• "給水整備課長"(/)
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  1. 四国中央市議会 2020-09-10
    09月10日-04号


    取得元: 四国中央市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-11
    令和 2年 9月定例会         令和2年第3回四国中央市議会定例会会議録(第4号)議事日程第4号 9月10日(木曜日)午前10時開議 ※開議宣告 ※議事日程報告日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問   ────────────────日程第3 議案第61号 四国中央手数料条例の一部を改正する条例について 議案第62号 四国中央放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について 議案第63号 四国中央指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例について 議案第64号 令和2年度四国中央一般会計補正予算(第6号) 議案第65号 令和2年度四国中央介護保険事業特別会計補正予算(第1号) 議案第66号 令和2年度四国中央水道事業会計補正予算(第2号) 議案第67号 令和元年度四国中央水道事業会計剰余金の処分について 議案第68号 令和元年度四国中央簡易水道事業会計剰余金の処分について 議案第69号 令和元年度四国中央工業用水道事業会計剰余金の処分について 議案第70号 令和元年度四国中央公共下水道事業会計剰余金の処分について       (委員会付託)   ────────────────日程第4 陳情について(2年陳情第2号)       (委員会付託)   ──────────────── 本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員指名日程第2 一般質問日程第3 議案第61号~第70号日程第4 陳情について   ────────────────出席議員(22名)   1 番   飛  鷹  裕  輔   2 番   吉  原     敦   3 番   石  川     剛   4 番   国  政     守   5 番   眞  鍋  幹  雄   6 番   三  好     平   7 番   山  川  和  孝   8 番   三  宅  繁  博   9 番   谷  内     開  10 番   川  上  賢  孝  11 番   篠  永  誠  司  12 番   山  本  照  男  13 番   苅  田  清  秀  14 番   吉  田  善 三 郎  15 番   井  川     剛  16 番   原  田  泰  樹  17 番   青  木  永  六  18 番   石  津  千 代 子  19 番   谷     國  光  20 番   曽 我 部     清  21 番   石  川  秀  光  22 番   西  岡  政  則   ────────────────欠席議員(なし)   ────────────────出席理事者 市長         篠 原   実 副市長        坂 上 秀 樹 (総 務 部) 部長         宮 崎 淳 子 総務調整課長     古 東 圭 介 政策推進課長     石 川 光 伸 総務調整課長補佐行政係長            薦 田 敬 宏 (財 務 部) 部長         高 橋   徹 財政課長       高 橋   誠 (市 民 部) 部長         大 西 賢 治 保健推進課長     守 谷   忠 (福 祉 部) 部長兼福祉事務所長  大 西   緑 高齢介護課長     宮 下   浩 (経 済 部) 部長         宮 崎   修 産業支援課長     大 西 信 也 (建 設 部) 部長         今 村 昭 造 建築住宅課長     藤 田   泰 (水 道 局) 局長         田 辺 敏 文 給水整備課長     庄 司 玉 男 (消防本部) 消防長        近 藤 英 樹 (教育委員会) 教育長        東     誠 教育管理部長     石 川 正 広 教育指導部長     古 川 拡 延 学校教育課長     渡 邉 真 介   ────────────────出席事務局職員 局長         東 澤   博 議事調査課長     青 木 鈴 子 議事調査課長補佐   山 内 政 樹 議事調査係長     合 田 仁 人 議事調査係主事    亀 山 恭 弘 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       午前10時00分開議 ○石津千代子議長 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は,お手元に配付の議事日程第4号のとおりであります。   ──────────────── ○石津千代子議長 日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第85条の規定により,議長において井川 剛議員,原田泰樹議員を指名します。   ──────────────── ○石津千代子議長 日程第2,昨日に引き続き一般質問を行います。 この際,申し上げます。 各議員の発言は,発言時間内においてお願いします。 順次質問を許可します。まず,谷 國光議員。     〔谷 國光議員登壇〕 ◆谷國光議員 おはようございます。会派に属さない議員のうちの一人,谷 國光でございます。 早速一般質問に入らせていただきたいと思います。 先日の新聞で知ったのでありますけれども,小学生の幸福度という調査が世界先進37カ国であったそうであります。日本は総合順位が20位ということで,どちらかというと低位ということでしょうが,1位はオランダ,2位がデンマーク,3位がノルウェーということだったんですけれども,特筆すべきは,子供10万人当たりの自殺者数が非常に多いということであります。ギリシャが1.4人に対し日本は5倍強の7.4人という調査結果が出ておりました。これは何を意味するのか。私は痛ましいという言葉では片づけられない憤りを感じるわけであります。 実は9月2日,一般質問受付締め切り日の翌日でありましたけれども,いじめと学校での問題についてある保護者から相談を受けました。締め切り日の翌日であったわけで,間に合わなかったのですが,もしこの議場に戻れるようなことがありましたら,教育長初め教育委員会にはまたお世話になろうかと思いますので,よろしくお願いを申し上げまして本題に入らせていただきたいと思います。 まず,教育問題について,学力テスト公表要望書を提出後の動向について,教育長の見解はということで,正しく言えば,その後の動向ということと,そして公表することへの教育長の見解をお伺いするという2つの内容についての質問であります。 結論から申し上げますと,なぜ非公表にこだわるのか。企業社会においてもディスクロージャー等当たり前の今,情報開示情報公開は余すところなく積極的に公開いたすべきではないかと思うところであります。 以前から感じていたことでありますけれども,私には何かしら萎縮してしまっている学校や教育委員会というイメージがあり,教育現場はいろんな意味で本当に大変だろうなと思っております。 これは,教える先生方も教えられる児童生徒も窮屈な思いをされているのではないかと感じているのは私の考え過ぎでありましょうか。 学力テスト公表要望書提出後における動向についてまずお伺いをいたしたいと思います。御答弁をお願いいたします。 ○石津千代子議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 それでは,私から学力テスト公表要望書の提出後の動向についてお答えいたします。 昨年10月7日に提出いただいた要望書について,現時点での教育委員会としての考えを8月28日に関係の議員の皆様に書面による回答をさせていただきました。十分な説明ができていない部分がございます。今回ちょうど議員さんから御質問もございましたので,少しお時間をいただくことになりますが,要望書が提出されてからこれまでの経緯と対応についてお答えをさせていただきます。 まず,要望書についてでございますが,15名の議員の皆様の声というものには重いものがございます。また,当市においては,平均正答率の数値は公表せず,公表のガイドラインに沿った市独自の方法で結果を公表してきておりますが,これまでの方針を一度白紙に戻して審議するターニングポイントとして捉えました。 それらの考えのもと,毎年6月に県教育委員会から学力テストの公表に対する各市町の意向調査がございますので,年度初めの4月の定例教育委員会において,令和2年度の公表の仕方について審議・決定するべく,検討材料の収集や協議を行ってまいりました。 要望書とともにいろいろなところで今から議論を進めてほしいというお言葉をいただいておりましたので,具体的には,市内全小中学校の全教員や校長会へのアンケート調査各校PTA役員会等での保護者からの意見聴取,四国内の他県・他市における数値公表状況の聞き取り,また8名の有識者から成る四国中央全国学力学習状況調査平均正答率数値公表検討委員会を立ち上げ,調査資料各種意見をもとに協議をいたしました。 そのような中,新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が全国に拡大・延長され,3月4日から臨時休業の措置をとることになり,4月に予定されておりました今年度の学力テストは中止となりました。 しかし,学力テストの有無に関係なく学校教育子供たちの学びを保障しなければなりません。臨時休業中におきましては,文部科学省から,学校は指導計画を踏まえて適切な家庭学習を課すようにと示され,各校において,メール配信機能を使っての学習サポートのお知らせや家庭学習サイトの紹介などの学習支援,授業日と同じような時間設定による家庭学習の計画表や学習プリントの準備など,でき得る努力をしてまいりました。 しかし,突然学校が休みとなって家で勉強を進めましょうと言われても,戸惑っている子供が多くいたはずです。自主的に学習が進められる子供ばかりではありません。また,昼間勉強を見てくれる大人がいる家庭はいいけれども,小学校1年生・2年生の子供を家に一人にしておかざるを得ない保護者もいたと思います。 御存じのように,全国において臨時休業が長期化したことによる学力の問題や地域間の学力格差に対する心配も生まれています。 私は,さまざまな環境にいた子供たちのことを忘れてはならないと思っています。 そのような状況において,予定しておりました4月の時点で,学力の数値公表について審議することがふさわしいことではないと判断しました。 しかし,その後も新型コロナウイルスの収束は見えない状態が続いております。現在は,昨年度要望書が提出されたころから学校の状況も変わっており,コロナ禍にある当市の小中学校においても日々の感染症対策や子供の学びの保障,運動会,修学旅行等学校行事の実施の工夫,加えて急を問われている教育のICT化に懸命に努めているところです。 このような現状にある今,これまでの当市の方針を変更し,数値公表に伴う必要以上の競争意識を持たせることは得策ではないと考えております。何より子供たちや教員へのストレスや負担を増長させてはならないという強い思いがあります。 よって,新型コロナウイルス感染症問題が落ちつき,正常な教育活動が再開された中で,今回の検討資料に加え,さまざまな状況を踏まえ,教育委員会において審議するとして回答させていただきました。 以上,御理解をよろしくお願いいたします。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 例によってですけれども,非常に用心深く,殊さら慎重に事を進めているというふうに私には見えるわけであります。冒頭にありました15名の声は非常に重いという言葉がありましたが,理事者答弁上手に言うんですけれども,前議長が去年の10月に出したと思うんです。1年近くほったらかしという言葉は適当かどうかわかりませんけれども,何らかの回答がなかったというのは,私はいかがなものかという点に重きを置いて今回こういう質問に至った次第です。 教育の世界に競争原理を導入して何が悪いのかなというのは正直私にはわかりません。これはヒアリングのときにも申し上げましたけれども,四国中央市内での学校間競争を誘引して,保護者に学校間での優劣を見せつけることになり,それが評価,批判の対象になるのを恐れているのではないかと勘ぐりたくもなるわけであります。私はかたくなに非公表にこだわらず,もっと肩の力を抜いて全て公表してオープンにして,その結果の評価なり批判なりを真正面から正々堂々と受けとめられてはいかがかと思うんです。これは見解の相違といえばそれまでかわかりませんけども,教育長いかがですか,もっと肩の力を抜いてなるようになれと言うたら言葉悪いですけれども,自然な形で公表されてはいかがかと思うんですが,どうでしょうか。 四国中央市だけが1点いたずらに競争をあおってはということにありましても,他市は全国レベルで考えたりとか,あるいはこれから大学へ行くということになりましたら全国レベルで自分の学力がどこにあるのかということを小学生,中学生ぐらいのころから見定めてもよろしいんではないかなと私思ったりするんですが,教育長その見解はどうでしょうか。 ○石津千代子議長 東  誠教育長。 ◎東誠教育長 谷 國光議員のおっしゃったようなことも検討委員会,いろいろな調査の中でもございました。 今の私の見解につきましては,先ほど答弁させていただきました内容でございます。これ以上はございません。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 これ以上は,教育長,私もしつこくなるので言いません。全面的に我々議員は教育長教育委員会を信頼しております。 ここで言うことは,いろんな考え方があるんですよということを申し上げたいんだと理解していただいたらと思うんです。 今回,余談ではありますけれども,ぜひ聞いていただきたい話がございます。 以前,私の一般質問の中で紹介いたしました実話があったと思うんです。覚えておられる方もおると思うんですが,それは小学4年のときに母親を亡くし,酒乱の父親の暴力に耐えながら,担任の教師の指導のおかげで医者になったという話であります。 当時いろんなところでこの話が語られましたけれども,彼が医者を目指したのは高校のときで,高校のときに小学校4年のときの担任の先生に1通の手紙が来まして,その先生のおかげで自分の人生に目標を持てたと。そういうお礼の手紙が来た。それから10年後に結婚式の招待状が届いたという非常に感動的な話だったんですけれども,この実話ほどドラマチックではありませんけれども,私の知るある小学5年生の児童が,勉強にある日ついていけなくなったと。もともと落ちこぼれ的な学力レベルだったので,余計に勉強がおもしろくなくなったというようなことがあったんです。 それをいち早く担任教師が悟りまして,〇〇ちゃん今日放課後先生時間あって勉強見てあげるから残りなさいと声をかけたそうであります。 その日を境に勉強が好きになり,以来その子の成績は右肩上がりとなりまして,中学3年生になった今,成績はクラスで一,二位を争う文字どおりトップクラスということで,現在医者を目指して頑張っております。 たった一言の声かけがその子の人生を変えたのかなというふうに大げさに言えばそうですけれども,教育の力というのか,教師の影響力というのは本当にすごいものだなと改めて実感をいたした次第でありました。 こういう先生は大体出世はしないんですけど,教育長みたいに例外もおりますけれども,これからもよろしくお願いしたいと思います。 次に市民からの1通の手紙からということで,市営住宅入居者選考基準は今の時代に即応していないについて,抗議にも近い質問をいたしたいと思います。 先日私宛てに1通の手紙が届きました。市井に暮らす善良な市民とうかがい知れる市民からの手紙でありまして,市営住宅に入りたくても入れない,その窮状を訴えた内容であります。 事務局,映していただけますか。(資料モニター表示) こういった手紙で,前段ちょっと省略して途中から読ませていただきますが,しっかりとよく見ていただきたいと思います。現在私どもは夫婦で生活しており,子供や親戚はいません。年金暮らしで経済的にも苦しい生活を送っているため,先月市営住宅に申し込もうと思って建築住宅課と相談したところ,保証人が2人必要との説明があり,申し込みを断念しました。 身寄りのない者にとって保証人を2人探すのは大変厳しく,赤の他人が高齢者の保証人になどなってはくれません。知り合い入居者に聞いたところ,何年も保証人はつけていないと言っていました。保証人がいなくても入れているのは不公平ではないかと思います。ほかの市は1人でいいとも聞きました。これではハードルが高過ぎていつまでも市営住宅には入れません。いっぱいあいているのに。このような不公平や決まりをなくしてくれませんか。よろしくお願いします。ということで,四国中央市川之江町在住,市営住宅入居希望者よりということでいただいております。 この御夫婦は,これまで四国中央市で一生懸命働いてこられて,四国中央市に税金を納めてこられて,そしてこの四国中央市で最期を迎えられるのではないかと思われます。 年金暮らしで経済的にも苦しい生活を送っているということですから,せめて住居費を少しでも安くしたいと考えるのは当然で,そんな人のための市営住宅に申し込まれたのも当然であります。 その当然のはずが,門前払いにされたということであります。 保証人が2人必要とのことで,断念せざるを得なかったということでありますが,今どき銀行から借り入れしても連帯保証人は不要という時流になっております。保証人2人はいかにも時代おくれであるし,身寄りのない者にとっては無理難題としか思えません。理事者の見解をお伺いしたいと思います。 ○石津千代子議長 今村昭造建設部長。 ◎今村昭造建設部長 まず,議員紹介のお手紙にありますような窮状の方がいらっしゃることは,住宅のセーフティーネットと言われる公営住宅を運営する者として大変心苦しいところがございます。 質問のお答えですが,近年身寄りのない単身高齢者等が増加し,公営住宅への入居に際して保証人の確保が困難となることが懸念されることから,平成30年3月に国土交通省自治体等に示していた公営住宅標準条例から,保証人に関する規定が削除されました。 この改正が全国的に公営住宅連帯保証人制度を見直すきっかけともなり,地域の実情などを勘案して見直しを行う自治体も首都圏や大都市を中心にふえつつありますが,国の調査によれば,保証人を不要とする自治体は今なお2割以下であるとも言われております。 本市におきましても,連帯保証人による家賃の債務保証と不慮の事故等における緊急連絡先という大きく2つの役割が,自治体としても公営住宅を安定的に運営するためのかなめとなっており,長年にわたり運用してきた連帯保証人をいきなり廃止いたしますと,入居者に安心して暮らしていただくための管理業務に直接的,管理的な悪影響が出ることも懸念されます。 連帯保証人の設定は,現状ではやむを得ない措置であると考えております。 ただ,連帯保証人の確保が難しい方がふえる傾向にあることは理解しており,他市の対応策なども参考にしながら,これまで連帯保証人が担ってきた役割にかわる仕組みや保証人の人数について,入居者の選択による方法なども含めた検討を進め,見直しの可否やその時期について判断してまいります。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 平成30年に保証人制度について国が見直したという話がありましたけれども,それよりさかのぼることもう数十年前になりますか,国が定めた公営住宅法という法律があるということです。釈迦に説法かもわかりませんけれども,その目的として第1条に,この法律は国及び地方公共団体が協力して健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し,これを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃貸し,国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的とすると。これは私逆行していると思うんです。 本当にこれは,今村部長はそういう心配はないかわかりませんけれども,我々にとっても明日は我が身だという話だと思うんです。 身寄りがない,子供もいない,そういう人が低廉な家賃を求めてというようなことで市営住宅に申し込んでも保証人が必要になるというのは,まさに私はもう時代おくれでないかと。 先ほど2割弱,全国でも保証人なしという自治体があったということですけれども,それを先進市を目指すのであれば,先進市でなくてもいち早くこういった保証人撤廃ということはやっていただきたいと思うのであります。 この法律,先ほども言いましたけれども,合致した運用がなされないというのは,これ私は決して大げさじゃなく,不条理ということが言えるんじゃないかと思うんです。私からすればこれ不条理です。 身寄りのない夫婦や子供のいない夫婦だけの問題ではなく,他人になぞ保証人にはなってほしくないという方もおられるんです。 そういう中で,家賃滞納や諸問題が,先ほども言われましたけども,もし発生するやもしれんときのための連帯保証であるならば,例えば入居時に家賃滞納や問題があれば即退居してもらうべく宣誓書なり契約書なりを書いてもらうことによりその解決はなされるのではないかと私は考えておりますが,この考えはいかがでしょうか。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 私のほうからお答えさせていただきます。 今谷 國光議員からお話がありましたことにつきましてですけれども,保証人に関しましては,例えば民間の家賃債務保証業者等の活用を行う等,いろんな形で検討するべきことは他の自治体でも行われておりまして,当市におきましても,連帯保証人ではなく,そういう民間の債務保証を利用することなども検討していきたいとは考えております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員
    谷國光議員 検討,検討という言葉がよく出るんですけれども,今の時代早急に,スピード感が求められる時代ですから,私は一日も早くこれは解決していただきたいなということであります。 この手紙の中にありましたように,ちなみにですけれども,知り合い入居者は何年も保証人はつけていないということで,不公平ではないかと思いますとあるのは,これは恐らく保証人が亡くなられたということだというふうに理解をしておりますけれども,それならば,よく聞いてくださいね,入居者に問題が発生したときのための保証人であるんですから,今現在保証人をつけていないというのは矛盾はしてないかということなんです。 どういうことかというと,保証人なしの既入居者はいいけれども,新しく市営住宅に入居しようとする人は保証人が絶対必要ですと。この極めて曖昧な基準,整合性はどのように説明されますか,答弁願います。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 お答えいたします。 谷 國光議員のおっしゃるとおり,現在の入居者の中には連帯保証人が死亡等で不在になっているケースが確かにございます。ただ,入居時から不在だったというものではなく,新たな保証人を探すまである程度の期間が必要と考えております。 なお,死亡等で連帯保証人が不在になった方に対しましては,住宅等に訪問時や収入申告など面談する機会に状況を確認して,連帯保証人の速やかな変更をお願いしておるところであります。 一番初めの部長の答弁にもありましたように,セーフティーネットという意味合いがありまして,住宅困窮者の方を連帯保証人がとれないということを理由に即退居さすというのはやっぱり難しい部分があろうかと考えております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 藤田課長言われるように,そのとおりなんですよ。最後だけですよ。保証人がいなくなったと。すぐ退居してくれと。これはやっぱり人道的に反する,あるいは人間としてそれはいかがかと思うんです。 同じような原理原則が今のくだんの御夫婦に当てはまらないかということを申し上げとんですよ。答弁願います。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 一番初めの部長の中の答弁で申し上げましたように,全国的に見直しが進んでおりまして,当市におきましても,見直しをする方向では検討しなくてはいけないと思っておりますので,もうしばらく時間をいただいたらと思っております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 私も知らなかったんですけど,知らなかったじゃ無責任だけど,昨年飛鷹裕輔議員がこの件で質問をしたらしいんですよね。それから1年近くたってますよね。検討しますということで,それが今回も同じような答弁ではないんですか。藤田課長どんなでしょう。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 昨年の12月答弁の中でも,検討というか,状況を見てというお話をしていたところでありますけれども,見直しをする場合は,当然条例等の改正をしないといけない部分がありますし,先ほど言ったように連帯保証人の問題につきましては,これまで長い間公営住宅を管理する上でどうしても必要な部分として位置していたことでありますので,慎重にやっていかないと,いざ廃止する等したときに,管理上の大きな問題が生じるわけにはいきませんので,そういう点で時間を要していると理解していただけたらと思っております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 藤田課長,条例改正は必要ですか。内規でいかんですか。規則変更で。答弁してください。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 連帯保証人を廃止する,ゼロにするということであれば当然条例改正も必要となると考えておりますけれども,それもどのような形で最終的に対応するかについても検討しておりますので,条例改正必要でないという場合もあろうかとは思っております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 藤田課長を別にあなたいじめているわけじゃないですけど,たまたまめぐり合わせがあなたのところになって責めてますけれども,要は今これ聞いてもらっている人が,特に市民の方が聞いてもらってよくわかると思うんですが,ああ言えばこう言うじゃないですけれども,結局じゃなんだ,私の言ってることも正しいけれども,だけどそれ否定はしないけれどできないということでないかという結論に至ると思うんです。 これは私もこれ以上は言っても,我々常々言っていますように,執行権がないものですから,これはもうどうしようもない。だから,この手紙を私にくれた方も,恐らく議員というのは国会議員のように執行権があるんじゃないかというふうなことを思われてますけれども,そうじゃないということで,今回こういったやりとりを見ていただければ,議員というのはそういうもので,理事者のように執行権がないということがわかっていただけたらと思うんです。しかしそれでも,だからといって手をこまねいて声を出さないわけにはいかない。私は言わなければならないということで申し上げてるんです。 さっきの藤田課長の答弁にもありましたけど,去年の12月に同じような答弁された。それ検討してますと。今も検討してますと。その後,その検討の進捗状況はどんなんですか,ちょっと聞かせてもらえますか。答弁願います。 ○石津千代子議長 藤田 泰建築住宅課長。 ◎藤田泰建築住宅課長 お答えいたします。 今回国から制度改正に伴いまして示されている内容で,現在市のほうで検討しないといけないと思っていることが,まず今回の連帯保証人を見直すことについて,入居した全員を対象にするのではなくて,保証人を確保することが困難になるとされている身寄りのない単身高齢者等に限定することはできないか,また先ほど言いましたように,民間の債務保証業者を活用すること,また保証人には実質的に緊急時の連絡先としての役割を果たしていただいていることから,代替となる手段はどのようなものがあるかなどを今検討しております。具体的にどの程度進んでおるかという部分については,ちょっと私のほうも十分お答えするのは難しいんですけれども,そういうところも含めていろんな問題がありますので,検討しているところでございます。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 これ以上責めると何かいやらしく見えるのでもう言いませんけれども,ただ私が言いたいのは,藤田課長はこの4月からですよね,担当になられたのは。その人を責めるわけにいかん。むしろそれやったら前任の宮崎経済部長を責めるべきだと私は思うんですけども,宮崎経済部長どう思われますか。今のやりとりを聞いてまして。答弁願えますか。 ○石津千代子議長 宮崎 修経済部長。 ◎宮崎修経済部長 保証人の問題は,住宅管理上,こういう問題をはらんでいるというのは以前から認識しておりまして,12月にお答えさせていただいたのもそのようなことでさせていただきました。 その後いろいろ国とかの事情も変わり,実際私も2年間実務をしておりまして,特に滞納問題とか,あるいは死亡された後の後じまいの関係とかでやっぱり保証人に頼るところもありまして,その辺と実際の今の実態との中でどういうのがいいかなということで検討しておった次第でございます。 ただ,見解といたしましては,今担当部局から答弁したとおり,私もその部分については同感でございます。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 よくこのあたり理事者と我々議員との間で乖離があるのは,我々は本当に,言葉が適当かどうかわかりませんけど,地べたをはうような政治活動,議員活動をやっとるわけです。その中で毎日毎日いろんなニュースが入ってきて,いろんな出来事があっていろんな人の相談を受けるわけなんです。 リアルタイムで今ここで困ってる人は,入れないということを私言ってるんですよね。そのことに対して法律がどうのとか,今検討中ですとかというのは,どうも私は長い間聞いてましたら,もう何か本当にこう怠慢という言葉が,耳が痛いかもわかりませんけれども,私はそういうふうに言わざるを得ないんですよ。 我が身に置きかえたら皆さんそうでしょう。宮崎部長はそういう心配ないかもわかりませんけれども,もしこの方の立場だったらどうされます。役所へ行って保証人要りますよと言われても,高齢者の保証人にはなってくれんというようなことがあれば憤り感じませんか。感じると思うんですよね。皆さんそうだと思うんです。だけど,ある意味法律に忠実で,一生懸命実務に精を出されている皆さん方との間ではどうしてもこういう乖離が生まれてくる,これは私も経験しておりますし,いまだ経験中です。だけどやはり本当にマイナーな問題かもわかりませんけれども,しかしそれはいつ我が身に降りかかってくるかもしれないということを考えていただければ,私はもう少し融通のきいたようなやり方があるんじゃないかなと思うんですけれども,そのあたりはこれ以上言っても同じことの繰り返しになると思いますので,ぜひ今村部長も考えていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 次に,絶対反対の四国中央病院移転問題についてということで質問に入らせていただきたいと思います。6月議会における四国中央病院移転反対理由に対する答弁に問題ありということでありますけれども,一般質問初日の篠永誠司議員の質問の中で,四国中央病院について市民待望の移転という発言がありましたが,確かにこれは三島・土居地域の人々には歓迎,待望でありましょうが,川之江地域の人にとってはその分落胆と失望の大合唱であります。ということを御理解いただきまして,決して全市民待望ではないことを御配慮願う次第であります。 四国中央病院の移転には一貫して私も反対の声を上げておりますことは御案内のとおりであります。これは心情的に,市民感情的に川之江地域には圧倒的に反対の声が多いということと,移転地における地理的危険性と交通アクセスの悪さという環境面の問題,この2つの大きな理由であることは言うまでもありませんが,6月議会における質問の中で,どうにも納得のいかぬ答弁がありましたので,ここで改めて問い直したいと思うのであります。 2つあります。2つ続けて先に質問をいたします。 まず,1つ目は,その答弁の中で三島医療センターが現在建っております場所は,海抜4メートルに位置しておりまして,三島川之江港における最高潮位である2.75メートルよりも高く,過去においても浸水被害の実績はございませんと答弁されておりますが,私が昨年12月議会で,平成16年の16号台風の甚大な高潮・高波被害を実例に紹介させていただきましたときの岡山県水島港あたりの台風時の最高潮位は4.87メートルということでありました。三島川之江港における過去最高潮位よりも2メートル以上も高くなっておるのであります。 答弁にあるように,過去において浸水被害の実績がないからそのようなことを言われたのだと思われますが,言いかえれば同じ瀬戸内海でさして遠くない距離にある港であったということを考えますと,同じことがこの地で起こっても何の不思議もないと思われるわけであります。 海抜4メートルの地で台風時の最高潮位が4.87メートルとなりますと,予想される結果は明白であります。私は全く納得のいかない答弁に聞こえますが,その見解をお伺いいたします。 もう一つの問題は,答弁の中で,前から言われておりますけれども,住民説明会が必要になった場合にはその都度公立学校共済組合と協議を行った上で実施を計画したいと考えておりますという答弁であります。 これだけ粛々とという言葉が正しいかどうかは別として,あたかも当たり前のように四国中央病院移転が実効的に進められている中で,ではいつ住民説明会が開かれるのか。その都度公立学校共済組合と協議を行った上で実施を計画したいと考えているのはいつなのか,その実施に至るのは。まさに今でしょというよりも,もう既にこれまでに住民説明会はあってしかるべきなのに,いまだにその実施をされていないのは不自然であります。 まだこれから先延ばしになるのか,このあたりで,遅きに失した感はありますけれども,住民説明会は必要ではないのか。 以上2つの問題について答弁を願いたいと思います。 ○石津千代子議長 守谷 忠保健推進課長。 ◎守谷忠保健推進課長 6月議会における答弁に関する御質問等にお答えいたします。 前回お答えいたしました現在の三島医療センターの立地場所の海抜そして三島川之江港における過去最高潮位,それから過去において浸水被害がないということは事実として申し上げたものでございます。 しかしながら,先日の台風10号にしましても,結果としてはそれほど大きな被害は及ぼさなかったものの,事前予測では,九州地方で過去最大級の台風被害を生じるおそれも懸念されておりましたし,近年過去例を見ない集中豪雨等により,河川の氾濫等,各地で想定外の大規模災害が発生していることから,今後においては,この場所に限らずこれまでにない気象条件やそれによるさまざまな災害が発生する可能性を否定できるものではございません。 高潮のリスクをどこまで想定するかについては,最終的には事業主体であります公立学校共済組合の判断にはなりますが,沿岸部に位置し,床面を高くすることなどの対策を講じて運営しているほかの病院の例もありますので,中核病院の建設計画を協議していく中で,引き続き公立学校共済組合と情報を共有し,想定し得る万全の対策を検討してまいりたいと考えております。 それから,説明責任をいつ果たすのかにつきましては,これまでの答弁の繰り返しにはなるんですけれども,あくまで実施主体は公立学校共済組合でございますので,説明の時期,それから方法等については組合と協議してまいりたいと考えております。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 守谷課長,さきの6月議会でも答弁していただいたんですけど,その上席である大西部長はその見解はいかがです。 ○石津千代子議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 お答えいたします。 先般の市長答弁でも繰り返し申し上げておりますように,本四国中央病院は市立の病院ではございません。あくまでも公立学校共済組合が設置し,運営する病院でございますので,その意味におきまして今大きく2点の谷 國光議員の御質問ございましたが,私個人の考えはまた別といたしまして,今市としてお答えすべきことは,先ほど保健推進課長が申し上げた答弁以上でも以下でもございませんので,御理解いただいたらと思います。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 本当に大西部長ね,守谷さんは守谷課長で,大西賢治さんは大西部長ですから,だから部長と課長が以下でも以上でもありませんみたいな国会答弁をして欲しくないんですよ。部長は部長らしい答弁をしていただきたいと私は思ったんですね。 確かに理事者にしてみたら言われるんですけれども,市立ではないというようなことですけれども,そしたら市立でなければ口出せないのか。そんなことありますか。そうではないでしょう。 64年間市民生活に大きくかかわってきた総合病院の移転問題というのは,大きな問題ですよ。60年という歴史は大きなものですよ。当時まだ生まれてなかった方もおられると思うんです。 国立だろうが公立だろうが,市民の意見を意見として申し上げなければならないということで,その場がこの議場なんですから私申し上げてるんですよ。市立じゃないからといってそれこそ逃げ腰になるというふうにしか私には見えないんですけど,それだって真正面からもう少し取り組んでいただいたらどうかなと思うんです。 市民の代弁者として私は責務を果たすことに専念しているにすぎないという考えでここに立っております。言ってどうなるかもしれない。今さら言ってもと言われる方おられるかもわからない。だけどそれでも私は言い続けることに変わりはないんですよ。それを言わなきゃならないから。たったそれだけのことなんです。 実際市立ではないからと,これは公立だからというようなことで申し上げるんだったら,過去の歴史とか,これまで何でこういうふうになったかというようなことを延々と申し上げなければならない。その中でも見解の相違というのも恐らくありましょう。だけど,時間的な制約もあるので,ここで私はこれまでそういうことを言ってきましたけれども,省きますけれども,さっきの問題でないですけれども,やはりリアルタイムで今現在川之江の地域の人は,特に皆さん言われておるように,これからの高齢化社会を迎えるに当たってというような中で,四国中央病院がなくなることで一番懸念をされているのは弱者ですよ。高齢者。足腰が弱くなった方とか,歩いてしか行けない,自転車でしか行けない,そういった人が一番困っているわけなんです。そういった人に説明責任は一日も早く果たすべきではないかと。まずそこからスタートではないかということを私は申し上げてるんですよ。 その都度学校共済組合と協議をしてといったって,学校共済組合はそういう事実は知りませんよ。それは鄙の論理でも書いてありましたけれども,例えば熊本県のバス停を霞ヶ関で決めるようなもんですよ。地方は地方の実態を知っている我々議員というのがおりますから,その実態を今申し上げてるんです。 その中で,あなた方もこの四国中央市に住んでいる。その中でのお話なんですよ。 本当にねこれは説明責任まず果たしていただいて,そこからスタートと思うんですが,大西部長,この見解どうでしょう。 ○石津千代子議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 昨日の井川 剛議員の質問に続いて最後の一般質問の答弁,御指名いただいて非常に光栄に思っております。 あえて御指名いただくことについて,もし議員の皆さんのお許しをいただけるのであれば,議長の発言許可を得て,谷 國光議員の御指名いただいておりますので,私の率直な気持ちを申し上げたいと思います。 市長が先般御紹介をいたしました川之江市史の記述によりますと,昭和34年5月15日に公立学校共済組合は,現在四国中央市でございますが,当時の川之江町に総合病院を建ててその開院の式典が5月15日に行われております。 その3日後,18日から診療を開始しておりますが,さらにその4年後の5月18日に私は川之江町で生まれております。川之江町民としての大西ということであれば,当然多くの町民の皆さんあるいは谷 國光議員のおっしゃることも含めて私は大いに賛同するところはございます。 しかしながら,私どもの公務というものにつきましては,当然に全体の奉仕者でございます。それである以上,これまで愛媛県が決定し,愛媛県の施策として進めてきたこと。そして,さらには四国中央市が取り組んできたこと,積み上げてきたことを粛々と受け継いで取り組んでいく,それが私どもの務めであると思っておりますので,御理解いただいたらと思います。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 今大西部長言われたけども,よく大西部長の胸中は察しておりますけれども,住民説明会,これは一日も早く説明会を持たなければならないという私の思い,そしてこのことについての答弁はどうでしょうかというのをお伺いしたんです。 ○石津千代子議長 大西賢治市民部長。 ◎大西賢治市民部長 若干繰り返します。私も日々川之江町で生活しております。ということは,日々議員と同じようにいろんな知人,友人含めそういったお話を耳にする次第でございます。ですので,その機会を捉えて,先ほどその都度ということもございましたが,これまでも病院側にお願いしてきたと同様に,本当にできるだけ早い時期の住民説明等も実現するようにお願いしてまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。 ○石津千代子議長 谷 國光議員。 ◆谷國光議員 大西部長のみならず理事者の皆さん方に申し上げたいと思うんですけれども,議員それぞれの考え方がありますので,私もびっくりしたんですが,恐らく川之江の出身の議員の中で,この移転問題について賛成というのは石川 剛議員ぐらいだと思うんです。昨日三好 平議員に聞いたんですが,賛成とも反対ともはっきり言わない。私が理解に苦しむような返事であったんですが,だけどそれは議員それぞれの考え方がありますけれども,私の周りには,私も川之江町で生まれたもんですから,川之江町の人が多いわけでありますけれども,特に弱者と呼ばれる高齢者,そういった人の声が私のところにはたくさん寄せられるわけなんです。 何度も申し上げますけれども,リアルタイムでそういうことを心配している高齢者,弱者がたくさん川之江地域にはおられるということを私はこの場でぜひ声を大にして申し上げたいということで言っているのであります。 皆さん心の中では,大西部長も心の中では恐らく私は善意に考えればこれはもう当然今の地でいいんじゃないかと考えておられるかもしれませんが,上意下達というようなことが官僚社会にはありますから,それはいたし方ないかなというあなたの立場を尊重します。そういったことで私の今回の一般質問も終わりますけれども,またもしこちらに帰ってこられることがありましたら,私はぜひまたこのようなことも討議,討論したいと思っております。 以上で私の一般質問を終わります。 ○石津千代子議長 以上で谷 國光議員の質問は終わりました。 10分間休憩します。   ────────────────       午前10時53分休憩       午前11時02分再開   ──────────────── ○石津千代子議長 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に,青木永六議員。     〔青木永六議員登壇〕 ◆青木永六議員 日本共産党の青木永六でございます。今議会最後の一般質問でございますけれども,私ごとでございますが,議員生活22年間の最後の一般質問ということになります。この間多くの皆さんの御支援,御協力をいただきまして,22年間議員として活動できたことについて本当に冥利に尽きるところでございます。 また,今日は本当にお忙しい中,この一般質問を傍聴に来ていただいている方にも心からのお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。 それでは,早速ですけれども質問に入らせていただきます。 1番目は,これからの水道行政についてであります。 御案内のように,土居・新宮地域の簡易水道を組織統合し,21世紀の水道行政を展望し,経営を一本化して諸問題解決の方向を示す新しい水道ビジョンもほぼ完成したと思われます。 水道料金につきましては,土居地域は多くの簡易水道があり,料金もそれぞれ独自料金になっておりましたが,10トン880円に一本化し,ここでさらに三島・川之江地域との料金統一が予定されようとしています。 そこで,料金統一により,新宮・土居地域の住民の負担は一体どのようになるか,まずこの点についてお尋ねします。 ○石津千代子議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 青木永六議員の最後の御質問の最初の御質問,私からお答えしたいと思います。 料金統一による土居・新宮地域の住民の負担についてのお尋ねでありました。このお答えをする前に申し上げておきたいと思います。 青木永六議員も質問の中でも述べられておられましたが,新しい水道ビジョン,ほぼ完成とも言ってましたけども,この水道ビジョン,現在策定の佳境を迎えているものの,まだまだ道半ばでありまして,お尋ねされております今後の水道料金の統一あるいはその額,それから将来の水道事業の方向性,そういったことにつきましては,何もまだ決定はされておりません。その点申し上げておきたいなと思います。 そういう中で,水道料金を統一した場合の負担を尋ねられてもなかなかお答えしにくいところがありますけども,今から申し上げる事例がいいのかどうかわかりませんが,申し上げておきたいと思います。 令和元年度の個人用の1カ月の水道使用量の平均が16立方メートル,16トンです。この水量をもとに現行の水道料金の会計に置きかえて単純に料金がどうなるのか,また負担がどうなるのかを申し上げてお答えとさせていただきたいと思います。 先ほど申し上げました使用水量で試算いたしますと,月当たり三島・川之江地域が2,580円,土居地域が1,540円,新宮地域が1,760円となります。 この料金で仮に三島・川之江地域の料金水準に統一した場合で単純に比較しますと,土居地域では1,040円,新宮地域では820円の負担増ということになろうかと思います。 こうした数字がひとり歩きすると,今後の事務の執行上もいろいろ煩雑にもなりますから,これはあくまでお尋ねに基づいて単純比較した場合であることを改めて申し上げておきたいなと思います。 何といいましても,水道事業の経営基盤の強化,それから住民サービスの公平性を確保するためには,市民の皆さんのニーズなど,水道事業に求められる課題を的確に把握しながらも将来を見据えてこれから事業展開していかなければならないなと思っております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 副市長おっしゃいますように,今作成途上の水道ビジョンで決定ということでないのは私も承知しております。 しかるべき方向を水道ビジョンが示し,それについて議会その他の皆さんの意見を聴取して決めていくと,そういう民主的な手続が残っているかと思うわけであります。 ただただ方向性としてはその方向に行こうとしているのが事実ではないかと思うわけであります。 今答弁がございましたように,平均の16.6トンで,土居地域では現行1,540円が2,580円ということになって,約70%の値上がりになるということでございまして,新宮もさることながら,三島・川之江地域以外の方については相当な負担がもたらされることになるわけでございます。さきの谷 國光議員の質問,四国中央病院の移転問題で,住民の説明会の問題が随分と強調されておりましたけども,やるということになりましたらまずは住民合意の手続が必要になるかと思います。 その場合に,やはりせめて公民館単位での説明会を開催して説明責任を果たしていくということが求められるのではないかとまず1つ思います。 また,負担を新たにお願いしようという場合に,御案内のように,コロナ禍で非常に経済が落ち込んでいる。あわせて消費税の増税にダブルパンチで今市民の暮らしあるいは業者の皆さん方の営業は本当に大変な時期だと。 そういう意味で2番目の問題としては,経済情勢が回復をしていることが前提だと思うわけであります。 さらに,土居地域では70%の引き上げになる。この負担がまた大変でございます。もちろん新宮もそうですけども,この場合にやはり1番,2番のことを踏まえながら,値上げする場合には数年かけて段階的な引き上げをやっていくことも当然求められるのではないかと思うわけでございますけども,これはあくまで想定をした問題でございます。それを前提にして答弁を求めたいと思います。 ○石津千代子議長 坂上秀樹副市長。 ◎坂上秀樹副市長 これもなかなか想定しにくくてお答えしにくいところあるんですけども,青木永六議員がお尋ねされたように,水道料金を統一しなければならない時期が来た場合には,先ほどお尋ねありましたように,市民の皆さん方にはやはり説明する必要があると。 公民館単位というようなことも言われておりましたけど,これはそのときにどういう形でするかは判断したいと思います。また経済情勢のことも言われましたけれども,何事もタイミング,時期というのは非常に大切になってまいります。そのときの経済情勢,これも十分見きわめる必要があると思っております。そして最後の質問にありましたように,料金改定する場合,もしそういう場合には何よりも市民の皆さん方の過度な負担にならないように,必要な措置を講じる必要があると,私はそう思っております。 今御質問があってお答えいたしましたことは,いろんな料金の改定あるいは全ての事務事業を執行する上では,いわば基本的なことであります。もし仮に青木永六議員のお尋ねのような時期が来るのであれば,今申し上げたことを念頭にして今後取り組んでいきたいなと思っております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 副市長の答弁では,そういう時期が来れば,問題が来れば,場合によったらそういうことはないのかなと思わせるような答弁でございますけれども,これは企業団が発行している現行料金のまま施設整備を行った場合の損益の見通しという表がございます。向こう20年ぐらい推計をしています。 それで,直近の令和2年で見ましたら,損益とんとんです。令和2年からずっと下へ向いて落ちていく。いうたら赤字路線を進んでいくということで,令和17年が一番落ち込みがひどいところですけれども,約1年で3億円を超える赤字が出るんだということが示されておりますので,副市長言われるように,そう悠長なこともされるようなことではないのかなと。近々にそういう問題が起こってくるんではないかと思うわけであります。 そこで,2つ目の質問でございますけども,前回の水道ビジョンでは,ちょっとわかりにくい方がおいでたらいけませんので,企業団では平成22年度から32年度版の四国中央市の水道ビジョンというのを発表しております。ということで,平成32年までですから,今年度で終了と。新しい水道ビジョンをつくらなければいけない。今その作業が最終盤になっとるという状況であります。 そこで,前回の水道ビジョンで土居地域の水質は問題ありだと書かれています。この資料をお持ちの方については,28ページに詳しく書かれておるわけでございますけれども,結論的に申しまして,土居地域の水道水源の硝酸態窒素濃度が高い値であると考えられます。また,一部の水源ではpH値が最小6.1と低く,配管の腐食による弊害の発生も懸念していますと書いて,問題ありとしているわけであります。 そこで,今作成途上,最終盤にある水道ビジョンでは,この水質は問題がないということになっているようでございますけども,この点どのようなことになっているのか答弁を求めたいと思います。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えいたします。 土居地域の水質についてのお尋ねでございますが,水道水の供給におきましては,飲料水は,水道法で定められている51項目の水質検査基準に適合していることが条件となっており,また水源の水質については,この51項目のうち39項目の水質検査が義務づけられております。 議員お尋ねの土居地域の水源は,全て地下水でございまして,小富士長津,土居,北,関川,この4つの給水区域に分かれておりまして,計5カ所の井戸を水源としております。 水道局では,安全で良質な水道水を供給するため,毎年水質検査計画を策定しておりますが,その中で,先ほど御案内した水質検査を,土居地域では水源5カ所,家庭の蛇口6カ所,計11カ所で年1回実施することを定めております。 さて,土居地域の水質の現状でございますが,水質検査結果は,水源39項目及び蛇口51項目全てにおいて水質基準を満たしており,そのほとんどの項目で水質基準値の1割を下回る良好な結果でございまして,良質な水質であることを示しております。 御指摘の土居地域の水源の水質でございますが,平成12年度に愛媛県衛生環境研究所において県下の地下水調査が実施され,水道の水質ではございませんが,土居町津根において硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素,これは基準の1項目にあるんですけれども,これが環境基準値を超過していることが指摘され,平成14年度の追加調査の結果,農作物への肥料が原因であることが特定されました。 現行水道ビジョンを策定した平成22年当時,土居町津根において,東村,西村,樋の口,この3つの簡易水道がございまして,それぞれ水源に地下水を利用しておりました。 このため,先ほどの硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素が水質基準値を超えていないものの,基準値に近いといった課題を抱えておりました。 また,pHの最小値が6.1というのは,こちらの水源でございました。 その後,これら3つの簡易水道は,小富士長津地区水道事業に統合され,平成28年度末までに廃止となっており,おのおのの水源については現在利用されておりません。 いずれにいたしましても,これからも適切な水質監視を行った上で,水道水の安全性の確保に努めてまいりたいと考えております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 ということで,問題はないんだということなんですけども,もちろん水質がよくて安心して飲めるということであれば結構なことだと思います。 私は,もともとそうではなかったんかという懸念をしておるわけでございまして,なぜそういうことを言うかといいましたら,中田井浄水場の水を土居地域へ送水するということになると,その当時のビジョンでは,見積額が約24億円ということで出されております。24億円が高かったのか低かったのか。今回見積もりは具体的な金額は明示をされんわけですけれども,これをはるかにオーバーするということが言われております。 そういう意味で,これはたまたまそのようなことになったんだろうと思うわけでございますけれども,私は水質の問題が,今申し上げましたように,土居地域へ送水をするかどうかのややもすると調整的なことに使われているんではないかと,そのような疑念を持たざるを得ないわけでございます。 前回の水道ビジョンで今結論的な部分,ぐあいが悪いというふうに書かれている部分を紹介したわけですけども,実際は前回の水道ビジョンどうだったのか。この間20年近く具体的には何年かわかりませんけども,地下に沈殿をした肥料とかはそうそうは簡単に除去されないのではないかと。素人ながらそのようなことも考えつつそういう思いを持っておるわけですけれども,この点答弁求めたいと思います。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えをいたします。 水道施設整備の立案に当たりましては,住民サービスと事業に係る経費とを総合的に検討することが必要でありますけれども,その判断基準としまして,水質それから水道料金の想定や災害対策等は重要であると考えております。 水質問題が土居地域への送水の調整的役割に使われているとの御指摘でございますけれども,現在の水質状況を客観的に評価するということは,非常に大切なことだと考えておりまして,その点御理解願いたいと思います。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 それぞれ権威ある機関が水質検査をやられておりますから,この点については間違いがないだろうと思うわけであります。 ただただ,今申し上げましたように,私がこの問題が土居地域へ送るかどうか,調整的なことに使われているんではないかというのは,24億円から三十何億円かなんかわかりませんけども,随分費用的に多額になってきたというところからそのような疑念を持ったわけでございまして,水質そのものについては権威のある機関がちゃんとやられておることですから問題なしと思っております。 そういう点で,今後やはり十分な説明責任,これは非常に大事な問題だろうと思います。 前回は問題ありと,今回そうでないということになるわけですから,やっぱりこの点の十分な説明責任が求められるということを指摘しておきたいと思います。 この質問の3つ目に入ります。 中田井浄水場の水を土居地域に供給しないことによる水道企業団のメリット,デメリットを問う,この問題であります。 私が考える決定的なデメリットは,前回ビジョンでダムから1日最大4万7,600トンの取水が可能であると書いております。この4万7,600トンというのは,柳瀬ダムに3万トンで,富郷ダムに1万7,600トンという計算になるんだろうと思うんです。 土居地域が統合をされますと1日最大3万9,048トンと予測をしておる。そこで,土居地域に送水をしないとなると,三島・川之江地域では夏場の需要期での必要な日量,これは約3万トン。この3年間も平成30年に1回だけ3万トンを少し超えたということで,大体昔からこの柳瀬ダムの3万トンでほとんど四国中央市,三島・川之江の人たちの飲料水は賄ってきたわけであります。 そこで,この4万7,600トンの取水量あるわけですけども,3万トンの柳瀬ダムを引きましたら1万7,600トンということになり,この1万5,000トン以上の水は不要になってしまう。土居地域へ送水しなければならない前提がございましたから,3万トンでは足らないということになっておったわけですけれども,ここに来て送らないということになると,これは完全に余りまして,要らないということになると思うんです。 私の推測では,このような事象がなぜ起こったのか。これは富郷ダムに上水道企業団が参画すると。御承知の方もおいでるかと思いますけども,あの富郷ダムは私たちの記憶では,当初500億円ないし600億円と言われ,最終はいろいろありまして約1,200億円,2倍を超える金額になったわけでございます。 その当時3万トンの柳瀬ダムでほとんどあったところを,4万トンの富郷ダムの水利権を取得するということになりましたら,構想を練る上では当時で言ったら幻の20万都市の構想でも描かない限り4万トンの水利権が必要だということにならんのではないかと思うわけです。 どちらにしても4万トンの富郷ダムの水利権を取得すると。その代金として,聞きましたら,約73億円の起債を引き受けるということになりました。 今日まで幾ら返してきたんですかと聞きましたら,元金で約68億5,000万円を返済し,残金4億5,000万円になっているという話であります。富郷ダムの高騰した問題は今指摘したとおりです。 どちらにいたしましても,市民の水道料金を主にしてこの元利返済をやってきたという経緯があるわけです。 今申し上げましたように,土居地域に送らないということを仮に確定しましたら,これは無用の長物になってしまいます。そういう意味で,四苦八苦で,今から払わないかんという状況の中で,私はこの富郷ダム4万トンの水利権を譲渡し,どこかに引き受けてもらってこれからの水道料金の低減あるいは設備費用に振り向けるべきだと思うわけであります。 水利権の譲渡は難しいという話が聞こえますけれども,今日まで利息を含めて七十数億円,市民の水道代を主にして支えてきたわけですから,ここに来てこれは要らないということであれば,どこかに引き受けてもらう必要があるかと思います。その点答弁を求めます。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えをいたします。 議員の言われる水利権とは,正確にはダム使用権と言われるもので,ダム建設計画策定時に設定されておりまして,これに応じて利水者がダム建設費の負担をしておりますけれども,この負担金の支払いについては,あと3年ほどで終了する予定でございます。 議員御指摘の使用権譲渡につきましては,現在は人口減少あるいは節水型器具等によりまして水需要は年々確かに減少しているところではございますが,長期にわたる将来的な予測は難しく,今後水を使う企業を誘致するなど,水需要が増加していくこともあり得ると考えますし,何より先人の方々の多大な苦労により確保したダム使用権を安易に手放すことはいかがなものかと考えるところでございます。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 急ぎまして,当局の考えるメリット,デメリットを問うというのが質問でございましたけれども,これを飛ばしまして再質問のところを質問したんですけれども,せっかくの答弁も準備をしていただいとると思いますので,その点もぜひ答弁をお願いしたいと思います。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えをいたします。 中田井浄水場の水を土居地域に供給しないことによるメリット,デメリットという御質問だと思うんですが,現行の水道ビジョンに掲げておりました中田井浄水場から土居地域へ送水するための施設整備につきましては,平成28年度に小富士長津地区水道事業が完了し,先ほど申し上げましたが,懸念されていた土居地域の水質が改善されていること,また現在新水道事業ビジョンを策定中であることから,整備を見合わせているところでございます。 メリット,デメリットですけれども,近年は大規模な自然災害により水源が被災し,長期間の断水をせざるを得なくなる事例が他の都市において発生していることから,複数の水源を確保しておくことが重要視されてきております。 また,経済的なメリットとして,土居地域に送水管を布設する費用と土居地域にある水源施設を個別に更新整備する費用を比較すると,事業費を抑制することができると考えられます。 デメリットといたしましては,水源と浄水処理が異なるため,水質に若干の差異もございますが,浄水機能の整備を行っていくことで解消していきたいと考えております。 いずれにいたしましても,給水の実態に即した事業計画に基づく効率的な施設運用に努めまして,安全・安心な水の供給を最優先として市民サービスの向上を図ってまいりたいと考えております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 先ほどの再質問の答弁ですけども,結論的には,せっかく手に入れたこの4万トンの水利権,将来的には何か必要なことが起こるかもしれないという答弁であったかと思うんですけども,水利権というのは私はほとんど知識がない,無知なんですけども,ちょっとネットで調べてみました。 確かに水利権というのは譲渡というのは難しいということを書かれております。全国的に人口減少の中で,実際にある20万の都市がダムに参加をしてもやっぱり歴史的に見ると,例えば人口が10万人に減ってしまったと。そういう地域はこの水利権,将来,未来永劫に持ち続けられないから引き受けてもらうところはなかろうかというような議論が全国的にも起こっておるようでございます。 そういう意味で,当市の今の人口が将来的には6万5,000人ぐらいまでに減るだろうというような試算をされております。 先ほどの答弁,将来的にまた水需要,何が起こるかわからないという話なんですけれども,これはぜひ真剣に検討をするに値する非常に大きい問題ではないかと思うんです。引き受けていただけるもんだったら,仮に全部でなくても引き受けていただいて,住民の皆さんの水道料金の低減,設備の費用,何にでも使えるわけで,今日まで七十数億円を払って富郷ダムを支えてきたわけですから,そういうこともぜひ関係するところに説明してこの解決方に当たる。 これは市長でないと判断ができないことかと思うんですけども,この点についての答弁を市長にお願いしたいと思うんですけど,どうでしょうか。 ○石津千代子議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 私の知識の中から判断いたします。富郷ダムの水と柳瀬ダムの水と新宮ダムの水は,我々四国中央市民の財産であります。そのダムの建設までに非常に多くの先輩方が大変な苦労をされてきた。特に本市は工業用水の量が他の地域と比べて桁が違うと。上水道の使用量とも桁が違う。先日の雨まで2週間近く雨が降らなかったら平均の貯水率が90%になっているという状況であります。 青木永六議員の言われることはわかります。金のないときじゃけん,金のあるやつを売ったらええ。それも一つの理論であります。 でも,果たしてそれをお金にかえて設備とか料金に回してもいいのか。将来に禍根を残さないのか。よくこれは考えて,いろんな方々の,有識者の意見を聞いてみないかんと私は思っております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 私も市長が言うように,この問題は非常に大きい問題ですから,大いに時間をかけて議論をして研究もするということでお願いをして次の質問に入ります。 4番目の質問は,今後増大する設備投資を水道料金の値上げに頼らない方策を問うということであります。 先ほど水道企業団の経営の問題をちょっと御紹介いたしました。これから本格的にきつくなってまいります。 前回のビジョンでは,老朽施設の更新などの設備費用に平成22年から向こう30年間で230億円,最近の資料で現行水道料金のまま施設整備を行った場合の損益の見通し,繰り返しになりますが,今年がとんとんで,毎年赤字拡大の方向へ進み,令和15年ごろには年間3億円の赤字との試算がされています。 これらを全て水道料金で賄うとなると,相当に高い水道料金ということになります。そういう意味で,水道料金の値上げに頼らない方策を今から考える必要があるかと思いますけれども,この点についての答弁を求めたいと思います。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えをいたします。 水道施設につきましては,老朽化や耐震性能不足等の問題を抱えておりまして,より安全な水を安定して給水するため,施設の整備を行っていく必要がございます。 これらの施設整備に当たりましては,できる限り国庫補助金などを活用し推進しておりますが,今年度より簡易水道事業に係る国庫補助金が終了するなど,財政運営面において非常に厳しい状況となってきております。 この背景には,財政基盤が弱い小規模の簡易水道事業を水道事業に統合することで,スケールメリットにより財政基盤を強化していくことが国の方針でございまして,当市におきましても令和2年度から土居地域の水道事業と簡易水道事業を統合して1つの水道事業にした上で,市内全ての水道事業と簡易水道事業を1つの会計で運営することにより,経営の効率化を図っているところでございます。 水道事業については,独立採算が基本であり,設備投資だけでなく,管理運営の全てを水道料金で賄うことが原則となっておりまして,厚生労働省からは,料金は効率的な経営のもとにおける適正な原価に照らし,健全な経営を確保することができる公正妥当なものでなければならないものであり,3年から5年ごとに料金の見直しを検討するよう通知も出されているところでございます。 しかしながら,水道料金の値上げは市民生活に直結するだけに,料金の改定幅や改定時期については十分検討を行い,できるだけ値上げ幅を抑えるよう,設備投資の長期的な平準化や維持管理費の抑制を図るとともに,最大限補助金等を活用するなど,財源確保に努めてまいりたいと考えております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 厚生労働省では,3年に一遍経営を見直して,いかないと思ったら値上げも含めてどんどんやれというような通知だということですが,そうはまいりませんので,いろんな知恵を使って最大限値上げを抑えるようにやりたいということだと思うんです。ここでお忘れになっとる方おいでるかもわかりませんけれども,工業用水には2017年までに県が1億円,市が1億円,2億円を投入して50円の工水単価を維持するということでやってまいりました。 ですから,そういう意味で市民の飲む水についても,こういうことも含めて考える必要があるかと思うんですけども,再度答弁をお願いします。 ○石津千代子議長 田辺敏文水道局長。 ◎田辺敏文水道局長 お答えをいたします。 議員御指摘の工業用水道事業への支援につきましては,富郷ダム建設費の高騰を受けまして,富郷工業用水の料金が当初想定していた1トン50円,これを大幅に上回ることとなったため,地場産業である製紙業の競争力を確保し,産業振興を図ることを目的として繰入基準外として特例的に平成11年度から平成28年度までの18年間,毎年2億円を基幹産業振興事業補助金として受け入れたもので,国からも負担した県,市それぞれにその半額が特別交付税として交付されているところでございます。 上水道の場合には,先ほどお答えしたんですけれども,独立採算が基本でございまして,単なる営業上の補助としての一般会計の繰り出しについては大変難しいものがあるかなと思っております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 今の答弁の中にも,国の政治の考え方の問題が端的にあらわれているかと思うんですけども,産業振興のために一般会計からの税金もやむを得ないと。市民の飲み水についてはぐあいが悪い。これは私が流に言わせたら本末転倒だと。産業振興というのは何のためにするのかと。市民の命・暮らし守るため,豊かな地域経済を支えていくため,やっぱりもとになっているのは市民ですから,市民の幸せ,生活を守るために一般会計,税金から投入をする。その時期が来ましたらぜひ篠原市長にその決断をお願いいたしまして次の質問に入ります。 次の質問は,新型コロナウイルスの問題についてであります。 新型コロナウイルスの対策,特に中小企業緊急経営支援策で,当市は篠原市長率先をしていろいろな施策をこの間続けております。 この新型コロナウイルスは,消費税10%の増税と重なって経済へ多大な影響を与えております。GDPの下落幅も戦後最悪になる見通しであります。当市が4月に緊急対策予算を編成し,取り組んでいる中小企業経営支援策について,今どのような状況になっているか,実施の状況について尋ねたいと思います。 ○石津千代子議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 ちょっとだけその前に,先ほどの特別交付税について,亡くなられた西田 司先生が大変御尽力いただきまして,特別交付税として県と市に1億円ずつ交付してくれるように決定しました。それは一般財源というんじゃなくて,それでせだったら他の製紙業の産地と太刀打ちができまいという高度な政治的判断でありました。全部終わりましたんで,亡くなられた西田 司先生のところへ一昨年行ってちん言わせてきました。お世話になりました。 今の質問も私のほうから申し上げておきます。 本年4月から実施いたしております中小企業緊急経営支援策の取り組み状況について報告いたします。 いずれも9月9日現在の数字になりますので御了解いただいたらと思います。 まず最初に,拡充した融資制度であります中小企業経営安定化資金,融資件数は213件,融資総額は13億7,130万円になっております。 次に,保証料補給及び利子補給の申請受理数及び金額でございますが,保証料補給は213件,補給額が3,540万円,利子補給につきましては,愛媛県新型コロナウイルス感染症対策資金の融資制度を利用した利子補給申請受理分を含めて941件,補給額が2,290万円となっております。 また,本市独自の支援制度として新設いたしました経営継続支援金につきましては,申請受理件数が487件,支給額が約3億850万円であります。 なお,国の雇用調整助成金の上乗せ助成となる緊急地域雇用維持助成金につきましては,国の制度拡充により,本年1月24日以降,解雇を行っていないなど一定の条件を満たせば,4月以降の助成割合を10分の10としたところで,本市の申請は本年1月から3月までの休業に対するものであり,これまでの申請受理数は6件,支給額は16万7,300円となっております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 いろいろな施策があります。総合的に進んでおるようでございます。今の答弁のとおりでございます。そこで質問の2番目に入りたいと思うんですけども,支援が届いていない業者に引き続き支援策を求めると,この問題でございます。 市内事業者の中でも,私たちの生活に密接にかかわり,特に初期の段階からコロナの影響を大きく受けている飲食,理容・美容経営者への支援策として,激励給付金の支給を行っているところでございますが,これらの現状,業種の拡大など今後の取り組みについて伺いたいと思います。 ○石津千代子議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 ただいまの問題についても私のほうから答弁申し上げておきます。 青木永六議員説明していただいたとおり,私がコロナの不況から本市の状況,事業所を拝見すると,大変苦労されているのは,市民の生活に直結した事業所。それゆえに,その事業所から元気を出してもらう,そしてそこから市民に伝播してもらうという意味で市民生活に必要不可欠な生活衛生関連サービスを提供している飲食業,理容業,美容業を営む事業者の皆さんに,事業継続の意欲への支援をするという意味においても,1件当たり一律10万円の給付金を支給しております。進行形であります。 7月より事業を実施しておりますが,実際に申請に至る件数は,現在のところは当初想定したよりは少なくなっております。 少なくなっている要因は,理・美容業につきましては,保健所が交付している検査済み証の交付件数で対象者を把握しておりましたが,検査済み証の交付以降は更新等の手続がないため,既に転出や廃業等をされている事業者も少なからずいらっしゃるんではないかと思われます。 これまで広報紙を初め,市ホームページ,新聞折り込みチラシ,コスモステレビ等を通じて周知を図ってまいりましたが,いまだ申請がお済みでない方もいらっしゃるようであります。 申請期日が今月の末日となっておりますので,経営に特に大きな影響を受けられたこれらの事業者の皆さんへ支援が行き届きますよう,関係者の皆さん方のより一層の協力を得ながらその情報の周知に努めてまいりたいと思っております。議員各位もひとつよろしくお願いします。 なお,今後のコロナ禍による外出自粛等により経営が圧迫されていると考えられる生活衛生関連を中心とした対象業種の追加等につきましては,昨日申し上げたとおり,担当部課ともよく相談し,市民の声,それぞれの事業者の声,よく判断しながらできる限り前向きに考えていきたいと思っております。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 市長の答弁にありましたように,予算が思ったよりたくさん残ってる。5,550万円ということで,これにはいろいろな事情があるようですが,私が経験したのを1つお話ししましたら,申告をされていない。非常に零細なために申告納税額が出てこないからいいじゃないかということで,こういう方には税務課もお話をして,とりあえず申告を受け付けてあげてほしいというような話も来ているんですけども,そういう点で柔軟な対応を求めたいというのが1つです。 それから,今市長答弁にありましたように,期限が9月末に来てると。また,できるだけ多くの人たちに使っていただきたいから業種の拡大を考えておるということなんですけど,これは大いに結構な話だと思うんです。市長これぜひ9月末という期限を大幅にこの際延ばすという答弁をぜひしていただきたいと思うんですけど,どうでございましょう。 ○石津千代子議長 篠原 実市長。 ◎篠原実市長 このことも含めてよく検討します。 ○石津千代子議長 青木永六議員。 ◆青木永六議員 ぜひ前向きな御検討をいただけるものと確信をいたしまして私最後の質問を終わります。どうもありがとうございました。 ○石津千代子議長 以上で青木永六議員の質問は終わりました。   ──────────────── ○石津千代子議長 以上で通告のあった一般質問は全て終了しました。   ──────────────── ○石津千代子議長 日程第3,議案第61号四国中央手数料条例の一部を改正する条例についてから議案第70号令和元年度四国中央公共下水道事業会計剰余金の処分について10件を一括議題とします。 ただいま議題となっております議案第61号から議案第70号までの10件については,お手元に配付してあります各常任委員会付託案件一覧表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託します。   ──────────────── ○石津千代子議長 日程第4,陳情についてを議題とします。 ただいま議題となっております今回受理の令和2年陳情第2号については,各常任委員会付託案件一覧表のとおり,所管の常任委員会に付託します。   ──────────────── ○石津千代子議長 以上で本日の日程は全部終了しました。 お諮りします。明日9月11日から9月24日までの14日間は,委員会審査等のため休会したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○石津千代子議長 異議なしと認めます。したがって,9月11日から9月24日までの14日間は休会とすることに決定しました。 9月25日は午前10時より会議を開きます。   ──────────────── ○石津千代子議長 本日はこれにて散会します。   ────────────────       午後0時05分散会───────────────────────────────────────────────地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。       四国中央市議会議長  石  津  千 代 子              議員  井  川     剛              議員  原  田  泰  樹...