につきましては土づくりが忘れておると、今現在の状態では土づくりを忘れておるという現状があるわけでございます。こうした点につきまして、堆肥のつくり方等につきまして、これから農政課の指導の中におきましてぜひとも指導していくように、これからはこの土づくりを主体にしていただきますように。 土さえ完全な土になっておれば農薬も余り要らないし、肥料も要らないということでございますので、どうかその点につきまして今後指導していただくように要望をしておきます。 終わります。 ○議長(岩瀬信雄君) 次に、8番、桶谷昭三郎君。 発言の要旨、 1 婦人問題対策について 2 快適な環境づくりについて 3 消防活動について 答弁を求める者、市長、関係部長。 桶谷君。 ◆(桶谷昭三郎君) 〔登壇〕ただいま議長より御紹介いただきました件について質問いたします。 第1に、婦人問題対策でありますが、皆さん御案内のとおり昭和47年の第27回国連総会において、昭和50年を国際婦人の年とすることが決定されました。平等、発展、平和を目的に掲げ、その達成のために世界的な活動を行うことになりました。 さらに、同年7月、メキシコ市において国際婦人の年世界会議が開催され、婦人問題解決のための指針として世界行動計画が採択され、続いて12月の第33回国連総会では、昭和51年から昭和60年までを国連婦人の年10年とすることが宣言され、その結果、世界各国の政府及び民間団体がともに手を取り合いながら、女性の地位向上のために取り組むことになったわけであります。 一方、我が国においても昭和50年9月、さきに申し上げた世界会議での決定事項の国内施策の取り入れ、ひとしく女性に関する施策の推進を図るため、婦人問題企画推進本部を設置し、総合的な施策を盛り込んだ国内行動計画の策定を行い、その推進に取り組んできたわけであります。 中でも、世界行動計画や女子差別撤廃条約を踏まえた、国内における法制度改正があり、昭和60年の女性の年金確立、同じく男女雇用均等法の制定などがありました。 事を受けて、福井県においても昭和63年、県民生活部青少年婦人課婦人対策室より「21世紀をめざすふくい女性プラン」が発行されました。プランの中で、栗田知事は「婦人問題の原点は、個人の尊重と基本的人権として男女平等を確保することであります」。私は、女性も人間として、限られたかけがえのない人生を生き生きと豊かに生きるため自由な選択を確保していくには、女性も男性もともに変わっていかなければならないと思います。この10年間に、婦人問題をめぐる認識は著しく進展しましたが、その背景は経済、社会環境の変化が急速に進み、それに伴って女性の社会参加が一段と活発化しております。特に、職場進出と地域活動に参加する女性や、それを求める女性が増加しております。 しかしながら、いまだ女性軽視の風潮や女性の能力、資質についての偏見、さらに男女の役割分担を固定的なものとして考える意識が、社会的習慣が根強く残っております。これは、女性の自立や生きがいのある人生設計の自由な選択を拒んでいるものであります。 福井県もこのような情勢を踏まえ、ここに県内行動計画「福井県婦人対策の方向」の見直しを行い、新たに「21世紀をめざすふくい女性プラン」をこのたび策定いたしました。この計画は、女性の地位向上と福祉の増進に向けて総合的な婦人行政の指針を示したもので、女性が十分に能力を発揮して、男性と平等な立場で社会に貢献することを目的とし、婦人問題の現状を明らかにしながら、その解決のため必要な長期展望に立った施策の方針を示したものであります。この「21世紀をめざすふくい女性プラン」を各市町村に実行するようにと、本市にも来ていると思いますが、市長は婦人問題をどのように思われますか、御所見を賜りたいと思います。 次に、プランの中は多くの婦人問題がありますが、二、三、お尋ねいたします。 第1に、人口の構成であります。プランの中でも、第1に人口問題について語っております。我が国の出生率は、終戦直後のベビーブーム期に急上昇したものの、その10年間には驚異的なスピードで低下し、先進国並みの水準になりました。そして、昭和40年代末近くまで出生率の変化は小さく、ひのえうまの年を除けば若干上昇傾向にあったと言えます。 ところが、昭和48年が19.4%であった普通出生率は──1,000人当たりの出生率は再び低下のいちずをたどり、昨年は10.1%と世界で一番低い水準になっています。厚生省は「これからの家庭と子育てに関する懇談会」で、こうした出生率低下の及ぼす社会影響や子育ての支援対策を論議し、深刻で静かなる危機ととらえ、少子化はゆとりある社会が期待できるというプラス面もあるものの、社会の中でもまれる機会や、人と人との間で育つ機会を減少させるおそれがあると警告しております。 また、社会全体として見た場合、出生率の低下による若年層の減少は、年金医療などの高齢者扶養の負担の増大や経済社会全体の活力低下など、将来に大きな影響をもたらすと指摘いたしております。 本市においても、小学校の児童は昭和63年度を起点にし、平成6年までの6年間に840名減少することがはっきりしております。過日の代表質問の中にも、生産人口の減少による雇用不安を指摘し、論じられたところであります。本市の人口の統計を見ましても、逆3角形の様相になっております。日本は、20年後には20%ぐらい人口が減るとも伝えられておりますが、この人口問題に対しての市長の御所見を伺いたいと思います。 原因はいろいろ論じられるところでありますが、若い世代の、特に女性のシングル志向、いわゆる結婚をしたがらない女性、晩婚化現象、結婚しても子供をつくらないカップル、一方的に女性に負担がかかる結婚生活のあり方を初め、社会全体が家庭と子供の問題について、より強い関心の目を向けていかなければならない時期であります。このような大事な婦人問題の対策を、武生市としてどの課が受け持ち、どのように対策していくのか、市長のお考えをお聞かせください。 2番目に、快適な環境づくりについてでありますが、市民の日常生活の活動範囲の── ○議長(岩瀬信雄君) 御静粛に願います。 ◆(桶谷昭三郎君) (続)環境整備であります市道並びに排水口等であります。市道は継ぎだらけ、側溝はふたなしでごみと空き缶が捨てられてあります。本市の予算にも5,000万円余り盛られておりますが、市道等の修繕工事が間に合っていないようでありますが、市長のお考えをお聞きいたします。 市長も、各地の区長さんとの語る会等で御承知のことと思われますが、この5,000万円で全市内の修繕、またはいろいろ側溝ができると思われますか、御所見を賜りたいと思います。 また、市長は選挙戦で市内全般を回られ、草の根闘いで市内の隅々まで回られたと思いますが、市内のそういう道路等においてどのようにお感じになられましたか、考えられた点があればお聞きしたいと思います。 次に、市長はごみのないまちづくりにおいて、いろいろコンクール等を考えておられるようでございますが、家のあるところはそれでよろしいと思いますが、市内の山の中等の県道のところで、家のない道では缶のポイ捨て、ごみ・空き缶等が散らかっております。自動車等が駐車するところでは特にひどいようでありますが、市長の提案説明の中にも快適な生活空間の創造を求めてきております。市民が武生の地に生まれ、武生の町を誇りに思えるような快適な環境づくりが必要となってきております。こうした観点に立ち、生活環境云々とありますが、生活環境の整備につきましても、「ごみのないまちづくり運動を通じて、市民の中にモラルと美化意識醸成」とありますが、具体的にどのようにされるか、お尋ねします。 次に、河川美化運動でありますが、日野川河川敷地の河川公園も進んできましたが、私は桜の木も整備したらどうかと思います。福井市では、平成2年度から3年間にわたって市内の荒川、狐川、日野川の3河川の堤防伝いに桜を植樹する桜堤整備計画に着手しております。武生も、日野川堤防を花いっぱいにしてはどうかと思います。昔の植えた桜は老木になっており、少し植えてあるところはありますが、日野川のずっと上の方まで桜いっぱいにしてはどうかと思います。 また、東の鞍谷川、西の吉野瀬川の堤防を桜いっぱいにしたならば、見事な景色になると思いますが、市長の御所見を賜りたいと思います。 3番目の消防活動でありますが、南越消防組合の皆さんには、日夜24時間体制で住民の生命と財産を守る活動に対し、心から敬意と感謝を申し上げますが、最近、市内に火事が頻繁に起こっております。住民の要望として、もう少し消防車が早く来てほしいとのことであります。消防長にお尋ねいたします。119番通報から、何分ぐらいで消防車が来て放水できるのですか、お聞きいたします。住民は、それまでホース等で水をまき火事に抵抗しておりますが、火は大きくなり、大火になっております。特に、待つ身はつらく、長く感ずるのでしょう。 そこで、私は提案いたします。消火栓のところにホースを格納していただければ、だれもがすぐ消火活動ができるのではないかということであります。消火が早ければ焼死者も出ないのではないかと思いますが、消防長の御所見を賜りたいと思います。 以上、この場からの質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕桶谷議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 婦人問題の対策についてでございますが、女性の職場進出と地域活動が活発化する中で、1975年に国際婦人年を機に男女が共同で参加していく社会の形成のために、女性の地位の向上と福祉増進に対する要求が増大をいたしてまいっております。 その中で、県におきましては、お説のとおり昭和63年3月に「21世紀をめざすふくい女性プラン」を策定されまして、女性対策室を設置し、種々の施策を展開いたしておるところであります。武生市におきましては、平成元年2月に女性ワーキンググループを組織をいたしまして、女性の意見を行政に反映させるため勉強会等を開催をし、意識の高揚を図ってきておるところでございます。 また、近年では「婦人」を「女性」ということに呼びかえをいたしまして、周知を行うといったことも聞いておりますし、確かに女性は人口の半数を占めておるところから、特に福井県では共稼ぎ家庭が多く、家計収入に占めるウエートも高いという統計も示されておるところでございます。いずれにいたしましても、女性問題そのものは一地方自治体のみで解決できるものではございませんし、国あるいは県全体の共通した課題としてとらえるべきものであるというような考え方に立ちまして、今後も武生市におきましても、必要に応じた問題等を含めて積極的な取り組みをしていきたい。 ただし、本市個別の問題につきましては、その都度ケース・バイ・ケースの意味をもって対応していくのが最もいいのではないかと考えております。 また、婦人の人口構成あるいは人口問題にもお触れをいただきましたが、私も武生市の──日本の人口構成は別といたしまして、武生市の人口動態を見てまいりましても、ここ数年来、本当に微小な増加でございまして、10万人都市を目標にいたしております我が武生市といたしましては、それらを無視するというわけにはまいらず、今後の人口問題につきましても、より科学的な、現実的な一面を踏まえて対策を考える必要があるのではないかという認識をいたしております。まして、この婦人問題に対しましての私どもの行政の上での対応は教育委員会で対応いたしておりますが、広義的な婦人問題につきましては、庁内におきましては、例えば福祉的には婦人児童課であるとか、あるいは社会教育の場であるとか、または先ほど申し上げました職場においての女性のワーキンググループであるとか、それぞれの分野は一定はいたしておりませんけれども、行政上の窓口といたしましては教育委員会の方で担当をいたしております。 次に、快適な環境づくりにつきまして、市道の排水対策、また市道の整備についての御質問でございますが、市内の市道の排水対策につきましては、下水道事業と共同いたしまして整備をいたしてまいりたいと思いますし、そのほかの市道につきましては、大規模工事については修繕費だけでなく、改良費を投入して施行してまいりたいというふうに考えております。 また、小規模なものにつきましては市の直営において対処しておりますので、御了承をいただきたいと思います。修繕費の増額につきましては、これはいろいろな見方もございますが、今後増額についての研究、検討をさせていただきたいというふうに思っております。 市道の整備につきましては、生活上必要な道路を優先をいたしまして整備いたしておるところでございますが、市道の環境づくりにつきまして道路及び側溝の清掃、または雪解けクリーン作戦、社会奉仕等でいろいろ町内単位で実施をしていただいておるところでございまして、今後もそのような方向をもって御協力をお願いいたしていきたいというように思っております。 ただし、町内でできない部分も多々あるかと思いますので、それらにつきましては市において対処していきたいというように考えております。 次に、同じく環境づくりの中で、ごみのない環境づくりについての御指摘でございますが、今ほどのようにいかにいい素材がありましても、ごみが散らばり、またその生活環境の中で不愉快な一面があるとするならば非常に残念なことでありますので、ごみのない環境づくりにつきましては、例年行っております雪解けクリーン作戦、ことしは雪はなかったわけでございますけれども、積もってはおりませんでしたけれども、雪はなくてもやはり冬季間、非常に道路、その他周辺の環境が汚れておりますので、それらをクリーンにするという意味でのクリーン大作戦、空き缶回収運動、市民の草刈り一斉清掃などを初め、いろいろ取り組んでおるところでございますけれども、ことしもそれらに対しましてなお一層努力をいたしてまいりたいと。 一番大切なことは、市民の環境美化に対する意識の高揚であろうというように考えております。そういうような考え方に基づきまして、新年度では明るいまちづくり協議会など、各種の市民団体や事業所などに広く呼びかけをいたしまして、ごみのないまちづくりをしてまいりたい。それの方法といたしまして、コンクールをしてはどうか、またシンポジウム等の開催、あるいは不要な看板・見にくいポスター等の点検を徹底的に見直しをし実施をいたし、ごみのないまちづくり運動を推進するための事業を積極的に推し進めてまいりたいというように考えております。そのことが、市民の環境づくりに対する認識を大きくしていただく基本になるのではないかというところに期待をいたしておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 なお、堤防に桜の植栽等についての御提案、御質問でございますが、これらにつきましてはわがまちの21世紀に向けての快適環境の目標づくり、各種行政施策の指針づくり、市民によるアメニティーづくりの基盤づくりを目標として策定されましたアメニティータウン計画の中にも、身近に触れ合うことができる緑や水辺空間の創出が必要であるということが挙げられておるところでございます。したがいまして、それらの意見を十分尊重いたしてまいりたいと思います。 しかしながら、現在の河川法にありましては、堤防敷へ植樹をするということは禁止されておりますので、新たに植栽する場合には現在の堤防敷に張り出しをいたしまして、用地を確保しなければならないという状況にありますので、この辺の問題も地域住民の方々とともに問題の解決に図ってまいりたいというように思っております。植栽をする前に一つ大事なことは、それらの現在あります木を守り育てるということも非常に大事かと思いますので、現在あります桜の木の周辺の草刈りであるとか、あるいは防除体制であるとか、そういうものにつきましてもさらに一層努力をいたしていきたいというように思っております。 あわせて、これらの情報が実は非常に大事でございますので、それら現在あります木の状況を周辺の方々に観察をいただきまして、「こういう状況にある、こういう対策をしてはどうか」というような御提案も非常に必要かと思いますので、適便な情報に対しましても受け入れ体制をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 谷下総務部理事。 ◎総務部理事(谷下純三郎君) 〔登壇〕御質問の消防活動につきましてお答えをいたしたいと思います。 まず、第1点につきましては、火災が発生し、火災を消防機関が覚知した場合、何分間で市街地に到達し、どのぐらいの時間で放水態勢をとるかという御質問でございますが、火災の発生を覚知いたしますと出動指令が発せられます。そうしますと、消防隊は消防ポンプに乗車し、そして出動するわけでございますが、その市街地の距離によりましていろいろとあるわけでございますが、最近の10件の市街地における火災時における消防隊が現場に到着いたした場合の時間を見てみますと、2分間で出動から現場に到着しているのが6件ございます。それから、3分ないし4分間がそれぞれ2件ずつとなっております。それから、現場へ到着いたしますと、今度は放水態勢をとるわけでございますが、第1先着隊のタンク車、すなわち第1火係のタンク車からの放水、それも状況によりますが、30秒から1分弱ということでございます。御理解をお願いしたいと思います。 それから、第2点の消火栓の付近にホースボックスを設けて、消防隊が到達する間、その消火栓を水源として付近民等にて消火を行えば効果があるのではないかというような御質問でございますが、火災現場といいますと異常な環境下におけるわけでございまして、その活動には絶えず危険が伴うところであります。また、消防機関の水利統制、あるいはホースの維持管理等いろいろと問題があると思いますので、これの実施につきましてはなかなか難しいものがあると考えております。この消防初期被害軽減のために、我々といたしましては早期発見あるいは早期通報ということが非常に肝要であると思いますので、今後さらに早期通報についての住民に対する指導に努めてまいりたいと思いますので、ひとつよろしく御理解のほどをお願いいたします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 桶谷君。 ◆(桶谷昭三郎君) いろいろ御答弁いただきましたが、婦人問題について市長の御意見、ちょっとがっかりしたわけでございますが、この婦人問題というのは、婦人の方というのはどっちかというと引っ込み感じですね。昔から、農村で婦人は半人前だという感覚でずっと来たわけでございます。それを地位向上し、挙げて男女共同型の社会と言いまして、結局男と同じ角度で仕事をしてもらい、男もそういうようにしむけるし、女性の方もそういう感覚でやっていただきたいということでございます。 社会教育の中で、婦人会と町内のいろんなことを、農村婦人の会なんか、いろいろ知っておりますけれども、それまでの域から出ないんですね、やはり。婦人が100%活動しようと。日本の全体の婦人の数は約半数ですから、その人が今までの感じで「私は女だから」という感じで、そういうパーセント的に30%、50%という感覚で仕事をしていくと、日本全体には大きな損だと。それは100%、自分は一人前のなにだということで活動していこうというのが、この婦人問題であろうかと思うわけです。 過日中国へ行っても、上海の小学校を訪問しますと、校長先生は女の先生でございました。中国の小学校全部の60%ぐらい、校長先生は婦人だそうでございます。また、外国においても、イギリスはサッチャー首相は女性でございますし、社会党の委員長も女性でございますが、結局サッチャー首相が初めてサミットで日本に来たときに──大分前になりますが、マスコミ等は「女性首相が来た」と、こう騒いだんですね、ずっと、あらゆるテレビ、新聞等で。サッチャー首相がそのサミットの開口一番に、「私は女性の首相でない。私はイギリスの首相です」。開口一番言った印象が強く残っております。土井委員長も女の委員長ではございません。きちんと社会党の委員長でございます。そのような観点から、女性が生き生きと社会に貢献できる、いろんな指導等を指導するのがこの婦人問題であろうかと思うんです。種々の言葉の中にも、いろいろそのようにはっきりとうたっております。 昨年、福井市がそれを取り入れまして、婦人対策室を設けまして、真剣にこの婦人問題に取り組んだわけでございますが、今月の4日に「福井女性新たな旅立ち101」と銘打って、プラザで会合してるんですねえ。それが、全市の33団体の女性の団体を全部一本に絞って、勉強会を1年間通じて、その大きな会合をしているときに「生き生き」ということを言ってるんですね。女性が本当に婦人問題を勉強し、女性としての自覚を持ったときには生き生きになるんです。女性がいきりたってきたらどうしようもないんでございますけども、「生き生き女性」と言って今までの女性としての感覚でなく、いろんなことで社会へ貢献しようということに自覚が新たになると思うんですね。それを、男性がどれだけ助けてやれるかということがこれからの問題であろうかと思います。これからの21世紀は男女共同型社会というようになっております。 それから、それをなぜやらなきゃいけないかといいますと、出生率の低下等が非常に全国的に厳しくなっております。本市においても、小学校の生徒が6年後には840名少なくなるという。840名というと、大きな学校が1つなくなるんですねえ。そういうことになりますと、非常に学校の問題も大変なことですし、これは人口のいろいろ、役所にある表を見ますと、このまま行ったらどうなるんだろうかということで、きのうちょっと計算してみたんです。今、1歳の、平成元年4月1日現在で赤ちゃんが生まれたのは775人という数字になってるんですね。それで、もう一つの違う統計ですけれども、平成元年の1月から12月までに生まれた赤ちゃんは617名、亡くなった人が512名です。やがて逆転しようかという時期でございますが。700人生まれたとして、このままずっと700人から減らなくてずっといった場合、上は過分数ですから、市長は今51歳でございますが、40年後、市長がちょうど91歳ぐらいになったときの人口を推定しますと、約5万8,355名です。これ、赤ちゃんがそのままの状態ですよ、700名生まれた状態でずっといくと。これ逆3角形ですから、ここ5年間に1年に28.7人減ってるわけでございますが、こういう計算したくないんですけれども、40年後にはもう1,000人ぐらいの赤ちゃんが生まれないということになりますし、真剣にこれからの出生率というのは日本においては本当に深刻な時代になり、雇用問題にも大変な時代になるかと思うんです。そういう問題は、原因はどこにあるんかということで、結局教育費の増大、また本日いろいろ論議されています保育費の増大、非常にそういう生活面に、子供がたくさん生まれると負担が大きい、そういう観点から子供を少なく産むんであれば、行政としてもっともっと考えていかなきゃならないときではないかと、このように思うわけです。 今、この福井のトータルプランをつくるときは、助役も一応参加されたんじゃないかなと思うんです。福井の民生部の部長さんは女性でございますので、民生部におられた助役さんはそのときいろいろ参加されたと思います。そういう観点で、女性をいかに地位向上し、100%社会に貢献できるかと。この婦人問題を勉強した婦人は生き生きとしまして、これはハッスルしましていろいろ活動をしていただけるわけでございますので、年数はかかると思います。これ10年近く、完全な男女雇用の共同型の社会というのは21世紀を目指しての闘いが、各市町村でやらなきゃいけない問題だと思うんですね。市長は今、県全体の問題だと。ここらではやるべきでないというようなことをおっしゃいましたけれども、各市が、社会教育問題でもないし、福祉問題でもない、そういう深いものがあると私は思うわけでございます。その御見解をもう一回お願いしたいと思います。 市道、ごみ、桜なんかの問題は、市長は菊づくりに頭がいっぱいで、桜まで頭が回らないんじゃないかなと思いますが、やはり市民の声は桜をもっと植えてほしい、またツツジを植えてほしいというような声を聞きます。また、春先、新緑とともに桜の花の帯があればすばらしい景観になるんじゃないかと、このように思いますので、桜にも力を入れていっていただきたいと思います。 次に、消防の問題でございますが、いろいろ御答弁いただきまして、大体8分以内で放水ができるということであろうかと思うんです。家が1軒燃えるのに、20分で燃えてしまうということでございますが、その中の8分ということは非常に厳しいと思うんですね。私は越前町を通ると、越前町の消火栓のところで、このホースが40メートルか50メートル置きに確実に置いてあるんですね。私、非常にうらやましくいつも思うわけです。火事の発見と一緒に、少しでもこの水をかけられる。それには1分か2分で行動ができるんじゃないかと思うんですね。こういう大きな建物ですと、非常口がここに6個ありまして、消火栓がすぐそこにあります。ここに火が出たとすると、もう1分以内で水がかけられるわけでございますが、通報して消防車が来るまでにはほとんど火が消えると思います。それを、なぜ市内の密集地とかそういうところにできないかという私の考えであります。 過日都会の方へ行きますと、住宅の造成地があるんですね。100軒ぐらいの造成地で、10軒ほどしかまだ建ってなかったわけでございますが、結局法律の決められてるように消火栓があったわけです。そこには、確実にホースの格納庫ということで、きれいなホースがあったわけですね。火事に遭えば、通報でもちろんすぐ消防車も来てもらわなきゃいけないけれども、結局きのうの夏梅議員のお話の中にも、消防団はポンプも持たないし、詰所もないということですから、各地に消防団が散らばっているわけでございますから、その消防団の人が来ていただいて、速やかに放水をやるし、消防車を待つということを私は要望したいなあと思うわけでございます。 また、消防車のこの8分ということですけれども、夜中の何にもないときには2分間で到着できるところもあろうかと思いますが、雪が降り、車が渋滞したときには果たして来れるかということですね。 過日も、福井のバイパス通っていますと、渋滞に遭いました。両方の車がもう4車線で渋滞でございます。そこに救急車が来まして、ピーポーピーポーと通るんですけども、もう通れないんですね。ちょうど高架の上でございましたので、救急車が通れない、大型車がずっと渋滞になってますんで。そのような現状が昨今の道路状態でございます。武生は道路も非常に狭く、雪問題もまだまだでございますし、まだ通勤・通学のラッシュのときに火災が発生したならば、時間で来れるかという問題もあります。何分初期消火というのが大事で、過去に武生も大火を何回か経験しております。これから春先、乾燥期に入りますと、もう火事というのは瞬間で大きくなり、消防車が10台来ても間に合わない事態も起こるかと心配します。 以上のように、各地に全部せよとは言いませんから、密集地とか消防署が危険だなあというところにそういうような設備ができたらなあと思いますので、再度御答弁いただきたいと思います。 以上です。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 婦人問題についての詳細にわたりましての御提案をいただきました。私も、女性の地位向上といいましょうか、今日までありましたものを少しでも早い時期に取り戻すと。そして、平等な環境の中で御活躍をいただく。そのことが生き生き女性につながるという御提案、もっともでございまして同感でございます。 ただ、この問題は長い歴史と、それなりのその時代、その時代の時代背景というものを持っておりましたので、今日に至りましてどうにかこういう環境づくりも徐々に進歩してきているというような理解を私なりにいたしております。 したがいまして、先ほど国、県の施策に従ってと申し上げましたのは、いわゆる大きな人口動態の問題につきましては、そういうところの基本的なものが必要であろうということで申し上げましたが、個々にわたる問題につきましては、例えば武生の市役所だけを例にとりますと、その中で行政として何ができるかというようなことにつきましては、端的な身近な問題でございますので、解決の方法も幾つかあろうかと思っております。先ほども申し上げましたように、当武生市におきましても昨年の2月に女性のワーキンググループを設定をさせていただきまして、1年間にわたりましていろいろな行政に対する御意見を聞いた経緯がございます。これは、ただ単にその意見を聞いたということだけでなしに、集約されたものがそれじゃ具体的にどうなるかということにつきましてのフォローにつきましては、今後さらに一層検討をしていきたいというふうに思います。 また、女性の地位向上というのは、おのずから今ほどのサッチャー首相や土井委員長のお話も出ましたけれども、そういう仕事ができる環境づくりということにつきましては、今後さらに状況を判断しながら、私なりに積極的な取り組みをさせていただきたいというように思います。 それから、また近々、私と庁内の女子職員との懇談会も持たせていただく計画をいたしておりますので、そういう折にも直接また御意見をいただければ非常にありがたいというふうに期待をいたしております。 それから、桜の木につきましては、私は別に菊だけを念頭に置いて桜を忘れてるわけじゃございませんので、武生の堤防には非常に立派な桜があるわけでございまして、残念なことに最近老木化いたしまして、交通量の増加等に排気ガス等の影響もあってでございましょうか、一本一本と枯れていくという現象も目の当たりに見ているわけでございます。それを、まずは大事にしたいという意味で御提案を申し上げましたので、昨年はアメリカシロヒトリでございますが頻繁に発生をいたしまして、見るも無残な状況になりました。これは消毒態勢がおくれたという御指摘もいただきました。そういうようなことは今後欠かすことのないように、またその周辺の除草であるとか、あるいは木とはいえ、やはり肥料をやらないとその生命を維持することができないという指摘もいただいております。 先般、私、東京に出張いたしました折に、「日本花の会」というところに訪問いたしまして、そこには「桜の会」という会がございます。そこに参りましたら、桜を植栽することについてのいろんな援助施策がございます。それを受け入れることも、私は一つの方法かと思います。それにつきましては、どこにどういうようにするかということも今後はひとつ考えていきたいというふうに思っておりますので、ことしの5月ごろになりましょうか、「花の会」が武生市を、花、緑を対象に御視察をいただくことになっております。それらの方々の専門家の御意見も参考にしながら、ひとつ今後対応していきたいというように思っておりますので、菊だけではございませんので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 谷下総務部理事。 ◎総務部理事(谷下純三郎君) 消防隊が現場へ到着するまでの、火災の対応を踏まえた御質問でございますが、その御質問の中に先ほど越前町の状況の御質問がございましたが、越前町におきましては簡易水道でございまして、そしてその維持につきましてはそれぞれの集落が行っているようでございます。 なお、武生市の上水道におきましては、常時、圧力が4キロあるいは6キロかかっておりまして、すなわちその操作をするためにはやはりチームワークが必要であるというようなこと、あるいはその操作をする場合の訓練、そういうことも当然必要になろうかと思います。 なお、御質問のことにつきましては消防部内でまた研究なりさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩瀬信雄君) 暫時休憩いたします。       休憩 午前11時58分       再開 午後 1時32分 ○副議長(宮本義利君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 9番、片粕正二郎君。 発言の要旨、 1 武生市活性化の原点について  (1) 大規模ベッドタウンの造成について  (2) 持ち家住宅に対する低利融資制度について 2 武生市のウインタースポーツ施設の整備について 答弁を求める者、市長。 片粕君。 ◆(片粕正二郎君) 〔登壇〕ただいま議長より御紹介をいただきました件について、幾つかの質問をさせていただきたいと思います。 私は、今回活性化ということでお尋ねをいたしますが、先般の代表質問等で各会派の代表の方々が高度な立場での質問がなされ、その中で若干の重複部分、またいろいろな御論議もあろうかと思いますが、私は活性化の原点は理屈抜きで人口増加策であるという観点からお伺いをいたします。 まず、工業でございますが、昔は武生の工業と申しますと、紙、蚊帳、刃物の町として栄えてまいりましたが、現在はハイテク産業を主力として目覚ましい発展を見ていることは御案内のとおりでございます。 現在、電気関係を主力として、その出荷額は昭和63年で3,578億8,000万円、福井県全体で1兆7,105億3,861万円ということで、県全体の20.4%を占めるわけであります。その構成比を見ますと、電気・機械が1,975億円で、武生市内の工業出荷額の第1位で52%を占め、第2位が繊維関係405億円で、11.2%、第3位が飲料製造98億1,000万円で、4.9%を占めているのが我が市の工業出荷額の内容でございます。 一方、商業でございますが、商業統計は3年に1回ということで、昭和63年商業統計によりますと卸売で1,385億4,373万円であり、対60年比は26.2%の伸びであり、小売約750億円で、対60年比は111%と、合計、卸、小売合わせまして2,135億4,414万円でございます。県全体の8.3%を占めているわけでございますが、武生市の商業の現況は以上述べたとおりでございます。 また、農業で申しますと60億4,000万円の粗生産額ということで、農業だけが対前年を下回る生産額ということであります。 以上、武生市の産業の概況を申し上げましたが、そこで私は活性化の原点について御質問をしているわけでございます。工業・商業については着実な伸展を見ているところでございますが、この伸展の活性化についていけないのが武生市の求人対策であります。 平成元年12月の武生市の求人倍率は2.89%、福井県が2.10%、全国平均求人倍率が1.27%ということでございますから、武生市の求人倍率は全国平均の約3倍であり、3つの企業から従業員を1人下さいという要望がありますと1社にしか供給できず、2社は生産拡大で人員増を図ろうとしても社員が集まらないのが当市の現況であり、これがもろに地場産業、中小企業の人出不足など、大きな社会問題としてクローズアップされようとしているわけであります。 そこで、この問題を早急に解決しなければ、今後武生市の産業の飛躍的発展は図られないものと思い、過去の武生市の人口推移を国勢調査資料により調べてみますと、終戦後、昭和22年の当市の人口は6万700人、前回に対する増加人口は1万1,326人を最高に、昭和30年、35年、40年、45年と、国調によると人口が減少している事実であります。これはこの時期、新規就職者は地方に働く場所がなく、都会へ働く場所を求めて行った社会減による人口減少であり、昭和50年でようやく6万5,012人と、前回に対する人口増は2,983人と、武生市の人口が伸びてきた時期でもあります。これは、高度成長によるUターン現象、また新規就職者は地元企業優先とする社会増による人口増加であり、以後昭和55年、60年と約2,000人の自然増というのが当市の人口推移の現況であります。 ここで注目していただきたいのは、第3次武生市総合計画によりますと平成12年──昭和で言いますと75年ということでありますが、人口10万人と計画書に明記されておるわけでございます。現在の自然増では、この時期に到底目標達成ができません。 人口増の手法として、区画整理事業による定着人口増をねらって、市当局は東部地区土地区画整理事業が計画され、現在推進に向けて事業が進展されていることは喜ばしい限りでございます。計画書によると、東部地区全体で約300ヘクタール、1宅地300平方メートルで約6,000戸の宅地が造成され、想定人口2万4,000人とのことでありますが、市長はこの想定人口増加の計画書どおり推進できるのか、自信のほどをまずお尋ねをいたします。 そこで、まず私が提案したいのは、市街地と村部の均衡ある発展のため、また武生で働く勤労者が定着するためにも、購入しやすい単価、勤労者が武生で土地を持ち、家を持たれるように、郊外型一大ベッドタウンの造成であります。 都市においては、今や通勤時間帯2時間ぐらいのところでないと、勤労者は持ち家が持たれない時代でもあります。当市ですと、20分の通勤時間は現在の車社会の中で遠距離を感じない時間でもあります。これら一大計画を推進するときは、企業とタイアップして低利の融資制度の設立など、だれもが武生に住みたくなると思う環境づくりが必要ではないかと思いますが、今後の武生市の飛躍のため、また21世紀に向けての市民に夢を持たせる上からも、これからの計画推進のため、小泉市長なら絶対に活性化の原点策を打ち出していただけるものと確信をいたすところでございますが、市長の御所見をお伺いいたしたいと思います。 次に、武生市のウインタースポーツ施設整備についてお尋ねをいたします。武生市は全国一の体育施設が整備されていると、前笠原市長が常日ごろ自負されておられましたが、私も施設について日本一か二かは別として、前市長を高く評価いたし、共鳴をいたした一人でもございます。 9月定例会、または12月定例会ごとに、北陸特有の避けて通れない雪の問題は、各会派の議員各位も市民の立場に立って高度な質問がなされ、行政の中で雪対策には気配りし、それなりの施策として融雪パイプ装置、また排水口などの事業推進には評価いたすものであります。 しかしながら、冬季間の市民の健康維持策や冬の暗いイメージを脱皮できるような施策があったのかどうか、まず具体的にあればお尋ねをいたしたいと思います。 私は、質問に立った最大の理由は、まず市民の心の和む雪対策と申しましょうか、武生市においてウインタースポーツのできるところというと、村国山にあるのり面を利用したスキー場が市民の唯一の憩いの場であると考えるものであります。そういうことは、私なりに非常に理解に苦しむところでございますが、しかしながら雪に親しむ市民を初め、子供たちの野外学習に利用されていることは御案内のとおりでございます。冬季間の保健体育課の主催するジュニアスキー教室並びに市民対象のスキー教室が、毎週土曜日・日曜日とスキー連盟の会員の皆さんがボランティアにて指導に当たっておられるのであります。期間中、延べ受講生1,800名、武生市のスキー人口約9,800名、これよりほかに学校より1泊研修、昨年は10校1,156名が雪と親しむ人口であり、私も子供たちを指導してきた一人として、あのような狭い場所で毎年市民スキー大会を開催してきた経過の中で、武生市民も県の大会の成績、国体参加の結果もかんがみ、公式大会ができるような滑走距離を保有し得るスキー場とリフト建設が必要不可欠と考えますが、市長の御所見をお伺いをいたしまして、この場からの質問をひとまず終わらせていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの片粕議員の質問にお答えをいたします。 まず、第1点の武生市活性化の原点について、大規模なベッドタウン造成をしてはどうかという御質問でございます。御案内のとおり、今ほどもお話がありましたとおり、武生市が現在抱えております大きな問題の一つといたしまして求人難の問題が、商工会議所を中心にいたしまして各分野でいろいろと論議をされているところでございます。実は、きょうも商工会議所で地場産業サミットが開催をされておりますが、その主たるテーマはそこにあるわけでございますが、武生市が今日まで10万都市構想を長く考えてまいりまして、その基本といたしまして工場誘致がまず先決であるとの判断から、前の市長、また歴代の市長を含めて内陸型工場誘致を積極的に推進をされました。その結果、極めて優秀な企業が安全で、しかも無公害型ということでの内陸型工場誘致に成功をいたしまして、今ほど御指摘のような工業出荷高、あるいは商業の一面におきましても非常に伸長いたしたところでございます。 ここ2年間、福井県の工業出荷高の第1位を占めるということの結果も、そうした成果であると私も認識をいたし、また非常にその経過に対しまして敬服をいたしておる一人でございます。 ところが、御指摘のように工場誘致を一応目的を達成いたしましたものの、人口増には十分沿い得なかったという矛盾点も今日では指摘をされるようになりました。当時は、工場誘致と同時に人口増が図られるものと期待をいたしておりましたが、最近の産業構造、企業構造の中に、いわゆる集約労働型でございますので、非常に合理化された企業になりまして、しかも付加価値の高い産業になっておりますので、生産が伸びた割には労働力につきましては伸びなかったと。そして、しかも地場の労働力を十分活用することによって賄いができてきたという経過があるわけでございます。今日に至りましては、それらの誘致企業におかれまして順調な伸展を見ましたので、さらに拡張の傾向にあるというように考えておりますが、そうしたことから地場産業、伝統産業、中零細企業におきましては本当に厳しい労働力の確保に対しましての問題が指摘をされている今日でございます。 したがいまして、将来こうしたものにどう対応するかということの御提案といたしまして、いわゆる住宅団地の造成案が一つあるわけでございますが、今日までの企業誘致が主に女性型企業でございましたので、今後どういう形になるかは別といたしまして、最近あります男性型企業に切りかえがされつつあります産業構造の中から、ひとつ住宅政策をこれからの人口増に係る問題として取り組みをしていかなければならないというように考えております。 したがって、大規模のベッドタウンの造成についてでありますが、武生市の長期構想の中で10万都市を目標として、生活環境の基盤施設であります土地区画整理事業をさらに推進するとともに、住宅の確保等勤労者の働く場所を確保するために、適当な企業の誘致、またバランスのとれた産業構造の配置ということにさらに研究を重ね、行政の上での指導をいたしてまいりたいというように考えております。 しかしながら、社会情勢などの変化によりまして、区画整理事業もなかなか難しい一面がございますし、工場誘致にいたしましても当然工場だけに頼ることなく、附帯的に住宅対策というものがあるわけでございますので、それらを含めて考えてまいらなければならないというように考えております。 したがいまして、今日までの経験を十分生かして、都市計画区域内の生活基盤の整備、それを進める一方、住宅地の確保に努めてまいりますと同時に、新たな住宅政策というものを考えてまいらなければならない時期に来ているというように考えておりますので、今後さらに研究をいたし、対策に努めてまいりたいというように思っております。 次に、2につきましては、建設部長の方から答弁をいたさせます。 3番目のウインタースポーツの施設の整備についての御質問でございますが、武生市にウインタースポーツの中でスキー競技の場所の整備ということでの御提案でございますが、私もことし市民スキー大会が久々に開催をされましたので、押田町にあります村国山のスキー場に参加をさせていただきました。残念なことに、非常に短い急斜面コースでございますので、初心者には難しいかと思われるような会場でございますが、選手の皆さん方、スキーファンの皆さん方は所狭しと活動をしておいでになるのを拝見させていただきまして、本当にウインタースポーツに対する認識を新たにいたしたところでございます。 現在、武生市といたしましては村国山スキー場をレクリエーション・スキー施設として利用して、先ほども申し上げましたとおり市民大会等を開催しておるところでございますけれども、押田公園のその斜面を利用し、スキー連盟の協力、拡張整備あるいはリフト、照明灯を管理をしていただいておるところでございますが、それらを得てスキー場として年々整備を行ってきたところでございます。駐車場を含め、今後なお一層整備をしていかなければならない、そう思っておるところでございますが、御案内のとおりあの場所は住宅地でございますので、駐車場といたしましても限度がございます。 したがいまして、普通道路に駐車をする以外に新しく設けるというのは、かなり至難なことであろうというように思っております。 したがいまして、村国山スキー場のほかということになりますと、「みどりと自然の村」であるとか、あるいは白崎町にあります白崎公園の広場の斜面を利用するとか、いろいろあるわけでございますが、現在のところレストハウスや管理棟の設置等の条件から考えてみますと、「みどりと自然の村」が最も適当な場所ではないかなというようなことを考えておるわけでございます。 そして、それらの施設を十分御利用いただくと同時に、そこにスキーが楽しめる施設が整備されれば、それで言うことないわけでございますけれども、私もまだ十分な調査をいたしてございません。 したがいまして、今ほどリフトの建設等を含めて、スキー場のできる可能な整備を検討させていただきたいというように思っております。 なお、白山地区にございます、この「みどりと自然の村」におきましては多目的な用途もございますので、現在ありますのがどのような条件にマッチするのか、どのような計画が最もふさわしいのかということも、まだ今のところ調査してございませんので、それらを含めて総合的な調査も含めて十分検討させていただきたいというように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 私の方からは以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 松村建設部長。 ◎建設部長(松村貞夫君) 〔登壇〕2点目の、持ち家住宅に対する低利融資制度についての御意見にお答えいたします。 現在、住宅資金の融資には、住宅金融公庫、年金福祉事業団などの公的融資がございます。また、住宅金融公庫の融資を受けられて、住宅を新築・購入・増改築をなされる方が一定の条件に当てはまる場合、福井県持ち家づくり資金利子補給制度というのがございます。これは福井県でございます。当市といたしましても、やはり市民の持ち家取得促進のために、融資制度については、今後十分検討していきたいと思っております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 片粕君。 ◆(片粕正二郎君) 今、市長から大ベッドタウンの造成についていろいろお話をいただいたわけでございますが、私は第3次総合計画の目標ですね、これはもう今、東部地区で区画整理をやっても到底目標には達しないということを申し上げましたんで、それが推移していただくことについてはやぶさかでないというふうに思ってますが、やはり先ほども申し上げましたとおり、武生市においては福井県下第1位の工業出荷額を誇っていると、持続しているわけでありますね。そういう観点からいきましても、やはり小泉市長も新しく市政を担当されているその施策の中で、前市長のいろいろな御配慮の中で、内陸型の工業ということで推進をされてきたのでありますから、この際小泉市長に私が期待をするのは、株式会社武生市ということになりますと、やはり付加価値の追求ということになってくるんじゃないかというふうに思うわけでありますね。付加価値と言ってもいろいろございますが、やはり内容の充実というようなことにもなろうかと思います。そういうことで、工業出荷額を持続されるのも結構だというふうに私は思いますが、小泉市長体制においては内容の充実をしていく時期に来ているんじゃないかというふうに私も考えております。そういう目で、武生市が6万9,000人──7万人弱でございますが、人口が一向に伸びないと。先ほども、午前中、桶谷議員からいろいろ市政の問題で御指摘等がありましたが、これは市長一人でどうすることもできないことは事実でありますが、やはり私考えるのには、次男坊、三男坊家族が外へ出ていかないような方法を考えるという施策が一番大事じゃないかということをひとつお願いを申し上げます。この造成、大規模なベッドタウンということで、私は決して高いところの土地を造成してほしいと、こういう意味ではございません。車で二、三十分も離れたところだったら、相当安い単価で造成ができるんじゃないかというふうにも考えております。決して、このモータリゼーションの中で20分や30分の通勤時間帯においては何の苦労もないということでございますので、市街地と郊外との均衡を保つ意味においても、ぜひともひとつ市街地から離れた安い土地を、市民が求められるような条件をぜひともつくっていただきたいというふうに思うわけでありますが、もう少し市長の新しい感覚をいま一度ひとつお答えをいただきたいと思います。 低金利の融資のことにつきましては、これはやはり借る側にいたしますと武生市の窓口、または金融公庫、国の直系で国民金融公庫というのもございますが、そういう中で先ほど松村建設部長の答弁の中にもありましたが、やはり市としても利子補給とか、いろんなことを考えて、その大ベッドタウンが条件つきで低金利で融資しますよというような思い切った施策もひとつ必要じゃないかというふうに思ってるわけであります。なぜ、私こういうことを申し上げるかと言いますと、やはり私も武生市の議会の議員として、第3次総合計画書をいろいろ勉強させていただきますと、これは書いてあるだけだなあと、絵にかいたぼたもちだなあというような点が幾つかあるわけでございますね。この際、新市長、ひとつどうかそういうことを踏まえて、新しい問題に取り組んでいただいて、武生市の活性化の原点は人口増加にあるということを私、強く申し上げたいわけでありますが、いま一度ベッドタウンの今後の計画等がないのかどうか、その辺をお尋ねをいたします。 それと、ウインタースポーツの施設の整備ということについてでございますが、市長もよく理解をされておりますので、村国山のあれはスキー場というような名称はつかないような状況であると、地図にも載ってないんじゃないですかね、村国山のスキー場というのは。スキー連盟の方々は、武生芦山国際スキー場とか、いろんな名前をつけて相当自負されているようでございますが、私が見る限りはあれはスキー場じゃないというふうに思ってます。市長もその辺は理解をしていただいておりますので、先ほど市長はリフトもスキー場の管理も市の方でやってるというようなお答えじゃなかったかなあというふうに思うわけでありますが、これはあくまでも市には援助をしてもらってないということをお聞きしております。リフトについても、スキー連盟の会員を募って、簡易のワイヤーロープを何か回転させてるというような、もう、ほんのお粗末なもんであると。これは、到底初心者には間に合わないと。中級以上、上級者の方が使えば、何とか上まで引っ張り上げてもらえるというような状況だと。これも、私もスキー連盟の会員としていろいろ周知しているとこでございますが、やはり市長もそれだけ理解をしていただいておりますので、この際北陸特有の冬の暗いイメージを脱皮する意味にもおいて、ぜひとも冬の市民の健康と維持管理というようなことについてでも、やはり約1万人からのスキー人口ということ──7万人市民の中で1万人がスキー人口ということでございますので、その辺は十分理解をしていただきまして、この際は県体並びにもちろん市民スキー大会に参加できるため、養成できるような場所ということをひとつお願いをいたしたいと。それには、やはり子供たちを教えるのにも、リフトがなかったら全然指導できないというような反面もございまして、どうせ市長が考えていただけるものであれば、いす式の、子供たちでも乗って上へ運んでくれるというようなリフトをつけていただきたいと、かように思うわけであります。 ちなみに、今庄のスキー場、今現在建設中でありますが、非常に立派なものをつくっているわけでありますね。これは24ヘクタールをスキーのゲレンデに充てて、リフト、いわゆる私が申し上げましたいす式のリフトが3基、メートル数でいうと550メートルが1基、1,188メートル──長いもんですね、これが1基、600メートルが1基、合計3基ということでございます。 それと、鯖江市には莇生田というスキー場があるわけですね。これも、やはりロープ式のリフトが1基ついていると。これはナイター設備もついているというようなことでございます。 また、池田町の方へ行けば新保スキー場ということで、これもリフトがついておると。 7万市民をあずかる市長として、やはりこの辺を十分参考にしていただいて、スキー場のゲレンデの建設というようなことまでは、財政難の折、非常に難しい問題があろうかと思いますが、せめて先ほども市長から御答弁があったような、太陽の広場へ──隅の方でいいんですから、外形を損なわせないような方法をとっていただいて、ぜひとも太陽の広場にリフトを設置していただくような施策をお願いをいたしたいと、かように思います。先ほどの1点だけ、お願いします。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 武生市に、大型住宅団地の構想について将来あるかという御質問でございますが、現在のところ開発公社でもって造成をいたしております妙法寺台の団地造成をいたしておりますが、その後の計画につきましては今のところ具体的には持っておりません。 ただ、今ほど御指摘がありましたように、将来の丹南の中核都市として、また県下第2の都市、また工業出荷高を維持する武生市の将来を考えるときに、住宅政策というものは欠かすことのできない重要な政策の一部門だという認識をいたしておりますので、具体的な場所につきましてはございませんけれども、仰せのようにできるだけ市民の皆さん方に喜んでもらえるような安定した価格、そして交通の利便、それから希望等につきまして、県にも住宅供給公社、あるいは国にもそれなりの指導機関がございますので、それらの機関とも相談をしながら、武生市に合った住宅政策というものを展開をしていきたいというように思いますので、研究の時間等をちょうだいをいたしたいというように思っております。 それから、スキー場につきましては今仰せのとおりでございますが、ただ私考えておりますのは、現在のスキー場は非常に安全の度合いからいたしまして、私ども素人ではなかなか利用しにくいという一面があるということと、リフトを協会の方でおつくりをいただいておるわけでございますけども、あのリフトにいたしましても、そういうような面があるように判断をいたしましたので申し上げました。 したがって、あれは連盟の方に御寄付をいただき、管理をしていただいてるというように私も思っておりますので、市の方で管理はいたしておりません。将来に向けては安全第一に、またスキー競技を楽しむ市民の皆さん方にそういう機会をお与えすると、またつくっていくということも大きなウインタースポーツの一面からいきましても政策にもなろうかと思いますので、積極的な姿勢で対応さしていただきます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 片粕君。 ◆(片粕正二郎君) 最後に、大ベッドタウンの件でございますが、聞くところによりますと民間会社で武生市街から二、三十分離れたとこで、もう売り出したその日に売れてしまったと、何十区画も一遍に売れてしまったというような経緯があるわけですね。市においても、市の保有している保留地、いわゆるいろいろな保有地を売り出しても単価が高いと、高いから我々は買えないんだと、土地を買っても家を建てられないんだというような悪循環になってると、家も土地も一緒に建築できないというようなのが一つの問題点だというふうに聞いておりますので、市長の御答弁のように、時間的には余り拘束されない、ある程度の時間がかかってもいいというような条件の中で、ぜひともひとつ安い土地を市民に提供していただくことを要望いたしまして、質問を終わります。 ○副議長(宮本義利君) 10番、玉川喜一郎君。 発言の要旨、  住民参加による行政の推進とまちづくりについて(住民自治)  (1) ごみのないまちづくりの推進につ いて  (2) ふるさと創生によるイメージアップについて  (3) 生涯学習による人づくり、まちづくりについて 答弁を求める者、市長、関係部長。 玉川君。 ◆(玉川喜一郎君) 〔登壇〕ただいま議長より御紹介をいただきました住民参加による行政の推進とまちづくりについて、住民自治の観点から次の3項目にわたり質問をさせていただきますので、市長及び関係部長の適切な御答弁をお願いいたします。 住民参加による行政の推進とまちづくり、つまり市民主導による活性化戦略であり、これこそまちづくりの基本であります。市長はこうした住民参加によるまちづくり、住民自治についてどのような考えを持っておられますか、まず最初に基本についてお伺いいたします。 次に、こうした市民参加のまちづくりの代表として昨年より巻き起こった、ふるさと創生事業に見る市民参加型行政のあり方について武生市の取り組みを振りかえってみますと、まず平成元年3月議会において魅力あるまちづくりを図るために地方自治法第241条第1項の規定に基づき、武生わがまち基金条例制定の提案がなされ、みずから考え、みずから実践する地域づくりを求めて、昭和63年度2,000万円、平成元年度に8,000万円の交付がなされ、武生わがまち基金が設置されたのであります。 また、ふるさと創生事業の大きな柱は、地域の特色を生かし、創意工夫を凝らした独創的、個性的な地域づくりを、ソフト事業を中心に懇話会、審議会の開催、さらには地域住民の主体的な参加を求めて行うということでありました。そして、その3月議会には、私も伊藤議員も多くの市民の意見を付して、その意見をもとに図ってはどうかというような要望もさせていただきました。そして、9月議会においては、また伊藤議員がいつごろをめどに審議機関をつくって使用決定をしていくのかという質問をされ、その答弁において、「10月ごろに審議を」ということであり、さらに平成元年12月議会においてまちづくり懇話会の審議内容、答申を求めた案が公表されたのであります。 このふるさと創生1億円事業は市民のアイデア、市民の代表の方によるまちづくり懇話会の意見を受けて、1、菊トピア推進プロジェクト、2、コミュニケーション都市推進プロジェクトで進めていくことで今議会に御提案を受けているわけであります。 それで、平成2年度の当初予算説明資料によりますと、ふるさと創生事業費の内容は平成2年度の決定がされたかのように受けとられます。 ここで質問しますが、この決定はまちづくり懇話会で審議されたものかどうか、それとも町懇に諮られるものと考えてよいのですか、お伺いいたします。 それならば、まちづくり懇話会が市民の声を聞くことを提案します。なぜならば、市民の中にはすばらしいアイデア、まちづくりに対して強い意欲を持っている人も多くおられると思います。それで、ただアイデア募集ということではすばらしい考えは出てこないかもしれません。懸賞つきアイデア募集を市が武生市民、また武生市出身の方にするといった方法も考えられます。 次に、市民参加による行政の推進とまちづくりについて大いなるかかわり、また市民参加がなくてはならないのがごみのないまちづくり運動であり、生涯学習事業であります。生涯学習により市民のリーダーが生まれ、その実践として住民自治意識の高揚により、文化意識と市民の資質と品性が図られ、ごみのないまちつくり運動、きれいなまちづくり運動、美化運動が各町内で育ってくるということであるという理想の形が生まれてくると考えます。 そこで、ごみがないまちづくりとは何を基本にごみのないまちづくり運動を提案しておられるのか。ごみがないとは、どこにごみがないのか。ごみを捨てる、だから清掃ということがあるわけで、清掃行政との観点から清掃行政の文化化との関係も出てくると考えます。この見解をお伺いいたします。 また、今までの美化運動と今回のごみのないまちづくり推進事業との違いについて力説される運動論があればお伺いしたいと存じます。 次に、生涯学習による人づくり、まちづくり、これも市民、住民が主体的に参加する行政であり、この生涯学習の推進こそ市民参加によるまちづくりの基本的役割を担うことになると考えます。 今年度、中央公民館を生涯学習センターと改めて、生涯学習に力を入れて行う生涯学習推進事業方策の基本的方向と生涯学習センターのあり方、機能及び今後の事業計画の内容について御説明を賜りたいと思います。 以上、住民参加による行政の推進とまちづくりについてこの席においての質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕ただいまの玉川議員の御質問にお答えいたします。 まず最初に、住民参加による行政の意義はとの御質問でございますが、住民参加という形の中には幾つかの方法、あるいは形態があろうかと思います。一つには、組織の中で住民参加をしようとするのもございましょうし、個人的な参加もございましょうし、また指導による参加もありましょうし、自主的な参加もあろうかと思いますが、ここに私が申し上げておりますのは、それらのいずれの方法、あるいは形態をも含めた市民が武生市をよくしようという意味を大前提といたしましての積極的な参加、すべてを含めて住民参加というような位置づけを私なりにさせていただいておりますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 そうしたことを前提におきまして、住民参加による行政の推進とまちづくりについてということの中で、ごみのないまちづくりとはいかなるものかという御質問でございますが、今ほどありましたように、ごみのないまちづくり、ごみのない環境づくりにつきましては、先般も御説明を申し上げたかと思いますが、雪解けのクリーン大作戦、あるいは空き缶回収運動、市民草刈り一斉清掃などを初めいろいろ取り組んでおりますけれども、一番大切なことは市民の環境美化に対する意識の高揚だと考えておるわけでございます。 そうした考え方に基づきまして、新年度では明るいまちづくり協議会を初めいろいろな市民団体や事業所などに広く呼びかけをいたしまして、ごみのないまちづくりにちなんだコンクールであるとか、あるいはシンポジウムの開催、また町並みの看板、ポスター類の総点検などを実施いたしまして、ごみのないまちづくりを目指して住民と行政が一体となった運動を展開をいたしてまいりたいという考えでございます。 したがいまして、ごみがない町とはどういうことか。清掃行政があるがその反面、ごみのないというのはそのかかわり合いはどうかということでございますが、ごみがあることを前提に清掃行政があるという考え方は私はいたしておりません。 本来、ごみのないのが普通であって、いい環境づくりというものは、そういうものを私どもは常に望んでいるという認識に立ちまして、清掃行政と裏腹になるかもしれませんけれども、表裏一体となってごみのないまちをつくっていかなければならないというように考えておるわけでございます。 余談でございますけども、ところどころで申し上げておりますが、先般、福井新聞でございましたか、駅前で赤信号で停車をいたしておりましたら、その前に停車をいたしておりました女性のドライバーが、突然ドアをあけて吸い殻をそのまますとんと捨てていたと。後ろにおりましたドライバーが、余りにも腹立たしく思ったのでクラクションを鳴らしましたけれども、信号が青になりましたのでそのまま行ってしまったと。私は、その市ではごみのないまちづくりを唱えているけれども、こうした現状を見ると非常に残念だという投書でございましたが、私もそのとおりでございます。いかにきれいにしようという気持ちがありましても、そうした市民がおいでになる限り、私は本当にごみのないまちづくりというものは非常に遠い話である。そうしたものを少しでもなくするために、先ほど申し上げました環境美化に対する意識の高揚というものをごみのないまちづくり運動を通して市民に理解をいただき、また実施団体として市民運動に盛り上げていきたいというねらいを実は期待をいたしておるわけでございます。 次に、ふるさと創生によるイメージアップについてでございますが、市民の声を的確に反映する手段といたしまして、懸賞つき募集やアンケート広報を有効に活用して吸い上げるといった方法があるわけでございますけども、こうした考え方につきましては一方法かとは思いますけれども、いろいろな方々の意見も聞いてまいらなければなりませんし、その方法につきましてもいろいろあろうかと思いますので、十分検討をさせていただきたいというように思っております。 今回のふるさと創生事業1億円の使途を決めますときに、各界からの広範な方々にお願いをいたしまして御承知のような事業を決定いたしたわけでございますが、これからにつきましてもそのようなシステム、そして体系の中でいろいろな御意見を聞いてまいりたいというように思っております。 したがって、これからは数多くの方々を巻き込んで展開していくことになりますので、その中でまたいろいろ御意見も出ようかと思いますが、こうした方法も市民の声を幅広く吸収する手段になってまいりますし、基本計画を策定するにあたりまして、各界、各層に抽出をいたし、アンケートをとり、またその結果を各部署で検討を行うというやり方も市民の声を具体的に反映する一つの方法であろうかというようにも考えております。 今後とも、いずれの状況に応じ、市民の声が最も反映される方法というものを考えてまいりたいと思いますので、一層の御理解と御指導をお願いをいたしたいと思います。 さらに、生涯学習による人づくり、まちづくりについて、生涯学習センターにおけるまちづくりの必要な人づくり等についての具体的な方策についてのお尋ねでございますが、人づくりはまちづくりの根幹でございまして、このことにつきましては、生涯学習の中核的な施設として生涯学習センターを充実して市民の要望にこたえていきたいという考え方を持っておるわけでございます。 具体的には、生涯学習というものはみずから自発的に進んで行う学習でございますが、その課題も最近では非常に多様化し、また複雑、高度化いたしてきておるのが現状でございます。これらにこたえるために、庁内各課の連絡調整や、民間企業とも含めて関係行政機関の調整も図りながら、市民参加によるまちづくりのために生涯学習を進めてまいり、市民の資質と品性を高めるために研修会の開催、指導者の養成等、だれもが幸せになれるまちづくりを願ってボランティア活動のできる人の養成、または福祉教育等にも実施いたしてまいりたいと考えております。 そのほか、情報の収集、提供、あるいは施設のシステム化、またはネットワーク化によりまして、データバンクによるサービスなども行っていきたいと考えております。 以上のような考え方から、連絡調整、指導者養成、学習機会、情報の提供、データバンク、調査研究、方法等を主な事業として人づくり、まちづくりに努めてまいりたいというように考えております。 このようにして生涯学習センターを充実するとともに、さらに地区公民館との連携を図りながら情報の提供など学習を支援し、また今後地域の人づくり、まちづくりにも重ねて努めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解をいただきますようにお願いいたします。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 玉川君。 ◆(玉川喜一郎君) 私が最初に質問させていただきました、ことしの──平成2年度の予算の中に、ふるさと創生関連の事業で全部で1億9,100万円ありますよね。まちづくり懇話会で審議された額は1億円でございましたね。すると、残りはまちづくり懇話会に審議をされましたかって聞いてるんですよ。それをまず一遍答えていただきたいと思います。 次に、実際1億円というようなことで、竹下総理のふるさと創生論によってマスコミが騒いだときには、その1億円については皆さん、市町村挙げて騒がれて、「どうやろうか」。最初から含めて3年ぐらいはそういう事業を続けると。それで、今回、その1億円というようなことで、5,000万円から1億5,000万円の間でその事業に合わせて国が交付されると。どれだけ来るかちょっとまだわかりませんが、それについても武生市としては県に問い合わしたところ、約1億円ぐらい来るんじゃないかと、そんなことで私も聞いております。 そういう中で、やはり今申し上げましたように、そのことについて本当に市民の声を、市長がおっしゃるようにアイデアとかいろんなことを一般市民の方、意欲のある方から本当に聞きたいということであれば、やはりそういう意見をもとにまちづくり懇話会を開くというようなことがあって当然ではないかと思うんです。 どうも、今聞いてると、何か菊特産化推進事業に、最初7,000万円だったのが今1億2,900万円つきました──つきましたって、これは今回の予算が通らなければいけませんが、そこらあたり、これはどこでそういうようなことが予算化されてきたのか。多分財政部長だろうと思いますので、財政部長の答弁を求めます。 次に、今、それで新たな提案をちょっとさせていただきたいと思いますけれど、今回1億2,900万円が菊特産化推進事業に出てきました。これは、私だけでなくてほかの議員さんもおっしゃってることでございますが、今回1億2,900万円、このお金と農協の方から1億円、そして民間から7,000万円出していただければ、合計で3億円になります。3億円でありますと、日本で例を見ない観光ドームをつくれば、そして菊収入以外にこの観光を目玉にしたドームによって通年型の菊人形ができるんではないかと。そうすれば、この収入も合わせて武生市のイメージアップにもなるんではないかなと思います。これについて、市長の御見解をお伺いしたいと思います。 次に、またこれはイメージアップとしてですが、紫式部公園と菊人形会場を結ぶ散歩道、これは区画整理課の事業で昨年、市政40周年にできたわけでございますが、この周辺一帯を小都市武生ということで休憩を兼ねながら、そして武生のイメージをアップするような御計画があればお示しを賜りたいと思います。 次に、ごみのないまちづくりということで市長の運動論をお伺いさせていただきました。実際、これはやはり広域的な環境美化運動だっていうようなことでございましたが、私もそう思います。やはり、捨てる人があるっていうようなことが一番の根本で、それを拾う人があるってなとこに清掃行政というものが生まれてくるんだろうと思います。だけど、やはり市長がおっしゃるように、もともとごみがない町、捨てない、これが基本であればそういう行政は要らないということになりますよね。しかし、今現状を見ますと、まだまだそういう行政にはなっていないと。 そこで、私は先ほど御提案をしたのは、清掃行政の文化化、つまり文化意識の向上というようなことだと思うんですよ。だから、清掃行政の文化化ということで、そういう意識を高めることが、これが一番根本ではないかと思うんです。それが、市民のモラル、もしくは武生市全域に広まっていくことが基本的な清掃の運動が広まっていくんじゃないかと思います。 それと、生涯学習のことでございますが、これも昨年の12月1日に社会教育委員長から武生市教育委員会の方に答申が出されました。要するに、武生市の中央公民館と生涯学習センターのあり方についてという答申でございます。この答申の中身を見ますと、今市長が述べられた生涯学習センターというのは市民参加によるまちづくりというのが基本に据えられていまして、行政システムの発想の転換、そして市民意識を高める必要がある、そういうことが網羅されている。最後には、だれもが幸せになるまちづくりである、そういうことがうたってあるわけでございますが、これはすばらしい答申だと思うんですよ。ただ、そのすばらしい答申が今までも何度となく出てきたんではないかと思うんですよ。そのすばらしい答申をいかにしてやっていくか、それがやっぱりこれは、市民生活がかなり複雑化しています。そして、行政だけで市民の要求にこたえられるということはなかなか難しくなってきました。それで、今回中央公民館というようなことでなくて、生涯学習センターを基本にしながら各地区の公民館のパイプとなりながら生涯学習センターを地区公民館にも推進していきたい。そして、もう一歩進めば、各町内の公民館にも末端における生涯学習センターが進んでいけば、これこそ本当にその地域に住んでいる住民が育ってくるようなリーダーになっていきます。それが根本的にまちづくりの基本ではないかと思うんです。そうすれば、ごみの問題もおのずと理想的な形で推進体制がとっていかれるのではないかと私は思います。 そういうことで、そこらあたり、私が今申し上げました観点につきまして、再度市長、財政部長の御見解を賜りたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) ただいまのふるさと創生事業関連は財政部長にお尋ねでございましたので、予算の金額につきましてはそのようにさせていただれば結構かと思いますが、実はまちづくり、平成2年度の用途につきまして、まちづくり懇話会の意見を聞くべきではないかという御提案でございますが、これは今日までまちづくり懇話会でいろいろ御討議をいただいた結果を踏まえてこうした事業内容をお含みをさせていただいたわけでございまして、これが1億円でここまでで終わりで、また次の1億円はまたさらにこうしてという区切り方もあろうかと思いますけれども、こうした事業はやはり一面的には継続性も大事にしていかなければならないという考え方もあろうかと思います。したがいまして、玉川議員のおっしゃることも理解はできますけれども、こうした一連のものを踏まえて成果を確認しながら、さらに改めるところは改め、そして一歩一歩その目的に沿って成果を上げていくという努力をさせていただきたいということでございますので、決してまちづくり懇話会の意見を無視して2年度に実行しようというようなことではございませんので、御理解いただきますようにお願いいたしたいと思います。 なお、数字につきましては財政部長の方から御答弁いたします。 それから、その中でドームのお話も出ましたけども、これは昨日の御質問の中にもございました。そういう、こうした経過を踏まえて将来的にドームであるとか、そういうようなものが総合的なものとしてできるような状態にしていかなければならないというように思っておりますので、一気にドームにということも非常に財政的にも、また方法といたしましても難しいというように判断をいたしておりますので、将来には当然こうした発想も夢も出てまいろうかと期待をいたしております。 次に、清掃行政の方からごみのないまちづくりをという御提案でございますが、これは仰せのとおり、ごみのないまちづくり運動というのは何もこの運動だけで十分な成果を求められるものではない。したがって、清掃行政の中にも当然大きな柱としてこの事業に参加をしていただかなければなりません。ごみを捨てる人があるから清掃行政があるんだという発想もわからないではないですけれども、基本的には両方の行政がお互いに協調し合いながら、市民がその環境整備にかけての意識の高揚を図るということが大きな今回のごみのないまちづくり運動の基本的なねらいでございますので、当然清掃行政をこちらに置いて一方的にというような考えは持っておりませんので、これも御理解いただきたいと思います。 生涯学習センターにつきましては仰せのとおりでございまして、最終的には市民の幸せを願っての考え方でございますので、そうした御提案も踏まえて今後さらに研究を進め、さらにできるだけいい方向に進めてまいりたいというように思っております。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 財政部長。 ◎財政部長(為永正栄君) ふるさと創生関連での1億円についてお答えを申し上げたいと思います。新年度におきまして、ふるさと創生関連の1億円につきましては交付税で一応計上させていただいたわけでございますが、これの使途につきましては既に決定いたしております菊のまちづくり事業の一環として、菊づくり事業に財源を主として充当してまいりたいという考え方で計上をいたしたわけでございますので、ひとつ御理解をいただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 玉川君。 ◆(玉川喜一郎君) 私が、今回、予算にこうやって上がっているのが議会ですから審議をさせていただきますけど、まちづくり懇話会の委員さんになぜ相談をしなかったのかということです。もし、実際7,000万円あって、今回1億2,900万円。だから、継続事業だということであれば、それはやはり……。今はしなかったと。ただ、これが今後、この経過を知っておられる方が、多分まちづくり懇話会の委員さんも議会の方もおられますけど、やはり15名でつくられたまちづくり懇話会の委員さん、再度こういうことでやっていくんだということを開いていただきたいと思うんです。そうでなかったら、我々が言ってきた「市民の皆さんの意見をもとにして」というのは全然……、答弁だけはそうやって言えますけど、本来の趣旨とはもうやっぱりそうやって決まったんだから、それにかけないでやっていこうというような体制がありありと見えてくるわけですよ。やはり、本当に行政というのは住民の力があって、住民が自分が参加しているんだと意欲があったから自然にまちづくりというのが出てくるわけですよ。そんなもの、市が、例えばきのうも伊藤議員が質問されていましたが、各団体長さんの当て職になってて、それぞれ中では変わってきますけど、やはり意外と同じようなメンバーが出てくると。それはおかしい、これから検討していきたいと言いながらも、今回まちづくりの中でそれはまだしてなかったというようなことでありますから、やはり再度、そこらあたりは本当に市民の意見をもとにしたまちづくりをということを真にしっかりと受けとめてやっていただきたいなと思います。 それと、もう一つ質問させていただきますが、ふるさと創生事業は一般財源でございますね。今後、この前も片粕議員が当初予算について質問されていました。そして、余裕があるというようなことが171億円の中で鯖江市とは低いというようなことで、余裕があればいろんなことにまた使っていきたいというようなことだったと思いますが、その余裕財源があれば、ぜひとも住民の声、アイデアを聞いて、そしてまちづくり懇話会の中で議論をしていただくと。そういうことをやっぱり考えていただきたいと思います。 それと、先ほど市長に、紫式部公園と菊人形会場を結ぶ散歩道のことでお伺いさせていただきましたが、答弁がなかったので質問させていただきます。 それと、最後に言わせていただきますが、住民自治ということで、我々は議員として市民の代弁者であるというようなことがひとつ、これは間接民主主義でございます。市長は直接民主主義でございます。だから、市長が選ばれたその考え方で武生市の議会は、そして議員が代弁したそれでやっていく。私は、本来それは議会と市長という中ではそうかもしれませんが、本来それではもう機能はそこまで追いつかないんじゃないかと。やはり、30名の議員さん、一生懸命頑張っていますが、しかし市民の意見をそこまで皆さん聞いて、一生懸命聞いているけどなかなかそこまでいかない。やはり、その中で直接住民自治というのは僕は大事だと思うんです。なぜここで住民自治かと言ったのは、本当に武生のことを思って、それが生涯学習センターでそうやってやってきて、それが実践運動としてごみのないまちづくり運動になっていく、これが本当の運動ですよね。 しかし、どうも今聞いていますと、そこらあたりが代弁者の議員さんと、直接民主主義で選ばれた市長さんの中で諮っていけばいい。そうではないと思いますよ。やはり、住民の中の意見というのはあちこちにあり、そのためにアミニティータウンのまちづくり構想の中でも市民からアンケートをとってやっておられるんじゃないですか。やはり、そういうことを基本にやっていただきたいと思います。 再度、市長に答弁をしていただきたいと思います。(「議長」と呼ぶ者あり) ○副議長(宮本義利君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 先ほどの1億円創生事業のことでまちづくり懇話会等との論議を十分すべきでないかという御指摘でございますが、確かに今のこの事業につきましてはそこでいろいろ御討議をいただいて、結果、ここに事業として上げさせていただいたということでございますが、その後につきましては、まだこれだけで終わるものではございませんので、今後その都度いろいろと御相談をさせていただく機会も多いと思いますので、御理解をいただきたいと思います。 なお、武生市の、きのうもその御意見がございましたが、鯖江市との比較等もございましたが、なるほど一般会計におきましては1億円ほど少ない状況でございますけれども、武生市全体の予算額といたしましては武生市が294億7,000万円に対しまして鯖江市が283億円、約11億円ほどが武生市が予算規模としては大きいわけでございます。 ただ、予算規模だけを私は申し上げるのではございませんけれども、そのことですべて対するわけじゃございませんけども、要は中身でございますので、今後も充実した中身を検討していきたいというように思っております。 それから、住民意識をどう酌み取るかという方法はいろいろあろうかと思いますが、私はやはりこの議会と理事者とがお互いに相互信頼関係が最も民主政治の基本であるという建前に立ちまして、議会の皆さん方の御意見が間接的であるとか直接的であるとかというような区別は私はいたしておりませんので、直接お聞きをする機会もあろうかと思いますし、最大に尊重させていただき、信頼関係を保っていきたいというように思っております。そのことが、今仰せのようにごみのないまちづくり運動に直結すれば一番ありがたい、理想的だというように私も考えております。 それから、紫式部公園と中央公園を結ぶ、ふるさとを偲ぶ散歩道の周辺の整備につきまして、先ほど回答が抜けましたので申しわけございませんでした。これは、市を代表する紫式部公園と中央公園とを一体的なものするということから、ふるさとを偲ぶ散歩道というのが一昨年来整備されまして、現在完成をいたしました。この整備につきましても、今後とも観光、文化ゾーンとして、さらに連結の部分が若干残っておりますので、それらの整備を進めてまいりたいと思っておりますので、また用地等の確保、またそれらに対しましての諸問題につきましていろいろと御協力をいただきたい。また、例えて申し上げますならば、現在市内に点在いたしております石蔵等の配置等を図りながら、いわゆる特徴ある民芸や文化的な遺産の展示も含めて、何かのゾーンが1つ完成すれば非常にいいというような期待もいたしておりますが、非常にこれも問題の多い事業でございますので、今後の課題として取り組みをさせていただきたいというように思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(宮本義利君) それでは、ここで暫時休憩いたします。       休憩 午後2時49分       再開 午後3時12分 ○議長(岩瀬信雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 最後に、11番山影忠裕君。 発言の要旨、 1 生涯学習社会への機構整備について 2 快適なまちづくり構想の面的結合について 答弁を求める者、市長、教育長、関係部長。 山影君。 ◆(山影忠裕君) 〔登壇〕ただいま議長より御紹介いただきました点について質問させていただきますので、市長並びに関係理事者の適切な御答弁をよろしくお願いいたします。 まず初めに、生涯学習社会への機構及び機能整備についてお尋ねをいたします。これまで、一般議案の質疑や代表質問、一般質問の答弁をお聞きしまして、中央公民館を生涯学習センターに移行し、名実ともに生涯学習の拠点としてスタートさせたいとの考えは十分理解し、賛同する立場でありますが、名称変更することによってどういう学習内容が期待できるのか私自身まだはっきりつかめませんので、もう少し具体的にお示しいただきたいと思います。 その一つとして、今や生涯学習が不可欠と言える社会構造になっていることは周知の事実でありますが、言葉で言うほどに決して生易しいものではないと思います。名称変更も時代の趨勢として結構かと思いますが、現在備えている生涯学習のための機能や、持ち合わせた組織がネットワークされてこそ初めて効果を生むものと言えるのではないでしょうか。まず、そのための組織化とネットワークについてどのように考えておられるか、お示しいただきたいと思います。 また、現在の13の地区公民館や青年センター、図書館、文化センター、働く婦人の家、勤労青少年ホーム、職業訓練センター等々はすべてが生涯学習のとりでであると思いますが、これらをどう包括し、どのように結びつけるか、また機能を分担し、多様化している市民の学習ニーズにどうこたえていくかが肝要なのであります。もちろん、市長初め理事者の方々は当然考えておられることと思いますが、それらの包括、結合、機能分担としてはどう考えておられるのでしょうか。 現在の社会構造は大きく変化し、急速な高齢化社会に向かっております。特に、県内他市に比べ武生市は急ピッチでもあり、お年寄りの余生の送り方に工夫が求められております。現役も、休日の増加による余暇の活用方法や、2.5次産業の増大により自分の個性や創造性を生かす学習への意欲が高まっている背景から、重要性は一層高まっている施策でありますが、この事業にかける市長並びに理事者の意気込みはいかがかお聞かせいただきたいと思います。 2つ目に、県も昨年から人材養成の一環として生涯学習の里づくりの計画策定に入っていますが、市民ニーズが大変多様化していることでもあり、武生市としての学習体系をどのように考えておられるのか、示していただきたいと思います。 本格的な基本学習を求める人は少ないかとも思われます。趣味の延長や気分転換、ストレス解消、そして全く新しい分野に興味を示し、自分の能力を試したいと考える人、人生長旅の友、教養としての学習を考える人等さまざまであります。現在進めておられる社会教育の重点目標や施策を見る限り、きめ細かに体系づけがなされているように思いますが、そのほかに目新しい企画を考えておられるのかどうかお聞きしたいと思います。 3つ目に、人材の活用と指導者の発掘、養成という点ではどのように考えておられますか。地区公民館活動におけるふるさと学級や、各種講座を初め、青年団、婦人会、老人会、壮年会、PTA等々の活動の中での体験学習などを見ますと、講師探しはかなり苦労もされているようであります。こうした点から、講師団の編成も必要になっているのではないかと思われます。 現在、いろいろとその編成もなされているようにお聞きもしますが、ニーズに合った人に、そして来てほしいときにお願いできる体制や指導員の増強も必要になっているように思いますが、いかがでしょうか。 4つ目として、今武生市としての最大課題は県立複合施設の誘致が挙げられています。仮称は産業振興施設とか丹南プラザとか言っていますが、それは横に置きまして、その実現にはまことに大きな期待と待ち遠しさでいっぱいであります。国際交流のできる機能を備えることも時代の趨勢として大変重要かと思いますが、生涯学習をにらんだ機能を十分に兼ね備えた施設にもすべきと考えます。充実した施設であるならば、丹南生涯学習センターも包含して併設すべきとも考えます。 今回、中央公民館を生涯学習センターとして位置づけることとの整合性も今から真剣に考えて対処すべきと思いますが、どの程度考えておられるかお聞かせいただきたいと思います。 続いて、2つ目の快適なまちづくりへの面的結合についてお尋ねいたします。 今、強く叫ばれています快適なまち、住みよいまちづくりを考えますと、いわゆるアメニティー政策とかアメニティーゾーンの形成を抜きには考えられない状況かと思います。市民意識の多様化もあり、受けとめ方はさまざまかと思いますが、潤いや安らぎを常に享受できる環境を備えた町であり、幅の広い、奥の深いロマンチックな景観のある町をも想像するものであります。なかなか一口では言いあらわすことはできませんが、都市形成にはアメニティー性を十分盛り込んでいくことが肝要かと思います。 小泉市長も潤いとゆとりのある快適な生活空間の想像を求める市民ニーズに対して、武生の地に住み、武生の町を誇りに思える快適な環境づくりを挙げておられます。そして、生活環境や交通体系、都市基盤の整備において、それぞれの調和を重視した事業展開を強調されています。もっともなことと思いますが、私なりに考えますと、既存の公園や都市空間を面的に結びつけ、施設の有機化を図り、投資効果を向上させることが側面では一番重要であると思いますが、その方策についてお示しいただきたいと思います。 これまでの代表質問や一般質問とも重複いたしますが、御理解いただきまして、一つには日野川河川整備とその周辺整備であります。日野川河川につきましては着実に事業が進められ、サイクリングロードや斜長橋の実現も待ち遠しいものであります。さらに、右岸に続いて左岸の整備も実施したいと言われておりますが、問題はこれをいかに村国山公園や家久公園とを結びつけるかが重要ではないでしょうか。 どなたかの御支援もあるとお聞きしますが、村国山遊歩道計画を単なる事業に終わらせることなく、日野川河川緑地を結合媒体としてとらえ、これからの事業投資が相乗効果を果たすように考えるべきかと思いますが、どのようなお考えでしょうか。 2つ目は、既に40年の歴史を持つ菊人形会場を多目的広場にしたいと提案されています中央公園陸上競技場でありますが、どのように結びつける考えでしょうか。また、野球場については思い切って移転し、公式戦の可能なドームつきを目指すというようなお考えも出されておりましたが、それも十分御検討いただいて進めていただきたいと思いますが、中央公園は文化会館を取り囲んだ大々的な都市公園、多目的会場に発展すべきではないでしょうか。そして、この公園と紫式部公園とを結びつける媒体として河濯川整備を有効に進めるべきと思いますが、いかがでしょうか。 先ほど、玉川議員の一般質問にもお答えがありましたが、一応村国、式部公園遊歩道という点では終わったような嫌いを受けますが、面的結合という点ではまだまだかと思います。また、菊花造園や菊畑とのドッキングも当然考えるべきだと思いますが、その手だてはどう考えておられるでしょうか。 3つ目は、「福祉の苑」構想を併設しようとしている白崎公園もしかりであります。霊園とうまくドッキングさせることはもちろんでありますが、池ノ上森林スポーツ公園とがっちり結合させることによって大きな投資効果が期待されるのではないかと思われますが、どのように考えておられますか、お示しいただきたいと思います。 このように、持ち合わせた資源をうまくコンビネートし、面的に結びつけることによって潤いのある空間としての価値が何倍にも増し、武生市を快適な住みよい町にできるのではないでしょうか。 これは、私だけでなく、議員諸兄も、理事者の方々も同じ考えだと確信しておりますゆえに、ぜひ構想をお聞かせいただきたいと思います。 最後に、視点を変えまして、過疎地における対策も一考を要するのではないでしょうか。家を継ぐ後継者も残らない、農業や林業を継ぐべく若者も去ってしまうという状況に対して、行政はどう光を当てていくかということも必要かと思います。市長は、自然淘汰としてやむを得ないと受けとめておられますかどうかお聞きをしたいと思います。 市街地のアメニティとは意味合いは随分異なりますが、昔から身を粉にして転用もままならない多くの自然を守り続けてきた年配者が、毎日考え込んでおられます。将来見通しの立たない我々の地に、何か行政の力で持ってきてもらって、武生市民に自然を活用してもらえたらなあとこぼしている言葉を聞きますと、胸が痛む思いでいっぱいであります。何らかの余地があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。先ほどの片粕議員の質問にもありましたように、リゾート問題というようなこともございますが、そこまでいかなくても結構でございますので、お考えを示していただきたいと思います。 さらに、私は小泉市長が初登壇された昨年の6月議会で、それぞれの地域や集落における住みよさ、生活のしやすさが行政の手によってどう向上しているかを図るバロメーターといいますか、相対的なアメニティ度を見きわめる尺度を持っていただきたいとお願いしましたが、どんな考え方なり見方をされておられるか、御披露を願いたいと思います。 行政の均衡化ということにもなりますが、社会資本の投資効果という点では過疎地への投資ということは全く問題にならないわけであります。しかし、わずかな事業投資であっても行政へのありがたみや恩恵をこうむっているんだなという享受感は格別だと思います。市街地におけるアメニティ度向上との関係についての考えの一端をお聞かせいただきたいと思います。 以上、自然の資源をいかに点から線へ、そして面に結びつけ、潤いのある住みよい武生市にしていくかが21世紀を目前に控えた今、私たちに課せられた任務であり、若者に引き継ぐ夢のかけ橋ではないかと考えるわけです。意のある答弁をよろしくお願いをいたしまして、本席からの質問を終わります。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 松原教育長。 ◎教育長(松原政一君) 〔登壇〕第1点の生涯学習社会への機構、機能の整備についてということで、生涯学習の推進体制、生涯学習センターと地区公民館との関係ということで御質問でございますのでお答えを申し上げたいと思います。 御承知のとおり、武生市は公民館等の整備が非常に進んでおりまして、一般的に言いまして社会教育、生涯学習が非常に進んでいる地区と自負をしているわけでございます。それが一層学習意欲を喚起して、多くの方々から高度な学習要求等も承っているということになっております。これは、大変ありがたいことでございます。 そこで、生涯学習センターとしてはこれをどう伸ばしていったらいいんだろうかという御質問でございますけれども、先ほどの玉川議員の御質問にもございましたけれども、生涯学習はみずから自発的に進んで行う学習であるということでございますが、それをどこまでも基本として学習センターはいろいろの事業に取り組まなきゃいけない、このように思うわけでございます。 そこで、先ほど御質問ございましたほかの施設、教育施設でございます。例えば、婦人の家であるとか、あるいは農協さんもあろうと思います。多くの学校もありますが、そういう施設をどのように結ぶかということが大きな役割の一つに入ると思います。連絡調整の役割でございます。それは、施設等の連絡会議というのをぜひ持ちたいというように考えるわけです。そして、この施設を持つ行政──市役所は当然ですが、行政及び民間の代表者に集まっていただいて、そしてそこで行われる学習教育の内容につき、方法につき連絡調整を取ってまいりたい、このように思うわけです。 そしてまた、そこの各機関の学習内容につきまして情報をいただき、それを収集、蓄積しまして、また御要望に応じてそれを提供するという、それがデータバンクの役割かとこのように思うわけでございます。 さらに、人材養成の問題でございますが、現在も一応人材バンクを持ってはおります。登録された人も持っておるわけでございますけれども、なかなか需要に応じないということで、その指導者の養成、あるいはリーダーの養成ということも大きな一つの仕事ではなかろうかと、このように思います。これは、国、あるいは県の補助事業ともかませまして、リーダーの養成、あるいはグループ、サークルの育成というようなことに取り組んでまいりたいというふうに考えているわけでございます。 それから、公民館との役割分担ということでございますけれども、生涯学習センター、今考えておりますのは学習情報の提供とか、あるいは収集、学習指導者の紹介などをいたしまして、地区公民館における学習の推進を援助する関係にある、こういうことでございます。ですから、競合を避けていきたいということでございます。ただし、例えば市民大学講座であるとか、あるいは触れ合い講座など、高度な学習内容、活動を要求するもの、あるいは地区公民館ではちょっと実施ができないほど参加者がもし多いとするもの、逆に市内全体で集まって1つの講座という非常に高度なものもあろうと思いますので、そういうものにつきましては御要望に答えながら、連絡調整の中でこの生涯学習センターがその学習機会を提供し、市民の御要望に応じていかなければいけないだろう、このように考えてるわけでございます。 それから、先ほど一番最後に産業振興施設の問題でございますけども、私も十分に勉強しておりませんので産業振興施設、わからないわけですが、やっぱり産業の振興を目的とする施設ということを承っておりますが、この中には国際性を持つ分野も多分にあろうと思いますので、ぜひとも生涯学習センターとやっぱり仲間に入っていただいて、そこからもいろいろの情報をいただき、こちらからも提供して、お互いに整合性が持てるようなことであれば一番ありがたい、このように考えているわけでございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 〔登壇〕山影議員の2番目の御質問でございますが、快適なまちづくり構想の点から線、線から面的結合について、快適なまちづくりのために紫式部公園、菊人形、または芦山公園等など市内に点在する観光資源であるとか、または施設の有機的な結合を図る必要があるのではないかということについての御指摘と御質問でございますが、確かに御指摘の点につきましては今後武生市にとりましては解決すべき基本的な問題であるという理解をいたしております。点から面への整備は拠点づくりをする上からも取り組むべき課題であるということに強く認識をいたしております。 この施策につきましては国または県の財政的な支援も必要でございまして、それらをもとに効果的なプロジェクトとしての推進をしていく必要があるというような考えでございます。 それには、まず財政の健全化を図りながら将来計画の策定を考慮しなければならないということも大きな課題であるというように考えております。国の四全総に言われております多極分散型の国土利用形成、また県におきましては新長期構想に言うところの県央50万都市構想、または丹南の20万都市構想の実現性を目指すといったような政策形成を図りながら、国及び県の均衡ある発展を目指す中で、いかにこの丹南地域が位置づけをされていくかということであるというように認識をいたしております。 また、こうした個々の施設の整備策につきましては、今後とも将来展望に立った上で長期的なプロジェクトの一環として考えてまいらなければならないだろうというように思っております。 御提案の、例えば日野川の河川整備につきましても先般来御説明を申し上げたかと思いますが、河川の右岸の緑地公園をただいま整備をいたしておりますが、それが終わり次第今度は左岸及び芦山公園との結びつき、今回も遊歩道の設置をお願いをいたしてございますけれども、それらがどういう機能が発揮できるかということにつきましては県の河川管理者、あるいは道路につきましては県のこれまた道路管理者等との十分な調整連携を取っていかなければならないということもございますので、それらを含めて、現在サイクリングロードなんかもそれの一環でございますけれども、どのような結合をするのかというのは今後の課題でございます。私どもも慎重な立場で、しかも市民の皆さん方のニーズに合った方法で対応していきたいというように思っております。そのことが、今度は少し下がりまして家久公園であるとか、あるいは村国山の反対側にあります公園等との結びつきも一つの面的な考え方からどのようなのが一番ベストなのか、ベターなのか、それらも当然考えてまいらなければならない課題であると認識をいたしております。 また、現在の中央公園にございます陸上競技場は、新年度にお願いをいたしまして、現在まで使われてまいりました陸上競技場的な使用目的を全面的に省かせていただきまして、そこのトラック円縁がございますので、あれだとか砂場等につきまして除去をさせていただきまして、一面的な広場として市民の皆さん方にどう御利用いただけるのが一番よいのかということも検討させていただきたい。あわせて、中央公園全体が多目的な公園ということになろうかと思いますが、それらの菊人形の期間は別といたしまして、通常の公園としての効果をさらに上げるという意味での多目的な市民の皆さん方の憩いの場としてのあり方を、今日までも十分親しんでいただいておりますけれども、さらに総合的に考えていかなければならないというように思っております。 そこから、今ほど御提案ありました紫式部公園までの間が、ふるさとを偲ぶ散歩道というのが先ほど御案内いたしましたように完成をいたしました。今、中央公園から式部公園まで結びます道路が、中央公園の方で一部まだ途絶えております。河濯線までで切れておりますので、それを早く中央公園の道路と結合させる。結合させることによって、今度は名実ともに散歩道としてそのまま紫式部公園まで楽しく散歩をしていただけるというような整備をしていかなければなりません。これには地元の地権者の皆さん方、また計画の上でいろいろと討議をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 それから、当然のことながら菊人形会場ということで使用いたして今日までおりますので、先ほど玉川議員の方にもありましたが、菊に対する公園的なものはどうなんだと、あるいは菊花公園と、それから造園をしております地域との連携はどうなるんだという、そういうルートの設定も今のところまだ何ら設定をされておりません。そうしたものにつきましても、その一面的なもの、その前に線的なものにつきましてもアウトラインを当然引いていかなければならないだろうと思っておりますが、まだ対象の土地が明確でございませんので、今のところこれからの課題というように考えております。 また、白崎公園と霊園の関係を御提案でございましたが、当然のことながら白崎公園は、一つ裏返しになりましたところが武生の霊園でございますので、これと白崎公園とは一体化したものであると。道路もつながっておりますのでそういう認識をいたしておりますが、それからいま一つ池ノ上遊園地の方は旧国道を越えますと、すぐ下がもう池ノ上の遊園地でございます。あそこは、トンネルじゃなしに切り開くことによって非常に近い距離に池ノ上遊園地があるわけでございますので、そこが通り抜けになれば池ノ上遊園地も本当に生きてくるだろうと、私もあっこにはいろんな施設が整備されておりますので、かっては市内の小・中学校の子供たちが非常に親しんでいただいた経緯もございますし、それなりの設備もありますので、有機的に巡回できるというような整備は当然考えていかなければならない。 それから、もう一つ越えますと、今度は広瀬の奥に当ケ峰というところがございます。当ケ峰から、今度は坂口の方に馬借街道というのがございます、それらとの連携、当ケ峰までも非常に近い距離でございますので、将来的な展望といたしましてはそういうルートも考えられるのではないかなという気もいたしております。 いずれにいたしましても、これらいずれも長期的な展望での構想でございますので、その都度財政を十分考慮しながら計画を立て、さらにできることから実施いたしてまいりたいというように思っております。 最後になりましたが、過疎……。その前に、先ほど教育長からも話が出ましたけれども、産業振興施設と生涯学習との結びつき等につきましては、これは私は当然……、機構は違います、これは産業部門でございますし、こちら教育面では機構は違いますけれども、中で国際化の問題であるとか情報の提供であるとか発信であるとかということにつきましては、非常に私は有機的な利用ができると思っておりますので、これは期待をいたしております。 それから、最後になりましたが、過疎地対策。行政の均衡化ということで昨年来山影議員からも御指摘がございました。私もそのことにつきましては非常にいろいろと気をもんでいるつもりでございますけれども、なかなか具体的にこういう方法が、こういう行政効果が求められるというような、今のところ原案がございません。具体的に、それじゃあこういうような方法はどうだろう、またこうするべきだというような点につきましても私どもも十分検討させていただきますが、また山影議員さんたちからも積極的な御指導と御提案をいただければ非常にありがたいというように思っております。 とにかく、過疎地ということになりますと、歴史、伝統を踏まえてそこにお住まいをいただいたものでございますので、そう簡単にそこを離れ、また捨てるというようなことができないのが人間の本能的な感情でございますので、それにはそうしたものは守っていかなければならないということが大原則でございますので、まずは交通の利便であるとか、あるいは生活環境の改善ということにつきましては今後もさらに積極的な考え方で取り組みをさせていただきたいというふうに思っております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 山影君。 ◆(山影忠裕君) 今ほど、市長並びに教育長の方から御答弁をいただきまして、かなり理解をいたすわけでありますが、その中でも若干再度御質問をいたしたいと思います。 2つ目の快適なまちづくりへの面的結合ということで、かなり将来構想について述べられましてわかるわけでありますが、今武生のいろんな公園なり、都市形成をいたします社会資本投資ということにつきましては、見る限り非常にどこへ行っても20分とか30分ぐらいいればもう見飽きてしまうっていいますか、もう用事がない、もう帰ろうと、こういうような状況になっているのが事実でないかなと、こう思います。 そういった意味で、やはり小泉市長が申されたゾーンといいますか、面的に、積極的に結ぶような施策を何とか講じていただきたいと。もちろん、財政的な裏づけということにつながると思いますが、それはそれとして積極的に進めていただきたいというふうに考えます。 それから、中央公園、陸上競技場をいわゆる多目的広場にというふうに言われておりますが、今現在東運動公園はかなり専門的な方がお使いになるケースが多いんじゃないかなと。もう少し趣味的に、あるいはもう一歩専門的な立場からちょっとランクの低い方、そういう方は近距離にもございまして、かなり陸上競技場を重視してお使いになっている姿もあるんじゃないかなと、そういう面で、そういった機能はやはり残していただきたいなと。そして、菊人形会場とうまくアンジュレーションを取りながら結んでいただくように考えていただきたいというふうに考えます。 それから、紫式部公園とのドッキング、今申されました偲ぶ散歩道というようなことで、これについてはそういう計画に基づいてできるだけ早く、もうすぐそこまで来てるということでありますから、何とかこれを早く結びつけて、本当にこれまでの構想が実を結ぶというような状況にしていただきたいなと、このように思います。 さらに、質問いたしませんでしたが、いわゆる馬借街道等々ございますが、西部1号線と、いわゆる太陽と緑の広場、あるいは金華山、こういうところとかなり有機的に今結ばれつつありますが、そういった結びつけもぜひしていただいて、1日じっくり汗を流してといいますか、楽しい思いで帰ってこれるというような状況にぜひしていただきたい。 なお、越前南部線という重要要望事項がございますが、この辺についてもそういった考え方を十分取り入れて積極的に進めていただきたいと、このように思います。 ちょっと順番が逆になりまして申しわけございませんが、生涯学習社会への機能整備という点でありますが、今現在私も勉強不足でよくわかりませんが、中央公民館は教育委員会、教育長の組織下になっております。生涯学習センターが教育委員会の中に現在も、いわゆる一つの組織の中にそういうセクションが設けられているというようなことでありますが、生涯学習センターとして中央公民館が発足した場合にはどのような組織づけになるのか。市長部局というようなことで、市長が現在生涯学習推進本部長ということで新たになるのかちょっとこの辺はわかりませんが、その辺の組織が何か私にはすっきりしないような感じを受けるわけです。 今現在、今も申し上げましたように中央公民館は教育委員会、教育長の組織下に位置づけをされておる。今度もそうなるのかどうもよくわかりませんのでお尋ねをしたいと思います。 それから、機能分担という点で非常にそれぞれの生涯学習の各間で機能分担をするということは一部ラップすることもありましょう。なかなか区分けをするということは難しい面もあろうかと思いますが、今データバンク、情報の収集というようなこと、それとこれから当然考えられるビデオライブラリー、こういうものもやっぱり兼ね備えてサービスに当たられるんじゃないかなと。そういう場合に、現在図書館がございます。その図書館との兼ね合いはどのようになっていくのか、この辺も再度お聞かせいただきたい。 それから、今現在社会教育における教育方針重点目標というものが武生市政の概要にるる述べられております。その中に、生涯学習の推進として新しい時代に即応した学習の推進、それから生活課題に即した学習活動の充実というようなことで具体的に7項目にわたって実践、施策が挙げられておりますが、このほかに今の社会的ニーズに従ってこういう真新しい学習を設定していきたいんだと、そういうお考えがあるのかどうか、その辺お聞かせいただきたいと思います。 以上です。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 松原教育長。 ◎教育長(松原政一君) 中央公民館は教育委員会の所管ですが、生涯学習センターは一体どうなるのかという御質問でございます。今ほどのお話しのとおり、生涯学習推進本部の本部長は市長でございます。副本部長に助役と教育長が当たっております。ですけれども、機構としては教育委員会でこれからも継続して進めていきたいと、こういうことでございます。 それから、2番目のビデオライブラリーのことがございましたけど、図書館に今視聴覚持っているわけです。ですが、行く行くはこちらの生涯学習センターの方に移行すべきだろうと考えております。 もちろん、図書館法によりますと、逆に図書館はそういう情報を全部収集しなければいけないという、そういうような一面もあるんですけれど、今度こちらができますと市民の需要、それに応じやすいのは生涯学習センターではなかろうか。例えば、コンピューター等、その他の機械──視聴覚機器ですね、そろえていった方がいいんじゃないかということを思っているわけでございます。 それから、この社会教育方針、具体的な施策の中のほかにあるかと。結局、個人的な生活課題、あるいは地域的な課題と幾つか社会教育にあろうと思いますけれども、今考えております学習の中では武生市を1本にした大きなもの、あるいはもしコンピューター等が入りますればそれの学級、それからそのほかに触れ合い講座、これは国からも補助いただくつもりでおるわけですけれども、福祉社会をつくっていくための子供のこと、あるいは親と子供の触れ合いというようなものの学習も取り入れていきたいと思いますし、さらには子供教室等もやっぱり実施していきたいと、こういう考えを持っております。 以上です。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 小泉市長。 ◎市長(小泉剛康君) 最初の御質問でございますが、現在あります中央公園の古い陸上競技場でございますけれども、これは現在正式な陸上競技場としての用途は無理かと思いますし、今ほど御提案のように、そうは言いながらそうした軽い陸上競技的なものができてはどうかということでございますが、先ほど申し上げましたとおり多目的な用途を目指しておりますので、現在ありますトラックの円縁とか砂場は現在多目的に使うにしてはちょっと危険性があるということであれを取り払いをさせていただきますが、一面的にはなりますけれども、そういういわゆる一般的に簡単な運動会ができたり、あるいは専門的なことはできないけれども今まで同様にあそこでジョギングをしていただくとかというようなことについての使用には十分に耐えられるような多目的なものにしていきたいというように考えております。 それから、式部公園との結びつきにつきましては、私ども今鋭意努力いたしておりますので、そのように御理解いただきたいと思います。 それから、広域林道、金華山であるとか、みどりと自然の村の結びつきでございますが、越前西部につきましては、今、毎年でございますけども、そんなに十分な予算とは私も思っておりませんけども、国、県の方からかなりなスピードアップをしていただいております。今の計画では大体5年度ぐらいに一応そのめどがつくのではないかというように思っております。その後、今度は県の方の林道計画がございますので一たん武生を離れるやもしれませんけども、私は引き続き、今度は越前南部線に取りかかっていただけるよう、もう既に運動は展開をいたしております。これもう期成同盟会がございまして、私どもも年に何回かこの案につきましても陳情いたして積極的に働きかけをいたしておりますので、それの後ということになりますが、それと並行しまして西部線が開通と同時に今度は舗装整備をしていかなければならない一面もございますので、これらについて実は武生市がそれに取り組む延長を毎年少しずつでもふやしていきたいというような考えを持っておりますので、そのような中でみどりと太陽の広場、それから金華山等との連携もさらに検討していきたいというように思っております。 以上でございます。(「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(岩瀬信雄君) 山影君。 簡潔に願います。 ◆(山影忠裕君) 住みよいまちづくりという点では、面的に結びつけるということですべて金がかかるということでありますが、ひとつ市長、ぜひいろいろと中央なり県なり、十分折衝していただいて、できるだけ武生市の都市形成に全力を尽くしていただきたいと、要望しておきます。 それから、生涯学習につきましては、今ほど教育長の方からもお話がありましたが、連絡、調整ということも非常に重要になってくるんじゃないかなと。今、非常に生涯学習が進んでいる、そしていい機能もある、そして意欲もある、こういう状況にある武生市であるというふうに分析をされておられる。余り上段にかぶって、今から生涯学習をやるんだ。今現在、かなりそういった目的に向かっていい姿にあるんですから、あとは今持っている機能を十分活用する、生かす、連絡、調整を十分やっていかれるような態勢にぜひ進めていただきたい。本部長であられる市長の方もよろしくそういった方向で進めていただきたい、要望して終わります。 ○議長(岩瀬信雄君) 以上で一般質問を終わります。  ================ ○議長(岩瀬信雄君) 本日はこれをもって散会いたします。 なお、次会は22日午後2時より再開いたします。        散会 午後4時04分...