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  1. 四国中央市議会 2020-12-16
    12月16日-03号


    取得元: 四国中央市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-11
    令和 2年12月定例会         令和2年第4回四国中央市議会定例会会議録(第3号)議事日程第3号 12月16日(水曜日)午前10時開議 ※開議宣告 ※議事日程報告日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問   ──────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問   ────────────────出席議員(21名)   1 番   横  内  博  之   2 番   茨  木  淳  志   3 番   杉  浦  良  子   4 番   猪  川     護   5 番   三  浦  克  彦   6 番   眞  鍋  利  憲   7 番   飛  鷹  裕  輔   8 番   吉  原     敦   9 番   石  川     剛  10 番   眞  鍋  幹  雄  11 番   三  好     平  12 番   山  川  和  孝  13 番   三  宅  繁  博  14 番   谷  内     開  15 番   川  上  賢  孝  16 番   篠  永  誠  司  18 番   吉  田  善 三 郎  19 番   井  川     剛  20 番   原  田  泰  樹  21 番   谷     國  光  22 番   曽 我 部     清   ────────────────欠席議員(1名)  17 番   山  本  照  男   ────────────────出席理事者 市長         篠 原   実 副市長        坂 上 秀 樹 (総 務 部) 部長         宮 崎 淳 子 総務調整課長     古 東 圭 介 総務調整課長補佐兼行政係長            薦 田 敬 宏 (財 務 部) 部長         高 橋   徹 (市 民 部) 部長         大 西 賢 治 地域振興課長     細 川 哲 郎 市民窓口センター所長 山 崎 幸 美 生活環境課長     富 家 誠 司 保健推進課長     守 谷   忠 (福 祉 部) 部長兼福祉事務所長  大 西   緑 高齢介護課長     宮 下   浩 生活福祉課長     高 橋 哲 也 こども課長      合 田 晃 友 (経 済 部) 部長         宮 崎   修 観光交通課長     吉 岡 達 也 農業振興課長     脇   総 二 (建 設 部) 部長         今 村 昭 造 建設課長       石 田 暁 裕 建築住宅課長     藤 田   泰 (水 道 局) 局長         田 辺 敏 文 (消防本部) 消防長        近 藤 英 樹 警防課長       岸 井 宏 次 (教育委員会) 教育長        東     誠 教育管理部長     石 川 正 広 教育指導部長     古 川 拡 延 教育総務課長     森 実 啓 典   ────────────────出席事務局職員 局長         東 澤   博 議事調査課長     青 木 鈴 子 議事調査課長補佐   山 内 政 樹 議事調査係長     合 田 仁 人 議事調査係長     青 木 里 佳 議事調査係主事    亀 山 恭 弘 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午前10時00分開議 ○吉田善三郎議長 これより本日の会議を開きます。 この際,お諮りします。横内博之議員より,12月15日の会議における発言について,会議規則第63条の規定により,お手元に配りました「発言取り消し申出書」に記載した部分を取り消したいとの申出がありました。 お諮りします。これを許可することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○吉田善三郎議長 異議なしと認めます。したがって,横内博之議員からの発言取消し申出を許可することに決定しました。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 この際,報告します。 山本照男議員から欠席の旨届出がありましたので,御報告します。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 本日の議事日程は,お手元に配付の議事日程第3号のとおりであります。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第85条の規定により,議長において飛鷹裕輔議員,吉原 敦議員を指名します。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 日程第2,一般質問を行います。 この際,申し上げます。 各議員の発言は,発言時間内においてお願いします。 順次質問を許可します。まず,三浦克彦議員。     〔三浦克彦議員登壇〕 ◆三浦克彦議員 皆様おはようございます。議席番号5番,会派みらい,三浦克彦でございます。四国中央市の皆様のため,また市のさらなる発展のため,今後全力で頑張ってまいりますので,どうかよろしくお願いいたします。 議会初日の8日の愛媛新聞に,小学生読書感想文のコンクールの記事が掲載されておりました。県内106校と個人1万4,938作品の応募があり,審査の結果,36作品が入賞し,11月29日に表彰式が行われた模様が紹介されております。 その中で,当市の川之江小学校6年の児童が見事県知事賞に輝き,との記事が出ておりました。 感想文の中で,少し背伸びをして読んでみたとの本の感想がつづられており,特に印象に残った場面が,本に描かれたイギリス社会の様々な差別を中学生の主人公の言葉を通し,僕は人間は人をいじめるのが好きじゃないと思う。罰するのが好きなんだという言葉でありましたと。コロナ禍の中で行き過ぎた正義感から,誹謗中傷,相手がどれほどつらい気持ちになるかという想像ができないのはとても悲しい。その想像のなさが差別やいじめを生むことにつながっていくかもしれません。そして,これからも大切に考えていきたい言葉と出会いました。それはエンパシーという言葉です。自分がその人の立場だったらどうだろうと想像することによって,誰かの感情や経験を分かち合う能力,自分とは違う立場,考え方を少しだけでも想像してみると,行き過ぎた正義感を和らげると信じたいと。ちょっと背伸びして読んだ本は,時間がかかったけれども,とても大切なことを教えてくれましたと感想をつづっておりました。 また,このほかにも,優秀賞,佳作になんと8名の児童たちが入選されている記事が紹介されております。 日々,新型コロナウイルス感染症拡大の暗いニュースが続く中で,子供たちもコロナ禍の中,学校に通えない日々の中で本を通してとても大事なことを学ばれたんだと感動した次第であります。 早速ですが,自分がその人の立場だったらどうだろうという思いで初めての質問をさせていただきます。市長をはじめ理事者の皆様,どうかよろしくお願いいたします。 では,第1番目の質問をさせていただきます。子育て支援についてであります。 子育て支援については,令和2年度から5年間を計画期間とする第2期四国中央市子ども・子育て支援事業計画の中で,国においても急速な少子化・核家族が増え,地域では高齢化が進み,また地域での人間関係が希薄になり,家庭や地域での子育て力が低下していると懸念されております。 急速な少子高齢化の進行は,人口構造にアンバランスを生じさせ,労働力人口の減少や社会保障の負担増にもつながり,地域社会の活力の低下が懸念され,将来的には地域経済に大きな影響を及ぼすと言われております。 核家族が多くなり,家族で支える環境から,子育てを社会全体で支援していくことが今後ますます求められると思われます。 そこで,まず四国中央市が地域で支える子育て支援について,どのような取組をされているのかお伺いいたします。 ○吉田善三郎議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 三浦克彦議員初めての御登壇,その1番目私からお答えしたいと思います。 お尋ねは,地域で支える子育て支援についてでありました。 第2期子ども・子育て支援事業計画に基づく現在の取組を大まかに申し上げてお答えとさせていただきたいと思います。 まず1つ目は,保育の充実でありますけれども,特に低年齢児の保育あるいは低年齢児の一時預かり保育につきましては,利用要望が特に多いことから,受入れ環境の整備に鋭意取り組んでいるところでございます。 また,放課後児童クラブにつきましては,市内全19校で開設し,施設整備でありますとか,指導員の確保を行ってその利用ニーズに対応いたしておるところでございます。 また,子育ての負担感や不安感を解消するため,地域の子育て支援拠点事業に努めるとともに,子育て支援センターやつどいの広場でのイベントの実施,あるいは育児相談など,地域での子育て支援サービスの充実を図っております。 大まかに今申し上げましたけども,これまで申し上げましたところはその取組の一端でありますが,今後も地域で支える子育て支援について,いろんな施策を展開してまいりたいと思っております。ぜひ三浦克彦議員におかれましても,その支援策でいいアイデアがあれば御提案いただければ大変ありがたいと思っております。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 坂上副市長,大変に御答弁ありがとうございました。 では,次の質問に移ります。 子育て・家族支援のための人材育成が,一つのの箱物をつくる以上に大事だとも言われております。 働いているいないにかかわらず,全ての子育て家庭が安心して子育てができ,個別の家庭の多様なニーズに対し的確な支援が行き届くサポートが必要であります。 そのためには,保育士や支援員の皆様の確保や人材育成がますます重要になってくると思います。 そこで,保育士,支援員の方々の現在の状況を伺いたいと思います。 お母さん方の就労者の増加や,これまで家族で子育てを応援してきた御家族もまた就労者としてなかなか子育ての応援ができない状況も多く見られ,今後ますます保育に携わる方々を多く必要とする状況になると思われます。 他の地域では,保育士の方々をなかなか確保するのが難しく,待機児童が生じている報道がなされておりますが,四国中央市においてその状況はどうなのか,まずお伺いいたします。 また,現在保育士の方々は確保されているのか,保育士の方々をサポートする支援員の皆様を確保することができておるのか,またそういう方々の人材育成・人材確保にどう対応されているのか。保育士の,支援員の方々の現在の状況をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 合田晃友こども課長。 ◎合田晃友こども課長 保育士と子育て支援員の現在の状況についてお答えいたします。 公立の教育・保育施設で勤務する職員は239名で,内訳として保育士・幼稚園教諭が222名,子育て支援員研修修了者が10名となっております。 園児を定員まで受入れするためには不足している状況となっており,保育士の確保については,私立園も同じように苦慮している状況であります。 子育て支援員は,保育士不足解消に向けて導入された制度で,子供の支援の担い手となる人材確保を目的に,必要となる知識や技能を習得するため,国で定めた基本研修及び専門研修を修了することで保育士を補助することができるようになります。現在,市で把握している本市在住の子育て支援員研修修了者は65名となっております。 市といたしましても,愛媛県が実施する子育て支援員研修開催の通知があった際には,私立園への周知や市ホームページに掲載するなどして,保育士補助として専門的な知識などを習得した職員を育成することにより,保育士等の負担軽減を図り,保育士確保につなげてまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 現在,一億総活躍社会という理念の下,女性が活躍をされる時代ともなっており,今後ますます子育ての支援をしていかなくてはいけない状況が多くなるかなと思います。 今後,この保育士や支援員の皆様の確保を通じ,女性が社会の中で活躍できるそのまた素地も市としても取り組んでいっていただきたいというふうに要望をする次第であります。 次の質問に移らせていただきます。 子育て世代包括支援センターについてお伺いいたします。 子育てをする上で,出産前と出産後のケアとして,安心して産み,育てられる社会に,この理念に基づき妊娠期から就学までの子育てを切れ目なく支援するワンストップ拠点として子育て世代包括支援センターがあります。 2016年の母子保健法改正によって,2017年度から市町村に設置が努力義務とされ,四国中央市では2018年11月にセンターが設置されたと認識をしております。 国のガイドラインの中では,子育て世代への支援をめぐる状況として,ライフスタイルや経済社会の変化で子育てを専ら家族に委ねるのではなく,子育てそのものが大きな困難に直面する。かつて日本の含み資産と呼ばれた家族は,今や就業,家事,ケア,子育て・介護に日々追われている。地域の互助・共助の力は大きなばらつきがあり,特に乳幼児期は親の負担が高まりやすい。また,インターネットの情報に振り回される親たちもおり,混乱や誤解あるいは基本的な知識や情報の欠落のため,子育てのばらつきのリスクも高まりがちであると言われております。 このガイドラインの中にあるように,初めての子育ての中で基本的な正確な知識・情報の発信地になるのが子育て世代包括支援センターだと思います。 しかし,まだこのセンターが果たす役割について市民の皆様にあまり認知されていないのではないかと思われます。そこで今後子育て世代包括支援センターが果たす役割についてお伺いいたします。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 子育て世代包括支援センターについてお答えいたします。 妊産婦や子育て世代の保護者などに対しましては,母子保健法に基づく保健指導や各種の相談支援に際しまして,従来から親身な寄り添いを心がけております。 先ほど議員御紹介いただきました子育て世代包括支援センターですが,本市では2018年に保健センターに設置いたしました。この子育て世代包括支援センターを設置したことにより大きく変わった点といたしましては,専用の相談室を新たに整備し,母子健康手帳を交付する際に,必ず保健師等の専門職が全ての妊婦と面談し,その時点での家庭環境や出産に向けた心身面での不安等をできる限り詳細に確認することといたしております。 妊娠初期におきまして妊婦を取り巻く環境を把握することにより,地区担当の保健師が,その後の対応等を想定した上で,妊娠・出産期における最適な支援を行うことが可能となりました。 また,全ての乳児を対象に実施しております家庭訪問の際にも,支援が必要な方には必ず担当保健師が対応し,引き続き出産後の家庭状況の把握に努めております。 さらには,市が取り組んでおります産後ケア事業の紹介や,必要に応じて母子以外の家族を専門機関の相談につなげる調整等も行っております。 女性の社会進出や核家族化の進行等による子育て環境の変化に伴いまして,今後におきましてもますます妊産婦や子育て世代相談支援ニーズが多様化することが予測されております。 そのような中で,切れ目のない相談支援や適切なサービス提供を行うための包括的な相談窓口として,この子育て世代包括支援センターが十分機能できますよう努めてまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 大西部長,大変御丁寧な答弁ありがとうございました。 初めて子育てを経験するお母さんたちは,本当に様々な情報を今周りの方々から,一番多いのはやはりインターネットを通じて知る情報というのではないかと思います。 先ほど述べましたとおり,その情報が的確な情報であるかどうかというのがなかなか御本人では判断しづらい状況があります。対面の中で一つ一つ丁寧な対応と正しい道しるべを示してあげることが,安心して子育てをしていただける環境づくりにとって一番大切なことではないかと思います。どうかこのセンターが担う役割は今後ますます重要になってくると認識しておりますので,寄り添うような形の中で今後ともまたよろしくお願いしたいと思います。 先ほど御紹介したガイドラインの中では,子育ての日々は,子供だけではなく親自身も成長する喜びの体験が凝縮された貴重な時期であり,こうした子育ての理想が多様な背景や状況下にある母子やその家庭にとって実現に至るためには,子育て世代への支援の質的・量的な向上が必須であるとも言われております。 今後ますます多岐にわたる問題が子育ての中には要望として上がってくると思いますので,今後とも皆様の御支援をよろしくお願いしたいと思います。 次の質問に移ります。保育園に入園するときの基準についてであります。 入園時に様々な基準がありますが,まずは認定こども園の入所には,1号・2号・3号認定が必要とされております。この認定内容について簡単に御説明をお願いいたします。 そして,入園を希望する場合,保護者の保育に必要な事由によって点数があり,希望する入園先が定員に達したとき,優先順位を決める基準があると聞いておりますが,どのような基準で優先順位が決められているのかを教えていただきたいと思います。 また,基準については様々な事例がある中で,今後変更する場合がもしかしてあるのか,また例えばなんですが,兄弟が複数いる場合,皆が別々の園に通い,就労を目的に園を利用する保護者の負担が大変厳しい状況にあったときなど,今後優先順位の内容を検討できるかどうか,こういう場合があるのか,こういったことも併せて保育の入園に関する基準についてお伺いをいたします。
    吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 保育園の施設の入園基準について私のほうから答弁申し上げておきます。 言葉で言うとややこしいけんよう聞いとってください。 認定区分についてですけれども,1号認定とは,子供の年齢が満3歳から5歳,保護者の就労などによる保育に必要な事由に該当はしないが教育を必要とする場合。2号認定とは,子供の年齢が満3歳から5歳の保育に必要な事由に該当する場合。3号認定とは,子供の年齢がゼロ歳から3歳の保育に必要な事由に該当する場合が当てはまります。 次に,子供の保育所等の入園に関わる調整については,四国中央市保育施設利用調整実施基準に基づき,保護者の就労形態等に応じて基準点を算出した上で,家庭状況等に関する調整点を加減して,合計点の高いほうから入園が内定することとなっております。 次に,基準を変更する場合について,社会情勢の変化や実態にそぐわない場合など,必要に応じて変更する場合があります。 議員御指摘の兄弟が異なる施設になった場合,保護者の負担は多くなります。当然保護者からしたら同じ園に入れてくれということになります。ただ,園の場合は,受け入れる人数にある限界があります。全ての方が希望する園に入園できることは困難であります。 そこで,本市としては,兄弟が同一施設等の利用を希望する場合,点数を加点することや,入園申込受付時に兄弟同時に申込を行う場合かつ同じ園を希望する保護者については,丁寧に説明することにより,同じ園に入園できる可能性をできるだけ高めるよう努めております。簡単に言えば,兄弟で入りたかったら,その理由をそのときに詳しく説明して,情熱を持って当たれということです。 今後も保育士の確保に取り組み,できる限り希望どおりの園に入園できるように努めてまいります。ということですから,ケース・バイ・ケースによって違いますから,ぜひ御理解いただいて,市のほうは冷たいという言い方をされんように,入る人もファイトと努力をもってしていかなきゃならないと思っております。 篠原の8年間の経験からすれば,いずれ公立の園も私学のように希望する園を調査して,将来はバスに乗って希望する園へ通園さす,通学さすということが現実問題としてできる可能性は私はあると思う。 ただ,公立の場合は,当然それを受け入れる園のほうにそれだけのスタッフが要ります。今年5人増えたけん1人増やせというても,途中からはなかなかいかない。 また,30人入る予定だったところ保育士を3人用意する。でも10人になったときに2人やめてくれというわけにいかない。現実にはそういう調整する困難さが出てまいります。でも,将来はそういう可能性があると。 かつて幼稚園と保育園を合併して認定こども園をつくろうとしたときに,四国中央市の担当部署で意見が真っ二つに割れた。保育園と幼稚園を新しく認定こども園にすることにはみんな賛成でした。しかし,できた暁にどっちの園を潰すんかと。幼稚園のほうをなくすんか,保育園のほうをなくするんか,これは三浦克彦議員御存じのとおり,幼稚園と保育園は設置法が違います。一方は文部科学省の所管,一方は厚生労働省の所管となってきます。そういうことになってなかなか2週間けりつかない。最後は私に任せということでけりつけました。今はちゃんとできて,そうトラブルなしに運行されております。 このときに私が勉強できたのは,幼稚園は子供を育てる困難さだけでなしに,幼稚園は2時に終わりますからね,それまでなんです。2時に迎えに行かないかん。自分の手元で子供を育てたいという親御さんも結構おる。だから,幼稚園は幼稚園としての存在というのがあるんです。そのことをぜひぜひ理解しとってくれとこんこんと言われたことがあるんです。私知りませんでした。幼稚園は2時に終わって迎えに行かないかんと。 そんなことがありますから,個々の事情によって大きく違ってきます。もし今後議員される場合,三浦克彦先生もいろんな場面に出くわします。親御さんに。ぜひそれぞれの所管の担当によく話を聞いて,誰だって自分の立場から物言いますから,親御さんのほうに誤解がないように,なるべく希望がかなうようにアドバイスして努力してほしいと思います。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 市長の大変前向きな御答弁ありがとうございました。 今回この質問をするに当たりまして,3人の男のお子さんを育てられておるお母様から本当に悲痛な御相談があった上で,あえてこういう質問をさせていただきました。今後皆様の要望に応えれるような,また子育て支援のやり方を皆様で知恵を出していただいて,子育てに奮闘される家族の方に最大限の応援を,また御支援をよろしくお願いしたいと思います。 続きまして,大きな質問の2番目に移らせていただきます。 多様化する生活上の問題について,各種支援機関が連携し,解決を目指す断らない相談支援についてであります。 9月定例会において同僚の谷内 開議員より,地域共生社会についての質問に御答弁をいただいておりますが,改めて質問をさせていただきます。 本年6月に成立した改正社会福祉法などにより,来年度から断らない相談支援また参加支援また地域づくりに向けた支援を一体的に進める新たな取組が開始されます。 少子高齢化・人口減少が進む中,80代の親がひきこもりの50代の子供を養う8050問題や,介護と子育てを同時に担うダブルケアなど,個人や家族が抱える生きづらさやリスクが複雑化・多様化しております。 複合的リスクに社会全体で対応するため,様々なニーズや生活上の課題を受け止める包括的支援体制の整備が急務であります。 これまで公明党は,誰も置き去りにしない地域共生社会の実現に向け取り組んでまいりました。 日本福祉大学の原田正樹教授は,縦割りの行政の弊害を排した断らない相談支援の拡充は,福祉行政改革の重要な一歩であると述べられております。 では,質問をさせていただきます。 多様化する問題について,断らない相談支援の体制が整った場合,法改正により具体的に今までとどう違ってくるのかお伺いをいたします。 ○吉田善三郎議長 高橋哲也生活福祉課長。 ◎高橋哲也生活福祉課長 法改正によって今までとどう違ってくるのかについてお答えいたします。 議員御質問の断らない相談支援体制につきましては,地域共生社会の実現のための社会福祉法等の一部を改正する法律により創設されました,重層的支援体制整備事業においても必須とされております。 高齢,障がい,子供,困窮など,相談者の属性や世代,相談内容にかかわらず一体的に相談を受け止め,8050問題やひきこもりなどの制度のはざまにある世帯や人の取りこぼしを防ぎ,地域社会との継続的な関わりを支援するものでございます。 これまでは,相談に関する全体の調整役が不在のため,複雑化・複合化した困難事例の対応につきましては,高齢,障がい,子供,困窮などのおのおのの支援体制では難しいものがございました。 この新たな制度によりまして,各相談支援機関の連携強化やそれら機関の調整役となります相談支援包括化推進員などを設置することによりまして,相談者のニーズに合った包括的な相談や支援が可能になると思われます。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 御答弁ありがとうございました。 次に,相談者の方々が生きる意欲や社会への参加支援,その受皿となる地域づくりを一体で進めることが重要になってくると思います。 断らない相談支援の体制として取組が具体的になっていく場合,施設やまた支援の担い手となる人材の不足など,多くの問題が生じてくると思います。 この支援の担い手を確保できなければ実行は難しいのではないかと思われます。多くの市民の方々が理解と支援を得るための啓発また人材の確保・育成といった取組が支援体制のより円滑な取組となると思います。 その上で,支援の担い手となる人材の確保は大丈夫か,お伺いいたします。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 支援の担い手になる人材の確保についてお答えいたします。 議員御指摘のとおり,断らない相談支援をはじめとする重層的支援体制整備事業を実施する上では,多くの市民の御理解,御協力が必要となります。 重層的支援体制整備事業においては,地域で暮らす住民同士が世代や属性を超えて交流できる居場所の整備や地域で実施されている個別の活動や人のコーディネートなどについても検討していくことになります。 その中で,多くの市民の御理解をいただけるような啓発活動や地域福祉の担い手となっていただける人材の発掘や育成方法についても併せて今後検討してまいります。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 この断らない相談支援につきましては,恐らく長期にわたり取組を行う中で,理想とする体制が確立されるのではないかと思います。継続的な粘り強いこの支援の体制の組織づくり,市長を中心にどうか一日も早く確立されることを願いまして次の質問に移らせていただきます。 次の質問は,小中学校のトイレの洋式化についてお伺いいたします。 同僚の谷内 開議員が平成27年3月の定例会でこの質問をしております。その当時の状況は,今とは大分変わってきておると思いますが,まずは現在の小中学校のトイレの洋式化の現状をお伺いいたします。 ○吉田善三郎議長 森実啓典教育総務課長。 ◎森実啓典教育総務課長 小中学校のトイレの洋式化における現在の状況につきましてお答えをいたします。 市内の小中学校におけるトイレの現在の設置状況につきましては,設置総数が1,087基ございます。内訳といたしましては,洋式便器が421基,和式便器が666基設置されてございます。 以前御質問いただきました平成27年当時の設置状況と比較をいたしますと,洋式便器は当時の343基から約2割程度増加をいたしております。また,和式便器につきましては,逆に783基から2割近く減少しているところでございます。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 我々の子供の頃とは全く違い,和式トイレを学校以外では使用することのない児童がほとんどではないかと思います。 現在,学校の現場から洋式化の要望,また生徒,保護者の方々からトイレの洋式化がされていないことで学校生活での支障があるとの具体的な声はないのか。今後学校施設は緊急災害時の重要な避難拠点になるとも思われます。 学校の洋式トイレの工事につきましては,多額の費用がかかるともお聞きしております。進まない一つの理由として,洋式トイレにする以上に優先順位の高い事業がまだまだあるともお聞きをしております。 最近ではエアコンの設置,GIGAスクール構想でのICT環境の整備に係る事業での費用など,優先順位の中でどうしても後になっている状況があるともお聞きをしております。 また,校舎の老朽化の問題や少子化による学校の統廃合の問題など,なかなか進まない現状があるともお聞きいたしました。 また,特に私,土居町の出身ですが,地域的にも設置化の差が生じておるとも聞いております。 こういった状況を踏まえて,今後市の計画の中にトイレの洋式化について具体的な計画があるのかないのか,お聞きいたします。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 小中学校のトイレの洋式化の具体的な予定について私のほうから答弁申し上げておきます。 学校施設の改修は,それぞれの現場から多様な改修要望が出てまいります。その中で,優先度を,要望を聞きながら進めております。 トイレの整備につきましては,学校の建築年,建てて何年になるのか,トイレの老朽化の程度,利用状況や児童生徒数の規模に応じた適正基数等を加味しながら,便器の洋式化やトイレブースの整備など,順次改修を進めているところであります。 一方で,学校内のトイレ清掃の際の児童の負担軽減や衛生環境の確保,また肌が便器に触れる洋式トイレを衛生面から敬遠する児童生徒への配慮から,学校のトイレにおいては,一部和式便器が残されている事情もあります。 児童生徒が一日の大半を過ごす学校施設において,安心で清潔な環境で使用できるトイレの整備は,今後とも必要であると思っています。 しかしながら,学校施設におけるトイレ室の一体的な整備には,議員御指摘のとおり,相当な費用を要します。今後とも各学校の実情や財政状況を勘案しながら,また災害対策関係部局とも連携しながら,引き続き可能な限りトイレの洋式化は進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 三浦克彦議員。 ◆三浦克彦議員 市長,御答弁ありがとうございました。 以上で私の質問は終わりますが,今コロナ禍において,世の中がかつて経験したことのない出来事を日々経験しております。 アメリカやイギリスで開発されたワクチン等が今接種を開始され,本当に希望を持てる状況下にはなってまいりましたが,我々市民がワクチンを接種し,安全な生活に戻れるまでにおいては,まだまだ時間がかかるというふうに思われます。 今後市政においては,様々な諸課題が出てくるとは思いますが,市長を中心に我々議員も一致団結して市政の難題に取り組んでまいりますので,どうか今後ともよろしくお願いいたします。今日は大変にありがとうございました。 ○吉田善三郎議長 以上で三浦克彦議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。   ────────────────       午前10時46分休憩       午前10時55分再開   ──────────────── ○吉田善三郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,飛鷹裕輔議員。     〔飛鷹裕輔議員登壇〕 ◆飛鷹裕輔議員 議席番号7番,日本共産党,飛鷹裕輔です。選挙活動を通じて住民の方と多く対話し,中核病院を早く建設できないのか,デマンドタクシー改善とコミュニティバスの運行をしてほしい,高過ぎる国民健康保険料,介護保険料を引き下げてほしい,たくさんの要望を伺いました。2期目も市民の声を市政に届ける,住民が主人公の立場で発言してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 では,質問に進ませていただきます。 質問項目1,ごみ出しの援助,安心ふれあいごみ収集事業の充実について質問させていただきます。 具体的内容1,住宅で生活を続ける高齢者の暮らしを支えるための改善を求める。高齢者のごみ出しをめぐる課題について質問いたします。 市内住民で高齢であり,自らごみをごみステーションに持っていくことができない,近隣にも頼れない,困っているという方がおられます。筋力の低下や関節疾患がある高齢者にとって,大きなごみ袋や重たい新聞の束,これを集積所まで運ぶというのは大変な作業です。 安心ふれあいごみ収集事業というのは,四国中央市には平成26年,50人から利用をスタートしたと伺っております。 現在単身で要介護,そして障がい者,市長が認める者,これはサービスを受けることができます。単身でなくとも世帯全員が要介護か障がいがあればよいとしているということで伺いました。 これから在宅で生活を続ける高齢者の暮らしを支えるため,この制度の周知が求められます。 また,今認定を受けられていないということでサービスを受けられない方もおられます。私がお話を伺った方は,高齢になり,ごみステーションまで行けない,そして掃除にも参加できない,できないことが恥ずかしい,つらいと。家族に先立たれ,足が悪くなり,ごみ出しの際,何度も転倒している。市外の親類が定期的に訪問し,ごみを出している。日中にごみを出しているということも伺いました。ごみぐらい自分で捨てたいと。ただ,持っていけない。うちの前まで来てくれたら助かる。こういう要望を伺いました。 このような高齢者は,この方だけではないと思います。安心ふれあいごみ収集事業,改善が必要ではないでしょうか。答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 お答えいたします。 安心ふれあいごみ収集事業は,先ほど飛鷹裕輔議員御説明をいただいたように,独り暮らしなどで家庭ごみを最寄りのごみ集積所まで持っていくことが困難な高齢者や障がい者を対象に,週に1度戸別収集にお伺いする事業であることは,もう既に多くの方に御存じいただいていると思います。 さらに,高齢者などの見守りの観点から,収集時にごみが出されていない場合などには,高齢者等の安否確認を行うことといたしておりまして,声かけに対する応答がない場合に緊急連絡を行うなど,介護事業者等の支援者との連携を図っているところでございます。 議員からは,制度の拡充について御提案をいただいておりますが,サービスを目的とした施策は,全体の公平性を確保するため一定の基準やルールを設けざるを得ない。そういう中でこの制度の場合の基準は,介護保険法に基づく要介護認定または障がいがある方の等級認定となっております。 ちなみに,近隣自治体の状況といたしましては,新居浜市がおおむね本市と同様の制度,そして西条市は粗大ごみ要予約で年1回の戸別収集,観音寺市には同様の制度はないように伺っております。 本市の安心ふれあいごみ収集事業は,他市より劣る内容ではないと考えておりますが,今後も状況を見定めながら市民サービスの向上策を模索してまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 近隣と劣りがないということですが,近所付き合いもなく,そもそも近隣に住民が住まれていない,転倒などで骨折をする,そういう方も中にはおられるのかと思います。ぜひとも今要件をつけていない近隣の施策も参考にしながら改善を求めるということが必要かと思います。ぜひ研究を進めていただきたいものです。 具体的内容2です。今後利用者の増減はどのように考えるか,質問させていただきます。 このごみ収集作業をしているのは,シルバーの方ということで伺っております。通常は週2回ですが,週1回,ごみ収集車とは違い,小さな道でも自宅の前まで収集ができる。自宅の前にぽんとごみを出すのではなくて,猫やカラスよけのごみ箱に入れることが条件になっていて,ごみが入ってなければ安否確認,見守りを行うということになっています。 安心ふれあいごみ収集事業,このサービスは高齢介護課,生活福祉課とも連携している。ケアマネジャーや相談員の方とも連携をしている制度です。 高齢で亡くなる,施設入所,家族と同居等で利用がなくなることもあるとは思いますが,今後高齢者率は高くなります。これから在宅で生活を続ける高齢者の暮らしを支えるための制度です。ごみを自ら所定の場所まで持っていくことができなくなる,こういった方の今後の利用の増減についてどのようにお考えでしょうか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 富家誠司生活環境課長。 ◎富家誠司生活環境課長 お答えいたします。 議員御心配いただいておりますとおり,長寿命化社会となりまして高齢化世帯,核家族や単身世帯が増加傾向にあります。 本事業が開始されました平成26年度の利用者は約50名程度の利用でしたが,今年度は約90名近い利用者と,増加傾向が続いております。 さきでも部長より答弁いたしましたが,状況に応じて関係各課と連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 ちょっと古い資料なんですが,世帯主が75歳以上で,高齢者自らごみ出しを行わなければならない単身世帯,夫婦のみの世帯,2025年で858万世帯となるということが出ています。こういった方,今後増えていくということで,困難になる方が増えていくことが予想されてまいります。 この数を全世帯で換算すると,全国で19.6世帯に1世帯がごみ出し困難に陥るリスクを抱えるという結果になっています。 今自治体によっては要件を緩和している自治体が多くなっています。高齢者自身による日中でのごみ出しは,一般的には夜間または早朝にごみを出さなきゃいけないというのが理由で,マナー違反ということで近隣の方とトラブルになることもあります。足が悪くなっても必要な支援が受けられないことで自力でごみ出しを続ける中で,心身の負担になること,転倒によるリスクも心配されます。 高齢者は骨粗鬆症で骨折しやすく,こうしたけがや骨折をきっかけに自立歩行ができなくなったり,寝たきりになることも予想されています。 今自治体によるごみ出しの支援の状況,これも少し古い資料にはなるんですが,2015年のアンケート調査,国立環境研究所によるものですが,ごみ出し支援をしているという自治体が22.9%。この中で要件はばらつきはありますが,要介護認定を要件に含めないのが40.9%,介護認定を受けていてもすぐ近所に家族が住んでいるからという理由で利用不可になることもあるし,逆に認定など要件を満たさなくても,明らかにごみ出しが困難な状況であれば特例で支援を受けられる自治体もあります。四国中央市はどうでしょうか。 100メートル以上離れたところによちよち歩きでごみを捨てに行く,近所との付き合いもないということ。夜外出ができないから日中にごみを出している。どなたにも協力をお願いすることができない。 今,市民部長と生活環境課長に答弁をしていただいたのですが,ごみステーションまでの距離どうでしょうか。よちよち歩きでごみを持っていくことを考えて,このままの制度でいいのでしょうか。再質問です。答弁をお願いします。 ○吉田善三郎議長 富家誠司生活環境課長。 ◎富家誠司生活環境課長 先ほど部長からも答弁いたしましたように,行政の施策には一定のルールと基準がどうしても必要になります。そういう中で,介護保険法に基づく認定制度を基準の一つとしておりますので,御理解いただけたらと思います。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 ぜひとも今後は他の自治体の研究をしていただいて,改善することを求めます。 次の質問に移ります。 高齢者に喜ばれる老人福祉センターを続けるための方針はということで,具体的内容1だけです。老人福祉センターで入浴施設を休止した日数はこれまでどれぐらいあったのかということでお伺いします。 多くの高齢者が利用する施設です。これからも元気でいていただくためには欠かせない施設である老人福祉センターです。自宅に浴室・浴槽がない,家ではシャワーだけ。無料で利用できて送迎までしていただける。友達もできて,デイサービスに行かないで入浴を楽しんでいる。囲碁,将棋を楽しんでいる。シャワーだけでなくて入浴,浴槽につかれることが重要です。 多くの高齢者が利用する施設であり,2年前に耐震工事完了。これからも当分使っていただける。これからも元気でいていただくためには欠かせない施設だとは思っています。 先日老人福祉センターのシャワーの湯がちょろちょろしか出ないということがある。年寄りをばかにしているのか,何とかならないのかという声が市民から寄せられました。改善を求めましたら,早急に解決していただきました。今はばっちり出る状態です。調子を取り戻したシャワーです。改善ありがとうございました。 ボイラーの不調ではなく,フィルターの詰まりが原因だったということですが,これまでボイラーの不調で年数回入浴施設が中止になっています。入浴施設を休止した日数はこれまでどれぐらいあったのか,また高齢者に喜ばれる老人福祉センターを続けるための今後の方針についてお伺いします。お答えください。 ○吉田善三郎議長 宮下 浩高齢介護課長。 ◎宮下浩高齢介護課長 お答えいたします。 老人福祉センター開館日において入浴施設が使用できなかったのは,今年度を含めた過去3か年度で,平成30年度に17日間,令和元年度に16日間の計33日間ございます。 これは,設置後15年経過しております温水ボイラー設備等の点検修理作業のためでありまして,来館者の安全を考えた上で,安心して利用いただくための必要不可欠な作業によって,致し方なく利用休止の措置を取りました。 今後においても,安全面に配慮しながら,設置目的である高齢者に健康で明るい生活を送っていただく一助となるよう運営に努めてまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 安全に使用していただくということで,17日間,16日間休止したことなんですが,今現在15年ほど使っていると。前回のボイラーに関して25年ほど使ったということですが,今後またボイラーの不調があるとすれば,調子を取り戻すまで利用者を待たせることになってしまいます。長期にわたりお湯が出ないということになれば,楽しみにしている高齢者は困ります。新規でこしらえなければいけなくなったときには,新規設置,多額の予算がかかると思います。今のボイラーについてあと何年くらい使えるか,御答弁をいただけたらと思います。 それと,老人憩いの家,ふれあい交流センターになったわけですが,この老人福祉センターも今後老人憩いの家のようになるのであれば,福祉の後退なのではないかと考えています。充実を求めます。答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 宮下 浩高齢介護課長。 ◎宮下浩高齢介護課長 短期では,先ほど申し上げましたように,施設の保守に努め,運営する方針です。 中長期では,公共施設等総合管理計画にて,当施設は今後も介護予防施設として需要が見込まれる施設でありますが,入浴施設は民間が行う同種の事業による代替が可能なものとして,将来的には全て休止または閉鎖することが適当と思われますが,今後到来する超高齢化社会において,これらの施設の機能強化が求められる可能性があることから,様々な状況を勘案して柔軟に対応していきますとしております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 高齢者の方にとても喜ばれている施設です。ぜひとも利用者の声を反映させていただくことを求め,次の質問に移らせていただきます。 市営住宅の在り方についてです。 具体的内容1,市営住宅への単身入居希望にこれからどのように応えるかです。 年金が下がり,多くの高齢者が生活に今困っています。特に三島地域,川之江地域では単身で入居できる住宅が少ない状況です。単身用ということで建てたということではなく,平成半ばから単身で入居に応じることになったと伺っております。 低廉な家賃で暮らしを応援する市営住宅です。単身でも入居できる市営住宅,今求められています。 耐用年数を既に超えている市営住宅も多く市内にあります。中之庄と西新町を優先に建て替えるということが長期計画ではありますが,単身者を対象にした住宅確保,建て替えも含めこれからどのように考えているのか,答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 市営住宅の在り方について,単身の入居希望にどう応えるかということに対して私のほうからお答えいたします。 近年,市営住宅を申し込まれる方のうち,単身高齢者の申込割合は増加傾向にございます。 ただ,一部の団地に申込みが集中する傾向があり,山田団地など単身入居が可能な住宅でありながら,公募期間中の申込みがないような場合もございます。 申込みが集中している団地につきましては,今後においても,空き家修繕し,募集ができる住宅を確保して,できるだけ入居希望に沿えるよう努めてまいります。 また,耐用年数を超えた団地につきましては,今後の建て替え計画の中でニーズを分析し,高齢者用の単身住宅を増やすなども検討したいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 単身の入居希望,増加傾向で,山田団地に関しては少ないということで,もちろんバランスも必要です。人気のある団地だけ増やすというのは必要かと私も思います。 今市営住宅に段差があって移動が難しいといった声を伺っておりますが,高齢者がずっと住み続けたいという願いに応えるためにも,今後バリアフリーについてどのように考えているのか,再質問です。お答えください。 ○吉田善三郎議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 お答えいたします。 市営住宅のバリアフリー化についてでございますけれども,既存市営住宅につきましては,改修費用の面からと,なかなか難しい問題があると考えておりますけれども,建て替えの際には,高齢者の生活を考慮してバリアフリー化についても検討したいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 ぜひともバリアフリー化進めていただきたいと思います。 具体的内容2に移ります。 市営住宅の承継について,住宅を追い出されては困るの声に応えるべきに移ります。 以前にも質問させていただきましたが,入居者の死亡または施設入居などあれば,若い同居者は追い出されることになります。 承継問題も深刻ですが,市営住宅の高齢化,大変な事態になっています。熱中症を起こし持病が悪化し亡くなった事例や孤独死,自治会の運営もままならない状況にあります。地域に若い方がいてくれたらとの声も聞きます。 今,入居率は低下し,退居により多くの空き住宅があります。大阪では,親が亡くなったら住み続けられないということになっていたが,10月から基準の範囲が拡大しました。「高齢者であること」から「高齢者等であることは不要」と。子を除く2親等内の直系(孫など)は「高齢者であり,1年以上同居していること」から「高齢者等であることは不要」と地位承継を拡充することになりました。 ほかにも年齢,障がい,生活保護という要件に当てはまらず承継が可能になった事例が他の自治体でもあります。 四国中央市では,規則だからと転居を迫られて,泣く泣く転居をした方がこれまで何人もいたと思われます。貯金もなく,所得が低く,アパートを借りて出ていく,こんなことでは生きていけなくなるという方,これまでいなかったのでしょうか。 国土交通省の指針にあるように,親が亡くなっても,特別な理由があれば,子供が引き続き住めるように四国中央市でも年齢要件を外してみてはどうか,進めるべきではないかと思います。答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 お答えいたします。 市営住宅における入居者の承継につきましては,公営住宅法など関係法令及び国の指針等により承認基準を設けて運用しているところでございます。 承継が認められる条件は,入居名義人の同居者である配偶者,60歳以上の高齢者及び障がい者などで,特に居住の安定を図る必要がある者についてのみ承認できるものとしており,入居者と入居を希望されている方との間で公平性を損なわないよう,高額所得者等と同様に厳格に対応しているところでございます。 判例においても,公営住宅の使用権の相続による当然承継は否定されておりますことから,現時点では現行の制度を継続したいと考えております。 県下で承認基準を緩和している自治体は現在のところございませんが,今後公営住宅を取り巻く情勢等の変化により,国の指針などに変更があれば基準の見直しも検討していきたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 県下ではそういう自治体はないようですが,他の自治体で現にできるところもありますので,ぜひともそこを見習って研究していただいたらと思います。 収入が十分にあるのであればもちろん退居はやむを得ませんが,所得が少なくて困っている,あえて私は退居させる必要はないのではないかと思っています。退居させたからといって生活困窮者が減るわけでもありません。 市営住宅から市民に出ていただく政治とは何なんだと私は感じております。 国は今,公営住宅をつくらない方針を立てております。自治体もそれに追随しています。憲法の精神に従って低廉な家賃で住宅を供給する責務があるにもかかわらず,それを放り出し,入りたいという人がどんどん増えていることに対して,親が亡くなったからといって若い人には出ていってもらうことになっています。 親子間の承継についてですが,このことで安定住居を否定し,市営住宅のコミュニティが育たないというデメリットのほうが大きいのではないかと思っています。 国は公営住宅を増やさない方針にした理由を,民業を圧迫すると言っています。公営住宅には民間の家賃を抑制する効果もあります。戸数減らしではなく,住宅を確保する。保証人の問題も以前質問させていただきました。さきの議会では谷 國光議員も質問しましたが,ぜひとも保証人の問題,改善していただくことを求めて次の質問に移らせていただきます。 車社会の中での生活保護制度についてに進みます。 コロナ禍の中で,生活保護の申請はどのような状況か,です。 今様々な不安がコロナ禍の中であります。失業,減収等で生活ができなくなり,社会福祉協議会等の緊急小口資金等利用,国の持続化給付金制度の利用,それでも暮らしが立て直しできない。生活保護に頼らざるを得ないという方も中にはいると思います。 2020年の総務省の労働力調査の結果の概要なんですが,就業者数が前年度同月に比べて93万人減少で,7か月減少。雇用者数は前年同月に比べ48万人減少,これも7か月連続の減少です。困っている住民の方は多いと思います。 このコロナ禍の状況の中で,四国中央市での生活保護申請者の状況はどうでしょうか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 コロナ禍での生活保護の申請状況を申し上げます。 この4月から11月まででありますけども,面接や相談が82件,申請が49件,保護開始が33件でございます。 このうち新型コロナウイルスの影響によると思われて保護開始に至ったのは,今のところ1件でございます。 11月末現在の生活保護世帯数を申し上げておきます。540世帯,659人でございます。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 コロナ禍で影響を受けているというところは1世帯ということですが,私は新型コロナウイルスの影響を受けていないという方はあまりいないと思ってます。ほとんどの方が新型コロナウイルスによって生活に影響を受けていると思います。これからますます生活保護の利用は求められます。 次の質問に進みます。 就労指導について,働く権利守るため,車の使用を認めるべきです。 生活保護申請をためらう,車の所持,使用ができないのであれば,保護は諦める,こういう方も多くおられます。生活保護利用世帯は五百数十世帯ということで伺いましたが,その中で所有・使用世帯が50世帯。うち障がいがあり,生活を圧迫しないと認められた世帯は9世帯ほどだということで,6か月以内に自立ができる,そして経済的に維持できる,こういった理由があれば認められるということで伺っています。 以前,家庭内のクーラーの所有はぜいたくだということで認められてきませんでしたが,最低限度の生活を営むために必要な生活必需品となり,今では持つことが当たり前になっています。 資産価値の低い車の場合はぜいたく品でもありません。一般世帯と同じように,車に乗ることは日常生活上必要最低限の当たり前の生活です。 しかし,生活保護の利用をためらう原因が,車の所有を認められないということであります。車がないと生活の暮らし,買物にも困るといった声を伺っています。車を取るか,生活保護を取るかが迫られているのが現実です。 仕事をするのに車が必要な事例を幾つか紹介します。 年金生活者ではありますが,働ける間は仕事をしたいと,パートタイムで働き,年金を補っています。バイクに乗れる方ではありません。夜遅い時間まで働くため,バスに乗って通勤することができない。仕事をするためには車が必要です。もし車を認められないのであれば,仕事を諦めざるを得ない。年金は微々たるものなので,生活保護が増えることになります。 ほかにも,仕事道具を車に積み現場まで運ぶ必要がある。自立するだけの収入のある月もあれば満たない月もある。この方も必要であれば働けるうちは働きたいという考えの持ち主です。仕事をやめると,生活保護で生きていくことになります。 今全国で,生活保護を受けることをためらっている方は本当にたくさんおられます。自治体によっても,厳しい自治体とそうでもない自治体があるかと思います。 法政大学の藤原教授が,母子世帯の暮らしと生活保護に着目した研究を行っています。生活保護を受けない理由として,車を使いたいからということが3割に上がっています。 4分の1の自治体が車の保有の要件を広げるべきと答えています。弁護士会でも,生活保護における自動車の保有,原則として認めるように意見書を出しています。 仕事を続けたい声を応援することが必要です。答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 お答えいたします。 生活保護法では,自動車は原則として処分の上,最低限度の生活の維持のために活用することと規定されております。 就労支援に係る自動車の保有ですが,保護開始時,失業や傷病により就労を中断しているが,おおむね6か月以内に就労により保護から脱却することが確実に見込まれる方で,保有する自動車の処分価値が小さいと判断するものは,維持費の捻出が困難な場合を除き処分指導を行っていません。 また,おおむね6か月後,保護から脱却していない場合も,就労阻害要因がなく,自立支援プログラムまたは自立活動確認書により具体的に就労による自立に向けた活動が行われている方は,保護開始からおおむね1年の範囲において処分指導を行っていません。 しかし,処分指導はあくまで保留されているものであり,当該求職活動期間中に車の使用を認める趣旨ではございません。 対象者には,あらかじめ文書により,自動車の使用は認められない旨を通知し,公共交通機関の利用が著しく困難な地域に居住している方で,求職活動が必要な場合に限り,当該自動車の使用を認めております。 また,期限到来後,自立に至らなかった場合は,速やかに処分指導を行うこととしております。 現状では国の制度にのっとって運用をしておりますことを御理解賜りますようお願い申し上げます。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 母子世帯の方から,仕事のことだとか,買物のこと,あと子供の送迎,クラブ活動,そういったことで自動車がなければ暮らしが成り立たない。生活保護を受けたいが,そういうことにもなれない。そういった声たくさん伺っています。 車社会の中で,今の国の制度,時代遅れではないかと思っています。ぜひとも市から国に対してこういう声があるのだぞということを上げていただきたいと思います。 それと生活保護を支えるケースワーカーの仕事が多いということも伺っております。ぜひとも増員等,暮らし支える職員の研修などを求めて次の質問に進ませていただきます。 最後の質問です。学童保育の質の確保,よりよい放課後児童クラブの実現目指せです。 これまで私は,国基準の6年生まで拡充を求めてきました。4年生までは実現できましたが,様々な問題も出ているようです。 現在,クラブと指導員が確保できず,松柏小学校では10人の児童生徒が待機中,中之庄でも1人待機中というのが現状であり,希望する児童生徒も増えていますが,追いついていません。必要度が高い児童生徒を優先していると思いますが,クラブと指導員の確保が急がれます。 それに加え指導員の資質の向上も必要です。県が主催する研修会等への参加など取組もあるようですが,具体的な研修内容をお答えください。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 指導員の資質向上に向けての研修体制について,私のほうから答弁申し上げます。 指導員の資質の向上だけじゃなくて,指導員そのものの絶対数が足りません。これはいろんな場面で私のほうからも要請を行います。ぜひ議員各位も指導員の確保について,各方面に御尽力いただいたら大変ありがたいと思っています。 県主催の放課後児童支援員認定資格研修を毎年受講しており,児童の健全な育成を図るために必要な知識及び技能を習得し,その維持向上に努めております。 現在,在籍している指導員69名のうち,本研修を修了しているのは35名で,今年度は6名が受講しております。 ほかにも放課後児童支援員等資質向上研修会へ今年度は2名が受講しており,職務遂行に必要な知識,技術等を学んでおります。 なお,これらの研修で学んだことについては,職員間で報告し,共有できるような体制づくりをしております。 また,経験年数の浅い職員に対して,指導員としての心得,役割について研修しており,今年度は経験年数が2年以内の指導員21名が参加し,その中で保育の悩みや困ったことを話しし,指導員の心のケアも同時に行えるように配慮しております。 今後も研修を通じて職員の資質向上を図ってまいりたいと思っております。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 以前に質問させていただいたんですが,指導員の人数が足りなくなって縮小したクラブもあり,利用できなくなった児童が157人になったということで質問をさせていただきました。私は共働き,独り親家庭の子供たち,平日の放課後,土曜日,夏休みなどは家庭に代わる毎日の生活の場として放課後児童クラブで過ごしている。子供たちに安全で安心な生活を保障する放課後児童クラブの役割と指導員の責任はこれまで以上に重くなっていると指摘させていただきました。 答弁としては,昼間家庭にいない共働きや独り親家庭での児童の健全な育成を図る役割がある,そして指導員の増員にも努力していると答弁がありました。 今市長に答弁していただいたわけなんですが,私は,賃金を上げる等,何かそういった手だて求められているのではないかと思うんですが,再度答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 お金の問題もありますけど,その前にそうした時間が足りません。だから,お金の問題だけだったら解決します。 去年,おととし,夏休みは高校生に助けてもらいました。高校生の場合はアルバイトになりますから,高校の校長がそれをしてよろしいということをしなきゃならない。うちの県立高校3校で,1校が駄目だということになりました。私は県教育委員会へ行きまして,何とかしてくれと頼んでもらいました。 そういうことも要りますから,全体としてお金だけじゃなしに,絶対数をどういうふうに確保するか。これは常日頃から市役所も一生懸命やりますから,いろんなところで議員各位もそういうふうなことの情報を集めてほしい。それは両方が要りますから。 賃金を上げることは,それはそれで夏休みは特例でやってもいいと私は思っておりますけど,ぜひお金だけでない問題がたくさんあることを御理解いただいたらと思います。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 令和2年度の採用状況,人事課と多分こども課なんですが,13名採用したと。退職された方が合計7名ということで伺っています。努力されているということで重く見ます。 夏季にアルバイトに来ていただいて余裕を持って仕事ができたということで,指導員の先生からも伺っています。今後も努力を続けていただくことを求めます。 次の質問です。施設補修・整備についてです。 子供が放課後を過ごす空間でけがなどあってはなりません。利用者の方から,板が剥がれているといったお話を伺っています。今現在危険箇所はないのか,点検が必要です。安心して子供たちが過ごせるように,施設の整備どのように考えているのか,補修・整備状況はどうなのか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 合田晃友こども課長。 ◎合田晃友こども課長 お答えいたします。 施設の補修・整備につきましては,指導員が日々の業務の中で危険がないか点検しており,修繕すべき箇所があればこども課へ報告するようにしております。 職員による修繕や業者へ修繕依頼するなど,児童クラブを利用する子供たちが安心・安全に過ごせるよう努めております。 具体的に申し上げますと,設備面の補修として,エアコンの修繕やカーペット張りかえ修理などでございます。 今後も衛生及び安全が確保された場を提供できるよう努めてまいります。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 前回の委員会でもいろいろなものを購入していただいたと伺っております。 今後もぜひとも改善に努めていただきたいと思うんですが,夏休みなどでクラブ内で長時間過ごすこと,こういうのもあると思います。トイレの待ち時間が長いということで,失敗したらお友達に笑われてしまう。本人はとてもつらい思いをすると思います。こういうことがないようにしなければいけません。 あとトイレは男女別にはなっていると思いますが,現状お答えいただけたらと思います。トイレの設置数だとか食事,着替えのスペースどうなっているのか,把握されているのか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 合田晃友こども課長。 ◎合田晃友こども課長 お答えいたします。 トイレにつきましては,全てのクラブで男女別になっております。 なお,数については,校舎以外を利用しているクラブは,それぞれの施設内のトイレを利用しており,特に問題はございません。 校舎内にあるクラブは,校舎内のクラブに近いトイレを利用しており,おおむね足りておりますが,一部のクラブにつきましては,人数に対して若干少ないところもあるようです。指導員の声かけなどにより,ぎりぎりまでトイレを我慢するのではなく,余裕を持ってトイレに行くよう促すことで対処してまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 ぜひとも子供たちが失敗しないように,声かけ等やってもらったらと思います。 最後の質問,具体的内容に移ります。 市独自の慰労金給付をということで,今四国中央市では,市独自の慰労金給付といった施策はありません。全国の多くの自治体で新型コロナウイルス感染症の感染範囲が拡大する中,感染リスクの高い,強い不安を抱きながら,その基盤を支える学童クラブで働く労働者に対して慰労金を給付しています。 四国中央市でも新型コロナウイルス感染症の感染リスクに立ち向かい,緊急事態宣言から引き続き従事している指導員を応援する施策,必要ではないかと思います。どのように今後行うのか,答弁を求めます。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 市独自の慰労金給付についてお答えをいたします。 放課後児童クラブは,保護者が働いており,家に独りでいることができない年齢の子供が利用するものであることから,緊急事態宣言が発令され,学校が臨時休業となった際にも開所し,子供の居場所,生活の場を確保してまいりました。 児童クラブの支援員の皆さんには,通常の業務に加え,感染拡大防止対策における業務が増えたことから,空気清浄器や扇風機,非接触型体温計や手指消毒用アルコール,フェースマスクやハンドソープなど,感染リスクの軽減を図るための物品の整備や,緊急事態宣言発令時には,保護者に対し児童クラブの利用を控えてもらうよう依頼して預かる人数を減らすなど,指導員の負担軽減を図ってまいりました。 児童クラブ指導員への慰労金給付につきましては,現在のところ給付の予定はございませんが,今後国の動向を注視しながら検討してまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 飛鷹裕輔議員。 ◆飛鷹裕輔議員 ぜひとも国の動向を注視しながら検討を進めてください。 現金ということでなく,商品券を慰労金としてお渡ししている自治体などもあります。私は本当にささやかなものでも気持ちを表し,伝えるということが大事だと思っています。感謝を表すという意味で,商品券を渡す,あと慰労金を渡すということでぜひとも今後検討していただくことを求め,私の本日の発言とさせていただきます。ありがとうございました。 ○吉田善三郎議長 以上で飛鷹裕輔議員の質問は終わりました。 ただいまから休憩に入ります。 再開は午後1時とします。   ────────────────       午前11時45分休憩       午後1時00分再開   ──────────────── ○吉田善三郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,茨木淳志議員。     〔茨木淳志議員登壇〕 ◆茨木淳志議員 皆様こんにちは。茨木淳志と申します。議席番号2番,無会派の会副会長でございます。副会長ではございますが,新人ですので,皆さん温かい気持ちを2割増しでお答えいただければと思います。先輩議員の皆様にはやじを8割減でお願いできれば助かります。新人ですので,頑張ってまいります。 思い起こせば去年の3月から議会を傍聴させていただきました。この2階よりずっと聞いておりましたけれども,この場に立って質問をさせていただけるということ,まず今日頑張ってまいりたいと思っておりますので,よろしくお願い申し上げます。 早速質問に移ります。 乳児保育の完全無償化に向けてという質問です。 午前中の飛鷹裕輔議員三浦克彦議員の内容にもかぶってまいりますので,多少内容を変えてもいいんですけれども,何分新人ですので,猪突猛進頑張ってそのまま質問させていただきます。御了承いただければと思いますので,よろしくお願いいたします。 四国中央市も平成16年の合併以来,約1万人の人口が減少しております。今後も人口減少が予想される中,人口減少に歯止めをかけていくためには,他市との差別化が必要と考えております。 四国中央市は既に紙のまちという差別化された特徴がございますが,それだけでは人口は減ってきております。 私も,もともと市議会議員になる前は,株式会社フジに勤めておりました。この2月まで勤めておったんですけれども,フジにいるときも,競合他社,ドラッグストアとかいろんなお店がたくさん出ておりますので,競合に負けない特徴,値段なのか,品ぞろえなのか,接客なのか,そういった特徴を持って取り組んでいくという差別化づくりに邁進してきたところでございます。 市の運営も同じことだと思っております。ほかのまちにない四国中央市独自の特徴を紙のまちプラスアルファでやっていけば,このまちに住んでよかった,このまちが好きというまちのファンが生まれ,定住につながっていくものと考えております。 現在,3歳から5歳の幼児保育は,国の政策で無料となっております。しかし,育児ストレスの軽減や共働き世帯の早期職場復帰のためには,乳児期こそ支援が必要と考えております。 そこで,質問です。 本市の乳児保育園の数及び園児数の推移をお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 乳児保育園の数と園児数についてのお尋ねでありました。これは私のほうからお答えしたいと思います。 乳児保育園の数というよりは,乳児の受入れを行っている認可保育施設数を申し上げておきます。27施設であります。 園児数につきましては,ゼロ歳児76名,1歳児260名,2歳児346名,計682名というような状況になっております。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 出生数が減っている中,入園の割合は高まっていると考えております。むしろ需要は増えているんじゃないかなと考えます。 乳児と幼児では,国の基準で定められた保育士の配置基準が大きく違う特徴がございます。特にゼロ歳児は,子供3人につき保育士1人と,現在でも幼児保育を含め保育士の確保が難しい中,完全無償化での利用園児数増加に対応するためには,課題がたくさんございます。 そこで,午前中の質問ともかぶりますが,質問させていただきます。 保育士確保に向けた本市及び近隣他市の取組についてお聞かせいただければと思いますので,よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 保育士確保に向けた本市及び他市の取組についてお答えいたします。 本市においては,保育士確保に向け,通常の保育士採用に加えて,今年度から保育士等の経験者枠として採用試験を実施し,来年度1名の採用を予定しております。 また,例年,医療・福祉・保育職場合同就職面接会を開催し,学生及び潜在保育士等に対し,教育・保育の魅力を伝えるとともに,保育園等の求人情報の説明などを行っております。 今年は新型コロナウイルス感染症に伴い実施を見送ったため,四国中央テレビに依頼し,保育士等の魅力について広報する番組を放送する予定にしております。 愛媛県内の他市町においても,保育士確保に苦慮していることから,愛媛県において,昨年度愛媛県待機児童対策協議会を設置し,保育士確保施策に関する意見・情報交換,連携した施策実施について検討することとなっております。 なお,働きやすい環境整備の取組として,西条市等がICT化を進めており,当市においても保育業務のICT化について検討する必要があると考えております。 現在の公立保育園においては,保育士不足のため,定員分の児童の入園ができていない状況がありますので,県などと連携し,保育士資格を持っているのに保育園で働いてない潜在保育士の掘り起こしなどの各種方策を行い,保育士確保に努めてまいります。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 今年の4月20日の愛媛新聞には,昼寝の見守りにITやAIを活用している事例が掲載されております。ほかのまちで実施されている支援金の支給だけでなく,保育現場での積極的なデジタル活用の支援,金銭面だけではない働きやすい環境整備に取り組むことで子育て支援のまちを下支えする保育士の確保への動きを期待しております。 続いて,本題ですけれども,乳児保育の完全無償化に向けて,まず多子世帯から導入してみてはという提案でございます。 昨年の市議会で,完全無償化には1億7,000万円費用が必要とのことでございました。実施には予算確保のほか,準備に時間を要すると思います。 まず,負担の大きい第2子半額負担の無償化から始めてみてはと考えております。御所見をお聞きいたします。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 完全無償化について,私のほうから答弁申し上げておきます。 四国中央市独自の多子世帯への支援策として,同居の有無を問わず生計を一にする18歳以下の児童が4人以上いる世帯で,年長者から数えて4人目以降の児童については,保育料の無償を以前より実施しております。 国基準で行われております未就学児のうち第2子に関わる保育料については半額となっております。 仮にその保育料を無償化した場合,12月1日現在の保育料の賦課状況にて試算しますと,一月に約400万円がかかります。年間で約4,800万円の経費が必要となります。 第2子に関わる無償化の実施につきましては,入園可能な世帯だけ無償化の恩恵を受けることになることや,無償化に伴う需要の増加も考慮し,保育士確保を行い,まず受入れ環境を整備する必要があります。 お金だけでなくて,受入れ環境のマンパワーが要ります。これがなかなか厄介であると。想定基準を考えないかん。多く保育士をつくったら,今度保育士が余るというような。だから,こういう両方を兼ねながらどういうふうに毎年するか。 来年度に向けてもう今プランニング等,申込を受け付けておる。その中で何をどういうふうに選択していくかということは,結構担当部署難しい問題があります。その辺を御理解いただいて考えていただくと大変ありがたいと思います。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 年長者から数えて4人目以降の児童が無償とのことでした。四国中央市独自の政策ということで,再度質問させていただきます。 対象は何人でありましょうか。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 合田晃友こども課長。 ◎合田晃友こども課長 お答えいたします。 支援策により保育料が無償となっている対象児童は22名でございます。
    吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございました。 22名とのことで,22名の方は大変ありがたい政策と思われますが,いささか当市独自と言ってアピールするには少ない人数だと思います。 大々的にアピールするには,それなりの費用と,先ほど市長が御答弁いただきましたけれども,マンパワーが必要とのことですので,簡単にはいかないことは存じ上げております。 私もホームページで内容を勉強させていただいておりますけど,18歳まで,あるいは年長者が未就学児,いろいろ条件がついて,やや分かりにくいかなと考えております。 先ほど私フジに勤めているとお伝えしましたが,本部の商品部に勤めていたときもございました。そのときにチラシを締めてお客様の元に届けるんですけれども,よく先輩社員に怒られたのは,条件をいろいろつけたら分かりにくいだろうと。例えばこの店舗は除外,あの店舗は除外,これだけ買ったらこれだけ安くなる。条件をつければつけるほど商品自体が小さい紙面になってしまう。それじゃ意味がないよとよく怒られたのを思い出します。 先ほど申しましたように,いろいろ問題もあるとは思いますが,現在でも中学生までの医療費無償化と他市に誇れる政策がございます。 しかし,他市でも導入が進んでいる状況でございます。子育て支援のまち四国中央市の実現に向けて,さらに一歩踏み込んだ政策の推進をお願いしてこの質問を終わりたいと思います。 続いて,こちらも午前中の質問とかぶりますけれども,放課後児童クラブの小学校6年生までの拡大についてお聞きいたします。 放課後児童クラブについては,今までの市議会でも何度となく議論されてまいりました。全クラブ小学校4年生までの対象拡大など,うれしい変更点もございますが,受益者負担の適正化として利用料金がアップするなど,まだまだ課題も多いようです。 その中でも,今回はまず対象児童の拡大について質問したいと考えております。 私にも小学校6年生の子供がおります。大きくなってきて頼もしいなと思う一面があるものの,まだまだ一人で留守番させるには不安なところでございます。特に夏休みなど長期休暇中は,長時間子供だけで過ごさねばならず,放課後児童クラブへの親御様の需要も高まってくると思っております。 そこで,質問です。 現状の利用児童数及び小学校5年生・6年生の希望者についてヒアリング等されておりましたらお聞かせください。 ○吉田善三郎議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 これにつきましても私のほうからお答えをしたいと思います。 放課後児童クラブでありますけれども,現在のところ公立24クラブ,私立1クラブで運営をいたしておりまして,その利用児童数は,1年生306人,2年生279人,3年生168人,4年生46人,計799人の利用でございます。 昨年度までは3年生までと6年生の一部を受け入れておりましたけれども,今年度からは一律4年生までの受入れを行っております。 利用対象範囲の変更による大きな混乱はございませんでしたが,低学年の受入れを優先するゆえに,結果として一時的に4年生27名待機児童となりましたけれども,現在は解消されている状況でございます。 それから,5・6年生への希望調査につきましては,これまでは実施をいたしておりませんけれども,来年度あたり対象児童の保護者に希望調査をしていきたいなと思っております。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございました。 待機児童が現在ゼロということで,安心するとともに,今後さらなる核家族化や共働き世帯の増加など,需要が高まってくると思っております。 その中で,一昨年の夏休み期間中など,市議会で課題として上がっていたのは,指導員の確保だと思います。 午前中も市長より,マンパワーの必要性,大変さをお聞きしましたが,まず小学校5年生・6年生まで拡大をという前に,小学校4年生までの現状についてお聞きいたします。 指導員数の過不足や,昨年の時給の変更後の採用状況,また指導員確保に向けて募集方法をお聞かせいただければと思います。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 指導員の人数・時給などの現状と募集の方法,流れ等についてお答えいたします。 現在,公立のクラブ指導員は69名で,昨年の62名からは7名の増加となりましたが,依然として指導員不足が続いている状況に変わりはありません。 時給につきましては,昨年度指導員の処遇改善を行い,保育士もしくは教員資格保有の方は930円,県や中核市が開催する研修修了者は900円,それ以外の方は860円となっており,40円から80円の改善をいたしております。 また,利用児童が増加する夏休み期間中に勤務された方についても,勤務時間に応じて夏季加算を設け,処遇改善を行っております。 続いて,指導員の募集について,現在も市のホームページで募集しているほか,ハローワークでも紹介していただいているところであります。 夏休み期間については,市報やホームページのほか,市内の高校や大学などにも募集依頼を行いました。また,各小学校の教育支援員にも御協力をいただき,合計77名の方がアルバイトとして勤務され,その中から指導員としての雇用につながるケースもありました。 今後においても,指導員が不足している現状を知っていただくとともに,コスモステレビやSNSを活用して募集するなど,効果的な募集方法について検討してまいります。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 いろいろ御尽力いただいているようで安心しております。 私も先ほど申しましたように,株式会社フジを退職しまして……。 ○吉田善三郎議長 発言の途中ですが茨木淳志議員に申し上げます。 できるだけ固有名詞は出さないようにお願いいたします。 発言を続けてください。 ◆茨木淳志議員 かしこまりました。 会社を退職いたしまして3月よりハローワークに通っております。そこで指導員の募集を検索しましたところ,ヒットしなかったという状況がございます。タイミングの問題もございますし,それをどうこう言うつもりはないんですが,指導員の確保は,小学校6年生までの拡大のためだけでなく,現状を維持し,安定化していくためにも重要と思います。 しかし,勤務時間が14時から18時半という時間帯ということもあり,働ける世代が限られてくるとも思います。 先ほど飛鷹裕輔議員より資料をいただきましたが,やっぱり10代から40代は13名しか働いていない状況で,50代が36名,60代が42名,やはり世代が決まってくるように思います。対象を絞りながらピンポイントに訴求していく方法,例えば回覧板やシルバー人材センターなどもう既に活用されているところもあるとは思いますが,募集の方法など改善を期待申し上げます。 それでは,最後に問題の放課後児童クラブの小学校6年生までの拡大についてお聞きいたします。 放課後児童クラブは現在小学校4年生までになっておりますが,先ほど私が伝えましたように,小学校6年生までの需要も少なからずあると思います。ぜひ小学校6年生までの拡大を期待して理事者の皆様の御所見をお聞きしたいと思います。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 放課後児童クラブの小学校6年生までの拡大についてお答えいたします。 放課後児童健全育成事業における支援の対象が小学校6年生までに拡大されたことに伴い,本市といたしましても,全クラブでの受入れができるよう体制整備に努めているところでございます。 今後,次年度実施予定の希望調査の結果を検証するとともに,指導員の確保に努め,受入れ体制が整ったところから順次受け入れてまいりたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 体制が整ったら順次とのことで,まずは一安心でございます。 しかし,私民間で23年働いてきましたが,目標を決めなさいとよく先輩に怒られました。小学校6年生まで受け入れる目標をいつに設定するかでこの部長の御答弁も印象が大分変わってくると思います。目標をいつにするのか,再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 ○吉田善三郎議長 大西 緑福祉部長兼福祉事務所長。 ◎大西緑福祉部長兼福祉事務所長 小学校6年生までの受入れ目標をいつに設定するのかという質問でありますが,それにつきましては,令和4年度の予定と考えております。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 まずは令和3年,来年度アンケートを取って,令和4年度より拡大するという御答弁,大変感謝いたします。あとは任せましたというつもりはございません。私も汗を流して一緒に頑張ってまいりますので,もし手伝えることがございましたらどしどしお申しつけください。 午前中の市長の御答弁にも,指導員の確保に向けて市議の皆さんも御尽力をというお話もございましたので,私の知る限り皆さんに告知をしていきたいと考えております。 子育て支援のまち四国中央市の実現に向け,先ほどの乳児保育支援,併せて幼児,学童と,切れ目のないサポート体制の早期整備をよろしくお願い申し上げます。この質問は以上でございます。 最後に,健康寿命の延伸について御質問させていただきます。 議長より,資料の提出,モニターの使用も許可いただいておりますので,事務局の方,モニターをよろしくお願いいたします。(資料モニター表示) こちらで線虫がん検診を採用してみてはどうかという質問の次第なんですけれども,まず線虫がん検診とは何かというのをお伝えできればと思います。 線虫というのは,小さい虫でございまして,犬の1.5倍の嗅覚を持っていると。その線虫が人間のがん患者の尿に含まれている独特の臭いを嗅ぎ分ける研究が進んでいるみたいです。その線虫を使ってがんのスクリーニング検査をやっているという情報を得ました。 私もこのエヌノーズの研究,つい最近知りましたが,別に私がここで働いていたわけではございませんので,あらかじめ断っておきます。 コスモステレビを御覧の皆様には,このモニターの映像が見えてないそうですので,この場で簡単に説明させていただきます。 まず,この線虫がん検診の特徴で言えば,簡単という特徴がございます。先ほど尿の臭いを嗅ぎ分けるという話がありましたが,つまり健康診断で行われる尿検査のついでにこの検査ができるという特徴がございます。 次に,安い。こちら補助もなく9,800円という価格になっているそうでございます。 あと精度が高い。感度は86.3%という数字が研究結果で出ております。 また,早期発見が可能と。ステージ0やステージ1の早期がんも検知することが可能でございます。 この後,対象のがん検診の資料も提示しますが,発見が難しい膵臓がんにも有効との研究が出ております。 次に,苦痛がない。僅か1滴の尿で検査ができるので,バリウムを飲む必要もないし,体の痛みが全くないというのも一つの特徴でございます。 さらに,全身網羅的と。1度の検査で全身のがんのリスクを調べることができるとされております。 事務局の方,次の資料をお願いできますか。(資料モニター表示) こちらの資料の左側の青いところをズームアップしていただければ助かります。 多少見にくいですが,現在15種類のがんの種類が可能性として反応することが分かっております。例えば胃,大腸,肺,乳,膵臓,肝臓,前立腺,子宮,食道,胆のう,胆管,腎,膀胱,卵巣,口腔,咽頭の15種類のがんをこの尿検査のついでに調べることができるそうでございます。 事務局の方,ありがとうございました。 それでは,質問に入りたいと思います。 さきの敬老の日に厚生労働省が公表した100歳以上の高齢者の数が初めて8万人を超えたそうです。少子高齢化が言われて久しいこの日本で,高齢化・長寿命化が当たり前の時代が来ようとしております。それ自体は喜ばしいことですが,しかし長生きできればそれだけでいいという問題ではございません。 健康寿命とは,心身ともに自立し,健康的に生活できる期間と定義されております。少し古い資料になりますが,2013年時点で愛媛県男性が8.36歳,女性で12.71歳と,平均寿命との差が生まれております。つまり平均で10年前後,金銭的にも肉体的にも厳しい期間が訪れる可能性があるということです。 日本人の死因上位3つは,がん,心筋梗塞,脳卒中です。その中でも,先ほど提示しましたがんに対して対策を考えていきたいと思っております。 がんにならないためには,食生活や生活習慣など気をつける要素は多々あると思います。しかし,かかってしまったときの早期発見,早期治療も大切な要素でございます。そのためのがん検診についてお聞きいたします。 本市のがん検診の受診率及び他市との比較についてお聞かせください。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 ただいまの質問に対して私のほうから答弁申し上げておきます。 本市のがん検診受診率及び他市との比較についてであります。 厚生労働省が策定したがん予防重点教育及びがん検診実施のための指針に定める検診の平成30年度実績を申し上げますと,胃がん検診の受診率が8.3%,大腸がんが9.7%,肺がんが7.4%,女性特有の乳がんが13.7%,子宮頸がんが11.6%。 これらのうち,県内市町村別の順位は,最も高い胃がん及び子宮頸がんで17位,最も低いのは大腸がんで19位となっております。 本市では,受診勧奨はがきの送付や電話等でのコール・リコールに加え,国の補助制度により女性特有のがん検診対象者には無料クーポン券を配付するなど,受診率向上を目指して継続的に取り組んでおりますが,低い数値を何とかして上へ上げていかんがと思っておりますので,よろしくお願い申し上げます。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 他市に比べても低いようでございますが,まず受けてもらうためにいろいろ御努力,御尽力いただいていることが分かりました。 次に,集団検診における自己負担額及び市の補助金額をお聞かせいただければと思います。 ○吉田善三郎議長 守谷 忠保健推進課長。 ◎守谷忠保健推進課長 集団検診における自己負担額及び補助金額についてお答えいたします。 まず,先ほど市長から受診率をお答えいたしました厚生労働省の指針で定める5つのがん検診については,自己負担を検診費用の2割から3割程度に設定しております。 例えば,胃がん検診の場合では,検診費用5,500円のうち,市の負担が4,300円,差額の1,200円が自己負担となります。 一方,それ以外の検診については,自己負担割合がやや高めになっており,前立腺がん検診で申しますと,2,200円のうち2,100円が自己負担となっております。 また,受診率向上のため,申込受付の際には,同日に複数受検することを推奨しておりまして,仮に50歳代以上の女性が特定健診と指針に定める5つのがん検診をセットで受けた場合には,検診費用約2万7,000円に対して,自己負担は5,100円となります。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございました。 自己負担が5,100円ということですので,市の補助額が約2万2,000円になっているということが分かりました。 受診率が低い理由に,受診に時間がかかる,また部位ごとに受ける必要があるので費用がかかるといった理由を上げられる方が多いようです。 先ほど5つの部位を調べるセットを教えていただきましたが,そちらの部位を調べても,例えば6つ目,7つ目のがんにかかる可能性があるということです。この5,100円の自己負担をかけて市の補助2万2,000円をかけてもまだがんにかかる可能性があるということだと思います。 先ほど私がモニターを使って説明しました線虫がん検診については,15種類のがんが分かると。さらに言えば,9,800円という安い値段で尿検査のついでに分かるという特徴がございます。 そこで,本題ではございますが,線虫がん検診を採用してみてはいかがでしょうか,御所見をお聞かせください。 ○吉田善三郎議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 線虫がん検診を採用してはどうかという御提案についてお答えいたします。 線虫によるがん検査は,この検査技術を有する事業者のホームページによりますと,議員の御説明にもありましたとおり,15種類のがんに対する罹患の可能性の判定が行えるものとされております。 確かに先ほどの議員の御説明からも,一定のメリットが感じられる点はあるかと思います。 しかしながら,線虫による検査はあくまでがんのリスクを評価するものとのことでございまして,そのホームページでも,この検査結果だけに基づき自己判断することは控え,医師に相談するようにとの説明も併せて掲載されているようです。 この説明にございますように,御提案の線虫によるがん検査は,リスクチェックの範疇でございまして,今後のさらなる技術開発等の動向には注視してまいりたいと思いますが,当面はがんの早期発見,早期治療につなげるため,引き続き現行のがん検診の受診率向上に努めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございました。 先ほど大西部長も御答弁いただきましたが,大西部長も私も目的は一緒だと思います。市民の皆様が健康で長生きする,お子様やお孫様の成長をずっと見続けられる,そんなまちにしたいという思いは一緒だと思います。 今までの現行をやめてこれに変えてほしいというお願いではございません。選択の種類を増やすために,こちらも同時に採用してみてはどうかという御提案でございます。再度御所見をお伺いいたします。 ○吉田善三郎議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 お答えいたします。 併用での導入ではどうかという御提案かと思います。 この線虫による検査につきましては,国の考え方もございますが,現段階での信頼性の確認が十分なのかどうかという部分があろうかと思います。 ということで,国の方針等が示されてない現段階では,公費負担については難しいのではないかなと考えております。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 茨木淳志議員。 ◆茨木淳志議員 ありがとうございます。 信頼性が十分ではないということでございますが,最近特殊詐欺が横行しておりますので,まずは信用しないというのもうなずけることだと思っております。私もホームページで見て,これだという安易な飛びつきではございませんが,特殊詐欺に引っかからないように慎重に行動いたします。 現在,研究はさらに続いておりまして,先ほど早期発見が難しい膵臓がんの話ししましたけれども,これを特定する線虫を生み出そうとしているみたいです。今は検査をして引っかかっても何のがんにかかっているのか,ステージが何ぼなのか分からないままでございますが,その研究もさらに進み,まずは発見が難しい膵臓がんに特定を絞って研究し続けているそうでございます。状況が大きく変わることを願いながら全ての質問を終わりたいと思います。皆様,ありがとうございました。 ○吉田善三郎議長 以上で茨木淳志議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。   ────────────────       午後1時47分休憩       午後1時57分再開   ──────────────── ○吉田善三郎議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,曽我部 清議員。     〔曽我部 清議員登壇〕 ◆曽我部清議員 皆さん,こんにちは。お昼の2時となりますと睡魔に誘われそうな時間帯でございますけれども,いましばらくお付き合い願えたらと思います。よろしくお願いいたします。 議席番号22,曽我部 清です。 それでは,議長の許可が得られましたので,一般質問をさせていただきます。 まず最初に,このたび執行されました市議会議員選挙におかれましては,私を含め22名の同僚の皆様,お互い四国中央市の発展はもとより,市民福祉向上のため切磋琢磨しながら頑張ってまいりたいと考えております。どうかよろしくお願い申し上げます。 さて,今年は新型コロナウイルスで始まり新型コロナウイルスで年末を迎えることとなりますが,一日も早い終息を願うとともに,安全で安心できるワクチンを一日も早く開発されることを願うばかりです。 さて,先日12月1日の愛媛新聞を見た方も多いだろうと思いますけれども,大王製紙が開発した軽くて丈夫なCNF,セルロース・ナノファイバー車をレース参戦,公道で実証し,軽量化や耐久面で問題がないと大きく報じられました。 セルロース・ナノファイバーは,紙産業イノベーションセンターで三,四年前でしたか,愛媛大学の内村教授によって何度となく御講義を承ったことがありますが,今回の報道を見てもはや内村先生の開発チームはここまで来ているのかと驚きを隠せませんでした。 この素材は軽くて強度があるということは聞き及んでいましたが,車産業へこんなに早く参入してこれるとは正直思いもよりませんでした。 しかし,今回の報道では,従来の車に使用している外装・内装部品の重量から約40%も軽量できたとも報じられております。 今後四国中央市からも自動車産業への参入をしてもらえるのかと思うと,非常にうれしく思うと同時に,私も個人的ではございますが,四国中央市の未来がぱっと明るくなったような気もいたしております。 大王製紙様には,今後ますますのイノベーションいわゆる技術革新を起こしていただき,行政も協力できることがあれば,許される限りの支援策を考えてはいかがなものかと思います。 何がともあれ四国中央市の発展を願わずにいられないという思いでいっぱいでございます。 それでは,質問に入らせていただきます。事務局の方,モニター画面へ資料をお願いいたします。(資料モニター表示) 通告しております1つ目の質問です。市には公共財産という名のつくものはたくさんあると思いますが,各地の水路や道,また様々な場所で境界もめやトラブルといったことが少なからずあろうかと思います。 そこで,質問項目1の法定外公共物赤道水路管理についてを主に質問させていただきたいと思います。 具体的内容(1)電柱敷地料について,ここ最近法定外公共物の管理の在り方に問題が多過ぎるように思いますが,通告の場所は,土居町畑野496番地の地先で,今年の8月頃でしたが,今ユンボが入って工事しているところ,市道に並行しております。存在する土地が民地なのか,公共地なのか分からないような利用の在り方に地元住民から苦情の連絡があり,私も早速出向き,調査確認をいたしました。 確かに苦情の出るのも致し方ないものと受け止め,早速担当課に現地調査をするようにお願いし,現在では隣接する地権者に改善指導を行い,一応解決いたしましたが,今までの譲与財産の管理状態にも問題が多々あったかと思います。 そんな不十分な管理状態から浮き彫りになった問題は,NTT電柱敷地料です。あの画面,四角い電柱は民地やら公共地内やら分からないところに立っております。 現在まで市の収入でなければならない電柱敷地料は,隣接地の他人名義へ支払っていたということです。本来なら市の収入になっているはずの敷地料が他人名義へ振り込まれていたということですから,これは問題です。 そこで,今さらその金額を戻してくださいというわけにはいかないでしょうと私から担当者に申し上げました。担当者もそうですよねと相打ちしていました。 それなら担当課からNTTへ,3年なのか5年なのか,時効ということもあるので,何年遡れるのか分かりませんが,徴収のお願いをしてみてはいかがですかと私はお願いをしてみましたが,そのとき大西課長補佐は,市からはそんなこと言えませんときっぱりと断られました。 それなら私からNTTへ何年遡ってくれるか分からないけど,市民の大切な財産収入ですから掛け合ってきましょうかと申し上げましたら,課長補佐は,それなら市から一度確認してみますと答えていただきました。 この件について,その後敷地料はどのようになったのか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 曽我部 清議員の御質問に私のほうからお答えいたします。 法定外公共物内に設置する電柱に対する敷地使用料は,四国中央市法定外公共物管理条例に基づく申請を受け,許可をもって使用者に対する債権が発生し,徴収することとなっております。 無許可での使用が発覚すれば,原状回復や必要な措置を命ずることになりますが,改善されない場合,過料に処することもございます。 ただし,現場状況によりやむを得ない事情等が認められる場合もあり,本件においては,改めて申請・許可をしていただき,許可を得て発覚時点からの使用料を徴収することとしております。 本件は,当初の電柱設置時に,事業者が設置場所である赤道とそれに隣接する個人敷地の境界を誤認し,隣接地の所有者から承諾を得たことから,当時の管理者であります県のほうに未申請のまま設置したことが発端であろうかと思われます。 平成16年末,国から市へこのような法定外公共物の譲与が行われた際にも,そのような情報が把握されないまま現在に至っているものと考えられます。 国より譲与を受けた市内の法定外公共物は約3万6,000筆に上ることから,全ての譲与財産の状態を直ちに把握することは困難であり,同様の物件が残っている可能性も否定はできません。 今後におきましては,電柱等を管理する事業者に対して,同様な誤りがないかの再確認と報告を要請するとともに,境界確認や国土調査の立会の際には,近傍の電柱などの位置や使用料の有無についても確認するなど,未申請物件の洗い出しを進め,市の財産である法定外公共物の適正な管理に努めてまいります。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 今部長のお答えでは,県から移譲されたときに3万数千筆が移譲されて,なかなか気づかなかったということでございますけれども,これは3万数千筆の中でも最も市街化の重要な場所,また気づくようなところ,主立ったところ,これは譲与財産管理には欠かせないのではないかと。無用な山奥とか,また農地と農地の間の問題とか,そんな問題じゃないような気がいたします。 先ほどの画面見てもらって,元の国道ですよ,あそこはね。国道に隣接したところですから,そこらの管理が怠っていたと言う以外何物でもない,私はこのように思います。 本来なら譲与財産を平成16年から受けているとなれば,16年ほどになります。この十数年は収入になっていたはずの金額が,全く収入になっていないと,また遡ることもできないということでしたならば,これ年間金額は幾らですか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 お答えいたします。 本物件は電柱ですので,道路占用料に準じて徴収されております。年間1本当たり500円となります。時効の年数を例えば5年に設定すれば2,500円ということになります。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 年間500円ということでありますけれども,これはこの現場はたった1本ですよ。これ調べてみたら何本あるかわかりませんけど,想定すれば,例えば10本あれば5,000円ですか。それが時効というのがあって,5年しか遡れないということは,まずこれは致し方ない。徴収できるならばそういうことになりますけれども,実際損失起こしとるのは十五,六年起こしとるわけです。十五,六年起こしとるとなれば,この損失は誰の損失なんですか,この責任は誰が取るのですか,お聞かせください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 これは合併前の土居町から引き継がれてきたものでございますが,損失としては市の損失,見つからなかったための損失であると考えます。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 市の損失,それで片づきますか。市民の大切な収入ですよ。市民の財産ですよ。そんないい加減なことで,これ金額はともあれ,こういう財産の管理をしていたら,非常に問題があると。これを責任とる人がいないということでええですか。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 はじめの答弁でもお答えしましたように,今後はそういう未確認物件の洗い出しに努めて財産の管理を適正に努めてまいりたいと考えます。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 今の答弁をお聞きになったとおり,これこそが怠慢行政だと言われるゆえんですよ。たった1万円とか7,500円だと思っている方もおいでかもしれませんが,市民の大切な財源ですよ。財産管理には目配り,気配りが必要だと思います。 ここで,このことから1つ見えてくるのは,理事者の怠慢。理事者の怠慢こそが小さなことや何も言わないおとなしい市民は置いてけぼり,ほったらかし,このような怠慢行政であったかしこちゅ~と言えるでしょうか。市長の御見解お願いします。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 末端の市町村行政であらゆることは最終は首長にかかります。だから,おまえが責任があろうがというたら,そうですと言うしかありません。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 市長が責任を取っていただけるということですか。まずその責任というのも金額だけの問題じゃないと思います。これは市長から以下理事者と言われる方々,またそれから指揮命令をしている部課長から職員の皆様も,この辺の一丸となった怠慢行政を打破していただくことしかないかと存じます。 また,職員の皆さんには,財産管理の重要性を強く認識していただきたいと思います。 土地という財産管理に欠かせないのが国土調査の成果です。国土調査は誰のために,何のために国土調査の成果とはどういうことなのか,もっともっと理解認識をしておいていただきたいと,もっと重く受け止めていただきたいと思います。 国土調査は100年に一度とも言われていましたが,現在ではIT化が進み,200年,300年に一度でもよいのかもしれません。ともかく隣接者とのトラブルを最小限度まで避け,利害関係を明確にする手段として莫大な市民の税金を投入して出来上がった200年も300年も適用されなければならない境界です。担当職員の皆さんにはもっともっと公共財産の重要性を認識していただくと同時に,公共財産には明確な権利を怠ることなく主張していただき,市民の大切な公共財産を守っていただき,市民の皆様に安心して安全に有効活用していただけるよう努めていただきたい。職員の皆様には重ねてお願い申し上げておきたいと思います。 続きまして,質問項目1の具体的内容(2)の通告の水路は誰のものか,管理責任はどこにあるのか。 再度モニターお願いしたいと思います。(資料モニター表示) この赤枠で囲まれたところです。この問題は,今年の8月頃でしたが,地元の関係者から,水路や管理道に枕木やヒューム管,そしてガードパイプを立てて耕運機どころか,歩いてでも通れないようにされているとの話を持ちかけられ,私も早速見に行きました。 ところが,想像以上の妨害に,私も今の時代に,こんなのどかなまちにこんなことが起きているんだと,現場を見てびっくりしました。 そこで,水路や道の関係には権利の問題を確認しなければいけないものと思い,権利関係を確認いたしました。それがこのテレビ画面に出ている場所,譲与財産の一画です。そこで,水路や管理道の妨害ですから,まず農林水産課の星川課長のところへ,この現場写真を持って,こんなことされて農林水産課は黙って見ているだけですか,これは往来妨害の何でもない,許せる行為じゃないですよ。担当課からのけらすように改良区を通じてでも何とかしてくださいとお願いをしていました。 ところが,1週間たっても2週間たっても撤去しないので,再度星川課長のところへ行き,お願いしていた枕木やヒューム管はまだのいてないけど,連絡してくれましたかと尋ねると,あれは地元のもめごとで,私たちは入れんので,議員さんのほうで確認してくれませんかなどと課長本人は他人事のように話されるので,私も不自然に思い,地元の方々の話を聞きに再度調査に入りました。 そこで,再度課長のところへ行ったら,あれは赤道だから担当は建設課ですよと言うから,今度は建設課へ行ったら,あれは改良区の管轄だから農林水産課に相談してと,またふり掛け合いの状態で,私も縦割り行政の最悪を目の当たりにしてしまいました。 結局,譲与財産の担当課が窓口になりましたが,その後,土居町土地改良区の副理事長から電話があり,曽我部議員はあのもめごとに入らんほうがええよと,親切だったかもしれませんが,連絡がありました。 しかし,私はこんな事件を見逃すわけにはいけませんと申し上げ,私のできることは正当理由をもって撤去さすことしかありませんと申し上げ,担当部長,課長,課長補佐と協議を繰り返し,紆余曲折がありましたが,今回一部解決に至った状況です。 しかし,まだ未解決の問題が残されているのです。 そこで,通告の箇所は土居町上野木ノ川側道線に隣接する法定外公共物水路の問題です。この法定外公共物水路は,どのような目的でつくられたのか,御説明ください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 お答えいたします。 御質問の水路は,旧土居町において市道木ノ川側道線の雨水排水路として整備されたもので,水路自体の所有及び管理責任は市にありますが,個人所有の進入路及び農地の畦畔内に設置されているものでございます。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 私はこの前当時の図面資料を出してくださいとお願いしました。しかし,担当の鈴木隆史君でしたか,幾ら調べても資料が見つからない。廃棄したかもしれませんと,あたかも簡単にお答えになったはずです。 それでも他人の土地へ敷設してある構造物が市のものだと言えるのはなぜですか,説明できますか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 お答えいたします。 当時,旧土居町の予算の中で工事が行われたものなので,市のものだということです。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 担当者から資料が見つからない,廃棄したかもしれません。資料がないのに何をもって市のものだと言えるんでしょうか。再度お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 当時のことを分かる範囲で聞いて,その流れる経路を調べたところ,やはり道路の排水が入っているということです。 その後,議員からもその当時の工事の請負の契約書などを見せていただいたことでなお確認がされたものでございます。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 業者が出してくれたということですが,もしこの契約書,図面を業者が出してくれなかったらどうお答えになっていたかと思いますと,答弁がまた全く違っていたように思いますが。そんないいかげんな行政だから怠慢行政だと言われますよ。 他人の土地に水路がある。これは市のものですと言う限り,根拠を持って証明ができなければ市のものだと言えないのではないでしょうか。今回は業者に頼って何とか言い訳ができることになったようですけれども,市のものだと言う限り,今度は管理責任が出てきます。 そこで,以前担当の課長補佐は,この構造物の上に枕木を置いたりほかの障害物を置いたりしても,市としては何も言えないときっぱりと言い切っていましたが,今も同じ答えでいいですか,お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 お答えいたします。 本水路は,公金を使って整備したものではございますが,雨水排水を目的として個人所有の敷地を占用している施設であることから,水路の上が公道と同じに利用できるものではないと考えています。 また,土地所有者が水路上に置く資材等が排水路としての機能を果たす上で支障している状況ではなく,所有者からは,水路の維持管理上必要な際にそれらを一時的に撤去してもよいとの了解を得ております。 議員からも御意見ありましたとおり,本水路は無償にて個人敷地内に設置させていただいておるという認識であり,それはその土地の管理者の方にも確認をさせていただいておりますが,その民地の使用について書面での契約を交わしていないということは,施設の管理上も不適切な状態であり,速やかにその点については改善をし,適正な管理に努めたいと考えております。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 今後その対応には当たっていくということでございますけれども,今になってその水路上の権利は誰のものなんですか。水路上にどんなものを置いても何も言えない,水路上に市の権限すらない状態は,普通の常識では考えられないことではないでしょうか。 ここには先ほど申し上げました請負契約というのがここに変更契約と2冊あります。旧土居町の数百万円という税金が投入された事実があるんですよ。工事請負契約書,平成5年8月11日,請負金額597万4,000円を同年11月9日,工事変更請負代金878万5,000円プラス消費税3%,25万5,873円,合計総額904万873円,このようにここに契約書がちゃんと残っています。図面もあります。 このことでこの契約書が存在している以上,それでも何も言えないのですか。これだけ市民の税金を投入しておきながら何も言えないということはないでしょう。 この議会中継を見てる市民の皆さんには,どのように映っているのか,どのように感じられておられるのか分かりませんが,市の執行権者は大丈夫かと思われている方も多いかと存じます。 しかし,執行権者がどのような判断をしようが,選挙で選ばれた執行権者ですから仕方ないと思いますが,今回の事件は非常に周囲のうごめく圧力も感じた事件でした。これは言わば小さな小さな竹島問題に似た妨害と実行支配されてきた事件のように思います。 この赤道にはガードパイプや枕木やヒューム管等,往来妨害をされて10年前後になると聞き及んでいますが,この事実を市長はいま一度どう思われてますか。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 私のほうからお答えさせていただきます。 今回御質問いただきました法定外公共物の管理についてですが,その背景として,里道や水路などの法定外公共物につきましては,その利用形態や日常的な管理が古くからの慣例に従い地域住民によって担われていることから,利用などに係る諸問題についても,これまである程度は地域の中で解消されてきたというところがございます。 今回の事案におきましても,当該地域内での円満な解決を望むことから,双方の意見を伺いながら慎重に対応をしてまいったところです。 しかしながら,議員御指摘のとおり,法定外公共物において通行権,水利権などを侵害する行為や,利用者に危険が及ぶような悪質性の高い行為に対して,厳格かつ速やかな対処ができますよう,法令・判例の知識や現場対応等の職員のスキルアップはもちろん努めてまいる次第でございます。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 事務局の方,もう一度ガードパイプの資料を出していただけますか。(資料モニター表示) この赤い印をつけている範囲内,この場所を妨害されていたガードパイプは,今月2日でしたか,市のほうで撤去させていただきました。今現在はあの赤い印のついた所のガードパイプはないです。 公共地,赤道へガードパイプを設置されるわ枕木を置かれるわ,ヒューム管を置かれるわ,公共地へやりたい放題。それでも市の職員は対応にはじたじた,まともに解決糸口すら見いだせないまま10年前後が経過いたしました。 このようなことで本当に市民の安全・安心,あったかしこちゅ~が確立できるとお思いでしょうか。私はあったかしこちゅ~には程遠いものを感じざるを得ません。 自分の財産をいたずらに進入妨害されても,何も言えなかったのか,言わなかったのか知りませんが,そんな行政で市民の安全・安心は守れるはずがないと思います。 こんなことが自分のことであったとすれば,なかなか夜も落ち着いて寝られませんよ。私は市民に与える不安は計り知れないものがあろうかと感じております。 ところで,地元の人はこんなようなことも言ってました。この件はいろんな議員も入って片づかない問題で,その中に副議長さんも入られていたようですけれども,とってもいい人だったとも嘆いておられました。 また,前参議院議員も入ってでも片づかない問題に,おまえが何で入ってくるんぞとも言われました。 しかし,私は民民の境界もめや,民民のトラブルに入るつもりは全くございません。 ただ,市民の大切な公共財産を守るためにこの場に立たせていただいておりますと説明をさせていただき,また公共財産にこのような障害物で通行を妨害しては駄目でしょうと何度か説明するうちに,地元の方も納得していただき,今回の障害物を撤去することで和解できたとのことです。 今回公共地から障害物撤去問題は,一応解決できたと思いましたが,昨日のことです。また新たな妨害を仕掛けてきております。今朝私も現場確認してきました。ビニールハウスに使うようなパイプで水路の上に妨害をしているのを確認してきました。これはまさに公共物に対する妨害というよりも,市に対する挑戦ですよ。れっきとした往来妨害事件です。ここまでやられて,市当局も黙って傍観とはいかないでしょう。市としては今後どう対応してまいりますか,お伺いします。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 昨日こういうことが起こったということを,私ども曽我部 清議員から聞いて知りました。 今まで議員も入って,地元の世話人も入っていろいろと交渉を続けていく中で,そういうことが起こったということには大変驚きと,もし事実であれば残念なことだと思いました。早急に事実を確認して改善できるような方法で対処したいと考えています。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 まだまだこれでは終わりません。先ほどの水路問題もまだ片づいておりません。これは当地権者がのけてくれと言われたらのけないかん問題でしょうか。再度お答えください。 ○吉田善三郎議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 水路は市でつくったもので,市の所有物でございます。 ただ,これまでも説明差し上げましたように,個人の敷地に了解をいただいて置かせていただいとるんです。当然当時と地権者の方,管理者の方変わっておりますが,承継されているものとして考えれば,一度は了解はいただいとるものとしてこれまで使わせていただいていて,何事も今のところ不備もなくやるということで,市のほうとしては置かせていただくという方向でお願いしたいと思います。 ただ,土地所有者の方が正当な理由があってのけざるを得ないという事情があれば,それは今後市のほうでも代替えのことを検討できるかどうかも検討していくことになろうかと思います。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 この問題は,水路を建設するとき,設計するときの契約時に,契約書もなければ念書もなければ,何の対価も払っていない。担当課にはこの資料すらないと。他人の土地に水路がある。市のものだと証明ができんですよ。何の書いたものもない。 あそこに市がお金を落としたから市のもんですよ。それも業者が探してくれた図面があったからこそ言よんで,これなかったらどうしますか。 それを考えてみると非常に怠慢行政が浮き彫りになってきます。 このことはこれで一応終わりますけれども,まずその水路問題,また譲与財産の問題,もろもろありますけれども,管理責任だけは十分果たしていただきたいと思います。 続きまして,質問項目2,公共トイレの状況について。 皆さん,植村花菜さんという歌手を御存じでしょうか。十数年前にトイレの神様という大ヒットした歌がございます。そのフレーズの一部を御紹介させていただきます。 トイレには,それはそれはきれいな女神がいるんやで。だから毎日きれいにしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで。その日から私はトイレをぴかぴかにし始めた。べっぴんさんに絶対なりたくて毎日磨いたという歌詞ですが,この質問を聞いている方がおられましたら,こんな想像もしながら聞いていただければ幸いかと存じます。 公共トイレといっても,四国中央市の公共トイレといえば,先ほども三浦克彦議員でしたか,学校だけでも数千以上のトイレがあると聞き及んでおります。 このような数の多い中で,今回は土居町の5施設に限って質問させていただきたいと思います。 現在では,建物内設置トイレといえば和式,洋式,小便器のいずれかだろうと思います。それでも最近では,言うまでもなく,男女問わず洋式が主流になってきていると思います。 しかしながら,今回質問させていただく施設には和式トイレがかなり存在しております。 そこで,まずは質問対象施設の全て男女別に和式と洋式の数と比率を教えていただきたいと思います。 そこで,一覧表にした資料を用意させていただいております。その資料を御覧ください。 具体的内容(1)ユーホールのトイレについて。 この文化会館のトイレ状況一覧表を見ていかがでしょうか。男性のトイレ10か所ある中で,楽屋を除いて洋式は6か所,洋式率は60%,女性のトイレ16か所ある中で,楽屋を除いて洋式は6か所,37.5%しか洋式はございません。和式と洋式の利用率は,およそ何対何ぼぐらいだとお思いでしょうか,お答え願えますか。 ○吉田善三郎議長 細川哲郎地域振興課長。 ◎細川哲郎地域振興課長 ユーホールのトイレの状況についてお答えいたします。 議員御案内のとおり,男性用は全10基中6基,女性用は全18基中6基ということになっておりまして,これ以外に性別を問わない多目的トイレがございまして,5基全て洋式となっております。 その洋式と和式の使用率について,トイレの中なので具体的にアンケート調査をしたことはございませんけれども,足の悪い方は洋式を使われるであろうし,ちょっと便器に触れるのが嫌だと思われる方は和式を使われるだろうと思います。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 確かに他のところに行けば和式も必要かと存じます。しかしながら,今現在しこちゅ~ホール,この本庁舎,和式ありますか。 ○吉田善三郎議長 細川哲郎地域振興課長。 ◎細川哲郎地域振興課長 私の知る限りでは和式はございません。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 なぜないんでしょう。やはり今は和式を使うより洋式のほうが快適だからです。 この比率を見て今和式も必要だとおっしゃった。和式はなかっても行けるんです。そんな時代なんですよ,生活様式が。 そうした流れの中で,具体的内容(2)関川小学校のトイレについて。 この問題を取り上げさせていただくのは,今年の春,新1年生になられたお子さんが校舎で使う洋式トイレが1つしかないとのことで,何人か並んで待ってて,我慢に我慢をしているうちにおなかが痛くなったということでした。その後の対応は聞いてませんが,つらかった小学1年生の様子が手に取るように分かるような気がいたします。 しかし,学校には和式トイレは多数あります。家庭には和式トイレはなく,当然のことながら和式トイレを使ったことがなく,学校のトイレ事情に不快な思いをしているとの保護者からの忠告があり,確認させていただくものです。 なお,以前その子が通っていた保育園で和式トイレはあるのか確認してみました。やはり,和式トイレはないとのことでした。担当課としては,こんな状況をどのように捉えておるのか,お聞かせください。 ○吉田善三郎議長 石川正広教育管理部長。 ◎石川正広教育管理部長 関川小学校の曽我部 清議員御質問のお答えを申し上げますと,御指摘のように,北校舎の2階に男女共用の洋式がございます。先日校長先生ともお話をさせていただきました。給食を食べた後,1・2年生がそこを主に使うということで,やはり男子児童も小に限っても洋式を使うということは話されておりました。 ですから,男子の専用の小便器があるんですけども,家庭の環境も,ほとんどの家が洋式化されたという状況の中で,学校のほうでもそういった状況があるのであれば,改善する余地は十分あると考えています。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 そのようなことも踏まえ,次に進みます。 具体的内容(3)農村環境改善センターのトイレについて。 これもユーホールと同様で,トイレ一覧表を見ていただきたいと思います。 これはとてもひどい。女子トイレが9か所あって,洋式トイレが1か所しかない。今の時代にこんな人寄せ施設にこんな思いやりのない施設がありますか。いかがでしょうか,お伺いします。 ○吉田善三郎議長 脇 総二農業振興課長
    ◎脇総二農業振興課長 お答えいたします。 農村環境改善センタートイレの洋式化率につきましては,男性用トイレは,総数5基のうち1基,女性は,総数9基のうち1基ということで,女性に関しましては11.1%ということで,非常に低い率となっております。 農村環境改善センターにつきましては,大きなスポーツでありますとか,土居地域の土居小学校区域の敬老会等も行われておりますし,洋式化は,必要なことだと思っております。 ただ,限られた予算の中でございますので,順次それについて対応してまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 私ね,この改善センターについては,三,四年前でしたか,トイレの改修を要望し,農業振興課担当より一度予算要求を上げてもらっております。 しかし,利用度が少ないからといって予算停止の現場となったようです。あのときの予算要求は127万6,000円だったと思います。これは一体どうなっているのか,お聞かせください。 ○吉田善三郎議長 脇 総二農業振興課長。 ◎脇総二農業振興課長 お答えいたします。 予算につきましては,昨年度から要求を行っております。 また,この新型コロナウイルスの時代になりましたので,新型コロナウイルス感染対策としても必要かと思いますので,引き続き予算要求等を行ってまいりたいと思います。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 あれだけ大きな施設がありながら,足が悪くて痛くて洋式でなければ利用できない方がたくさんおられます。それでも利用度が少ないからといってトイレ改修すらできないということは,建物は要らない,もしくは建物を利用するなというようなことに等しいのではないでしょうか。箱物行政ってそんなものなんですかね。 新庁舎やしこちゅ~ホールには和式はゼロ,洋式ばかりです。このような差を皆さん何と考えられているのでしょうか。 今後,団塊の世代がますます進む中,超高齢化社会を迎えることとなりますが,足腰の悪い方も急増してくると思います。 しこちゅ~ホールや本庁はよいにしても,ユーホールや改善センターや土居窓口センターなどはどのようにお考えですか。土居のことなど知らんわと言われるのですか。このトイレ改修予算は二度と上げるなと言われるほど,快適さを求める市民の声がそんなに不要なものなのでしょうか。非常に私は残念に思います。 そこで,土居中学校のトイレについては,先ほど三浦克彦議員が質問されておりますので割愛させていただきますが,最後に具体的内容5,土居窓口センターのトイレについて。 これも同様に洋式率の低さを見せつけられる施設です。男子トイレが8か所ありながら洋式は2か所です。まだまだひどいのは,女子トイレ10か所ありながら,洋式1か所です。これは,今どきあきれて物が言えないということ以外何と申し上げてよいやら分かりません。 ところで,ヨーロッパ諸国では,トイレは女性に非常に優しくつくられているとも言われております。それは,皆さんも見たこと,聞いたことがあると思いますが,ビデという多目的洗浄器です。このことから,他国では水回りの心遣いが分かろうかと思います。 以上申し上げた様々な場所の和式・洋式トイレの比較や比率を質問させていただきましたが,5施設の内容を総じて申し上げたい。 高齢者や子供たちの声は,おとなしいから,少数派だから理事者の皆さんには聞く耳を持っていただけませんか。あったかしこちゅ~を目指す理事者の皆さん,女性や高齢者,小学生,中学生に限らず,市民全体,市民の皆さんに最低限の快適さを提供してあげようとは思いませんか。理事者の皆さんは,日常生活の快適さはどこにあるとお思いでしょうか。 今まで箱物行政に莫大な予算を投じてきたのは何だったのですか。いま一度市民福祉の向上とは,市民目線で確認していただき,少子高齢化社会の時代に沿った行政責任を全うしていただきたいと思います。総じてお答えいただきたいと思います。 ○吉田善三郎議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 曽我部 清議員,さきの質問で述べられておられましたように,この半世紀,時代の変遷とともに生活様式も和から洋へと転換されました。 近年,個人住宅あたりでは,トイレの洋式化は普通にやっております。そんなことからすると,トイレの洋式化というのは一種の時代の要請かも分かりません。特にトイレの洋式化については,まちのユニバーサルデザインの面から,また感染症等々の衛生の面から,そして何よりも公共施設は災害時には避難所になります。そんなことから含めて防災の面からも,やはりトイレの洋式化は進めていかなければならない今日的な課題であると私は思っております。 今トイレの洋式化について,土居地域のことを述べられておられましたが,土居地域に限らず全地域,そしてこれは全部署に関わってまいります。トイレの洋式化というのは,水回りやリフォームでも結構経費かかります。これ全ての施設するとなると,結構予算措置も必要になってきます。そんなことから,予算的なことも含めまして整備について,例えば朝,三浦克彦議員の質問にありました学校の施設,そんな部分から優先するのか,何から優先するのか。 それと,今も話にありましたように,和式を残すのか,全て洋式化にするのか。また全てをする場合には予算たくさん要りますから,何年でするんかとか,予算措置はどうするんかとか,そんなことも含めましてこれからそのあたりを整備に向けて調査研究をしなければならない時期にきていると私は思っておりますので,これからいろいろ調査研究する上で,曽我部 清議員,いろんな部分で御提案ありましたら御協力いただければ大変ありがたいなと思っております。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 私は,このトイレ洋式化というのは,今言い出した問題ではございません。4,5年前から伝えている,担当課窓口ではございますけれども,一般質問に上げてませんでしたが,申し上げてきました。 しかしながら,いまだに何の措置もされていないということで今回質問に上げらせていただきました。ぜひとも前向きな工事をしていただければ幸いかと思います。 最後になりますが,時間がないので,ちょっと私の最後に目的だけ申し上げさせていただきます。 運転免許証返納者の問題についてでございますけれども,具体的内容の(2)の運転免許証を返納した後の交通手段についてをお伺いしたいのですが,数字を説明する時間がございませんので,文章だけで済ませたいと思います。 私は,この問題を取り上げるのは,交通事故から加害者や被害者を出さないように,社会全体で見守っていかなければならない問題だと考えます。 これから超高齢化社会に突入しようとしています。今のこの地で車社会から脱皮しようと思えば,かなりの勇気と思い切りが必要だと思います。私は幾つになっても,この田舎では免許返納後の交通手段を考えると,なかなか免許証返納には至りません。 しかし,運転免許証自主返納者には,県や市,民間事業者が様々な支援事業に協力いただいておりますが,しかしこれといった効果のある支援事業のようには思えません。 それというのも,ドア・ツー・ドアにつながる支援策がないからだと思います。高齢者の中には,ある一定の方かもしれませんが,運転免許証を持ってる方で,自分の足さえ確保してくれるのならいつでも自主返納しても構わないと言われる方が私の周りにも何人かおられます。 しかし,これもどこまで行政支援が踏み込めるかといえば,かなり難しい問題が生じてきます。でも,今まで以上の取組を考えなければ,ますます交通加害者と被害者が増えてくると思います。 全国でも高齢者の運転事故が日々様々な情報で伝えられております。運転に自信がなくなっても,自分ではまだまだ大丈夫だと意気込む方が大勢を占めていると思います。交通事故加害者,被害者を出さないようにするためには,自分の運転に自信を失えば自主返納が大前提ではございますが,まずは同居家族や御近所の洞察協力は必要不可欠です。 高齢者で少しでも危険を感じたら自主返納を促し,免許返納をしていただくことが,交通事故から加害者,被害者を出さない一つの手段ではないかと考えます。 そこで,問題は返納した後の交通手段です。JRやせとうちバスといった交通手段もありますが,この四国中央市のようにJRやせとうちバスが行き届かない場所はたくさんあります。 そこで,ドア・ツー・ドアを視野に入れたデマンドタクシーの使いやすいサービスの向上や,タクシーの割引券といった行政からの支援策が必要不可欠だと考えますが,いかがでしょうか。今後の当局の取組についてお聞かせください。 ○吉田善三郎議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 免許証の返納問題は,本当に我々の世代は身近な問題であります。 昨年も我々の年代より少し上の年代,いわゆる80代,事故を起こした人に,家族に口説かれまして免許証返しないやと言いに行ったら,やかましいと怒られたんですよ。これは自分の身内だったら,もうやめんかほい言えるんです。私のおやじはそうしました。車を見たらぼこぼこに当てとる。これまだ自分の車だからいいですけど,人の体をぼこぼこにしたらしまいつかんということで,そのときは返してもらいました。もう強権発動みたいなことで。 ただ,さすが何ぼ親しいというても,その方は,家族が病院行きよるけん,実君それは無理じゃわいと。不便だということで,諦めました。(質問終了時間の合図) そういうことですから,議員言われるように,免許証は返してもいい。でも,自分の足を,また家族の足をどうするのかということは,警察とも,うちの担当課とも,もう少し具体的にやっていく。交通事故は被害者も加害者もありません。全部被害者になります。そういう視点でやってみたいと思っております。 それと,先ほどのトイレ問題ですけれども,曽我部 清議員の意図するところはよく分かりましたので,できる限りそれを念頭に置いて,学校だろうが公共施設だろうが,関係ありませんから,できる限り全力をあげて改修してみたいと思っております。よろしくお願いします。 ○吉田善三郎議長 曽我部 清議員。 ◆曽我部清議員 最後の御挨拶です。市長の御答弁ありがとうございました。 今申し上げました内容を決断と実行をもってよろしくお願い申し上げまして私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○吉田善三郎議長 以上で曽我部 清議員の質問は終わりました。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 以上で本日の一般質問は終わりました。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 これをもって本日の日程は全部終了しました。 12月17日は午前10時から会議を開き,一般質問を続行します。   ──────────────── ○吉田善三郎議長 本日はこれにて散会します。   ────────────────       午後2時59分散会───────────────────────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。       四国中央市議会議長  吉  田  善 三 郎              議員  飛  鷹  裕  輔              議員  吉  原     敦...