○議長(
三嶋輝男君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第1
号議案については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) 異議なしと認めます。 よって、第1
号議案については、
委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第1
号議案については、
市長提案のとおり同意することにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) 異議なしと認めます。 よって、第1
号議案については、
市長提案のとおり同意することに決しました。
--------------
△議決結果
--------------議案番号件名結果第1
号議案臼杵市
教育委員会の
委員任命につき同意を求めることについて
原案同意 -----------------------------------
△日程第6 第2
号議案 上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
三嶋輝男君) 日程第6、第2
号議案 人権擁護委員の
候補者推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
提案者の説明を求めます。
中野市長。 [市長
中野五郎君登壇]
◎市長(
中野五郎君) ただいま上程されました第2
号議案 人権擁護委員の
候補者推薦につき意見を求めることにつきまして、ご説明申し上げます。
人権擁護委員9名のうち、
陶山法水君が平成22年6月30日をもって任期を満了することから、
陶山法水君を引き続き
人権擁護委員として推薦することについて、
人権擁護委員法第6条第3項の規定により意見を求めるものであります。 何とぞご同意を賜りますようお願い申し上げ、説明を終わります。
○議長(
三嶋輝男君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております第2
号議案については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) ご異議なしと認めます。 よって、第2
号議案については、
委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。 第2
号議案については、原案に対し適任である旨を決定することにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) 異議なしと認めます。 よって、第2
号議案については、原案に対し適任である旨の決定をいたしました。
--------------
△議決結果
--------------議案番号件名結果第2
号議案人権擁護委員の
候補者推薦につき意見を求めることについて
本件異議なし
-----------------------------------
△日程第7
議員提出議案第1号 上程、説明、質疑、討論、採決
○議長(
三嶋輝男君) 日程第7、
議員提出議案第1号 ほんまもんの里みんなでつくる臼杵市食と
農業基本条例の制定についてを議題といたします。
提案者の説明を求めます。
大塚議員。 [9番 大塚州章君登壇]
◆9番(大塚州章君) おはようございます。
議員提出議案第1号 ほんまもんの里みんなでつくる臼杵市食と
農業基本条例の制定につきまして、
提出者を代表して
提案理由の説明を申し上げます。 近年、
農産物の
残留農薬や食品の
偽装表示、
食料自給率の低下など、全国的に食に関する大きな問題が表面化しています。そのような中、
環境保全への機運が上昇し、安全で環境に優しい食、農業への国民の関心が高まりを見せ、
有機野菜を初めとする
付加価値の高い
農産物の生産による魅力ある産業として、農業は大きな転換期を迎えています。 これまで臼杵市では、温暖な
気候風土や
地域特性を生かした多種多様な
農産物が展開され、市民への食料への供給に大きな役割を果たしてきました。 しかしながら、近年は
農業従事者の
高齢化、
農業後継者の不足、
遊休農地の増加、
農産物価格の低迷や
生産コストの上昇による所得の減少など、その環境は一段と厳しさを増しています。 食は、人が生きていくために一生涯を通して切り離すことができないものであり、我々は農業を通し、大地から
農産物の恵みを受け、命を与えられています。あすの臼杵市を考えるとき、
市内農業の発展を抜きにして考えることはできません。 市民が必要とする安全な
農産物が安定的に供給され、ひいては全市民が健康で生活していくことに喜びと誇りを持ち、自立し自信にあふれる
生産者と食と農業に関し高い認識を持つ
消費者とが常に強い
信頼関係で結ばれ、豊かで健康な人々が住む臼杵市が築かれていく、そのような臼杵市農業のあるべき姿、ほんまもんの里を思い目指していくためには、
生産者、
消費者、すべての市民が食と農業の大切さを認識し、おのおのの立場や役割を理解し、尊重し、協力し合い、臼杵市の農業を魅力ある産業に育てる必要があります。 ここにすべての市民がその責務と進むべき方向を確認し、食と農業に関する施策を明らかにすることで、有機の
里づくりを初めとする安心・安全で永続的に発展する臼杵市農業を確立するとともに、市民が健康で安心できる生活の礎を築くためにこの条例を提案するものであります。 以上、
提案理由の説明を終わります。
○議長(
三嶋輝男君) 以上で説明が終わりました。 これより質疑に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で質疑を終結いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第1号については、
会議規則第37条第3項の規定により、
委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) ご異議なしと認めます。 よって、
議員提出議案第1号については、
委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で討論を終結いたします。 これより採決を行います。
議員提出議案第1号については、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
三嶋輝男君) ご異議なしと認めます。 よって、
議員提出議案第1号については、原案のとおり可決されました。
--------------
△議決結果
--------------議案番号件名結果
議員提出議案第1号ほんまもんの里みんなでつくる臼杵市食と
農業基本条例の制定について原案可決
-----------------------------------
△日程第8 第3
号議案から第44
号議案 一括上程、説明
○議長(
三嶋輝男君) 日程第8、第3
号議案から第44
号議案を一括議題といたします。
提案者の説明を求めます。
中野市長。 [市長
中野五郎君登壇]
◎市長(
中野五郎君) ただいま上程されました諸議案の説明に入る前に、平成21年度の市政運営についての総括と平成22年度に臨む基本的な考え方についてお話し申し上げたいと思っております。 我が国の経済については、一部の経済指標に持ち直しの兆しはあるものの、その水準は低く、雇用情勢や中小企業の経営状況などには依然、厳しいものがあります。また、デフレや為替変動など、景気下降の懸念も心配される状況にあります。 こういった中、国においては緊急の経済対策を講じておりますが、とても景気回復を実感するような状況には至っていないのが現状であります。 臼杵市におきましては、仲谷マイクロデバイスが東芝、アメリカのアムコアテクノロジー社と合弁し、企業名もジェイデバイスと改め、国内最高水準の半導体後工程専業メーカーとして事業拡大されています。また、1月には川澄化学工業が
野津地域に医療用
成形加工部門の新工場を建設することが発表されたばかりです。 こういった企業の進出や地元企業の事業拡大などは、雇用の増大や産業の活性化につながるものと期待するものであります。 こうした中、昨年9月に民主党中心の政権に交代しました。新しい政権の政策の柱は次の3点で、これまでの考え方と変わってきています。 1、供給者である企業の活力から生活者の家計の充実へ、2、中央集権から地方主権へ、3、コンクリートから人へ。これらの国の施策情報を素早く把握し、まちづくりに活用していかなければならないと考えております。 これからは、人口減少社会の中で少子
高齢化が一層進みます。今後10年間で日本の人口が500万人減るという予測があります。大分県は120万人でありますから、大分県規模の県が4つ喪失するようなものであります。 このような中にあって、臼杵市の人口も10年間で3万人台に減少する可能性が非常に高く、しかも少子
高齢化が進み、
高齢化率が40%に達するとともに、限界集落と呼ばれる
高齢化率50%以上の自治区が、今は26カ所ですけれども、100カ所近くに増加する見込みであります。まさに、今は転換期であります。これからどういう道を選択していくのかによって、将来のこの臼杵市のあり方や市民の方々の暮らし方が変わっていきます。 一方、地方財政に目を移しますと、地方財政を取り巻く環境は依然として厳しく、今後も高水準の公債費負担が続くことが考えられ、社会保障関係経費の自然増などにより、将来の自治体財政の運営は非常に懸念される状況にあります。 こうした地方財政の状況を踏まえ、自治体においては、地方分権の時代にふさわしい簡素で効率的な行政システムを確立するためさまざまな対応が求められています。 特に、臼杵市のように財政基盤の弱い地方自治体の財政は極めて厳しい状況にある中で、地方分権や今後の
高齢化の進展などに伴い、地方自治体の役割はますます大きくなっていくものと考えられます。このため、行財政改革の推進などにより、財政の健全化を進めるとともに、みずから考え行動できる体制を構築していく必要があります。 私が市長に就任し1年が経過いたしました。市長就任後の昨年3月の議会において、1つ目に、当事者意識にあふれた市民が主役のまちづくり、2つ目に、市民にお役に立つ頼もしい市役所づくり、3つ目に、支え合うネットワークが働く協生の社会づくりを柱にして市政に臨むことをお伝えいたしました。この3つの柱をもとに、明るい臼杵市の将来展望を開いていくための努力を重ね、積極的なまちづくりと行財政改革を進めながら、健全な財政運営の両立を図り、「希望・安心・活力の笑顔のゆきかうふるさとづくり」を行うべく、各施策に取り組んでまいりました。 子育て支援策では、新たに下南地区に下南児童クラブを開所いたしました。市内で11カ所目の児童クラブとなりました。下南小学校の敷地内にあることから、安心・安全な放課後の児童の健全育成ができるものと期待しております。 また、海辺小学校、下南小学校、川登小学校の3校で、放課後子ども教室が10月から始まりました。小学校2、3年生を対象に基礎学力の定着を目的としたもので、退職教職員を中心に、毎週水曜日の放課後に学習指導を行っています。 次に、市民と市長が市政のさまざまな問題について率直に話し合うくるま座トークの第1回目を7月に臼杵青年会議所の会員と行い、以来、計12回を実施いたしました。子育て支援策や若者の働く場の確保、市内中心部への観光客の流入策など、多岐にわたり活発な議論を行っております。 今後も、月に2回程度のペースで、市民が主役のまちづくりを進めるために、一人一人が何ができるのか、何をしなければならないのか、くるま座トークで発見し、確認し合い、それぞれの立場で行動に移していくことができれば、協生の社会づくりにつながるものと考えております。 次に、10月から臼杵と大分空港間を結ぶ県南高速リムジンバスが運行を開始いたしました。平成22年3月末までの試験運行ですが、開始後4カ月の実績では、臼杵からの乗車率が全体の約4割を占めており、上々の滑り出しを見せています。 今後も、市民への浸透とともに、観光客にご利用いただくようPRに努めていきたいと考えております。 次に、
中心市街地整備の一環として、12月から
稲葉家下屋敷の
改修工事が始まりました。
工事期間はことしの10月末までの予定となっており、改修後は市民の皆様にこれまで以上にご活用いただきたいと考えております。 次に、昨年10月21日、各地域におけるコミュニティの再生を担う地域振興協議会の最初の認定証の交付式を行い、下ノ江地区ふれあい協議会と田野地区自治振興協議会に第1号の認定証を交付しました。両小学校区とも、子どもたちを育てる活動やお年寄りを見守る活動、地域を挙げてのお祭りなどに取り組んでおり、地域振興協議会の認定は、これらの実績の上に組織を拡充し、心豊かな地域づくりを一層発展させようとする住民の意欲と行動を支援するものです。 両地域の活動をモデルに、他の地区でもそれぞれの実情に合った組織づくりが進むよう、市としても積極的に取り組んでいきます。 また、高齢者や障害のある方などが病気や災害時に迅速な
救急活動を受けられる体制を整えるため、
安心生活お守りキットの
申請受け付けを1月から行っており、2月末現在で約2,500名からのお申し込みをいただき、順次登録しているところであります。その第1号を2月26日、
西神野地区で配付しました。 今後も、
地区ごとに区長さん、
民生児童委員さんを通じまして配付していきたいと考えております。 登録の締め切りは特に設けておりません。安心な生活を送るため、ぜひ登録をお願いしたいと考えております。 次に、コミュニティバスの運行は、アンケート結果などを踏まえ、利用しやすい運行時間やルートの見直しを検討しております。予約制のデマンドバスなども検討に加え、21年度中に地域公共交通計画を策定し、新たな運行を導入する予定です。 次に、異業種交流事業として、臼杵チャレンジ塾がスタートしました。臼杵の将来を一緒に考え、臼杵を元気にしたいとの思いに燃える若者を募ったところ、40歳未満の約30名の応募がありました。 今後、臼杵を見る、知る、考える活動、知恵を出し汗をかくイベント活動、新しいビジネスの創出活動、これらの3つの活動からテーマを選び、実践の中でノウハウを培い、次代を担う人材の育成を進めています。 次に、
土づくりセンターは1月に着工いたしました。7月の稼働に向けて、材料調達、生産計画、販売計画、管理運営体制などの最終検討を進めているところであります。また、市民の日常生活の向上や利便性を高める道路や環境整備を進めています。 これらの21年度の総括を踏まえながら、22年度における予算編成の方針と主な取り組みについてご説明申し上げます。 臼杵市は各種財政指標に改善の兆しが見えてはいるものの、税収の増加は見込めず、義務的な経費などが増加傾向にあることを考えると、まだまだ厳しい財政状況に変わりありません。 しかしながら、今までさまざまな事業に積極的に取り組んできたことで、着実に臼杵市の明るい未来につながることも間違いありません。 私は、希望、安心、活力をキーワードに市民皆さんのパワーを結集して、議員皆様方のご協力をいただきながら、今後とも「笑顔のゆきかうふるさとづくり」を進めてまいります。 そのため、2年目となる平成22年度当初予算は、昨年度に引き続き、積極的なまちづくりと健全な財政運営の両立を図りながら、各種施策に取り組むための予算を編成いたしました。 まず、心豊かに安心して暮らせるふるさとづくりであります。 市民が主役の協生の社会を形成していくためには、市民や地域にあるさまざまな団体、事業者、行政などが役割を分担しつつ、協働、連携を図り、助け合い、支え合う共助が充実する必要があります。希薄になりつつある地域住民の人間関係をもう一度築き、住民が積極的に地域づくりに参加するなど、市民力の向上を図るために福祉コミュニティの活性化を進めます。また、子供から大人までを対象とした福祉環境や生活環境を充実させることにより、だれでも安心して自分らしく暮らせる社会の形成を目指します。 具体的には、まず
安心生活お守りキットの各地域への配付がより一層市民に浸透するものにしていきます。高齢者や障害のある方などの見守りが必要な方々にとって、万が一の時に備え、安心して住みなれた地域の中でしっかりとしたサポートができるような体制を整えていきます。 次に、市役所がより身近に感じられるシステム構築の検討を行います。 思いやりのある頼もしい市役所として、高齢者や障害のある方などに対する証明書類などについて、市役所まで足を運ばなくても、市役所職員がお届けするサービスシステムを構築するための検討を行っていきます。 さらには、認知症の正しい知識の普及啓発と予防施策の展開を行います。10年後の臼杵市では
高齢化率は40%になると推計されています。今から認知症の予防に積極的に取り組むことによって、認知症の発症をおくらせ、ひいては市内の高齢者をいつまでも生涯現役でいられるような施策を検討していきます。 また、高齢者などに優しい地域公共交通計画を実施します。平成22年度中から新たな地域公共交通計画に基づいた施策を実施することとし、路線バス、コミュニティバス、スクールバス、デマンドバスを有効活用するなど、高齢者などを初めとする地域の方々の足を守っていきます。 次に、消防庁舎建設のための造成工事を開始します。 近い将来、東
南海地震の発生が予見される中、市民の生命、財産を守るべき中核施設である消防庁舎の耐震性能など、災害時の拠点機能の脆弱性が危惧されることから、国道217号線と市浜前田線の合流地域において、平成18年度から防災拠点施設として検討を進めてきた臼杵消防署の整備をいよいよ開始します。 さらには、携帯電話の不感地域を解消します。公共投資臨時交付金を有効活用することにより、平成22年度までに臼杵市全地域において携帯電話の不感地域を解消していきます。 また、下ノ江、田野両地区に地域振興協議会の第1号が発足し、地域の祭りや活動が掘り起こされ、地域の活動をはぐくみ、地域の連帯感の醸成を図るべく活動を進めておりますが、この活動を他の地域へ拡大させ、住民がみんなで支え合う安心とぬくもりの地域づくりをさらに進めていきます。 また、子育て支援策の拡充として、
乳幼児医療費に対して市の独自施策として、医療費助成範囲の拡大や児童クラブの増設といった保育サービスの充実、子育てに関する相談や支援、親の交流の場づくりなどの環境づくりを推進します。 また、元気で生きがいを持って生活を送れるよう、地域における介護予防施設の整備を行い、高齢者が集い、楽しむ機会を提供し、あわせて健康教育、健康相談などを行います。 次に、きょうを担い、あすを開く希望のふるさとづくりであります。 ふるさとを愛する人づくりは、町の発展にとって重要なものであり、子供から大人までが学校や家庭、地域の中で生活の知恵、技術、伝統、文化などを学び、身につけていける施策を実施します。 具体的には、積極的に小中学校の耐震化を推進します。平成21年度の地域活性化経済危機対策臨時交付金や公共投資臨時交付金を臼杵市の子供たちへの安心・安全のための教育施設の再構築として、優先的に予算措置を講じており、いわゆるIs値0.3未満、すなわち震度6強で倒壊するおそれのある校舎などについて優先的に対応し、平成22年度中に対象となる全校舎の工事を完了させる計画です。 さらに、人材育成のための支援策を創設します。これは、本市の将来を担っていく人材の育成を図るため、これまでの高校生に対する高等学校
奨学資金交付金を継続するとともに、新たに優秀で大学への進学を希望するものの、経済的に困難な学生、また医学部を希望し、将来、臼杵市の地域医療に貢献していただけるような学生などを対象とする人材育成貸付金を設け、就学に対する市独自の支援策を創設するものです。 また、自然の中での農泊体験を継続します。これは、市内の小学校5、6年生を対象に、夏休み期間中の3日間、農泊体験を通して、学ぶ意欲や自立心、思いやりの心、規範意識などを育むための事業を継続していくものであります。 このほか、臼杵っ子の教育力向上のため、複式教室の解消や特別支援教育支援員の配置、放課後子ども教室についても拡充していきます。 さらに、先人の技術、伝統、文化を後世に伝えるため、国宝臼杵石仏などの文化財の保存、修理を行い、また、スポーツの振興による生涯現役のまちづくりを進めるため、総合公園にテニスコートを建設し、また既存施設の改修に力を入れていきます。 次に、知恵と汗が報われる活力あるふるさとづくりであります。 豊富な地域資源を活用した産業や景観などを再構築することにより、活力ある臼杵市を目指します。 具体的には、
土づくりセンターが6月末をめどに完成予定であり、7月からミネラルが豊富で土壌微生物の働きが活発になる土づくりが始まります。この堆肥を使って土づくりをすることで、生き生きとした生命力のある強い農作物が育つとともに、私たち市民は、農作物本来の本当の味を味わうことができ、ひいては市民全員がいつまでも健康で暮らせるような有機の
里づくりを推進し、また、参入企業や認定
農業者の育成支援による
遊休農地の解消と
有機農業の推進、給食畑の野菜のブランド化、食育の推進などを行います。 臼杵、野津の中心市街地の街並み整備と活性化を推進することとしており、臼杵地域では下屋敷の改修、大分銀行の跡地利用、サーラ・デ・うすきの利用の3点の有効活用による活性化を進め、現在工事が行われている下屋敷の改修については、10月末に完了する予定ですが、今後、荘田平五郎記念こども図書館、市立図書館を一体のゾーンとしてとらえ、市民開放型の施設として、さらに観光客にも開放していきます。 また、
野津地域の中心市街地の活性化を図るため、有識者などによる懇談会を立ち上げ、人々が集い、にぎわいのある地域とするための方策について、知恵や工夫を凝らした中心市街地の活性化計画を策定していきます。 次に、高速リムジンバスを継続運行します。 平成21年10月から平成22年3月までの試験運行であった大分空港までの高速リムジンバスの運行について、平成22年度も継続運行することにより、市民の方々や観光客の利便性を確保していきます。 さらに、企業誘致による雇用創出に向けて、小郡の森の周辺環境整備を進めていきます。 次に、中期財政計画を策定し、公表します。 旧臼杵市と旧野津町が合併したことにより、地方交付税が、いわば割り増し算定されているところですが、平成22年度から合併補正がなくなり、平成27年度からは合併算定替による地方交付税措置が段階的になくなることなどから、本市の財政運営を中期的な視点に立って、今後5カ年間の財政計画と持続可能な財政運営のガイドラインとなる財政指標を公表することにより、本市の財政の健全性を担保していきたいと考えております。 以上申し述べました方針に基づきまして予算編成を行いました結果、平成22年度
一般会計予算の歳入歳出総額は178億6,007万円で、前年度に比較しますと、3億9,908万1,000円、2.2%の減となっておりますが、合併以後では2番目に大きな予算となりました。 特に、投資的経費につきましては、平成21年度の国の経済対策のための臨時交付金を積極的に活用した補正予算を計上しておりますが、そのうち約11億5,000万円は、平成22年度に繰り越して実施することとしております。このため、繰り越し分を含めました投資的経費の総額は約44億6,000万円となり、前年度と比較しまして、約9億8,000万円、28%の増加となっており、この臼杵市におきましても、年度間を通じた切れ目のない公共事業の執行に努めているとともに、積極的に景気対策に取り組んでいるところであります。 なお、臨時財政対策債を除いた地方債の発行につきましては、投資的経費の年度間の平準化により、
元金償還額以内とし、いわゆるプライマリーバランスは黒字としており、将来の公債費負担につきましても、適正な管理を図っております。 今度とも、わかりやすく安定的な行政経営を進めるため、バランスシートなど、公会計情報の活用に取り組みながら、中長期的な視点に立ち、事業の重点化、平準化を考慮した財政見通しなどを策定することで、健全で持続可能な財政経営を目指し、市民サービスの向上を図っていく所存であります。 日本経済の回復の兆しはまだ見えておらず、政権交代による影響で、自治体運営そのものが変化していくことも予想されます。 臼杵市においても、人口減少と少子
高齢化がますます加速していくものと思われます。時代の潮流や社会の変化が激しい中、人口減少社会の都市経営を基調に、従来型の人口増を前提とした拡大志向から、生活の質の向上を図る施策に転換しなければ、行政能力を持った自治体として乗り切っていくことはできないと考えております。 持続可能な自治体づくりを念頭に置き、事務事業の見直しと真に必要な事業の取捨選択の徹底を図り、職員の英知を結集してアイデアを創出しながら、予算の拡大から身の丈に合った財政規模のもとで質の向上を目指した施策を行うことで、健全な財政運営と積極的なまちづくりの両立を図り、「希望・安心・活力の笑顔のゆきかうふるさとづくり」に邁進したいと考えております。
議員各位におかれましても、ご理解、ご賛同賜りますようお願い申し上げる次第であります。 以上で、平成22年度予算編成方針の説明を終わります。 続きまして、ただいま上程されました第3
号議案から第44
号議案までにつきまして、ご説明申し上げます。 まず、第3
号議案 臼杵市部設置条例の一部改正につきましては、市の組織における保健分野と福祉分野の連携を強化することにより、市民サービスの向上を図るため、生涯現役部と福祉事務所の事務を分掌する福祉保健部を新たに設けるものであります。 次に、第4
号議案 臼杵市
ケーブルネットワーク施設条例の一部改正につきましては、現在、ケーブルネットワーク施設において行う事業のうち、放送事業などの一部の事業について委託を行っておりますが、効果的かつ効率的に運営するために指定管理者を置くことができるよう改正するものであります。 次に、第5
号議案 臼杵市
職員定数条例の一部改正につきましては、平成22年度、平成23年度と続けて消防職員の定年退職者が多いことから、消防業務を円滑に実施するために一時的に定数を増やし、2年間に限り柔軟な採用を図るものであります。 第6
号議案 臼杵市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につきましては、一般職の職員の勤務時間、休暇などに関する法律が改正されたことから、職員の代替休暇制度を整理する必要があることに伴い、所要の改定を行うものであります。 次に、第7
号議案 臼杵市職員の
育児休業等に関する条例の一部改正につきましては、地方公務員の育児休業などに関する法律の一部改正に準じまして、育児休業をとることができる職員の範囲を拡大するものであります。 次に、第8
号議案 臼杵市特別職の職員で非常勤のものに対する報酬及び
費用弁償に関する条例の一部改正につきましては、社会教育指導員の報酬を勤務日数に比例した報酬額とする改正であります。 次に、第9
号議案 臼杵市職員の給与に関する条例の一部改正につきましては、労働基準法などの改正に伴い、月60時間を超える時間外勤務について、その手当の割り増しを行う必要があることから、所要の改正を行うものであります。 次に、第10
号議案 臼杵市
手数料条例の一部改正につきましては、消防法に基づく事務手数料について、その記載方法を国の基準に合わせるなど、所要の改正を行うものであります。 次に、第11
号議案 臼杵市
乳幼児医療費の助成に関する条例の一部改正につきましては、現在、3歳以上小学校就学前の乳幼児に係る医療費の一部について自己負担をお願いしているところですが、平成22年度からこの自己負担分を廃止することで、助成対象を大幅に拡大し、就学前の乳幼児については、原則全額助成を行うこととするものであります。 次に、第12
号議案 臼杵市
火災予防条例の一部改正につきましては、カラオケボックスなどの個室型店舗の火災においては、逃げおくれなどにより多数の死傷者が生じる危険があることから、店舗内の避難通路沿いのドアには自動閉鎖式のドアを設けなければならない旨の規制を行うものであります。 次に、第13
号議案 臼杵市
保健対策推進協議会条例の一部改正につきまして、ご説明申し上げます。 本条例は、合併前の臼杵市の区域において、市民に密着した総合的な保健対策を積極的に推進するために協議会を設置しているものですが、臼杵市全域を対象とした保健対策を推進し、また機構改革に伴い、生涯現役部を福祉保健部とする必要があることから改正を行うものであります。 次に、第14
号議案 臼杵市
奨学資金に関する条例の一部改正につきましてご説明申し上げます。 現在、支援が必要な生徒に対して、大分県立高等学校の授業料相当の額を贈与していますが、国が高校授業料の無償化を決めたことから、見直しを行う必要が生じました。このため、今後の臼杵市の
奨学資金制度のあり方を再検討した結果、5,000円を給付するものとの規定に改正を行うものであります。 次に、第15
号議案 臼杵市
公民館条例の一部改正及び第16
号議案 臼杵市
コミュニティセンター条例の一部改正につきましては、臼杵市上北公民館について、下ノ江コミュニティセンターに続き、その地域コミュニティの拠点施設としての機能を拡充するため、公民館からコミュニティセンターに移管するものであります。 次に、第17
号議案 臼杵市職員の給与の特例に関する条例の一部改正につきましては、市財政の状況を考え、平成22年4月1日から12月31日までの間、職員の給与を昨年と同様、2.5%、管理職は5%減額するものであります。 次に、第18
号議案 臼杵市すこやか町
づくり推進協議会条例の廃止につきまして、ご説明申し上げます。 本条例は、合併前の野津町の区域における医療、保健、福祉及び介護に関する問題を調査研究し、それに基づく対策を推進し、その向上を図るために協議会を置くものですが、市民の健康の維持増進、福祉、介護の向上については、臼杵地域、
野津地域を区別することなく取り組んでいることから、廃止するものであります。 次に、第19
号議案 臼杵市吉四六ランド
売店条例の廃止につきましては、当該施設について、民間団体での利活用を検討する必要があるため、普通財産としたいことから、廃止するものであります。 次に、第20
号議案 市道の認定につきましては、市浜地区における住宅地造成に伴い、構内の通路となる土地について無償譲渡を受けたことから、当該土地を市道として認定するものであります。 次に、第21
号議案 平成21年度臼杵市
一般会計補正予算につきまして、ご説明申し上げます。 主なものとしましては、国の第2次補正予算で地方公共団体によるきめ細やかなインフラ整備などを支援することを目的に創設されました地域活性化きめ細やかな臨時交付金1億6,011万6,000円を財源とした総額1億9,244万7,000円の事業費を計上しております。 内訳といたしましては、総務費では庁舎等長寿命化事業を、農林水産業費では小郡の森における森林作業道整備事業を、土木費では明治橋の補修事業や熊崎田ノ口線の路面補修事業、臼杵公園などの環境整備事業を、消防費では海岸部における防災カメラ設置事業を、教育費では小中学校の環境整備事業や
野津中央公民館の舞台照明施設改修事業を計上しております。 また、今回の補正では、職員給の減額のほか、各費目とも決算を見込んでの予算計上を行っておりますので、款別に主な主要な項目を説明いたします。 総務費では、勧奨退職者などの退職手当の追加と臼津広域連合のふるさと市町村圏基金が処分されたことに伴い、出資金が変換されましたので、当臼杵市の個性を生かしたまちづくりに活用するため、ふるさと活性事業基金積立金を計上いたしました。 民生費では、子育て応援特別手当の中止による減額や子ども手当準備経費の追加及び特別会計への繰出金や扶助費などの増額を計上しております。 農林水産業費では、各種農業振興事業の精査及び中止に伴う補助金などの減額及び県工事負担金の追加、土木費では、各事業費の組み替え及び県施行道路改良舗装事業や急傾斜地崩壊防止対策事業に係る負担金の減額と特別会計繰出金の減額を計上しております。 消防費では、退職する分団員26名に対して支払う退職報償費を、教育費では、人事異動に伴う退職手当の減額や文化財調査受託事業の減額及び平成22年度に予定しています海辺小学校屋内運動場耐震補強事業に係る実施設計委託料を計上しております。 一方、歳入の主なものといたしましては、地方交付税の追加、国の第2次補正予算による国庫補助金の計上のほか、各種事業の決算見込みに合わせて国・県補助金や市債などの増減を行っております。また、財政調整基金と退職手当基金の繰入金の減額も計上しております。 この結果、補正予算の総額は4億6,541万2,000円となり、平成21年度一般会計の予算総額は217億3,788万円となりました。 次の第22
号議案から第30
号議案までの各特別会計補正予算につきましては、説明を省略させていただきます。 また、第31
号議案から第44
号議案までの平成22年度各会計の予算につきましては、先ほど平成22年度予算編成方針の中でご説明いたしましたので、説明を省略させていただきます。 以上をもちまして、提案いたしました諸議案の説明を終わりますが、何とぞ慎重なご審議の上、ご賛同を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
三嶋輝男君) 以上で
提案者の説明を終わります。 陳情、要望等については、お手元に配付のとおり、1件が提出されております。 朗読は省略し、報告にかえます。
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△日程第9
議案質疑
○議長(
三嶋輝男君) 日程第9、第3
号議案から第44
号議案のうち、第4
号議案及び第21
号議案から第30
号議案を一括議題といたします。 これより質疑に入ります。 (なし)
○議長(
三嶋輝男君) 以上で質疑を終結いたします。
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△日程第10
委員会付託
○議長(
三嶋輝男君) 日程第10、これより
委員会付託を行います。 ただいま議題となっております第4
号議案及び第21
号議案から第30
号議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 なお、関連のある議案については、それぞれ合議をお願いいたします。 議案付託表 平成22年3月2日付託付託委員会議案総務委員会第4
号議案建設産業委員会 教育民生委員会 決算委員会 予算委員会第21
号議案 第22
号議案 第23
号議案
第24
号議案 第25
号議案 第26
号議案
第27
号議案 第28
号議案 第29
号議案
第30
号議案
○議長(
三嶋輝男君) 以上をもって、本日の日程はすべて終了いたしました。 本日はこれで散会いたします。 午前10時57分 散会
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