宇和島市議会 > 2021-03-11 >
03月11日-04号

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  1. 宇和島市議会 2021-03-11
    03月11日-04号


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    最終取得日: 2023-06-01
    令和 3年  3月 定例会令和3年3月宇和島市議会定例会議事日程第4号令和3年3月11日(木)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       森田孝嗣君財政課長       中川耕治君企画情報課長     木原義文君危機管理課長     山下真嗣君文化・スポーツ課長  森田浩二君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第4号により進めます。 本日の会議録署名人に、三曳重郎君、清家康生君を指名いたします。 それでは、これより一般質問を行います。 まず、山瀬忠弘君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) おはようございます。自由民主党、絆の山瀬忠弘です。 本日は、3月11日、10年前の今日、午後14時46分、18.1秒に東日本大震災が発生しました。未曾有の大災害でした。当時、私は市立病院に入院中で、夕方の5時か6時過ぎ、7階の病院から内港を見ると、大型船、小型船、多くの船が内港から赤松遊園地沖、吉田沖へと、沖へ沖へと船を移動させる光景をかいま見ました。私は、この光景を今でも忘れることはありません。 ここで、改めて、亡くなられた方々の御冥福を心からお祈りするとともに、1日も早い完全復興を願っております。 それでは、通告に従い、一問一答方式で行います。理事者の皆様には簡潔な答弁をお願いいたします。 岡原市長の施政方針を中心に質問いたします。昨日の代表質問と多々重なる部分も多いと思いますが、昨日より今日、より前向きな答弁を期待します。 まずは、宇和島市の新型コロナウイルス感染対策と経済対策について伺います。 幸いにも、宇和島市においてはクラスターもなく、今年に入っても感染者は数人にとどまっています。しかし、1月に起きた事例で、いろいろな方々の話を聞き、宇和島市に確認したいこと、疑念に思うことが生じましたのでお聞きをいたします。 人権を守るためなどにより、分かっていても公表できない情報もあると思いますので、可能な範囲でお願いをいたします。 まず、濃厚接触者について、保健所が調べて特定し、その方に連絡してPCR検査を受けていただく、基本的にはこの流れで認識していますが、よろしいでしょうか。保健福祉部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 その認識でよろしいかと思います。感染症の法律によりまして、積極的疫学調査につきましては、都道府県の役割とされておりますので、保健所が調査を行いまして、濃厚接触者等を判断することになります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 次に、濃厚接触者であると判断する要因を具体的に教えていただきたいと思います。保健福祉部長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 今ほど、お答えをしましたように、保健所が積極的疫学調査を実施しておりますけれども、濃厚接触者を判断する基準につきましては、国立感染症研究所によりまして示されております、新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領に基づくものとされております。 具体的には、感染者が発生した場合、患者が症状を発症する2日前、無症状の場合は陽性確定に係る検体採取日の2日前からを基準としまして、感染者と同居、あるいは長時間の接触があった方、または1メートル程度の距離でマスク等感染防止策なしで15分以上接触があった方などになりますけれども、それぞれの事情によりまして、周辺の環境や接触状況等を聞き取り、濃厚接触者を判断していくことになります。 なお、学校でありますとか、高齢者福祉施設など、感染拡大が懸念される場合につきましては、濃厚接触者に該当しない場合でも、幅広くPCR検査を実施する場合もございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 当時、同じ職場に勤務していて、濃厚接触者と判断されなかった職員はPCR検査を受けさせてもらえないかと要請しても、受けることはできませんでした。仕方なく、抗体検査などで対応し、その結果、全員職員の方は陰性でした。 職員の皆様は不安を抱えながら仕事を継続しました。その間、ある病院にPCR検査をお願いしたら、保健所の指示がないと駄目ですということでした。これでは、職員の皆様の不安も解消できないし、そこに集まる方々もとても不安だと思うし、感染拡大の防止にもつながらないのではないかと思っております。 また、同じ職場に勤めている職員の御家族が、市立病院に勤務していたら、その職員がコロナウイルスに感染していない証明書がないと勤務できないと言われたそうです。安全第一ですから、病院としても仕方のないことだと思われます。濃厚接触者と認定されない職員は、PCR検査を受けることもできず、大変苦労されたそうです。 結果的には、PCR検査を受けさせてもらい、陰性で事なきを得たようです。このような事例はこれからも想定できると思います。 民間の病院とか、他の検査機関などを紹介したり、ほかにどのような対応ができたのか、また、これからできるのか、保健福祉部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 新型コロナウイルスの相談窓口としましては、国・県に加えまして、本市においても保険健康課内に設置をしております。 相談窓口におきましては、市民の方からの様々な相談に対応しておりますが、検査機関について問合せがあった場合につきましては、厚生労働省のホームページに掲載されております、自主検査ができる医療機関を御紹介する流れを取っております。 また、市民の方より、行政検査の対象とならなかったことで、生活に支障を来しているとの声も聞かれておりますことから、本市におきまして、自主検査で行うPCR検査費用の一部補助について、新たな制度の創設を予定しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) また、これはちょっとデリケートな問題となると思いますが、感染者の情報公開は現状のままでよいと考えていますか。保健福祉部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 感染者の情報公開につきましては、感染症の法律に基づきまして、厚生労働大臣及び都道府県知事は感染の発生状況や動向及び原因に関する情報等を新聞、放送等の方法により、積極的に公表しなければならないとされております。 その一方で、情報を公表するに当たっては、個人情報の保護に留意しなければならないとされていることから、感染された方の同意や感染拡大の状況等により、県において公表する内容と非公表の内容の判断がされております。 感染者に対する本人特定や誹謗中傷等が行われている現状も踏まえ、判断されているところもありまして、また、感染拡大の懸念がある場合は、詳細な情報が公開されているなど、事例により適切な対応が取られていると認識をしているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 本当に困難な判断と思います。ただ犯人捜しにならないように願うだけです。よろしくお願いいたします。 そして、ワクチンの接種についてもお願いがあります。国も同じような方針のようですが、島嶼部においては、年齢などで区分するのではなく、接種するときには全島民を対象にお願いしたいと思います。どうでしょうか。保健福祉部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 国の通知におきましては、離島において地域の高齢者数を上回るワクチンの供給が得られた場合には、高齢者に対する接種時期であっても、高齢者以外の対象者にも接種することが可能とされております。 現時点におきましては、ワクチンの供給量の見通しが立っていないことから、判断できる状況にはありませんけれども、今後、ワクチンの安定供給が見込める段階になれば、全年齢の接種についても、検討する必要があるものと考えています。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 次に、経済対策を伺います。 宇和島市内の飲食業も窮地に立たされています。前回よりも疲弊しているのではないかと私は思います。国からコロナ対策の臨時交付金が出るそうですが、宇和島市の支援策を教えていただきたいと思います。楠産業経済部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 国からの新型コロナ対応の取組を支援するための地方創生臨時交付金につきましては、第3次交付分として5億7,764万1,000円が交付される見込みでございまして、この臨時交付金も活用しながら、様々な支援施策を講じることとしております。 令和3年度における事業者への具体的な支援策といたしましては、新型コロナ感染拡大の長期化の影響等を受け、厳しい状況に置かれております事業者の事業継続を支援するための支援としまして、事業収入が年間で15%以上減少している事業者に定額10万円を給付する中小企業者等応援給付金、同様に、事業収入が年間で15%以上減少している事業者に対し、固定経費である地代、家賃の負担軽減を図るために、最大10万円を給付いたします中小企業者等家賃支援給付金を支給するほか、第3波の影響による、外出自粛等により再び冷え込んだ地域経済全体の消費喚起を図るため、30%のプレミアムがついた第2弾の地域とつながる消費券事業を5月中旬より実施することとしております。 さらに、商業活性化を図るための商店街団体等が行う自主的な取組を支援する地域商業活性化事業補助金、従来のネットショップ、衛生対策などに加え、キャッシュレス決済の導入、国の事業再構築補助金に対する上乗せ補助など、メニューを拡充して実施をいたします新生活様式対応支援補助金、引き続き、国の雇用調整助成金等に対する上乗せ補助をいたします緊急地域雇用維持助成金など、様々な施策を講じ、市内の事業者の支援を行うこととしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 支援金の手続などはできるだけ簡素化に速やかに支給をお願いいたします。そして、少しでも地元が潤う施策を継続的に、迅速にお願いいたします。 次は、昨日の代表質問と重なりますが、宇和島市環境基本条例に基づく、宇和島市環境基本計画の策定について、スケジュールを簡潔に教えていただきたい。田邑市民環境部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 昨日の清家議員の代表質問での答弁と一部重複いたします。 宇和島市環境基本計画につきましては、令和3年2月に委託業者を決定をいたしまして、現在、策定に向けて準備を進めております。 今後の具体的なスケジュールといたしましては、3月中旬より地域の概況や環境の現況等の基礎調査を開始し、4月頃から、市民、事業者様等への意識調査を実施するほか、5月以降、各種施策の調査や現状分析、課題の整理を行い、計画の理念や計画目標の設定作業を進めることといたしております。 その後、施策の詳細な検討や環境を配慮し、計画の進行管理方法についても内容を精査しながら、計画案をまとめ、12月頃にパブリックコメントを実施し、広く意見の公募を行いたいと考えております。 その後、計画案の最終的な調整を行い、令和3年度中に計画策定を完了する予定でございます。 なお、計画の策定に当たりましては、環境審議会を開催し、進捗状況の報告や計画内容の諮問を行っていくことといたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 基本計画ができ次第、すぐに実行できるように準備をお願いいたします。 ここで、広報うわじま3月号を紹介させていただきます。 ここにおられる方々は、既に御存じだと思いますが、広報うわじま3月号の最後のページに、うわじまスマイルニュース2021で、津島高校と津島中学校の共同企画クリーンフェスティバルの開催が紹介されています。 津島高校の2年生が授業で地域課題解決をテーマに話し合い、自分たちの住んでいるまちをきれいにする企画を考案。ごみ拾いをゲーム感覚で楽しめるようにと、種類によってポイントを獲得し、順位をつけました。 コースは、津島中学校から岩松川河川敷を通って津島高校まで、世代間交流も目的に、津島中学校とも協力し、計37名の生徒が4班に分かれて活動、危険な場所は高校生が率先して拾います。生徒たちは、溝の中など、ふだんは目につかないところに多く捨てられていた、まちをきれいにすることが大切だけれども、それ以上に、ふだんから捨てない意識を持つことの大切さを改めて考えることができました。このまちは、ごみのないまちだと言い張れるように、今後もこの活動を続けていきたいと話してくれました。 私は、写真に写る生徒たちの笑顔、中・高生が協力して活動している様子を見て感動いたしました。 このような活動をもっともっと多くの方に知っていただきたい。市長の感想を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 津島高校と津島中学校の共同企画でありますクリーンフェスティバル、私も広報うわじまで拝見いたしまして、私もすばらしい企画だなと感じたところでございます。 まずこういった取組をしてくださいました、両学校生徒の皆さん、そして、関係者の皆さん方に心からの感謝を申し上げたいと思います。 この生徒さんたちは、地域の課題の一つといたしまして、環境問題ということを取り上げていただき、先ほど議員御説明のとおり、オリジナリティー豊かな仕組みの中で、こういった取組というものを実行していただいたと、その内容というものは、やはりこの環境問題を我が事として捉え、そして、これらを見ていると、シビックプライドの醸成にもつながっていくんだろうと、環境教育の一つの目指す方向であるような、私も気がしているところでございます。 議員おっしゃるとおり、この取組というものは広く、特に若い方々にもお示しをしていきたいと思いますし、何よりも我々大人というものが、そういった気持ちで取り組まなければならない、そのように感じている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) おっしゃるとおりだと思います。 私は、彼ら、彼女たちをもっともっと応援して、できれば一緒に活動したり、企画などにも参加してみたいと思っています。 そして、このような活動が1日でも早く宇和島市全域に広がることが大切だと考えています。 次に、漂着ごみ、漂流ごみの一時保管場所についての質問に移ります。 一作年、私は、下波の狩津海岸のテトラポットの中の漂着ごみの回収や、日振島横の横島に漂着している発泡スチロールの回収に参加をいたしました。 また、昨年は、九島の海岸の漂着ごみをボランティアの方々が何度も回収していただき、我々も自治会や公民館などを中心に数回、九島の周回道路や海岸の清掃作業を行いました。中には、毎週日曜日に作業をしていただくボランティアの方々がいたり、個人的にビニール袋を持って、ごみを拾って帰っていかれる御夫婦もいました。本当にありがたい限りです。 作業は土曜日、日曜日に行うことが多いです。特に養殖いかだなどに使う発泡スチロールは、大きく場所を取るし、真珠のブイは硬く、蠣などが付着して持ち運びが困難になります。 清掃作業ボランティア活動に興味があり、参加してくださる人はいても、ごみを集め、一時的にでも保管する場所がありません。回収したごみの保管場所を常設するということは、そこに新たな投棄を誘発することにもなりかねず、大変困難なことだと思います。 しかし、このような中で、そしてこのような尊い活動をしている人々に対して、何とか具体的なサポートはできないものでしょうか。市民環境部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 議員御発言のとおり、個人、自治会、関係団体等の皆様方の御協力によりまして、海岸のボランティア清掃、これまで実施をいただいておりますことにつきまして、改めて感謝を申し上げます。 御案内のとおり、常設の保管場所を設置することとは、廃フロート等は体積がかさばり、風で飛散するおそれもございまして、一定の調査、流出防止策等が必要になります。 また、新たな不法投棄を誘発することにもつながりかねないなど、管理上の課題が多く、対応が難しいのが現状でございます。 議員御質問の具体的なサポートにつきましては、これまでも多くの市民の皆様、自治会をはじめとする関係団体の皆様に清掃活動に御協力をいただいている中で、ボランティア清掃のお申込みをいただく際に、その都度、清掃場所やごみの種類を確認した上で、近隣の施設管理者等と協議し、一時的な保管場所を確保し、回収処分を行っているところでございます。 今後も、廃校になった校庭の空きスペースの活用や市管理の漁港、港湾などの利用も含めて各管理者等と調整を行い、速やかに収集、運搬を行うなど、現場での作業負担の軽減と周辺環境への影響にも配慮しつつ、柔軟な対応に努めてまいります。 関係者の皆様方の御理解と御協力をよろしくお願い申し上げます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 一時保管場所などについては、廃校などの利用も真剣に考えていただきたいと思います。 そして、大変御苦労とは思いますが、行政側とボランティアの方々、そして自治会などとの情報共有を特にお願いいたします。 今週の日曜日に九島の裏の海岸清掃によく来られるボランティアの方から、このようなメールが来ました。お世話になります。今日もやらせていただければと思います。よろしくお願いいたしますと。お世話になるのはこちら側で、本当にありがたい限りです。 また、今週の月曜日には小池の水産会社の社長から連絡があり、みんなで地区の海岸のごみを拾って、1か所に集めたけれども、どうしたらいいと。私はすぐ現場に行き、一時保管したごみを確認をし、環境課に相談しました。あまり分別をしていないようでしたが、やはり養殖いかだの発泡スチロールが目につきました。 水産会社の社長が言っておりました。「こういう活動をしていますとフェイスブックに掲載すると、私も手伝いたいという賛同者がとても多い」ということでした。このような活動はどんどんと広がっていくと思います。 しかし、やはりここでも最も重要なのは、発泡スチロールなど、プラスチックの処分方法になってきます。産業廃棄物として処理するには、高額な処分料がかかります。宇和島市の環境課、水産課、漁協、愛媛県を巻き込んで、何か具体的な宇和島市独自のプランを考えてみてはどうでしょうか。 私たちと下波地区のボランティア活動や九島のクリーン大作戦などにもマイ自転車で参加していただいた玉田副市長なら、現場も宇和島市も漁協、また愛媛県にも話ができると思います。何かいい考えはありませんか、副市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 玉田副市長。 ◎副市長(玉田光彦君) まず、最初に私のほうからも山瀬議員はじめ、ボランティア団体、企業の皆様、熱心な清掃活動への取組に対しまして、改めて敬意と感謝を申し上げたいと思います。 そして、本市の市民生活、そして基幹産業たる水産業、さらには観光などの基盤ともいえる恵み豊かな宇和海の環境を将来に向かって保全していくことは、大変、重要な課題であると認識をしております。 昨年10月に県が実施をされました、海洋プラスチックごみ総合調査においては、南予、宇和島市では下波地区が選定されておりましたが、漁具、発泡スチロールと他の地域よりも大変多かったという結果が出ております。 私も何度か海岸清掃に参加をさせていただきましたが、議員お話のとおり、大きなフロートやブイ等が目につき、あっという間にトラック何台分にもなったという記憶をしているところでございます。 また、御質問のとおり、ボランティア活動等で収集されたごみの対応につきましては、御連絡等をいただきましたら、県と連携協力して迅速な回収処分を行っておりますが、この上、来年度の当初予算におきまして、さらに収集処分に関する支援、これを強化するとともに、市主催のクリーン作戦等においても、海岸清掃に重点を置いた取組を行いまして、清掃活動自体の拡充にも取り組んでいきたいというふうに考えております。 なお、海洋プラスチックごみの削減に向けては、国においても関係法令等を改正するなど、漂着ごみの処理の推進だけではなく、川上での排出抑制、さらに減量化や資源循環、こういった総合的な取組を進めることとされております。 市といたしましても、お話のとおり、県、漁協、ボランティア団体等とも連携しながら、総ぐるみで対応する必要があると考えておりまして、今後より多くの皆様に参加をしていただけますよう、そして、円滑な処分ができますよう、検討してまいりますので、引き続き、議員、市民の皆様の御協力をお願いしたいというふうに考えてございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 次に、循環型社会への取組について、一つ具体的な提案をしてみたいと思います。 私は、昨年、瀬戸内海、宇和海の海洋ごみの回収、調査をしているECオーシャンズ代表の岩田功次さんの講演会をPAFIOで聞く機会がありました。宇和海沿岸にはたくさんの漂流ごみ、漂着ごみが存在することを改めて認識させられました。 私は、この講演会で、西原さんという方に出会いました。彼の会社は、発泡スチロールや真珠のブイから、ペレット燃料を作り、それで稼働するボイラーを製作している会社です。彼も漂着ごみの中でも発泡スチロールの多さに驚愕していました。 製作過程は3つです。まずは粉砕、それを圧縮してペレット化、それを燃料に燃焼となります。3種類の機械が必要で、それぞれが独立もでき、発泡スチロールの保管場所が広ければ、大量の発泡スチロールをその場所で粉砕、圧縮できますし、ペレットの保管場所があれば、大量に製造でき、ボイラーだけでも別の場所で使用できます。採算ベースに乗れば収益をもたらす可能性もあります。西原社長いわく、発泡スチロールは宝の山に見えましたと。 ビニルハウスなどで試験的に使用したり、例えば建て替えが検討されている津島やすらぎの里の温泉施設に利用できるのではないかと考えます。やすらぎの里の再整備については、昨日の代表質問と重なりますので割愛いたします。どう思われますか。産業経済部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 廃棄をされた発泡スチロールなど、海洋プラスチックごみをペレット化し、それを燃料とし利用することは、循環型社会の実現に向けた有効な方策の一つであると考えております。 発泡スチロール等から作られるペレットにつきましては、現状では、一部の製造業などでの使用に限られていると伺っており、導入に向けては加温コストや出力の制御性等についてよく検討していく必要があると考えております。 何分、情報が少ないということでございますので、関係機関等からも情報をいただきながら、御提案いただきました例も含めまして、今後、何か活用できないか考えてまいりたいと思っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) エネルギー加工については、いろいろな選択肢があります。多くの選択肢があったほうが、よりよい結論が出るのではないでしょうか。これが実現すれば、究極の循環型社会、持続可能な開発目標、SDGsの「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と「海の豊かさを守ろう」の構築につながると思います。宇和島市が一歩踏み出すことを期待します。 次に、宇和島市の防災対策について伺います。 宇和島市施政方針の中の総合防災管理システムの構築、災害対策本部の強化、充実についてお伺いいたします。 具体的にどう変わっていくのか、山下危機管理課長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 これまで、災害対策本部として十分なスペースが確保できておりませんでしたが、新庁舎、新低層棟の完成に合わせまして、災害対策本部室を整備することといたしております。 加えて、防災情報であったり、災害情報の収集、集約、共有を迅速に行うため、総合防災情報管理システムを構築して、その情報を表示する大型のディスプレイを常設して表示させることで、災害対策の迅速かつ的確な意思決定、情報共有ができる環境を整えることといたしております。 さらに、住民の皆さんへは、防災情報をまとめた防災ポータルサイトを構築いたしまして、より分かりやすく提供する仕組みを整えることといたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 次に、避難所の整備についてお伺いいたします。 避難したくなるような場所を提供する。その意味で、昨年の豪雨の際、宇和島市がホテルを避難場所として土砂災害などの危険性が高い地区にお住まいの高齢者や身障者の方々に案内をし、提供をすることはすばらしいことだと思いました。 ちなみに昨年、ホテルへ避難された方々は何人ぐらいおられましたか。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 補助金の申請数で20件、延べ人数で40人の方が避難をされております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 避難して被害がないことが一番いいことです。そして、大切なことは、ホテルに避難された方々の情報共有だと思います。消防団、自治会、自主防災組織、防災士民生委員などの方にいかに情報が共有できるか、同時に避難できない方々の情報の共有も重要だと思いますが、山下危機管理課長、そのあたりはどう考えていますか、お答えください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 ホテルや親戚、知人宅などの市指定の避難所以外への避難者の把握につきましては、来年度、愛媛県のモデル事業によりスマートフォンのアプリを活用しまして、分散避難の状況を把握する仕組みを構築する予定となっております。これにより、必要な情報を共有することが可能になるというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) もし、土砂崩れで、倒壊した家屋の住民がホテルに避難している情報があれば、消防職員、消防団員や警察が救助のために危険な場所に行かなくて済むので、この情報共有はとても大切だと考えます。 危機管理の基本は、最悪の事態を想定して、万が一、そうなっても対応できるように準備をすることだと私は思います。 本年もまた来るであろう災害に対して万全を期していただきたい。その上で、トイレの洋式化など、各地区の本年度の避難所整備の実情をお示しください。山下危機管理課長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) 今年度、愛媛県の補助金を活用いたしまして、土砂災害に対応した避難所として指定しております集会所、または追加指定が可能な集会所等について、感染リスクの低減をさせるため、トイレの洋式化・自動化、手洗いの自動水栓の設置、換気機能つきの空調設備の設置などについて、補助制度により支援をしているところでございます。 22か所の集会所等で改修を現在進めておるところでございます。内訳といたしましては、トイレの洋式化等を行ったのは、九島開発総合センターなど17か所、トイレの洋式化等に加えて空調設備を設置したのは、吉田町の浜集会所など3か所、空調設備の設置のみのところは津島町の木浦松集会所など2か所となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 避難したくなるような避難所をくれぐれもお願いいたします。 次に避難所内でのヘルプカード、ストラップ式ですが、利用についてどう考えておられるのか、伊手保健福祉部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 ヘルプカードにつきましては、障害のある人等が所持し、外出時の困り事や、助けてほしいことをカードにより周囲に伝えることで、障害特性に応じた支援や配慮を受けやすくするといったことを目的として導入をしております。 日常だけではなく、災害時の避難所におきましてもカードを提示することで、周囲に支援を求めやすくなるという効果が期待でき、そのため、支援を求める人の避難所生活において、安心感が得られるのではないかと感じているところです。 ストラップ式での利用につきましては、ヘルプカードを所持する方が、それぞれの状況に応じて使いやすい方法で使用していただくといった観点から、これまで一律にケースを配付するなどの対応はしておりませんけれども、避難所での利用につきましては、利用者の希望等を聞きながら、ストラップがついているヘルプマークとの併用なども含めて今後検討してまいります。 支援を求める場合におきまして、ヘルプカードの存在が知られていなければ、適切な支援を受けることが困難となってまいります。カードの存在でありますとか、役割について、広く周知するともに、日常においても、災害時においても、利用が促進されるよう、一層の普及啓発に努めてまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) ヘルプカードの意味を、大勢の方に理解をしていただき、少しでも快適な避難所になるようお願いをいたします。 次に、消防団活動とコロナ対策について質問します。 当市のおいても、本年度、多くの火災が発生しております。消火活動はもとより、訓練、年末夜警のときなどに、どのようなコロナ対策をしているのかお聞かせください。山下危機管理課長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 消防団の年末警戒につきましては、検温及び体調確認、手指消毒やマスク着用の徹底、体調不良の団員を招集しないなどに加えて、夜警の日の日程を5日間から3日間に短縮をいたしております。 なお、消防詰所への参集は原則4人以下で、夜警の巡回時のみ参集するなどの対策を行っております。 さらに、市長や副市長、支所長による合同巡視につきましても中止をいたしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 例えば、島嶼部における救急搬送においては、消防団員は発熱、腹痛、けがなどと、どのような方でも搬送しなければなりません。搬送時におけるコロナ対策についてお伺いいたします。山下危機管理課長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 島嶼部の消防団員のコロナ対策につきましては、感染予防資器材として、手袋、マスク、フェイスシールド、使い捨てガウン、アルコール消毒などの配備を行っておるところでございます。 加えて、ワクチンの優先接種につきましても、消防団員の希望によりまして実施する予定となっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 次に、これも昨日の代表質問と重なりますが、旧IPUさくらキャンパスの活用検討委員会について質問します。 どのようなメンバーで、いつまでに解答を出せばいいのか、市長はどのように考えていますか、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 活用検討委員会のこのメンバーにつきましては、この活用について、地域活性につながるように議論を進めていただきたい、そういった思いがございますので、幅広い分野の団体におきまして、今、人選というものをお願いしているところでございます。 詳細を申し上げますと、商工会議所、また青年会議所、さらには観光物産協会、ホテル組合、PTA連合会、金融協会、さらにはスポーツ協会、NPO団体、そして学識経験者といたしまして、愛媛大学の先生にお願いする、計9名で構成されるところでございます。 早速、今月末には第1回を発会をいたしまして、議論を深めていただき、次年度には専門の民間業者の方々の提案等々も受けながら、令和3年12月には、つまり今年12月にはどのような活用方法にするかということの方向性というものをお示しをできたらと、今、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 企業などの研修、野球、サッカーなどのプロや大学生の合宿など、多方面に利用できるのではないかと考えています。耐震性があれば、一時避難所にも可能ではないでしょうか。前向きに進んでいくことを期待します。 次に、地域おこし協力隊の現状と成果を伺います。 この1月で、津島地区と、九島地区の地域おこし協力隊が任期を終了して、それぞれの地区で定住し、なりわいに励んでいると聞いています。彼らのそれぞれの地区での成果、現状を教えてください。 まず、津島の地域おこし協力隊、お願いします。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 津島の岩松地区地域おこし協力隊のニルソン・シーモン氏はスウェーデン出身の方ですけれども、平成30年1月1日から、令和2年12月31日までの3年間、任務に就いていただきました。 現在、引き続き、岩松地区に住んでいただいております。任期中は地区のイベントの運営やスタッフとしての従事、しらうお漁やウナギ生態調査の手伝い、「よろづや」と呼んでおります商店街の中の寄り合い施設の運営などに携わっていただき、岩松地区の活性化に尽力をしてくださいました。人柄も大変穏やかな方で、御家族共々地区の皆様に愛され、今では岩松には欠かせない存在になっておられます。 今後につきましては、外国人のお遍路さんをメインターゲットとした民宿の経営を計画され、岩松地区にあった3つの蔵元の一つであります元阿部酒造の家屋を活用されるとお聞きしております。 ほぼ、開業準備も終えているとのことでございますが、コロナ感染拡大の状況を見ながら、オープンのタイミングを図っておられるそうです。 今後も岩松の活性化、地域づくりに御協力、御尽力いただけるものと期待をしておるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 次に、九島の地域おこし協力隊をお願いします。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 九島地区の地域おこし協力隊員の水野さんにつきましては、千葉県の御出身でございまして、平成30年2月1日に着任をし、地域の方々と協力しながら、麦みそ作りのイベントを開催したり、東京や大阪のイベントに出店をし、みがらしやザボンの砂糖漬けなどを販売するなど、地域の活性化やPRに取り組んでいただきました。 また、着任当初から飲食関係での起業を目標とし、開業に向けて様々な準備に取り組まれ、任期中の令和2年1月、九島に飲食店niccoを開業されました。地元食材を使用したメニューを提供する九島に唯一の飲食店として、テレビやラジオ、雑誌にも多数出演、掲載をされまして、九島や宇和島市のPRに大いに貢献をしていただきました。 コロナ禍で大変厳しい状況にもあった中で、テイクアウトにも取組をされ、令和3年1月31日をもって3年間の任期を終えられ、退任された後も引き続き、九島に住んで営業を継続されており、今後も九島を盛り上げていただけるものと御期待をしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) それぞれの方々が地域に根差した活動、そして定住、本当にありがたいと思います。 また、私の地元、九島の地域おこし協力隊でありました水野さんは、九島に新しい風を吹き込んでいただき、本年1月末でもって3年の任期を終了し、九島でカフェniccoを本格的にオープンしています。 彼の活動は本当にすばらしく、頭が下がる思いでした。地域に根差した活動と一言で言っても、とても困難だったと思います。これからは、宇和島市が彼らの活動を盛り立てていかなければならないと思います。市長の御見解を伺います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員おっしゃるとおり、お二人、大変人柄で、これまでの地域おこし協力隊の任務を全うしていただき、先ほど説明がありましたとおり、それぞれなりわいも持ち、現在でもその地域に暮らしていただいているところでございます。 これまで、宇和島市に対して、多大なるお力添えをいただいたことからしても、やはり今度は我々が彼らのなりわいに対しまして、何か協力できることはないかと考えているところでございます。 議会の皆様、そして傍聴の皆様方、さらにはUCAT等々を通じて、今視聴されている方々におかれましては、このお二人の今の姿をぜひとも見て、利用していただきたい、そのように願うところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) よろしくお願いいたします。 少し話は変わりますが、九島地区においても、社会福祉法人正和会や九島地区の御婦人の方々の御協力の下、昨日の代表質問の中で市長がお答えになった旧九島診療所を島の保健室に、旧九島小学校の音楽室をユニバーサルレストラン「島の思い出ピアノ」として、4月11日に新装開店します。 また、隣の教室では、昨年から見守り配食、ふるさと弁当、ふるさとキッチン九島をオープンして、週に2日、配食作業をしています。 地域の高齢者の方々にお弁当を配達しながら、同時にその方々の様子を見守る活動もしていただいております。本当にすばらしいことだと思っています。皆様も一度見学に来て、また食べに来てみてください。 次に、地域おこし協力隊制度を活用した、地元企業のECマーケティングの推進とありますが、具体的にどのようなことをするのか教えていただきたい。西本総務企画部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 コロナ禍による巣籠り需要などの影響で、電子商取引、EC市場が活性化しておりまして、今後、その規模はますます大きくなるものと予想されております。 このような状況の中で、市の商品データベース登録業者からもECマーケティングに関する支援の要望がございました。 これを踏まえ、宇和島市としてもウィズコロナ、アフターコロナ時代を見据えた地元企業のファンド開拓支援メニューの一つとして、このECマーケティングの推進に力を入れる必要があると考えまして、今回、地域おこし協力隊制度を活用して、市長公室の営業担当部門にEC専従の担当者を配置しようとするものでございます。 また、当該隊員の業務といたしましては、地元事業者を対象としたECマーケティングに関するセミナーの企画、運営のほか、EC事業を展開している地元事業者のネットワーク化、EC市場でのファンド拡大支援などを想定しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) すばらしい企画だと思いますので、期待をしております。 次の、伊達博物館改築事業の状況と今後の進め方については、昨日の代表質問と重なりますので、割愛をさせていただきます。 次に、徳洲会病院側から三原産業給油所に架かる樺崎大橋の進捗状況と供用開始時期を教えていただきたいと思います。山田建設部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 樺崎大橋架橋事業につきましては、現在、愛媛県において大浦埋立地側の切土工事及び徳洲会病院側の橋台工事に着手しており、来年度には、仮桟橋の設置工事に着手する予定となっております。 橋梁の完成時期といたしましては、2020年代半ばを目指していると伺っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 近隣住民の方々はもちろんのこと、漁業関係者など多くの方が早期完成を切望しております。よろしくお願いいたします。 次に、大浦地区の荷上場施設に隣接する緑地帯の具体的な活用方法、完成時期を教えていただきたいと思います。山田建設部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 緑地の具体的な活用方法としましては、港湾施設利用者の休息や、地域住民等の憩い空間としての活用をするほか、大規模地震が発生した場合の物資の緊急輸送や住民の避難等に利用する計画となっており、愛媛県といたしましては、早期の完成を目指していると伺っております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) なるべく早い完成をお願いいたします。 次に、9月にも質問させていただいた倒壊空き家解体撤去の補助金について質問いたします。 今年度の現状について、お聞かせください。山田建設部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 今年度につきましては、20件の応募枠に対して、59件の応募がありました。その中から空き家の不良度要件や倒壊すれば敷地と道との境界線を越え、避難等に支障を来すおそれがあるなどの連動要件などから、緊急性の高いものを優先して20件を補助対象として選定しておりました。 そのうち、1件の辞退者を除き19件の空き家の解体撤去は2月末までに終了したところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) それでは、来年度の予算はどうなっていますか。山田建設部長の答弁を求めます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えをいたします。 老朽危険空き家除去補助事業においては、募集枠を超える応募がある状況の中、良好な住環境を害するおそれのある老朽危険空き家の除去をさらに推進するため、来年度募集枠を10件増やし、30件分の予算を予定しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 危機管理の面から考えても、とても重要な予算だと思います。ここで、解体撤去の補助金を受け取ることができる優先順位の判断基準というものを具体的にお示しいただければと思います。山田建設部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 まず、今年度までの補助対象となる要件としましては、居住その他の使用が全くなされていない状態であるもの。不良度の判定基準を満たすもの。倒壊すれば、敷地と道との境界線を越え、避難等に支障を来すおそれがあるものの、以上、3つの全ての要件を満たす必要がありました。 その中で、来年度からは、避難路等に面していなくても、倒壊すれば、隣の建物や土地に悪影響を及ぼすようなものを最大5件まで補助対象とするよう、対象の幅を広げる予定としております。 要件を満たすもので、募集件数を超える申込みがある場合には、建物の不良度や周囲への影響を総合的に判定して、より緊急性の高いものを優先して選定を行います。 なお、申込みの受付に関してですが、例年は6月に行っておりましたが、補助を受けられる方が時間的にも少しでも余裕を持って対応できるように、来年度から期間を早めて、4月に行うことといたしました。 補助金の詳しい内容につきましては、広報うわじまやホームページなどでお知らせをいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) 通勤、通学路に面しているなどは当然ですが、道路に面していなくても、倒壊家屋に接している住宅に住んでいる方々の思いも大切にしていただきたいと思います。 実際に倒壊寸前の屋根瓦が隣の屋根に落ちたり、壁土が崩れたりと、近隣住民の方々の心労は計り知れないと思います。どうかこのような思いも優先順位の判断基準の材料にしていただきたいと思います。 来年度は、20件から30件へ、本年度6月申込みが来年度からは4月に申込み時期が早くなることなども含めて、多くの市民の方々に周知をよろしくお願いいたします。 最後の質問になりますが、8月には宇和島市長選挙があります。昨日、お二人の質問に対して、支援者と相談してしかるべき時期に判断をするという市長の御答弁でした。市長、1日たちました。睡眠も取られたことと思います。まだ、大切な方々と相談はしていないかもしれませんが、3度目の質問となり、大変恐縮ではございますが、市長の前向きな決意を伺います。よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員おっしゃるとおり、1日たちました。けれども、やはり今回の議会におきましては、新型コロナウイルスの対応であるとか、また、災害からの復旧、復興、様々な問題も山積していることを議論している中でございますので、前向きにとは考えているところでございますけれども、改めて、応援している方々、周辺の方々とも相談をして、しかるべきときにしっかりと表明をしていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山瀬忠弘君。 ◆5番議員(山瀬忠弘君) まだまだ道半ばの諸案件がたくさんあります。これらを少しでも完成するため、9月以降も市長として頑張っていただくことを期待しております。 最後に、この3月をもって退職をされる職員の皆様に心から感謝申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
    ○議長(福島朗伯君) 以上で、山瀬忠弘君の質問を終わります。 次に、浅野修一君の発言を許します。 ◆11番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 通告に従い一般質問を行います。 先ほど、山瀬議員も言われましたけれども、今日は、3月11日であります。昨年も私、3月11日に質問をいたしております。今日を狙って、昨日は代表質問ですけれども、今日、明日とあるんですけれども、今日、この11日にどうしても質問したいということで、11日を狙って通告をしたところです。 ちょうど東日本大震災から10年ということになります。先ほど、山瀬議員も言われましたように、地震が発生したのは14時46分、18秒1と言いましたっけ、そういった時間でした。死者行方不明者合わせて1万8,000人を超えました。被害総額は20兆円以上になるとも言われております。 そして、その50分後に、福島県にある東京電力福島第一原発に高さ15メートルほどの津波が押し寄せます。それで、当然、皆さん御存じのように事故が起こるわけですが、その事故以前に国会で問題提起されていたことが現実になることになりました。原子力安全神話にどっぷり浸かっていた政治的な私は人災であると考えております。 そこで、市長にお伺いをいたします。これまで幾度となく様々な観点から原発の稼働に関する質問を行ってまいりました。あまり面白くない答弁がずっと続いてきたわけでありますけれども、原発の是非について、ここで改めてお伺いする気力は、もはやありませんけれども、この10年間を踏まえて、自治体の首長として、特に南海トラフ地震が近く起こるのではないかと言われている地域であること、加えて、伊方原発から30キロ圏内に位置する自治体の首長として思うところがあれば、市長の所感をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 山瀬議員、そして浅野議員が言われるとおり、今日は3月11日でございます。この10年間、あっという間に時は流れた、そんなときであったと、そういうふうに感じている次第でございます。 今日、午後からの議会におきましても、地震の発生した時刻に黙祷をささげるということを聞いております。 改めまして、お亡くなりになられた方々に対しまして、御冥福をお祈りいたしますとともに、今でも避難生活を余儀なくされている方々に対しまして、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。 伊方原発発電所につきましては、当市におきましても、その一部がUPZ圏内に位置していることから、この防災対策の大変さ、そして課題というものは大変数多くあるということを認識しているところでございます。 また、併せまして、当市における基幹産業、第1次産業でございますので、事故が起きますと風評を含めて大変な被害につながっていくという認識というものをしているところでございます。 一方で、この冬がそうであったように、原子力発電所が稼働していないこの時期は、本当電気が大変不足していたことからすると、我が国の電気の安定供給というものが原子力に頼っているという現実というものがあることを認識をいたしているところでございます。 そういった点におきましては、国、電気事業者におかれましては、やはり安定的に、そして安全に、そして環境に負担のない代替エネルギーというものを、やはり実現していかなければならない、私はそのように感じている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 伊方原発、今、止まっている状況であります。昨年の日本全国の電力の需要の6%ほどしか、一部原発は動いておるんですけれども、6%ほどしか原発による電力は利用していないというような状況になっておりまして、再生可能エネルギーも、あちらこちらで随分と進んでおります。ヨーロッパのほうは、もう原発はこの2030年代までにゼロにしていこうという方向でありますので、伊方原発はこの地域に住む方々の不安を増大をさせている状況を鑑みて、今止まっているのをそのまま、もう二度と動くことがないように、していきたいなというふうに思っておるところです。 さて、質問に入りますけれども、伊達博物館の改築事業について質問をいたします。 私は、この伊達博物館の問題については、9月、12月、そして3月、3回連続質問をいたします。 改築事業の基本計画も先月建替委員会のほうで決まったということで、私自身としても、この議会、一つのけじめの質問をさせていただきたいなというふうに思っております。 この問題は、木村宗慎さんを委員長といたしまして、市長や副市長、教育長、そして議会議長や所管の常任委員会委員長も加わる伊達博物館建替委員会で、2019年3月から約2年間、合計10回建替委員会で議論をされてきました。そして、先月16日の第10回の建替委員会で基本計画が決定されたところであります。 市民の皆さんの意見もパブリックコメントや説明会の開催など、これまでになく丁寧にお聞きをして、御意見に対する回答も市のホームページ上に掲載するなど、私としては、そういった点については、大いに評価をしているところであります。 一方、議会として、この問題に本当に真剣に取り組んできたのかと問われると、残念ながら、十分な議論は行われてきていなかったのではないかというふうに感じております。 例えば、一昨年10月の第4回建替委員会で、天赦公園内に移転することが決定をされましたが、そのことに関して、議会は議長と委員長を除いて全く関わることができませんでした。結果だけ提示されたのみでありました。 また、今回の基本計画案の決定についても、私は議員それぞれに考えはあっても、関係予算が計上された際に、基本計画そのものが再び議論されることがないように、しっかりとそれ以前に話し合って、一定の決着をしておくべきではないかと考えておりましたけれども、しかし、議員間討議というのはほとんど行われることもなく、議会として基本計画に対する是非というものは、今議会の予算審議に実質的に付されるということになっております。 こういった経過を経ているわけでありますけれども、議会に予算を提案する立場にある市長として、議会対応というのは十分であったとお考えでしょうか、市長にお伺いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 本事業につきましては、まずは市民の皆様方に説明会、そしてパブリックコメント等々を実施をいたしまして、広く御意見というものをお聞きをしようと努めてきたところでございます。 その結果の中で、議員おっしゃるとおり、先月16日に第10回の建替委員会にて、基本計画というものを策定をさせていただきました。この間の議会に対する対応につきましては、なるべく丁寧にというところで説明をさせていただきましたし、また、議会の要請に基づいて、委員長自らが議会に対して直接に説明するという機会ということもチャンスとしていただいたと認識をしておるところでございます。 今後とも、これから設計業務等々に入る中で、様々な決定事項等々につきましては、節目節目で御説明をさせていただきますし、その中で情報共有を図ることができたらと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私は、議会側の問題のほうが非常に大きいんだろうというふうに私は思っているんです。 先ほども言いましたように、議員間討議というか、会派内でそれぞれ議員はいろいろなこの問題について話合いはしていたんだと思うのですけれども、議員間討議というのが、議員間で自由に話し合って、最終的に基本計画をどうするかという問題を話し合う場というのが、正直なかったということについては、議会側の問題として、私は問題意識を持っているということであります。 ということで、基本計画は、いまだ議会の了解を得ていないという前提で具体的な問題についてお聞きをしたいと思います。 最初に、新博物館の天赦公園内への配置についてであります。第6回建替委員会で配置案AからF案、要はA、B、C、D、E、Fの6案がコンサル会社から提示をされております。 ホームページに公開されています議事概要を見ますと、配置を検討するに当たっての条件が示されて、AからF案を作成したことを明らかにして、そしてコンサル会社から最終的にF案をベースとして、配置案の1と2を提示するというようなことを議事概要に書かれております。F案というのはこれですね。 AとBは天赦公園の西側、今、現博物館側にAからBは建てようではないかという案でした。C案が、天赦公園の城南中学校側、要は西側ですかね、西側に建てるというのがC案でした。DEFというのが、大体天赦公園の中央部分に建てるというのがDEF案、そのF案がこれなんですけれども、このF案をベースとして配置案の1と2が提示されるわけですけれども、そして、それから建替委員会のほうでいろいろな議論がされるわけであります。 配置案AからEに関して、意見というのは、例えば、ある委員さんは私はAのほうがいいと思うとか、私はCのほうがいいと思うよとか、私はEがいいと思うよとか、そういう話は議事概要を見る限り、そういった話はないんですね。 要はF案を前提に、配置案1、2の話があって、配置案2になるんですけれども、そういった話合いしか議事概要を見る限り、ないわけであります。配置案Fに絞ったというのは、コンサル会社で行ったのであって、委員というのは関与していないんでしょうか。これについて疑問なんですが、これは教育部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まず、今ほどお話ありましたけれども、公開をしております議事概要のまとまりが悪くて、分かりにくい内容になっていることにつきましておわびをいたします。今後、十分気をつけてまいりたいと思います。 その上ででございますが、第6回建替委員会の配置の検討を行う上では、大きく4つございますが、まず天赦公園及び天赦園との相乗効果、それと天赦園から宇和島城への眺望を確保すること、そして、天赦公園の公園機能の維持、最後に市民の利用促進、この4つを前提条件としておりまして、特に3番目に申し上げました天赦公園の公園機能の維持につきまして、公園利用者の方から公園として使えなくなるのではないかと懸念される声が多く寄せられておりますことから、委員会内におきましても、そのことを強く意識しながら、まず協議が進んでいることを申し上げたいと思います。 その上で、配置検討の進め方につきましては、今ほど浅野議員から御説明があったとおり、AからFの6つの案をまず事務局側で作成をし、これは、もちろんコンサルも関わってでございます。その上で、A案から一つずつ、メリット・デメリットを御説明してまいりました。これは委員会内においてということでございます。 その上で、最終的にまずはF案が最もふさわしいのではないかという結論に行き着いて、これに対して委員会の中で、特に御異論はございませんでした。もちろん意見は出ております。 その上で、さらに景観、それから防災上の問題、駐車場の問題、天赦公園内のトイレの問題等々を協議いただきまして、採択されてまいりましたのが、F案から発展しました2案のうちの1つ、配置案2と呼ばれるものでございます。最終的には、この配置案2が最終案となったものでございます。 今ほど申し上げたF案といいますのは、天赦公園中央部に博物館を設置する案でございまして、中央に配置することで、天赦公園の広場、これは芝生部分でございますが、こちらを多く残し、かつ児童公園との連動性も維持できるのではないかという評価をいただいてのことでございましたが、しかし、詳細に検討をしてみますと、建物本体の水平投影面積が想定したよりもはるかに大きくて、期待された天赦公園内の連動性の維持が難しいということが懸念され、緑の広場を多く取るということも勘案して、さらなる修正協議を行ったものでございます。検討経緯については以上です。 従いまして、委員会の中で協議をいただいた結果として、F案が採用され、その先の現行案になったということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私は、建替委員会の中で、AからF案が出されて、みんなで議論をして最終的にF案になったよというようなことで、Aがいいと言う人もおれば、Cがいい人もおれば、そういった議論があって、F案になったという議事概要であれば、そういった議論をしたんだなと思うんですけれども、ちょっとそういったことになっていない。 今のお話の中で、やっぱり事務局側で、ある程度絞ってF案で行こうと、それにみんなが同意したという形になっているので、ちょっとそのあたりは十分に議論をされたのかなという疑問を持っているところであります。 それは、結果的に皆様が同意したということで、それはそれで仕方ないんですけれども、そのF案が、今、教育部長からも説明がありましたけれども、F案というのは、天赦公園の中心部に置こうと、そして公園を両方東側も西側も連動して使えるようにということが、これがF案でした。 ところが、F案から発生したのが、配置案2ということになっちゃって、配置案2を見ますと、あれっと私は思ったんですね。これは、C案ではないかと。C案は城南中学校側に博物館を作ろうというのがC案だったんですね。C案だったら、これはもう駄目だと、特に今はいろいろな面で幾つか欠点が記されて、これはC案は駄目になってF案になったんですけれども、結果的になったのが配置案2なのですよ。これとこれを見ると、ほぼ一緒、ほぼとは言いませんけれども、かなり近い、最もAからFの中では、最も近いのがこのC案なんですね、C案に近い。こういった議論が建替委員会で誰かが配置案2だったら、これはC案じゃないかという話があってしかるべきだと思うのですけれども、どうもそういった議論は行われていない。このあたりがちょっと不思議なんですね。 先ほど、教育部長が言われましたように、この質問を担当課のほうにしたところ、返ってきた答えが、今、部長が言ったように、当初F案が優位であった理由は、公園中心部に博物館を設置することで、広場部分を多く残せることにありましたが、詳細のシミュレーションを行った結果、水平投影面積が想定していたよりはるかに大きく、天赦公園内の児童公園と緑の広場を東西に分断してしまう結果となりました。 結果、御指摘のとおりの心配が残されたC案に近い形になりましたが、配置案2のとおりなった次第です。ということなんです。 そこで、先ほどの今言った疑問なんですけれども、なぜこのC案に近いものになったのに、そういったことが議事概要上は、委員の中から疑問が出されていないのですよね。 だから、これは委員会に参加した市長と教育長にちょっとお伺いしたいのですけれども、どのような議論が行われて、結局この配置案2で納得されたのか、その辺り、市長、教育長、それぞれにお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど、教育部長が申し上げたとおり、そのような経緯であったと私は記憶しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 検討の経緯は、先ほど部長から説明したとおりでございますけれども、AからF案までの案の中身については、幾つかの検討要素を比較考慮した結果、F案がよりベターなというような議論の展開の中で、各委員さん、比較考慮の部分については、特段の異論を出された方はいらっしゃらなかったと思います。 したがいまして、C案のデメリット部分については、決定的な要素、ここには建てられないという、そういうデメリットではなくて、いろいろな要素を比較考慮する一つ条件ということの中で、F案が決まり、そこで水平投影面積等も加味したところ、最終的には配置2案になったというような議論の展開であったというふうに記憶しておりますが、そういう意味で、委員会の中での審議について、アップされている議事録上ではそこまで丁寧な記録がされていないのですけれども、不自然な進行があったというふうには考えておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そういったことらしいんですけれども、このC案、この部分にいろいろいいところ、悪いところ、メリット、デメリットが書かれているんですが、やっぱり一番大きな問題は地盤の問題なんですよね。やっぱり西側に行けば行くほど、地盤が悪いんではないかと。 液状化マップというのが県が作った部分が、市のホームページからもそこに行けるんですね。液状化マップを見てみますと、やはりPL値というのが、液状化の危険度を表す数値でPL値というのがあるんですが、これが30以上ということで、最も危険な場所になっているんですね。 これは天赦公園から西側がほとんどそういったPL30以上というような数値になっているんですけれども、今現在の博物館のところは15から30という間で、準危険、危険な地域ではあるんですけれども、30以上というのは最も危険な地域ということで、液状化マップにはそういうふうに記されています。 これは当然のことながら、液状化対策工事というのが行うということなんですが、工事のやり方によっては、それに係る費用というのは、かなり増大します。私がちょっと調べたところでは、これぐらいの規模になってくると、数億円単位の工事が必要ではないかと、やり方にも工法にもよるんでしょうけれども、数億円単位の費用がかかるんではないかというふうに想定されます。 地盤調査の結果によっては、もう一度考え直しますよという話もあるんですけれども、それは考え直す基準、例えば、数千万単位だったらやろうとか、あるいはもう1億超えるような地盤工事が必要なんだったら、そもそも現博物館を新しい天赦公園内に移すというときに、今の博物館にある、いろいろな宝物とか何かをどこかに持っていかなくてはならないのに1億数千万かかるから、博物館も休館しなくてはならないということと、今ある宝物をどこかに持って保管しなければならない、その費用が1億数千万かかるから、現博物館ではなくて、新しいところへ建てようということだったんですから、これで地盤工事が1億数千万、あるいは2億、3億もかかるようなものであれば、当然、考え直すべきではないかと思うのですが、そういった基準、こういった地盤工事が数億円もかかる、あるいは何年、何か月も工期が延長される、そういったことであればやめるよという基準というのは何かお考えなのでしょうか。これは市長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員が言われるような基準というものは今設けていないところでございますので、今後、なされる調査というものに、しっかり対応していくべき問題だと思っております。 近隣のデータにおきましても、建築が可能という調査、これは近隣ですので、まさに当該地ではございませんけれども、そういったお話もありますし、そして城南中学校の体育館、これは平成26年度に建築をされたものでございますけれども、これらも大きな問題はなかったと聞き及んでいるところでございます。 言われる検査というものをしっかり対応しながら、もちろんその中で問題があれば、しっかり検討していくことと認識しているところでございますので、こういった中で、再検討ということが、もしあればしっかり考えていきますが、今のところ場所を大きく動かすようなことにはならないのではないか、そのように認識しているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ちょっと私も教育委員会でお聞きしたところ、杭工事を大分費用がかかるだろうというふうに言われていました。私は、杭工事だけでいいんだろうかというふうに思うんですね。東日本大震災のときに、千葉県辺りはすごい液状化が起こりまして、道路が波打つとか、あるいは地盤沈下するとか、そういったことがありました。 例えば、地盤沈下をしても、道路が、公園が波打とうが建物自体が杭を打つことによって、しっかりと屈強なものになると思うのですけれども、さあそれだけでいいんだろうかと、そういった博物館というものを建てるときに、地盤沈下をして、地盤がかなり下がってしまったのに、建物があるけれども、地盤はもうぼろぼろになっているよというようなところに、当然、そのためのまた復旧工事というものをしなくてはならないと思うのですけれども、私はやっぱり地盤をしっかりとするような工事というのは必要なんではないだろうかというふうに私は思っております。 そのためにやっぱり数億円単位のお金が要るんではないかと思いますけれども、そのあたり、ぜひこれから検討をしていただければと思います。 次に、児童公園、緑の広場についてお伺いをしたいと思います。 工事期間中は、今ある児童公園、通称キリン公園と子供たちは読んでおりますけれども、キリン公園は使えなくなるなり、緑の広場内に仮移設するとされていますが、今ある遊具も含めて仮移転とする考えなんでしょうか。教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 工事期間中は、現在の児童公園部分は利用できなくなるため、現天赦公園内の芝生部分に遊具を仮移転する予定でございます。 もちろん移設の際には、事前に遊具の点検を行って、安全性を確認してから進めてまいりたいというふうに考えております。 また、工事期間中は工事車両が頻繁に出入りすることが想定されますことから、公園に出入りする子供たちに危険が及ばないように、動線等をしっかりと安全対策を講じながら、児童公園機能を工事期間中も維持してまいりたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 次に公衆トイレなんですけれども、これも計画によれば、今ある、7年前に1,500万円ほどかけて作った公衆トイレ、立派なトイレがあるんですけれども、それも取り壊されることになります。 緑の広場内に仮設トイレを設置するということですが、どういったレベルのトイレを、工事現場にあるような、そこら辺にぽんと置くような仮設トイレではないと思うのですが、どういったトイレを建設して作る予定でしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えします。 新博物館完成後はもとより、工事期間中におきましても、天赦公園内にはトイレは必要でございます。 工事期間中におきまして、仮設トイレを設置した後で、トイレを建設するのか、また博物館本体完成よりもトイレを先行して建設するのかといったことにつきましては、今後の設計の段階で検討させていただきたいというふうに考えておりまして、今、おっしゃったどのレベルのトイレにするのかも含めて、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 いずれにいたしましても、トイレの設置場所や仕様につきましては、利用者の目線に立って、利用しやすいトイレの設置を心がけてまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) あまりみすぼらしいトイレだとこれも利用する方にとっては、大変不便なものになるし、あくまで仮設であれば、仮設なのにこんだけお金をかけるのかという話にもなるんですから、なかなか難しい判断だろうと思いますけれども、トイレは必ず必要であろうと思いますので、それなりのトイレを、難しい判断でしょうけれども、していただければと思います。 現博物館跡地は、児童公園になる計画であります。しかしながら、白壁は残すということなので、児童公園は白壁が二方あって、西側に住宅があって、三方からは閉ざされた空間になります。安全性に問題はないのか、親の立場からすると、例えば、年少の子供は児童公園で遊ばせて、そして小学校低学年ぐらいになると、もう緑の広場のほうにみんなで走り回って遊ぶということが考えられるわけですけれども、なかなかそれも二人同時に遊ばせることが難しくなるんではないかというような不安もあるんですけれども、そういった対策というのは考えるべきではないかと思うのですが、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 現博物館跡地に予定をしております。児童公園についてでございますけれども、現計画の中では、当地が御殿であったことがしのばれるように、白壁等を残すなどしておりますけれども、このことによる安全性への影響につきましては、今後、跡地を公園として整備しようとする準備、計画段階におきまして、改めて整理し、検討いたしたいと考えております。御指摘のことについては、十分検討いたしたいと思っております。 また、天赦公園の芝生部分と児童公園とのつながりにつきましては、市道によって隔てられることとなり、その往来に不安の声が上がっていることは承知しております。しかしながら、安全を確保するための対策を講じていくことによりまして、事故の誘発につながらないように、しっかり努めてまいりたいと考えておりまして、現段階で現状のまま残していくという前提になっております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ここら辺りも、実際に利用される保護者の方々、子供たちの意見も聞きながら、事業を進めていただければというふうに思います。 次に、来年度、伊達博物館のこの建替事業と市立宇和島病院のエネルギーセンター棟の建築において導入が予定されておりますコンストラクションマネジメント、通称CMと言うらしんですけれども、それについてお伺いをしたいと思います。 まずは、導入の目的について、なぜCMを導入しなければならないのかということについて、これは建設部になるんでしょうか。どういった理由なんでしょうかお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 CM業務の導入につきましては、設計段階における当市技術職員の人員不足や博物館のような特殊性のある建物の建築設計を監督することの技術力の不足、市立宇和島病院エネルギーセンターの設備設計などの厳格な安全性を確保しなければならない、難易度の高い設計等に対応するため、技術力や経験を有するCMRによる支援を受けて、難易度の高い設計に対して、制度の高い設計を行い、適正な建設事業の設定や円滑な事業進捗を図ることを目的としています。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今、建設部長が言われたような理由は納得はできる、ある意味、納得できるんですね。技術者をそのためだけに雇用するわけにはいかないということもあるし、特別な構築物を作る場合に、特別な知識が要るということも分かるので、そのためにCMを導入しますよというのは分からんわけではないんですけれども、何せ金額が高い、どちらも伊達博物館も市立病院も大体4,000万から5,000万くらい、通常は設計と施工で要る費用に加えて、CM業務ということで4,000万から5,000万くらいの追加費用がかかるということで、これが市民の方々が納得できるだろうか、それだけのお金をかけるだけ、説明、よりよいものができるんだという説明が私は必要なんだろうと思います。 大体、こういった事業をする場合、事業の流れとしては、設計業者を選定をします。そして、設計をします。そして施工業者を選定をして施工するということの流れになると思うのですが、宇和島市も参考にいたしました香川県の善通寺市、市の庁舎を含む複合施設建設に関してこのCMRを導入しました。CMRとしたら、コンストラクション・マネジャーということになるらしいんですが、このCMRを導入いたしました。善通寺市の場合、基本実施設計、この宇和島市も同じですけれども、設計業務だけにCMRを導入したということなんですね。それで、善通寺市の場合が、事業費が46億円ぐらい、そして設計業務が1億2,000万大体ぐらいだったそうです。そして、CM業務に3,800万円ほどお金を払っております。 もう一つが、東京都の清瀬市、これも同じようにCMを善通寺市と同じ市の庁舎なんですけれども、清瀬市もCMを導入いたしました。清瀬市の場合は、設計者の選定から関わっていますね。設計者の選定から。選定業務からずっと関わって施工まで、このCMが関わっておりますと。 工事費用が、清瀬市の場合が46億、さっきは善通寺市は45億ですね。清瀬市の場合は大体同じような規模で、清瀬市は46億円の事業で、これも設計もほぼ同額で1億2,800万でした。CMRにかけた費用は分割して発注しておるんですけれども、やっているのは同じ業者なんですが、設計業者の選定支援業務に上の部分、選定業務だけに1,200万、それ以下、トータル7,800万、二つの業務を合わせて9,000万、清瀬市の場合は。全部の事業に係って清瀬市はCMRを導入してこの費用が9,000万だったそうです。 宇和島市の場合は、善通寺市と同じように、設計業務だけに、このCMを導入する予定なんですけれども、清瀬市型、こういったことは検討されなかったのでしょうか。これは建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 今回の事業を進めるに当たり、課題となりましたのは、設計段階における技術職員の人員不足や経験のない用途の建築設計を監督することに対する技術力の不足が問題となっておりました。 それらの問題に対応する方法について調査、検討を行いましたので、今回の業務においては、基本設計と実施設計においてCM方式の導入の検討を行いましたが、清瀬市のような設計者の選定支援につきましては、検討はしておりませんでした。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そういったことで、善通寺市と同じように設計業務だけに、設計業務だけにCMRを導入するということですが、このCMのお金というのは、まだこのCMRが、特に公共事業で導入されたというのは、この清瀬市の場合も、善通寺市も多分そうだと思うんだ、清瀬市も国交省のモデル事業でやった事業で、各公共事業、こういったことをCMを導入してやっていきましょうということで、国交省のモデル事業で清瀬市の場合はやったそうです。 それで、この費用というのが、なかなか明確になっていないところがあるんだろうなという感じがすんですね。宇和島市が、今、伊達博物館ので5,000万というお金が出ておりますけれども、どれだけの額が適正なのかというのが、なかなか分からない。適正な業務委託費については、どのようにお考えでしょうか、建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 CM業務の委託費ついては、国交省が作成いたしましたCM方式活用ガイドラインにおいて、業務報酬算定の考え方が示されております。 そこでは、CM業務の特性上、画一的な積算基準はなく、見積を参考に業務委託費を設定することとなっております。 当市におきましては、CM業務の実績を有する複数社からの見積を徴収し、適正な業務委託費を設定する予定としております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) なかなか難しいと思うんですが、清瀬市と善通寺市の例を見ると大体45億、6億円ぐらいの事業費、伊達博物館が40億円ぐらいですから、そんなに変わらない事業費なんですね。設計も多分1億円前後ぐらいを設計で多分考えているんだろうと思うのですけれども、今後、こちらの場合が1億2,000万、1億2,800万と、大体同額くらい。設計業務に係るCMの委託料が、清瀬市の場合も設計部分に関してはということで明細が出ているんですけれども、善通寺市の場合は3,855万円なんですね。CMの業務委託費が。清瀬市の場合も設計業務に係る業務委託費は3,700万ですか、大体似たような金額になっているんですね。そういった数字になっております。 ちょっと心配しているのは、これは通告にはないんですけれども、善通寺市の場合、やっぱりCMというのは、新しい仕事でもあるので、結構、設計業者がCM業務も兼ねているところが多いんですね。だから、善通寺市の場合が日建設計CM、要は日建設計の子会社がCMをやっているんですね。日建設計といえば、日本で最大級の設計会社でありますが、最大手なんですけれども、そこの子会社がCM業務をやっているんですね。そして、設計が東畑建築設計というところが請け負っております。 工事が、五洋建設がやっているんですけれども、これを見ると、善通寺市を別にディスるわけではないんですけれども、日建設計というのは最大手で大きな会社で、日建設計の元社長の息子が東畑建築設計の社長をやったことがあるというようなつながりがあるみたいです。私もネットで調べたぐらいなので、だからここが資本提携しているとか、そういうことではないんですけれども、そういった関係がある。五洋建設と日建設計というのは、五洋建設というのは、大体土木会社なんですけれども、建築もやっているんですけれども、ネットで五洋建設、日建設計って調べると、何件かやっぱり当たるんですね。当然、どっちも大手ですから、日建設計が設計をして、五洋建設が施工するという仕事というのはいっぱいあるんですけれども、あくまで今回は日建設計はCM業務なので、ここは、業者側の立場ではなくて、発注者側、要は市側の立場に立ってCM業務をやらなくてはいけないのに、東畑建築設計と五洋建設と、それなりの関係があるCM業者、設計業者の子会社ですね。そういったことが私はやっぱり心配されるなという気がいたします。 清瀬市の場合、清瀬市の場合は、CM業務は山下設計という、これも大手の設計会社なんですが、山下設計の子会社である山下PMCというところがCM業務をやっております。 そして、設計が大建設計、どちらも山下設計にしても大建設計にしても大手の設計会社なんですが、そういったところがやっております。施工が大林組なんですけれども、ここは、セットで検索してもなかなか当たらないんですけれども、清瀬市の場合は、善通寺市の場合は結構いろんなヒットをいたしましたけれども、ちょっとこういう関係がCMの場合は私は気になるなというふうに思うのですけれども、このCMRを導入したことによる評価っていうのを私はしなければならないと思うんですね。4,000万近いお金をかけて、4,000万、5,000万もかけて、市民の税金をつぎ込んで、そこでCM業務をしていただく、業務委託をするわけですけれども、事業中であったり、そして事業終了後に、このCM業務を業務委託したことによって、どういったメリットがあったのか、どういった課題があったのか、これを私は評価すべきだと思うのですが、これについては建設部長、どのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 CM業務の効果といたしましては、経験豊富なCMR支援による設計精度の向上、予算策定支援による適正な建設事業費の算定、設計業務の進捗管理による遅れの防止、マンパワーの不足の補充及び当市職員の技術力の向上が考えられます。 この方式については、宇和島市において初めて導入するものでありますから、その評価につきましては、業務の期間中や業務の完了後において、先ほど言いました期待されるそれぞれの効果について、それを検証することによって評価をしていきたいと、そう考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ぜひ、こういった初めての業務委託をするわけでありますから、このCM業務というのは、今後のことに影響してきますので、CM業務委託をすることによって、市側にどういったメリットがあったのか、あるいはこれからの課題としてどういったものがあるのかというのを、ぜひ評価をしていただいて、何と言ってもやっぱり4,000万、5,000万の今まで要らなかったものが要るわけですから、市民の税金を使うわけですから、そういった評価をぜひしていただきたいというふうに思います。 次に、新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いをしたいと思います。 来年度の予算についても、今年度に続き、事業者を中心に支援策が講じられることになっておりますけれども、これらの施策についての具体的な理由を示した上で、施策が講じられていないように私は感じております。 私は、以前から、市民生活や事業者の営業状況などについて、実態調査を行う必要があると述べてきましたけれども、やっとそういった調査が行われてきているようであります。 商工観光課のほうでは、事業者に対して、そして企画情報課のほうでは、未来へつながるサポーターの市外に出ている若者を中心とした皆様方についての調査を行っているようですが、現時点で報告できる調査結果があれば示していただきたいと思います。まず、産業経済部長から。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 商工観光課におきまして、令和3年2月に市内の商工団体に加盟をする事業者に対しまして、アンケート調査を実施をいたしました新型コロナウイルス感染症に係る事業者実態調査につきましては、現在、集計作業を進めており、3月3日時点での集計した途中結果を御報告いたします。 まず、アンケート送付対象者数2,349社に対しまして、回答数は953件、回答率は40.6%となっております。 コロナ禍により、事業活動に影響があったと回答したのは693社、75.6%、2020年と2019年の売上げを比較し、減少したと回答したのは730社、79.2%で、そのうち、売上げが20%以上減少したと回答した事業者の割合は593社、64.4%にも上り、幅広い影響が見られます。 産業分類ごとの単純平均の売上げ減少率を算定いたしますと、宿泊業、飲食サービス業のマイナス47.4%を筆頭に、生活関連サービス業、娯楽業がマイナス31.2%、漁業がマイナス26.9%、卸売業、小売業がマイナス25.3%と特に大きな影響を受けている状態がございます。 これらの結果から、コロナ禍が市内の事業者に極めて大きな影響を与えていると、改めて認識をしたところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 次に、総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 特に学生だけを対象に、現況を把握するための調査は行っておりませんが、企画情報課におきまして、先般、2月13日に関係人口の拡大とシビックプライドの醸成を目的とした、未来につながる宇和島事業のオンラインセミナーを開催いたしまして、会終了後、参加者にアンケートを実施いたしました。 当セミナーでは、都市部の若者が多数参加することが予想されていましたので、アンケートの項目の中に、コロナ禍で困っていること、不安に思っていることは何ですかとの質問を加え、学生を含め、市外で暮らす宇和島に関係する皆様の現況を把握しようとしたものでございます。 この結果、20代から60代までのセミナーの参加者105人のうち、90人の方から回答をいただきました。 アンケートの結果は自由に記載していただく方式でお答えいただきましたが、20代の方18人のうち、学生と思われる方の回答を紹介させていただきます。 まず、現在の収入や将来の仕事に関しては、困窮した学生が増えている。アルバイトやインターンに採用されない。将来、仕事があるだろうかといったようなものがございました。 また、友人関係やコミュニケーションに関しては、友達に会えない。人間関係が薄れている。移動ができないといったものがあり、市外で暮らす若者が生活面などで大きな影響を受け、不安を抱えていることが伺える結果となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 今、報告がありましたように、市内の事業者は大変苦境にある。そして、市外に出ている、特に学生の方々も大変な状況にあるということが分かるのではないかと思います。 そういった中で、今年度実施されました中小企業応援給付金、私なりにその実績から数値を導き出しました。業種別の給付金の申請状況ということになります。 これは、この事業所数というのが、正確かどうか、なかなか難しいのですが、経済センサスで出された数字なので、少し古い数字なのであれなんですけれども、コロナ禍で最も申請率の高い業種、この応援給付金というのは、去年、30%以上減収となった、これは月で、月単位で30%以上減収となった事業者の方々に10万円を給付した事業なんですけれども、最も申請率の高い業種は建設業ということになっております。 土木に関しては、災害等の公共工事が切れることをこの間ずっとありますので、コロナ禍の影響というのはそれほど大きくないのかなと思いますけれども、建築業については、それなりに、もしかしたら影響が出ているのではないかなというふうに思います。 やはり、気になるのが、やっぱり飲食、宿泊業ということになりますね。いわゆるテイクアウトを中心とされている方を除けば、ほぼ100%大幅な減収になっているのではと、従って、申請率も80%を優に超えても全く不思議ではないと考えていたんですけれども、実態としては66%にしか過ぎません。漁業者あたりも、もっと申請率が高くてもいいとは思うのですけれども、これもまた漁業者が54.4%、また家賃支援給付金も市が想定していたものと比べて申請された方が大幅に少なかったようであります。 その次の資料は、社会福祉協議会が窓口になっております生活福祉資金特例貸付の実績数値の市町別の金額なんですけれども、これも県内自治体の上位5位までをここに挙げておりますが、宇和島市は貸付額が4億2,860万で県下4位なんですけれども、これを人口割とか世帯割にすれば、松山と松前に次いで第3位ということになっております。 緊急小口資金というのは1回20万円で、一人世帯なら15万円ということなんですが、これでは足りず、そのさらに総合支援貸付というのがあって、それは3か月分で60万円、1人、あくまで貸付けですけれども、そういったものも、これは、ものもあるんですが、そういった方が359人、宇和島市内でいるわけです。さらにそれでも足りずに再交付、再貸付を行って、延長貸付を行った方、これも最大60万円になりますけれども、これが259人、宇和島市にいます。それから、既に20万とすれば、20万、60万、60万とすれば、140万の借金をした方、このコロナ禍において、そういった方が宇和島市内に259人もいると。 社協の職員にちょっといろいろ話を伺ったんですが、なかなか業種別にとか、そういったことの調査というのが行われていないようです。あまり人の数が多過ぎて、最初のほうはしておったらしいんですけれども、県のほうからもうせんでいいよということで、とにかく貸付けをどんどんしていこうというようなことで、細かな調査はしていないらしいのですが、いろいろ聞いたところによると、やっぱりシングルマザーのお母さん方とか、仕事がなくなって、収入が途絶えたのでということで貸付に来られた方、もしそういった方がおって、シングルマザーの方で、誰も頼る人がいなくて、百何十万も借金をして、この貸付事業は、返す段階で、住民税非課税であれば、返済しなくてもいいよということの制度もあるらしいんですけれども、気持ちとしては、相当落ち込んでいる方が数多く私は宇和島市内にいらっしゃるのではないかというふうに思います。 この2つの事例を上げましたけれども、市長としては、現在の宇和島市民の生活状況についてどのように感じているのか、できれば具体的な数値などがあれば、それも挙げて説明をしていただけないでしょうか。市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 今、2つの事例を詳細なる説明をいただきました。その中の表現といたしまして、仕事が途絶えてということがございましたので、具体的な数字というものは、ハローワークの数字をちょっとお示しをしたいと思います。 直近の有効求人倍率は、1.37倍でございます。有効求職者数は1,255名、前年同月に置き換えると1.77倍、1,146名であったことと比較いたしますと、倍率が0.4倍低下いたしまして、求職者が109名増加している。この数字を見ても、なかなか厳しい環境にあると、そのように認識をしているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私は、この飲食業者、ほぼ100%、テイクアウト中心のお店を除けば、ほぼ100%飲食業者は大変な苦境にあるんではないかと思うのですけれども、私は、こういった飲食業者についても、特別な手続と申しますか、去年の収入を見せて、今年の収入を見せて、そして比較をして15%減ですよということで給付ということではなくて、もうとにかく営業をしていると、私は営業許可をもらって営業していますよというだけで、そして今年の確定申告をしましたと、今年の場合は、特にもうこれだけ赤字なのに、確定申告なんかしている場合かというお店も結構いらっしゃると思うんですよね。 そういうことではなくて、やっぱり赤字でも、ちゃんと申告をしてくださいと、そういったことも含めて、営業をしています。確定申告を済ませましたという飲食業者にあれやこれや言わずに応援給付金を、そして家賃があれば家賃支援給付金の対象者としてもいいんではないかと私は思うんですが、これも前に市長に話したことがあるんですが、市長お考えいかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) なるべく広く活用していただくために、その簡素化ということには今後とも心がけていきたいと思っておりますけれども、やはり確定申告をしていただいた前提ということはもちろんでございますけれども、やはり飲食業界の中におきましても、それぞれ状況が違いますし、また、飲食業界のみならず、各業界大変な状況に陥っている方々もいらっしゃいますし、また、これまでも国・県、そして市がその収入の減少に対しまして補填というものをしている現実というものがございますので、飲食業だけが無条件にそれらをなすということは、大変厳しいのではないかと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) できるだけ簡素な手続で、特に飲食店、スナックとかバーとか、そういったお酒を提供するお店なんかっていうのは、なかなか女の子、従業員の方々への休業支援金とか、なかなかそういったところもなかなか手続ができていないというふうにお聞きをしております。 それから、なかなか難しい手続というか、確定申告の問題もあるでしょうし、労働保険の問題もあるでしょうし、そういった問題があるんだろうと思いますが、こういったことを踏まえて、これからしっかりとしたことで営業もしてもらいたいということも、指導といった意味も含めて、そういった方々と面談をして、支援給付金も渡しますから、これからはちゃんとしっかりとした営業の形式を取ってくださいねっていう指導も含めて、私はやったほうがいいんではないかなというふうに思っております。 少し時間もなくなりましたので、はしょりながらやりたいと思うのですが、先ほど、未来つながるのほうで話が出ておりました市外に出ている若者への支援策です。今年は成人式も中止になりました。大学や専門学校など、本当に学校に通えない実態があるように思います。 聞いたところによりますと、松山辺りでも、松山の大学、愛媛大学あたりも授業をしないので、松山にアパートを借りているんだけれども、実際としては実家に住んでいるんですよっていう子供たちもいるようです。 そういった本当に大変な状況にあると思うのですが、そういったことを踏まえて、昨年、行いました大学生の応援の5万円の給付と、そして地元産品を贈った事業、これは今年度も引き続いて、できれば、物品に関しては、定期的に3か月に1回とかぐらいのペースで、支援をしていくということが、私は必要なんではないかと思いますが、市長、簡単にお考えをお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そういった定期的に、地域のそういった温かさをお送りするということであろうかと思いますけれども、前回の、昨年の事業におきましては、1,478名の学生に対しまして、ふるさと小包の発送というものをさせていただきました。 私も個人的に聞く話といたしましては、すごくありがたかったとか、うれしかったとか、多くの親御さんからもお声がけをいただいた、そういった実績というものもありますので、それらについても検討できたらとそのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 特に今年、また、高校3年生が県外に進学される方が多数いらっしゃると思います。そういった方々に対しても、私は、頑張れという激励の意味も込めた何らかの支援策というのをぜひ考えていただけないかなというふうに思います。これは答弁は要りません。 この項目では最後になりますけれども、今回、予算化されております小・中学校へ加湿機能つき空気清浄機、これが感染症対策のために整備するんだよというふうに予算化されています。合計で264台、金額にして3,800万円が予算化されているわけですが、今、一般に販売されている空気清浄機、ちょっと今最新のパンフレットを頂いてきたんですが、こういったのが1台当たり15万前後ぐらいのものなんですね。今回が、264台、3,800万ですから、1台当たりの単価にしますと、14万、大体こういった程度の加湿機能つき空気清浄機を整備すると考えているんだと思うんですけれども、コロナ、要はウイルスがこれによって除去できると考えて整備するお考えなんでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 加湿機能つき空気清浄機を整備する目的といたしましては、室内のウイルスを除去するということではございませんで、厚生労働省のほうから、コロナウイルス感染症のリスク要因の一つであります冬場の換気の悪い密閉空間を解消するため、窓からの換気と併せて可搬式の空気清浄機を併用することが有効であるということや、あわせまして、適正な湿度管理、40%から60%だそうですが、推奨していることから、その機能が備わった空気清浄機を設置しようとするものでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 換気については、これから暖かくなって、多分、窓を開けて授業を、夏になれば逆に暑くなってエアコンをつけて窓を閉めるということがあると思うのですけれども、私は、感染症対策で14万もするような空気清浄機をつける必要があるんだろうかと、例えば、花粉症とか、PM2.5とか、そういったことでアレルギーで大変だと、授業も集中できないという子供がいると、そういったところの教室については、こういったものをつけて授業に集中してもらうような、やるっていることは私は納得できるんですけれども、そうではなくて、全ての教室に、そして30人だろうが、5人であろうが関係なく、全ての教室に、学校にこういった清浄機をつける必要があるんだろうかというふうな疑問を持っています。 加湿機能ということであれば、当然、冬から必要になってくると思うのですけれども、そういったことを考えれば、もう少し急いで、こういったものをつけて、これは1回つけたら外せないんですよ、また7年後、10年後に空気清浄機が壊れましたので、また新たに更新してくださいとか、そういったことになってくるので、少しここらあたりは再度私は考えるべきではないかなというふうに思います。 多分、学校のほうでも空気清浄機をつけてくださいっていうようなことの要望は、具体的にはまだ出ていないような私は気がするんですけれども、こういったものはどうなのかなという気がします。 けれども、花粉症とか、何かで本当に困っているお子さんがいらっしゃったら、そういった子供がいる教室には清浄機をつけることには、私はそれは否定しませんけれども、ちょっとそこらあたりは疑問に思っております。 最後に、ちょっと時間がないんですが、若者定住奨励金についてお伺いをするんですけれども、ちょっとこれは公務員も対象にするというふうにお聞きしております。 奨学金返済支援事業はこれは公務員は対象外ですけれども、今回の若者定住奨励金は市役所に勤めても、市立病院に勤めても、対象になる、あるいは学校の先生が、教員が宇和島市内の学校に赴任して、宇和島市内に住んでも対象になるということなんですけれども、これは奨学金返済支援事業と矛盾するんですけれども、この整合性についてはどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えさせていただきます。 今回、上程させていただいております宇和島市若者定住奨励金事業は、一人でも多くの若者が宇和島市に戻り、またIターンとして来ていただくことで、地域活力を確保するとともに、地元企業への雇用、事業継承による後継者不足の解消など、地域活性化と人口の増につながることを目的としておりまして、奨学金返済支援事業と比較して、対象者を幅広く支援する事業として考えております。 奨学金返済支援の対象年齢は、30歳以下ですが、若者定住支援は35歳未満と、4歳範囲を広げるとともに、また、給付金額についても、奨学金返済支援の限度額は100万円となっておりますが、若者定住奨励金は10万円、あるいは15万円をベースとすることで、一人でも多くの方に支援を行おうとするものでございます。 今回、公務員を対象とする理由でございますが、宇和島市においても、一般企業ばかりではなく市職員の採用においても人材確保が容易ではなく、採用試験を複数回実施して、人員を確保している状況にございます。 そういった事情もございまして、本事業については幅広く支援を行う趣旨であることから、内部で協議をいたしまして、公務員も対象としようとするものでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私は納得しておりませんけれども、引き続いて、委員会のほうでこの件については、課長と話をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ちょうど時間になりましたので、私の質問を終わります。 ○議長(福島朗伯君) 以上で、浅野修一君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時30分から再開をいたします。     午前11時51分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、上田富久君の発言を許します。 ◆21番議員(上田富久君) 自由民主党至誠会の上田富久でございます。 10年前の今日、3月11日は東日本大震災が起こった日であります。 少々数値は異なるかもしれませんが、亡くなられた1万5,899名の方々の御冥福と、いまだ行方不明の2,529名の方々のできるだけ早い発見を心から祈っております。 それでは、通告に従い質問いたしますが、5番目の教育行政についての質問は割愛をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。 初めに、令和3年度宇和島市施政方針について質問をいたします。 岡原市長は、施政方針でこれまで進めてきた様々な行財政改革の成果に、特に公債費を中心とした各種財政指標においては、顕著に推移してきたと述べられておりますが、具体的にどのような行財政改革を推進してこられたのか、岡原市長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに、施政方針におきまして、顕著に推移しているというお話をさせていただきました。 ただ、これは私が就任して3年半余りでございます。やはり約15年前に平成の大合併を経て、交付税の縮減に対応すべく前市長が様々な取組というものを力強く推し進めてこられた、それが継続しているものだと確信をしているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私も各種財政指標が顕著に推移してきているのは、正職員の大幅削減など、いろいろな弊害もありましたが、大なたを振るって行財政改革を行ってこられた前石橋市長のおかげだというふうに思っております。 また、予算規模は例年、令和2年度より増加しているが、既存事業の精査はもとより、補助金や有利な起債の活用など、財源確保や将来負担にも配慮し、基金の活用を図りながら、積極的に対応すると述べておられますが、令和3年度当初予算を編成するに当たり、既存の事業の精査をどのように、どのような事業を削られたのか、岡原市長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 ここで今この事業ですと申し上げるような大きな事業等々はないところで、今回の医療費の無償化につきましても、当初は給食費ということを申し上げてきましたけれども、結局のところ、全体的な財源の調整ということで捻出したのが事実でございますけれども、そういった意味におきましては、大きなその削減には結びついていない、そういった現実でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 担当の財政のほうにもお聞きしましたが、やはり岡原市長が言うような、全体像の中からというような話をされておりますので、実際のところは、今まで削減というよりも、ほぼ昨年と同様な既存の事業をやっていった上に、新たな事業をやっていくと、これから微調整をしながら、全体を考えていくというような形だというふうに私も理解をしております。 次に、岡原市長の公約である子供医療費の無償化、今ほど岡原市長も言われましたが、実現に向け、給食費100円補助の財源を子供医療費の無償化に充てるとされておりましたが、コロナ禍で大変な子育て世代の支援のために、今年度は給食費100円の補助を継続するとの旨の発言をされましたので、今後、給食費100円の補助はいつまで続けられるのかということをお聞きしようと思っておりましたが、昨日の答弁で、議会と相談して決めていきたい旨の発言をされましたので、これ以上の答弁は多分ないだろうというふうに思いますので、これは割愛をさせていただきたいというふうに思います。 私は、何度も言っておりますが、財源があるのであれば、子供医療費の無償化、また、給食費の補助など、全てやったらいいというふうに思っております。 しかし、今後、コロナウイルス感染症の影響のため、国の財政の悪化で地方交付税も多分減少する可能性があり、宇和島市の経済も悪化で市税も減ってくることはこれは必至の状態だというふうに思っております。 また、国民1人当たりの所得は減少し、国民負担率は過去最大とマスコミ報道されておりますが、今後とも行財政改革の手綱を緩めず、めり張りの効いた行財政運営をお願いをして行財政についての質問を終わりたいと思います。 そして、ここで少し時間をいただいて、城南中学校の2年生を対象にした主権者教育の取組について、少し御紹介をさせていただきたいと思います。 去る1月22日、城南中学校区の市議会議員であります岩城議員、武田議員、川口議員、私と4名で参加をしてまいりました。 初めに生徒たちによる模擬議会が行われ、その後、4グループに分かれて参加議員による講演が行われました。私が受け持ったグループでは、宇和島市の財政状況、自主財源、依存財源の割合、また、どんなところに予算が使われているのかを説明し、次に、岡原市長の公約である子供医療費の無償化について説明をして、この子供医療費の無償化についてどう思うか、生徒に尋ねてみました。 すると、生徒からは必要だとの声が上がりました。その後、コロナ禍での宇和島市の状況を説明、特に城南中学校区には漁業が盛んな宇和海、九島、石応、小池地区が含まれていることもあり、真珠養殖、また魚類養殖も大変な今の現状を説明をしました。 その場での意見と学校から頂いた生徒の感想を読ませていただくと、子供医療費の無償化には賛成だが、自分が食べるものなので給食費100円の補助は要らない。医療費に使うより今困っていることに予算を使ったほうがよい。真珠や漁類が大変な状況に衝撃を受けたなど、いろいろな意見が出されました。 数十分の短い講演にもかかわらず、生徒たちはしっかりとした意見を持ち、真剣に今の状況を考えております。 後で生徒たちの感想をお渡しいたしますので、将来、この宇和島市をしょって立つ生徒の意見をこれからの行財政運営の参考にしていただければというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 次に、歴史文化のまちづくりのうち、伊達博物館の建て替えについて、質問に移ります。 第10回伊達博物館建替委員会が終了したと聞き及んでおりますが、会議は非公開で、その代わりにこれまでより詳細な会議録を示すとのことでしたが、今回、公表された会議録では詳細な内容はさっぱり分かりません。 伊達博物館建替委員会で何がどこまで、話合われて決まったのか、また、今でも現在地での建て替えを熱望されている多くの市民の方々がおられます。この方々の意見をどのように考え、今後、どのように対処されるのか、森田文化・スポーツ課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) お答えいたします。 伊達博物館改築事業に係る主な決定事項といたしましては、新博物館は、都市再生整備計画事業を活用し、天赦公園に移設し、広場を確保できるように西側に建設するということになろうかと思います。 次に、いただいております反対意見の皆さんに対しては、丁寧に今後も粘り強く移設した経緯等を御説明し、御理解いただくよう努力していくというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 前回といいますか、前のときも言わせていただいたんですが、決まったことと、今から決めることというのを、ちゃんとした表にすみ分けをして出してくれということで、前回はそういう形で出していただきましたので、今後ともそういう形で議員の目に触れるように、また分かりやすいような体制で決まったこと等々を私たちに知らせていただければというふうに思います。 私は、今回で建替委員会は終了すると思っておりましたが、そうではないのです。今後、どこまでこの建替委員会で協議をし、決めていかれるのか、これも森田文化・スポーツ課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) 建替委員会の今後の役割につきましては、基本計画の策定が大変大きなものであるところは間違いございませんが、当委員会設置要綱にも明示してありますとおり、基本設計及び実施設計に関することも所掌事項となっておりますことから、今後も、継続して御協議、御検討いただくようになろうかと思います。 ただ、今後は、建築的な専門分野になってまいりますので、御報告し、御確認の上、御承認といったような事項が多くなってくるというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私は、この建替委員会の要綱、これ、私たちには開示していただいておりませんので、基本構想、基本計画までがこの場で協議されるというふうに私は思っておりましたが、公開されている今回の建替委員会の議事録を見て、えらく踏み込んだところまで協議されているのに驚き、片山教育部長に尋ねましたところ、設計業務が終了するまで協議を行うとの返答があり、驚いた次第であります。 このように、委員の多くが第10回の委員会が始まるまでは、今回で委員会が終了すると思っておられたようです。委員の理解がちぐはぐでこのような状況の中で、40億近い大きな事業を本当に成し遂げられるのか、私は疑問を持っております。 また、玉田副市長が来年度の重要施策を各会派に説明に回られた折に、今回の建替委員会の委員には、諮問する側の市長、副市長、教育長が入っており、その委員会が市長に答申するのはおかしいとの意見をぶつけてみました。玉田副市長からは、確かにおかしい、次回このような委員会を設置のときは、人選を考えたいと旨の回答があり、玉田副市長もこの建替委員会の委員の構成に対して疑問を持っておられるようでした。 また、この委員会が伊達博物館の業者選定に関与することは、私はないと信じておりますが、岡原市長自らが諮問し、岡原市長を含む委員が答申をされる。また、慣例では設計業者選定に当たってのプロポーザルもメンバーの一人である副市長がトップに座ると。簡単にいうと、委員会メンバー自らが諮問して、メンバー自らが答申し、メンバー自らが設計業者を選ぶ。雑に言ったらこういうような形になると思うのですが、私はこの体制に納得が全くいっておりません。 このようなことから、全てこの委員会関係者で決まってしまう感が強いことから、大きな圧力団体になり得ることは事実だというふうに私は思っております。 今後、建替委員会と業者選定のすみ分けをどうされるのか、この委員会をどのように運営されようとしておられるのか、片山教育部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。
    ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まず、前段で御質問のありました設計業者の選定委員会とのすみ分けのところでございます。こちらにつきましては、現在、メンバーの選考中といいましょうか、体制をどうするかについて検討中でございますので、最終的にどういうメンバーでやりますところまで至っておりません。 想定されるメンバーといたしましては、本体設計と展示設計と2つに分かれますけれども、それぞれ5名から6名程度、専門家といわれる、いわゆる大学教授でありますとか、専門の知見をお持ちの方と合わせまして、やはり発注者側、宇和島市側の職員も入るべきであろうというふうには考えております。 一方で、委員会のメンバーの方が必ず入るのか、あるいは必ず入らないのか、これにつきましては、先ほど申し上げたように、現在、検討中というところで、まだ最終的な答えを持ち合わせておりません。 それから、先ほど、森田課長のほうからも少しお答えさせていただきましたけれども、現在の建替委員会の関わりにつきましては、やはり大きな基本計画が山であったのは間違いないだろうと思います。しかし、今後、やはり設計のところにつきましても、状況報告も含めまして報告を差し上げて、御承認いただくという経緯は踏んでいくべきなんだろうというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今、片山部長のほうから、説明をいただきましたが、これは周りから疑われないように、しっかりとしたメンバーで公平公正という形でやっていただきたい。そこのところは切にお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、伊達博物館の運営面についての質問をいたします。 これは十数年前のことですが、当時の石橋市長から伊達文化保存会などから、博物館が品物を借り、市民等に公開している二重構造的な状況の解消というのを指摘されたことがありました。 また、過去には、宝物や古文書の破損、紛失などもありましたが、これらの問題解決に現在どのような取組を行っているのか、森田文化・スポーツ課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) お答えいたします。 現在は、伊達文化保存会所有の文化財については、伊達博物館が借用して展示をするということになっております。 伊達文化保存会とは十分な連携を取りながら、展示、公開、修理、保存を図ることができておるというふうに考えております。 今後も、この関係は変わることなく継続していくものというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今の話を聞いても、この二重構造的な今の体制というのは、あまり変わっていないのだろうというふうに思います。 ぜひ、そこのところは新しい博物館が建つまでに伊達文化保存会、また伊達家等々とも話し合いながら、これから徐々に解消していっていただいて、市民にすばらしい博物館、そして展示物を見せていただきたいというふうに思います。 図録は完成しておりますが、これらの宝物のデータベース化はどうなっているのか、これも森田文化・スポーツ課長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) 図録を完成して以後は、伊達博物館と伊達文化保存会との学芸員との間で連携を図りながら、しっかりとしたデータベース化をしながら、管理をしている、協力をしているということに尽きると思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) そうしたら、そのデータベース化というのは、まだ全ては終わっていないということでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) 全て、図録も含めてデータベース化は終わっております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それで安心をいたしましたが、昨年、政務活動費を使わせていただいて、幕張メッセで行われましたフォーラムに参加をしてまいりました。そのフォーラムで片山善博元総務大臣が講演で、地方の図書館の役割は本を貸し出すだけではなく、地域の歴史、文化の情報を後世に伝えることが最も重要な義務なんだと、図書館の重要性、役割を力説されておられました。 次世代への継承のためにも、伊達博物館などの歴史文化施設とそして図書館が連携して、こういうことにぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。これもよろしくお願いをしたいと思います。 次に、JT跡地の利用についての質問に移らせていただきます。 城山下JT跡地は購入して以来、放置されたままになっておりますが、どのように有効利用を考えておられるのか、岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えをいたします。 JTの宇和島営業所の跡地につきましては、議員御承知かと思いますけれども、宇和島市から申請を受けて、国の審議会が開催され、これは国の史跡といたしまして、平成28年3月1日付で、宇和島城を構成する文化財として、追加指定を受けているところでございます。 これをもちまして、多大なる補助金を頂き、購入したところでございますので、当初のやはり目的というものは文化財、その趣旨に合うように、利用していくところでございますので、なかなかそれ以外の目的で活用するということは厳しいんだろうという認識をしております。 前市長におかれましても、購入後に、一度文化庁のほうに直接そういった話、別の目的で使うことはできないかということを含めて、そういったお話をされたようですけれども、文化庁としては、そういった史跡としての活用をするようにというお話をいただいているという話を聞いたことがあります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) この件に関しましては、12月議会でも、私、多分質問をさせていただきましたが、この12月議会の私の一般質問の翌日になりますが、前石橋市長が、会派の控室に来られ、使途が限られていることは分かっていたことだと。それを文化庁との交渉でどうにかするのが政治の力だというふうに岡原市長の答弁に反論をされておられましたが、これまで、市長として、文化庁と話し合ってこられた経緯はあるのか。今後、どのようにこれらを対処しようとされるのか、岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) まず、文化庁とこの件について、直接にこの話をしたことはございません。先ほど、申し上げました事実とこちらから申請をし、こちらからそのいわゆる認められたものを外してくれということは筋としてなかなか厳しいだろうという認識を持っていること。 また、前の石橋市長がそういった厳しいお話をいただいたことも承知しておりますので、そういった挑戦というものはしておりません。 ただ、これまでの7月豪雨災害もしかり、様々なところで国に対して要望活動というものは繰り返しやってきた、その中でございますので、現在、宇和島城の今の様々な補修の事務所としての活用として、文化庁とは話ができているところでございますので、今後は、やはりあそこをどうしていくのかということはしっかり考えた上で、何をしていくかということで、こちらが行動に変わっていくんだろうと、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) その石橋市長時代に、あそこを網がけで補助金をもらって買ったというところの中で、職員の中には、その補助金をもらわずに、単費で買うべきではないかと、もし網かけがかかったらなかなか自由に使えなくなるからというような意見もあったというふうに聞いております。 しかし、市民の市税を使って購入した土地ですし、また、宇和島市のど真ん中にこれだけ広い土地を遊ばせているにはあまりにももったいない。できるだけこれは早い解決をお願いをしておきたいというふうに思います。 これは岡原市長で解決するに当たっては、もう1期やらないと、なかなか解決はできないと思いますので、また、9月以降頑張っていただきたいと、なかなか先ほどから「はい」とは出るか、出ないかはっきりした返事をいただけませんが、山瀬君と先ほど話しましたが、もう2時間たっているので、また聞いてみさいやっていうような、聞いてみるかなという話をしておりまして、そういう話をさせていただきました。 本当にもったいない話なので、ぜひ、有効な利用方法を考えていただきたいというふうに思います。 次に、環太平洋大学さくらキャンパスの購入についての質問に移ります。 12月定例会の一般質問においても、この件について質問をさせていただきましたが、その際にも明確な答弁がありませんでしたので、再度質問させていただきます。 この件に関しましても、これも前石橋市長が当会派の控室に来られ、岡原市長の議員辞職しており、売却予定価格3億円も知らなかったとの答弁には納得いかないと、担当部署にはしっかりと引継ぎをしていたというふうに憤慨をされておられました。 この件に関しても、玉田副市長が各会派に説明に来られた際に、重要施策の引継ぎについての質問をいたしました。 玉田副市長からは、引継ぎができていなかったことに対し、今後、このようなことがないようにするとの旨の回答をいただきましたが、重要施策の引継ぎに漏れのないよう、どのような体制整備をされて、これから対処されていかれるのか、これも岡原市長にお伺いしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに行政というものは連続性、安定的につないでいくということでございますので、この点につきましては、その体制というものを整えていかなくてはならないだろうと感じております。 ただ、一方で、私、その3億円等々の話が出た折には、市議会議員も途中で辞職をした、その中での7月、8月だったと記憶しておりますし、今回、そういった記録というものはこの市の中にもないところでございますので、こういったことにならないように、今後しっかり体制整備していきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 具体的な体制整備というような方法を言われませんでしたが、ぜひそこのところはしっかりとやっていただかないと、この行政が前向いて進まないというふうに思いますので、よろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 また、今回、環太平洋大学さくらキャンパスの活用検討事業に約438万円の予算が上程をされております。 この事業は、環太平洋大学さくらキャンパス譲渡の提案を受け、施設活用方法について検討を行うものであり、何度話を聞いても、岡原市長にはここを使うビジョンを持っておられないのかなっていうことで、そういう答弁に終始されているように私は感じております。 岡原市長にビジョンがないのは仕方ないにしろ、庁内で環太平洋大学さくらキャンパスの有効利用を協議したというふうに聞いておりますが、それでも意見はまとめ切れなかった。庁内でどのような意見が出たのか、西本総務企画部長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 さくらキャンパスの譲渡提案を受けまして、その後の利活用が想定される総務企画部、産業経済部、建設部、教育委員会の各部局により、現地視察を実施後、活用方法の提案を受けました。 各部局から提出された活用案といたしましては、スポーツ合宿受入れのための宿泊施設、移住体験及びボランティア等の一時入居施設、災害時の避難所や防災拠点関連の施設、研修所やコワーキングスペースとしての貸館、そして丸山公園に隣接する立地であることから、丸山公園再整備に係る公園施設の移転候補地といったような活用案がございました。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 議員の中には、環太平洋大学さくらキャンパスはお荷物施設になるので、購入するべきではないと反対の方もおられます。 しかし、石橋市長時代、当時は年金保養センターをスポーツ合宿のための宿泊施設として購入をしたいとの提案があり、当時、多くの議員が賛成し、年金保養センター購入のための入札に参加した経緯があります。 結果、落札はできませんでしたが、購入に賛成した議員の私は一人であり、今でもスポーツ合宿を軸とした宿泊施設として購入してほしいとの思いを持っております。 そこでお伺いをいたしますが、これはもう数年前のことで、時代も変わっている、議員も大勢もう変わっていると言われるかもしれませんが、一度、議会はスポーツ合宿のための宿泊施設として購入することに賛成していますので、スポーツ合宿の宿泊施設を軸として、まずは議会の意見を聞くのが本来の手順だというふうに私は思うのですが、これも西本総務企画部長にお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、平成20年1月、当市はさくらキャンパスの入札に参加し、落札できなかったという経緯がございます。 その際、スポーツ合宿としての宿泊施設として利用するとして、議会の承認を得たとのことでございますけれども、十分に私も事情を把握しているわけではございませんけれども、入札に参加するに当たっては時間的余裕もなく、利用方法についても十分に検討がなされていなかったというふうに認識をしているところでございます。 今回、新たに学校法人創志学園から、譲渡の提案をいただきましたので、その使用方法を明確にした上で丁寧に議員の皆様と協議を行いながら、最終的に議会の御判断をいただくべきものと考えているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) そうしたら、検討委員会を開いて、そこで決まるまでは議会にもう話をしないということなんでしょうか。それとも、もう議会にも同時に話をして、そして活用方法を両方で決めていくということなんでしょうか。お伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 先ほど、伊達博物館の件でもございましたように、会議録等について、十分整備をしたいというふうに思っておりますし、また、その折々を見て、また議会のほうにも適宜相談をしながら、進めてまいりたいというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ちょっとはっきりしたことが分からないんですが、ただ、活用検討委員会で話し合われたことは、議事録は全て提出してくれるということ、そして、もしその委員会に傍聴もできるような形でやっていただけるということで理解してよろしいのでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えをいたします。 今、委員会が開かれていない中で、私が決定するわけにはいきませんけれども、そういう方向で検討すべきものだという考えはございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) いまだ議会には活用方法について、意見を求められておりませんが、活用検討委員会を設置しても、私は私の考えですが、庁内で出た意見、また議会で話し合った意見と似通った意見しか、私は出ないのではないかなというふうに思っております。 そうなれば、無駄な予算を計上することになるのではないかと懸念いたしますが、それでも予算を計上し、検討委員会を設置するのかというふうにお伺いをしようと思っておりましたが、午前中の岡原市長の答弁で、総務企画委員会ではまだ発表もされていないことで、メンバー構成まで決まっているような話を岡原市長が答弁でされましたので、何を言っても駄目なのかもしれませんが、西本総務企画部長に御所見をお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 様々な御意見をいただいているところですけれども、いただいた御意見、単体の意見では、年間を通じて有効な活用というのがなかなか難しいのではないのかというふうに思っております。 それを民間の知恵を借りて、有効に使える活用方法というのを検討したいというふうに思っております。 以上です。すみません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 正直言いまして、前石橋市長は、私はあまり意見合いませんでした。しかし、よし悪しは別にしても、きちんとしたビジョンは持っておられました。 これから、検討委員会を設置して、使用方法の案を決めるとされておられますが、岡原市長、少しは自らの具体的なビジョンを示していただきたい。また熱い思いを語っていただきたい。お願いをし、次の未来のトップアスリートの育成についての質問に移りたいと思います。 未来のトップアスリートの育成と言われますが、どのようなことをされようとしておられるのか、具体的な案を岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはり子供たちが、スポーツに興じていく、その中で、私のこれは経験にもよるところでございますけれども、やはりすばらしい選手がいるとか、また指導者にお会いすることがなかなかこの田舎ではなかった。私の子供のときに、そういった機会を得たときの喜びであるとか、また、スポーツに対する思いであるとか、そういったものをやはり醸成することができたらという思いで、このアスリートの事業というものはスタートしているものと考えているところでございます。 今、たしか丸3年経過をしようとしているところでございますので、今後の形というものは、やはりより実効的の高いものに変えていく必要というものがあるとは認識しているところでございますけれども、やはり子供たちも様々な可能性にかけていきたい、そういった思いを寄せているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 岡原市長から、具体的な形のことは聞けませんでしたが、私は12月定例会でも述べさせていただきましたが、今現在、宇和島東高等学校の陸上競技部のOB会長をさせていただいております。 そのOB会、陸上競技部の生徒に都大路を走らせたい。自らも都大路に連れていってもらいたいとの熱い思いから、先輩たちがOB会を設立し、そこで物心両面で陸上競技部を支えてこられました。 この先輩たちの思いが徐々に形になり、昨年末には岡原市長には協力を得られませんでしたが、宇和島東高陸上競技部が全国高校駅伝、都大路に8度目の出場を果たしました。 また、近年では全国大会、国体をはじめ、世界ユースに出場する選手も輩出をしております。また、卒業後も都大路などの全国大会を足掛かりに、箱根、全日本、出雲駅伝などに出場する選手も出てきており、今回、びわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本新記録を出した鈴木健吾君もその一人であります。 鈴木選手のちょっとエピソードをお話しいたしますが、大学時代、箱根駅伝で区間賞を獲得するなど、すばらしい活躍をされたのは皆さん御存じだと思いますが、大学生のオリンピックといわれるユニバーシアードに出場した際には、宇和島東高OBとして、地元を盛り上げるようさらなる高みを目指して頑張るという手紙を頂きました。ここにその手紙があるんですが、結果、優勝には届かなかったものの、ハーフマラソンで3位、銅メダルを獲得、活躍をしてくれました。 また、一昨年のMGC、東京オリンピック選考レースの前、宇和島市に帰省した際、丸山運動公園陸上競技場で行われました高校総体、南予地区予選に応援に来てくれ、後輩たちに声をかけてくれ、後輩たちのモチベーションを高めてくれました。 このように、地元を、また母校を盛り上げるために、また支えてくれた方々に恩返しをするために、必死で頑張ってくれております。私はこういう地道な積み重ねと、熱い思いがトップアスリートの育成につながるというふうに思い、先輩の思いをつなげていくために、今後とも鈴木選手を含め、地元出身の選手にエールを送り続けたいというふうに思っております。 話は少し戻りますが、先日、高校3年生が卒業いたしました。陸上競技部の卒業生の中に全国レベルの選手が2名おり、箱根駅伝に出場する大学、ほぼ全ての大学がこの2人の選手を獲得しに、スカウトに来られました。そのうち、東洋、東海、法政、國學院、筑波、この5校の大学の監督との話合いに私も同席をさせていただきました。 その折に、今回の箱根駅伝で3位に入賞した東洋大学の酒井監督に全国に東洋大学と提携している高校はありますかとの質問を投げかけ、宇和島東高校陸上部にもときどきすばらしい選手が出るので、宇和島市で大学生や大学OBによる陸上教室などやっていただければ、宇和島市の子供たちの底上げにもなるし、将来、東洋大学で箱根駅伝に出場してみたいと思う子も出てくるのではないかと思うのですがと、私の思いを訴えてみました。 すると、酒井監督からは、ぜひ計画しましょうと、山の神と言われた柏原竜二も連れてきても構いませんよとまで言っていただきました。 口だけではなく、このようなことが地域の競技力のアップ、具体的なトップアスリートの育成につながると思っております。 そして、2人のうち、1人の選手が東洋大学に進学が決まったこともあり、具体的に計画を進めようと思っておりましたが、岡原市長から、本当に協力を得られるのか、私は不安になっておりますので、どのような形で実現しようかと、今、迷っているところでございます。 陸上に関しては、いろいろと手を打っておりますが、どの部も学校、保護者、OB、一丸となって、競技力の向上に力を入れているところであり、野球、サッカー、柔道、ボートなど、他の競技もすばらしい選手を輩出しております。 いろいろな競技の合宿やトップアスリートによる指導等を具体的にぜひ考えていただき、本当のトップアスリートの育成につなげていただきたいというふうに熱望をしております。 市長、もし何かあれば。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今、言われた大学との取組というのは、まさにトップアスリート事業にすばらしく合致するんではないかということをお聞きをしながら、今、考えていたところでございます。 実際のところ、スポーツ協会がこのような、今、運営しているところでございますので、その時々のタイミングで、事業というものを起こすことができるかという点につきましては、ちょっと機動力が難しいのかなというところで、先ほど申し上げました今後について、どのように運営をしていくのかということにつながっていくんだろうと感じながら聞いていたところでございますので、また、それらも含めて、しっかりその仕組み自体も考えていきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ぜひ、この件は、私も本当に必死で力を尽くしておる一つの事業ですので、御協力等お願いをしておきたいというふうに思います。 次に、魅力発信戦略の戦略的な情報発信のうち、デジタルマーケティングについての質問に移ります。 昨日のブランドムービーの制作についての西本総務企画部長の答弁は、大変、私、分かりにかったので、再度、具体的な質問をいたします。 ブランドムービーの作成に500万の予算が計上されておりますが、具体的にどのような事業なのか、これまで多額の予算をかけ、宇和島シティブランディング事業に展開してまいりましたが、当初、クラウドファンディングで資金を集め、大森監督にもプロモーションビデオを作成する案が含まれておりましたが、豪雨災害の影響で予定が延びた結果、日程が合わず、大森監督によるプロモーションビデオの作成は断念いたしましたが、この事業と同じものなのか、違うものなのか、あわせて今回は梶原市長公室長にお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) お答えいたします。 令和3年度当初予算に計上いたしましたブランドムービー制作費用につきましては、令和2年の当初予算に計上し、新型コロナウイルス感染拡大に伴い事業を中止いたしましたデジタルマーケティング事業のうち、本市の魅力発信につながる動画制作に関する経費の部分のみ計上したものでございます。 今回のブランドムービー制作につきましては、議会からいただいた御意見や新型コロナウイルス感染拡大の影響による社会状況の変化を踏まえ、撮影期間を1年間に設定し、本市の四季折々の魅力や地域資源を網羅しながら、本市のブランドイメージを分かりやすく伝えられる宇和島ブランド魅力化計画の目的にもあります「住みたくなる・帰りたくなる・連れて行きたくなる」ような内容とすることとしております。 また、動画制作後の令和4年度には、新型コロナウイルス感染拡大の影響による社会状況の変化も見ながら、ターゲットを絞った広告配信を行い、本市の認知度やブランドイメージ向上を図ることで、本市への移住や観光への関心を高めることとしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) いろいろと言われましたが、西本部長と同じく梶原室長の答弁もあまり私には分からなかった。 それでは、ちょっと話題を変えまして、観光甲子園という事業を御存じでしょうか。梶原市長公室長にお伺いをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) 準グランプリを松山東高校の生徒さんが受賞したという記事を新聞で拝見した記憶がございますが、その受賞作品の動画につきましては、確認できておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) この観光甲子園、正式名を全国高校生観光プランコンテストといい、2020年の大会のタイトルがSDGsで探求する日本と世界の豊かな未来、大会方針として、コロナ禍対応リモート運営、SDGs時代の探求型学習、観光教育トータルデザインの3つが示され、訪日観光部門、ハワイ部門、日本遺産部門の3つの部門に分かれ、全国の高校生が180秒の観光動画で争う大会であります。 今ほど、梶原室長が言われましたように、2020年の大会の訪日観光部門の準グランプリに松山東高の「イロタビ 色に恋する愛媛旅」というのが選ばれました。 同じ部門のグランプリ作品、浜松学芸高校の「浴衣が彩なす日本 浴衣の詫び・寂び・粋」を含めた作品をユーチューブ等々で見させていただきましたが、180秒の中にコンパクトにまとめられており、コンセプトもしっかりして、すばらしい作品ばかりだと私は感じました。 このように感性豊かな高校生に賞金でも出して争わせることで、高校生に宇和島のよいところを再発見してもらえる機会になると思いますし、高い料金での業者委託や追加料金の要求などもなくなります。 また、すばらしい宣伝効果にもなると思いますが、梶原市長公室長に御所見をお伺いをしたいというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 梶原市長公室長。 ◎市長公室長(梶原祥敬君) 現在、制作しようとしているブランドムービーに関しましては、ブランド発信の大変貴重なツールになると考えておりますので、このムービーにつきましては、専門家のお力をいただきながら、よりよいものを制作してまいりたいと考えております。 しかしながら、議員御指摘いただきましたように、若い人たちが、ふるさとに対して関心を持って、自らが行動して、地域の魅力を発信することは大変意義深いことだと考えておりますので、学生たちには自由な発想で、積極的に宇和島を発信していただきたいと願っているところでございます。 令和3年度におきましては、中央公民館におきまして市民を対象としたインスタグラムを活用した情報発信講座を開催して、地元の高校生にも参加していただく予定をしておりまして、若い人たちが地域に関心と誇りを持ってもらうよう取り組んでいきたいと考えております。 また、同じく令和3年度には、第2次宇和島ブランド魅力化計画も策定する予定としておりますので、地域の魅力を紹介する動画制作という切り口で若年層の活動人口の創出でありますとか、人材育成につながる個別施策も計画の中に盛り込めるよう併せて関係課で検討していくことができればと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 梶原室長は、プロによりよいものをというところに大変今力を入れて答弁をされましたが、高校生を侮ったら駄目ですよ。 本当にすばらしい感性を持っておりますし、その作品、ぜひ市長含め理事者にも見ていただきたい。本当にすばらしい出来です。プロにも負けないぐらいの私は出来だと。高校生のほうがどちらかというと、心打つなと思うぐらいの作品ですので、ぜひそこのところは高校生だから、プロにというような固定観念を捨てて、ぜひ御一考願えたらというふうに思います。よろしくお願いをしたいと思います。 次に、吉田小学校の統合小学校の設計業務選定についてお伺いをしたいと思います。 先日、吉田統合小学校の設計業務のプロポーザルが行われ、設計業者が決定したと聞き及んでおります。 本来でしたら、まず、正副議長へ報告、次に所管の委員会の正副委員長に報告を行い、所管委員会の委員及び地元議員という流れで報告されると思うのですが、いまだ所管の産建教育委員会には報告がありません。どのような手順を踏んでおられるのか、これは金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 吉田統合小学校の設計に関しては、大変重要な案件だと思いますので、今、議員から御指摘いただきました急ぎ説明させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) なぜ、所管の委員会にこんなに遅いんだというところ、私は統合小学校の設計予算についても産建教育委員会で審査をしているにもかかわらず、地元議員には報告があって、所管の委員会に報告がないというのは、どう考えても私は納得がいかないんです。 所管する委員会への報告、今ほど金瀬教育長言われましたが、できるだけ早い報告をお願いをしておきたいというふうに思います。 また、先日、行われました産建教育委員会で、委員の一人より、吉田統合小学校の設計業務の委託業者選定のプロポーザルが行われ、1,000万円高い業者に決定したそうだが、プロポーザルの詳細を示せという旨の内容を担当部署に申入れをされましたが、私はこれは金額は非公表だというふうに思っておるんですが、プロポーザルの設計業務の金額及び内容にどこまで守秘義務を課しているのか、これも金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 金額、それから受託の候補者以外の候補者については、委員からは公表しないように、あらかじめ事務局から説明をしてございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) この件に関しましては、提示金額については担当部署の職員、あるいはプロポーザルに参加した委員、もしくは業者間でおまえのところは何ぼで入れた、うちは何ぼで入れたんよというようなやり取りの情報の共有でしか知ることが、金額に対してできないというふうに推測をいたしますが、もし情報を漏らしたのであれば、これに対して罰則に問われるおそれはないのか、金瀬教育長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 今、罰則のあるルールがあるかどうかということについて、ちょっと手元に資料がございませんので、確認させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 罰則に問われるおそれがあるにしろ、ないにしろ、委員会という公の場で、このような発言をされた議員がおられるのは事実であります。 もし、職員やプロポーザルの委員から漏れたのではれば、守秘義務違反が疑われますし、業者から漏れたのであれば、業者との関係が疑われるというふうに思います。 私もいろいろな情報を各方面から入手をいたしますが、情報の入手先に迷惑のかからないように、慎重に考えて発言はしているつもりであります。 公の場で、このような発言があった以上、二度と、このようなことがないように、しっかりとした調査、そしてこれからまたプロポーザル等々あると思うのですが、対応をお願いをしておきたいというふうに思います。よろしくお願いをいたします。 これで、私の用意した質問は終了いたしましたが、先日、米田美惠子元市議会議員をしていた元議員から、私に電話がありました。「上田君聞いてや、あんたに自慢したいことがあったんよ」ということで、聞いてみました。ビートルズのメンバーの一人、ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコ氏と米田さんの先祖が一緒だったんだと。本当にうれしそうに電話口で話をされました。 昨年12月、議会で採択されました日本マラソン発祥の地宇和島の陳情者、宮住冨士夫氏が調べたもので、宇和島藩、米田家出身の伊臣忠一の息子が安田財閥に婿入りし、その孫がオノ・ヨーコだそうであります。 このように、愛媛経済レポートにも書かれているんけれども小さいのであれなんですが、あるんですが、ウィキペディアで伊臣さんという方も調べてみました。 このように、宇和島市には、自然、文化、食以外にもたくさんの資源、そして物語が眠っております。 宇和島シティブランディング事業の推進のためにも、いろいろな資源、物語を発掘して、シティセールスに生かしていただければというふうに思います。 最後になりましたが、3月末をもって、この中では田邑部長だけだと思いますが、退職される田邑部長をはじめとした職員の方々に心から感謝申し上げますとともに、くれぐれも体には御留意をされ、第二の人生を楽しんでいただきたいというふうに祈念をしております。 これで、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○副議長(武田元介君) 以上で、上田富久君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後2時45分から再開をいたします。     午後2時26分 休憩-----------------------------------     午後2時45分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 一般質問の途中でありますが、この際、申し上げます。 東日本大震災から、本日で10年目となります。改めまして、犠牲となられた方々に対しまして、心から御冥福をお祈りするとともに、地震が発生いたしました午後2時46分に合わせて黙祷を行います。 ◎事務局長(古谷輝生君) 御起立願います。傍聴席、記者席の皆さんも御起立願います。     〔全員着席〕 ◎事務局長(古谷輝生君) 御起立願いまそれでは、1分間の黙祷を行います。 黙祷。     〔黙祷〕 ◎事務局長(古谷輝生君) 黙祷を終わります。 御着席ください。     〔全員着席〕 ○副議長(武田元介君) それでは、松本 孔君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 公明党の松本 孔でございます。 ただいまは、東日本大震災から10年目、3月11日同時刻に黙祷をさせていただきました。亡くなられた方の御冥福とこれからの復旧、復興を御祈念させていただきました。この3.11を風化させることなく、真正面から捉えて、そしてこの日を原点に出発をしていこう、こういうふうに決意をいたしました。 それでは、質問に入らせていただきます。 まず、1点目でございます。 日本マラソン発祥の地、宇和島のアピールをということで質問をさせていただきます。 ずっと、昨日からも出ておりましたけれども、宇和島東高校出身の鈴木健吾選手が先日行われましたびわ湖毎日マラソンで、2時間4分56秒という大記録で日本新記録を樹立いたしました。 コロナでどんよりとした空気を吹き払う鈴木さんの快挙、その人知れない努力に心からの敬意と感謝を申し上げたいと思います。 さて、鈴木さんのおかげで宇和島ってどこだと、脚光を浴びたわけでございますが、我が宇和島市が日本最古のマラソン大会「遠走」を開いたことはあまり世間に知られておりません。 昨年10月、松山市在住の宮住富士夫さんから日本マラソン発祥の地宇和島のアピールを願う陳情が出されました。 宮住さんは、40年前、愛媛新聞社宇和島支社の記者をされ、歴史資料の刊行に関わられ、お仲間が「遠走」のくだりを発見されたそうでございます。 宮住さんは、宇和島藩から1年遅れた上州群馬の安中市が40年以上前から「安政遠走侍マラソン大会」を開いていることに触れ、どこが最古というより、歴史を現在に生かす安中市民こそ立派だと思うと述べられておられます。 宮住さんは、陳情書でも、もう公費を投じてマラソン大会を始める時代ではなく、東京オリンピックを契機に輝かしい史実を誇り、全国に宇和島をアピールしていただきたいと述べておられます。 昨年12月、宮住さんから、日本マラソン発祥の地宇和島のアピールを願う陳情が提出されまして、議会で採択をされました。 陳情内容は、日本マラソン発祥の地の立札を掲げる。また、市が調査の上、日本マラソン発祥の地都市宣言をし、副読本の刊行や、公用封筒に刷り込むなどのアピールをする。必要ならば、遠走コースを市史跡に指定するとなっております。 私は、発祥の地の記念碑等の序幕を鈴木選手にしていただくことができれば、日本記録樹立、東京オリンピックの記憶として、後世にも伝えられるのではないかというふうに思います。 この陳情にどうお答えになりますか、市長にお尋ねをいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど、鈴木健吾選手の話、私も全く同感でございまして、先日、宇和島大賞とまた栄誉賞授与の折、リモートで参加いただきましたが、ここまでのすばらしい記録を出されながら、全くおごることなく冷静なコメントを言われていたことが象徴的でございました。 実は、3年前の3月12日、ちょうど3年前なんですけれども、大学を出て、たしか富士通にもう入ろうかというときに、実は表敬訪問をいただきまして、そのときから何か風格というものがございましたけれども、あのように物すごく謙虚に話されるそういった姿が象徴的でございました。 今後、パリオリンピックを目指されるということでございますので、市民を挙げて応援していきたいと思っております。 先ほど、この先日の陳情のことでございますけれども、このもともとの発見というものは、宮住さんというよりかは、市内郷土史家の橋本増洋さん、この方が藍山公記から健歩の史実を発見し「宇和島健歩・燼余」の中で紹介されていると、これがまさにスタートであると、そのように認識をしておるところでございます。 その史実によりますと、確かにそのようないち早く取り組んだというそういったものがございますので、やはりこうした史実というものを捉えながら、どのようにやっていくのかということはしっかり検討していかなければならないだろうと思っております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 宮住さんには、この時代に合った陳情をしていただいたというふうに思っております。 実現可能な明るい意義のあるこの提言でございますので、ぜひ形にしていただきたいというふうに要望しておきたいと思います。 2点目でございます。 多様な人々が共に生きる格差のない地域づくりのために、手話言語条例の速やかな制定を求めたいというふうに思います。 言語条例は、手話は言語であるということを明確にし、手話の普及、啓発、推進に努めるものでございます。 手話は、明治から平成に至るまで、言語として認められず、使用が制限されることがあり、聾者の言葉である手話そのものが差別を受けた歴史があります。 平成23年改正の障害者基本法には、手話は言語であると明記されました。手話が英語や日本語と同じように言語として認識され、障害者が自由に使って不自由を感じない格差のない社会づくりのために、手話言語条例は重要であります。 聴覚障害者の方が、筆談や口の動きで理解することは限界がありまして、手話での会話が一番頼りだそうでございます。 情報格差をなくし、聞こえる人も聞こえない人も同じように生活できる社会を目指さなければなりません。公平に情報を得ることができる、情報のバリアフリー化を進めていかなければなりません。 例えば、聴覚障害者が市役所に来られたときの対応、市立病院に来られたときの対応についてお伺いをいたします。 まず、伊手保健福祉部長、そして次に、大宿医療行政管理部長お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 保健福祉部からお答えをいたします。 本市におきましては、聴覚障害者の意思疎通支援としまして、福祉課に手話通訳業務や聴覚障害者の相談業務などを行う手話通訳者を配置しております。 聴覚障害をお持ちの方が来庁される際には、事前に連絡をいただいている場合は、福祉課にお越しいただき、通訳者が手続等に同行しており、関係窓口に直接行かれた場合につきましては、担当課からの連絡によりまして、通訳者を向かわせるように対応しております。 また、事前の申請が必要にはなりますけれども、公的機関でありますとか、医療機関などに通訳者を派遣する手話通訳者等派遣事業を実施しておりまして、利用者からの要請に応じて通訳者を派遣しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 市立宇和島病院での対応についてお答えさせていただきます。 聴覚障害がある方が、宇和島病院を外来受診される場合は、手話通訳者や御家族が同行されることが一般的でございます。入院中の場合などは、主治医が直接福祉課に相談し、手話通訳のできる職員を派遣してもらうことで、病状説明などの意思疎通の支援を受けおります。 また、宇和島病院では、総合案内に手話通訳ができるスタッフを配置しているほか、昨年11月から運用を開始した、スマホ診察呼出しアプリは視覚的に情報を得ることができるため、受診支援の一助になると考えております。 実際に、聴覚障害がある方も数名登録していただき、御利用いただいていると聞いております。 さらに、今般のようなコロナ禍においては、発熱外来などに手話通訳者が同行できない場合も想定されることから、市福祉課と連携し、タブレット端末を介して、手話通訳者が離れた場所から画面越しに聴覚障害がある方と医療スタッフとの意思疎通を支援する遠隔手話サービスを利用する体制を整えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 宇和島市はしっかりと対応しているということで安心をいたしました。 聴覚障害の方が様々な場面で使いやすいという手話を排除してきた歴史があることは、手話を言語とする方の人格否定、偏見を生み出した側面もございます。 手話言語条例を制定し、長年、聴覚障害者が言語として育み、大切にしてきた手話を言語として確立する。格差のない社会に進むべきであると思います。 手話言語条例は、全国375の自治体で制定をしております。我が市も多様な人が共に生きる格差のない社会のために速やかな制定をすべきであると思いますが、いかがでしょうか。岡原市長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 確かに誰もが安心して暮らすことのできる共生社会を目指していくことは当然のことでございますので、そういった中で、この手話言語の条例というもので何か動き出すものがあるのであれば、先進事例、徐々に出てきているところでございますので、しっかりと検討していきたいと考えている次第です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。
    ◆22番議員(松本孔君) よろしくお願いいたします。 次に、災害用バンダナについてお聞きをしたいと思います。 議員の皆様にはタブレットに入れておりますので、見てください。 聴覚障害者の方が最も無防備になるのが災害時でございます。昨年、香川県三豊市では、「耳が聞こえません」「手話ができます」と記した災害時に身につけるバンダナを希望する方に配付をいたしました。 このバンダナは、耳が不自由なことを周囲に伝えるとともに、手話ができる人を探す目印になることでございまして、日常でも支援が必要なときに使用することができます。 市の担当者は、聴覚障害者は見た目では分からないので、バンダナの活用により、支援の手を差し伸べることができる。避難所などで、活用できればと話しております。 この災害用バンダナは、障害を周囲に伝え、それに応えて手助けをするという、共に助け合える社会の一翼を担うものでございます。ぜひ実現をしていただきたいと思います。 調べてみますと、各地様々災害用バンダナを配付しております。今、見ていただいたのは、和光市、それからこちらが大阪市の住吉区で使っておるものでございます。目の障害の表示とかもあるのもあります。 支援が必要な人と、それから支援をしたい人、これを結ぶバンダナでございますけれども、伊手保健福祉部長に御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 災害用バンダナにつきましては、過去に愛媛県手話サークル連絡協議会が作成したものの提供を受けまして配付したことがございます。 耳が不自由であり、支援が必要であること、手話ができる支援者であることが一目で判断できるものでありますので、聴覚に障害のある方が支援や配慮を受けやすくするという面におきまして、災害時の使用は有効であるというふうに考えております。 災害対応の強化でありますとか、共生社会の実現に向けまして、障害特性に応じたきめ細かな対応が必要であると考えておりますので、導入については検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) よろしくお願いいたします。導入できるものだと思っております。 3点目、新型コロナワクチン接種について、これも様々ありましたので、多分、こういうお話は聞かれないだろうなという隙間のところを狙って質問をさせていただきます。 まず、1点は、独居で身寄りのない高齢者、障害者の取りこぼしといいますか、そういうところの取組について、伊手保健福祉部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 新型コロナワクチン接種の周知につきましては、市のホームページでありますとか、行政連絡放送、全世帯に配布できるタウンメールの活用を予定しております。 御質問にありました独居で身寄りのない高齢者の対応につきましては、関係各課との連携によりまして、周知を徹底していくとともに、地域を見守っていただいております民生委員さんをはじめ、関係団体にも御協力をお願いしたいというふうに考えているところでございます。 また、障害者の方につきましても、同様に関係各課の連絡でありますとか、関係団体への協力依頼によりまして、希望者が接種できるように対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 次は、土日とかしか休日が取れないというような方、まずは高齢者優先ですから、ちょっと先の話になるとは思いますが、そうした方への対応というものをどのようにお考えか、お聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 医師会との協議及び医療機関へのアンケート結果では、土曜日につきましては、16の医療機関が対応が可能との回答を得ております。 そのため、4月から始まります高齢者向けのワクチン接種につきましては、対応できるものと考えているところでございます。 また、日曜日や祝日につきましては、当然のことながら医師や看護師など、医療従事者の確保が必要となるということが前提となりますので、今後、その必要性については、医師会でありますとか、医療機関等と協議、検討が必要と考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 3点目でございます。 昨日も交通不便地域にバスの借上げとかいうことで、対応したいということでしたが、もう一つ、巡回とか、そういうことはどうなんでしょうか、お考えになっておりますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) まず、島嶼部や半島部、山間部などに住まわれている方につきましては、接種会場までの交通手段が課題となることが想定されますので、先日も今までも答弁をさせていただきましたが、バス等の借上げも検討をしているところでございます。 巡回につきましては、今、この場ではっきりとお示しできるまで協議が進んでおりませんけれども、どちらにしましても、できるだけ負担のない接種環境となるような検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 4点目でございます。 かかりつけ医がない方へということで、聞きたいんですけれども、私もかかりつけ医がありまして、薬をもらっているんですが、先生どうするんですかと言ったら、私に何かあったら困るので、私引き受けようしません言うから、私かかりつけ医がないんですよ。だから、そういう人たちのための対応ということで、お聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 かかりつけ医がいない方への対応につきましては、地域を指定していない市立宇和島病院、JCHO宇和島病院、宇和島徳洲会病院でワクチン接種を受ける方法がありまして、また、市内を6つのエリア、具体的には城北、城南、城東、吉田、三間、津島に分けまして、最寄りの医療機関でワクチン接種を受ける方法を想定しております。 いずれにしましても、今後、設置するコールセンターにおきまして、要望をお聞きしながら、接種する医療機関を紹介することになってまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 様々検討していただいているので、安心はいたしておりますけれども、明確になりましたらまたしっかりとお知らせを願えたらと思います。 では、4点目、介護施設の感染症への対応力向上に支援をということで題しまして、質問させていただきます。 ワクチン接種が済んだとしても、コロナは形を変えて、いつ蔓延してくるか分かりません。 これまでの経験を生かして準備を進めるべきだというふうに思っております。これまでの新型コロナウイルスとの闘いでは、医療従事者をはじめ、ライフラインを支える方々に深く感謝を申し上げておきたいと思います。 とりわけ、介護施設ではクラスターが起きやすく、感染したら重症化する高齢者、中には予防の徹底ができにくい入所者の方も多くおられます。 医療経験のない従事者の方が、まさに神経をすり減らして奮闘し、その過酷さが人手不足に拍車をかけているとも言われております。 従事者の方は暇さえあれば次亜塩素酸で床を拭いている。先日、レベル4になり、ますます神経が擦り減る。家と職場の往復だけ、買物も地元で最小限にしていると言われており、また、ほかの方も人手不足の中で、夜勤が殊に過酷になり、それもネックで人が集まらないと言われて、複数の方からは募集をかけても来てくれないと聞きました。 今後、専門知識があまりない中で、介護者に向き合う介護施設、介護従事者には感染予防、感染症への対応力向上のための支援をしていくべきだというふうに思っております。 コロナ発生当時は、介護施設でマスクがない、それから職員が手作りをしていると、こういうことを聞きまして、手持ちのマスクを届けたこともございましたが、最近伺ったお話では、介護用のグローブ、これがないと。それで、単価がもう上がってしまって、本当に工面をして使っていると、こういうお話もお聞きいたしました。 防護服とか、介護用グローブというのは、各所で充足しているんだろうかなというふうに思いまして、そこをお伺いをしたいと思うのですが、伊手保健福祉部長、いかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 今、手元に資料はないんですけれども、ものによったらやはり品不足は続いているというふうな情報は聞いております。 国等々から、介護事業所につきましても、必要な物品の供給はされているというふうには聞いておりますけれども、やはり品不足のものというのは聞いておりますので、そこにつきましては、仮にその施設等々から相談等がありましたら、適切に対応していきたいというふうに考えているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) しっかり対応していただければありがたいと思います。 御努力のかいもありまして、我が市では介護施設のクラスターの発生はありませんでしたが、クラスターが発生をした施設というので少し話を聞いていましたけれども、家に3週間帰れなかったとか、ごみの収集、それからクリーニングの業者から断られたということとか、本当に想定を超える困難が降りかかっております。 感染症との闘いがずっと続くわけでございます。医療現場はしばらくワクチン接種で多忙を極めると思いますけれども、今後、過酷な介護現場の不安解消、また、感染症への対応力の向上と、この緊張の続く介護従事者へのメンタルヘルスなどを考えていくべきではないかというふうに思っておりますが、御所見をお聞きします。まとめてお願いします。 また、我が市に感染管理認定看護師さんというのはおられますが、おられたらその方にそうした支援をお願いできたらなというふうに思っております。 もう一つ、そうした感染症専門の看護師さんを増やしていく予定はあるのかと、この3点まとめてお聞きをいたします。伊手保健福祉部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えをいたします。 まず、初めに新型コロナウイルス感染症拡大の中、介護の現場で日々業務に奮闘されておられます介護サービス事業者の方々に対しまして深く感謝を申し上げたいと思います。 いつ感染者が発生するか分からない中ではございますが、常に緊張感を抱えて業務を行い、精神的な付加がかかっていると聞いているところでございます。 御質問のありました介護従事者のメンタルヘルスにつきましては、新型コロナウイルス感染症拡大により、心のケアが必要な方の相談窓口としまして、愛媛県が心のホットラインを開設しております。相談を受け付けておりますので介護従事者の皆様には御利用いただきたいと思っております。 また、感染管理認定看護師につきましては、市立宇和島病院に2名在籍しているというふうに聞いております。 なお、研修につきましては、県が医療機関、社会福祉施設等の職員を対象とする感染管理研修でありますとか、社会福祉施設等の職員を対象とした感染症対策に係るeラーニング研修を活用させていただきたいというふうに考えております。 最後の感染管理認定看護師を増やす予定はないかということでございますが、申し訳ありません。これが市の対応としてできるのかどうか、そういう情報を私ちょっと詳細を存じておりませんので、そこのところはちょっとこの場でお答えはなかなか難しいところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) また、調べていただいて、分かったら教えていただけたらと思います。 それでは、5点目、海上清掃船で漁業者を守れと、こういう題で質問させていただきます。 近年、豪雨災害が相次ぎまして、地元だけではなく九州などの川からも大量の流木、またプラスチックごみなどが宇和海に流れ込む事態が起こりました。 殊に漁業者は、豪雨の後は危険回避のために操業を停止したり、自らごみの撤去に当たらざるを得ません。 あまりのことに市に掛け合ったところ、引き上げたごみは回収してくれるということになりましたが、どこから流れてきたか分からない海上浮遊ごみのために労力をかけなければならず、由良半島などにごみの長い帯が迫ってくるのを見たときには、本当に憤りを感じました。 1市3町が合併するかなり前から、何回も海面清掃船の出動を要請をいたしましたけれども、佐田岬半島以南は波が高いため、出動できないということでずっと断られてまいりました。 調べてみますと、紀伊水道では海面清掃船が出動しております。豊後水道より紀伊水道のほうより波が静かだとはとても思えません。 このほど、漁業者を守るために、殊に災害時の流木やプラスチックを含む様々なごみの海上清掃ができないかと、再度国会議員に問合せをしていただいたところ、豪雨災害時、また、プラスチックごみ等の浮遊物除去に市から県に要望し、国交省に要請していただいたら国交省の指示の下で、瀬戸内海で使用している海面清掃兼油回収船「いしづち」等が出動することが可能だと言われました。 常駐してくれというのではなくて、災害時やプラスチックごみなどの清掃のために出動してもらえれば、大きく漁業者を守り、海岸の漂着物を減らすことができるのではないかというふうに思っております。 佐田岬半島から上は清掃するけれども、半島から南は知りません。海岸に漂着したら、回収しなさいという対応は納得できません。 漁業者を守り、宇和海の環境を守るためにも強く要望をしていただきたい。この点いかがでしょうか。山田建設部長、お願いします。 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 国土交通省では、瀬戸内海の一般海域において、四国をはじめ、近畿、中国、九州の各地方整備局が保有する海洋環境整備船8隻で漂流物の回収を実施しており、そのうち「いしづち」は、佐田岬以北の伊予灘、燧灘を担務海域として浮遊ごみ等の回収に当たっておられます。 宇和島市周辺海域への海洋環境整備船の派遣について、四国地方整備局、松山港湾・空港整備事務所に確認しましたところ、担務海域外での派遣は地元自治体等の協力要請により、派遣の検討を行うこととなっており、検討に当たっては、担務海域の漂流物の状況、派遣先の漂着物の状況、気象海象状況を踏まえ、派遣が可能かいなかを判断すると伺っておりますので、今後は、災害等により大量の浮遊ごみが発生した場合には、派遣の協力要請を検討したいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 1歩も2歩も前進したというふうに思っております。本当は、宇和島とか、この近辺に常駐していただいて出動していく、大分のほうは大分のほうへ置いていただいて、両方から回収していくような、そうした形ができればもっといいかなとは思っておりますけれども、まずは、一歩前進で、またしっかりと要請をしていただいて、少しでも宇和海を守っていただけるようにお願いをしておきたいと思います。 6点目、野生鳥獣被害についてお伺いをいたします。 イノシシや鹿など野生鳥獣被害は年を追うごとに増大しております。今や農作物被害だけではなくて、生活圏への侵入も増え、市の安心安全ナビでイノシシの目撃情報が多く見られます。 毎年、捕獲頭数が増え、奨励金の交付も増加の一途であります。以前、議会で質問をした折に、平成25年でイノシシ1,172頭、ニホンジカ1,556頭と、ほかの中型獣を合わせますと6,500頭と、平成29年度では、イノシシ2,130頭、ニホンジカ2,409頭、合わせて中型獣も寄せて1万3,000頭、平成25年から平成29年までの4年間でイノシシ、ニホンジカともに約1,000頭ずつ毎年増えているという予想を上回る増加になってきております。 平成29年度の捕獲者に対する奨励金も国、県、市、合わせまして7,305万9,000円に上っております。 生活圏への侵入による被害は、掌握をされておられるのか、また、捕獲頭数、また奨励金の推移について、楠産業経済部長お聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 議員御指摘のとおり、イノシシ等の生活圏の侵入は増加をしておりまして、市への市民からの通報件数も平成30年度は11件であったものが、令和2年度、今日現在で33件と増えている状況でございまして、その中には人への危害が及ぶようなケースにつきましても、報告をされております。 市といたしましては、通報があったものにつきましては、現地確認をし、警察や猟友会と連携して、現地のパトロールや山への追い払い、捕獲活動を行うとともに、地元自治会と連携し、FMラジオ放送やメール等で注意喚起を行っているところでございます。 次に、捕獲頭数等の推移につきましては、平成28年度と令和2年度の2月末現在の数字で御報告をさせていただきます。 まず、捕獲総数につきましては、特に被害の大きいイノシシとニホンジカについて報告をさせていただきます。 平成28年度のイノシシは1,932頭、ニホンジカは1,904頭であり、令和2年度は2月末時点でイノシシが3,044頭、ニホンジカは2,248頭といずれも増加をしております。 また、捕獲に対する奨励金や補助金につきましては、国や県の補助事業合わせますと、平成28年度は6,280万円であり、令和2年度は2月末時点で1億190万円と捕獲頭数の増加に伴いまして奨励金の金額も大幅に増加をしております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございます。 もう増える、捕獲する、奨励金も増える、文字通りいたちごっこの様相になってきております。 また、高齢化で農地は荒れまして、鳥獣のすみかがどんどん増え、また、狩猟の方も減る傾向にあるというふうに聞いておりますけれども、捕獲する猟師さんの人数というのは、どのように推移しておりますか、お聞かせ願いたいと思います。楠産業経済部長。 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 狩猟者の人数につきましては、高齢化等に伴いまして、平成28年度は273名でございましたのが、令和2年度は、268名と若干減少しております。 市といたしましては、捕獲頭数が増加する中で、新たな狩猟者の確保、育成を図るため、狩猟免許の取得等に係る経費の補助を行っておりまして、減少する狩猟者の維持、確保に努めているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 思った以上に減っていないということで、宇和島市に頑張っていただいておるんだなというふうに思いました。 投入する税金もうなぎ登りで、我が市に限らず頭を抱えている問題ではありますが、一歩ずつでも前進していかなければなりません。 捕獲した獣肉を利用したジビエ料理、以前と比べまして様々な店で提供をされまして、また、普及のための様々取組も活発になってきております。 県下でも、宇和島市以外で西予農業者女性組合マイネットによるジビエ料理講習会、東温市生活研究協議会によるジビエ活用料理研究会、愛南地区女性経営参画支援講座ジビエ活用料理研究会、伊方シトラスファミリーによるジビエ活用料理研修会、また、四国中央市では、イノシシ脂を活用した石けんを商品化しております。 牛などに多くの飼料を使って、食肉にして、多くの石油を使って地球の裏側の国やアメリカやオーストラリアから運んでくる現在でございますが、ふと考えてみたら、優良な放し飼いのたんぱく源が近くにあるというふうに思いますと、取組も違ってくるのではないかというふうに思っております。 我が市の加工品、またジビエ料理の現状、これについて簡単にお聞かせください。楠産業経済部長。 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 捕獲されたイノシシ、鹿などを使った加工品やジビエ料理への取組につきましては、本市におきましては、これまで狩猟者の方が自家消費されている以外に団体や組織等による活用の継続的な取組は承知しておりませんけれども、本年2月に宇和島地区の農業後継者協議会におきましては、鳥獣害対策の一環として、松山市の民間ジビエ加工場の視察研修を実施したところでございます。 引き続き、捕獲イノシシ、鹿等の有効活用について他市町の取組状況の調査、情報収集しながら、関係団体等の御意見も伺いながら、必要に応じて対応を検討してまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ここは深く追求しませんが、料理として提供される部位はもう僅かであって、ほとんどは廃棄しているというふうにも聞いております。 以前、食肉としての制約や大きなコストというのを踏まえて、せめてペットフードとして活用できないかということで、御質問をいたしました。 お答えは、様々な問題を挙げられまして、ジビエへのペットフード分野への取組がビジネスとして成立するかどうか、リサーチを重ねるというお答えでございました。 また、広域連携での参画も視野に入れて、前向きに検討したいと、意欲を見せておられましたけれども、その後、どのようになっておられるのかお聞かせ願えたらと思います。楠産業経済部長。 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えいたします。 平成31年に宇和島市、西予市、鬼北町、松野市、愛南町の5市町で構成をいたします南予地域ジビエ利用推進協議会におきまして、広域連携したジビエの利活用の方策の検討を行ってまいりました。 当協議会では、ジビエは一般的に食肉用の精肉として扱える個体が持込み頭数の4割程度でございまして、利用できる部位も限定的であるため、食肉用としてのジビエ加工は採算性の上で厳しいということから、御質問にもございましたペットフードとしての利活用をすることについて調査、検討をしてきたところでございます。 検討の過程でペットフード加工施設の概算整備費を算出したところ、多額の経費を要するため、施設規模に対する構成市町の考え方の相違や費用対効果の面から、広域施設としての整備は困難という結論に至っております。 ただ、鬼北町としては、単独施設として加工施設の整備を行う方針であると伺っておりまして、原材料の提供の協力について、依頼が協議会にございましたので、協議会といたしましては、鬼北町の施設との連携協力について、協議、検討することとしております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 鬼北とか、松野とか、そこら辺との協力でまた様々やっていこうということだというふうに思っております。分かりました。 では、次に行きたいと思うんですけれども、鳥獣被害と山林の荒廃というのは切り離せないというふうに思っております。見通しの悪い荒れた山地というのは、もう鳥獣被害拡大の要因となっております。人間と野生動物のすみ分けが今後重要になってくるというふうに思っております。 林業生産活動の周辺は、落葉、広葉樹の森林地帯が多くありまして、適正な林業を行うことで、果実、木の実を生産する森林ができて、もともと生息をしていた栄養価の高い果実、木の実を利用する雑食性の動物のすみかとなります。 食害の解決の方向性として、森林整備による野生動物とのすみ分けは重要な課題でございます。2019年に森林経営管理制度が発足をいたしました。 経営管理が行われていない森林所有者を林業経営者につなげ、それができない森林は自治体が森林を管理するというもので、国からも森林環境譲与税という形で譲与があります。 森林管理は、近年の豪雨災害の元凶ともなり、また鳥獣被害とも関わってまいります。令和元年12月の私の質問に対し、適切かつ効果的な森林経営管理制度の運用に取り組んでまいりたいと、市長からもぜひ鬼北、松野とタッグを組んで、まず体制づくり、そしてその後の行動につなげていきたいとありました。 荒れた森林の適正な維持管理で地域の活性化を図り、また、災害や鳥獣被害の低減にもつながるというふうに思っております。 進捗状況についてお尋ねいたします。楠産業経済部長お願いします。 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 平成31年4月に森林経営管理法が施行され、新たな森林管理システムがスタートしてから2年を迎えようとしております。 当市におきましては、新たな森林管理システムに対応するため、令和元年12月に松野町、鬼北町とともに、南予森林管理推進センターを設立し、県と南予森林組合と連携しながら、森林の経営管理を進めているところでございます。 御質問の現在の進捗状況でございますけれども、昨年12月に三間町二名地区におきまして、森林所有者683件の意向調査を実施し、そのうち市に管理を委ねたいと回答がございました194件について、現在、詳細な調査を行っているところでございます。 調査において、森林経営に適した森林につきましては、林業事業体への情報提供により、森林経営管理計画を策定し、整備を進めていく予定でございます。 また、森林経営に適さない森林につきましては、市の経営管理事業として、整備をする予定としており、今後、経営管理権の設定など、様々な手続を経ながら、来年度は市の経営管理事業として、おおむね20ヘクタールにつきまして、間伐等の森林整備を予定しているところでございます。 また、宇和島圏域の林業事業体におきましては、施業できる事業量に限りがございますので、今後増加が見込まれる事業量に対応できるよう、担い手の確保、育成にも注力してまいりたいと考えております。 今後も、宇和島圏域におきまして、一体的に森林整備を進めていくことで、議員御指摘のように、地域の活性化や防災に寄与することはもちろんでございますけれども、生物の多様性にも好影響をもたらすのではないかと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 今、部長が申されましたように、捕獲、それからジビエ料理、いろんな加工品でありますとか、それと森林整備、これを一体化してやっていくしかもうあとは方策がないというふうに思いますので、これからもしっかりとお願いしたいというふうに思います。 以上で、鳥獣害被害は終わります。 7点目、避難所の災害用井戸普及と活用についてということで質問いたします。 災害用井戸の整備方針が示されました。明確に示されたことはもう前進だと思います。私が最初に防災井戸の重要性を訴えたのは、平成24年でした。また、荒川区に行政視察に行きまして、何としても井戸をという姿勢を、その取組というものを学ぶことができまして議会でも訴えてまいりました。平成26年には、災害用井戸協力の家の登録が進みましたけれども、避難所に井戸をという再三の要請にも不思議に市は応えようとされませんでした。 その間、各地での地震、豪雨等の災害で、給水車に並ぶ人の列が報道され、最近もマイナス15度、いてつく北海道で凍える給水車の列が報道をされました。水は命をつなぐものでございます。限定的な地域災害ならまだしも、想定される巨大地震となりますと、水道復旧にどれほど時間がかかるか分かりません。 今回、整備方針が出されまして、各避難所のポンプの新設や、既存の井戸のポンプ設置が予定をされ、ほかの避難所の調査が行われることになりました。 この方針案を案で終わらせないでいただきたいというふうに思いますが、気になるのは、それが所管が生涯学習課、教育総務課、文化・スポーツ課、商工観光課、高齢者福祉課、企画情報課、支所、7か所になっておりまして、これでスムーズに今から計画を立てて、防災用井戸の設置が進むんだろうかというふうに思いました。 防災、または災害対策として、予算を組んで、例えば、危機管理課がもう避難所運営として進めるなどして、縦割りではなくて、一元化した形で進むほうがいいのではないかなと私は思いますけれども、本当に災害対応を考えているのかというふうに思ったりもしましたけれども、この点、いかがなんでしょうか。山下危機管理課長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今回の井戸の事前調査につきましては、各所管の施設について協力、理解をいただきながら、横断的に調査を行っているものでございます。 各施設の避難所運営と平時の管理につきましては、それぞれ所管がありますが、今回の防災井戸の設置に関しましては、市の災害対策本部事務局となります危機管理課が議員の御提案のとおり、一元化して、予算計上をいたしておるところでございます。 また、設置後の防災井戸の管理、運営につきましては、関係各課と連絡を密にし、危機管理課においても状況を把握していきたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ごめんなさい、調査ということで、所管に移したということですね。分かりました。 じゃ、給水車も来れない、大地震などの広域災害を考えますと、防災用井戸は避難所の機能を各段に上げるものでございます。何としても、実現をしてもらいたいと、またふだんから、トイレや水やりなど、使い慣れておくことが非常に大事だというふうに思います。 一つ思っているのは、候補予定地なんですけれども、設置調査は19か所あるんですけれども、旧市内が4か所、ちょっと少ないんではないかなと思うんですけれども、これはなぜなんだろうかなというふうに思います。この点はいかがですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山下危機管理課長。 ◎危機管理課長(山下真嗣君) お答えいたします。 今回は、試験的に整備を進めるもので、井戸を新設する場合には、津波災害の警戒区域以外で学校や公民館などの地域の拠点となる避難所への整備を想定をいたしておるところでございます。 旧宇和島地区の調査箇所の4か所につきましては、耐震性給水管による応急給水施設の6か所とも重ならないようにいたしております。 さらに、先ほど議員からも説明ありました旧宇和島地区には、災害応急用井戸の登録も多くありますので、今後は、そういったものを考慮しながら検討していきたいというふうに考えております。 また、今回の設置予定の手動ポンプは平時から自由に利用できるものと考えておりますので、それぞれの施設管理者と運用方法等について連携したいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 計画倒れにならないように、また今後の進捗もまた教えていただけたらありがたいなというふうに思います。 では、8点目、やすらぎの里温泉についてお尋ねをいたします。 昨日もございましたけれども、本当にやすらぎの里温泉の中止で、もう祓川温泉はあるんですけれども、あれを除きますと、もう市として珍しく温泉施設がない市というふうになりました。 コロナで疲れた市民の心身に本当に暗い影を落としております。申し訳ない限りだというふうに思います。 中止は残念だったけれども、前にもまして良い温泉になったと、喜んでいただける温泉施設を目指していただきたいというふうに思います。 その後の進捗というのは昨日と同じですか、答えは、1日たっていますけれども、どうですか。それでは、一応、お答え要りませんので、これは提案なのでございますが、祓川温泉で木質バイオマスボイラー、これを使用しております。平成26年に提案し、実現したものでございますが、地元の方に大変喜んでいただいております。 祓川温泉では、木質バイオマスボイラーを導入いたしまして、平成27年3月から、灯油の消費は大幅に、3分の1ぐらいに減りました。この間伐材や廃材を活用する木質バイオマスボイラーは祓川温泉の後、松野のぽっぽ温泉などにも活用されております。やすらぎの里の熱田温泉は湯温が約40度というふうに聞いておりますけれども、多少水を加えるにしても、冷泉を沸かすほどの熱量は要らないのではないかと思いますし、また宇和島市公共建築物における再生可能エネルギー等導入促進に関する指針というのがございまして、その中に、木質バイオマス利用ボイラーの導入を明記しております。 全てを賄うのは無理でも、一部、木質バイオマスの導入を考えるのもよいのではないかなと思いますが、御所見をお伺いをいたします。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) お答えをいたします。 まず、議員がおっしゃられましたやすらぎの里は、約40度の源泉でございますけれども、シャワー等の水につきましては、普通の水道水を使っておりますので、そこのボイラーは必要になろうかと思います。 やすらぎの里の再整備基本計画の検討におきましては、バイオマス等の再生エネルギーの導入につきましても、ライフサイクルコストも考慮しながら検討する予定となっております。 本市の指針では導入促進する設備として、木質バイオマスを利用したボイラーがございますけれども、導入に当たっては、木質燃料が容易に調達できる体制が必要であるとされているところでございます。やすらぎの里の温泉施設の規模となりますと、一部の導入としても薪の確保と供給体制の検討が必要と考えております。 やすらぎの里の再整備につきましては、ボイラーに限らず、設備の導入に当たりましては、安定性、持続性及び経済性という点が重要であるというふうに認識をしておるところでございまして、これから検討させていただくということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) 田邑市民環境部長、どうですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 先ほど、言われました公共建築物における再生可能エネルギー等導入促進に関する指針に基づく宇和島市の導入実績といたしましては、先ほど御案内をいただきました祓川温泉、これについては指針の制定前でございましたけれども、それに加えまして、吉田支所の太陽光発電設備でありますとか、新庁舎、各庁舎のLED化等がございます。 今後とも本指針に基づき太陽光発電設備や申されました木質バイオマス利用ボイラー、ヒートポンプ、LED照明等の高効率機器などの低炭素化に寄与する技術等の情報収集や導入の可能性について検討を行い、再生可能エネルギー等の導入促進を図ってまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございました。 今後、検討するということでございますので、もうこういう地球温暖化、そしてまた脱炭素社会実現へということでございますので、そうしたことも考慮しながら、新しい形の温泉施設にしていただきたいというふうに願っております。 では、9点目、公園整備についてということで、公園につきましては、本当に様々な要望をいたしまして、よく対応していただいていると思います。 先日、愛媛新聞に新居浜市の公園改修の際、大型遊具を小学生が投票で選んだことが掲載されておりました。小学生の「あったらいいな」の声を生かすまちづくりということで、非常に参考になりました。 市がリニューアルしている都市の大型遊具の選定に5つの候補から選ぶ選挙で、市内の全児童16校、6,200人がお気に入りに1票を投じました。本物の選挙で使う投票箱を使い、用紙も投票用紙に似たものを使いまして、選挙本番の雰囲気の中で子供には格好の意思決定の機会になったようでございます。 主権者教育のまたとない経験でもあり、児童自ら選んだ遊具が設置をされるということの意義は、大変大きいというふうに思います。 私は、伊達博物館の後の公園だとか、吉田公園など、今後できる公園の遊具、子供の声が形になったものを入れてほしいなというふうに思います。 子供も喜び、主権者教育もともにできる、この投票による遊具選定の導入、これについてお聞かせ願えたらと思いますが、もうブーと鳴りましたので、端的にお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 御提案いただきました遊具選定なども含めて、子供たちが社会参画できるような主権者教育について学校教育、社会教育、両面でやっていきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございます。しっかり進めていただきたいと思います。ちょっと時間がないので、部長には結構でございます。 先日、ある方から、あれほどきれいだった丸山公園の梅園が酷いことになっていると、おまけに階段に積み重なった落ち葉で足を滑らせてこけた、痛かったと、何とかせんかなというお知らせがございまして、私も行ってみましたところ、梅はきれいに出ていますけれども、梅は本当にきれいに咲いておりまして、だけれども立ち枯れの木とか、枯れた木が撤去されておりましたけれども、そのままになって落ち葉も積もって、溝が結構埋まっておりまして、梅の盛りではありますけれども、残念な状況でございました。 市に連絡したところ、すぐ対応してくださりまして、連絡をいただいた方もきれいになったと、感動したと、こういうふうに話しておられました。 丸山公園の梅は、市内中心にある梅園で南楽園のきれいに剪定をされた造形の美しさというよりも、自然の梅林としての趣がございます。樹木医を入れていただいたり、植樹したり、それから東屋の改修をしていただいて、手入れの行き届いた梅園として市民が憩い、また、観光案内にも載せられるようなそういうふうな公園にしていただきたいと要望いたしますけれども、山田建設部長御所見をお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 丸山公園の梅園地につきましては、昭和55年に整備してから、40年以上が経過しており、現在、植栽管理業務として除草や樹木の剪定、消毒等を毎年行っているところです。 梅園地を管理する上で広大な公園区域であることに加え、草木がよく育つ夏場において除草、剪定の回数など、管理方法に検討の余地があるのではないかと考えております。 今後におきましては、植栽関連の専門業者と協議をしながら育成に則した管理体制を検討し、梅園地が市内外の方々から親しんでいただけますような憩いの場となるよう、適正な管理に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございます。 本当に皆さん期待して待っておりますので、よろしくお願いいたします。 公園の危険個所等に子供や子連れの方、親御さんが来ておられますけれども、そういう方ってよく気づかれるんですね、いろんな危険なところが。LINEで画像を撮って送れば速やかな対応につながるんですけれども、そのことはあまり周知してないのかなと思いまして、先日、LINEで連絡ができればいいのにというふうにお母さん同士で話をされていたということで、その話を聞きました。 LINEによる通報について、御説明を願えたらと思います。山田建設部長お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 市公式LINEによる通報システムは、今年1月下旬から運用を開始し、公園のほかに道路や通学路の危険箇所、不法投棄を通報できる機能となっております。 利用手順といたしましては、まず公式LINEアカウントを友達登録していただき、通報アイコンからシステムを起動し、撮影した画像、通報箇所が分かる地図情報、危険個所の情報などを画面の指示に従って送信することで、各施設の担当課に通報ができる仕組みとなっております。 公園管理者といたしましては、公園の安全性や利便性を向上させる有効なツールと考えておりますので、公園管理において何かお気づきの点がありましたら、御活用よろしくお願いいたします。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 松本 孔君。 ◆22番議員(松本孔君) ありがとうございます。 今からだんだん通報が入ってくると思いますので、よろしく対応お願いします。 あと7秒ということでございまして、退職される田邑部長、本当に御苦労さまでございました。感謝申し上げます。 しかし、退職といってもまだ60歳ですからね、もう高齢化の社会では、もううちの言うたら町内で言いますと、もう若手ですから、もうそういう意味では、今から本当に今までの経験を生かしていただいて、満々たる意欲で、次のステップに進んでいただきたい、こういうふうに思いまして、これをはなむけの言葉にいたしまして、質問を終わりたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○副議長(武田元介君) 以上で、松本 孔君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。残りの質問につきましては、明日12日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時49分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  三曳重郎          議員  清家康生...